2009年9月30日水曜日

9/30 W7x-4 Mets (Maxwell逆転サヨナラ満塁弾) [Live]

 地元最終戦。John Lannanが今季最終登板。なんとか、なんとか10勝目を記録させてあげたい。あと、Dunnのホームランも見たい。

Washington
Harris - 8
Dukes - 9
Zimmerman - 5
Dunn - 3
Willingham - 7
Bard - 2
Desmond - 6
Gonzalez - 4
Lannan - 1

[試合後コメント]
Nationals 7x-4 Mets Season 55-103 (st.W3)
Pitching: Lannan, Segovia, Villone(W5-6)
Hitting: Maxwell(1/1 R 4RBI), Dukes(2/4 BB R), Gonzalez(1/3 R RBI)
HR: Zimmerman(33), Maxwell(3)

 いやー、びっくりしました。9回表1点を取られてなお無死1,3塁の場面で、もうだめだろうなと思いながら出勤のため観戦を終えましたが、職場について確認したら勝ってました。

 9回裏、2点をリードしたメッツのマウンドはK-Rod(というには奪三振率は下がってきていますが)。連打、送りバント、四球で1死満塁。Zimmermanは三振に倒れましたが、Dunnが四球を選び、1点差(40本に足踏み状態が続いているのにしっかり四球が選べるところは、さすがだなあ)。そして2死満塁で打席には前の回に代走で入ったJustin Maxwell。今日初打席、フルカウントからファールで粘った9球目を打った打球はレフトフェンスをぎりぎりで越える逆転サヨナラ満塁ホームラン。奇跡的な逆転勝利で、メッツをスウィープしちゃいました。

 それにしてもLannanに勝ちがつかなかったのは、本当に残念。今日も7回2失点で防御率を下げて3.88とし、昨季の3.91を下回りました。9勝13敗が最終的な数字ですが、13勝9敗に値するシーズンだったと思います。投球回数も200イニングを超え、我がローテーションの軸として本当によく投げてくれました。ありがとう。

 この上ない地元最終戦となりました。

MVP: Justin Maxwell

9/29 W4-3 Mets (珍しく、守備の差で勝利)

Nationals 4-3 Mets Season 54-103 (St.W2)
Pitching: Martin, Clippard(W3-2), MacDougal(S18)
Hitting: Desmond(2/4 R 2RBI SB), Dukes(2/4), Harris(1/3 BB R),
HR: Desmond(2)
 
 先発のMartinが初回連打と四球で作った無死満塁から押出し四球で先制点を献上すると(その回はそれでしのいだが)、2回にも3長短打で2点を失う苦しい立ち上がり。しかし、その後は立ち直り4イニングをわずか2安打無四球に抑え、結果的には6回3失点のクオリティスタート。

 我慢しているうちに打線が援護。5回裏、無死1塁からDesmondが2号2ラン。さらに2死からの3連打で同点。Maritnは降板してしまいましたが、8回裏、相手エラーもあっての1死1,2塁のチャンス。Desmondの打球は素直にセンターにはじき返した鋭い当たり。ショートAnderson Hernandezに止められ2塁はアウトにされましたが、併殺を焦ったCastilloの1塁への送球が暴投となる間に、勝ち越しに成功。

 1点リードのまま迎えた最終回。最後に勝利を決めたのは、Elijah Dukesのファインプレーでした。2死1塁、打者David Wrightの打球は右中間への大飛球。抜けていれば同点は確実な当たりでしたが、手をいっぱいに伸ばしたDukesがキャッチ!そのままフェンスに激突しましたが、ボールは落とさず、試合終了。今日はMorseにもファインプレーがあり、チームとしてノーエラー。珍しく、守備の差で勝ちました。

MVP: Elijah Dukes

BA: 2009 NY-Penn League Top20

 ナショナルズからは13位のDestin Hoodのみ。寂しい結果となりました。J.P. Ramirezは選ばれると期待したのになあ。

13. Destin Hood, OF

 元記事(こちら)では、全体的に不作だったと書かれています。1位はレッドソックス傘下のRyan Westmoreland。2008年6順目入団。もっとも、大学進学が決まっていたのを例によってレッドソックスが高額契約金(100万ドルを超える1順目の金額)を用意して指名したもので、本来は2順目、あるいは3順目で指名されて然るべき選手でしたので、この評価は驚きではありません。

2009年9月29日火曜日

NATS WIN IT !!! Hunt for Bryce Harper 

 9月28日。ナイトゲームでRoss Detwilerがメジャー初勝利を飾ったナショナルズですが、デーゲームでパイレーツが勝利した時点で、今季の30球団最下位、来季のドラフト全体1位指名権が確定していました。まだ1週間弱残しての確定とは、情けない限り。昨季はいちおう最終日までもつれたのに。

 言っても仕方ない。こうなれば、後は、Bryce Harper自身が来春のコミュニティ・カレッジでのシーズンを、ケガなく過ごし、しっかり成績を残してくれることを期待するばかり。6月に指名し、野手ということを考えると、できれば8月まで長引くことなく、早く契約して少しでもプロになれてくれればいいと願うのですが、代理人がBorasである以上、さすがに無理なんでしょう。おそらくはまたしても8月の期限ぎりぎりまでBorasと勝負することになるでしょう。まあ、今年のStrasburgの交渉経緯、労使協定の見通しを考えると、比較的楽観的です。

W L 勝率 L10 St
Washington 53 103 .340 M0 3-7 W1 6
Pittsburgh 59 96 .381 6.5 3-7 W2 7
Baltimore 60 96 .385 7.0 0-10 L11 6

 上位では、LA AngelsがTexasとの直接対決に勝利してAL西地区優勝を決めました。LA DodgersはPittsburghにまさかの連敗で地区優勝までマジック1から2日続けて足踏みです(まあ時間の問題でしょうが)。

9/28 W2-1 Mets (祝Detwiler初白星)


Nationals 2-1 Mets Season 53-103 (St.W1)
Pitching: Detwiler(W1-6), Bergmann(H9), MacDougal(S17)
Hitting: Morse(3/4 R RBI), Desmond(2/3 SB), Maxwell(2/4 R)
HR: Morse(3)

 投球イニング制限の関係で今季最終登板となったRoss Detwiler。ラストチャンスで、遂にメジャー初勝利を記録しました。おめでとう。

 前回(Chad Billingsleyに6回までノーヒット)、前々回(Cole Hamelsに6回までノーヒット)と、極端なまでに援護が少なかったのですが、今日も初回にZimmermanの犠飛で1点を先制してもらったきり、援護なし。5回まで無失点で頑張りましたが、6回に1点を取られて同点とされてしまいました。この時点で101球。勝ち星に恵まれないままシーズン終了かと思われましたが、その裏、Mike Morseが3試合連続となるソロホームラン。これで勝ち投手の権利を得ました。その後は、Bergmannが2イニング、MacDougalが1イニングをほぼ完璧に抑えて、接戦に勝利。目出度く、Detwilerのメジャー初白星となりました。

 MVPは、Morseにもあげたいところですが、今日はご祝儀も兼ねてDetwilerに贈ります。

MVP: Ross Detwiler

2009年9月27日日曜日

Hunt for Bryce Harper: M1

 9月27日終了時点。

 ナショナルズはブレーブスに延長負け。一方パイレーツはドジャーズに対して3点ビハインドの9回裏、1点を返し、なお1死満塁の場面でLastings Milledgeがライト前ヒット、これをライトのEthierがエラーする間に1塁ランナーまで生還して逆転サヨナラ・・・。マジックは遂に1となりました。

W L 勝率 L10 St
Washington 52 103 .335 M1 2-8 L4 7
Pittsburgh 58 96 .377 6.5 2-8 W1 8
Baltimore 60 95 .387 8.0 0-10 L10 7

残り試合:
Washington: Mets*3、@ATL*4
Pittsburgh: Dogers*1、@CHC*4、@CIN*3

 上位では、NLのWC争いで(ナショナルズに3連勝した)Atlantaに2.5ゲーム差の首位にいるColoradoがClint Barmesのこのプレイ(是非ご覧ください)で勝ち、首位を堅持しました。このファンの盛り上がりの羨ましいこと・・・。NY YankeesがBostonをなんと3タテし、AL東地区優勝を決めました。

9/27 L3-6 Braves(10) (延長戦の末にスウィープされる)[7回からLive]

 ちょっと起きるのが遅れて、中継を見始めたのが6回裏の2死から。この時点では、3-2とリードしていましたが、立ち上げる用意をしているうちに、7回表に追いつかれ、Livan Hernandezが降板しました。
 
 えっと、ここまでは、1回裏にZimmerman(右中間への素晴らしい当たり)、Willinghamの連続ソロで2点を先制。4回表に追いつかれたものの、その裏にMorseの2試合連続となる2号ソロで勝ち越し、そのまま6回まで終了。で、7回表、四球のランナーを1塁に置いて、タイムリー2塁打を打たれたところでLivan降板。

[試合後コメント]
Natioanls 3-6 Braves(10) Season 52-103 (st.L4)
Pitching: Hernandez, Clippard, MacDougal(L)
Hitting: Harris(3/5)
HR: Zimmeman(32), Willingham(24), Morse(2)

 Livanはがんばりました。Clippardはもっとがんばりました。打線も前半はよく打ちました。しかし、ゲームが進むにつれ、プレーオフ進出を争っているブレーブスの迫力に圧されるかのように、特にチャンスで打てなくなり、延長にもつれ込んだ末に、最後はMacDougalが打たれて敗戦。あっさりスウィープされてしまいました。

 明日からは同じようにプレーオフと関係のないメッツ戦。なんとか、Detwilerの初勝利を!

2009年9月26日土曜日

Hunt for Bryce Harper: M3

 9月26日終了時点。昨日(25日)は更新できませんでしたが、ナショナルズが敗れて、パイレーツが連敗を止めたので、一気にマジックは2つ減り4に。今日(26日)はナショナルズ、パイレーツともに敗れ、 マジックは3となりました。

 オリオールズは負け続けていますが、今日のデーゲームでナショナルズが敗れた時点で可能性がなくなり、数字上も2チームに絞られました。

W L 勝率 L10 St
Washington 52 102 .338 M3 2-8 L3 8
Pittsburgh 57 96 .373 5.5 2-8 L1 9
Baltimore 60 94 .390 8.0 1-9 L9 8

残り試合:
Washington: Braves*1、Mets*3、@ATL*4
Pittsburgh: Dogers*2、@CHC*4、@CIN*3

 上位では、St. LouisがNL中地区優勝(地区優勝一番乗り)、LA DodgersがWC以上(NL西地区優勝までのマジックは2)を確定し、プレーオフ進出となりました。

9/25-26 L2 Braves (さっぱり勝てんな)

9/25
Natinals 1-4 Braevs Season 52-101(St.L2)
Pitching: Lannan(L9-13), Bergmann, Villone, Rivera
Hitting: Bard(1/3 R RBI), Zimmerman(1/3)
HR: Bard(6)

 初回2死1,2塁でセカンドのOrrが1バウンドのゴロをトンネルで1点。さらに、次の打者のただの外野フライをセンターMaxwellとレフトHarrisがお見合いしてヒットとしてしまい2点目。この情けない2失点(自責点0)の後、先発Lannanは7回まで122球の奮闘で打線の援護を待ちましたが、結局報われず。チーム3安打。得点はBardのソロによる1点のみでは勝てようもありません。


9/26
Nationals 5-11 Braves Season 52-102 (st.L3)
Pitching: Mock(L3-10), Sogovia, MacDougal, Villone, Kensing
Hitting: Morse(1/3 R 3RBI), Gonzalez(2/4 R), Desmond(1/3 R RBI), Harris(1/3 RBI)
HR: Morse(1)

 先発Mockが失点を重ね2回までに5-0。Morseの3ランなどで反撃し、2点差まで迫りましたが、9回にも大量5失点で、完敗。 今日も3エラー。感じ悪い負けが続きます。

2009年9月25日金曜日

Hunt for Bryce Harper: M6 

 9月24日終了時点。とりあえず100敗には一番乗り。 ピッツバーグもボルチモアも勝ちませんねぇ(笑)。ちなみに、もう脱落していますが、クリーブランドが怒涛の11連敗中。

W L 勝率 L10 St
Washington 52 100 .342 M6 3-7 L1 10
Pittsburgh 56 95 .371 4.5 1-9 L6 11
Baltimore 60 92 .395 8.0 2-8 L7 10

残り試合:
Washington: Braves*3、Mets*3、@ATL*4
Pittsburgh: Dogers*4、@CHC*4、@CIN*3

9/24 L6-7 Dodgers (はい、100敗)

Nationals 6-7 Dodgers Season 52-100 (st.L1)
Pitching: Martin, Estrada, Bergmann, Clippard, Villone(L4-6), Kensing
Hitting: Gonzalez(3/4 2R RBI), Harris(2/4 BB 2RBI SB), Dukes(1/2 2BB 2R RBI)

 ぐだぐだの試合。序盤に失点して、中盤に追いついたもののまた突き放され、1点差で敗戦。

 来るべくして迎えたシーズン100敗目。昨季は159試合目での到達でしたから、それより7試合も早く、10試合も残しての到達。今日のWashington Postの記事の表現を借りれば、100敗”fraternity”の134番目のメンバーになりました。”fraternity”・・・・・・某国の総理がお好きな「友愛」ってやつですね(笑)。

2009年9月24日木曜日

BA: 2009 GCL Top20

 今年も、BAが各マイナーリーグのトップ20プロスペクトを選ぶという企画が始まりました。最初はGCL(元記事はこちら)。ナショナルズからは2人。Hoodは昇格済みでしたが、こちらで選んでもらえましたね。16チームですから2人というのは合格点。まあ、リーグ優勝しているのだから当然と言えば、当然。もう少し選ばれても良かったとさえ思います。

8. Destin Hood, OF
14.
Eury Perez, OF

 上位には中南米出身のInternational Free Agentが並んでおり、全体の1位はパナマ出身の18 歳の捕手Christian Betancourt (ATL)。数字を見るとそんなに凄くもなく、実際に見ていないのでなんとも言えません。

9/23 W5-4 Dodgers (Zim100打点到達、サヨナラで連敗脱出)


Nationals 5-3 Dodgers Season 52-99 (St.W1)
Pitching: Detwiler, Bergmann, Clippard, MacDougal, Burnett, Rivera(W1-3)
Hitting: Zimmerman(1/3 BB R 3RBI), Maxwell(1/3 BB R SB), Dunn(1/2 2BB R)
HR: Zimmerman(31)

 妙な試合。

 前半は完全にドジャーズペース。先発Ross Detwilerはそれなりに頑張っていましたが6回までに3失点(1点目は完全に牽制で誘い出したのにDunnかGuzmanのミスでセーフになったこと、3点目はHarrisが打球を照明に入れてしまったことによるもので気の毒でした)。打線はといえば、Chad Billingsleyに完全に封じられ、6回2死までノーヒット。既に敗色濃厚の試合展開。

 ところが、6回裏2死1,2塁(四球のランナー2人)からZimmermanが打ったチーム初ヒットが、左中間への起死回生の同点3ラン(31号。打点も100に到達)。これで試合の流れはイーブンに戻り、その後両軍無得点で進んだ8回裏。相手守備のミスが2つとGuzmanの好走塁で勝ち越し。

 しかし、9回表、Guzmanの送球エラーから始まって無死満塁。次打者のゴロをGuzmanが本塁へ送球するもまたも悪送球で同点。ところが、逆転を覚悟した続く無死満塁(しかも、打順は3,4,5番)をBurnett、Riveraがしのいで、9回裏へ。

 流れが行きつ戻りつしてどちらが押しているのかよく分からない展開の中、4-4の同点で迎えた9回裏。先頭のJustin Maxwellがヒットで出塁。送りバントで2塁へ行くと、果敢に3盗。四球で1死1,3塁として、打席はPete Orr。見事にライトへ犠牲フライを放つと、Ethierの落球もあり、Maxwellが悠々とホームイン!

 サヨナラ勝ちで今日のところは100敗を免れました。

MVP: Sean Burnett

2009年9月23日水曜日

Hunt for Bryce Harper: M7

 3チームそろって負け(ため息)。

W L 勝率 L10 St
Washington 51 99 .340 M7 3-7 L3 12
Pittsburgh 56 93 .376 5.5 2-8 L4 13
Baltimore 60 91 .397 8.5 2-8 L6 11

 Kansas CityがBostonに連勝して数字上も可能性がなくなりました。おめでとうございます。 またYankeesがこちらは本当のプレーオフにクリンチしました。こちらもおめでとうございます。

9/22 L2-14 Dodgers (リーチ!)

Nationals 2-14 Dodgers Season 51-99 (st.L3)
Pitching: Hernandez(L1-4), Estrada, Rivera, Garate, Segovia, Kensing
Hitting: Dunn(1/1 2BB R 2RBI) Zimmerman(1/3 R)
HR: Dunn(38)

 99敗目。

 4回表途中までは家で仕事しながら見てました。2回までは両軍ともにランナーを出しながら無得点。3回表Manny Ramirezのタイムリーで1点を先制されるも、その裏、2死走者なしからエラーで出塁したZimmermanを置いてDunnが38号2ランを打ってあっさり逆転。この試合、いい感じかもと思いました。

 しかし、しかし。4回表、Livanがものの見事につかまり、この回だけで5安打2四球。2死1,2塁で後を受けたMarco Estradaが走者を還してしまい、都合7失点。Livan、ナショナルズ加入後最悪の試合となりました。この試合も事実上終了。7回にもSaul RiveraとGarateが打たれて6失点で、ここにきて今季1試合最多失点。打線も、4回以降はわずか1安打と散々。

 アストロズが監督を解任しました。今からでも遅くはありません。Desmondが打撃を崩したり、(特に投手陣に)故障者が出たりする前に、Riggleman解任しましょう。

2009年9月22日火曜日

Hunt for Bryce Harper: M8

 スイスから帰ってきました。前回から約1週間と少し。2位との差はほとんど変わっていません。

W L 勝率 L10 St
Washington 51 98 .342 M8 4-6 L2 13
Pittsburgh 56 92 .378 5.5 2-8 L3 14
Baltimore 60 90 .400 8.5 3-7 L5 12

 事実上2チームに絞られています。あとはCleveland、Kansas Cityが10ゲーム差以上ついていますが、まだ数字上は可能性を残しています。

2009年9月21日月曜日

9/19-20 L2@NYM (もう一度言います。Rigglemanを解雇せよ)

9/19
Nationals 2-3 at NYM Season 51-97 (St.L1)
Pitching: Lannan(L9-12), Clippard
Hitting: Dunn(1/4 RBI)

 先発7番ライトIan Desmond。高校生の時にほんのわずかに経験があるというだけのポジション。ショートをGuzmanに譲るのも既に納得いっていませんが、セカンドOrrって何?Orrこそ外野経験が(わずかとはいえ)昨季も今季もあり、こういう時に外野を守るためにいるユーティリティプレーヤーなんでしょ?おかしいよ。しかも、この接戦の勝敗を分けたのはDesmondへの打球でした。1-1の同点で迎えた7回裏、先頭のDavid Wrightの打球はライトへのライナー。映像を見たところ、本職の外野手でも難しい打球だったとは思いますが、Desmondは明らかに目測を誤って1,2歩前進した後に後退。あっさりと頭上を越されてダブル。結局この回2点目、3点目を失うことになりました。Desmondは打撃でも4打数凡退と全くいいところなし。守備に神経使わせていて、打撃で集中しろっていうほうが酷。本当にひどい采配です。

 しかも先発は二けた勝利がかかったLannan。7回を5安打1四球の3失点と十分な内容でしたが、打線の援護もなく、何よりRigglemanの采配のために、あえなく負け投手となってしまいました。あと登板は3回かな、何とか・・・・。

9/20
Nationals 2-6 at NYM Season 51-98 (st.L3)
Pitching: Mock(L3-6), Segovia, Garate, Kensing
Hitting: Zimmerman(1/4 R RBI), Dunn(1/4 RBI)

 Mockが3回までに4失点し、試合の流れはメッツに。その後の4イニングを0点に抑えましたが流れは取り戻せず、9回にZimmermanとDunnが連続タイムリーを放って完封は免れるのが精いっぱい。

 試合後、Riggleman監督がミーティングを開催し、選手たちに対して選手の試合に対する姿勢が「flat(熱意が感じられない)」と発言し、それに対してDunnをはじめ何人かの選手は異議を唱えているようです。ああもう、チーム崩壊って感じですね(嘲)。

2009年9月18日金曜日

BA: Prospect Hot Sheet年間Top20…#7 Derek Norris!

 マイナーリーグのシーズンをほぼ完全にフォローし、週1回のペースでその週に活躍したプロスペクトを特集していたBAの記事「Prospect Hot Sheet」。今季の最終回で年間トップ20を発表しました。

1. Jason Heyward, RF ATL
2.
Buster Posey, C SFG
3.
Chris Carter, 1B OAK
4. Brian Matusz, LHP BAL
5.
Desmond Jennings, CF TB
6.
Carlos Santana, C CLE
7.
Derek Norris, C WAS
8.
Christian Friedrich, LHP COL
9.
Madison Bumgarner, LHP SFG
10.
Jeremy Hellickson, RHP TB
11.
Jaff Decker, LF SDP
12.
Jesus Montero, C NYY
13.
Dan Hudson, RHP CHW
14.
Pedro Alvarez, 3B PIT
15.
James Darnell, 3B SDP
16.
Thomas Neal, LF SFG
17.
Martin Perez, LHP TEX
18.
Ike Davis, 1B NYM
19.
Michael Taylor, RF PHI
20.
Tyler Flowers, C CHW

 当然ながら、素晴らしいメンバーです。このうちMatuszは9月を待たずに8月にメジャー昇格。初登板初先発で見事に勝ち投手となり、打たれる試合もありましたが、結局5勝2敗。最後は3連勝してシーズンを終えました(投球回数制限に到達のため)。他に、Posey、Bumgarner、Hudson、Flowersがセプテンバー・コールアップでメジャーデビューを果たしました。

 で、7位に見事、われらがDerek Norrisがランクイン。BAの寸評を訳しておきます。

(昨季)ショートシーズンでいい選球眼を見せた注目の捕手からSouth Atlantic
Leagueでも指折りの好打者へ、突如としてトッププロスペクトとなった。四球数と出塁率でリーグトップとなったことに現れているように選球眼は非常よく、かつバットに当たる時には力のある打球を打っており、本塁打数で2位、超打率で5位で(シーズンを)終えた。まだ、守備面では向上する必要がある(盗塁阻止率36%)が、打撃は捕手としては実に素晴らしい。

9/18 W6-5@NYM (Zimmerman30号到達) [Live]

 相手も優勝争いから脱落したメッツに変わったことですから、連敗を止めましょう。久しぶりに打線が機能するところを見たい。先発はMartin。前回勝って、4勝4敗の勝率5割としました。さてさて。

Washington
Harris - 8
Guzman - 6
Zimmerman - 5
Dunn - 3
Willingham - 7
Dukes - 9
Desmond - 4
Bard - 2
Martin - 1

New York
Pagan - 7
Castillo - 4
Wright - 5
Beltran - 8
Murphy - 3
Francoeur - 9
Schneider - 2
Valdez - 6
Pelfrey - 1

[試合後コメント]
Nationals 6-5 at NYM Season 51-96 (St.W1)
Pitching: Martin(W5-4), Villone(6), Burnett(H11), Bergmann(H8), MacDougal(S16)
Hitting: Bard(1/3 R 3RBI SF), Zimmerman(2/4 R 2RBI), Willingham(2/4 R RBI), Dukes(2/4 R)
HR: Zimmerman(30), Bard(5), Willingham(23)

 Zimmermanがキャリア初の30本に到達。おめでとう。100打点まではあと4。昨日のような鋭い打球を打っていれば時間の問題。射程圏内。一方、6年連続40発を目指すDunnのホームラン数は37本で足踏み中(100打点はクリアしていますが)。ちょっと状態が落ちているように見えますが、もう一息がんばれ。

 8回裏のピンチを脱し、9回表にWillinghamのソロでダメ押しかと思いましたが、9回裏、あわやというところまで追い詰められました。楽には勝てませんねぇ・・・・。まあとにかく連敗は脱出。

 MVPは、Bardと迷いましたが、守備での2つの好プレーもあったので、Willinghamにします。

MVP: Josh Willingham

Jamie BurkeをSEAから獲得(金銭トレード)

 昨日の試合で先発マスクをかぶっていたWil Nievesが、3回表の攻撃でピッチャーゴロで1塁に向かって走っている途中で左のハムストリングを痛めて途中交代。 怪我の程度は不明ですが、少なくとも数日は出場できない見通し。

 捕手がJosh Bardしかいなくなってしまったため、急遽マリナーズから金銭トレードでJamie Burkeを獲得。37歳の大ベテランですが、そのほとんどをメジャーの控え捕手と、AAAの選手として過ごしてきました。今季も、4月と6月に計13試合にメジャーで出場していますが、あとはずっとAAAで過ごし、シーズンを終えていました。メジャーでの通算打率は.282と意外に高い数字が残っていますが、基本的に守備的な控え捕手という位置づけです。パワーはまったくありませんので代打要員という感じでもない。

2009年9月17日木曜日

9/17 L2-4@PHI (Detwilerは好投したけど)[Live]

 先発はDetwiler。メジャー初勝利目指して。しかし相手はCole Hamels。今日も苦戦しそうだ。

Washington
Maxwell - 8
Guzman - 6
Zimmerman - 5
Willingham - 7
Dukes - 9
Desmond - 4
Morse - 3
Nieves - 2
Detwiler - 1

Philadelphia
Rollins - 6
Victorino - 8
Utley - 4
Howard - 3
Werth - 9
Francisco - 7
Feliz - 5
Ruiz - 2
Hamels - 1

[試合後コメント]
Nationals 2-4 at PHI Season 50-96 (St.L3)
Pitching: Detwiler(L0-6), Clippard, Rivera, Villone, Kensing, Estrada
Hitting: Dukes(2/4 R RBI)

 Ross Detwilerは、高めに浮くボールも多きがちでしたが、奪三振も多く好投と評価できるでしょう。しかし、Cole Hamelsはさらにすごかった。6回の先頭打者Morseがヒットを打つまでパーフェクトでしたから・・・。7回表に1死満塁のチャンスを逃したのがナショナルズとしては痛かったわけですが、ナショナルズ打線を責めるというよりもHamelsをほめるべきなんでしょうね。

 しかし、3試合で3得点ではなぁ。このシリーズをスウィープされて、今季のフィリーズとの対戦を終了。3勝15敗と完膚なきまでに叩きのめされました。来季の開幕戦は、4月5日、ホームでのフィリーズ戦です・・・。

Syracuse Chiefs(AAA) Season Review

 AAAのSyracuse Chiefs。好成績だった選手はシーズン中にメジャー昇格を果たしており、その際に関連記事を書いていますので、割愛。シーズンの大半をAAAで活躍した選手というのは、あまり注目するような選手でもありません。ということで、簡潔に数字だけ。MVPは当然ですがシーズン終盤にメジャーデビューを果たした2人。

Team Player of the Year: Jorge Padilla
Team Pitcher of the Year: J.D. Martin

【打者】 (規定打席数の半分に到達した打者のみ)
AVG - Jorge Padilla .354(わずかに規定打席に届きませんでしたが、昇格していなければ大差での首位打者でした)
OBP – Jorge Padilla .424
SLG – Ryan Langerhans .488 (現在籍者ではBrad Eldred .487)
HR - Seth Bynum 19
RBI - Seth Bynum 67
SB - Justin Maxwell 35

【投手】(規定投球回数の半分に到達した投手のみ。リリーフ除く)
W - Marco Estrada 9 (先発数が10試合少ないJ.D. Martinが8勝)
SO - Marco Estrada 98 (奪三振率でもEstrada)
ERA - J.D. Martin 2.66 (リリーフではTyler Clippardが0.92)
WHIP – J.D. Martin 0.97 (リリーフではTyler Clippardが0.90)
SV - Logan Kensing 17
HLD – Tyler Clippard 8

Harrisburg Senators(AA) Season Review

 AAのHarrisburg Senators。シーズン開幕から12連敗などもあり低迷。5月を終えた時点では借金21まで落ち込みました。しかし、そこから逆襲し、一時は勝率5割まで戻し、最終的には70勝72敗で終えました。メジャーのNationalsもこのくらいの逆襲を期待したんだけどなあ・・・。

 シーズンを通じて所属した選手の個人成績は概して振るいませんでしたので、MVPは一時的にしか所属していなかった2人を選ばざるをえませんでした。

Team Player of the Year: Ian Desmond (写真)
Team Pitcher of the Year: Brad Meyers


【打者】
 Ian Desmond(.306/.372/.494)とJhonatan Solano(.280/.295/.387)捕手(AAAでは低迷しましたが)が、開幕から目立った成績を残し、早々に昇格していきましたが、それ以外の打者はぱっとしませんでした。

 チーム最多本塁打はMarvin Lawrence(.241/.323/.438/15HR)外野手、最多打点はJoel Guzman(.281/.352/.447/57RBI)三塁手、最高打率はOfilio Castro(.296/.372/.395)二塁手が記録しましたが、みんないまいち(Castroに至っては薬物陽性で出場停止までくらいました)。

 昨季の球団公式Minor League Player of the Yearに選ばれていた(個人的にはそこまで買ってませんでしたが)Leonard Davis(.281/.340/.462)外野手は期待されたほどには伸びず。さらに、個人的に期待していたBill Rhinehart(.239/.292/.389)一塁手はもっと悲惨で、シーズン終盤は守備位置をChris Marrero(.267/.345/.387)に奪われてしまいました。

 Marrero自身も昇格当初はいいスタートを切りましたが、9月になって疲れでしょうか、ちょっとスローダウンしてしまいました。Solanoに代わってA+でよく打って昇格してきたSean Rooney(.227/.254/.291)捕手もAAでは苦労しました。ちなみに、チームの公式MVPはJoel Guzmanだそうです。


【投手】 
 シーズン終盤になって昇格してきた今年のドラフト1順目(全体10位)のDrew Storen(0.00/0.73)。昇格後の10試合で1勝9セーブ。12.1回を投げ、わずか3安打、6四球、12奪三振。無失点。まったく非の打ち所のない成績。アリゾナ秋季リーグ、そして来季が楽しみです。

 Storenとともにアリゾナに向かうのがやはりブルペンの苦労人Josh Wilkie(2.37/1.24)。AAAへ昇格してからも好投し、アリゾナを勝ち取りました。他にもブルペン投手では、Clint Everts(1.53/1.09)、Zechry Zinicola(1.74/1.40)も印象的な活躍でAAAに昇格していきました。

 先発投手では、シーズン途中に昇格してきて、ここでも活躍したのが、Eric Arnesen(3.86/1.29)、Brad Meyers(2.25/1.06)、Jeff Mandel(2.94/1.13)の3人。Arnesenは終盤にちょっと疲れからか打たれましたが、今季一気に評価を上げました。Nick JohnsonとのフラッグディールトレードでFLAから来たAaron Thompson(3.31/1.32)もなかなかの好投で、来季に希望をつないでいます。また、既に40人ロースターに入っているLuis Atilano(4.16/1.48)はシーズン前半は不振でしたが、後半戦は復調しAAAへの昇格を勝ち取りました。

 この中で最も期待したいのはMeyers。AA昇格後は9先発しましたが全試合で自責点2以下。A+と合わせて24試合(23先発)で11勝3敗、防御率1.72という驚異的な成績を残しました。来季が楽しみです。

 一方、最もがっかりだったのが、Cory VanAllen(5.07/1.56)。昨季はアリゾナに派遣されるほど評価を上げ、今季はローテーション投手としてスタートしましたが、不振でブルペンに降格。悲惨な1年となってしまいました。

Potomac Nationals(A+) Season Review

 79勝58敗の貯金21。リーグ8チーム中勝率では2位ながら、不運にもプレーオフに進めませんでした。そんなチーム成績ですから、個人成績でも見所のある選手は大勢いました。

Team Player of the Year: Danny Espinosa (写真上)
Team Pitcher of the Year: Tom Milone (写真下)

【打者】
 何度も紹介していますが、Chris Marrero(.287/.360/.464)、Michael Burgess(.235/.325/.410)、Danny Espinosa(.264/.375/.460)のトッププロスペクト3人衆が打線の核でした。

 Marreroは目出度く途中昇格。Burgessは打率こそ低いものの、しっかり出塁し、何よりホームラン数はチームトップ(リーグでも3位)。素質はあるので、変化球への対応を練習するべし。

 そしてEspinosa。実質初のプロシーズンで波はありましたが、よくがんばりました。ショートのポジションで18本塁打というのは期待が高まります。盗塁も29。盗塁といえば、Boomer Whiting(.245/.350/.332)が54と驚異的な記録ですが、打撃がなあ。


【投手】
 シーズン通じて活躍し、12勝の勝頭となったのが左腕のTom Milone(2.91/1.19)。08年のドラフト10順目という高い期待に見事に応えてくれました。7月(防御率2.84)、8月(同1.49、6戦5勝)、9月(1試合8回4安打無失点)と尻上がりに調子を上げてきたこともあり、来季が楽しみです。

 同じく08年ドラフト組で個人的に期待の高かった12順目のWilliam Atwood(4.61/1.33)は防御率10点を超える悲惨な4月の後、5月から7月の間は防御率2点台に抑えました。最後の1か月は疲れからか成績を落としましたが、奪三振数はチームトップ。まだ期待して良さそうです。

 好成績でシーズン途中に昇格していったのが、Brad Meyers(1.43/1.04)とErik Arnesen(2.23/1.36)の両右腕。上でも好成績を収めました。また09年組の先発投手でただ1人、3順目のTrevor Holder(9.26/1.80)がプレー。6試合に先発しましたが、まだ早かったように思われます。

 09年組といえば、ブルペン投手では、Aから上がってきたDrew Storen(1.80/0.90)が好投し、すぐにAAにあがっていきました。また、2002年のドラフト1順目(全体5位)でエキスポスに入団したものの、ずーーーーっと泣かず飛ばずだったClint Everts(0.90/0.95)が突如復活。AA、さらにAAAへと昇格しても好成績を維持し、セプテンバー・コールアップの呼び声もありました(結局呼ばれず。今季終了後マイナーFAとなるので去就が注目されます)。

Hagerstown Suns(A) Season Review

 借金22、リーグ16チームで最下位に終わりました。当然ながら個人成績も投打ともあまりさえませんでしたが、光る選手はいました。

Team Player of the Year: Derek Norris (写真上)
Team Pitcher of the Year: Marcos Frias
(写真下)

【野手】
 とにかく目立ったのが、Derek Norris(.286/.413/.513)捕手。8月以降の28試合での打率が2割に届かないという大不振を経てもなお、この成績。特に、出塁率は不振のこの2か月間でさえ4割を超えているのですから、たいしたものです。本塁打23本はリーグ2位で、無論チームトップ。というかチームのマイナー選手で最多。捕手というポジションの守備はまだまだ成長途上のようですが、まだ20歳。しっかり育ってくれることを願います。既にリーグのMVP級の賞、球団公式Minor League Player of the Yearには選ばれました。オフのプロスペクトランキングで、全30球団のプロスペクトの中でどの当たりランクされるのか楽しみです。

 Norrisの影に隠れていますが、打率リーグ6位、打点リーグ2位というNorrisを上回る数字を残したのが08年の16順目のTyler Moore(.297/.363/.447)一塁手。ただ、ファーストというポジションを考えると長打力がもう少し欲しいところ(9本塁打)。

 08年ドラフト組で活躍したもう1人が、19順目のStephen Lombardozzi(.296/.375/.395)二塁手。高打率とともに、三振の少なさが魅力的。またショートシーズン終了後に昇格してきた9巡目のJ.R. Higley(.300/.391/.575)は11試合だけの出場でしたが、2本塁打を放つ印象的な活躍。来季が楽しみです。この他、大勢の08年ドラフト組がプレーしたのですが、残念ながらぱっとしませんでした。


【投手】
 最も目立つ活躍をしたのが、Marcos Frias(2.91/1.22)。ドミニカ出身の20歳の右腕。昨季のGCLに続き、ここでもシーズンを通じて好投し、次第に頭角を現してきました。チームトップの9勝。

 他に目立つ成績を残したのは、08年8巡目の左腕Ricardo Pecina(2.53/1.39)。先発では振るいませんでしたが、ブルペンに移されてからは支配的な投球で、A+への昇格を勝ち取りました(そちらでもブルペン投手として好投)。また、ドミニカ出身の22歳Juan Jaime(2.27/1.20)がショートシーズンを支配してこちらでも好投。イニング数(31.2)を上回る奪三振(40)が魅力です。

 残念だったのは、Paul Demny(5.14/1.36)。08年6順目入団で期待された右腕。シーズン通じてローテーションに固定されていましたが、結果を残せませんでした。奪三振(110)がイニング数(105.0)を上回っているので、まだ期待は残っていますが。もっと残念だったのがJack McGeary(6.79/1.85)。今季は大学に通わずに野球に集中するという決断をしてここで開幕を迎えましたが、13試合に登板して勝ち星なしの6敗で降格の憂き目に。奪三振(44)を上回る四球(45)では・・・・。降格した先のショートシーズンでも同じ傾向が続いていましたので、今後が心配です。

 09年ドラフト組では、Drew Storen(3.68/0.75)がここでプロデビュー。出だしこそ少し失点しましたが次第に支配するようになり、あっさり昇格。3順目のTrevor Holder(3.55/1.58)も微妙な内容ながら3試合で2勝を記録しA+に昇格(少し早いような気もしましたが)。4順目のA.J. Morris(3.84/1.38)はまずまずの内容で8試合を投げてシーズン終了。ブルペンからもう1人、Patrick Lehman(2.25/0.72)が、13順目と比較的下位指名ながらショートシーズンを支配し、ここでも好成績でした。このあたりの選手が、09年ドラフト組のトップランナーです。

Vermont Lake Monsters (SS-A) Season Review

 09年ドラフト組の大学生が多く配置されたVermont Lake Monsters。ショートシーズン・シングルAのNew York-Penn Leagueで34勝41敗の地区3位。プレーオフ進出はなりませんでした。目だった活躍をした選手、プロスペクトの成績を確認しておきます。

Team Player of the Year: J.P. Ramirez (写真)
Team Pitcher of the Year: Evan Bronson


【野手】
 オールスターにも選出された、ドミニカ出身の22歳Francisco Soriano(.291/.398/.387)二塁手と、09年ドラフト16順目入団のSean Nicol(.269./375/.323)遊撃手の2人は、シーズンを通じて活躍。

 しかし、オールスターに選ばれなかった08年ドラフト高卒組の2人、9順目のJ.R. Higley(.271/.327/.380)外野手と、開幕前のトッププロスペクトランキングにも顔を出していたJ.P Ramirez(.264/.306/.407)外野手もいい活躍でした。特にRamirezは、ここに書いた打率、出塁率、長打率ではいまひとつのように見えますが、二塁打、三塁打、本塁打、打点でチームトップ。先は楽しみです。

 他に08年高卒組では、2順目入団のDestin Hood(.246/.302/.333)外野手がGCLの投手を圧倒(.330/.388/.614)して昇格してきましたが、ここではもうひとつ。まだ19歳なので、じっくりでいいです。一方、2順目といえば今年の2巡目入団、こちらは大卒21歳のJeffrey Kobernus(.220/.273/.244)二塁手は、わずか10試合で故障離脱。まだ評価は保留ですね。


【投手】
 ほとんどが09年ドラフト組。もっとも印象的な数字を残したのは、オールスターにも選ばれた29順目のブルペン左腕Evan Bronson(0.55/0.63)。他にも、ブルペン投手では、7順目の右腕Dean Weaver(3.18/1.24)、13順目の右腕Patrick Lehman(1.65/0.80)、24順目の右腕Dustin Crane(2.29/1.17)、また、昨年の35順目ながら29.1回で42奪三振を記録した左腕のClayton Dill(3.07/1.06)など面白そうな素材が転がっています。

 先発投手で最も目立ったのが今年21順目の左腕Michell Clegg(2.20/1/20)。ただ、脱三振率は高くないので、伸びシロは疑問。奪三振率という点では、ドミニカ出身右腕Juan Jaime(1.88/1.25)が1イニングあたり平均2三振という先発投手としては驚異的な数字を残してHagerstownへ昇格していきました。09年組に話を戻すと、10順目のPaul Applebee(3.06/1.02)が契約の遅れでわずかな出場試合ながらまずまずの滑り出しを見せました。

 残念な結果に終わったのが、Graham Hicks(7.12/2.02)。08年ドラフトの4順目と期待が高かったのですが振るわず、ルーキーリーグに降格となりました。

2009年9月16日水曜日

9/16 L1-6@PHI (今日はBlantonを打てず)[Live]

 おっ、Desmond先発出場だ。今日こそはしっかり観戦させてください(そういう試合内容をお願いします)。

Washington
Harris - 7
Guzman - 6
Zimmerman - 5
Dunn - 3
Willingham - 9
Desmond - 4
Maxwell - 8
Nieves - 2
Hernandez - 1

Philadelphia
Rollins - 6
Victorino - 8
Utley - 4
Howard - 3
Ibanez - 7
Werth - 9
Feliz - 5
Ruiz - 2
Blanton - 1

[試合後コメント]
Nationals 1-6 at PHI Season 50-95 (St.L2)
Pitching: Hernandez(L1-3), Clippard, Burnett, Bergmann, Segovia
Hitting: Desmond(2/4), Nieves(2/4), Harris(1/3 2BB RBI), Maxwell(1/3 BB R)

 Livanはよく頑張ってくれました。Livanを責めるには酷な2失点のみで6回を投げきり、試合を作ってくれました。しかし、その後が・・・・。7回裏Clippardが簡単に2死を取りましたが、左打者が2人続くところで左投手のBurnettに交代。しかし連続四球で満塁として、今度はBergmannに交代。で、あっさり満塁弾を浴びて試合終了。Clippardの出来は良さそうだったので、そのまま続投で良かったと思うのですが、なんであんな細切れに交代させるのかな。
 
 しかし、今日も打線は沈黙。9回に完封を免れるのがやっと。まあ、Desmondがしっかり2安打したのを収穫としましょう。

Jesus Floresシーズン終了

 うむむむ。

 Jesus Floresが右肩関節唇断裂で手術をうけることとなり、シーズン終了となってしまいました。

 昨季も故障で90試合出場に留まり、今季もやはり故障でわずか29試合。レギュラーとして大いに期待されているのですが、なかなか出場機会さえ得られません。今季の最初の故障の原因となったファールチップを右肩に受けたシーンはライブで見ていましたが、本当に痛そうでした。

 最初の故障である右肩疲労骨折が治ってようやくつい先日ロースターに復帰したのですが、わずか3打席代打で出場しただけで、また痛みがあるということで検査したところ、今回の診断となりました。
 
 復帰は3~6か月ということで、開幕に間に合うかどうか・・・・・・。頼みます。

2009年9月15日火曜日

9/15 L0-5@PHI (C.Leeの前に完封負け)[3回までLive]

Natioanls 0-5 at PHI Season 50-94 (St.L1)
Pitching: Mock(L3-8), Rivera, Villone, Kensing
Hitting: Maxwell(2/4)

 眠気を押さえながら当地午前1時から見始めたのですが、あまりにダメな試合展開に力尽き、3回表終了時で寝てしまいました(コメント欄参照)。

 先発のMockが2回まで5失点。決していい当たりでないものが野手のいないところに飛んでいったという不運な要素も強かったのですが、結果が全ての商売ですから厳しい評価をされてしまうでしょう。その後は立ち直り、3回から6回までの4イニングを投げ、1安打1四球無失点に抑えただけに、残念でした。

 いずれにしても、Cliff Leeの前に6安打無得点。完敗です。

2009年9月14日月曜日

9/13 W7-2@FLA (2度の雨天中断を経て50勝到達)

Nationals 7–2 at FLA Season 50-93 (St.W1)
Pitching: Lannan(W9-11), Clippard, Bergmann
Hitting: Guzman(3/5 R RBI), Orr(2/4 BB 2R 2RBI), Desmond(2/5 R), Harris(1/2 3BB 2R), Dukes(1/5 2RBI)
HR: Orr(1)

 Ian Desmondが2試合続けての先発出場(あれだけ打たれたら使わざるを得ないわなあ)。今日は初めてセカンドでの出場となりました(高校生以来とのこと)。1回裏最初の打球がいきなり飛んできましたが、無難にさばいて結局ノーエラー。打っても2安打と文句なし。

 先発のLannanは5回を1失点(雨天中断のためそこで降板となっただけで、まだ81球でした)。8月5日以来となる9勝目をあげ、昨年は届かなかった10勝に王手をかけました。

 しかし、今日の勝因はオフェンスの速攻。初回、相手のワイルドピッチで1点を先制した後、Dukesが2点タイムリー。さらに、3回にはPete Orrの今季1号2ランが出て、その後も着々と加点し、6回に雨天中断となるまでに7-1と大量リードを奪っていました。

 苦手マーリンズ相手に敵地で勝ち越し。次は、フィラデルフィアに乗り込みます。

MVP: Pete Orr

9/12 L3-11@FLA (DesmondとMaxwellはよく打ったけど)

(こちらスイスでも無難にネット接続できました。 )

Natioanls 3-11 at FLA Season 49-93 (St.L1)
Pitching: Estrada(L0-1), Rivera, Detwiler, Kensing, Garate, Segovia
Hitting: Desmond(4/4 BB), Maxwell(2/4 2R 2RBI)
HR: Maxwell2(1, 2)

 2試合目の出場となったIan Desmond。今日も2番ショートでしたが、第1打席四球の後、二塁打2本とシングル2本の4打数4安打。当たりすぎで、ちょっと怖くなります。また、Justin Maxwellも第1打席と第4打席に2本のソロホームラン。また、Ross Detwilerも9月に再昇格してから最初の登板。4回裏と5回裏を2四球のみの無失点。彼らにとっては素晴らしい日となりました。

 一方同じく9月昇格組で、初先発となったMarco Estradaにとっては早く忘れたい試合となってしまい。被安打3はともかく、3四球が余計。初回にJorge Cantuに3ランを打たれると、3回には連続四球でピンチを作ってしまい、持たずに5失点降板となりました。

 敗因は、チーム安打数がマーリンズの9本を上回る10本でありながらこの点差がついたこと。Estrada以下投手陣(Detwilerの後の3投手はみんな失点)の四球の多さと、チャンスで打てなかったこと。特にZimmerman。初回こそシングルを打ちましたが、その後の4打席、1死以下でランナーをスコアリングポジションに置きながら2三振と2併殺。

2009年9月12日土曜日

お知らせ

 今回はスイスに行ってきます。予定では10日間ほど。どれくらい現地で更新できるかは分かりません。  
 
 Hunt for Bryce Harper: 9/12終了時点ではこうなっていますが、10日間でどうなるでしょうね。もう終わった、ってことはないと思いますが・・・。
W L 勝率 L10 St
Washington 49 92 .348 - 3-7 W2 21
Pittsburgh 54 85 .388 6.0 1-9 L4 23
Kansas City 56 85 .397 7.0 6-4 W5 21
Baltimore 58 83 .411 9.0 4-6 W2 21

Jesse EnglishをSFGからウェイバー獲得、Luke Montz→DFA

 ジャイアンツからウェイバーにかけられていたJesse English投手を獲得。40人枠を空けるために、Luke Montz捕手をDFAしました。

Jesse English (2009 season for Connecticut(AA))
26G(7-7) 100.2IP 71K 57BB 4.20/1.54

 左投げの投手。2002年ドラフト6順目指名されジャイアンツに高卒入団。素晴らしいルーキーシーズンを送り、トッププロスペクトともてはやされましたが、ひじの故障に悩まされ、ついに2004年オフに手術で2005年は全休。2008年にようやくフルシーズンで投げることができ、好成績を残しました(3.19/1.27)。持ち球は90マイル前後の速球との緩急が有効なチェンジアップの評価が高いようです。今季は期待されて自身初のAAに挑戦となりましたが、少し苦しみました。ま、でもそこまでひどい成績でもない(K/BBの比率が急激に下がっているのは気になりますが)し、まだ24歳(この13日に25歳になる)。今後、どんな投球を見せてくれるか楽しみです。

 一方DFAされたLuke Montz。昨季はマイナーで打撃、特に長打力で大活躍し、セプテンバーコールアップを受けましたが、今季は大きな壁にぶち当たりました。AAAで開幕を迎えたものの、しばらくしても打率が2割に満たない状況で、AAへと降格。AAでも昨季のような打棒は復活しませんでした。無念のロースター落ちです。

9/11 W5-3@FLA (代打Morse決勝打)

Nationals 8-7 at FLA Season 49-92 (St.W2)
Pitching: Martin(W4-4), Clippard(H3), Bergmann(H7), MacDougal(S15)
Hitting: Morse(1/1 R 2RBI), Harris(0/2 3BB R), Dunn(1/3 BB R 2RBI)
HR: Dunn(37), Zimmerman(29)

 投げては、J.D. Martinが5回を2失点に抑える好投で、4勝目。ブルペンも、Clippardが2回を4奪三振と快投し、8回1死1,2塁で投入されたMacDougalは、その回、9回とも併殺を打たせることに成功し、Ugglaにソロを浴びたとはいえ、きっちりセーブを記録しました。

 打っては、Dunn、Zimmermanがアベックアーチ(死語?)。Zimmermanは自身初の30本にリーチをかけました。

 しかし、今日の主役はMike Morse。同点の6回表、2死1,2塁の場面でMartinへの代打として送られると、フルカウントからの外角低めのストレートを強振した打球は、センターのフェンスに直撃する勝ち越し二塁打となりました。前回の出場(やはり代打)でも、同点2点タイムリーを打っていたし、印象は極めていいです。代打はこの人で決まり、ということで。

 それにしても昨日のDesmondの大活躍を受けても、ショートはGuzmanが先発でした(Desmond出番なし)。なんで使わないかねぇ。

MVP: Mike Morse

2009年9月11日金曜日

9/10 W8-7 Phillies (Desmond! Desmond!)

Nationals 8-7 Phillies Season 48-92 (St.W1)
Pitching: Hernandez(W1-2), Burnett, Segovia, MacDougal, Villone(S1)
Hitting: Desmond(2/4 R 4RBI), Harris(2/4 2R), Dukes(1/ 2BB 2R), Orr(1/5 2RBI)
HR: Dunn(36), Desmond(1)

 ようやくメジャーデビューを果たしたIan Desmond。7番ショートで先発出場。打席は録画で見ましたが、よくバットが振れていて、Joe Blantonに対しても全く迫力負けしていませんでした。2回裏の第1打席、いい当たりをしましたが、これはセンターに取られました。4回裏の第2打席、右中間に勝ち越しのタイムリー二塁打【初安打、初打点】。さらに続く5回裏、2死1,2塁で迎えた第3打席は、左中間に特大の3ラン本塁打【初本塁打、初得点】。カーテンコールにはにかみながら応えてくれました。最終打席もレフトフェンス際まで運びましたが届かず。それでも、結果は4打数2安打4打点の大活躍。ね、使って良かったでしょ!



 このまますんなり終れば文句なしのデビューとなったのですが、9回表、1死走者なしからのショートゴロを悪送球【初エラー】。この時点では6点リードしていたのでご愛嬌と言えたのですが、こちらもナショナルズでのデビュー(メジャー2試合目登板)となったZack Segoviaが、動揺したのか内野安打、四球の後、代打Matt Stairsにグランドスラムを被弾。急遽登板したMacDougalも連打を浴びて1点差、なお1死2塁と、笑っていられなくなりました。さらに代わったVilloneが内野安打(さすがのZimmermanでも無理)を打たれて1死1,3塁、打者Ryan Howardを迎えた場面では吐き気がしていたのではないかと思います。結果的には、4-6(Desmond)-3の併殺に打ち取ってなんとか勝ちましたが、ほっとしたでしょうね。

 勝ち投手はLivan Hernandez。8回1死まで2失点で投げ、今季ナショナルズと契約して3試合目で初勝利です。

 ま、とにもかくにも今日はDesmondの日。山あり谷あり、忘れられない日となったことでしょう。本人のコメントです。

"The ball was crystal clear. Everything was crystal clear. It felt great on the field."

MVP: Ian Desmond

2009年9月10日木曜日

Hunt for Bryce Harper !

 今年もこの季節がやってきてしまいました。ドラフト全体1位指名権争奪戦。今年「も」なところが悲しいですが、ま、仕方ない。事実は受け止めましょう。

 昨季は、9/18終了時点から開始したこの記事ですが、今年はマイナーのプレーオフもなくなってしまったので、ちょっと早いですが始めます。いや、見てもらえば分かるように、むしろ遅すぎたかも知れないと気付き、また悲し。

 昨季、記事を書き始めた08/9/18終了時点。

W L 勝率 L10 St
Seattle 57 95 .375 - 1-9 L8 10
Washington 58 95 .379 0.5 3-7 L2 9
San Diego 58 95 .379 0.5 3-7 L2 9


 今季、9/10終了時点でどうかというと・・・・

W L 勝率 L10 St
Washington 47 92 .338 - 1-9 L2 23
Kansas City 54 85 .388 7.0 5-5 W3 23
Pittsburgh 54 84 .391 7.5 1-9 L3 24
Baltimore 56 83 .403 9.0 3-7 L2 23


 なんじゃこりゃ・・・。両リーグのワイルド・カード争い(AL:Boston Leading 2.0G、NL:Colorado Leading 4.0G)より大差。もう決まったようなもんじゃないか・・・。昨季よりさらに勝率が低いことを再認識。ナショナルズを除けば昨季とは顔ぶれが変わっていることにも、また悲しみを覚えます。


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 それはともかく、今年のタイトルは"Hunt For Bryce Harper"



 ご存じない方のために紹介しておきますと、Bryce Harperは、1992年10月1日生まれの現在16歳。ラスベガス出身。右投げ左打ち。捕手が本職ですが、投手をやらせても最速96マイルを投げ、強肩ということもあり遊撃手や三塁手あるいは外野も守れるとのこと。しかし、最も評価が高いのはやはり打撃。2008年には、全米代表(U-16)としてパン・アメリカン大会に出場し、全8試合で4本塁打、.571/.676/1.214(OPSじゃないですよ、SLGです)というとんでもない数字を残しMVPに選出。570フィート(約170m)のホームラン(確認しておきますが、まだ16歳ですからね)をはじめ逸話は数え切れないほどあり、李啓充さんのこちらの記事には12打数12安打11本塁打という冗談のようなエピソードも紹介されています。同じキャッチャーのJoe Mauerをはるかに上回る素材といわれ、Ken Griffy Jr.やA-Rodとの比較が適当と言われています。

 とにかく、ドラフトにかかれば全体1位指名が確実な、圧倒的な、今年のStephen Strasburgと同格かあるいはそれを上回る存在だということです(両者が同じ年にドラフトにかかったらどちらが先に指名されただろうかという論争はあちこちで見ます・・・)。

 そんな、Harperの名が一躍全米に知れわたったのは、Sports Illustrated(2009年6月8日号)の表紙に抜擢されたことによります。

 表紙には、Harperの写真とともに、BASEBALL'S CHOSEN ONE(野球に選ばれし者)、570FOOT HOME RUNS96MPH FASTBALL16 YEARS OLDという言葉が並んでいます。Tom Verducciさんの記事のタイトルは、「Baseball's Lebron」とあり、NBAクリーブランド・キャバリアーズのLebron James選手と比較するほどの扱いをしています。といっても、私はNBAにはあまり詳しくないので、Jamesがどれほどの選手かはよく認識していなかったりしますが(笑)。
  
 Harperは、何回も書いていますがまだ16歳。この夏までは、Las Vegasの高校2年生でしたから、最短で、高校を卒業する2011年ドラフトで指名されるものと考えられていました。ところが、ここに登場するのが、そう予想通りですね、Scott Borasです。アドバイザーBorasの提言に従い、Harperは、なんと「飛び級」試験を受け、これを突破(頭もいいらしい)。この秋からCollege of Southern Nevadaというコミュニティ・カレッジに入学してしまいました。コミュニティ・カレッジは2年生の短大のようなものですが、ここでプレーする選手は1年生が終ったところでドラフト指名を受けることができるのです。これにより、来年6月、17歳にして、ドラフト指名を受けることができることになりました(もちろん怪我なく順調に行ったらという前提ですが)。そうか、その手があったか、という感じです。Borasの天才ぶりには本当に感服します。

 そんなこんなで、来年のドラフト全体1位指名権争奪戦が、Hunt for Bryce Harperとなるわけです。

 ところで、この1年は、たかが1年と思われるかもしれませんが、実は重要な意味を持つ可能性があります。というのは、ドラフト全体1位指名を受けた選手が何百万ドル(Strasburgは1500万ドル以上)の収入を得られるという制度が、来年で終る可能性があるためです。ドラフト制度や契約金などについても規定している現行のMLB労使協定が2011年中に有効期限を迎えるため、来年中には再交渉が行われる見通しであることから、現行協定の下で行われるドラフトは来年が最後であろうという見方が有力です。新協定の内容はいろいろと噂されていますが、現下の経済情勢を受けて、選手会側が強い抵抗を示してきたサラリーキャップ制度(NLF, NBA, NHLでは導入済み)でさえ導入が議論されると言われており、(労働組合員でない)ドラフト選手に対するボーナスに厳格な上限が定められる可能性は十分あると思われます。Harperが1年早くドラフトにかかるということは、収入で何百万ドルも差がつくことを意味するのです。 Borasのことだから、そこまで見越して助言したものと思われます・・・。

9/9 L5-6 Phillies (Rigglemanを解雇せよ)

Nationals 5-6 Phillies Season 47-92 (st.L2)
Pitching: Mock, Bergmann, Burnett, Clippard(L2-2), MacDougal
Hitting: Gonzalez(3/3 2R), Maxwell(3/5 R SB), Dunn(2/5 2RBI), Guzman(1/4 R 2RBI)

 なぜだ!!なぜセプテンバー・コールアップの選手を使わないんだ!Ian Desmondはもちろん、誰一人起用されませんでした(1番センターで先発したMaxwellは広い意味では昇格選手に入りますが)。相変わらず2番ショートGuzman。記者からも当然のように質問をされたRiggleman監督。「勝ちに行く布陣で戦わなければならないんだ」と嘯いていましたが、じゃあ、勝たせてみろよ!

 ブルペンやベンチの起用も疑問だらけ。Bergmann、Burnett、Clippardを連投させ、あげくにClippardが昨日に続いて打たれて決勝点を失いました。3人とも、せっかく今季これまで好投してきたのに、疲れ切って打たれて自信なくしてシーズンを終えてどうするんだ。故障も不安。投球数が多いことより、疲れて崩れたフォームで投げることが故障の要因という分析もあります。来季につながるような起用法を考えるべきだろう。代打も同じ。2点を追う8回無死満塁の場面で、キャッチャーのBardに代打Harris(ポップフライ)、今日3打数3二塁打のGonzalezに代えてOrr(犠飛で1点)、ピッチャーの代打にNieves。どう思います?Desmondでなくても、先日印象的な同点タイムリーを打ったMorseもいたのに。本当に納得いかない采配だらけです。こんな監督の下で、誰か故障でもしたら・・・。そうならないことを祈らないではいられません。
 
 試合のほうは、リードされながらも必死に追いすがりましたが、チャンスであと1本が出ず。9回裏も、昨日からクローザーとなったRyan Madsonに対して先頭のMaxwellがセンター前ヒットで出塁してすかさず二盗。1打同点のチャンスを迎えましたが、Guzmanが三振(せめてランナーくらい進めろよ)、Dunnは鋭い当たりのライナーでしたが、不運にもセカンドUtleyの正面。飛び出したMaxwellが戻れず併殺で試合終了。。。

2009年9月9日水曜日

September Call-Up

9/10 追記
 Detwilerは投球回数の上限に迫っておりブルペン起用が濃厚。逆に、Estradaが先発機会を得るようです。Riggleman監督のコメントを聞く限り、Desmondをレギュラーとして試してみようという気はないようです。Guzmanがメインで、Gonzalezも起用したいということです。納得いかんぞ!!

*********
9/8 オリジナル

 Syracuse(AAA)がプレーオフ進出争いをしていたため(進出なりませんでしたが)、遅れていたセプテンバー・コールアップがようやく発表されました。

SS Ian Desmond
RHSP Marco Estrada
LHSP
Ross Detwiler
RHRP Zack Segovia
RHRP
Logan Kensing

 注目はDesmond。SSとしての守備、特に強肩の評価は高い上に今季は打撃でも開眼。AAとAAAで計.328/.400/.477という好成績。特にAAAに上がっての後半戦は打率.351と絶好調。2004年のドラフト3順目入団から6年目、23歳でつかんだ初昇格です。応援したいと思います。フロント・ベンチの起用法に注目が集まりますが、是非スターターとして使って欲しい。Guzmanは来季まで契約がありますが、守備の衰えは隠せないものになっており、セカンドへのコンバートも囁かれています。まず、ショートDesmondを試してみましょうよ。

 Detwilerは先発ローテーションに入るでしょう。5月にメジャー昇格を果たしたものの、10試合の登板で勝ち星なしの5敗。しだいに調子を落としていたこともあり、7月にAAAに送られました。しかし、AAAでは頑張りました。登板10試合で炎上したのは1試合のみ。8月14日に今季初勝利(6試合で防御率2.96だったAAでも不思議なことに勝ち星がなかった)。シーズンの残り4試合で3勝を記録しました。自信を回復しての再挑戦。メジャー初勝利を期待しています。

 Estradaは昨季も9月に昇格を果たしましたが打ち込まれ、今季はずっとAAAのローテーションを守ってきました。防御率3.63という安定した内容。おそらくブルペンで起用されると思いますが、来季につながるような投球を見せてくれることを期待しています。

 Zack Segoviaは、ナショナルズでは初昇格。2002年のドラフト2順目でフィリーズに入団。TJ手術などを経て、2007年4月にメジャーデビューを果たしましたが、5回を8安打5失点ですぐにマイナー降格。その後2度とチャンスを与えられないまま、2008年6月に解雇され、直後にナショナルズと契約。フィリーズではずっと先発でしたが、ブルペンに転向した今季、安定した成績を残し、今回の昇格を勝ち取りました。既に26歳なので期待度は高くありませんが、果たして生き残れるでしょうか。

 Kensing・・・。まだいたの・・・。Kensingを上げるくらいなら、2002年ドラフト1順目(全体5位)のトッププロスペクトから鳴かず飛ばずで忘れられた存在となり、今季突然の復活を遂げたClint Evertsを上げてやればいいのにと思うのは私だけではないはず。Evertsは今季終了後マイナーFAとなるはずなのでメジャーで試してもいいのになあ。まだ25歳、Kensing(27歳)よりはまだ可能性は高いでしょうに。

9/8 L3-5 Phillies (ソロ5発の前に沈む)

Nationals 3-5 Phillies Season 47-91 (st.L1)
Pitching: Lannan(L8-11), Clippard, Burnett, Bergmann, Villone, Rivera
Hitting: Harris(2/3 2R RBI), Guzman(2/4 BB RBI), Nieves(2/4 RBI)
HR: Harris(7)

 Lannanは6回までIbanezのソロによる1失点のみ。今日は好投しているな、と思わせましたが、7回1死からWerthにソロ、さらにIbanezに2打席連続のソロ。2死まで行きましたが、Ruizにもソロを打たれ、あっという間に4失点で降板。代わったClippardも次の回にUtleyにソロ。チーム被安打7本のうち5本がソロばかりとはいえ本塁打ってどういうこと?フィリーズ打線恐るべし。

 ナショナルズ打線はフィリーズを上回る9安打を放ち、こつこつ3点取りましたが、届かず。最終回1死満塁のチャンスを迎えましたが、Zimmerman三球三振、Dunn内野ゴロで敗退。力いっぱいブーイングしたくなる負けっぷりです。

 それにしても采配は疑問・・・。セプテンバー・コールアップ組は一人として使わず。細かい継投でつなぐところなど、Riggleman監督が自分の首のことばかり気にして目先の勝ちにこだわっているように見えてしまいます。感じ悪い。Desmond使え!

(公式)Minor League MVP

 GCL以外にプレーオフ進出がなかったナショナルズのマイナーリーグシーズンが終了。早速、球団公式のMinor League MVPが発表されていました。

Minor League Player of the Year: Derek Norris

Minor League Pitcher of the Year: Brad Meyers

 あまり異論はないと思います。

Derek Norris (2009 season for Hagerstown(A))
126G 540PA 78R 23HR 84RBI 90BB .286/.413/.513

 2007年4順目入団の右投げ右打ちの捕手。本塁打、四球、出塁率、長打率で傘下のマイナーリーガーでトップの成績。高卒3年目という若さ、捕手というポジションで、しかも打率が2割未満という絶不調の8月を過ごした上で、この打撃成績は驚異的。South Atlantic Leagueのオールスターには夏とシーズン終了時の2度選ばれ、リーグMVPクラスの賞も受賞。BAなど全米レベルでの注目も急上昇中です。

 アリゾナ秋季リーグへの派遣が決まっています。上のレベルの選手たちに混じってどれだけやれるか、チャレンジャーとして頑張ってください。

Brad Meyers (2009 season for Harrisburg(AA), Potomac(A+))
9G(5-1) 48.0IP 43K 11BB 2.25/1.06 [Harrisburg]
15G(6-2) 88.1IP 65K 21BB1.43/1.04 [Potomac]

 こちらも2007年ドラフト5順目。こちらは大卒なので24歳になる右腕。開幕はPotomac(A+)でしたが、完全に支配し、オールスターにも選ばれました。Harrisburg(AA)に昇格してからも十分な成績。シーズンを通じての防御率1.72は傘下の全投手ベスト。両リーグ通じて、23先発のうち自責点が3以上だったのはわずかに3試合と圧倒的な投球を見せてくれました。来季はメジャー昇格への呼びがかかることでしょう。

2009年9月8日火曜日

Jorge Sosa→DFA

 セプテンバーコールアップで昇格するZack SegoviaとLogan Kensingの2人を40人ロースターに追加するため、Jorge SosaのDFAと、Scott Olsenの60日DLへの移行が行われました。

 Jorge Sosaは実績のあるブルペン投手。オフにマイナー契約したものの、ビザ問題や薬物関連での出場停止などもあって出遅れ、8月に入ってようやくメジャーに合流。最初の数試合は好投しセーブも記録し増したが、8月後半には6試合連続で失点するなど信頼を失い敗戦処理に回りました。DFAしてもいいとは思いますが、代わりに入るのがKensingというのは・・・。

Jorge Sosa (2009 season for Nationals)
18G(2-1) 22.1IP 12BB 17K 6.45/1.79

09年8月チーム月間MVP

Hitter of the Month: Ryan Zimmerman
PA R HR RBI AVG OBP SLG SB
Ryan Zimmerman 120 23 7 23 .350 .442 .670 2
Adam Dunn 117 20 9 17 .297 .453 .659 0
Josh Willingham 114 17 5 18 .250 .360 .479 0
Cristian Guzman 112 16 1 13 .288 .321 .413 3
Elijah Dukes 102 7 2 22 .261 .333 .409 0
Nijer Morgan 101 15 0 5 .307 .371 .364 10
Ronnie Belliard 65 14 3 13 .361 .400 .590 2

 チーム全体が打撃好調でしたが、特に打線の軸となったのがRyan ZimmermanAdam Dunnの2枚看板。この2人、OPS(OBP+SLG)1.112というMVP級の数字で全く同じ数字となりました。シーズン本塁打数はZimmermanが27本、Dunnが35本まできました。それぞれ30本、40本の大台までもう一息。100打点はともに余裕の射程圏です。Elijah Dukesが打点22と勝負強い打撃。昨年は高かったのに今年は出塁率が上がりません。四球を選ぶことを意識すれば、全体として成績が向上するだろうに。前月大活躍したJosh Willinghamはさすがにペースダウンしましたね。Nyjer Morganは素晴らしい内容。怪我による離脱が本当に悔やまれます。

 控えで好調だったのは、Ronnie BelliardAnderson Hernandezのトレード放出、Alberto Gonzalezの不振から与えられたチャンスで好成績を残し、見事、優勝争いをしているドジャーズへのトレードにつなげました。がんばってね、ありがとう。

Picher of the Month: Mike MacDougal
G IP W L S K ERA WHIP
Garret Mock 6 32.2 3 2 0 33 3.31 1.47
Craig Stammen 6 27.0 1 2 0 13 7.00 1.48
J. D. Martin 5 27.0 3 1 0 10 3.67 1.37
John Lannan 5 26.0 1

1

0 11 6.92 1.73
Mike MacDougal 13 14.0 0 0 8 10 0.00 0.64
Tyler Clippard 13 18.2 1 0 0 20 2.41

0.96


 全体的に不安定な投手陣でしたが、チームが勝ち星を伸ばしていけたのは、クローザーのMike MacDougalが安定していたことが大きな要因です。先月の不安定さはどこへやら。文句の付けようのない成績です。もう1月早くこの調子が出ていればフラッグディールトレードの候補に名前も挙がったでしょう。他にも、ブルペンではTyler Clippardが先月に続いて好投。この奪三振率は本当に魅力的です。一方、先月は好投していたSean BurnettJason BergmannLogan Kensingがそろって大きく成績を落としました(KensingはDFA)。先月のJurian Tavarezもそうでしたが、登板過多から来るものに見えます。もう少し起用法考えて欲しい。
 
 ブルペンが登板過多になったのには、当然ながら先発陣の不振が響いています。特にエースJohn Lannanは何か問題がありそうな投球が続いており、28日の登板で8回2失点と好投するまでの4試合ではなんと防御率9.00でした。身体的な故障でなければいいのですが・・・・・。Craig Stammenはまさにその故障。右ひじ痛を抱えての投球で成績を落とし、9月に入って内視鏡手術を受けシーズンリタイヤしてしまいました。一方、ルーキーのJ. D. MartinGarret Mockの2人はメジャーの先発に慣れてきたと言えそうです。

Rookie of the Month: Garret Mock
 J.D. Martinと迷いましたが、奪三振率の高さという点で将来性をより感じるMockとします。ブルペンに行ってみたり、紆余曲折がありましたが、なんとかこのまま定着してくれることを願います。

2009年9月6日日曜日

9/6 W5x-4 Marlins(Zimの逆転サヨナラ2ランで連敗脱出!) [Live]

 9月に入って未だ勝ち星なし。8連敗中のナショナルズ。3カード連続のスウィープはなんとか避けましょう!久しぶりのライブ観戦です。

Florida
Coghlan -- 7
Johnson -- 3
Ramirez -- 6
Cantu -- 5
Uggla -- 4
Ross -- 9
Paulino -- 2
Maybin -- 8
Sanchez -- 1

Washington
Harris -- 8
Guzman -- 6
Zimmerman -- 5
Dunn -- 3
Willingham -- 7
Dukes -- 9
Gonzalez -- 4
Nieves -- 2
Martin -- 1


[試合後コメント]
Nationals 5x-4 Marlins Season 47-90 (St.W1)
Pitching: Martin, Clippard, MacDougal(W1-0)
Hitting: Dukes(2/2 BB HBP R), Morse(1/1 2RBI), Zimmerman(1/5 R 2RBI)
HR: Harris(6), Zimmerman(28)

 J.D. Martinの好投も空しく(勝ち星付けてあげたかったなあ)連敗が伸びることを覚悟して向かえた9回裏。先頭のHarrisが初球をライトスタンドへソロホームランを打ちましたが、まだ1点ビハインド。9回表2死からの失点、特に守備のミスで失った2点目、それに前の回のNievesの走塁ミスが重かったなあとまだ腐った気持ちで見ていました。

 しかし、次のGuzmanがまた初球を打って内野安打で出塁。もしかするとという気持ちが芽生え始めました。ここで打席に入ったのは我らがRyan Zimmerman。カウント1-1からの3球目、低めのチェンジアップをひっぱたいた打球は、弾丸ライナーでセンター左へ。打った瞬間それと分かる、Zimmerman自身も打席からゆっくりと1塁方向へ歩きはじめる、文字通りのWalk Off(微妙に意味違うけど)逆転サヨナラ2ランでの幕切れとなりました。



 久しぶりにライブで見ましたが、9回表を除いていい試合を見ることができて、幸運でした。
 
MVP: Ryan Zimmerman

9/4 L6-9, 9/5 L5-9 Marlins (連敗街道ひた走り90敗到達)

9/4
Nationals 6-9 Marlins Season 46-89 (St.L7)
Pitching: Mock(L3-7), Rivera, Bergmann, Sosa, Clippard, MacDougal
Hitting: Dunn(3/4 BB 2R RBI), Willingham(2/5 R 2RBI), Gonzalez(2/5 R 2RBI), Zimmerna(2/4 BB R RBI), Dukes(2/3 2BB R)
HR: Willingham

9/5
Nationals 5-9 Marlins Season 46-90 (St.L8)
Pitching: Hernandez(L0-2), Garate, Sosa, Villone, Bergmann
Hitting: Dunn(2/4 R), Bard(1/1 2RBI), Dukes(1/3 BB R RBI)

 2試合とも似たような試合。初回に3点を失い、その後、ブルペンも含めて追加点も取られ、計9失点。打線は久しぶりに活気を保ち2桁安打を放つも届かず。

 これで8連敗。シーズン90敗に到達してしまいました。どうやら2年連続のシーズン100敗は逃れられないことが濃厚。29位のロイヤルズと5.5差。2年連続の30位も現実味を帯びてきました・・・。

2009年9月5日土曜日

人事異動:Flores、Stammen、Balester、Garate

 ファールチップの直撃を受けて右肩骨折でDL入りしていた正捕手のJesus Floresが復帰。5月に離脱してから、フロリダのマイナーサイトでトレーニングしてきました。まだ送球が万全ではないので捕手としての出場は余程の緊急時でなければしないはずですが、打つほうは問題ないとのことで、代打での出場が見込まれます。これでセプテンバー・コールアップで捕手が呼ばれることはなさそうです。

 右ひじ痛で9月4日の先発予定を回避し、ファンを不安にさせていたCraig Stammen。MRI検査の結果、軽い骨棘と判明し、さっそく内視鏡手術を受けました。復帰予定は6週間ということで、今季は終了してしまいますが来春には間に合う予定。軽傷で良かった。メジャーデビューを果たした今季、4勝を記録。充実したシーズンだったのではないでしょうか。来春は、ローテーション投手の座をかけて頑張ってください。

 また、Collin Balesterもシーズン終了。不振のためAAAで調整中でしたが、左脇を痛め全治2週間との診断。復帰までにAAAのシーズンは終了。メジャーのシーズンはまだやっていますが、無理をさせず、今季はこれで終了との判断となりました。今季は開幕ローテーションも狙える位置でスプリングトレーニングに参加しながらみすみす逃してしまった上、シーズン中の昇格の機会でも結果を残せず、悔しいシーズンとなってしまいました。来春、汚名返上とばかりに奮起してくれることを願います。座禅でも組んで精神修行してきたらどうでしょうか。

 最後に、先日ドジャーズから獲得したVictor Garateがメジャーに合流。メジャーデビューすることになりました。どんな投球を見せてくれるか、楽しみです。

2009年9月4日金曜日

Carolina Leagueの年間オールスターにMarrero、Espinosa

 Carolina Leagueの年間オールスターが発表され、Potomac NationalsからはChris Marrero一塁手とDanny Espinosa遊撃手の2人が選ばれました(Marreroはもうとっくに昇格していったんですが、他にいなかったんでしょうね)。トッププロスペクトの2人が順調に成長している証左であり、素直にうれしいです。
 
 2人そろってAFLに参加予定。がんばってね!

2009年9月3日木曜日

9/3 GCL Nationals 優勝!

追記:
 こんな動画を見つけました。
 Space Coast Baseball  というサイトの September 3, 2009 — Watch the Viera Nationals celebrate the Gulf Coast League pennant. というタイトルの動画をご覧ください。まさに優勝決定の瞬間、その後のセレブレーションの様子が12分弱映っています。

 まず冒頭。「ワシーヤ!(むしろワヒーヤと聞こえます)」というセリフから入っています。鷲谷君のことです。最後の打者はレフトフライで、鷲谷君がウイニング・ボールをつかんだから、チームメイトが声をかけているんですね。

 そして、なんといっても、約8分目のところをご覧ください。なんと鷲谷君、「締め」の大役を務めています!いい顔ですね。本当に、おめでとう!
 
>>>>>>>>>>>>

GCL Nationals 5-4 GCL Marlins  

 やったー!

 GCLのチャンピオンシップ。初戦を取ったナショナルズが第2戦も終盤に逆転勝利を収め、見事にリーグチャンピオンに輝きました!おめでとう!

 先発したGraham Hicksが4回までに3点を失い、4回に2点、5回にAngelberth Montillaのソロホームランで返して追いついたものの、直後の6回表に勝ち越しを許す苦しい展開。しかし、7回裏、1死、2,3塁からJustino Cuevasがダブルを打って逆転。8回、9回ともランナーを出したものの無失点に抑えました。

 鷲谷君も2安打。7回には同点のホームも踏みました。このプレーオフ3試合では10打数5安打。チームも優勝したことだし、いい気分でオフを迎えられるでしょうね。お疲れ様でした。

Pitching:
Hicks 4.0IP 3R(3ER) 7H 0BB 2K
Eusebio(W) 4.0IP 1R 4H 0BB 5K
Wort(S) 1.0IP 0R 1H 0BB 0K

Hitting:
Justino Cuevas 2/4 R 2RBI
Angelberth Montilla 2/4 HR R RBI
E. Perez 1/3 R
Nieto 2/4 RBI
Washiya 2/3 R

Victor Garate 獲得(BeliardのトレードでのPTBNL)

 Ronnie Belliard二塁手のトレードで後日発表となっていた選手がVictor Garateと発表されました。 

 ベネズエラ出身、マイナー5年目、まもなく25歳となるブルペン左腕。もともとはアストロズと契約しましたが、2007年のルール5ドラフト(マイナーフェーズ)でドジャーズに移籍。マイナーの通算では3.25/1.29、9イニングあたりの奪三振率11.53と期待を持たせる数字が並んでいます。今季、開幕前のBAプロスペクトランキングではドジャーズの25位(先発投手という前提でしょうが)となっていましたが、初挑戦となったAAで評価を上げる投球。左のやや低いアームスロットから投げるので、左打者は特に打ちにくいはず。球速は90マイル前後。数字を見る限りコントロールも悪くない。年齢もまずまずであり、多少の期待はできると思います。既に40人ロースターに入っているので、もしかするとメジャーに合流するかもしれません(まだ配属先は発表されていません)。

Victor Garate (2009 season for (AA))
47G 53.0IP 56K 23BB 2.04/1.11

 先に明らかになっていたLuis Garciaと合わせて2人をBelliardで獲得できたことになり、ナショナルズにかなり好印象のトレードとなりました。個人的には大満足です。

9/2 L0-7@SD (2カード連続の被スウィープ)

Nationals 0-7 at SD Season 46-88 (St L6)
Pitching: Lannan(L8-10), Rivera, Sosa, MacDougal
Hitting: Zimmerman(2/4)

 打てない。打てないぞ。

 初回2死からDunn、Zimmermanの連打で2死から1,2塁として、打順変更、特打練習の成果がでるかと思わせましたが結局、無得点。その後は2回から7回までなんと6イニング連続で三者凡退・・・完封負け。Nyjer MorganがDL入りするとともに始まったこの6連敗。その間の得点は、2,4,1,1,1,0で、計9点。1試合平均1.5点。勝てるはずもありません。今更ながらMorganの存在の大きさを感じさせられます。

 先発のJohn Lannanも四球でランナーは出しながらも4回までは1安打無失点。5回も簡単に2死を取りましたが、ここに大きな穴がありました。敬遠の四球を挟んで6連打で5失点(2死1,2塁からの先制ダブルはHarrisのグラブのわずか先・・・惜しかった)。これで、あっさり試合を失ってしまいました。

2009年9月2日水曜日

9/2 GCL Championship Game1 勝利 !

 GCLのチャンピオンシップ第1戦。

 Josh Smokerはピリッとしませんでしたが、2人の走者を本塁タッチプレーで刺してもらうなどバックに助けられ、5回を1失点で乗り切りました。打線はMarlinsより少ない6安打ながら、6、8回のチャンスでいずれもYeurys Tejeda がタイムリーを放って逆転。ブルペンは今日もほとんど完璧でした。

 さあリーグ優勝まであと1勝。明日はTaylor Jordanの先発が予想されています。

GCL Nationals 3-1 GCL Marlins

Pitching:
Smoker 5.0IP 1R(1ER) 7H 0BB 1K
McCatty(W) 2.0IP 0R 1H 3BB 2K
Santiago(S) 2.0IP 0R 1H 0BB 1K

Hitting:
Yeurys Tejeda 2/4 3RBI
E. Perez 1/2 BB R
Jimenez 1/3 R
Nieto 1/4
Washiya 0/3

9/1 L1-4@SD (とうとう借金41)

Nationals 1-4 Padres Season 46-87 (st.L5)
Pitching: Martin(L3-4), Burnett, Bergmann, Clippard
Hitting: Dukes(1/3 BB)
HR: Bard(4)
  
 ついに、借金40の壁を破ってしまいました。Martin(6回3失点(自責点2))以下投手陣はまずまず健闘を続けているのですが、打線が今日も打てず。広いPetco Parkとはいえ、わずか4安打では・・・。

 なお、メジャー復帰のJustin Maxwellは1番センターで先発。3打数ノーヒット、1四球に終りました。

09年8月終了時点の成績

 8月の月間チームスタッツは、下記の通り。

 打撃陣はDunn、Zimmermanの主軸が今月も活躍し、いい感じの攻撃力が続いています。Anderson Hernandezのトレードで出場機会を得て活躍したRonnie Belliardは、月末にドジャーズへトレードされました。盗塁数は今月もMorganが稼いでくれていたようなものですから、彼が離脱した今、低迷は避けられないと思います。

Team Offence
総得点 144 8 位タイ
打率 .266 17 位
出塁率 .339 13 位
長打率 .430 14 位
本塁打 31 16 位タイ
三振率 19.6 10 位
盗塁数 19 7 位タイ

 先月成績を落とした投手陣の成績はさらに少し落ちました。全体的に下位低迷。奪三振率は少し向上しましたが、与四球率はいきなり上がってしまいました。守備エラーは、いうまでもなく独走最下位。Morganがいなくなったことが、ここでも響くかもしれません(Harrisはセンターよりレフトで使いたい・・・)。

Team Defense (エラーのみ月末までのトータル。) 
総失点 152 26 位
防御率 5.11 22 位
奪三振/9IP 6.23 26 位
与四球/9IP 3.86 27 位
被打率 .273 19 位
エラー 117 30 位

 以上からは、8月のチーム成績の向上は打撃成績に支えられたということが読み取れそうですが、ここにはない1つの数字を示しておきます。チームセーブ数。MacDougalが8で、Sosaが2で計10セーブ。つまりチーム14勝のうち10勝はセーブがつく接戦をものにしての勝利だったということです。

 接戦で勝つとチームの雰囲気も良くなりますし、ファンとしても盛り上がります。残り試合はちょうど30。100敗阻止には、17勝13敗が求められるという厳しい状況に変わりはありませんが、無理な目標ではないはず。来季に向け、いいシーズン終盤を戦って欲しいところです。

9/1 GCL Nationalsプレーオフ準決勝突破

 先発のDaniel Rosenbaumは期待通り。ブルペンの2人もほぼ完璧な好投。しかしナショナルズ打線もランナーを出すもののあと1本が出ず、0-0のままで延長に突入。迎えた12回表。2死1塁から盗塁が悪送球を誘って2死3塁。ここでAdrian Nietoがセンターへ決勝タイムリー!この1点を守り切り、1勝勝ち抜けのプレーオフ初戦を突破。鷲谷君も得点にこそ絡みませんでしたが、3安打の固め打ち。いい感じです。

 明日から、今度は2戦先勝式のチャンピオンシップでGCL Marlinsと対戦です(初戦はJosh Smokerの先発予想)。

GCL Nationals 1-0(12) GCL Twins

Pitching:
Rosenbaum 6.0IP 0R 2H 0BB 5K
Vazquez 3.0IP 0R 0H 1BB 3K
De La Rosa(W) 3.0IP 0R 1H 0BB 3K

Hitting:
Nieto 1/5 RBI
Washiya 3/4
E. Perez 0/3
Jimenez 1/5

2009年9月1日火曜日

GCL Nationals (Rk) プレーオフ進出

 Gulf Coast League (Rk) のレギュラーシーズンが終了。GCL Nationalsは5チームが所属する地区2位ながら、勝率ではリーグ16チーム中2位でワイルドカードを獲得。明日からのプレーオフに参加します。

 好成績の要因は何と言っても得点力。総得点334は2位のMarlinsに64点差をつけての独走。チーム打率、出塁率、長打率いずれもリーグトップ。OPSでは.755と2位Bravesの.694に大差です。投手力はリーグ平均以下でしたが、それを補って余りある攻撃力で勝ちきりました。

 その攻撃を引っ張ったのは、Eury Perez(381/443/503)、Hendry Jimenez(333/439/438)の1,2番コンビと4番のBrett Newsome(327/433/583)の3人。打率、出塁率でリーグトップ3を独占。長打率もリーグ1位と3位。素晴らしい上位打線でした。この中で今後が最も期待されるのはEury Perez中堅手。ドミニカ出身の19歳。2年間ドミニカでプレーして今季本土上陸。6,7月も3割前後の打率でしたが、特に8月に入ってからは猛チャージで月間打率.434と驚異的な数字を残しました。首位打者に加え盗塁数もリーグ3位の16を記録。センター守備でもシーズンをノーエラーと堅実でした。Hendry Jimenez二塁手も同じく過去2年ドミニカでプレーして今季本土上陸した19歳。小柄なこともあり長打力はなさそうですが、打率を1割上回る出塁率は魅力。こちらもシーズンが進むにつれて調子を上げ、最後の10試合は打率5割と大いに暴れました。Brett Newsome一塁手は2008年にドラフト外で入団した左打ち。既に23歳ということで、年を取っているのであまり期待度は高くありませんが、今季は良くがんばりました。

 この3人以外では、Destin Hood(330/388/614)が昇格していくまでの25試合でいい活躍を見せたくらいで、他はあまり目立つ選手はいませんでした。期待された2008年ドラフト5順目の捕手・DHのAdrian Nieto(228/337/287)が苦しんだのは残念。また2009年ドラフト組では、8順目のRobert Perez(167/211/167)も結果を残せていませんが、11試合ですから、まだ判断するのは早いでしょう。

 そして鷲谷君(Naoya Washiya)。最後の10試合を打率.333とがんばり、シーズン打率を少し上げましたが、苦しんだ印象。年齢が高めなだけにもう少し結果を残してほしかった。12盗塁で失敗0というのは好印象ですが、打つほうでのパワー不足は明瞭。プレーオフでの印象的な活躍を期待しています。来季はどうかなあHagerstown(A)で開幕させてもらえるかどうか・・。微妙。

Naoya Washiya (2009 season for GCL Nationals)
44G 118AB 21R 0HR 14RBI 13BB 23K .246/.331/.314 12SB


 次に投手陣ですが、2009年ドラフト組が目白押し。しかし、その前に2007年ドラフト1順目のJosh Smoker(42.2IP 3.38/1.31 31K)について。昨季は、期待度の高い高卒新人としてHagerstownで開幕したものの滅多打ちに会い、再調整の末に降格したGCLでいい感じでシーズンを終えました。今季、再びGCLで開幕すると、支配的とは言えないながらも次第に適応を見せ、8月には4試合に登板し2.17/1.21とまずまずの好成績で終えました。まだ20歳。来季はHagerstownでのリベンジに期待したい。

 また、2008年ドラフト4順目高卒入団で期待の高かったGraham Hicks(15.0IP 3.60/1.07 14K)が、昨季のSmokerのようにVermontで打ち込まれて落ちてきましたが、ここではまずまずの投球でした。まだ若いので奮起に期待します。

 さて、2009年組。現在のローテーション投手では22順目のDaniel Rosenbaum(37.0IP 1.95/1.03 38K)、10順目のTaylor Jordan(34.2IP 3.63/0.98 33K)の好投が目立ちました。Rosenbaumはかなり指名順位は低かったのですが、この内容は将来に大きな期待を抱かせます。また、4順目のA.J. Morris、7順目のDean Weaver、10順目のPaul Applebeeをはじめ、大卒投手でまずまずの結果を残した投手は、早々にVermont(SS)へ昇格していきました。

 ブルペン投手ではRuben De La Rosa(28IP 0.96/1.14 44K)が好投しましたが、22歳のブルペン専用右腕ということを考えると期待度は低めかな。

Team MVP (Hitter) : Eury Perez

Team MVP (Pitcher): Daniel Rosenbaum

South Atlantic League 年間オールスターにNorris、Lombardozzi


 South Atlantic League(A)の年間オールスターチーム(オールスターゲームはありませんが)にHagerstown SunsからDerek Norris捕手(ただし捕手にはリーグMVPを獲得したロッキーズ傘下のJordan PachecoがいるためDHとして)と、Stephen Lombardozzi二塁手が選ばれました。

 さらに、NorrisはOutstanding Major League Prospectにも選ばれました。これは、Most Valuable Pitcher、Most Valuable Playerとともに選ばれるリーグMVPクラスの賞です。おめでとうございます。8月は、月間打率.176、0本塁打と疲れがありありと見えますが、それでも出塁率は.410を維持したところに非凡さを感じます。AFLに派遣が決まっていますが、いい経験を積んできてくれれば十分だと思います(結果までは期待しません)。

8/31 L1-3@SD (Livan完投負け、8月勝ち越しならず)

Nationals 1-3 Padres Season 46-86 (st.L4)
Pitching: Hernandez(L0-1)
Hitting: Orr(2/4 RBI), Dukes(2/4)

 惜しかった。8月はこの日まで14勝14敗。1つ勝てば、最後の4試合のうち1つを勝てば、月間勝ち越しとなったのに・・・(ちなみに、最後の勝ち越しは2007年9月。昨季は月間勝ち越しは一度もなし。)。また、実に8月1日以来となる今季最多タイの借金40となりました。過去3度はしのいだので、明日も何とか踏ん張って欲しいところ。

 今日の試合も惜しかった。先発のLivan Hernandezは好投しました。1回裏、パドレス打線にファーストストライクを狙われ3長短打で2点を失う不安な立ち上がり。しかし、その後は立ち直り、8回にソロを打たれて1点を追加されたものの、3併殺を打たせる投球で、なんとわずか90球で8回を投げ切りました。完投負けとなりましたが、ブルペンを使わずに済んだことは大きい。十分に働いてくれたと感謝しています。
 
 問題は今日も打線。パドレスを上回る8安打を打ちながら、得点は1点のみ。チャンスはそこそこ作ったのですが、どうもかみ合いません。4回裏に1死満塁でLivanがスクイズを試みました(サインではなく自分で一塁手の方に転がせば成功すると判断したようです)が結果は1-2-3の併殺。あれが痛かったと言えば痛かったわけですが、さすがに責められません。

 なお、Cristian Guzmanが外反母趾の痛みがひどくてしばらく休養となりました。その間、ショートはAlberto Gonzalezが守るようです。Ian Desmondを早く昇格させようよ・・・。