2011年11月29日火曜日

Marrero 故障で開幕絶望

ドミニカ・ウィンターリーグに参加していたChris Marrero一塁手がハムストリングの故障で離脱。ワシントンに戻って検査を受けた結果は「断裂」の重症で即手術。来季の開幕にはもちろん間に合わず、回復状況によってはシーズン全休の可能性もあるとのことです。がががーん。ウィンターリーグへの参加はこのリスクがあるんですよね・・・。

9月に初昇格を果たし、スプリングトレーニング次第では開幕ベンチ入りも夢ではないというところまで来ての故障。かわいそうに、本人が一番ショックでしょう。一日も早い復帰を願っています。

2011年11月28日月曜日

新労使協定のポイント

相変わらずなかなかまとまった時間がとれませんが、サンクス・ギビング休暇を利用して書いてみました。

11月22日火曜日に、MLB機構と選手組合との間で2011年12月から5年間有効の新たな労使協定が締結されました。この夏NFLが当初期限を延長してロックアウトの末になんとか合意したことや、NBAに至ってはシーズン開幕予定日を過ぎ、(MLBの合意を受けて)つい昨日ようやく合意に達し、約1か月遅れでシーズン開幕という状況になっていることを考えると、期限の2週間も前に合意に達したことは、それだけでも偉業と言っていいと思います。合意会見で「20年の平和」という言葉が何度も使われていました。1994年のシーズン途中にストに入ったことにより人気が急落した苦い経験を忘れてはないということです。ファンあってのプロスポーツということをよく理解しています。

さて、多岐にわたる合意内容のポイントをいくつか紹介しておきます。(現時点で公表されている公式の資料のほか、各種報道などを読みながら作ったものです。間違いなどお気づきの点がありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。)

●プレーオフ拡大
プレーオフ進出チームを両リーグ1チームずつ増加(計10チームがプレーオフ進出)。地区優勝チーム(3チーム)を除いたリーグ勝率上位2チームがワイルドカードでのプレーオフ進出となり、まずこの2チームが1ゲームプレーオフを戦います。その勝者がリーグ最高勝率チームと戦うことを含め、ディビジョンシリーズ以降は現行と同じフォーマット。これにより、ワイルドカード進出チームは1ゲームプレーオフに(可能であれば)エースを投入せざるを得ず、地区優勝チームに比べて不利な戦いを強いられるため、地区優勝の価値が上がることが期待されます。2012年から導入するか、2013年からとするかは2012年3月1日までに決定。Bud Seligコミッショナーは2012年からの導入を示唆していました。地区優勝の価値が下がっていることは気になっていましたので、歓迎です。

●アストロズがア・リーグ西地区に移籍
2013年から、50年以上にわたりナ・リーグに所属してきたヒューストン・アストロズがア・リーグ(西地区)に移籍。これで両リーグとも15チームずつ、各地区とも5チームずつと均衡が取られることになりました。これにより、開幕から毎日どこかでインターリーグの試合が行われることになります。私はインターリーグ自体にあまり好感を持っていないので、どうもしっくりきません。2チーム増やして両リーグとも16チームずつにすればよかったのに。

●FA選手に伴うドラフト指名権補償制度
「一定のFA選手」が旧球団とは異なる球団(新球団)と契約した場合、旧球団はドラフト指名権を得ることになります。一見すると現行制度とあまり変わらないようですが、結構変わります。

まず、この「一定のFA選手」の定義が変更となります。現行のタイプA、タイプBという選手の成績に基づく格付けを廃止。対象となるのは、前年の年俸上位125選手の平均年俸を上回る1年契約を旧球団から提示されながら(提示期限はワールドシリーズ終了後5日以内)、これを拒否した(拒否期限はその後7日以内)選手のみ。この上位125選手の平均年俸というのはおおよそ12百万ドル(!)という水準になりますので、かなりのエリート選手だけが対象となります。また、シーズンを通じて所属した選手だけがドラフト指名権補償の対象となりますので、FA流出後のドラフト指名権を期待したシーズン中のトレードはなくなります。

対象となる選手と契約した新球団はドラフト指名権を1つ失います。現行制度では上位15位までの1順目指名権はプロテクトされ、2順目を失いますが、今回、プロテクト対象が「上位10位まで」に変更となりました。また、旧球団はドラフト指名権を得ますが、現行制度では新球団の指名権を譲渡してもらう形でしたので、1順目だったり2順目だったりどこと契約するかに左右されていましたが、とにかく旧球団の指名順位をそのまま引き継いでいました。新制度では、通常の1順目(下記の競争力維持のためのくじ引きによるドラフト指名権を含む)が全て終わった後に、この補償指名権を持つ球団が前年の勝率下位から順に指名していくことになりました。従来のサンドイッチピックは廃止。タイプAの選手を失った場合は2つ指名権を増やしていたわけですが、今後は1つだけになります。

なお、新制度の導入は2012年シーズン後のオフからで、今オフ・来年6月のドラフトは現行制度を基本とし、多少修正(ブルペン投手を中心とする一部の選手を補償対象から除外)したものが適用されることとなります。

●競争力維持のためのくじ引きによるドラフト指名権
というものが新設されます。まず、低収入の10球団とスモールマーケットの10球団(だいたい一致するはず)を対象に前年の勝率を加味してくじ引きを行い、6球団に通常の1順目の後の6つの指名権を与えます。さらに、収入分配制度で分配を受ける側の全球団から1順目のあとの6つの指名権に当選した球団を除く球団を対象にやはり前年勝率を加味してくじ引きを行い、2順目の後に6つの指名権を与えることになります。しかも、これらの指名権は球団間でトレード可能。なかなか斬新です。こういった制度でチーム戦力バランスを図ろうとする発想は日本にはなかなかありませんね。

●ドラフト指名選手との契約
ドラフト指名選手に対して支払うことのできる契約金に上限が設けられます。10順目指名選手(11順目以下でも10万ドルを超える場合はカウント)までに支払うことのできる上限が4.5~11.5百万ドル(各指名順位に異なるスロット額が示されるので、その球団の指名順位が上位であれば上限も上がり、下位であれば下がります)になります。これを超過した球団は超過額の75%~100%という高額の課徴金を支払うだけにとどまらず、超過額が5%以上の場合には翌年以降のドラフト指名権(超過額により、翌年1順目のみ、翌年1順目と2順目、翌2年の1順目)を喪失することになります。かなり厳しい精細なので、超過する球団は出てこないのではないかと思われますが、まずは来年のドラフトに向けて、Scott Borasを初めとするエージェントがどのような動きを見せるかが注目されます。

また、ドラフト指名選手との契約期限が、従来の8月15日頃から7月12~18日の間のいずれかの日(毎年異なる)に前倒しされます。これまでは契約が遅かった選手はマイナーを経験することのないままシーズンが終わったりしていましたので、選手の育成という観点からは望ましいことだと思います。また、従来はいきなりメジャー契約を結ぶことも可能でしたが(最近のナショナルズでも、Strasburg、Harper、Purke、Rendon)、今後はマイナー契約しか認められないこととなりました。

これまでもMLBが推奨する契約金水準が示されていましたが、必ずしも守られていませんでした。というか、これを守らず下位指名選手に高額の契約金を積むことで入団させるという作戦が成り立ってきました。ナショナルズはこれをかなり積極的に使ってきた球団の1つであり、A. J. ColeやPurkeがその代表格です。FA選手に比べれば遥かに額が小さくて済むギャンブルであり、どちらかというとスモールマーケットの球団が有効に使ってきた印象がありますのでチーム間の競争力バランスには反するのではないかと懸念します。また、フットボールやバスケットボールとベースボールの両方で才能が認められていた選手をベースボールに専念させることにも役立ってきましたが、今後はそのようなことは少なくなると思われます。アメリカのカレッジスポーツでは、フットボールとバスケットボールはかなりメジャーで高い奨学金も提示されていますが、ベースボールはややマイナー感が否めません。

●海外選手との契約
まずここで言う「海外選手」とは、主にドミニカ共和国、ベネズエラ、コロンビアといった中南米・カリブ海諸国の若い選手です。日本人選手の扱いは明記されていませんが、キューバ選手について「23歳以下でプロ経験が5年未満の選手」と限定されているようなので、日本選手も同様と思われます。つまり、日本プロ野球でいうところの「海外FA選手」やポスティング選手は対象外となり、レッドソックスと契約した田沢投手のような例は対象になると思われます。

そういった海外選手との契約は従来、契約できる時期は限定されていましたが、特に金額的な制約を課されていませんでした。今回、年間(7月から翌年6月)の契約金額の合計に上限が設けられることになりました。まず来年7月からの1年間は各球団とも2.9百万ドル。翌年以降は1.8~5百万ドル(勝率の低い球団ほど上限が高い)となります。この上限を超える場合には、75%~100%という課徴金を支払うのに加え、超過額が5%を超える場合は翌年、高額選手と契約することができなくなるというペナルティが課されます。また、2013年7月以降はこの上限を球団間でトレードすることが可能となります。さらに将来的にはこれらの選手をドラフトの対象に含めることを検討することも合意されています。

現行制度上は、大金を持つチームが有力な選手を囲い込むということも可能と言えば可能でしたが、FA選手に比べれば相対的に投資が小さく済むことから小規模球団もギャンブルに出ることができる分野でした。代表的な例は、キューバから亡命したAroldis Chapman投手と6年30百万㌦という契約を結んだレッズ。これが使えなくなるということは、ドラフト選手の場合と同様に、競争力バランスに反するという点で懸念があります。また、表面上の契約金額とは別の裏金が動くのではないかという懸念もささやかれています。

日本プロ野球を経ずに日本の23歳以下の選手を獲得することはかなり難しくなりますので、日本プロ野球には朗報なのかもしれませんね。

●年俸調停権取得
特に別の契約をしていない限り、メジャーリーガーの年俸は、昇格から数年間最低保証年俸(50万ドル弱)付近で据え置かれた後、年俸調停権を取得すると急激に上昇していきます。この年俸調停権を取得するのに必要な期間は、原則3年なのですが、2年以上3年未満でも昇格からの期間がある程度長い選手は「スーパー2」と呼ばれ、2年目終了後から年俸調停対象となります(FAとなるのは6年目終了後なので、年俸調停対象となる回数が4回となる)。

今回、このスーパー2となる対象選手が、昇格後の期間が2年以上3年未満の選手中の上位17%から22%に拡大されました。従来から、有望新人の昇格時期を大きく左右してきたこの制度。従来は、6月に入ればスーパー2扱いにならないだろうと想定できた(だからStrasburgのデビューは6月だったわけです)のですが、今回の改正では6月末あるいは7月にならないと危険といわれています。Bryce Harperの昇格時期がこの改正により遅れるかどうかという議論もありますが、そもそもこのスーパー2扱いになるかどうかが話題になるほど早く昇格する可能性があるとは思えません。フロントの発言を聞いていると、開幕はAA、シーズン半ばにAAAに昇格して、9月デビューではないかと思われます。(もちろん、個人的には一日も早く昇格して欲しいですが)

●その他
-マイナー契約でスプリングトレーニングに参加し、開幕の5日前までに解雇されなかったにもかかわらず開幕ロースターに残されなかった選手は、10万ドルの支払いを受け、6月1日に自由契約となることができる。

-ダブルヘッダーが行われる日は25人ロースターが26人に拡大できる。

-今季ホームランか否かだけで用いられていたインスタント・リプレイ(ビデオ・リプレイ)がフェアかファールかの判定、ボールがフェンスに当たってグラブに収まった(ヒット)のか直接捕球した(アウト)のかも用いられる(詳細は、今後のMLBと審判団体との協議による)。

-超過すると課徴金を払わなければならなくなる年俸総額水準は1億7800万ドルとする。

-2012年のスプリングトレーニングからヒト成長ホルモン(HGH)を対象に含む血液検査を導入。

-球場でのたばこ(かみたばこ含む)禁止。

-メープル製のバット(a low density maple bat)の使用禁止。

-2013年からより安全性の高い(時速100マイルに耐えられる)ヘルメットに変更。

2011年11月19日土曜日

Kimball 取り返した!!

つい先日ウェイバークレームでブルージェイズに奪われていたCole Kimballを、ウェイバークレームで取り返しました!!! ブルージェイズも獲得してはみたものの、その後の編成の中でやはり40人から外そうとしたようで、そこをすかさずナショナルズが見逃さずにクレームしました。1ファンとしては密かにとてもうれしいのですが、本人は、リハビリ中なのに、気が気じゃないでしょうね・・・。

 制度的には改めて40人ロースターから外そうと同じプロセスを行くことも可能ですが、さすがに4月の開幕時に60日DLに入れるまで、このまま行くんじゃないかと思います。

 ともかく、よかった。

Norris, Moore, Perez, Solanoが40人ロースター入り

Derek NorrisTyler MooreEury PerezJhonatan Solanoの4選手を来月のルール5ドラフトで指名されないように40人ロースターに入れました。4人とも初めてです。おめでとう!

 Norrisはもう言葉を必要としませんね。

 Mooreは2008年16順目入団の右打ちの一塁手。それまでパッとしなかったのに、2010年の後半から猛烈に打ち出し、2年続けてシーズン31本塁打を放っています。三振が多く、一塁しか、しかも平均以下のレベルでしか守れないなど、欠点が多いためにプロスペクトとしての評価は高くありませんが、2年続けて所属したリーグの本塁打王、しかも独走という長打力はそれだけで十分魅力的です。

 Eury Perezはドミニカ出身のまだ21歳の外野手。足(今季45盗塁)とセンターの守備の評価は高く、打率も高い水準を残します。ただ、とにかく早打ち。三振も少ない代わりに四球も少なく、出塁率が低いのが最大の欠点。上のレベルで戦っていくには、もう一皮むける必要がありそうです。

 最後はSolano。ちょっと驚きました。守備力は評価されている捕手ですが、打てません。マイナーのデプスという感じであり、ベテラン捕手とマイナー契約すればいいのに、と思ってしまいました。

 プロテクトから外れた選手で他球団に指名されないかと心配なのは、Brad MeyersJosh Smokerの2人。Meyersは故障があったとはいえAAAまででの実績は十分。特に与四球の少なさはちょっと異常な水準ですから、こういう投手が好みの球団がありそうだなと恐れています。元ドラ1のSmokerは先発としてはダメでしたが、ブルペンに行ってからはかなりの好成績。左腕でもあり、ブルペンに置いておこうとする球団が出てくるかもしれません。

2011年11月17日木曜日

11/17 AFL Harper最終戦は2安打締め / 参加選手の成績のまとめ

最終戦、野手が3人そろって出場。Harperはトリプルを含む2安打、素晴らしい締めくくりとなりました。Waltersも1安打放ってなんとか2割をキープ。Norrisは大失速のまま終了・・・。

Harper 2/3 triple R K .333
Norris 0/3 .276
Walters 1/3 double RBI K .205

**********************
参加選手の成績のまとめです。

Bryce Harper 93AB 6double 3triple 6HR 11BB 22K .333/.400/.634 4SB
 OPSは1.034はリーグ8位。参加最年少の19歳でこの数字は素晴らし過ぎ。序盤の数試合の不振(スロースターターなのはいつものことです)さえなければ、もっと成績は良かったはず。後半戦だけなら打率4割を超えていますから。改めて価値を確認しました。ただ、外野守備には「まだまだ」という評価が一般的。捕球、送球とも、判断・正確性に疑問符が付いているようです。

Derek Norris 76AB 2double 2HR 12BB 14K .276/.367/.382 4SB
 最後の6試合で23打数2安打、四球もわずかに2つと急減速。オールスターに出場しておかしくなったかな。失速がなければと悔やまれますが、それでも下げていた株を大いに戻しました。ルール5から守るためにまもなく40人ロースターに入ることが予想されます。こちらも守備はまだまだという評価です。

Zach Walters 83AB 5double 1HR 4BB 21K .205/.253/.301 0SB
 終始打率2割前後をうろうろ。うーん、期待外れ。

Sammy Solis 7G(7GS) 26.0IP 16BB 25K 4.50/1.73
 出来不出来の差が大きく、最終的な数字はぱっとしませんが、11月4日の登板で4イニングで9三振を奪う快投。週間MVPにも選ばれました。ただ、ランナーを出し過ぎ。もう一皮むけてくれないと期待感は高まりません。

Matt Purke 7G(1GS) 7.1IP 3BB 5K 13.50/2.05
 ひどい数字が残っていますが、唯一の先発登板時にわずか1死の間に5安打2死四球で7失点したのが響いています。あの日のファンの精神は恐慌状態でした。ただ、次第に調子を上げて、最後の4試合は4イニングを無失点と期待感を高めて終了。来季のスプリングトレーニングが楽しみです。

Rafael Martin 10G 12.0IP 6BB 9K 1.50/1.17
 安定感のある投球内容で結果を残しました。ちょっと四球が多いかな。それでも結果は結果。評価の上昇率では一番かもしれません。

Pat Lehman 12G 14.2IP 3BB 17K 9.82/1.98
 途中、かなり打ち込まれた時期もありましたが、終盤はやや持ち直しました。奪三振の多さは目を引くものがあります。

 AFLも遂に閉幕。本当のオフが来てしまいました。

Kimball ブルージェイズに奪われる

Cole Kimballを40人枠から外そうとしてウェイバーにかけたところブルージェイズに奪われました。大ショック。

 肩の手術のため早くても来年のオールスター頃にしか復帰できない、しかも復帰率の低い肩の故障、ということで確かに価値は下がっていましたが、まだまだ期待していただけに残念でなりません。ルール5ドラフトに備えて40人ロースターを整理しなければならないとはいえ、これで32人となり8人も空いているのに置いておけなかったのでしょうか。

 今さらながら故障が悔やまれます。昇格したてでいきなり3連投させたRiggleman采配が遠因だと言ったら、バイアスかかり過ぎですかね。

 まずは故障からしっかり復帰して、頑張ってください。応援しています。

11/16 AFL Martin, Lehmanも無失点で終了

Rafael MartinPat Lehmanの両ブルペン投手が最後の登板。ともに1イニングを無失点。Martinは参加した投手陣の中で一番手ごたえを感じているのではないでしょうか。Lehmanは、なんとか防御率を1ケタに落として終了・・・。野手は出場なし。明日の最終戦は3人そろって出てくれるかな。

Martin 1.0IP 0ER BB 1.50
Lehman 1.0IP 0ER H 9.82

2011年11月16日水曜日

11/15 AFL Norris減速・・・

野手が3人そろって出場。Harperが2安打1四球で好調を維持したままでシーズンを終えそうな一方で、Norrisがここに来て2試合連続で4打席ノーヒットと急減速。打率3割を割り込んでしまいました・・・。出場はあと1試合だと思われますが、何とか結果が欲しい・・。Waltersは2割は維持したいところ。

 Purkeが4試合連続無失点、しかも2奪三振。残った防御率は2桁ですが、いい感じでシーズン終了。来季のスプリングトレーニング(40人ロースターに入っているので招待される)を楽しみにしましょう。

Harper 2/3 BB R K .322
Norris 0/4 2K .288
Walters 1/4 K .200
Purke 1.0IP 0ER H 2K 13.50

2011年11月14日月曜日

Fangraphs: Top 15 Prospects

11月1日にFangraphsのプロスペクトランキングも出ていました。

1. Bryce Harper, OF
2. Anthony Rendon, 2B/3B
3. A.J. Cole, RHP
4. Alex Meyer, RHP
5. Brian Goodwin, OF
6. Matt Purke, LHP
7. Brad Peacock, RHP
8. Robbie Ray, LHP
9. Derek Norris, C
10. Destin Hood, OF
11. Sammy Solis, LHP
12. Chris Marrero, 1B
13. Steve Lombardozzi, 2B
14. Zach Walters, SS
15. Jeff Kobernus, 2B

 簡単なスカウティング・レポートも付いています、読んでみると、上位はもちろんとして、8位のRayと10位のHoodへの高評価が目立ちます。他方で9位のNorrisについては、メジャーではバックアップが精一杯というかなり厳しい評価。

 なお、15人の他にSleeper AlertとしてJosh Smokerが紹介されていました。先発としてはダメでしたがブルペン投手としての可能性が評価されています。

11/14 AFL いよいよ最終週

いよいよ最終週です。土曜日の決勝に出る望みはなくなっているので、ナショナルズから参加の選手にとっては残すところ木曜日までの4試合。いい感じで終わりましょう。

今日の試合に出場したのはHarperのみ。第1打席四球の後、第2打席で打点付の二塁打。第3、第4打席は三振でした。

Harper 1/3 double BB 2R RBI 2K .310

RoY: Ramos、Espinosaが得票!

両リーグの新人王が発表されました。ナ・リーグはリーグのセーブ王も獲得したブレーブスのCraig Kimbrel投手が受賞。防御率2.10、投球回数77イニングで127奪三振という脅威の奪三振率。最終戦のセーブ失敗さえなければ、とはどうしても思いますが、素晴らしいシーズンだったことは疑いありません。満票での受賞。おめでとうございます。(またリリーフ投手か・・という気持ちはありますが、この数字なら文句は言えません)

 しかし。我らがナショナルズのRamosとEspinosaにも票が入りました!!! チームでは2006年のRyan Zimmreman以来(Hanley Ramirezに次ぐ2位)。Espinosaは、オールスター時にはKimbrelの有力対抗馬だったのに残念ながら失速してしまい印象が悪化していましたが、1人の記者が2位票を投じてくれました。記念に全得票者をリストアップしておきます。

1. Craig Kimbrel (ATL)
2. Freddie Freeman (ATL)
3. Vance Worley (PHI)
4. Wilson Ramos (WAS)
5. Josh Collmenter (ARI)
6. Danny Espinosa (WAS) 
7. Darwin Barney (CHC)
8. Kenley Jansen (LAD)

 ア・リーグはレイズのJeremy Hellickson投手が受賞。まあ順当なところでしょう。おめでとう。

BA: Nationals Top 10 Prospect

BAのトッププロスペクトランキングが発表されました。今年はNL東地区からということで、随分早い発表です。

1. Bryce Harper, of
2. Anthony Rendon, 3b
3. Brad Peacock, rhp
4. A.J. Cole, rhp
5. Brian Goodwin, of
6. Alex Meyer, rhp
7. Matt Purke, lhp
8. Sammy Solis, lhp
9. Derek Norris, c
10. Steve Lombardozzi, 2b/ss
  
 まず目に付くのは2011年ドラフト組。上位4人衆が2,5,6,7位にそろってランクイン。それだけ高評価のドラフトだったということですが、前年ドラフト組は期待感だけでランクインしているので、蓋を開けてみないと分かりません。

 昨年のランキング選手で卒業したのは、Espinosa、Ramosの2人。引き続き残っているのは、3位に上昇したPeacock、昨年の3位から1つ落とした4位のCole、ともに評価を下げた8位のSolisと9位のNorrisの併せて4人。Norrisはアリゾナ秋季リーグを加味すればもう少し上がったかも。ランクから脱落したのは、Kimball、Marrero、Eury Perezの3人。Kimballは故障がなければ卒業していたでしょうし、Marreroも9月にルーキー資格を失うぎりぎり(130打席がカットオフとなるところ117打席)までレギュラーのように出場していましたので、期待はずれだったのはPerezだけでした。
 
 ドラフト新人以外で新たにランクインしたの10位のLombardozziだけ。9月にメジャーデビューしてまずまずの結果を残していたMarreroとTom Miloneが入らなかったのは驚きでした。若いところではRobbie Rayも入ってよかったと思います。これがマイナーの層の厚さということなんでしょうね。いい感じです。

2011年11月13日日曜日

11/12 AFL Harperの連続試合安打ストップ

雨のため7回で終了となった試合。終盤に登板したLehmanとMartinの2人は環境に苦しんだようですが、結果は対照的となりました。その前に登板していたPurkeはこれで3試合続けての無失点。ちょっと良くなってきたのかな。自信を取り戻してくれるといいのですが。Harperが3打席凡退。とうとう連続試合安打がストップ。

Harper 0/3 K .310
Walters 0/2 .197
Purke 1.0IP 0ER 15.68
Lehman 1.0IP 4ER 4H BB 2K 10.54
Martin 1.0IP 0ER H 3BB 1.64

2011年11月12日土曜日

Wilson Ramos 誘拐される

Wilson Ramosが、家族とともにベネズエラの自宅から武装集団により誘拐されました。詳細は分っていませんが、とにかく無事を祈ります。

+++++++++
(11月10日午後1時追記)
 ベネズエラ・バレンシアの自宅にいたRamosは、11月9日午後7時半頃、押し入った武装集団により誘拐されました。翌10日朝になって誘拐に使用されたとされる車が発見されました。ベネズエラ当局が捜索していますが、Ramosとその家族の行方は分っていません。

(11月11日午後6時追記)
 ベネズエラ当局が200人の捜査員を投入して捜査しているようですが、まだ解決していません。安否や身代金要求の有無についていろいろな情報が錯綜していてよく分らないままです。あまり長引かないで円満に解決してくれることを願います。

(11月12日午前0時追記)
 ベネズエラ当局の手によって無事救出されました!良かった!!!

2011年11月11日金曜日

11/11 AFL

今日は11/11/11なんですね。仕事の文書ファイル名をいつもの方式で付けようとしたら111111で始まってちょっと焦りました。

 ホームランこそ出ていませんが、連続試合安打継続中のHarper。4打数ノーヒットに終わったNorrisを打率で抜きました。Norrisのちょっとペースが落ちてきました。頑張って。

Harper 2/3 double RBI .321
Norris 0/4 .304

11/10 AFL Waltersのみ出場、ベネズエラではFlores活躍中

出場したのはWaltersのみ。1安打。

Walters 1/3 .203

 Ramos誘拐事件を受け、球場に「ラモスを解放しろ」という横断幕がかかったり、ユニフォームの緑色のリボンを付けたりといった動きがあるベネズエラ・ウィンター・リーグ。皮肉なことにRamosのライバルであるJesus Floresが活躍中。昨日も2打数で二塁打を1本。21試合に出場しての通算成績は.400/.437/.600となっており、打率とOPS 1.037はリーグ首位という好成績です。

2011年11月10日木曜日

11/9 AFL それどころじゃないですが

 Wilson Ramos誘拐事件でナショナルズファンとしてはそれどころじゃないですが、AFLの試合結果。

Harper 1/4 double 2K .308 三振増えてるけど、15試合連続安打。
Norris 1/4 K .323 SB(4)
Walters 0/4 K .197
Solis 3.0IP 3R(2ER) 4H 2BB 2K 4.50 次の登板がポイントとなりそうです。
Lehman 2.0IP 2ER 4H 2K 8.53
Martin 1.0IP 0ER K 1.80

2011年11月9日水曜日

11/8 AFL Harper 3三振(1安打)

 オールスター後初出場となったHarperは1安打打ちましたが、3三振が気になります。Waltersはまた2度出塁。よしよし。Purkeは2試合続けての無失点登板。まだまだ防御率はすごい数字ですが・・・。

Harper 1/4 R 3K .311
Walters 1/3 BB .209
Purke 1.0IP 0ER H BB 2K 18.56

2011年11月8日火曜日

Bixler ウェイバーでアストロズに移籍

 ちょっと前のことになりますが、Brian Bixlerがアストロズにウェイバークレームされました。40人ロースターから外してマイナー契約とするためにウェーバー公示の手続きをとったところ、アストロズに奪われました。ウェーバー制度では取られそうになった選手を引っ込めることもできるのですが、ナショナルズはそうしなかったので、まあ戦力外ということですね。

 もともとはパイレーツの2004年ドラフト2順目。2008年にメジャーデビューはしましたが、芽が出ないまま2010年中にDFAされて、インディアンズ傘下を経てナショナルズへ。今季はマイナー契約ながらスプリングトレーニングでの好成績と、シーズンが始まってからもAAAで結果を残し、4月下旬に昇格。そのまま、シーズン終了までメジャーのベンチにしぶとく残り、俊足と内外野多くのポジションを守れる器用さを買われて79試合と多くの出場機会を得ましたが、いかんせんさっぱり打てず。チームの来季構想から外れることとなりました。

Brian Bixler (2011 for Nationals)
79G 94PA 0HR 2RBI .205/.267/.265 4SB

 29歳という年齢から言っても期待度は低く、奪われたといっても惜しむ気持ちは湧いてきません。新天地で頑張ってください。

11/7 AFL Walters3度出塁、Solis週間MVP

 今ひとつ調子が出ていないWaltersですが、今日はタイムリー二塁打を含む2安打に1四球で3度出塁。打率を2割に乗せました。まだまだもう少しシーズンはあるので、もう少し数字を改善して終えて欲しいところ。

Norris 1/5 .328
Walters 2/3 double BB R RBI K .203

 ところで、先週4イニングで9奪三振という快投を演じたSammy Solisが週間MVPに選ばれました。ナショナルズからの参加選手では今季初。おめでとう。こちらもこの調子でいい感じでシーズンを終わりましょう!

2011年11月7日月曜日

AFL Rising Stars Game

 AFLのオールスター。MLB Networkでテレビ中継を見ました。

 ナショナルズからは、HarperとNorrisの2人が選ばれ、5番DH、6番捕手で先発。Harperは第1打席四球の後、第2打席にレフトへ流し打ちの犠飛を打ち1打点でした。後の2打席は三振。この試合を見る限りは、まだまだ打撃にも穴がありそうに見えたというのが正直な感想。むしろNorrisの打席での落ち着きぶりに感心しました。

Harper 0/2 BB SF RBI 2K
Norris 0/3 BB K

 試合は11-2でナショナルズの2人のいる東軍が敗れました。先発は西軍がDanny Hultzen (SEA) 、東軍がGerrit Cole (PIT)、と、2011年のドラフト全体指名1位、2位が激突。AFLでもともに結果を残していましたが、結果はHultzenが2回を1四球のみ3奪三振で無失点に対し、Coleは2本の本塁打を含む4安打5失点で1回持たずと、大きく明暗を分けました。MVPは西軍の2番ショートで出場したNick Franklin (SEA)。1本塁打と2二塁打を含む4安打4打点。守備でもエラーもありましたが、美技も披露していました。

2011年11月6日日曜日

王建民と1年再契約

 シーズン終了前から双方が前向きなコメントを残していましたので、時間の問題と思われていましたが、正式に再契約に合意しました。

 1年400万ドル+インセンティブ。妥当なところではないかと思います。球団側は2013年のオプションを付けたかったようですが、王側が拒否。過去2年間のサポートに応えるために2012年は妥協したものの、来オフは大手を振ってFA市場に参戦したいという意思の表れかと思います。勝負をかけるシーズンとなればなおさら活躍してくれるものと期待します。

2011年11月5日土曜日

11/4 AFL Solis 4回9奪三振

 先発のSolis(4イニング)、Lehman、Purke、Martin(各1イニング)とナショナルズ投手陣がそろい踏みで、しかも計7イニングを5安打3四球12奪三振で無失点に抑えてくれました。特にSolisは多少荒れ気味で4回までに67球を要しましたが、要所を三振で締める投球。4イニングでなんと9奪三振を奪いました。
 
 打者も3人そろって出場(Rizzo GMでも行っているのかな?)。ここしばらくの活躍ぶりからするとやや低調ですが、Harperはタイムリー1本、Norrisも無安打ながら2四球。Waltersは・・・。

Solis 4.0IP 0ER 3H 3BB 9K 4.30
Lehman 1.0IP 0ER H 2K 8.44
Purke 1.0IP 0ER 22.85
Martin 1.0IP 0ER H K 1.59
Harper 1/5 R RBI .314
Norris 0/3 2BB R K .339
Walters 0/5 3K .180

11/3 AFL Harper手が付けられません

 Harperが6号ソロを含む3打数3安打、2四球。.323/.400/.677となり、OPS1.077はリーグ6位。長打率.677はなんとリーグ2位。過去6試合で5本塁打なんて、勢いに乗り過ぎて手が付けられません。完全に支配しています。

 Walersも途中出場して2安打。よしよし。

Harper 3/3 HR(6) 2BB 2R 3RBI K .323
Walters 2/3 2R .196

2011年11月3日木曜日

11/2 AFL Norris 2安打2打点

 Harperはお休み。2番(出塁率を買われたか?)捕手で出場のNorrisが2安打。最終回2死満塁から1点差に迫る2点タイムリーを放ちました。打率はまた少し上昇。

 ブルペンの2人がともに1イニングを無失点。よしよし。

Norris 2/5 R 2RBI .358
Walters 0/3 SF RBI 2K .170
Lehman 1.0IP 0ER H 2K 9.31
Martin 1.0IP 0ER H 2K 2.25

2011年11月2日水曜日

8選手がFA登録

(シーズンレビューやオフの見通しなどいろいろ記事を書きたいのですが、とても手が回りません。ニュースを追うのが精一杯です。)

 ワールドシリーズも終わり、いよいよオフシーズン。FAとなる選手が登録しています。ナショナルズからは以下の8人がFA登録を済ませました。各選手とも程度の差こそあれ2011年のナショナルズに貢献してくれたと思います。まずは、ありがとうございました。

RHP Livan Hernandez
RHP Todd Coffey
RHP 王建民
C Ivan Rodriguez
IF Alex Cora
OF Laynce Nix
OF Jonny Gomes
OF Rick Ankiel

 全員がドラフト補償の対象となるType A、Bにはランクされませんでしたので、球団側から契約を提示するもしないもなくFAとなります。GomesはトレードされてきたときにはType Bになると言われていましたが、ナショナルズでの成績があまりにひどかったためにランク外となりました。おいおい。何のために2人のプロスペクトを放出したと思っているんだ。これで、あのトレードの評価は「最悪」で確定となりました。がっかり。

 8人のうち、再契約の可能性が高いといわれているのは王のみ。本人も球団側も再契約に前向きなので適当なところで手を打ってくれると思っています。Nix、Ankielも再契約の可能性はあると思われます。他の選手はおそらく退団となるでしょう。個人的には、Livanとブルペン投手として再契約して欲しいと思っていますが、Rizzo GM等フロントの発言を見ていると難しそう。Pudgeは他球団で出場機会を得て、目標としている3000本安打に少しでも近付くことを願っています。 

11/1 AFL Harperエンジン全開

 わ、また打った。Harperが過去5試合で4本目となる5号2ラン。打率も3割目前まで上げてきました。AFLも折り返しを過ぎましたがエンジン全開という感じです。Norrisもしっかり2回出塁。打率も出塁率も簡単には下がりません。Waltersも1本出てよかった。

Harper 2/4 HR(5) R 2RBI K .290
Norris 1/3 BB RBI .354
Walters 1/3 K .180

 今週土曜日のAFLのオールスターには、HarperとNorrisが選ばれました。順当。