衝撃のニュースです。ジョン・パターソン(John Patterson)が解雇されました。07年の開幕投手を務めた30歳の右腕。05年にブレイクした後、チームの(潜在的な)エースでしたが、過去2年は故障により合わせて15先発しかできず、期待を裏切り続けていました。
この春はもう1本の柱であるショーン・ヒルが出遅れている中、少なくとも健康面では順調にスプリングトレーニングを過ごしていましたが、調子が上がらないまま、開幕まで10日という時点で解雇されました。オプションはもうないのでマイナーに送ることはできず、DLというわけにも行かない。フロントはトレードの可能性もきっと探ったと思いますが、実を結ばなかったんでしょう。
ナショナルズでの通算成績は、4シーズンで65試合(65先発)に登板し、14勝21敗、防御率3.96、341奪三振でした。 (写真は、ただ一度の完封勝利を挙げた05年8月4日の対ドジャーズ戦)
解雇の理由について、ボーデンGMのコメントはこうです。
Obviously we kept hoping we could get back to the form that he was in three years ago, and it just never happened. We've done everything we could possibly do. He just never got the stuff back. We felt we should give the ball to the young starting pitchers that we have and continue to develop them. It's the best interest in the long-term development to this club.
理由の1つは、05年のような投球ができるように回復することは期待できない、つまり実力の問題ということです。スプリングトレーニングでは3試合で9回を投げて13安打無四球7奪三振で7失点と確かにぴりっとしませんでしたが、それ以上に内容が問題だったのでしょう。球速が戻っていなかったのは確かです。先日MLB.TVで観たオリールズ戦でも80マイル台半ばといったところでした。ただ、これについては、まだ調整中でこれからだとも思えたのですが・・・。もう1つの理由としてボーデンGMがあげているのは、チーム再建に向けて若い投手達に投球機会を与えたいということでした。むしろ、200イニング投げた実績のある30歳が、彼らを導く役割を果たしてくれるとも期待していたのですが・・・。契約は85万ドルのメジャー契約で、このタイミングで解除しても21万ドル程度を支払うことになるということですから、財政的な理由ではないでしょう。
パターソン自身のコメントです。
I'm not hurt. I just think it was that I didn't progress as fast as they wanted me to progress. I knew it could happen. It's understandable. If I was in [Bowden's] position, maybe I'd have done the same thing. I knew it was a tough mountain to climb. It was [a matter of] how much time they were going to give meI have no hard feelings to this organization. I have great memories of Washington, D.C., and this organization. ... Jim [Bowden General Manager] stood by me as long as he could.
ニュースが流れてすぐに記者に囲まれて話し始めたものの、上手く言葉が出てこず、しばらく時間を置いてから改めて記者からの質問に答えた模様です。なんとか冷静に言葉を選んでいます、ショックの大きさがうかがえます。簡単に億万長者が生まれているように見える一方で、やはり厳しい世界だと認識を新たにしました。
*********************
このブログを始めようと思った段階で、それまで必ずしもファンというわけではなかったナショナルズの選手を3人並べるとすれば、ジマーマンとチャド・コルデロと、そしてパターソンでした。過去2年は活躍できていなかったとはいえ素晴らしかった05年シーズンの印象は鮮烈でした。長身で非常に足の長い体型からの投球フォームは単純に好きでした。何度も書いてきましたが、パターソンこそがこのチームのエースとして開幕投手も努めて欲しいと思ってきました。今回の解雇は、本当に残念です。
新天地が見つかり、復活することを願って止みません。(チームとしてはマイナー選手として再契約するかどうか打診しているようですが、メジャーを視野に入れた移籍先が見つかって欲しいと願います。)
これで先発ローテーションの枠が1つ空くことになるわけですが、今日はその話題は止めておきます。
この春はもう1本の柱であるショーン・ヒルが出遅れている中、少なくとも健康面では順調にスプリングトレーニングを過ごしていましたが、調子が上がらないまま、開幕まで10日という時点で解雇されました。オプションはもうないのでマイナーに送ることはできず、DLというわけにも行かない。フロントはトレードの可能性もきっと探ったと思いますが、実を結ばなかったんでしょう。
ナショナルズでの通算成績は、4シーズンで65試合(65先発)に登板し、14勝21敗、防御率3.96、341奪三振でした。 (写真は、ただ一度の完封勝利を挙げた05年8月4日の対ドジャーズ戦)
解雇の理由について、ボーデンGMのコメントはこうです。
Obviously we kept hoping we could get back to the form that he was in three years ago, and it just never happened. We've done everything we could possibly do. He just never got the stuff back. We felt we should give the ball to the young starting pitchers that we have and continue to develop them. It's the best interest in the long-term development to this club.
理由の1つは、05年のような投球ができるように回復することは期待できない、つまり実力の問題ということです。スプリングトレーニングでは3試合で9回を投げて13安打無四球7奪三振で7失点と確かにぴりっとしませんでしたが、それ以上に内容が問題だったのでしょう。球速が戻っていなかったのは確かです。先日MLB.TVで観たオリールズ戦でも80マイル台半ばといったところでした。ただ、これについては、まだ調整中でこれからだとも思えたのですが・・・。もう1つの理由としてボーデンGMがあげているのは、チーム再建に向けて若い投手達に投球機会を与えたいということでした。むしろ、200イニング投げた実績のある30歳が、彼らを導く役割を果たしてくれるとも期待していたのですが・・・。契約は85万ドルのメジャー契約で、このタイミングで解除しても21万ドル程度を支払うことになるということですから、財政的な理由ではないでしょう。
パターソン自身のコメントです。
I'm not hurt. I just think it was that I didn't progress as fast as they wanted me to progress. I knew it could happen. It's understandable. If I was in [Bowden's] position, maybe I'd have done the same thing. I knew it was a tough mountain to climb. It was [a matter of] how much time they were going to give meI have no hard feelings to this organization. I have great memories of Washington, D.C., and this organization. ... Jim [Bowden General Manager] stood by me as long as he could.
ニュースが流れてすぐに記者に囲まれて話し始めたものの、上手く言葉が出てこず、しばらく時間を置いてから改めて記者からの質問に答えた模様です。なんとか冷静に言葉を選んでいます、ショックの大きさがうかがえます。簡単に億万長者が生まれているように見える一方で、やはり厳しい世界だと認識を新たにしました。
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このブログを始めようと思った段階で、それまで必ずしもファンというわけではなかったナショナルズの選手を3人並べるとすれば、ジマーマンとチャド・コルデロと、そしてパターソンでした。過去2年は活躍できていなかったとはいえ素晴らしかった05年シーズンの印象は鮮烈でした。長身で非常に足の長い体型からの投球フォームは単純に好きでした。何度も書いてきましたが、パターソンこそがこのチームのエースとして開幕投手も努めて欲しいと思ってきました。今回の解雇は、本当に残念です。
新天地が見つかり、復活することを願って止みません。(チームとしてはマイナー選手として再契約するかどうか打診しているようですが、メジャーを視野に入れた移籍先が見つかって欲しいと願います。)
これで先発ローテーションの枠が1つ空くことになるわけですが、今日はその話題は止めておきます。
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