デトロイト・タイガースとの間でとRyan PerryとCollin Balesterという両ブルペン右腕のトレードが成立しました。
Ryan Perry (2011 for DET)
36G 37.0IP 21BB 24K 5.35/1.62
2008年ドラフト1順目(全体21位)の大卒入団。大学時代からブルペン投手ということもあり、将来のクローザーとして期待されました。早くも翌年にはメジャーデビューを果たして53試合に登板。2010年にも60試合に登板して2セーブも記録。ともに防御率3点台でメジャーに定着したかと思われましたが、今季は不振でマイナー落ちも経験。それでも今季のディビジョンシリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズで計5試合に登板しました。90マイル台後半まで出る速球と、80マイル台の切れ味鋭いスライダーが武器の投手ですが、安定感にかけるのが欠点。タイガースはオフにOctavio Dotel をFA獲得しており、終盤を任せるべき投手が余ったと見られます。オプションは1つ残っています。
Collin Balester (2011 for Nationals)
23G 35.2IP 14BB 34K 4.54/1.46
まだエキスポスだった2004年にドラフト4順目で高卒入団。2007年シーズン前にはBAのプロスペクトランキングで球団内1位と高く評価され、2008年にメジャーデビューして初先発初白星を記録するなど、先発投手として順調に成長。しかし、そこで壁にぶつかりローテーションに定着できず。結局2010年シーズン途中にブルペンに転向しましたが、それでも安定せず。今季はほぼモップアップとして使われていましたが、それでもメジャーとマイナーを行ったり来たりを繰り返していました。オプションは切れています。
ナショナルズにとっては、かなりいいトレードだと思います。オプションが切れていて開幕25人に残れるかどうかボーダーラインのBalesterを、オプションが残っているPerryに代えたことでロースターのフレキシビリティが上がりました。また、Perryのスタッツで注目すべきは被本塁打の少なさ。防御率で見るとダメだったとされる今季でも、37イニングで被本塁打はわずかに1本だけ。マイナーを含む通算でも本塁打を打たれにくいことが示されています。これは、特にブルペン投手としては重要な点。それなりに期待していいと思います。
Balesterはこのブログを始めた2008年にメジャーデビューしたこともあり、結構思い入れはありましたが、さすがに期待感はしぼんでいました。オプション切れのBalesterをタイガースがどう使うのかは良く分かりませんが、基本はロングリリーフでしょう。25人枠に残れるよう、スプリングトレーニングでしっかりがんばってください。
2人とも、ともに才能を評価されながらも十分に開花させられなかった投手。新天地で気分一新し、活躍することを期待しています。
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