2008年8月31日日曜日

GCL Nationals 惜しくも決勝で敗れる

 GCL Leagueのチャンピオンシップ。 惜しいところでタイトルを逃しました。投手陣は誤算が多かったものの、Esmailyn Gonzalez、J.P. Ramirezがいい活躍を見せてくれました。

(Game1)8/29
GCL Nationals 5-1 GCL Phillies
[Piching]
Smoker 1.2IP 1H 2BB 0K 1R(0ER)
Kelly (W) 6.1IP 4H 2BB 5K 0R
Gil 1IP 0H 0BB 1K
[Hitting]
E. Gonzalez 2/4 2RBI
J.P. Ramirez 2/4 1HR 1R 2RBI
Labrie 2/4 2R 1SB

 打線は今日もGonzalezに引っ張られる感じで序盤からしっかり点を取ってくれました。先発したSmokerの2回途中離脱の理由よく分りません。故障という情報も入っていませんが、少し心配です。しかし、その後を受けたChristopher Kelley が快投を見せ、先勝しました。

(Game2)8/30-31(雨天中断による)
GCL Nationals 4-5 GCL Phillies
[Piching]
McGeary (L) 3.1IP 7H 2BB 6K 5R
Hicks (31日の冒頭から登板)3.1IP 1H 1BB 3K 0R
Tanco 1.1P oH 1BB 1K 0R
[Hitting]
J.P. Ramirez 3/4 1BB
Labrie 3/5 1R
Lombardozzi 2/4 1R 1SB

 雨中試合開始。1点先制したものの、McGearyがつかまり、4回裏6連打などで5点を失い、なお1死2,3塁という場面で雨天中断となりました。翌日、その場面から後を受けたHicksが連続三振でピンチを切り抜けると、その後じわじわと点差を縮め、最終回1点返して1点差と迫り、なお2死満塁と攻め立てましたが、代打Adrian Nietoが投手ゴロに倒れてゲームセット。

(Game3)8/31
GCL Nationals 0-9 GLC Phillies 
[Piching]
Frias 4IP 4H 0BB 4K 2R (ER0)
Demny 3.1IP 3H 2BB 0K 1R
[Hitting]
E. Gonzalez 2/3
Labrie 1/2

 ダブルヘッダーのため7回までの試合。初回にエラーがらみの走者を置いて3ランを打たれたことから始まり、まったくいいところなく終了。打線も3安打のみでは・・・。

080831 Braves (W8-4) ブレーブスをスウィープ!Mock初白星

Nationals 8-4 Braves Season 52-85 (streak W6)
Pitching: Balester, Mock(W1-3), Colome
Batting: Boone(2/4 1R 4RBI), Harris(3/5 1R 1RBI), Guzman(2/5 1R 1RBI), Zimmerman(2/4 1BB 1R), Bonifacio(1/3 1BB 2R)
HR: Boone(6)

 久しぶりにライブ観戦。先発はBalester。未明時間帯でしたが、楽しませてもらいました。


 バレスターはランナーを出しながらなんとかしのいできましたが、4回だけ突然コントロールを見出し、ランナー2人を置いてストライクを取りに行ったところを痛打されました。痛かった。これで、2-4とリードを奪われましたが、そのまま負けないところにチームの勢いを感じます。

 8回表、この回から登板のギャレット・モック(Garret Mock)が1死1、3塁のピンチを迎えましたが、先の打席で3ランを打っているユネル・エスコバー(Yunel Escobar)を三振、次打者をサードフライに抑えてピンチ脱出。こうなると「ピンチの後にはチャンスあり」の格言どおり、無死1、2塁のチャンスをつかみ打席はアーロン・ブーン(Aaron Boone)。完璧なあたりはセンターオーバーの逆転3ラン!更に押せ押せの打線が2点を追加し、最後はハンラハンを出すまでもなく快勝。

 いやはやこれで6連勝。ドジャーズに続いて、ブレーブスまでスウィープしちゃいました。もう1つ明日勝てば、シーズン100敗ペースを脱出できます!

MVP: Aaron Boone

080829-30 (2W) 延長サヨナラ勝ちで、今シーズン初の5連勝!

8/29 
Nationals 7-3 Braves Season 50-85 (streak W4)
Pitching: Perez(W6-10), Manning(H6), Estrada(H2), Rivera, Shell, Hanrahan(S7)
Hitting: Milledge(2/4 1R 2RBI), Bonifacio(2/3 1BB 2R 1RBI 1SB), Guzman(2/5 1R 1RBI), Zimmerman(1/3 1BB 2RBI), Belliard(2/4 1RBI), Harris(0/2 3BB 2R 1SB)

 序盤からこつこつと点を取っていったこともあり、ブレーブスを圧倒した感じの勝ち方でした。今日も10安打7点とよく打ちました。5人もの打者にタイムリーヒットが出たなんて、チャンスに打てない打てないと言ってきたのに、こんな日もあるんですね。特に、4回2死満塁から出たミレッジのライト前へのブループシングルには、チームの勢いを感じました。

 先発ペレスは、5回だけ崩れて2ランなどで3点を失いましたが、きっちりクオリティ・スタートを記録。7回1死1,2塁としてマウンドを降りると、その後はブルペンがつないでつないで、最後は4点リードながらランナーが出たところでハンラハンを投入して勝ちました。

 これで4連勝。しかも、全て先発投手に勝ち星がつき、うち3試合でクローザーにセーブが付く、という今シーズンこれまでになかったいい形の試合が続きます。

MVP: Lastings Milledge

8/30
Nationals 9x-8 Braves (10) Season 51-85 (streak W5)
Pitching: Bergmann, Estrada, Manning(H7), Colome(H1), Rivera(BS6), Hanrahan, Shell(W1-1)
Hitting: A.Hernandez(3/5 1BB 1R 3RBI), Guzman(3/6), Zimmerman(3/5 1BB 1R), Belliard(2/6 1R 2RBI), Milledge(2/6 2R 1SB), Dukes(2/4 2BB 2R 1RBI 1SB), Flores(1/5 1R 3RBI)

 バーグマンが3回に4点を失い、4回に2点を返したものの、5回表にさらに2点を失い6-2。しかし、連勝の勢いに乗るナショナルズはまだあきらめず、試合はまだまだこれからでした。

 5回裏、しばらく不振が続いていたフローレスの左中間へ走者一掃のタイムリー二塁打などで一挙に5点を奪い逆転。6回にも1点を追加したものの、チッパー・ジョーンズのソロなどで8回に追いつかれ、試合は延長に。しかし、こうなると接戦に弱いブレーブスが相手。迎えた10回裏、無死満塁から2死までいきファンをやきもきさせましたが、最後はデュークスがファールで粘った末に四球を選び、サヨナラ勝ち!

 勝ち投手は、スティーブン・シェル(Steven Shell)。好投を続けてたシェルにようやくメジャー初勝利がつきました!

 今シーズン初の5連勝!まあ、それでもまだ100敗ペース、全体30位に変わりはないのですが・・・。

MVP: Elijah Dukes

2008年8月29日金曜日

080827-28 (2W) ドジャーズをスウィープ!グズマン、サイクル安打達成!

8/27
Nationals 5-4 Dodgers Season 48-85 (streak W2)
Pitching: Redding(W9-8), Manning(H5), Shell(H5), Rivera(H15), Hanrahan(S6)
Hitting: Bonifacio(2/4 1R), Guzman(2/4), Milledge(1/3 1R 1RBI 1SB)
HR: Zimmerman(9)

 ジマーマンにホームランが出ていないなあ、と右のMVP欄に書いたら、翌日早速出ました!5月17日以来となる9号ソロ。7回裏のこの1点が貴重な追加点となり、連勝。レディングが9勝目。昨シーズン1人もいなかった2桁勝利投手が見えてきました。
 
 シェル、リベラ、ハンラハンの3人はそろって連夜の出動。今日はリベラが打たれ1点差に迫られましたが、8回2死満塁の場面で投入されたハンラハンが見事な火消しで、連夜の1点差でのセーブを記録しました。制球を乱すことはありますが、90マイル台半ばのストレートを中心とした組み立てで、しっかり三振が取れるところが頼もしいです。首脳陣も来シーズンのクローザーの地位に言及しはじめました。

MVP: Joel Hanrahan


8/28 
Nationals 11-2 Dodgers Season 49-85 (streak W3)
Pitching: Lannan(W8-12), Mock, Colome
Hitting: Guzman(4/5 2R 3RBI), Zimmerman(3/5 2R 1RBI), Dukes(2/3 1BB 3R 4RBI 1SB), A.Hernandez(2/5 1R)
HR: Dukes(7, 8), Guzman(6)

 ラナンの立ち上がり、マニー・ラミレス(Manny Ramirez)に2ランを浴びてしまいましたが、その裏、クリスチャン・グズマン(Cristian Guzman)のソロ、そしてイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)の3ランなどで5点を奪い、あっさり逆転。2回以降は、ラナンがしっかり抑え、中盤以降に追加点を奪う快勝で、地区優勝を狙っているはずのドジャーズをスウィープしてしまいました。ラナンはこれで8勝。2桁までいけるかな?いって欲しい。

 打線は、13安打で11点。ジマーマンも2本のダブルを含む3安打と活躍し、デュークスは初回の勝ち越し3ランに加え、7回にもソロを放ち、5回にも2死3塁から四球で出塁し、盗塁を決め、次のハリスのシングルで生還するなど効果的な活躍を見せました。

 しかし、今日は何といってもグズマンのサイクル安打達成です。初回に反撃の狼煙となるホームランを放った後、2回にシングル、4回には凡退しましたが、6回にはタイムリー二塁打を放ち、リーチ。残すはトリプル。一番難しいのが残ったわけですが、8回の第5打席であっさり左中間を破り達成。さすがです。親指の故障で少し調子を落としたり、スタメンを外れたりしていましたが、ここへ来て復調し、打率も3割に戻しました。 

MVP: Cristian Guzman

2008年8月28日木曜日

GCL Nationals (Rk)が地区優勝!

 ナショナルズ傘下のルーキーリーグのGCL Nationalsのレギュラーシーズンが終了。33勝22敗で地区優勝を飾り、16チームから4チームが進むプレーオフに進出しました。

 勝因は、何と言っても攻撃力。とはいえ、チーム本塁打数は6本とリーグ最少(トップは38本で、ブービーでも13本)、打率もリーグ6位でした。ポイントになったのはリーグ1位となった出塁率。08年ドラフト(以下、特に記載がなければ08年ドラフトを指す)22順目でリーグの得点王となったセンターのChris Curran(311/397/402, 14SB)とリーグ首位打者(出塁率もトップ)となったEsmailyn Gonzalez(343/431/475, 9SB)との1、2番コンビに引っ張られ、ダントツの総得点を記録しました。

 攻撃陣、投手陣、それぞれレギュラーシーズンでの成績を確認しておきます。 

 将来の正遊撃手との期待もあるGonzalezの首位打者獲得は本当にうれしいニュースです。3ヶ月のシーズンを通じてほとんど波がなく、チームをひっぱりました。三振の少なさも素晴らしい。ただし、チームトップとなる18エラーというのは頂けません。練習あるのみ、です。Curranの意外な活躍も目をみはりました。他には、9順目のJohn Higley(346/486/458)、38順目のRonnie Labrie(324/423/446, 9SB)、19順目のStephen Lombardozzi(283/371/322)と、好成績を収めた打者が林立。

 他のドラフト上位指名選手では、2順目のDestin Hood(256/333/349)が25試合でちょっともの足りない数字。5順目のAdrian Nieto(217/308/348)は8試合、15順目のJ.P. Ramirez(364/533/364)は5試合に出場しただけ。このあたりは、サンプル数も少ないのでなんともいえません。プレーオフでは是非活躍してください。

 投手陣で最も顕著な活躍を果たしたのは、07年15順目のPatrick Arnold(4-0, 1.80, 1.08)と6順目のPaul Demny(4-0, 2.50, 1.19)。Demnyは36回で40奪三振という奪三振率も光ります。最終登板でちょっとだけ打たれましたが、それまでは完ぺきに近い内容でした。07年追加1位で期待されながら今シーズン序盤はHagerstownで散々だったJosh Smoker(2-1, 1.37, 1.25)でしたが、降格してきてからの6試合はすっかり立ち直り、トッププロスペクトの面目躍如といったところです。同じく昨年の6順目で期待の高いJack McGeary(2-2, 4.07, 1.24)は、シーズン通じてローテーションを守り12試合に先発。シーズンが進むにつれ調子を上げ、8月の防御率は2.28というなかなかの数字でした。こちらもイニング数を上回る三振を奪っています。でもって、McGearyはまた秋からスタンフォード大学に戻っていきますので来年も夏だけなんですよね。また、ドミニカリーグ上がりの20歳、Marcos Frias(3-4 2.92, 1.24)もMcGearyとともにシーズン通じて活躍し、まずまずの成績を残しました。

 他の今年のドラフト指名選手では、4順目のGraham Hicksがシーズンの最後の最後に合流し、1試合2回だけ投げて無失点に抑えました。もう少し、上で投げたりするのでしょうか。

 Team MVP: Esmailyn Gonzalez (上の写真は、06年7月の入団会見時)

 Team Cy Young: Paul Demny


6:54追記
 準決勝(1ゲーム)でGCL Twinsを破ました。活発な打線が(ホームランはなしですが)初回にいきなりい6点を奪い、そのまま押し切ってしまいました。期待の若手が活躍してくれて、うれしいです!

GCL Nationals 10-5 GCL Twins
[Piching]
Arnold (W) 5.2IP 6H 2BB 6K 2R
[Batting]
E. Gonzalez 2/4 1BB 2R 1RBI
Hood 2/5 R 2RBI
J.P. Ramirez 2/5 1R 2RBI
Lombardozzi 2/4 2R RBI

 GCL Philliesとのチャンピオンシップは3回戦制。第1戦Smoker、第2戦McGearyと両19歳のプロスペクトの先発が予想されています。楽しみです。

2008年8月27日水曜日

080826 Dodgers (W2-1)

Nationals 2-1 Dodgers Season 47-85 (streak W1)
Pitching: Balester(W3-6), Estrada(H1), Shell(H4), Rivera(H14), Hanrahan(S5)
Hitting: Guzman(3/4 1RBI), Zimmerman(3/4) 
HR: Milledge(13)

 2回、ラスティングス・ミレッジ(Lastings Milledge)が、チーム単独トップ(低レベルの争いですが)となる13号ソロで先制。3回には2死3塁からクリスチャン・グズマン(Cristian Guzman)がしぶとくレフト前に流し打ち2点目。まずまずの序盤。

 ナショナルズ先発は、ルーキーのコリン・バレスター(Collin Balester)。二まわり目に打順が入る頃に球が上ずりはじめ崩れる課題は、今日も同じでしたが、守備とブルペンに助けられ、5回1失点、6回無死1,3塁としたところで降板しながらも、3勝目を挙げました。
 
 それにしても今日はライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)の守備が光りました。2回、3回、8回に5-4-3のダブルプレーになる打球をきれいに処理した上に、6回無死満塁では、サードライナーを好捕しそのままベースを踏みこれもダブルプレー(まあ、サードランナーはマニーだったわけですが・・・)。都合4つの併殺を成立させました。さらに言えば、5回の唯一の失点も、無死満塁で三塁線のゴロを逆シングルで好捕し、ベースを踏んでアウトを取った上で本塁へ好送球しましたので、これも併殺打となるはずでした(フローレスがタッチを焦ってポロっとやってしまい生還を許してしまいましたが)。いやはや、守備がいい、守備がいい、と言われるジマーマンですが、今日はまさにその本領発揮。チームの勝利に直結しました。

MVP: Ryan Zimmerman

 ところで、カーンズが自打球を当てたことが原因のつま先のけがでDL入り。おそらくシーズン終了とのことです。本当にひどいシーズンでした。代わって、デュークスが復帰。ちゃんと治って帰ってきたのでしょうか。

2008年8月25日月曜日

080823-24 (L2) :カブスとの力の差

8/23
Nationals 2-9 Cubs Season 46-84 (streak L1)
Pitching: Perez(L5-10), Mock, Estrada
Hitting: A.Hernandez(2/4 1R 1RBI), Zimmerman(3/4)

 アラミス・ラミレス(Aramis Ramirez)に今シーズン21、22号となる2本の3ランを打たれるなどで9失点。1本目は先発のペレスが打たれ、2本目はマルコ・エストラーダがメジャー初被弾してしまいました。打線はといえば、勝負が決まった後に2点返すのが精一杯。惨敗。


8/24
Nationals 1-6 Cubs Season 46-85 (streak L2)
Pitching: Bergmann(L2-10), Shell, Manning, Hanrahan
Hitting: None
HR: Kearns(7)

 2回、バーグマンが2本の本塁打で3点を先制されると、「故障していない」リッチ・ハーデン(Rich Harden)の前ではもはや敗色濃厚。カーンズのソロによる1点のみで、このところ好調だったジマーマンも今日は4打席4三振。ブルペンも、このところ不振の福留孝介にまでホームランを献上してしまい、二夜続けての惨敗。

2008年8月23日土曜日

【北京五輪】金メダルは韓国!日本は4位

【準決勝】
韓国 6-2 日本
キューバ 10-2 アメリカ

【3位決定戦】
アメリカ 8-4 日本

【決勝】
韓国 3-2 キューバ (韓国は野球種目初の金メダル)

 まずは、韓国に、おめでとう、強かったですね、と素直に言いたいです。予選リーグから9戦全勝。見事な完全優勝です。準決勝での日本戦の7回、藤川から粘って粘って同点タイムリーを放った場面が最も印象的です。あの執念、集中力には脱帽しました。決勝の最終回、1死満塁のピンチを併殺で切り抜けたというドラマ性もあり、ソフトボール日本代表に近い(もちろん、ソフトボールのほうがはるかに強烈でしたが)、感動を覚えました。ひとまず五輪から消える野球種目ですが、その最後の決勝戦にふさわしい試合でした。

 それに引きかえ、我が星野ジャパンは・・・・。(ものすごい非合理的なことをあえて言いますが)予選ラウンド最終戦のアメリカ戦であんな試合をしたことで、野球の女神にそっぽを向かれたとしか思えません(同じことはアメリカチームにも言えます)。技術、戦術などについては、何も言いません。ただただ、WBCでの雪辱を願っています。
 
 ところで、先日紹介したアメリカのStephen Strasburgは、準決勝キューバ戦に満を持して先発しましたが、4回までで6安打無四球5奪三振の3失点(自責点は2)。味方が1点返して反撃ムードになったところでホームランを打たれるなど、試合の流れを作れませんでした。日本でもテレビで放送してくれたので、投球を見ることができました。スライダーは素晴らしい。ストレートも確かに速い。ただ、ストレートのムーブという点ではまだまだということでしょうか。日本人ような素直な伸びのあるストレートを投げていました。速いだけでは一流打者には通用しないということを身をもって体験したキューバとの対戦だったのではないでしょうか。これから来年6月のドラフトまでの間に、もっともっと成長してください(そしてナショナルズに入団してください)。 

080822 @CHC (W13-5) :ハリス満塁弾を含む2本塁打


Nationals 13-5 Cubs Season 46-83 (streak W2)
Pitching: Lannan(W7-12), Shell, Rivera, Colome
Batting: Harris(2/4 1BB 3R 6RBI), Belliard(4/5 3R 2RBI), Bonifacio(2/5 2R), Flores(2/2 1R), Boone(1/1 3RBI)
HR: Harris(11,12), Belliard(11)

 試合前半は、完全にカブスペース。5回まで相手ジェイソン・マーキス(Jason Marquis)の前にわずか2安打。一方、ラナンは2本のホームランを打たれるなどで、4失点。5回終了時点で0-4と負けていました。

 しかし、6回、1番ボニファシオの内野安打を足がかりに無死満塁のチャンスを迎えると、ミレッジの犠飛、ベリヤードの二塁打で2点を返し、なお1死満塁でウィリー・ハリス(Willie Harris)が、キャリア初の満塁弾を豪快に右中間に叩き込み、一気に逆転しました。これで火がついた打線は、7回にもボニファシオの安打から1点を追加(今日のボニファシオは、期待どおりの働きでした)、8回には1死満塁から代打ブーンが走者一掃の二塁打、さらに9回にはハリスの今日2本目のホームラン、今度は左中間に流し打ちのホームラン(試合2本塁打もキャリア初。前にも書きましたが、今シーズン始まる前まではメジャー6年のキャリア通算本塁打は7本でした)などで3点を追加。都合、13点を奪い逆転勝利。

 これまで何度も何度もラナンへの援護点が少ないと書いてきましたが、今日は、ラナンの調子が良くない日に打線が爆発して勝ち星が付きました。不思議なものです。これで7勝。なんとか二桁まで到達してほしいな。

MVP: Willie Harris

2008年8月22日金曜日

080821 @PHI (W4-3) :ようやくようやく連敗脱出


Nationals 4-3 Phillies Season 45-83 (streak W1)
Pitching: Redding, Rivera(BS5, W4-5), Hanrahan(S4)
Batting: A.Hernandez(2/5 1R 1RBI), Kearns(1/3 1BB 1RBI), Zimmerman(2/5 1R), Guzman(2/5)

 ようやく、ようやく連敗が止まりました!先発ティム・レディング(Tim Redding)が、素晴らしい投球を見せてくれました。6回を1失点。ストレート中心の力投でフィリーズの強力打線をわずか3安打に抑えました。相手投手のジェイミー・モイヤー(Jamie Moyer)も好投し、5回まではともに無失点の締まった試合でした。

 6回に1点ずつを奪ったところから、終盤は大きく試合が動きました。7回表、1死2,3塁のチャンスで次打者はレディング。まだ球数86球でしたからベンチも迷ったようですが、代打が送られて交代となりました。その代打ブーンは凡退したものの、新加入2試合目で1番に起用されたアンダーソン・ヘルナンデス(Anderson Hernández)が今日2本目のヒットとなるタイムリーを放ち、勝ち越しました(期待してなかったのですが、ここまで2試合は好調です)。

 ところが、その直後、リベラがカルロス・ルイス(Carlos Ruiz)に逆転2ランを許し、レディングの勝ち投手の権利は消滅。またか、という雰囲気になったようですが、今日はちょっと違う展開となりました。8回表、4安打を集中し、ヘスス・フローレス(Jesus Flores)のタイムリーで同点、さらにオースティン・カーンズ(Austin Kearns)のタイムリーで逆転に成功しました。

 直後の8回裏、(連敗していたのですから当然ですが)久しぶりにセーブ機会が巡ってきた、我らがクローザー、ジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)が登板。四球と安打で無死1,2塁のピンチを作ってしまいましたが、 ライアン・ハワード(Ryan Howard)を三振、パット・バレル(Pat Burrell)を併殺に抑えました。9回も、ランナーを3塁まで進めましたが、最後はきっちり討ち取り、仕事をしてくれました。

 勝ち投手がリベラというのは、全く納得いきません。レディングこそ、ふさわしかった。

MVP: Tim Redding

2008年8月21日木曜日

【北京五輪】ソフトボール日本代表、金メダル!

 上野由岐子投手(右写真)の力投に感動。その一言に尽きます。そのアメリカ戦を含め、決勝トーナメントの2日間での3試合、計28回、400球以上を1人で投げ抜いた上野投手。私が総理大臣なら、国民栄誉賞を即決ほどの感動を与えてくれました!試合経過はこちらに任せますが、1回と6回の1死満塁のピンチを切り抜けたところをはじめ、手に汗握り、応援しました。

 予選ラウンドでコールド負けを喫し、決勝トーナメントでは延長戦の末に敗れたアメリカ、過去のオリンピックで全て金メダルを獲得してきたアメリカを、遂に遂に破り、(ステレオタイプな表現だと言われてもあえて言おう)悲願の金メダルを獲得しました。

 日本代表チームの皆さん。全ての試合を全力で戦った皆さんは、本当に輝いていました!おめでとう!そして、ありがとう!

【予選ラウンドの成績】
1位 アメリカ 7勝0敗
2位 日本    6勝1敗
3位 オーストラリア   5勝2敗
4位 カナダ  3勝4敗
5位 台湾 2勝5敗
6位 中国 2勝5敗
7位 ベネズエラ 2勝5敗
8位 オランダ 1勝6敗

参考:予選ラウンドでの日本対アメリカ戦)
アメリカ 7-0 日本 (5回コールド)

【準決勝】
アメリカ 4-1 日本 (延長9回)
オーストラリア 5-3 カナダ
→アメリカが決勝へ。カナダの4位確定。

【3位決定戦】
日本 4x-3 オーストラリア (延長12回)
→日本が決勝へ。オーストラリアの銅メダル確定。

【決勝】
日本 3-1 アメリカ

 星野ジャパンも、がんばれ!

080820 @PHI (L0-4) :Marco Estrada メジャーデビューも12連敗

Nationals 0-4 Phillies Season 44-83 (streak L12)
Pitching: Balester(L2-6), Estrada
Hitting: A.Hernandez(3/4), Bonifacio(2/4 1SB)

 何をやっても上手くいかない、今のナショナルズの状況を象徴するような試合でした。

 初回、先頭のボニファシオがシングルで出塁。しかし2番ハリスは、ランナーが動くまもなく2球目を打ってショートゴロ併殺。それでもエラーと四球で2死1、2塁とし、ベリヤードがレフト前ヒット・・・・、しかしジマーマン本塁タッチアウト。この後も4回を除き、毎回きれいに1安打ずつを放ち、チャンスは山のようにありました。しかし、いつものようにあと1本がでずで、ブレット・マイヤーズ(Brett Myers)に9安打(フィリーズと同じなのに)完封を喫しました。
 
 バレスターはよく投げました。6回を7安打1四球で4失点。5回の3失点は自責ですが、3回の1点目は、メッツから移籍してきて今日から加わったばかりのアンダーソン・ヘルナンデス(Anderson Hernandez)が併殺を焦って投げた悪送球の間でした。ヘルナンデスはこの試合3安打放ちましたが、このエラーで印象は最悪です。打力がいつまでも続くとは誰も思っていません。むしろ期待されるのは堅実な守備なのに・・。

 光明を見出すとすれば、メジャーデビューを果たしたマルコ・エストラーダ(Marco Estrada)。マイナーも含め今シーズン初のブルペンからの登板。いきなり先頭打者にシングルを打たれるなどしましたが、2回を無失点に抑える上場のデビューを飾りました。

Anderson Hernandez→Nats(from Mets)、Kory Casto→AAA

 既報のとおり、アヤラとのトレードでメッツからアンダーソン・ヘルナンデス(Anderson Hernandez)内野手を獲得しました。あまり評判の良くないトレードですが、まあ仕方ない。

 今シーズン、メッツではずっとAAAにいたのですが、ナショナルズではメジャーで使うようで、25人ロースターに登録されました。押し出されたのがコーリー・カスト(Kory Casto)。もう、何度目かになるチャンスを与えられましたが、やはり結果を残せず、ついに打率が2割を切ったところで降格となりました。さすがに、プロスペクトとして期待する声はなくなりました。

2008年8月20日水曜日

【北京五輪】予選ラウンド終了

 予選ラウンドが終了。

 最後の日本対アメリカ戦は、息詰まる投手戦、というのでしょうか?私には、攻撃がひたすらに淡白で、どちらも勝利への気迫が感じられない、消化試合のように移ったのですが。負ければ韓国と、勝てばキューバと準決勝で当たることが分かっていて、韓国の方が与しやすしということなのかもしれません。一野球ファンとして、なんだか残念な試合でした。ソフトボールの日米決戦は素晴らしい試合だったのに。

 とにかく、星野ジャパン、準決勝進出。韓国戦では闘志溢れるプレーを見せて下さい。

【予選ラウンドの成績】

1位 韓国 7勝0敗
2位 キューバ    6勝1敗
3位 アメリカ   5勝2敗
4位 日本  4勝3敗
5位 台湾 2勝5敗
5位 カナダ 2勝5敗
7位 中国 1勝6敗
7位 オランダ 1勝6敗


【準決勝組み合わせ】
韓国 vs 日本
キューバ vs アメリカ

 ナショナルズから参戦した3名の選手は、予選敗退。個人成績も、(ここに書こうかどうしようか迷うくらい)がっかりな成績に終わってしまいました。オランダ代表のYurendell DeCasterは全7試合に先発出場しましたが、打率.167。Shairon Martis投手もアメリカ戦とカナダ戦に先発させてもらいましたが防御率6.75と打たれ、2敗を記録しました(2試合とも完封負けなのでかわいそうといえばかわいそうですが)。カナダ代表のMatt Rogelstadはさらに悲惨で、やはり全7試合に先発したのに打率.080に終わりました。合掌。

080819 @PHI (L2-7) :11連敗

Nationals 4-5 Phillies Season 44-82 (streak L11)
Pitching: Bergmann, Shell(BS1 L0-1), Manning, Rivera
Hitting: Belliard(4/4 1RBI), Harris(2/5 2R 1RBI)
HR: Harris(10)
 
 ハリスの先制ホームラン(今シーズン前までキャリア7本だったのに、ついに2桁まで来ました)ではじまり、5回表の追加点で4-1とリード。ついに連敗ストップかという展開。1日休みを挟んでちょっといい流れになったようでした。

 しかし、それも試合前半だけ。また、しょーもないミスで試合を失いました。5回裏、無死3塁の場面で打球は浅いレフトフライ。しかし、ハリスは、追いついていたにもかかわらずグラブに当てて落球・・・。これで流れが変わりました。7回に追いつかれ、8回にシェルが勝ち越し本塁打を許すと、終盤は打線が沈黙(これも最近の傾向)。シェルはとうとう初のブローンセーブを記録してしまいました。好投を続けてきたので、そのうちメジャー初白星をと期待しているのですが、黒星が先になってしまいました。

 11連敗。残り36試合をちょうど5割で行ったとしても100敗という計算になってしまいました。どこまで行くんだか・・・。

2008年8月19日火曜日

Strasburg vs ダル!?

 今夜(日本時間)の北京オリンピック予選の日米戦、先発は(両チームとも準決勝進出を決めているので読みにくいところですが)もしやStephen Strasburg vs ダルビッシュ有ではなかろうか?

 実現すれば要チェックです。というか試合の録画はお宝映像になるかもしれません。2年後の今頃はメジャーで投げあってたりして?!

→22:30 修正
 ダルは先発しましたが、2回で降板。故障とかではないようで、あくまで調整ということです。他方、Strasburgは先発さえせず。明日の準決勝に温存された様子。ということで、お宝試合にはなり損ねました。

→23:30 修正
 明後日のアメリカの対戦相手はキューバとなりました。キューバ打線vs Strasburg。テレビ中継はないだろうか・・・。

Marco Estrada→Nats (Promoted)


 06年ドラフト(ジマーマン、ラナンと同期)6順目のMarco Estrada(24歳)がメジャーに初昇格することになりました。メッツに移籍したアヤラの後釜です。マイナーではずっと先発投手として投げてきましたが、アヤラに代わってブルペンに入ります。

 ストレートは90マイル程度しかなく、むしろ変化球で勝負するタイプの右腕投手。マイナーでは、投球回数に近い数の三振を奪ってきています。コントロールは悪くありません。この微妙な(年俸調停まで1年消化してしまう)時期に昇格させられていることからも分かるように、そこまで期待の高い新人ではありませんが、プロ4年目の今シーズンは、初めてAAで開幕を迎えて好投を続け、AAAでもまずまずの投球を見せ、今回のチャンスをつかみました。どんな投球を見せてくれるか、楽しみにしたいと思います。

Marco Estrada (2008 season)
13G 74.1IP 6W 3L 32BB 67K 2.66ERA 1.26WHIP (for Harrisburg(AA))
12G 65.1IP 3W 3L 21BB 52K 3.58ERA 1.44WHIP (for Columbus(AAA))

2008年8月18日月曜日

080817 Rockies (L2-7) :ついに10連敗

Nationals 2-7 Rockies Season 44-81 (streak L10)
Pitching: Perez(L5-9), Shell, Manning, Colome, Hanrahan
Hitting: Orr(2/3 1BB 1RBI), Milledge(2/4 1RBI), Harris(2/5)

 ナショナルズ10安打、ロッキーズ7安打なのに、結果は・・・。

 チャンスを作っても作っても点が取れません。2回、1点を先制し、なお1死1,3塁でニエベス内野ゴロで本塁憤死。1点差に追い上げ、なお1死2,3塁でブーン三振。1点を追う、6回無死1、2塁でジマーマンがレフトフライ、ボニファシオが併殺・・・。
 
 逆に、ロッキーズには効率的な攻撃を受けました。先発ペレスは今日も6回を3失点(自責点2)とクオリティ・スタートを記録しましたが、失点はといえば、エラーと四球のランナーを置いてのスリーラン・・・。8回の失点も、ソロホームランと、四球と死球のランナーを置いてのスリーラン・・・。だめだ、こりゃ。

 とうとうシーズン最長の10連敗となりました。チームがワシントンに移ってきてナショナルズとなって初めての屈辱です。1日お休みの後、フィラデルフィア、シカゴ(カブス)と遠征です。強いチームばかりだな・・・。

Luis Ayala→Traded to NYM

 ブルペンのルイス・アヤラ(Luis Ayala)がメッツにトレードされました。ここまでチーム最多の62試合に登板。よく投げてくれました。ただ、シーズンが進むに連れて成績が低下し、打たれる場面が目立つようになってきました。コルデロの離脱、ラウチのトレードにも関わらず、自分がクローザーに指名されなかったことに不満を持っていたようで、その当たりがパフォーマンスの低下、そして今回のトレードにつながったようです。

Luis Ayala (2008 season for Nationals)
62G 57.2IP 1W 8L 0S 36K 5.77ERA 1.47WHIP

 交換相手は、AAAのAnderson Hernandez内野手。ドミニカ出身の25歳。かつては期待され、05年にはAAとAAA合わせて3割、30盗塁を記録しています。06年にはメジャーの開幕スタメン二塁手も務めましたが、結果を全く残せず(打率.150前後)、4月半ばにあえなく降格させられました。今シーズンはとうとうAAAでも打率.200という状況です。いいほうに転んでも、二遊間のデプスという存在の、「見切り品」です。この時期に、FAになってもなんのコンペンセイションもないと予想されるアヤラとのトレードですから、致し方ないかとは思いますが、Alberto Gonzalezと被ることを思うと、もうちょっと他の選択肢はなかったのか、とも思います。

2008年8月17日日曜日

08 ドラフト契約結果

 50人指名して30人と契約。当初難しいのではと言われていた5順目のNietoあたりと契約できたことなんかも考えると、Crowと契約できていれば素晴らしいドラフトだったのにと、かえすがえすも残念です。

 この中では、やはりHoodがトッププロスペクトということになるでしょう。ここまでGCLで15試合に出場し打率.200と数字を残せていませんが、高卒なので、長い目で期待してみていきたいと思います。

1. Aaron Crow, RHP, U of Missouri
2. Destin Hood, OF, St Pauls Episcopal HS (AL)
3. Daniel Espinosa, SS, Cal St Long Beach
4. Graham Hicks, LHP, George Jenkins HS (FL)
5. Adrian Nieto, C, American Heritage School (FL)
6. Paul Demny, RHP, Blinn College
7. Daniel Killian, C, Kellogg CC
8. Ricardo Pecina, LHP, U San Diego
9. John Higley, OF, Sacramento CC
10. Tom Milone, LHP, U Southern California
11. Marcus Jones, OF, North Carolina St U
12. William Atwood, LHP U of South Carolina at Columbia
13. Blake Stouffer, 2B Texas A&M
14. Harold Coleman, RHP LSU
15. JP Ramirez, OF Canyon HS (TX)
16. Tyler Moore, 1B Mississippi State
17. Jose Lozada, SS Bethune-Cookman College
18. Bobby Hansen, LHP Lewis Palmer HS (CO)
19. Stephen Lombardozzi, Jr SS St Petersburg JuCo
20. Nicholas Akins, OF Riverside CC (CA)
21. Michael Guerrero, OF Mississippi
22. Chris Curran, 2B Miami Dade CC (FL)
23. Derrick Phillips, OF Westminster Christian Academy (MO)
24. Christopher Kelley, RHP Rice
25. Joseph Garrett, LHP College of Charleston
26. Cory Mazzoni, RHP Seneca Valley HS (PA)
27. Chris Solis, CA U of Incarnate Word (TX)
28. Nicholas Arata, SS Florida Atlantic Univ
29. Christopher Heston, RHP Seminole CC (FL)
30. Casey Whitmer, RHP U of Texas
31. Bryan Harper, LHP Las Vegas HS (NV)
32. Scott Silverstein, LHP St Johns HS (DC)
33. William Cather, OF University of Maine - Orono
34. Brian Pruitt, OF Stetson (FL)
35. Clayton Dill, LHP Missouri Baptist College
36. John Lambert, LHP Santa Fe CC (NM)
37. Casey Selsor, LHP Ronald Reagan HS (TX)
38. Ronnie Labrie, 3B Lynchburg College (VA)
39. James Keithley, SS U of Texas - San Antonio
40. Avery Barnes, OF Florida
41. Mike Rayl, LHP Palm Beach CC (FL)
42. Naoya Washiya, OF College of the Desert JuCo
43. Anthony Meo, RHP Cranston HS West (RI)
44. Juan Padron, 1B Rice
45. Colin Rooney, SS Saddleback CC
46. Robert Brantly, C Chaparral HS (CA)
47. Anthony Coletti, LHP South Broward HS (FL)
48. Alex Dickerson, OF Poway HS (CA)
49. Robert Zimmerman, OF Osceola Senior HS (FL)
50. Fernando Frias, OF George Washington HS (NY)

080815-16 (L2) : 今シーズンワーストタイの9連敗

8/15
Nationals 3-4 Rockies Season 44-79 (streak L8)
Pitching: Redding(L8-8), Colome, Manning, Rivera
Hitting: Belliard(2/3 1BB 1R 1RBI), Harris(2/4)

 初回先頭のボニファシオの二塁打から始まり1点を先制し、いい感じで試合を運んで行きましたが、1点リードの5回2死走者なしから、シングル、ダブル(ミレッジがうまく追っていれば取れたかもしれない、という当たりでしたが・・・・。)、ホームランと打たれ、あっさり逆転されました。その後は、いつものようにチャンスを作るもののクラッチが出ないという展開で、1点届かず。

8/16
Nationals 6-13 Rockies Season 44-80 (streak L9)
Pitching: Lannan(L6-12), Mock, Shell, Ayala
Hitting: Milledge(3/4 2R 1RBI), Belliard(3/4 3RBI), Flores(2/4)

 珍しくラナン登板の日に打線が6点も取ってくれましたが、そんな日に限ってラナン自身がダメ。序盤から打たれまくり、5回途中8失点で降板。かみ合いませんねぇ。


 今シーズン、ワーストタイ(4月と7月に1度ずつ)の9連敗となってしまいました。7月はペレスの好投もあり、なんとか9で止めました。明日もぺレスです。よろしく頼みます!

2008年8月16日土曜日

ドラ1のAaron Crowと契約できず、がっかり。

 08年ドラフト指名選手との交渉期限が16日午前0時で過ぎてしまいました。ナショナルズは、ぎりぎりまで交渉を続けたものの、1順目で指名したAaron Crow投手と合意に達することはできませんでした。双方の説明で数字が異なるため、本当のところはよく分りませんが、球団側の提示は最終的に350万ドル程度、Crow側の希望は440万ドル程度ということでしたが、その溝を埋めることができませんでした。

 高額な契約を求め最後までナショナルズのために働いてくれようとしてくれなかったCrowにはがっかりです。しかし、それ以上にCrowの気持ちを変えることができなかったフロントに失望しています。下記の通り、全体4位で指名されたBrian Matuszが320万ドルで契約していることから球団側としては誠意を示した、ということのようですが、当日まで時間がかかったにせよほとんどの球団が期限内に契約をまとめ、トップ10指名で合意に至らなかったのは、ナショナルズだけです(全体でも20位のマリナーズと28位のヤンキースだけ)。ボーデンGMをはじめとするフロントの責任は重いと言わざるをえません。交渉力を疑います。

→8/17訂正:マリナーズも契約できるようなので、1順目で契約できなかったのはヤンキースだけ。ひどい(涙)。

上位指名11選手の契約額
1. TB Tim Beckham $6.15M
2. PIT Pedro Alvarez $6M 
3. KC Eric Hosmer $6M
4. BAL Brian Matusz $3.2M
5. SF Buster Posey $6.2M
6. FLA Kyle Skipworth $2.3M
7. CIN Yonder Alonso $4.5
8. CWS Gordon Beckham $2.6M
9. WAS Aaron Crow (did not signed)
10. HOU Jason Castro $2.07M
11. TEX Justin Smoak $3.2M

 今後ですが、Crowは独立リーグでプレーし、来年のドラフトで指名されることを待つようです。巷の評判では今年より指名順が上がることはないと言われています。来シーズンは、先日書いたStrasburgをはじめ投手のプロスペクトが上位に多いこと、交渉におけるレバレッジを失うこと、などを考えると、全体9位より指名順が上がるためには相当の活躍をする必要があるでしょう。過去には、Luke Hochevarのように、翌年全体1位で指名された例もありますが、それだって前年は全体40位でした。他の有名な例では、Jason Varitekがいます。全体14位と前年の21位より順位を上げましたが、サインした契約内容は前年を大きく下回ったといわれます。Crowは、よほど自分に自信がおありのようですから、来年を(冷たい目で見ながら)楽しみにしたいと思います。

 ナショナルズは、というと、09年ドラフトで、今年契約できなかった全体9位の代償として、全体で9位の次、つまり10位での指名権が与えられます。このままの調子でシーズンが終わると、来年のドラフトでは、上位10位で2人も指名できることになりますので、それはそれで楽しみです。

2008年8月15日金曜日

【北京五輪、あるいは09ドラフト】Stephen Strasburg

 オリンピックで野球が開催されるのは、今夏の北京が最後、となっていますが、その最後の金メダルを賭けた戦いが始まりました。

 「星野ジャパン」は初戦のキューバに敗れた後、2戦目は格下のはずの台湾に辛勝と、なんだか不安定な戦いが続いています。大丈夫かな・・・。 今日はオランダに勝ちましたが、次はアメリカを破り波に乗る韓国と、予選ラウンドでもなかなか気の抜けない戦いが続きます。


 我がナッツの選手はというと、何人かは出場を辞退しましたので、出ているのは3人。チームUSAに1人もいないのは残念ですが、オランダ代表のShairon Martis投手とYurendell DeCaster内野手(ともにAAA)、それにカナダ代表のMatt Rogelstad内野手(AA)。Martisはアメリカ戦に先発したものの、5回途中5失点と、散々でした・・・。もう1試合投げさせてもらえるかな。打者2人は、3試合でようやく1安打ずつ。今日の日本対オランダ戦でDeCasterの動く映像を初めて見ることができ、ちょっと嬉しかったです。


 さて、今日の本題は、アメリカ対オランダ戦で先発し、Martisに勝ったアメリカのStephen Strasburg投手(写真)。

 チームUSAは、フラッグディールトレードでC.C Sabathiaの交換相手となったことで一層有名になったMatt LaPorta外野手をはじめ、そこそこのマイナーリーグ・プロスペクト(プロ選手)で構成されているのですが、そこに、ただ1人大学生として選ばれたのが、Strasburg。常時90マイル台後半で最速100マイルに達するというストレートにスライダーを決め球として持っており、サンディエゴ州立大の2年生として迎えた昨シーズンは、8勝3敗の成績ながら、内容は97イニングで133奪三振、防御率1.57と驚異的でした。特に1試合(当然ですが27アウトのうち)23奪三振(1安打完封)を記録したことで一躍名を上げました。こうなると、当然ながら09年ドラフトでの上位指名の呼び声が上がります。現時点では、全体1位かと言われています(来シーズン、どのような投球を見せるか注目です)。

 で、オランダ戦、かなり格下とはいえ、7回をわずか1安打1死球11奪三振(7回2死までノーヒッター)と、評判通りの好投を見せてくれました。ますます評価が上昇です。

 もし、このままシーズンが終われば、恥ずかしながらナショナルズが09年のドラフト指名順は1位となりますので、もしかして、Strasburgがナショナルズに入団なんて日が来るかもしれません。ちょっと、楽しみかも。(敗退行為を期待しているようだから、こんなこと言っちゃいけないのかな・・・)

080814 Mets (L3-9) : Aaron Boone→Nats、Alberto Gonzalez→DL

 ウーム。負けが込みます。トレードで移ってきて出場した4試合が全勝だったのに、足の故障でその後10日あまりずっとベンチに座っていたアルベルト・ゴンザレス(Alberto Gonzalez)が、とうとうDL入りとなりました。故障が癒えたアーロン・ブーンと交代です。

Nationals 3-9 Mets Season 44-78 (streak L7)
Pitching: Balester(L2-5), Mock, Rivera, Hanrahan
Hitting: Belliard(2/5), Orr(1/1 1R 2RBI)

 早速ブーンはファーストで先発出場しましたが、結果は4打数無安打。起爆剤となることが期待されるボニファシオはバントシングルで1打点をあげましたが、3三振と期待している働きはできませんでした。先発バレスターも、3回まではノーヒットでしたが、課題の2まわり目に捕まり、2本の本塁打などで6回を4安打5失点と、残念な結果でした。ブルペンもハンラハンが派手に打たれ、ちょっと先が心配になります。
 
 と、いいことがほとんど見あたらないチームにあって今日も2安打するなど、8月になって好調が続いているロニー・ベリヤード(Ronnie Belliard)に、ドジャーズへのトレードの噂が出てきました。二遊間は層が薄いので、来シーズンも比較的安く契約しているベリヤードを手放すときではないようにも思いますが・・・。

2008年8月14日木曜日

080812-13 (2L)

 ホームに帰ってきても流れは変わらず、また負けが込んできました。

8/12
Nationals 3-4 Mets Season 44-76 (streak L5)
Pitching: Perez, Shell, Rivera, Hanrahan
Hitting: Flores(2/4 1RBI), Zimmerman(1/3 1BB 1R 1RBI), Kearns(2/4 1SB)
HR: Langerhans(1)

 ペレスはヨハン・サンタナと投げ合ってしっかり試合を作り、7回裏には代打のランガーハンスに今季初本塁打が出て、いい感じ、となりましたが、制球難が今日は特に酷かったリベラ押し出し死球で勝ち越しを許してしまいました。

8/13
Nationals 0-12 Mets Season 44-77 (streak L6)
Pitching: Bergmann(L2-9), Colome, Ayala, Manning, Shell
Hitting: Bonifacio(1/2 2BB)

 先発のバーグマンが3回までで、8安打6四球10失点(自責点6)と大乱調。打線も、ジョン・メインらの前に4安打無得点。ミルウォーキーの両エースに抑えられて調子を落としていたボニファシオが3度出塁と、復調の兆しを見せたことと、グズマンが試合に出たことくらいが救いか・・・。

 明日は、バレスター。がんばれー。

2008年8月13日水曜日

Dean、Norris、Guerreroがオールスターに (A-)

 New York/Penn League(A-)のオールスターに、Vermont Lake Monstersから、P.J. Dean投手、Derek Norris捕手、Michael Guerrero外野手が選ばれました。先日のProspect Watchでピックアップした3人です。

 Dean(写真)はさらに好投を重ねており、直近の登板では6回を5安打無四球10奪三振。37イニングで自責点2という驚異的な数字を残しています。もともと評価は高い投手で、まだ19歳、楽しみな投手が出てきました。

2008年8月12日火曜日

Michael Burgess→A+ (Promoted)

 07年のサンドイッチピックでドラフトされた19歳、トッププロスペクトのMichael Burgess外野手がHagerstown(A)からPotomac(A+)に昇格しました。

 開幕からずっとHagerstownの主力を打ち続け、本塁打、打点ではリーグでも上位に顔を出していました。オールスターのホームランダービーで優勝したのがハイライト。相変わらずの三振王ぶりを何とかして欲しいところですが、今シーズンは四球も多く、出塁率はまずまずでした。8月に入ってからちょっと調子を落としているのが気がかりですが、環境を変えて、今シーズンもう一暴れを期待したいところです。

Michael Burgess (2008 season for Hagerstown(A))
112G 401AB 60R 18HR 60RBI 46BB 136K .249/.335/.469

 おっ!Potomacデビュー戦でいきなりソロホームランを打ちました!!(同じ試合でStephen Kingも二塁打を放つデビューです)。

2008年8月11日月曜日

Stephen King→A+(Promoted)、Jake Smolinski実戦復帰

 トッププロスペクトたちに異動のニュース。

 Stephen King内野手がHagerstown(A)からPotomac(A+)に昇格することになりました。 開幕はHagerstownのロースターに入っていませんでしたが、フロリダのキャンプで力を見せて昇格。ここでも数字を残してきました。今年は三塁を主に守っていますが、将来の正二塁手として期待しています。

Stephen King (2008 season for Hagerstown (A)) 
87G 335AB 39R 6HR 33RBI .284/.336/.406 4SB

 また、Jake Smolinski外野手がルーキーリーグでのリハビリを開始しました。5/30にDL入りしてシーズン終了かと思われましたが、なんとか復帰してきました。まだ19歳ですから、焦らず。

080805-080811 (2W5L) :Dukes→DL、Mock→Nats

 夏休み終了。2回泳ぎに行ってほんのり焼けてきました。

 さてさて、我らがナッツですが、私がいない間にデンバー、ミルウォーキーと転戦し、結果は2勝5敗。デンバーでは、ロッキーズ4連戦を3勝1敗と素晴らしかったのですが(この時点で8月は6勝2敗だった・・・)、ミルウォーキーでは4戦スウィープを喫しました・・・。サバシア、シーツという一流投手に完璧に抑え込まれ、打線を引っ張ってきたボニファシオに当たりが止まってしまい、チームの勢いも消えてしまいました。

 この間、ロースターの動きは1つだけ。8月1日にDLから復帰してきたばかりだったイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)がわずか2試合に出場しただけでDLに逆戻り。やっぱり無理してたようです。で、上がってきたのがギャレット・モック(Garret Mock)。またブルペン要員としての昇格です。なんだか、便利使いされているようで、どうかと思います。

 以下、各試合について簡単に。

8/5
Nationals 2-8 Rockies Season 42-71 (streak L1)
Pitching: Lannan, Ayala(L1-7), Manning, Rivera
Hitting: Kearns(2/4 1R), Belliard(2/4)

 ラナンが7回2死まで無失点と好投したものの、痛恨の2ランを浴び、同点で降板。8回にブルペンがつかまり結果的には大敗。



8/6 雨天中止。



8/7 (Game1)
Nationals 6-3 Rockies Season 43-71 (streak W1)
Pitching: Bergmann(W2-8), Shell, Hanrahan(S2)
Hitting: Milledge(3/4 2R 4RBI), Bonifacio(2/5 1RBI), Zimmerman(2/5)
HR: Milledge(10,11) 

 ミレッジ2本塁打でいきなりチーム本塁打王に立ちました。5回先制ソロと6回追加点の2ランという効果的な2発でした。投げては、バーグマンが7回をソロ本塁打の2点だけに抑える好投。

MVP: Lastings Milledge



8/7 (Game2)
Nationals 6-3 Rockies Season 44-71 (streak W2)
Pitching: Perez(W5-8), Colome, Rivera(H13), Hanrahan(S3)
Hitting: Bonifacio(2/5 1R 1RBI 1SB), Harris(2/4 1R 2RBI), Milledge(2/5 1RBI), Nieves(2/5 1R 2RBI)

 ダブルヘッダー2戦目も同じスコアで勝利。ペレスが初回に2ランを打たれたものの失点はそれだけ。打線が今日も機能し6点取って快勝。ハンラハンが1日で2セーブを稼ぎました(2試合合わせ技でMVP)。

MVP: Joel Hanrahan



8/8
Nationals 0-5 Brewers Season 44-72 (streak L1)
Pitching: Balester(L2-4), Mock, Colome
Hitting: Milledge(2/4 1SB), Flores(2/3)

 C.C.サバシア(C.C. Sabathia)の前に5安打1四球9三振の完封負けを喫しました。それ以上言うことありません。



8/9
Nationals 0-6 Brewers Season 44-73 (streak L2)
Pitching: Redding(L8-7), Shell, Ayala
Hitting: Belliard(2/3 1SB)

 ベン・シーツ(Ben Sheets)の前に5安打無四球6三振の完封負けを喫しました。一流投手は全く打てませんね。



8/10
Nationals 4-5x Brewers (13) Season 44-74 (streak L3)
Pitching: Lannan, Rivera, Hanrahan(BS2), Colome, Manning, Ayala(L1-8)
Hitting: Milledge(3/6 1R 2RBI), Zimmerman(3/6 1R), Guzman(2/6 1R), Belliard(2/5 1BB)
HR: Kearns(6), Milledge(12) 

 この負けは惜しかった。ラナンは今日も好投し、6回をなんと1安打(5四球)で1失点(自責点は0)でしたが、今日も勝ち星は付かず。1-1の同点で迎えた8回、カーンズ、ミレッジの2者連続本塁打で3点を勝ち越し、勝てる、という雰囲気になりました。しかし、その裏、リベラが2死満塁のピンチを招き、ここでクローザーのハンラハンを投入。結果は裏目に出て、走者一掃の同点二塁打を浴びてしまいました。そのまま延長に突入し、13回裏にアヤラがホームランを打たれてサヨナラ負け。勝てる試合を落としました。



8/11
Nationals 1-7 Brewers Season 44-75 (streak L4)
Pitching: Mock, Shell, Manning, Ayala
Hitting: Harris(2/4 1R 1SB), Zimmerman(2/4 1RBI)

 先日のダブルヘッダーの影響で、モックが先発。5回途中までで9奪三振という力投でしたが、2本のソロを含め4点を失ってしまい、試合の流れを作れませんでした。

2008年8月5日火曜日

【お知らせ】夏休みに入ります。

 ボニファシオをはじめとする若手が活躍し始めて楽しくなってきたところで、ちょっと惜しいのですが、私、本日より、1週間ほど夏休みに入り、パソコン環境のないところに行くので、更新できません(おそらく次回更新は月曜日)。

 それまで、ナショナルズの勢いが続いていますように!

 皆様も、よい夏休みを!

080804 @COL (W9-4)


Nationals 9-4 Rockies Season 42-70 (streak W4)

”ボニファシオに引っ張られ、シーズン最多タイの4連勝!”

Pitching: Redding(W8-6), Rivera(H16), Ayala, Colome
Hitting: Bonifacio(3/5 2R 1RBI), Harris(2/5 2R 3RBI), A.Gonzalez(2/3), Flores(2/5 1R 2RBI)
HR: Flores(8), Harris(9) 

 先発のティム・レディング(Tim Redding)の調子は決して良くはありませんでした。初回、1死も取れないまま連打を浴び、3失点という最悪の立ち上がり。その後もランナーを出しながら、よろよろと投げ、6回に無死1,2塁としたところで降板。5回4失点という、結果でした。しかし、それでも勝ち星がついたのですから、幸運でした。10勝も見えてきましたね。
  
 いきなり3点を先制されましたが、今日も打線が活発でした。2回にフローレスのソロで反撃の狼煙をあげると、3回には、レディング、エミリオ・ボニファシオ(Emilio Bonifacio)が連打で出塁すると、ロッキーズ内野陣の守備の乱れもあって、一気に逆転し、試合の主導権を握りました。6回にもボニファシオの三塁打などで2点、8回にはハリスのツーランと、効果的に追加点を奪い、圧勝しました。

 それにしてもボニファシオは期待以上です。これで合流してから4試合、全ての試合でヒットを放ち、しかもこの3試合はマルチ。エネルギッシュな働きで、文字通りリードオフとして、チームを引っ張ってくれています!

 一方、今日も2安打とやはり好調のアルベルト・ゴンザレスが左臀部の痛みで途中退場してしまいました。いい感じ出来ていたのにちょっと心配です。

MVP: Emilio Bonifacio

2008年8月4日月曜日

Derek Norrisが週間MVP(A-)

 Vermont(A-)のDerek NorrisがNew York-Penn Leagueの週間MVPに選ばれました。1週間の成績は、打率.476 (10/21)、3本塁打、7打点、2盗塁。延長18回まで戦った7月28日の試合では、9打席で8出塁(1本塁打、2シングル、5四球)という驚くべき結果を残しました。7年のドラフト4順目という期待の高い捕手です。まだ19歳、これからが楽しみです。

Expected 2011 Starters

 大型トレードの興奮冷めやらぬ8月上旬、上位チームと下位チームとがはっきり分かれ、MLBのシーズンも終盤に入っていこうとしています。MLBのナショナルズはもちろん後者で、今シーズンははや終了。MiLBのボックススコアをチェックしてプロスペクト達の成績に一喜一憂している毎日です(笑)。

 そんな中、自分なりに、2011年のスターターを予想(夢想)してみました。あくまで、現在ナショナルズ球団に所属している選手を対象とし、全くの独断で選んでみました(コメントなどあれば、是非お願いします)。Ryan Zimmermanを除き、私のこのブログを除いて、日本では全くといっていいほど無名の選手が並ぶリストができ上がってしまいました。

 まあ、まずは見てやって下さい(赤字は現在40人ロースターに入っている選手)。

Position Frontrunner Runner-Up
SP1 Jordan Zimmermann -
SP2 Aaron Crow -
SP3 John Lannan -
SP4 Ross Detwiler -
SP5 Colton Willems Collin Balester
CL Adam Carr Zechry Zinicola
CA Jesus Flores Luke Montz
1B Chris Marrero Bill Rhinehart
2B Stephen King Emilio Bonifacio
3B Ryan Zimmerman -
SS Esmailyn Gonzalez Ian Desmond
LF Elijah Dukes Destin Hood
CF Justin Maxwell Roger Bernadina
RF Michael Burgess Mike Daniel


 今後、時々(数か月に1度くらい?)、アップデートしていきたいと思います。

 なぜ2011年を選んだか疑問に思われるかも知れませんが、フロントの最近の言動から、ペナントを争う最初のターゲットを2011年シーズンに置いているのではないかという感じが強まってきたからです。 
 いまさら言うまでもありませんが、チームは現在(果てしなく深い)再建期に入っています。どんなにチームが低迷していようとも、再建期だからということでフロントやアクタ監督以下のベンチの責任を問う様子は(少なくとも今シーズンに関しては)見られません。そんなフロントが常々言う言葉が「The Plan」です。これはペナントを争えるチームを作る長期計画に他なりません。現在のチーム運営・編成は、①将来のペナント争いに向けて選手を育成すること、②(若手の無理に早い昇格を避けるための)つなぎの選手を活用しつつ、場合によってはトレードを通じてさらに将来のチーム力を高めること、を基本コンセプトとしていることは明らかです。また、③将来のチームに必要な選手かどうかを見極めることも、最優先課題となっています。

 今シーズン開幕前に、Jesus Floresの育成のためにPaul Lo Ducaらと契約したこともこの流れの中で理解されてきました(結果的には、Floresの思わぬ成長により既に先発マスクはFloresですが)。ただ、具体的に何年をターゲットにしているのかという時期は曖昧でした。ファンフォーラムでは、2010年派と11年派に分かれていました(09年を期待している者は既にいない…)。

 そこに、先日のJon Rauchのトレード、Cristian Guzmanの契約延長が行われ、2011年派が優勢となっています。Rauchの契約はオプションを含め2010年まででしたので、10年をターゲットにしているとすれば、格安で確実な仕事をしてくれるであろう彼を放出する必要はなかったと思われます。おそらく優勝争いをするチームのメンバーとしてはやや弱いと思われるGuzmanの新契約が2010年までのものとなっていることも11年派に力を与えています(上記のEsmaiyn Gonzalezがまだルーキーリーグであり、早くても11年に昇格となることを考え、結んだ契約ではないかと言われています)。

 その他、Dmitri Young、Austin Kearnsといったペナント争いをするには明らかに弱い選手との契約期間(オプション最終年)が、いずれも2010年までとなっている(現状では2人とも行使されるとは思えませんが)ことも、10年までは何とかつなぎつつ、仮にFloresのように予想以上に早く昇格できればポジションを取って代わらせるという方針かと思われます。

 Ryan Zimmermanの在籍が保証されている最終年が2011年であることも、重要な要素です。懸案となっている契約延長が仮に成就しなかったとすれば、2011年シーズンが、彼のFA前最終年になります。ワシントン移転初年度のドラフト1順目指名で、チームの顔として育ててきたZimmermanを中心として、(Zimmermanを含め)期待されている現在23歳前後の選手が26歳前後になる2011年こそが、チーム再建の目標ではないかと思われます。というか、そう信じたいです。

 そんな訳なので、気の長い話ですが、2011年まで、頑張って見守っていこうと思っています。

2008年8月3日日曜日

080803 Reds (W4-2)

Nationals 4-2 Reds Season 41-70 (streak W3)

Pitching: Balester(W2-3), Shell(H2), Manning(H4), Hanrahan(S1)
Hitting: Kearns(3/4 1R), Milledge(1/2 2BB 1R 1RBI 1SB), Bonifacio(2/4)
HR: Milledge(9)

 初回、簡単に2死をとられた後、ラスティングス・ミレッジ(Lastings Milledge)が2試合連続となるソロホームランを放ち先制。更に、相手のミスにもつけ込み、4点を奪いました。これが結局ナショナルズの全得点で、以降は、これを必死に守る展開となりました。

 コリン・バレスター(Collin Balester)が2勝目。5回まで無失点に抑え、6回先頭のジョーイ・ヴォット(Joey Votto)にソロホームランを打たれ、さらに1死1、3塁とされたところでマウンドを降りました。もう一踏ん張りして欲しかった、というのが本音です。このピンチでマウンドに上がったのが、防御率2点を切り、すっかりブルペン・エースとなりつつあるスティーブン・シェル(Steven Shell)。今日も期待に応え、三振とセカンドゴロで無失点で切り抜けました(初勝利を記録するのも時間の問題でしょう)。ここが今日の試合の一番の山場でしたね。その後、マニングを挟み、最後はジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)がソロで1点は返されつつも、初セーブを記録。よく抑えきりました。
 
 6月のマリナーズ以来、今シーズン2度目のスウィープです。気持ちいいなあ。

MVP: Steven Shell (残念ながら画像はありません。)

080802 Reds (W10-6)

Nationals 10-6 Reds Season 40-70 (streak W2)

Pitching: Bergmann, Manning(W1-2), Ayala(H19), Rivera
Hitting: Kearns(3/5 2R 1RBI), A.Gonzalez(3/5 2R), Milledge(1/3 1BB 3R 1RBI), Bonifacio(2/5 1R)
HR: Milledge(8), Belliard(10)

 いろいろと初物が出た試合。逆転で連勝を飾りました。
 (写真は、試合を観戦に来ていたベン・バーナンキFRB議長です)

 先発のバーグマンは悪夢のような2回に5失点で、リードを許したまま降板し、また白星が尽きませんでした。好投した日はランサポートがなかったのに、巡り合わせが悪い年か言いようがありません。打線が終盤に逆転してくれたことで勝ち投手になったのは、チャーリー・マニング(Charlie Manning)。嬉しい、メジャー初白星を記録しました。

 打線は、6,7,8の3回で8点をあげました。口火を切ったのはロニー・ベリヤード(Ronnie Belliard)の代打2ラン。チーム初の10号本塁打選手となりました。ようやく、という感じです(サンフランシスコだけが、まだ10号を放った選手がいないまま)。それにしても、まさかベリヤードが最初になるとは思いませんでした・・・(打線の不振を象徴しています)。4点差を2点差に縮め、まだ追いつける、という雰囲気を作った貴重な当たりでした。7回には打者1巡の猛攻で4点を奪い一気に逆転。勝ち越しタイムリーを放ったのは、またも代打のピート・オーア(Pete Orr)。今シーズン初打点を記録しました。あとは押せ押せでした。
 新加入の二遊間の2人が今日も打ってくれました。特にボニファシオの2安打は、二塁打と三塁打(メジャーでは初三塁打)。ホームランバッターではありませんが、なかなかのバットコントロールと足で稼ぐ長打を見せてくれました。 

MVP: Ronnie Belliard

Prospect Watch (as of 080801)

 8月2日時点でのプロスペクトたちの様子をまとめてみました。(数字は、月間成績ではなくそのチームでの通算成績。一部8月1日終了時点の数字が混じっています)。GCL NationalsのEsmailyn Gonzalezと08年のドラフト2順目Destin Hoodをトップ・プロスペクトリストに追加しました。

[Pitchers]
G IP W L K BB ERA WHIP
Ross Detwiler lhp (A+) 21 97.0 6 7 88 47 5.20 1.63
Jordan Zimmermann rhp (AA) 16 91.2 6 2 81 33 3.24 1.17
Jordan Zimmermann rhp (A+) 5 27.1 3 1 31 8 1.65 0.84
Collin Balester rhp (MLB)  5 26.1 1 3 16 8 5.13 1.37
Collin Balester rhp (AAA)  15 78.2 9 3 64 23 4.00 1.30
Colton Willems rhp (A) 19 104.1 5 8 58 30 3.71 1.24
Cory VanAllen rhp (AA) (6/5DL) 5 26.2 3 1 21 7 3.71 1.20
Cory VanAllen rhp (A+)  5 27.1 3 0 19 7 0.66 0.91
Zechry Zinicola rhp (AAA) 5 23.0 2 2 12 12 5.87 1.52
Zechry Zinicola rhp (AA) 15 18.2 3 2 13 13 2.89 1.88
Zechry Zinicola rhp (A+) 8 12.1 2 0 15 3 0.00 0.49
Jack McGeary lhp (Rk) 8 36.0 0 1 36 10 5.25 1.47
Josh Smoker lhp (A) 5 18.0 0 4 21 9 11.50 2.22
Josh Smoker lhp (Rk) 3 15.0 1 0 5 8 1.20 1.13


 Balesterは7月1日にメジャーデビューを果たし、見事初勝利をあげました。その後は援護の少なさもあり、勝ち星を伸ばすことはできませんでしたが、十分メジャーの先発ローテーション投手としての仕事はしています。

 マイナーリーグで、今月一番の好投を見せたのは、Zimmermann。6試合の登板で4勝0敗、防御率1.82、イニング数とほぼ同じ数の三振を奪っています。Detwilerは、7月の防御率は何とか3点台としました。コントロールが少し向上してきたようですが、好不調の波が激しく、まだまだ昇格云々される段階ではないようです(現在40人ロースターに入っていますが、どうするのかなあ)。ブルペン投手のZinicolaはやはりAAAで苦しんでいます。じっくりクローザーに育てるほうがいいと思うのですが・・・。Willemsは少し成績を落としましたが、防御率は3点台とまずまずの内容を続けています。Smokerは約1か月実戦から離れてフォームの調整に費やし、GCLで復活を遂げました。かなり心配しましたが、一安心です。McGearyは苦労していますね。DL入りしたままのVan Allenですが、GCLで調調登板し、無難に4回を無失点に抑えました。近いうちにHarrisburgに戻ってくるようです。


[Hitters]

AB R HR RBI AVG OBP SLG SO SB
Chris Marrero 1b (A+) 6/18 DL 256 40 11 38 .250 .325 .453 55 0
Michael Burgess of (A) 377 60 18 60 .260 .346 .493 128 5
Justin Maxwell of (AA) (5/29 DL)  146 35 7 28 .233 .367 .459 28 13
Jake Smolinski of (A) (5/30 DL) 184 28 4 22 .261 .338 .402 33 1
Stephen King 3B (A)  314 38 6 33 .280 .334 .404 66 4
Bill Rhinehart 1B (AA)  120 17 4 20 .275 .376 .467 17 0
Bill Rhinehart 1B (A+)  25 5 2 4 .320 .370 .640 5 1
Bill Rhinehart 1B (A)  261 39 9 56 .295 .344 .490 36 0
Esmailyn Gonzalez SS (Rkl)  122 24 0 26 .344 .416 .467 14 4
Destin Hood of (Rk)  24 6 0 6 .292 .346 .375 4 2


 Rhinehartは初めてAAで1か月過ごしましたが、3割近い数字を残し、4本塁打、そして20打点というのは立派です。フロント陣からも来年、ジョンソンとD.ヤングが開幕に間に合わない場合には備えて、秋にメジャーで試すかもしれないという発言が出てきました。そうなればまさにシンデレラストーリーです。Hagerstownの2人、BurgessKingは少し成績を落としましたが、まずまず順調、といったところでしょうか。Burgessにはもう少し期待してるのですが・・・。MaxwellはDL入りしたまま、依然情報がありません。

 最後に、今回追加したGCLの両選手について。E.Gonzalezは、ドミニカ出身で、07年にチームと契約しましたが、まだ若干18歳。潜在能力は高く評価されていますが、早速いかんなく発揮してくれています。長打はありませんが、出塁率の高さと三振の少なさがポイントでしょうか。Hoodについては、順調に育ってくれることを願うばかりです。


 その他の選手についてはチーム毎に。 (成績は月間成績ではなく、現所属球団での通算成績)

[AAA Columbus] 

 Dバックスから移籍してきたEmilio Bonifacio(.452/.500/.516)がしっかり結果を残し、わずか8試合でメジャーに昇格していきました。このまま定着できることを願っています。一方で、6月末にAAからジャンプアップしてメジャーデビューしたものの結果を出せず降格してきたRoger Bernnadina(.358/.442/.552/8SB)が、うっぷんを晴らすかのように、よく打ち、よく走りました。また、AAから昇格してきたパワーヒッターのLuis Antonio Jimenez(.364/.440/.500)もしっかりとした成績を残しています。AA以下で打ちまくってきたLeonard Davis内野手、Luke Montz捕手の2人は壁にぶつかったようです。

 Tyler Clippard、期待されて昇格してきたMarco EstradaCraig Stammenなどが苦労している中で、Futures Gameにもナショナルズから唯一人出場したShairon Martis(1-2/3.28/1.49)が好投しています。まだ21歳と若いので無理に昇格させる必要はないでしょうが、試したくなります。なお、Mike O’Connorが7月27日にDLから復帰。やはりAAAでは打たれませんねぇ(2試合12.2回を投げて自責点はわずかに2)。


[AA Harrisburg]

 Robert Brownlie(8-1/3.38/1.21)は、引き続き好投を続けました。完全に先発ローテに定着です。Adrian Alaniz(0-3/ 3.63/1.25)と内容はまずまずなのに勝ち星がついてきません。A+では9勝負けなしだったのに、不思議なものです。たが、8月1日の投球では5回無失点だったように、内容は明らかに良くなってきているようです。ブルペンのAdam Carrは打たれ始めました。

 A+から昇格してきたRhinehart以外の選手の中で、Marvin Lowrance(.362/.448/.759/5HR) とMatt Rogelstad(.311/.340/.356)が、いい成績を残しています。Mike Damielsが、7月の打率2割と調子を落としています。9月には昇格させてみたい選手なだけに、気になります。なお、故障で離脱していたIan Desmond (.241/.305/.384/8HR)が復帰しました。


[A+ Potomac] 

 Detwilerを除き主要な選手が昇格やDL入りで、ちょっと寂しいロースターになっています(開幕当初は一番熱かったのですが)。週間MVPも獲得した、Luis Atilano (4-1/2.11/0.89)がどこまで本物か、注目して見ていきます。打線も、Hagerstownから昇格してきてからも好調を維持しているDaniel Lyons(.310/.437/.440)以外にはとりたてて目立つ選手はいない状況です。しかし、チームとしては好調で、前期優勝に続き、後期もここまで地区首位を快走しています。


[A Hagerstown] 

 開幕からずっと好調のSean Rooney(.328/.376/.400)でしたが、7月半ばにけがで離脱・・・。BurgessとKing以外というと、月半ばにVermontから昇格してきたJesus Valdez(.327/.357/.442)が目立つくらいでしょうか。この選手も長打も足もない24歳なので、そんなに期待は高くありません。なお、Jose Lozada 遊撃手が08年ドラフト組からの初昇格者となりましたが、打率2割3分台と苦労しています。

 Willems以外の投手陣で目につくのは、Bradley Meyers(7-5/4.18/1.42)。7月に限れば、3勝3敗ながら防御率は1.80と素晴らしい内容だったようです。昨年のドラフト5巡目(McGearyの1つ前)の投手ですから、これからまだまだ伸びるかもしれません。注目です。また7月末には、今年のドラフト10巡目のTom MiloneがVermontから昇格し(08年ドラフト組の投手では最初の昇格)、6回を無失点に抑える上々の初戦を飾りました。


[A- Vermont]

 全体に打撃は低調なのですが、07年ドラフト4順目の捕手、Derek Norris(.315/.488/.512/6HR/8SB)はなかなかいい打撃を見せています。今年のドラフト21順目のMichael Guerrero(.271/.299/.447 /6HR)が好調です。先月紹介したSuozaはケガで離脱してしまいました。
 
 08年ドラフト12巡目のWilliam Atwood(0-1/2.57/0.89)をはじめ投手陣は概して好投しています。中でも、07年のドラフト7巡目のP.J. Dean(2-0/0.33/0.67)が6試合27イニングを投げて自責点わずか1(失点3)という驚異的な数字を残しています。


[Rk GCL Nationals]

 E.Gonzalez、Hoodのほかにも、今年のドラフト組の中から、9巡目のJ.R. Higley(.337/475/.435)、22巡目のChris Curran(.321/.411/.372/12SB)、38巡目のRonnie Labrie(.342/.429/.474)が素晴らしいシーズンを送っています。投手陣に目を向けると、今年のドラフト6順目のPaul Demny(2-0/2.12/.0.88)が期待通りの滑り出しを見せているのとともに、07年15巡目のPatrick Arnold(4-0/1.80/1.08)が好投しているのが目立ちます。


Minor League Player of the Month:

Hitter: Roger Bernadina (AAA Columbus)


7月の成績:17G 63AB 12R 2HR 10RBI .381/.458/.587/8SB
 よく打ち、よく走りました。打率2割にも満たず、盗塁を1つも決めることをできず、メジャー初昇格は、散々なものでした。このままでは終わらないという決意を、リベンジに燃える気持ちを感じました。応援したくなる選手です。 

Pitcher: Jordan Zimmermann (AA Harrisburg)

7月の成績:6G 39.2IP 4W 0L 1.82ERA 0.93WHIP 39K
 文句のつけようのない素晴らしい成績でした。AAでこの数字ですから、秋の昇格候補であることは間違いないでしょうが、大事に大事に育てたい投手です。

2008年8月2日土曜日

月間MVP (July 2008)

 今月も、悪い意味で、選ぶのが大変でした・・・。

Hitter of the Month: Willie Harris

AB R HR RBI AVG OBP SLG SB
Cristian Guzman 76 9 0 7 .250 .289 .316 0
Willie Harris 86 12 4 15 .291 .354 .500 1
Austin Kearns 86 12 2 11 .256 .330 .395 0
Jesus Flores 65 8 3 16 .277 .290 .446 0
Ronnie Belliard 71 8 3 11 .239 .341 .451 0
Ryan Zimmerman 29 1 0 2 .310 .444 .379 1


 チームで今シーズンただ1人の週間MVPを獲得したハリスで決定。まあ、大した成績ではなかったのですが。惜しむらくは、ここにはありませんが、最初の5試合で2本塁打を含む.368/.400/.789と大暴れしていたデュークスがケガで離脱してしまったこと。あのまま活躍していれば、そうとうな数字になったでしょう・・・。グズマンは、ここにきて、指の怪我もあり調子を落としました。リーグ最多安打のタイトルもはかない夢となりました。

Picher of the Month: John Lannan
G IP W L S K ERA WHIP
Tim Redding 5 28.0 1 3 0 19 4.82 1.53
John Lannan 5 30.2 2 2 0 17 3.82 1.40
Colin Balester 5 26.1 1 3 0 16 5.13 1.37
Jay Bergmann 5 26.0 0 3 0 14 3.81 1.23
Odalis Perez 5 24.1 1 3 0 18 5.92 1.48
Joel Hanrahan 9 10.2 0 1 0 10 1.69 0.75
Steven Shell 9 17.0 0 0 1 15 2.12 1.18
Jesus Colome 10 9.1 0 0 0 4 0.96 1.29


 今月もラナンは安定していました。31日の最終登板こそ8失点と暴発しましたが、それも守備に足を引っ張られてのもの。5登板のうち4登板でクオリティ・スタートを記録。ここまでシーズン6勝。なんとか、残り2か月で10勝までたどり着いて欲しいものです。
 
 チームとして5勝しか上げなかったこともあり、セーブはほとんどつきませんでした。移籍までの20日間で、ジョン・ラウチに付いたセーブはわずかに1つ。好投を評価されてラウチ移籍後のクローザーに任命されたハンラハンでしたが、一度もセーブ機会が訪れませんでした。(シェルの1セーブは3イニングを抑えてのセーブです。)

Rookie of the Month: John Lannan  
 ここも、ラナンで決まり。今月は、コリン・バレスターのデビューで幕を開けましたが、結局その後は勝ち星が伸びず、投球内容も安定感を欠きました。先月末に昇格したロジャー・ベルナディーナにも期待しましたが、ダメでした。そんな中、スティーブン・シェルが安定した投球を見せ、すっかりロングリリーフとして定着しました。8月以降は若手がどんどん登用されるでしょうから、是非、ラナン以外を選ぶことができるよう願っています。

080801 Reds (W5-2) : New Month, New Faces, 連敗脱出!


Nationals 5-2 Reds Season 39-70 (streak W1)
Pitching: Perez(W4-8), Rivera, Hanrahan
Hitting: Dukes(2/4 1R 2RBI), Harris(1/3 1BB 2R), Flores(1/4 2RBI), Milledge(2/4), Bonifacio(1/4 1R 1RBI 1SB), A.Gonzalez(1/2 2BB 1R)

 複雑な心境です。指に死球を受けたジマーマンが今日から数試合欠場となりました。そして、連敗脱出です。ジマーマンがプレーした9試合だけきっちり連敗だなんて・・・。

 さて、今日から8月。既報の通り多くのロースタームーブがあり、全く新しいラインナップとなりました。

1. Bonifacio 2B
2. Harris 3B
3. Dukes LF
4. Kearns RF
5. Flores CA
6. Redding CF
7. Casto 1B
8. Gonzalez SS
9. Perez P

  イライジャ・デュークス(Elijah Dukes)がDLから復帰し、エミリオ・ボニファシオ(Emilio Bonifacio)アルベルト・ゴンザレス(Alberto Gonzalez)がナショナルズの1員としてのデビュー。迫力に欠ける打線ではありますが、今日は序盤に連打連打で5点を奪い、試合の主導権を握りました。ボニファシオはタイムリーを放ち盗塁も記録、ゴンザレスも1安打2四球と、2人とも上々のデビューを飾りました。(写真は勝利を喜ぶ2人)

 しかし、今日は、先発のオダリス・ペレス(Odalis Perez)が、いい仕事をしてくれました。今シーズン最長となる8回の1死まで投げ、3安打1失点で、4勝目。序盤をしっかり投げて流れを作り、中盤以降はランナーを出しつつも要所を締めていました。9月になったら戦力外か、と私は書いてしまいましたが、今日の投球内容を見ると、まだまだやれる、と思ってしまいました。

 また、9回にはジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)がクローザー指名を受けてから初めてリードしている(4点リードなので、セーブはつきませんでしたが)場面で登板。いきなりジェイ・ブルース(Jay Bruce)にホームランを打たれましたが、後続は断ち、勝利に貢献です。

 悪夢の7月は忘れて、こういう試合をお願いします!

MVP: Odalis Perez

7月終了時点の成績(08)

 7月31日終了時点の成績は以下の通り。7月は5勝19敗と月別では最悪の成績となりました。最後に9連敗ですから・・・。このままでは、シーズン100敗が現実のものとなります。月が変わって、ツキが変わることを願うばかりです。

National League East (as of 080731)
W L % GB
Philadelphia 59 49 .546 -
New York 58 50 .537 1.0
Florida 58 51 .532 1.5
Atlanta 50 58 .463 9.0
Washington 38 70 .352 21.0


 コメントする気力もない数字が並びます。

 投手陣は比較的よく頑張りましたが、打線は相変わらず。エラー数もどんどん順位が下がっていきます。

Team Offence (as of 080731)
総得点 398 16 位 →
打率 .241 16 位 →
出塁率 .314 15 位  ↑ かすかにパドレスを上回った
長打率 .360 16 位 →
本塁打 76 14 位 →
盗塁 44 12 位  ↓


Team Defense (as of 080731)

総失点 524 11 位 ↑
防御率 4.44 11 位 ↑
奪三振 696 12 位  ↓
被本塁打 114 8 位 ↑
エラー 79 14 位 ↓

2008年8月1日金曜日

Dukes→Activated、Bonifacio & A.Gonzalez→Nats、Mock→AAA、Lopez & Lo Duca→Released

 ずいぶん長いタイトルになってしまいましたが、1日に3つものロースター変更が行われました。完全にモード切替えです。

 7月31日までにトレードが成立しなかったフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)ポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)の両選手が、8月1日にあっさり戦力外とされました(単純なリリースのようです)。完全に来季以降に視線を動かしているチームにとって、来季以降の戦力と考えていない(今季終了後にFAとなる選手)を置いておくロースター枠はないということです。2人とも(特にロペスは)他球団に拾われるでしょうから、そこでどういうプレーを見せるでしょうか。正直なところ、活躍を願う気持ちにはなれません・・・。

Felipe Lopez (08 season for Nationals)
100G 325AB 34R 2HR 25RBI .234/.305/.314 4SB

Paul Lo Duca (08 season for Nationals)
46G 139AB 13R 0HR 12RBI .230/.301/.281 1SB

 空いた枠に入るのが、リハビリを終えてDLから復帰のイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)と、先日のトレードでヤンキースから来たアルベルト・ゴンザレス(Alberto Gozalez)。更に、ラウチとのトレードで移籍してきてからのColumbus(AAA)での数試合で強いインパクトを与えたエミリオ・ボニファシオ(Emilio Bonifacio)も昇格となりました。

Emilio Bonifacio (for Columbus(AAA))
8G 31AB 9R 0HR 3RBI .452/.500/.516 4SB

 以上の3人を加えるには1つロースター枠が足りないため、ギャレット・モック(Garret Mock)がAAAに降格となりました。トレード期限までにペレスかレディングが移籍していれば、そのローテーション枠に収まったのでしょうが、残念ながら、現実とはなりませんでした。今回の昇格では、リリーフとして3試合に登板し、無失点に抑えていましたが、Columbusでは本来の先発に戻るようです。なんだか、不憫です。

080730-31 (2L): シーズンワーストタイの9連敗

7/30
Nationals 5-8 Phillies Season 38-69 (streak L8)
Pitching: Redding(L7-6), Shell, Ayala, Colome
Hitting: Harris(3/5 2R 1RBI), Flores(2/4 1R 2RBI), Zimmerman(1/2 2BB 1RBI)
HR: Harris(8), Flores(7)

 レディングが、5回途中(1死も取れず)7失点というひどい投球でした。初回に2点を失ったものの、その裏ハリスの先頭打者弾、フローレスの2ランで逆転してもらい、2回以降は立ち直ったかに見えましたが、5回に激しく打ちこまれました。無死1塁でピッチャーのモイヤーに四球なんて余計なことをした結果ですね。打線は、2回以降も毎回のようにスコアリングポジションにランナーを進めましたが、クラッチが出ませんでした。

7/31
Nationals 4-8 Phillies Season 38-70 (streak L9)
Pitching: Lannan(L6-11), Manning, Mock, Colome
Hitting: Orr(3/4 1R), Zimmerman(1/1 1R)

 ラナンでも勝てず。3カード連続でスウィープを喫し、ついに4月に記録した9連敗に並んでしまいました。あれが底かと思っていましたが、今のほうが状況は深刻ですね。守備に足を引っ張られ、投手陣が踏ん張れなくなってきました。今日も3エラーが絡んでラナンが8失点(自責点は6)。9回に2点を返しましたが、一方的な試合展開でした。なお、この試合がナショナルズでの最後の試合となったフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)は、代打でヒットを放ちました。さようなら。

 それより、心配なのは、3回裏に、ジマーマンが指に死球を受けて退場したこと。MRIを受けることになるようです…。結局ジマーマンが復帰してから見事に全敗のまま、また欠場になりました(泣)。明日勝ったら勝ったで、少し複雑な気持ちになります。

トレード期限: Good Bye Manny


 7月31日午後4時(米国東部時間)でウェイバーを経ないトレードの期限が過ぎました。
 ナショナルズに関しても、レディング、ロペス、ロデューカなどのベテラン選手についても、(希望的観測も含め)噂はありましたが、結局、まとまったのは、Jhonny Nunez投手をヤンキースに放出し、代わりにAlberto Gonzalez遊撃手を獲得するというマイナーなものにとどまりました。

 Johnny Nunezは、シーズン前のBAのプロスペクトランキングで25位の22歳の投手で、開幕はPotomac(A+)の先発ローテーションんで迎えましたが、結果を残せず、ブルペンに回されています。ブルペンではそこそこの好投を見せていました。


 一方のAlbert Gonzalezはベネズエラ出身の25歳。もともとはDバックスと契約し、あのランディ・ジョンソン(Randy Johnson)のトレードの一員としてヤンキースに移りました。今シーズンは主にAAAでプレーしてきましたが、長打は全くなく、打率も決して高くはなく、つまり守備の人です(ヤンキースでメジャーデビューは果たしていますが、66打数で打率.152)。グズマンが離脱しているため、早期にメジャーに上がるようですが、どんなに育ってもユーティリティ、基本は守備固めという選手でしょう。期待は高くありません。

 他球団に目を向けると、マーク・テシェーラ(Mark Teixeira)がエンゼルスへ、イヴァン・ロドリゲス(Ivan Rodriguez)がヤンキースへ(レンジャーズでの同僚A-RODと再会ですね)、ケン・グリフィーJr.(Ken Griffey Jr.)がホワイトソックスへ、といったビッグネームのトレードが相次ぎましたが、何といっても、マニー・ラミレス(Manny Ramirez)を中心とした大型三角トレードには驚き、そして寂しく思いました。パッケージの全体像は以下の通り。

 Manny Ramirez (BOS → LAD)
 Jason Bay (PIT → BOS)
 Brandon Moss (BOS → PIT)
 Craig Hansen (BOS → PIT)
 Andy LaRoche (LAD → PIT)
 Bryan Morris (LAD → PIT) (A)

 マニーがどんな選手かなんて、いまさら私が語る必要はないでしょう。でも、何を隠そう、「私が一番好きなレッドソックスの選手」でした。グリーンモンスターを越えていくホームランを何度観せてもらったか・・・・。球場一体となった「Let's Go Manny」コールが今も聞こえます。

 今この記事を書いている部屋には、レッドソックスの背番号24番のレプリカジャージーがかかっていますが、これを着て、今春の東京ドームでの開幕シリーズで、(フェンウェイパークとは違いただ1人で声を上げなければならなかったのですが)もう一度「Let's Go!! Manny!!」と声援を送れたことは、素晴らしい思い出です。いや、まだ現役を引退したわけではないんですが、レッドソックスの選手として応援してきたので、非常に寂しいです。でも、ほんと、ありがとう、マニー。そして殿堂入りを期待しています。

Cory VanAllenが実戦復帰(Rk)

 シーズン序盤にPotomac(A+)で驚異的な好投を見せ、Harrisburg(AA)に昇格したものの、その後故障で離脱していたCory VanAllenが、ようやく7月30日にGCL Nationals(Rk)の実戦で投げました。結果は、4回を投げて3安打無四球2三振で1失点(自責点は0)とまずまずでした。次回登板はHarrisburgのようです。

 試合(ボックススコアはこちら)は、2番手で投げた今年のドラフト6順目(これまでに契約済みの投手では最高順位)のPaul Demny が、4回を無安打1四球のみと快投し、勝ち投手となりましたし、すっかりリードオフに定着しているChris Curran外野手(22順目)がホームランを含む4安打3打点、Daniel Killian捕手(7順目)が満塁ホームランを放つなど、他の選手も含め08年のドラフト組が大活躍してくれました(Destin Hoodも1安打)。また、将来のショートと期待される、Esmailyn Gonzalezも2安打2打点と好調を維持しています。