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2011年2月25日金曜日

元ナショナルズの近況(1)

 ナショナルズの初戦は来週月曜日とちょっと遅いのですが、今日のジャイアンツ対Dバックス戦から、スプリングトレーニングの試合が始まりました。これから3月末の開幕まで、各球団で開幕25人ロースター入りをめぐっての熾烈な競争が展開されます。

 今春のナショナルズのキャンプに参加している選手については、これから日々フォローしていきますが、何人かの元ナショナルズ(このブログを始めてからの3年間にナショナルズを退団していった選手たち)が他球団のマイナー契約招待選手になっているとの報道に接し、この機会に主な選手の近況についてまとめてみました(主な退団選手の一覧はこちら)。

 まずその前に、スプリングトレーニング参加選手たちについて制度的な背景を説明しておきます。

 MLBでは各球団がメジャー契約(少なくとも、メジャー最低保証年俸:約4000万円が支払われます)を結べる選手は40人、シーズン中にベンチ入りできる選手はその中から25人と定められています(DL制度については割愛)。ですが、スプリングトレーニング開始時点では各球団とも50~70人の選手が参加しています。メジャー契約を結んでいる40人ロースターの選手に加え、マイナー契約招待選手(non roster invitees)が参加しているからです。招待選手というのは、マイナー契約ながら、球団からメジャー契約の選手たちと一緒にスプリングトレーニングに参加することを認められた選手です(それ以外のマイナー契約だと、マイナーリーグの選手たちのスプリングトレーニングに参加します)。

 ただ、招待選手にも内実は2種類あります。1つは期待のプロスペクト。まだ40人ロースターに入れるほどではないが将来を嘱望されている選手に、メジャー選手と過ごすという経験を積ませることが趣旨です。今季のナショナルズでは、Derek Norrisがこれに当ります。もう1種類は、オフにメジャー契約を得ることはできなかったものの、開幕25人ロースター入りを目指してチャレンジする権利を与えられた選手。若くても実力が微妙な選手(オフにDFAされた先発4人Atilano、Chico、Martis、Martin)もいれば、キャリアの終盤に差し掛かっている元一流選手(Matt Stairs)もいます。球団側からしてみればうまくいけば儲けもののお試し期間といった感じですが、選手側は選手生命がかかっているので必死のはずです。実際に招待選手から開幕ロースター入りを果たすのは各球団ともせいぜい2、3名といったところです。

 前置きが長くなりました。つまり、元ナショナルズの選手は、今も40人ロースターには入っている選手、マイナー契約招待選手として生き残りを賭けている選手、まだFAで仕事を探していたり、引退もしくは消息不明でMLB球団に所属していない選手と、大きく3つに分かれています。

 今日はまず、40人ロースター選手です。(基本的に退団した順)

Jon Rauch (TOR)
 昨年はツインズで21セーブを記録。終盤は、やはりナショナルズから行ったCappsがクローザーに入ったためセットアップに回りましたが、防御率3.12は立派。ALDSでも登板。FAとなりブルージェイズと1年375万ドルの契約を結び、やはりセットアップとして期待されています。

Brian Sanches (FLA)
 珍しく、もったいなかったなあと思う選手。08年にAAAのオールスターに選ばれるほど結果はマイナーで残しましたが、シーズン序盤に昇格した際にダメだったこともあり、オフにマイナーFAとして退団。ところが、マーリンズでは過去2年間で計108試合に登板して防御率2.40と大奮闘。今季もチーム構想に入っています。

Joel Hanrahan (PIT)
 獲得したBurnettが好投しているので、(MilledgeとMorganの要素を加味してもしなくても)ナショナルズとしては成功トレードと思われていますが、成績を比べてみると全く遜色ありません。両投手とも成績を向上させるとは、まさに理想的なトレードだったと言えます。今季はクローザーとして起用される可能性が高くなっています。
Hanrahan 105G (4W 2L 6SV 25HD) 101.0IP 137K 46BB 3.03/1.26
Burnett 106G (2W 8L 3SV 25HD) 88.1IP 82K 33BB2.45/1.12

Emilio Bonifacio (FLA)
 内野でも外野でもレギュラーにはなれませんでしたが、スーパーサブとしてなんとか生き残っているという感じです。

Austin Kearns (CLE)
 昨季はFAとしてインディアンズと契約し、前半戦は主にレフトでレギュラーとして84試合の出場で.272/.354/.419という好成績を残し、フラッグディールでヤンキースにトレードされるほど価値を上げました。しかし、ヤンキースでは成績を落とし、プレーオフのロースターには入れず。オフにFAとなり再度インディアンズ入り。Sizemoreが復帰してくれば、4番手の外野手となる見通しです。いちおうキャリアを再生していますね。

Matt Capps (MIN)
 フラッグディールで移籍したツインズでは、ナショナルズでの成績を上回る好投で、クローザーとしてチームのプレーオフ進出に貢献。年俸調停3年目(最終年)で710万ドルという高額で再契約しました。TJ手術で1年離脱していたJoe Nathanの調子しだいですが、現時点では今季もクローザーと目されています。

Adam Dunn (CHW)
 守備機会を求めていたはずですが、Paul Konerkoもいるので、ほぼ専属DHとなる見通し。球場的にはホームランが増えても不思議はありませんが、さて。

Scott Olsen (PIT)
 年俸調停対象でしたが解雇され、パイレーツと契約。先発ローテーションの枠を争う立場です。どうせなら25人に残って、ナショナルズ戦で投げて欲しいな(で、打たれる)。

Joel Peralta (TB)
 FAで主力が抜けて弱体化し、クローザーも決まっていないレイズのブルペン。Peraltaが昨季のような投球ができればクローザーも夢ではありません。

Wil Nieves (MIL)
 メジャー契約を結べたと喜んでいたのもつかの間。ブリューワーズのキャンプにはメジャー契約の捕手が4人もいて熾烈な競争にさらされています(→正捕手と目されていたJonathan Lucroyが手の故障で出遅れで、チャンスが広がりました)。頑張ってね。

Josh Willingham (OAK)
 4番レフトとか言われ、主軸として期待されています。故障なく過ごせるかどうかが全てでしょうね。

Justin Maxwell (NYY)
 40人ロースターには入っていますが、さすがに層の厚いヤンキースで25人に残るのは難しそうです。オプションもないので解雇されちゃうのかな。なんていう意見を吹き飛ばすスプリングトレーニングになればいいんだけどなあ。

Juan Jaime (ARI)
 まだシングルAでしか投げたことなく2010年は全休していた投手なので、何とも言えません。故障は完治しているのでしょうか?Dバックスが40人ロースターに置き続けていることが驚きです。

Aaron Thompson (PIT)
 こちらも実質AAまでしか上がってきていません。しかも昨季は結果を残せていませんでした。

2008年11月17日月曜日

Caribbean Baseball 08/09 参加選手

 Caribean Baseballも順次開幕しています。各チーム参加選手が出そろいましたので、ナショナルズ所属選手達を拾ってみました(漏れがあれば教えて頂ければ幸いです)。
 
 ざっと見て目立つのは、105打席で410/438/619という凄まじい成績を残しているAnderson Hernandez。ちなみに、トレードされたEmilio Bonifacioも同じチームで打率3割以上です。

Dominican Republic
RHP Osvaldo Rodriguez (Cibao)
SS Anderson Hernandez (Licey)
2B Ronnie Belliard (Licey)

Venezela
2B Alberto Gonzalez (Margarita)
OF Roger Bernadina (Margarita)
OF Francisco Plasencia (Zulia)
CA Jesus Flores (Magallanes)

Puerto Rico
RHP Saul Rivera (Caguas)
OF Justin Maxwell (Caguas)
RHP Luis Atilano (Carolina)
OF Edgardo Baez (Carolina)
CA Wil Nieves (Mayaguez)
RHP Chris Lugo (Ponce)

Mexico: None

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11/18追記:
 Roger Bernadinaがふくらはぎを痛め、11試合に出場しただけでシーズン終了の報。手術が必要なほどではなく、スプリングトレーニングまで休養するとのこと。ウィンターリーグは、これが心配なんですよね・・・。大事に至らなくて良かった。

2008年11月12日水曜日

08 Season Review ⑦ & Off Season Outlook : Second Baseman

(2008 Season for Nationals:GSは二塁手としての先発数。その他の成績は全成績)
GS AB R HR RBI AVG OBP SLG SB
Felipe Lopez 69 325 34 2 25 .234 .305 .314 4
Emilio Bonifacio 37 157 26 0 12 .248

.305

.344 6
Ronnie Belliard 27 296 37 11 46 .287 .372 .473 3
Anderson Hernandez 15 81 11 0 17 .333

.407

.383 0

 シーズンを通じて最多出場したのはFelipe Lopezでしたが、開幕からしばらくはリードオフも任されましたが、シーズンが進むに連れて成績を落とし、ついに8月になると解雇されました(その後カージナルスで別人のように活躍しました・・・なんでやねん!)。8月以降は、Emilio Bonifacioが基本的にレギュラーとして出場しましたが、なかなか打席で思うような結果を残せず、終盤にはやはりトレードでメッツからやってきたAnderson Hernandezにも先発機会が与えられました。

 昨シーズン後半にこの2人をトレードで獲得していますので、オフに新戦力を獲得することはないと思います。来シーズンのレギュラーは24歳になるBonifacio(右は、ウィンターリーグ、Tigers del Licey@ Dominica Rep.で活躍中の最近の写真)に期待したいと思います(フロントもそう発言してきました)。パワーは全くありませんが、ギャップを抜いた打球を三塁打にできる足があり、またマイナーではしっかり打率を残してきたので、セカンドであればレギュラーとして活躍できるはず。また、守備(特に範囲)は平均以上と見られます。足があるのでリードオフを任せたいところですが、それには三振を減らし、四球を増やしてくれないと。出塁率をマイナーでの通算成績である.340くらいまで上げてくれないことには、今季終盤のように7,8番がせいぜいです。

 バックアップは、26歳になるAnderson Hernandez。今季のナッツでの成績はさすがに出来過ぎでしょうが、かつてメッツで高く評価された選手、バックアップとしては十分だと思います。さらに、2人ともスイッチヒッターなのですが、Bonifacioが左打席でのOPS.690に対して右打席では.457と全く打てない一方、Hernandezは左打席.716、右打席.861なので、プラトーンとして使われるかもしれません。

 Ronnie Belliardは控え内野手としていい活躍をしてくれました。セカンドのみならず、故障まみれのチーム事情からファースト、サードまで守りました。セカンドも含めて守備はそこまでいいとは思えませんでしたが、打撃は96試合の出場ながらキャリアハイのOPS.845を記録。なにげにBrian Roberts(BAL)、Brandon Phillips(CIN)なんかを上回る数字でした。この数字から言えばBelliardがレギュラー候補ですが、34歳になる年齢を考えると再建中のチームにはフィットしません。市場価値が高いオフのうちに(7月では出番不足で価値が落ちている可能性が高い)、攻撃力のある二塁手を求めるチームへトレードするのがベストシナリオかと思います。2年契約の2年目1.9Mという比較的安いサラリー、Mark EllisがA’sと再契約し、Orlando Hudson以外に目玉がいないFA市場に鑑みると、欲しがるチームはいくつもあるのではないでしょうか。ここもGMの腕の見せ所です。

2009開幕予想: Elimio Bonifacio
(back-up Anderson Hernandez)

以上 11月9日 オリジナル
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11月12日 追記
 Emilio Bonifacioのマーリンズへの電撃的なトレードが決まりました。これで09年のレギュラー候補にはAnderson Hernandezが昇格。この2人は、ドミニカのウィンターリーグLicey Tigersでチームメイトなのですが、どんな会話を交わしたんでしょうか。

 控えは、このままならRonnie Belliard。個人的には今でもBelliardはトレードで出してもいいと思っていますが・・・。仮に残すのであれば、いっそ夏まではレギュラーとして使って市場価値を上げて欲しいと思います。

2008年11月11日火曜日

Trade: Olsen, Willingham→Nats、Bonifacio, Dean, Smolinski→FLA

 マーリンズとの2対3のトレードに合意との報道。

 Emilio Bonifacio内野手と、マイナーのP.J. Dean投手、Jake Smolinski内野手の計3人の若い選手を手放し、いずれもメジャーで3年程度の実績があるJosh Willingham外野手とScott Olsen投手を獲得します。

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【Washington → Florida】

 Emilio Bonifacio二塁手(24歳)は、つい先日記事を書いたばかりでしたが、Jon Rauchとのトレードで今季半ばにDバックスから移籍し、将来の二塁手として期待されていたはずでしたが、シーズン終盤のAnderson Hernandezの活躍であっさり見切られた形になりました。個人的には、Hernandez以上の将来性を感じていたのですが・・・。マーリンズでも(Dan Ugglaはいるもののトレードかポジション変更が予定されており)レギュラーとして出場するでしょうから、ここは来季はっきり明暗が分かれそうです。

 P.J. Dean投手(20歳)は今季ぐいっと評価を上げた2年目(07年ドラフト7順目)の右腕。ショートシーズンのVelmontで10試合に先発し4勝1敗。1.57ERA、0.91WHIPと内容も充実し、オールスターにも選ばれました。BAでは将来先発3番手くらいには成長できる可能性があるとされていた選手らしいので惜しい気もしますが、一番の売り時だったのかも知れません。

 そして、Jake Smolinski内野手(19歳)。07年のドラフト2順目、今季前のプロスペクトランキングではBAで11位、BPで9位と高評価を得ていました。今シーズンはずっとフォローしてきました(シーズンレビューはこちら)が、Aで打撃に苦しみ、少し評価を下げ、現状ではメジャーのレギュラーが取れるかどうか微妙な選手くらいに言われていました。

 3人とも、新天地で活躍してくれることを願っています。

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【Florida → Washington】

Scott Olsen (2008 season for FLA)
33G(=GS) 201.2IP 8W 11L 113K 69BB 4.20ERA 1.31WHIP

 24歳の左腕投手。3年連続30先発以上を記録し、マーリンズのローテーションの柱として活躍。2年連続2桁勝利を上げた後、今季は8勝止まりとなりました。もともとは速球派でしたが、現在は90マイルが精一杯で、むしろコントロールとスライダーで勝負するスタイルになっています。今季の成績低下の要因はいろいろと考えられますが、奪三振率の低下(K/9IP:06年8.3→07年6.8→08年5.0)はかなり顕著で、懸念材料。当然チームとしては、先発ローテーションの柱として大きく花開いてくれることを期待しているでしょうが、さてどうでしょうか。登板過多の気配がありますので、メディカルチェックはちゃんとやって下さいね。

 それから、またしても、こういう選手を集めるのね・・・という感じですが、素行の悪さでも有名です。グラウンドでの乱闘騒ぎは数知れず。高速道路でスピード違反で捕まりそうになったところを逃走ということもやらかしています(もちろん後でしっかり捕まる)。

Josh Willingham (2008 season for FLA)
102G 351AB 54R 15HR 51RBI .254/.364/.470 3SB

 29歳の外野手。右打ち。こちらはマーリンズファンからHammerというニックネームで人気を集めていた選手で、素行面をとやかく言われることはありません。27歳だった06年に打撃を活かすために捕手から外野手に転向して29本塁打を放ち、遅咲きながら長打を打てる選手として開花しました。ナショナルズに欠けていたパワーバットであり、今季は背中の故障でシーズンのうち2か月ほどを欠場しましたが、それでも15本塁打とナショナルズの誰よりも多い数字でした。問題は、この成績低下が故障のためか衰えのためか、という点。フロントはケガのためと判断したのでしょうが、不安です。

 Elijah Dukes、Lastings Milledge、Austin Kearnsに加え、またも右打者です。控えもWillie Harris、Roger Bernadinaなどで駒はそろっている状況なので、そういう意味ではチームにフィットしません。どうするのかな。更なるトレードを考えているかもしれません。ベストはKearnsを出すことでしょうが難しいんでしょう。あるいは、これがNick Johnsonの故障への備えと言うことでしょうか。元捕手ということで捕球術はそれなりに優れており、一塁手としても練習すれば使えるようになると言われています。

 獲得した両選手の契約状況ですが、いずれこのオフに初の調停申請権を取得したばかりです。つまり、あと3年、2011年シーズンまで雇えます。

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【Evaluation】
 09年だけで見れば、ナショナルズのほうに軍配が上がるのは間違いないところ。今シーズンあまりパッとしなかった実績ある選手たちを、経費節減に追われるマーリンズの懐事情も考慮して底値買いしたというのが基本構図でしょう。対価は、メジャーの準備は(おそらく)できているものの足と守備はあるがパワーのない二塁手とまだシングルAの若手2枚(どちらも主力選手になれるとまでは見られていない)。普通に来シーズンの優勝を目指すチームであれば、うまくやった、と評価することができるトレードでしょう。

 ただし、まだまだ再建途上にあるナショナルズにとっては、もう少し長い目で検討する必要があります。OlsenとWillinghamが、このまま衰えてしまえばもちろん失敗トレードですが、仮に復活してくれたとしても、上で見たようにポジションが結構埋まっているためマイナーで育ってきている若手(直近で言えば、Jordan ZimmermannやBernadina)の機会を奪ってしまうという側面があります。他方で、財政的な観点からは、少なくとも、両選手ともFA前ということで、そこまで重い年俸負担にコミットしてしまわないので、今後の動きやすさは確保される。これは良い材料。見極めは難しいけれど、契約延長という方法もあります。

 シングルAの選手を2人も含むトレードのため、彼らがどれくらい育つか(育ってほしい気持ちもあるけど)予想することは困難で、現時点での評価はなかなか難しいわけですが、個人的にはこのトレードにいい印象を持っています。Willinghamはナイスガイだし、Olsenも環境を変えて再起してくれることを期待しています。

 Matt HolidayがHuston Street等とのトレードでA'sへ、といった報道が出るなど、いろいろと騒がしくなってきたストーブリーグですが、ナショナルズも思い切って動きました。これはもしかするとMark TeixeiraかAdam Dunnの獲得も本気かも知れませんね。(もちろん、だぶつく野手をどう処理するかという問題も生じるわけですが。)

2008年9月8日月曜日

080905-07 (2W1L) Dukesのパワーバット

9/5
Nationals 5-10 Braves Season 54-88 (streak L2)
Pitching: Bergmann(L2-11), Estrada, Speigner, Manning, Mock
Batting: Casto(3/5 1R), Zimmerman(2/4 1R), Bonifacio(2/4), Bernadina(1/3 1R 1RBI 2BB)

 先発のバーグマンがダメダメでした。3回途中までで5安打3四球。最後は押し出しの四球を与えてさらに1死満塁で降板。代わったマルコ・エストラーダも押し出し、そして走者一掃の二塁打を打たれて、この時点で、1-8。試合は決まってしまいました。エストラーダは、デビュー以来8試合9回を投げて防御率7.00と、心配になってきました。打線は、カスト、ボニファシオ、ベルナディーナといった若い選手たちがよく打ち、ブレーブスを上回る11安打を放ちましたが、空しいばかり。バーグマンは、翌日、ローテーションを外れることが決定しました(代わりは、Shairon Martis)。

9/6
Nationals 8-5 Braves (10) Season 55-88 (streak W1)
Pitching: Redding, Hinckley(H1), Rivera(H17), Hanrahan(BS3, W6-3), Shell(S2)
Batting: Dukes(4/5 2R 3RBI), Guzman(2/4 1BB 1R), Zimmerman(2/5 2R 2RBI)
HR: Dukes(9,10), Harris(13), Zimmerman(12), Langerhans(2)

 2点リードの9回裏、クローザーのハンラハンが2死満塁のピンチを招き、ケリー・ジョンソンに右中間への大飛球を打たれました。誰しもがブレーブスの逆転サヨナラを思いましたが、打球はワンバウンドでスタンドへ。悠々ホームインしていたはずの一塁走者が三塁へ戻され、結局同点止まり。

 これで、11勝目となるはずだったレディングの勝ち星は消えてしまいましたが、こういう運があればチームとしては負けません。10回表、代打ランガーハンスが右中間にソロを放つと、その後、ジマーマンとデュークスにもタイムリーが出て3点をリード。最後はシェルがあっさり締めてゲームセット(シェルの防御率はまた2点を切りました!)。

 この試合、あっさり終わっていれば4安打2本塁打のデュークスがMVPとなるところでしたが、失点につながるエラーを犯したこともあり、決勝打のランガーハンスにします。

MVP: Ryan Langerhans

9/7
Nationals 7-4 Braves(14) Season 56-88 (streak W2)
Pitching: Balester, Manning, Colome, Mock, Hinckley, Rivera, Shell(W2-1), Hanrahan(S8)
Batting: Milledge(2/5 2BB 3R 1RBI), Dukes(1/7 3RBI), Boone(3/5), A.Gonzalez(3/4 1BB 1R 3RBI)
HR: Milledge(14), A.Gonzalez(1)

 4-4のまま延長に突入した試合は、両ブルペンの踏ん張り(ナショナルズは7人の投手が8イニングを無失点)で14回まで進みましたが、14回表1死満塁のチャンスで、それまで6打席凡退していたデュークスが、三塁線を破るタイムリー二塁打を放ち勝ち越し。その裏をハンラハンが、今日は抑えてくれました。

 バレスターが6回までに4点を奪われ(ミレッジが打球を太陽に入れて見失うということもありました。なかなか上達しません・・・)1-4と苦しい展開で終盤を迎えましたが、アルベルト・ゴンザレス1人の活躍で追いつきました。まず7回、嬉しいメジャー初本塁打で1点を返すと、8回にも2点タイムリー二塁打を放ち同点としました。

MVP: Elijah Dukes

2008年8月5日火曜日

080804 @COL (W9-4)


Nationals 9-4 Rockies Season 42-70 (streak W4)

”ボニファシオに引っ張られ、シーズン最多タイの4連勝!”

Pitching: Redding(W8-6), Rivera(H16), Ayala, Colome
Hitting: Bonifacio(3/5 2R 1RBI), Harris(2/5 2R 3RBI), A.Gonzalez(2/3), Flores(2/5 1R 2RBI)
HR: Flores(8), Harris(9) 

 先発のティム・レディング(Tim Redding)の調子は決して良くはありませんでした。初回、1死も取れないまま連打を浴び、3失点という最悪の立ち上がり。その後もランナーを出しながら、よろよろと投げ、6回に無死1,2塁としたところで降板。5回4失点という、結果でした。しかし、それでも勝ち星がついたのですから、幸運でした。10勝も見えてきましたね。
  
 いきなり3点を先制されましたが、今日も打線が活発でした。2回にフローレスのソロで反撃の狼煙をあげると、3回には、レディング、エミリオ・ボニファシオ(Emilio Bonifacio)が連打で出塁すると、ロッキーズ内野陣の守備の乱れもあって、一気に逆転し、試合の主導権を握りました。6回にもボニファシオの三塁打などで2点、8回にはハリスのツーランと、効果的に追加点を奪い、圧勝しました。

 それにしてもボニファシオは期待以上です。これで合流してから4試合、全ての試合でヒットを放ち、しかもこの3試合はマルチ。エネルギッシュな働きで、文字通りリードオフとして、チームを引っ張ってくれています!

 一方、今日も2安打とやはり好調のアルベルト・ゴンザレスが左臀部の痛みで途中退場してしまいました。いい感じ出来ていたのにちょっと心配です。

MVP: Emilio Bonifacio

2008年8月4日月曜日

Expected 2011 Starters

 大型トレードの興奮冷めやらぬ8月上旬、上位チームと下位チームとがはっきり分かれ、MLBのシーズンも終盤に入っていこうとしています。MLBのナショナルズはもちろん後者で、今シーズンははや終了。MiLBのボックススコアをチェックしてプロスペクト達の成績に一喜一憂している毎日です(笑)。

 そんな中、自分なりに、2011年のスターターを予想(夢想)してみました。あくまで、現在ナショナルズ球団に所属している選手を対象とし、全くの独断で選んでみました(コメントなどあれば、是非お願いします)。Ryan Zimmermanを除き、私のこのブログを除いて、日本では全くといっていいほど無名の選手が並ぶリストができ上がってしまいました。

 まあ、まずは見てやって下さい(赤字は現在40人ロースターに入っている選手)。

Position Frontrunner Runner-Up
SP1 Jordan Zimmermann -
SP2 Aaron Crow -
SP3 John Lannan -
SP4 Ross Detwiler -
SP5 Colton Willems Collin Balester
CL Adam Carr Zechry Zinicola
CA Jesus Flores Luke Montz
1B Chris Marrero Bill Rhinehart
2B Stephen King Emilio Bonifacio
3B Ryan Zimmerman -
SS Esmailyn Gonzalez Ian Desmond
LF Elijah Dukes Destin Hood
CF Justin Maxwell Roger Bernadina
RF Michael Burgess Mike Daniel


 今後、時々(数か月に1度くらい?)、アップデートしていきたいと思います。

 なぜ2011年を選んだか疑問に思われるかも知れませんが、フロントの最近の言動から、ペナントを争う最初のターゲットを2011年シーズンに置いているのではないかという感じが強まってきたからです。 
 いまさら言うまでもありませんが、チームは現在(果てしなく深い)再建期に入っています。どんなにチームが低迷していようとも、再建期だからということでフロントやアクタ監督以下のベンチの責任を問う様子は(少なくとも今シーズンに関しては)見られません。そんなフロントが常々言う言葉が「The Plan」です。これはペナントを争えるチームを作る長期計画に他なりません。現在のチーム運営・編成は、①将来のペナント争いに向けて選手を育成すること、②(若手の無理に早い昇格を避けるための)つなぎの選手を活用しつつ、場合によってはトレードを通じてさらに将来のチーム力を高めること、を基本コンセプトとしていることは明らかです。また、③将来のチームに必要な選手かどうかを見極めることも、最優先課題となっています。

 今シーズン開幕前に、Jesus Floresの育成のためにPaul Lo Ducaらと契約したこともこの流れの中で理解されてきました(結果的には、Floresの思わぬ成長により既に先発マスクはFloresですが)。ただ、具体的に何年をターゲットにしているのかという時期は曖昧でした。ファンフォーラムでは、2010年派と11年派に分かれていました(09年を期待している者は既にいない…)。

 そこに、先日のJon Rauchのトレード、Cristian Guzmanの契約延長が行われ、2011年派が優勢となっています。Rauchの契約はオプションを含め2010年まででしたので、10年をターゲットにしているとすれば、格安で確実な仕事をしてくれるであろう彼を放出する必要はなかったと思われます。おそらく優勝争いをするチームのメンバーとしてはやや弱いと思われるGuzmanの新契約が2010年までのものとなっていることも11年派に力を与えています(上記のEsmaiyn Gonzalezがまだルーキーリーグであり、早くても11年に昇格となることを考え、結んだ契約ではないかと言われています)。

 その他、Dmitri Young、Austin Kearnsといったペナント争いをするには明らかに弱い選手との契約期間(オプション最終年)が、いずれも2010年までとなっている(現状では2人とも行使されるとは思えませんが)ことも、10年までは何とかつなぎつつ、仮にFloresのように予想以上に早く昇格できればポジションを取って代わらせるという方針かと思われます。

 Ryan Zimmermanの在籍が保証されている最終年が2011年であることも、重要な要素です。懸案となっている契約延長が仮に成就しなかったとすれば、2011年シーズンが、彼のFA前最終年になります。ワシントン移転初年度のドラフト1順目指名で、チームの顔として育ててきたZimmermanを中心として、(Zimmermanを含め)期待されている現在23歳前後の選手が26歳前後になる2011年こそが、チーム再建の目標ではないかと思われます。というか、そう信じたいです。

 そんな訳なので、気の長い話ですが、2011年まで、頑張って見守っていこうと思っています。

2008年8月2日土曜日

080801 Reds (W5-2) : New Month, New Faces, 連敗脱出!


Nationals 5-2 Reds Season 39-70 (streak W1)
Pitching: Perez(W4-8), Rivera, Hanrahan
Hitting: Dukes(2/4 1R 2RBI), Harris(1/3 1BB 2R), Flores(1/4 2RBI), Milledge(2/4), Bonifacio(1/4 1R 1RBI 1SB), A.Gonzalez(1/2 2BB 1R)

 複雑な心境です。指に死球を受けたジマーマンが今日から数試合欠場となりました。そして、連敗脱出です。ジマーマンがプレーした9試合だけきっちり連敗だなんて・・・。

 さて、今日から8月。既報の通り多くのロースタームーブがあり、全く新しいラインナップとなりました。

1. Bonifacio 2B
2. Harris 3B
3. Dukes LF
4. Kearns RF
5. Flores CA
6. Redding CF
7. Casto 1B
8. Gonzalez SS
9. Perez P

  イライジャ・デュークス(Elijah Dukes)がDLから復帰し、エミリオ・ボニファシオ(Emilio Bonifacio)とアルベルト・ゴンザレス(Alberto Gonzalez)がナショナルズの1員としてのデビュー。迫力に欠ける打線ではありますが、今日は序盤に連打連打で5点を奪い、試合の主導権を握りました。ボニファシオはタイムリーを放ち盗塁も記録、ゴンザレスも1安打2四球と、2人とも上々のデビューを飾りました。(写真は勝利を喜ぶ2人)

 しかし、今日は、先発のオダリス・ペレス(Odalis Perez)が、いい仕事をしてくれました。今シーズン最長となる8回の1死まで投げ、3安打1失点で、4勝目。序盤をしっかり投げて流れを作り、中盤以降はランナーを出しつつも要所を締めていました。9月になったら戦力外か、と私は書いてしまいましたが、今日の投球内容を見ると、まだまだやれる、と思ってしまいました。

 また、9回にはジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)がクローザー指名を受けてから初めてリードしている(4点リードなので、セーブはつきませんでしたが)場面で登板。いきなりジェイ・ブルース(Jay Bruce)にホームランを打たれましたが、後続は断ち、勝利に貢献です。

 悪夢の7月は忘れて、こういう試合をお願いします!

MVP: Odalis Perez

2008年8月1日金曜日

Dukes→Activated、Bonifacio & A.Gonzalez→Nats、Mock→AAA、Lopez & Lo Duca→Released

 ずいぶん長いタイトルになってしまいましたが、1日に3つものロースター変更が行われました。完全にモード切替えです。

 7月31日までにトレードが成立しなかったフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)とポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)の両選手が、8月1日にあっさり戦力外とされました(単純なリリースのようです)。完全に来季以降に視線を動かしているチームにとって、来季以降の戦力と考えていない(今季終了後にFAとなる選手)を置いておくロースター枠はないということです。2人とも(特にロペスは)他球団に拾われるでしょうから、そこでどういうプレーを見せるでしょうか。正直なところ、活躍を願う気持ちにはなれません・・・。

Felipe Lopez (08 season for Nationals)
100G 325AB 34R 2HR 25RBI .234/.305/.314 4SB

Paul Lo Duca (08 season for Nationals)
46G 139AB 13R 0HR 12RBI .230/.301/.281 1SB

 空いた枠に入るのが、リハビリを終えてDLから復帰のイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)と、先日のトレードでヤンキースから来たアルベルト・ゴンザレス(Alberto Gozalez)。更に、ラウチとのトレードで移籍してきてからのColumbus(AAA)での数試合で強いインパクトを与えたエミリオ・ボニファシオ(Emilio Bonifacio)も昇格となりました。

Emilio Bonifacio (for Columbus(AAA))
8G 31AB 9R 0HR 3RBI .452/.500/.516 4SB

 以上の3人を加えるには1つロースター枠が足りないため、ギャレット・モック(Garret Mock)がAAAに降格となりました。トレード期限までにペレスかレディングが移籍していれば、そのローテーション枠に収まったのでしょうが、残念ながら、現実とはなりませんでした。今回の昇格では、リリーフとして3試合に登板し、無失点に抑えていましたが、Columbusでは本来の先発に戻るようです。なんだか、不憫です。

2008年7月25日金曜日

Roger Bernadina の奮闘(AAA)

 6月末に期待を受けてメジャー初昇格を果たしたものの、打率.125と低迷し、得意の盗塁を1つも成功させることもできず、わずか2週間で失意の降格となったRoger Bernadina(降格時の記事)。

 しかし、AAAに行ってからの10試合で、打率.444、6盗塁と素晴らしい成績を残しています。四球もそこそこ選び、ホームランも1本放っており、出塁率.524、長打率.667 と文句の付けようのない数字です。わずか10試合で6盗塁(しかも失敗0)という暴れっぷりをみるにつけ、降格の悔しさをバネに奮闘しているぶつけているようで、改めて応援したくなりました。

 そして、もう1人の将来のスピードスター、トレードでやってきたEmilio BonifacioがColumbusで初出場(1番Bonifacio、2番Bernadinaという打順)。こちらも、5打数2安打と上々のデビューを飾りました。

2008年7月24日木曜日

Emilio Bonifacio acquired via Trade


 ジョン・ラウチ(Jon Rauch)とのトレードでEmilio Bonifacio二塁手をDバックスから獲得しました。

 昨冬のBAによるプロスペクトランキングでは、Dバックスの6位、しかもその後ダン・ハーレンのトレードで上位選手が移籍したので、開幕時では4位のトッププロスペクトです(年初に公表されたBPのランクでは8位)。一部ではナショナルズが損をしたトレードという評価もありますが、完全再建モードに入っている以上、楽しみな選手を獲得できたと喜んでいます。

 全球団の全選手で一番ではないかと評価されている走力が最大のセールスポイント。実質5年のマイナーリーグで229盗塁(成功率78%)を記録しています。ただ、AAAでは成功率を少し落とした(68%)なので、もう少し盗塁術を磨く必要はあるかもしれません。また、足を活かした広い守備範囲と強肩で、守備も高い評価を得ています。難点は打撃。長打はほとんど期待できません。スイッチヒッターで右左とも同程度に打て、内野安打の多さもあって打率はかなり高い数字を残していますが、四球が少なく出塁率には物足りなさが残ります。潜在的には、リードオフを任せたい選手ですが、三振も多いので、もう少し選球眼を身に付ける必要があるでしょう。

 ドミニカ共和国出身。01年に若干16歳でDバックスと契約。03年シーズンからプレーを始め、順調にステップアップし、昨年9月にはメジャーデビューを果たしました。今シーズンはAAAで開幕を迎え、打率3割を超える成績を残し、7月上旬にコールアップされていました。

(Carrier Stats in Arizona Minor League Affiliates)
Year(Age) Level G AB R HR RBI BB K AVE OBP SLG SB
2003 (18) Rk 54 146 20 0 16 18 43 .190 .287 .219 15
2004 (19) A 120 411 59 1 37 25 122 .260 .303 .319 40
2005 (20) A 127 522 81 1 44 56 90 .270 .341 .330 55

2006 (21) A+

130 546 117 7 50 44 104 .321 .375 .449 61
2007 (22) AA 132 551 84 2 40 38 105 .285 .333 .352 41
2008 (23) AAA 85 367 49 1 29 27 64 .302 .348 .387 17

 ナショナルズに移籍して、まずはAAAに送られましたが、9月までにはメジャーに昇格すると見込まれており、来シーズンは、1番セカンドのレギュラーとして開幕を迎えることが期待されています。

 Dバックスでメジャーに昇格した際には、パートタイムに限られたためか、数字を残すことはできませんでしたが、上の成績を見ても分かるとおり、どのレベルでもコンスタントに好成績を残してきています。驚くべきことに、4シーズン連続でそれぞれのリーグのオールスターに選出され続けています(今シーズンは、AAAのオールスターとFutures Game(Worldチーム)の両方に選出)。パートタイム的ではなく思い切って使ってやれば結果は付いてくるのではないかと期待しています(期待しすぎかなあ・・・)。