2011年1月5日水曜日

Adam LaRocheと2年契約

1/5 朝更新
 契約内容が判明。2011年7百万㌦、2012年8百万㌦、2013年は相互オプションで10百万㌦(双方が合意した場合のみ発動。ナショナルズ側が破棄する場合はバイアウト1百万㌦)ということで、保証されているのは2年16百万㌦ということです。

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 FAのAdam LaRoche一塁手と2年契約(3年目オプション付)。Adam DunnがFAで去り、組織内に有力な候補が見当たらずFA選手からの補強が必要なポジションでした。

 12月後半になってLaRocheとDerrek Leeの2人に選択肢が絞られ、買い手側もオリオールズとナショナルズの2球団に絞られていましたが、先にLeeとオリオールズが合意し、ナショナルズとLaRocheが契約する流れとなりました。個人的にLeeのことは好きですが、年齢で5歳若く守備・打撃とも衰えの心配が小さい点、Dunnの退団とWerthの加入で右打者に偏重しつつあった打線に左打者が加わるという点で、LaRocheと契約すべきだと思っていましたので、OKです。契約内容についても、Leeが1年7.5~10百万㌦なのに対して、当初3年契約を要求していたLaRocheから譲歩を引き出し2年16百万㌦で合意できたことは、フロントの成功と評価できます。

 父のDaveも70年代~80年代に647試合に登板し126セーブを記録したブルペン投手、弟のAndyも昨季までパイレーツの三塁手(シーズン終了後にDFAされてしまっていますが)という野球一家。2000年のドラフト29順目でブレーブスに入団すると、2004年にメジャーデビューしそのままレギュラーを獲得。2006年オフにパイレーツにトレードされ、FA直前の2009年シーズン中に、レッドソックスへ、更に古巣ブレーブスへとトレードされながらも、一貫して安定した成績を残してきました。昨オフはFA市場に打って出ましたが、おそらく作戦ミス(待ちすぎ)のため、1月中旬に1年450万ドルという意外な小さな契約でDバックスと契約せざるを得なくなりました。おそらく成績を向上させなければと力が入ったのだと推測されますが、今季は空回り(文字通り三振が増えました)し、多少成績を落としました(FA前年になると爆発的な成績を残すAdrian Beltreのような選手もいるのになあ)。結果的には昨季より良い契約になったわけで、落ち着いて仕事をしてくれるのではないでしょうか。

 打撃は過去7年間ひたすら安定しています。例年通り150試合前後に出場してくれれば、25本塁打、85打点、.270/.340/.480といった数字を期待していいと思います。また、守備の評価が高いのもポイント。投手陣や若い二遊間にも大きな好影響を与えるものと期待しています。4番ファーストというと、どうしても昨季のDunnと比較されることになりますが、右左右となることからも、打順は4番がいいのではないかと思います。

 経緯から、Dunn、Leeと比較されることはどうしても避けられませんが、気負わず自分のプレーをしてくれれることを期待します。

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