2011年12月27日火曜日

2011シーズンレビュー5: 開幕前予想の結果

最後は、好例の開幕前予想の答え合わせです。青字が開幕前予想。

①Michael MorseとJordan Zimmermann大ブレーク  
貧者のWerthと言われたMorseが、本家Werthをしのぐ好成績。30本塁打、100打点(Werthは28本塁打、80打点。ただし100得点)。Jordan Zimmermannも来季のStrasburgと開幕投手の座を争うくらいの好投。投球回数制限のため8月末でシャットダウンされるまでに、防御率3点台前半、13勝、180奪三振でいずれもチームトップ。

◎Morse、Zimmremannの予想はかなりいい線。Werthの数字はかなり甘く見積もっていたことが判明しました。

②最初に離脱するのはAdam LaRocheとJason Marquis   
LaRocheは右肩痛が悪化して4月末にDL入り。復帰までの間にChris Marreroが結果を残し、夏に復帰してそこそこの結果を残すもののトレード話がやかましくなる。Marquisは故障再発で5月にDL入り。代わってMayaが昇格。7月に復帰してそこそこ結果を残すも8月にリリース。

△LaRocheについては残念ながら大正解。その後の部分は外れました。Mqrquisは嬉しい誤算(ちなみにDバックス移籍直後に故障でシーズン終了)。

③Espinosaがリードオフに定着  
春先は好調だったDesmondが6月にスランプに陥り、以降はEspinosaがリードオフに定着。守備ではエラーが多いものの、15本塁打20盗塁を残し、新人王投票にも上位に顔を出す。Desmondはエラーを減らし守備の評価を高めるものの、出塁率を高められず、6,7番に落ち着く。

×リードオフは、Desmondで開幕しましたが、不振で早々に下位に回りましたた。EspinosaやAnkiel、果てはWerthまで試しましたが、結局8月にDesmondに戻ってそのまま閉幕しました。チーム全体としてリードオフの出塁率.285は断トツで30球団最低ととにかく低く、オフの補強のポイントとされています。 

④クローザーはCole Kimballに  
開幕からBurnett、Storenとも約半分の機会でセーブ失敗。Clippard、Coffeyなども試してみるがやはり失敗が続き、ブルペン・バイ・コミッティ方式は崩壊。とりあえずBurnettで固定。5月に昇格してきたKimballが支配的な投球を続け、7月にはクローザーの地位を固める。

×いやいや、Storenがびっくりさせてくれました。スプリングトレーニングの状況からまさかここまでやってくれるとは夢にも思いませんでした(いや、夢では思ったかも)。Kimballはいい感じでデビューしましたが、肩の故障で離脱。

⑤捕手はRamosがレギュラーとなりPudgeはトレード  
開幕から両捕手とも打撃好調。6月にPudgeをトレード。以降は、控えFloresとの併用ながら、主にRamosが出場機会を得ることに。

△Ramosが早々にレギュラーを確保。故障もあってPudgeのトレードはありませんでしたが、メンターとしてフルシーズンRamosを指導してくれたので、このほうが良かったんでしょう。

⑥オールスターにはZimmermanとZimmermann  
オールスターにはこの2人。まず投票でZimmermannが選ばれ、投手から前半だけで9勝を記録したZimmermannが選出。ファイナルボートにMorseが載るものの選出はならず。

×オールスターはClippard。Zimmremanは故障で長期離脱。Zimmremannは前半戦終了時では検討対象にもならかなったと思います。Morseがファイナルボートに載って落選、というところだけは当たりました。

⑦Bryce Harperメジャーデビュー  
開幕はHagerstown(A)と決まっていますが当然打撃では圧倒。5月にPotomac(A+)、7月にHarrisburg(AA)と昇格し、9月にメジャーデビュー。メジャーでは主に代打出場ながら、月間3本塁打。マイナーでの通算は打率.350、27本塁打(年間計30本塁打)を予想します。まあ、ケガさえなければそれでいいんですが。

×さすがにそこまで早くはなかったですね。シングルAを圧倒し、7月にA+をスキップしてAAに昇格。軽い故障もあって、そのままAAでシーズン終了。AAは支配したといえるほどの成績ではありません。

⑧Stephen Strasburgのメジャー復帰は9月後半  
ことStrasburgに関しては極めて慎重なフロントですから、急いで復帰させる可能性は極めて低いと思います。8月にマイナーでの登板を開始。9月の中旬以降に2回だけメジャーで投げて今季は終了。1勝。

◎順調に回復し、8月7日にマイナーでのリハビリ登板を開始。9月6日にメジャー復帰し、5先発。1勝も当たりました。

⑨ZimmermanがGG+SS  
昨季は惜しくも逃したゴールド・グラブでしたが、今季は奪回。シルバー・スラッガーのほうも、打率3割、28本塁打、100打点でしっかりゲット。

×故障で2ヶ月離脱しては話になりません。打率.289、12本塁打、49打点はいかにも寂しい。来年はとにかく健康で。

⑩チームは地区4位に浮上!  
ズバリ77勝85敗。最下位メッツより、3位のマーリンズとの差のほうが少ないと予想します。地区優勝はブレーブス。フィリーズは先発投手陣以外は、あまり怖い感じがしませんので今季は沈むと見ます。

×予想を遥かに上回る81勝82敗。地区3位に浮上しました。うーん、来年はどう予想しようかなあ(ニヤニヤ)。

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明日から日本に一時帰国することもあり、本年の更新はこれにて終了です。え?Gio Gonzalezの記事?忘れているわけではありません。

今年はいろいろな要因が重なり更新も滞りがちになりましたが、読んで頂いていた方、コメント頂いた方々にはこの場で感謝申し上げます。

来年もどうぞ宜しくお願いします。良いお年を。

2011年12月26日月曜日

2011シーズンレビュー4: 新人王は2人

疲れてきました(笑)。

新人王資格のあった選手は、Ramos、Espinosa、Marrero、Lombardozzi、Brown、
Maya、Kimball、Milone、Peacock、Henry Rodriguezの10人でした。このうち、出場機会を満たし、ルーキーを卒業したのが、Ramos、Espinosa、Maya、H-Rodの4人。

チーム新人王はRamosとEspinosaの2人。決められませんでした。これから2人ともチームを長く引っ張って行ってくれると信じています!

【Rookies of the Year】Wilson Ramos, Danny Espinosa

2011年12月25日日曜日

2011シーズンレビュー3: 野手MVP Morse

続いて野手です。

【捕手】
開幕前の見立てでは、PudgeとRamosが併用され、次第にRamosのウェイトが増していくと思われていましたが、開幕からの打撃好調でRamosが早々にレギュラーの地位を確立。途中息切れしましたが、シーズン終盤はまたよく打って、結果的には15本塁打。ルーキーシーズンとしては文句なし。打てる捕手として大いに期待されます。盗塁阻止率もかなり高く、またリード面でも格段の進歩を見せました。Pudgeの指導もあったのではないかと思われます。

Pudgeは出場機会が激減しながらも決して腐った様子を見せず、さすがHall of Famer(当確)の品位を見せてくれました。盗塁阻止率5割と守備は今でも一流も、いかんせん打てず。そして7月上旬に腹筋の故障で離脱。当初思われたより回復に時間がかかったこともあり、残念な数字に終わりました。しかし、それよりなにより、Ramosの指導をしてくれたことに大いに感謝。FA退団しましたが現役続行の意向。あと156本となっている通算3000本安打目指して新天地で頑張ってください。

Pudgeの離脱後はFloresが久しぶりのメジャー復帰。打撃成績は残せませんでしたが、まずは健康にプレーできただけでもよかったのではないでしょうか。

【内野手】
一塁は、オフに2年契約を結んだLaRocheがスプリングトレーニング中に肩を故障。とりあえず開幕したものの極度の打撃不振で早々にDL入り。手術を受けてシーズン終了。ここまでは全くの期待外れです。

LaRoche離脱後ファーストに入ったのがMorse。自身も開幕から1か月は打撃不振でしたが、一塁で常時出場するようになった5月以降打ち始め、そのままシーズン終了までハイレベルで打ち続けました。およそほとんどの打撃部門でチームトップ。ナ・リーグMVP投票でも、5ポイントで19位に入りました。昨季までは一流投手との対戦では圧倒されているように見えることもありましたが、今季は自信を持って打席に入っていました。魅力はなんと言ってもパワー。バックスクリーン、さらには右方向に強い打球を打てるパワースイングで、Beast(野獣)のニックネームを獲得しました。既に29歳ということで、おそらく今がピークと思われますが、来季も主軸と期待されます。9月になり、ルーキーのMarreroが昇格してファーストに入るとMorseはレフトに戻りましたが、打撃の調子は落ちませんでした。

三塁はZimmremanが不動のはずでしたが、スライディングで脇を傷めほぼ2か月欠場。その間、CoraやHairstonで埋めましたが、戦力ダウンは明らか。Zimmremanは出場していたときも長打力で数字が大きく下がったことが気になります。

二遊間は、2年目のDesmondとルーキーのEspinosaが年間通じて頑張りました。Desmondは相変わらず守備が安定しないこと、打撃でも出塁率が低いこともあり、長期的にはアップグレードを考えたほうがいいのではないかという気もしますが、まだ伸びシロはあると思われます。対して、Espinosaは好守とも素晴らしかった。特に守備はゴールド・グラブ候補に上がっても不思議ないレベル。打撃も、後半戦に失速しましたが、前半は新人王の有力候補と言われるほど長打、打点を量産。長打力のある二塁手は貴重です。こちらは今後何年にもわたってチームを支えること間違いなし、と信じられる内容でした。

【外野手】
鳴り物入りで入団したWerthでしたが、打撃はさっぱりでした。チャンスに凡退、しかも三振、しかも見逃し三振のシーンがどれほどあったことでしょう。ライトと、9月に守ったセンターの守備はまずまずでしたが、高年俸とっているんだから、来季はこんな打撃成績では許されません。

センターは今季も安定しませんでした。最多出場機会を得たのがAnkiel。強肩の見せ場は何度かありましたが、いかんせん打てず。個人的にお気に入りのBernadinaもチャンスをものにすることができず。いいときは打席でも素晴らしく、守備でも記憶に残る好プレーを何度も見せてくれましたが、悪いときは好守とも集中力を欠いているとしか思えないようなお粗末なプレーがありました。ベンチ・フロントからの信頼はかなり低下しており、来季は出場機会を得られるかどうか・・・。

レフトは、Morse(右)とLaynce Nix(左)の併用で開幕。Morseが一塁に回った後はNixが頑張りましたが、Nixが故障で調子を落とすとやりくりに苦労しました。7月にレッズから獲得したGomesは完全に期待外れ。来季はMorseが戻ることになります。

【MVP】Michael Morse
文句なしでしょう。ただ、勝手MVP Pointでは、8WでEspinosaとタイでした。特に前半戦はEspinosaのクラッチぶりが目立ちましたから。

2011年12月24日土曜日

2011 シーズンレビュー2: 投手MVP Clippard

投手陣。

【先発】
シーズン序盤は開幕ローテの5人(Livan、Lannan、Zimmremann、Gorzelanny、Marquis)が大きく崩れず、最初に6人目の先発投手が必要となったのは実に5月29日のことでした。故障離脱したGorzelannyに代わって最初に呼ばれたのはMayaでしたが、さっぱり振るわずわずか4試合でマイナー降格。復帰したGorzelannyがまたしばらく先発しましたが、結局7月下旬にブルペンに降格。また、フラッグディールで予定通りMarquisが移籍し、開いたところにDetwilerと王建民が入りました。Zimmremannが投球回数制限に到達したところでStrasburgが復帰。9月にはLivanをシャットダウンして開いたスポットを使い、Milone、Peacockの期待の両ルーキーを試しました。ほぼフロントの開幕前の予定通りの動きができたのではないでしょうか。

チーム最多勝は自身初の2桁勝利を達成したLannan。打線の援護に恵まれず過去3年の勝ち星が9,9,8でしたが、遂に2桁勝利。チームでただ1人シーズン通じてローテーションを守ったことも高く評価してあげたいと思います。相変わらず世間的な評価は低いのですが、速球の平均球速はデビューした2007年の86.5マイルから年々上がり、昨季は88.6マイル、そして今季は89.6マイルに達し、奪三振率、被本塁打率も明らかに向上。一皮向けた感があります。

とはいえ、そんなLannanもZimmremannとStrasburgの輝きの前に霞むのは致し方ないところ。

ZimmremannはTJからの完全復活。防御率3.18はリーグでも10位に入る数字。奪三振数もチーム1位。シーズン序盤は空振りが取れない、三振が取れないと心配した時期もありましたが、オールスター後の奪三振率はTJ前の水準まで戻しました。試合終盤に疲れが見えたところで一発を打たれる傾向(被本塁打率は高くないため、球場観戦した試合で打たれたので印象が強いだけかもしれませんが)を克服すれば堂々たる一線級の投手です。

Strasburgはもう語るまでもありませんね。わずか5試合の登板でしたが、TJからの順調な回復どころか、さらに進化して戻ってきたという強烈な印象を残してくれました。

Livanはもう限界だと思います。良いLivanと悪いLivanがはっきりしているのは例年どおりですが、今季は悪いLivanが圧倒的に多かった。本人は、ロングリリーフとしてでもナショナルズに残りたいという発言をシーズン終盤から繰り返してきましたが、フロントの構想に入っていないことは明らか。マイナー契約の可能性はあるでしょうが、これだけの功労者をマイナー契約というのも・・・。どこかの球団(できればNL東地区以外)に移籍して、もう一花咲かせてくれることを願っています。ちなみに、野球を辞めてもゴルフでいつでもプロになれる腕前だそうです。

王建民はシーズンが進むにつれて球速も上がり、シンカーの切れも良くなり、復活を印象付けました。早々に再契約に成功していますので、来季もローテーション投手として期待。肩の故障からの復活はなかなか例がないのですが、このまま成功してくれることを願っています。

9月に昇格したMilenoとPeacockの2人は、印象的なメジャーデビューを果たしました。2人に共通するのは、全くビビッていないこと。過去のルーキー達(Mock、Balester等)はどうしてもボールが上ずっていましたが、この2人は実に落ち着き払ったマウンドさばきを見せてくれました。特にMiloneの内を突く投球術には恐れ入りました。オプションやら何やら契約関係もあり開幕ローテーションとはいかないかもしれませんが、大きな期待をかけています。

【ブルペン】
スプリングトレーニングで大不振だったStorenが、リーグ4位となる43セーブを記録することになるとは誰が予想したでしょうか。開幕次点で事実上のクローザーだったBurnett調子を崩したこともあって、早くも4月後半には9回を任されるようになり、多少の波はありましたがクローザー適性を完全に示しました。夏にトレードの噂もありましたが手放さなくて良かったとほっとしています。

しかし、インパクトでStorenをしのいだのがClippardの活躍ぶり。昨季に続いて打者を圧倒する投球。時々リトルリーグに中学生が混じっているような気がすることさえありました。認められてオールスターにも出場し、勝ち投手にもなりました。

大きな可能性を感じさせたのがHenry Rodriguez。スプリングトレーニングの出遅れに始まり、昇格直後は荒れるにもほどがあるだろうと叫びたくなるほどの悲惨な登板も多かったのですが、シーズンが進むにつれて安定し、100マイル近い速球に加えて変化球も切れるときは切れまくり、良いときはClippardをしのぐ支配的な投球を見せてくれました。

開幕直後はクローザーも勤めたBurnett。一時、調子を崩し心配しましたが、投球フォームを変えた後半戦はかなり安定。少なくとも対打者ではしっかり結果を残しています。もう1人、試合終盤でいい働きをしてくれたのがCoffey。シーズン通じていい仕事をしてくれました。FA退団しましたが、再契約したい投手の1人。逆に全然ダメだったのSlaten。故障離脱の前も後も出れば打たれる状態でした。

若手では、Cole KimballとRyan Mattheusが目立ちました。ただ、両投手とも肩を痛めて途中離脱。Mattheusはリハビリを経てシーズン終了間際に復帰しましたが、Kimballは手術に踏み切っており、早くても来年夏の復帰と言われています。肩だけに心配。それにしてもRiggleman前監督によるKimballの起用方法には大きな疑問が残りました。こうして故障されただけになおさら。ほんとにもう。9月にメジャーデビューを果たしたSeverinoは奪三振率の高さが目立ちますが、サンプル数が少ないので何ともいえません。

ロングリリーフとして起用されたのが、先発から降格となったGorzelanny、Balester、Mayaそれにシーズン終盤になってStammen。この中ではStammenの好投が目立ちました。もうちょっと使ってやってくれてもいいのにと思ったほど。Gorzelannyもブルペンに回ってからはなかなか好投、特に左打者相手にはしっかり結果を残しました。

【MVP】Tyler Clippard
Lannan、Zimmremannにあげたいようにも思いますが、やはりClippardを外すことはできません。圧巻でした。

当ブログの勝手MVP Pointでも、Lannanとともに4W。ブルペン投手がこの勝手MVPに選ばれるチャンスはそんなに多くないはずなのに4度も。それだけ試合の流れを左右した好投が多かったということです。

2011年12月23日金曜日

2011シーズンレビュー1: 地区3位浮上

そろそろ年末が近付いてきましたが、ようやく2011年シーズンレビューが書きあがりました。

まずはチームとしての戦いぶりから振り返ります。

昨季から勝ち星を11増やし、80勝81敗(ドジャーズとの試合を1試合雨天中止としたため全161試合)。わずかに5割には届きませんでしたが、30球団中では15位と上位グループ。ブログ開始から4シーズン目にして初の地区最下位脱出、球団史上初の地区3位!と、大躍進のシーズンとなりました。

開幕直後を1勝4敗とつまづいたものの、シーズン序盤は大きな連敗もなく、借金基調ながらも時折貯金生活(といっても最大2でしたが)も送りました。5月下旬に5連敗で崩れそうになりましたが、6月中旬に今季最長となる8連勝を記録すると、1敗の後さらに4連勝し、ファンの気持ちを盛り上げてくれました。最後に5割を記録したのは7月18日(48-48)。オールスター後、7月下旬と8月下旬の2度の6連敗でプレーオフ争いからは完全に脱落しましたが、若手主体となった9月を17勝10敗と大きく勝ち越し、来季に望みを持たせるいい感じで閉幕。ファンは気分のいいオフを過ごしています。監督がRiggleman (38-37)からDavey Johnson(40-43) に変わりましたが、その前後で成績は大きく変わりませんでした。何度も書いていますが、交代してくれて本当に良かったと思っています。

ナ・リーグ東地区はフィリーズが4連覇。Halladay、Hamels、Oswaltに加えオフにCliff LeeとFA契約してできた驚異的な 4本柱に、ルーキーのVance Worleyまでが台頭。手が付けられない先発投手となってしまいました(チーム防御率30球団1位)。高齢化で劣化すると見られた打線でしたが、夏にHunter Penceをトレード獲得するなどきっちり補強してまさに死角なし。30球団1の102勝を記録して独走。ただ、そのフィリーズに対してナショナルズは頑張りました。最後の4連戦でスウィープするなど、10勝8敗と勝ち越しています。地区2位は終盤に大失速して最終日にワイルド・カードを逃したブレーブス。そして3位にナショナルズ。メッツはシーズン中にK-RodやBeltranをトレード放出するなど解体モード、マーリンズはJosh Johnson、Hanley Ramirezの投打の主軸がいずれも故障離脱ということもあり、最下位に沈みました。

チーム・スタッツで見ると、投手陣は頑張ったものの打線が打てなかったという印象が裏付けられます。ナ・リーグ6位のチーム防御率3.58をはじめほとんどの投手成績でリーグ平均を上回りました。例外は15位だった奪三振と11位だった完投勝利数くらい。これに対して、打撃成績は、本塁打数(7位)と盗塁数(8位)を除くと下位に沈み、特に三振数1323はリーグ最多を独走で、これは何か対処が必要とされます。 

5割目前まで到達し、しかも主力は若くさらなる伸びが期待されており、「来季はいよいよプレーオフ争いだ」と言っても恥ずかしくないところまで来ました。ただ、今季プレーオフに出た8チームとはまだまだ戦力差があり、ここからのもう1ステップが簡単ではないことは覚悟しておきましょう。

2011年12月22日木曜日

Mark DeRosaと1年契約

ジャイアンツからFAとなっていたユーティリティのMark DeRosaと1年契約に合意。

長くくすぶっていましたが、2006年頃からスーパーユーティリティとして名を上げ、2年前のオフのFAランキングでは12位(Yahoo!)と高く評価され、ジャイアンツと2年12百万ドルで契約。しかし、この2年は故障でわずか73試合の手出場にとどまり.235/.313/.279とさっぱりでした。

投手、捕手、センター以外はすべて守れるという点が魅力。打撃は?ですが、ベンチプレーヤーとしては悪くない補強と見ます。

Carlos Riveroをウェーバー獲得

フィリーズからウェーバーにかけられていたCarlos Rivero内野手をクレームしました。

ベネズエラ出身。もともとインディアンズが17歳で契約しましたが、2009年オフにフィリーズがウェーバーで獲得。この時、もともとの遊撃手から三塁手にコンバートされています。一時はかなり期待され、BAでインディアンズの組織内11位のプロスペクトとまで評価されたこともありましたが、伸び悩み、過去3年間はAAで足踏み。この秋ようやくAAAを7試合経験しました。パワーもなく足もなく、守備も荒い、とあまり芳しいスカウティングレポートは見ません。来季開幕はAAかAAAでしょうし、まだメジャーには遠そうです。

それでもまだ23歳なので少しは期待感を持っていいのかな(フィリーズファンの関連記事参照)。

2011年12月21日水曜日

John Sickels: Nationals Top 20 Prospects

[1/20 更新]
Gio Gonzalezとのトレードでトップ10のうち4人が放出されたことを受け更新されました。それでもB-以上が9人残っています。

[12/21オリジナル]
Sickelsさんのプロスペクトランキングが公表されました(元記事)。

上位はほとんど変わりませんが、既に発表されているBA、Fangraphsのランキングと比較して目立つのは、Miloneへの好評価。潜在能力の高さを重視する傾向のあるBAに比べて、実現可能性(メジャーへの距離)のウェイトが大きいのかなと思われます。

Sickelsさんのランキングは、組織内順位とともに、各選手のGrade(A, B, C)がついていて他球団、あるいは過去と比較できる点が特徴です。今年のナショナルズのランキングの最大のポイントは、Grade B-以上の選手がなんと13人もいることです。過去は、6、7、7でしたから、それだけマイナー組織が充実しているということの表れかと思います。

Grade A
1. Bryce Harper, OF, Grade A
2. Anthony Rendon, 3B, Grade A-
Grade B
3. A.J. Cole, RHP, Grade B
4. Brad Peacock, RHP, Grade B
3. Brian Goodwin, OF, Grade B
6. Derek Norris, C, Grade B
4. Alex Meyer, RHP, Grade B
5. Matt Purke, LHP, Grade B-
9. Tom Milone, LHP, Grade B-
6. Steve Lombardozzi, 2B, Grade B-
7. Sammy Solis, LHP, Grade B-
8. Destin Hood, OF, Grade B-
9. Robbie Ray, LHP, Grade B-
Grade C
10. Chris Marrero, 1B, Grade C+
11. Dan Rosenbaum, LHP, Grade C+
12. Michael Taylor, OF, Grade C+
13. Dave Freitas, C, Grade C+
14. Rick Hague, INF, Grade C
15. Matt Skole, 3B, Grade C
16. Jason Martinson, SS, Grade C
17. Tyler Moore, 1B, Grade C
18. Jeff Kobernus, 2B, Grade C
19. Eury Perez, OF, Grade C
20. Justin Bloxom, 3B-1B, Grade C

OTHERS: Brian Dupra, RHP; Wirkin Estevez, RHP; Taylor Hill, RHP; Blake Kelso, INF; Kevin Keyes, OF; Cole Kimball, RHP; Pat Lehman, RHP; Rafael Martin, RHP; Estarlin Martinez, OF; Randolph Oduber, OF; Josh Smoker, LHP; Kylin Turnbull, LHP; Zach Walters, INF

2011年12月13日火曜日

Doug Slaten を解雇

年俸調停対象選手への契約提示期限。ナショナルズは7人が対象となっていましたが、うちブルペン左腕のDoug Slatenにだけは契約を提示せず。事実上の解雇となりました。まあ、仕方ないですね。2010年はよく働いてくれましたが、今季は対戦打者の打撃成績.356/.434/.603から明らかなように出れば常に打たれていましたから。

John LannanMichael MorseTyler ClippardTom GorzelannyJesus FloresJordan Zimmremannの6選手には契約が提示されました。ボーダーラインと思われていたのがGorzelanny。本年1月にカブスから獲得したときの代償がそこそこ大きかったこと(結果的には3人とも期待外れでしたが)、ブルペン投手としては15試合22.1イニングで2.42/1.08と好成績を残したこと、特に対左打者での有効性は成績から示されていることから、年俸はやや高めですが残ってもいいなと思っていました。ブルペンのロングリリーフ・スポットスターターの座をCraig Stammenと争うことになりそうですが、契約から言って可能性は高いと思われます。もっとも、開幕間際にカットされる可能性も十分あります(このプロセスによる年俸は保証されておらず、開幕前にカットされる場合には日割りで支払われます)。

今後、来季年俸の交渉が行われ、妥結しない場合には2月に年俸調停が開かれることになります。Jordan Zimmremannとは大型複数年契約を結んでくれないかなと密かに願っています。

2011年12月11日日曜日

BalesterとRyan Perryのトレード

デトロイト・タイガースとの間でとRyan PerryCollin Balesterという両ブルペン右腕のトレードが成立しました。

Ryan Perry (2011 for DET)
36G 37.0IP 21BB 24K 5.35/1.62

2008年ドラフト1順目(全体21位)の大卒入団。大学時代からブルペン投手ということもあり、将来のクローザーとして期待されました。早くも翌年にはメジャーデビューを果たして53試合に登板。2010年にも60試合に登板して2セーブも記録。ともに防御率3点台でメジャーに定着したかと思われましたが、今季は不振でマイナー落ちも経験。それでも今季のディビジョンシリーズ、リーグチャンピオンシップシリーズで計5試合に登板しました。90マイル台後半まで出る速球と、80マイル台の切れ味鋭いスライダーが武器の投手ですが、安定感にかけるのが欠点。タイガースはオフにOctavio Dotel をFA獲得しており、終盤を任せるべき投手が余ったと見られます。オプションは1つ残っています。

Collin Balester (2011 for Nationals)
23G 35.2IP 14BB 34K 4.54/1.46

まだエキスポスだった2004年にドラフト4順目で高卒入団。2007年シーズン前にはBAのプロスペクトランキングで球団内1位と高く評価され、2008年にメジャーデビューして初先発初白星を記録するなど、先発投手として順調に成長。しかし、そこで壁にぶつかりローテーションに定着できず。結局2010年シーズン途中にブルペンに転向しましたが、それでも安定せず。今季はほぼモップアップとして使われていましたが、それでもメジャーとマイナーを行ったり来たりを繰り返していました。オプションは切れています。

ナショナルズにとっては、かなりいいトレードだと思います。オプションが切れていて開幕25人に残れるかどうかボーダーラインのBalesterを、オプションが残っているPerryに代えたことでロースターのフレキシビリティが上がりました。また、Perryのスタッツで注目すべきは被本塁打の少なさ。防御率で見るとダメだったとされる今季でも、37イニングで被本塁打はわずかに1本だけ。マイナーを含む通算でも本塁打を打たれにくいことが示されています。これは、特にブルペン投手としては重要な点。それなりに期待していいと思います。

Balesterはこのブログを始めた2008年にメジャーデビューしたこともあり、結構思い入れはありましたが、さすがに期待感はしぼんでいました。オプション切れのBalesterをタイガースがどう使うのかは良く分かりませんが、基本はロングリリーフでしょう。25人枠に残れるよう、スプリングトレーニングでしっかりがんばってください。

2人とも、ともに才能を評価されながらも十分に開花させられなかった投手。新天地で気分一新し、活躍することを期待しています。

2011年12月9日金曜日

まさかのPujols移籍!! (ウィンターミーティング閉幕)

Albert PujolsとC. J. Wilsonの2人ともがエンゼルスとの契約に合意。特にPujolsは、まさかという感じです。セントルイスで伝説になるよりも金を選んだという結果で悲しい気持ちになりましたが、最終的なエンゼルスのオファー、10年254百万ドル(A-Rodの275百万ドルに次ぐ史上2位)に対して、カージナルスのオファーが9年220百万ドル程度に止まっては仕方なかったのかもしれません。でもなあ、やっぱり残念です。セントルイスのファンの心境を慮ると涙さえ誘います。

そしてここでもマーリンズ。Buehrleとの合意後に撤回したものの一時は10年275百万ドルをオファーしていたそうです。行かれなくて良かったのか、行ってくれればBuehrleを獲得できただろうからそっちのほうが良かったのか、微妙なところです。マーリンズはWilsonに対しても6年98百万ドルを提示。最終的には故郷に近いエンゼルスの5年77.5百万ドルに敗れはしましたが、こちらはBuehlreとの合意後も撤回しなかったようです。おいおい、どこまで深いポケットなんだ。

結局、FA戦線はマーリンズとエンゼルスの2チームが席巻。ナショナルズはこのウィンターミーティングの4日間にただの1人も戦力を補強することができませんでした。引き続き、先発投手とセンター探しは課題として残っています。先発はOswaltと、そして本当にポスティング手続きが開始されたダルビッシュが次の(そして最後の)ターゲットでしょうか。ダルビッシュはまず交渉権を得る必要がありますが、ナショナルズは入札は行うだろうと噂されています。短期的にも長期的にも高くつく可能性はありますが、現在補強可能な投手の中では間違いなく最高級。行って欲しい。センターは・・・CespedezがなければWerthをセンターに回してライトを補強することも考えられます。後はベンチ、ブルペンの補強も残っています。

まだまだ冬は長い。

[ルール5ドラフト]
やはり午前中にルール5ドラフトが行われました。全体16位を持っていたナショナルズでしたが、メジャーリーグの40人枠に入れなければならない選手は1人も指名しませんでした。1軍半の選手をかき集めなくてもよいという事実自体が、ロースターの充実ぶりを示していると言っては言い過ぎでしょうか。

他方、Brad Meyers投手がヤンキースに、Eric Komatsu外野手がカージナルスに奪われました。Meyersはプロスペクトの1人なので、やはり、という感じです。2007年に入団してからじわじわと頭角を現し、2009年にはチームの公式Minor League Pitcher of the Yearにも選ばれていました。今季途中にAAAに昇格し、そこでも結果を残していました。今季も116奪三振に対して四球はわずかに15ととにかく四球が少ない投手。ヤンキースはリリーフ投手として使ってみたいとしていますが、果たして割り込むことができるでしょうか。個人的にはさっさと帰ってきて欲しいと思っています。Komatsuは夏にJerry Hairston Jr.との1対1のトレードでブリューワーズから来た選手。1番センタータイプですが、AAでも十分な結果を残したとは言えず、まだメジャーには早過ぎるでしょう。

ナショナルズは、AAAレベルでBeau Seabury捕手をロッキーズから、AAレベルでMatthew Buschmann投手をパドレスから奪いましたが、年齢も高く、数字を見ている限りあまり期待できそうにありません。Seaburyは守備の人のようです。

2011年12月8日木曜日

Buehrleはマーリンズへ

悔しいなあ。ナショナルズのこの冬一番のターゲットだったMark Buehrleをマーリンズの札束攻勢の前に失いました。

ウィンターミーティング3日目。カージナルス残留が濃厚と言われながら、マーリンズから攻勢をかけられたPujolsの行方が決まらず、なかなか他のFA選手たちの交渉も進まないまま推移。午後になり、Buehrleが候補を3球団に、さらにナショナルズとマーリンズの2球団に絞ったという情報が入り、しかもマーリンズがC. J. Wilsonに6年契約を提示したという情報もあって、一時は合意できるかもと期待しました。しかし、夕方になって、マーリンズがPujols戦線から離脱するとともにBuehrleへのオファーを引き上げたことで勝負あり。最終的には、ナショナルズのオファーが3年42百万ドル程度にとどまったのに対し、マーリンズは4年58百万ドル。Buehrle本人はナショナルズにかなり好感を持ってくれていたようですが、年数でも、平均年俸額でも、完全に上回られてしまってはさすがに無理。せめて4年契約を提示できなかったのかなあ。Buehrleなら4年でも良かったと思うんだけど。

ナショナルズにとっての次の(というか最後の)候補はRoy Oswaltになりそうです。3年契約を希望しているようですが、さすがに長い。2年プラスオプションくらいでなんとかなりませんかね。ま、ダメなら現有戦力でもいいと思えば気は楽です。

それにしてもマーリンズの大盤振る舞い振りには参ります。Bell、Reyesに続く大物FAとの合意。さらにC. J. Wilsonとの交渉も継続している模様。これまでのイメージと全く違う球団経営にちょっと感覚的に付いていけません。新球場ってそんなに儲かるのか?!

その他のニュース。

●Pujols(多分カージナルス)とWilson(多分エンゼルス)はさすがにそろそろ決まりそうな気配。

●元ナショナルズでは、ブルージェイズからFAとなったJon Rauchがメッツと1年350万ドルで契約。やはりブルージェイズからFA移籍のFrank Franciscoとクローザーを争うみたいです。NL東地区に来なくてもいいのに。

●西武からポスティングにかけられていた中島裕之をヤンキースが落札(2百万㌦)。他に入札した球団はなかったようです。これから契約交渉が行われます。内野では完全に控えになってしまいますが、外野も守れるのかな。もう1年待って、FAとしてレギュラーになれるチャンスのある球団を選ぶべきだと思います。

ダル、来るの?ホントに?

2011年12月6日火曜日

ウィンターミーティング2日目終わり

ウィンターミーティング2日目が終わりましたが、まだ大きなニュースは入っていません(Manny Ramirezの復帰表明くらい?)。

初日夜にC. J. Wilsonにナショナルズが6年契約をオファーしたという情報が流れました。せいぜい4年オファーくらいしかないと言われる中で「まさか」と思いましたが、GM以下が明確に否定。ガセネタでした。出しても不思議ないチームと高く評価されているわけではなく、当て馬として馬鹿にされているようで、こういう情報が流れること自体不快です。発信元は、思ったような契約オファーが来ないことに焦るWilson陣営と勘ぐられています。もはや権謀術数の世界ですね。ナショナルズ側もRizzo GMやJohson監督が記者に対して、「センターも先発投手も必ずしも必要ない」と発言していますが、これも交渉相手へのジャブを放っているととらえるのが正しいと思います。BuerleとOswaltへの関心は本物でしょうし、センター関連の情報は2日目も流れてきています。情報戦が展開されているわけです。とにかくWilsonに行かないことがはっきりしただけでも良かったと思います。

その他のナショナルズ関連のニュース。

●Jerry Hairston Jr. がドジャーズと2年契約600万ドルで合意。NixといいHairstonといい、ナショナルズで頑張って、次にいい契約を勝ち取る選手がいることは嬉しいですね。

●マイナーFAとなっていたJ. D. Martinがマーリンズとマイナー契約。

●元ナショナルズでは、Matt Cappsがツインズと1年450万ドルで再契約。今季はマリナーズで4番も打ったAdam Kennedyがドジャーズと1年80百万ドルで契約。

2011年12月5日月曜日

ウィンターミーティング前夜

明日からウィンターミーティングが始まります。ビッグネームのFA選手たちの契約やトレードがいろいろ出てきそうです。昨年は、ウィンターミーティングの直前にナショナルズがJason Werthと契約合意に至り、周囲をあっと言わせましたが、今年は・・・。

ナショナルズのターゲットは、先発投手とセンターとGMが明言しています。

先発投手でナショナルズが関心を持っていると言われているのは、C. J. WilsonMark BuehrleRoy Oswaltの3人。中でもBuehrleにはかなり強い関心を持っており、球団首脳がセントルイスのBuehrleの自宅に訪問し、既に契約を提示しているようです。ただナショナルズ以外にも人気があり、噂では関心を寄せているのは14球団にも上るとか・・・。個人的にもかなり好きな投手の1人なので獲得には大賛成ですが、条件があまり上ってしまうとなあ。Wilsonにはあまり執着していない様子。このオフ最高のFA投手とされていますが、絶対的なエース級とは言えないレベル。要求があまりに過大で多くの球団が二の足を踏んでいる状況。タイプAでドラフト指名権を失うこともあり、避けてほしい選択肢。Oswaltは腰・背中の故障の不安を抱えますが、短い契約なら高くてもありかなと見ています。Edwin Jacksonなどあまり他のFA投手には惹かれませんが、Javier Vazquezが引退を撤回するならいい選択肢だと思います。ダルはきっと今年は(来年以降も?)来ないと見ています。どうも当地のメディア(SIやESPN)は本人は来たいのに球団が邪魔していると勘違いしている感じがします。

センターは、FAにめぼしい選手がいません。Coco CrispRick Ankielくらいですが、ナショナルズは関心なしと言われています。また、まだ手続き的にFAになっていませんが、キューバから亡命してきたYoenis Cespedesにも関心を示しており、ドミニカ共和国までRizzo GMが足を運んでワークアウトを視察しています。他にはヤクルトからポスティングにかかる青木という選択肢もありますが、報道を見ている限りあまり関心は内容です。Cespedesへの評価がどの程度かわかりませんが、このウィンターミーティングではトレードの話がいろいろと出てくる可能性があります。候補と言われているのが、 B.J. Upton(TB)、Denard Span(MIN) といったところ。Spanは夏にも噂がありましたが、脳震盪の影響が懸念されることと、何より夏にStoren(ありえない)を要求したように要求が高すぎるので話になりません。Uptonは長打が打て足もあるということで好選手だとは思いますし、若いのも魅力ですが、打率・出塁率が低くて三振がものすごく多いという、今季のナショナルズの欠点をさらに助長しかねない選手。チームにフィットし過ぎ(笑)。FAまであと1年しかないこともあり、個人的には気に入りません。ということで、Cespedesがダメなら、CrispかAnkielを獲得しに行けばいいと思います。それがだめならとりえあずBernadinaで開幕してもいいと思うんだけどなあ。

ナショナルズの選手でトレードの噂が出ている選手としては、何と言ってもJesus Flores。相変わらずベネズエラのウィンターリーグでは打ちまくっています。Wilson Ramosがいるのでナショナルズでのレギュラーはかなり厳しく、いいトレードで送り出してあげられればと思います。他にはDesmond、Lannan、Detwilerもトレードの噂がありますが、個人的には3人とも残って欲しい選手です。

ルール5ドラフトについては前に書きました

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ニュースをいくつか。

さっき入ってきたのが、「マーリンズがJose Reyesと6年106百万ドルで合意」。わお。Hanley Ramirezがいるのでまさかと思っていましたが、やってくれました(Ramirezはサードへコンバートの見通し)。先日、クローザーのHeath Bellとも3年27百万ドルで合意したばかり。来季の新球場開場に向けて、球団名を「フロリダ」から「マイアミ」に変えるだけでなく、大規模な戦力補強をするとオーナーが公言していましたが、その言葉通りの大盤振る舞いです。さすがにPujolsからは手を引くと思いますが、先発投手の大物を獲得しに行くかもしれません。いやはや、ナショナルリーグ東部地区は簡単には勝てそうにありません。

最近の(やや古いものもありますが)、ナショナルズ関連のニュース。

●FA退団していたLaynce Nixがフィリーズと2年契約。ナショナルズも2年契約を提示したようですが、条件で及びませんでした。むむむ、ライバルに行かれるとは。

●マイナーFAとして退団していたShairon Martisがパイレーツと、Garret Mockがブルージェイズとそれぞれマイナー契約。2人とも一時はナショナルズで先発ローテーションに入っていた選手。Martisは2009年を最後にメジャーから遠ざかっていましたが、まだ24歳で、昨季はAAで好投していましたので、もったいないという印象がどうしてもあります。Mockは・・・拾ってもらって良かったですね。

●Jim Riggleman前監督がレッズ傘下のAAチームの監督に就任することになりました。あんな辞め方しても仕事があるんですね。驚きました。

2011年12月1日木曜日

Fielderはナショナルズにフィットするか

Marreroの故障離脱と前後してナショナルズがPrince Fielderに関心を示しているという情報が出てきました。とはいえ、主な根拠がFielderのエージェントScott Borasとナショナルズの密接な関係という程度なので、どこまで真剣な話なのかは分かりません。

現在のロースターを見ると、来季の一塁手はレギュラーのAdam LaRocheがいて、何かあればMichael Morseが守れますので、慌てて補強する必要はなく、せいぜいベテランのバックアップ(Mark DeRosaなども名前が挙がっています)を獲得すれば十分のはずです。LaRocheは故障からの回復に特に遅れはないと見られていますし、来季年俸が800万ドルと高額であることから、ベンチプレーヤーにするわけにもいかず、かといってトレードでの引き取り手もないでしょうから、動かしようがありません。

オフに入ってからのRizzo GMの発言では、補強の優先課題はセンターと先発投手であると明言しており、それ以外のポジションに多額をつぎこむ可能性に言及したことはないはずです。

Fielder自身についても、これまでの成績は、出場試合数に表れる健康度を含めても文句のつけようがないほど素晴らしいものですが、あの体形から30代半ばにもなれば急速に劣化すること必定と思われ、総額1憶ドルを超えるような超長期契約を結ぶリスクはかなり大きいと言わざるを得ません。

しかし、そんな中でも、ナショナルズがFielderを獲得することは個人的には「あり」だと思います。可能性も十分あると思います。

Fielderの最も魅力的な要素は、20歳でデビューしたため来季開幕時でもまだ27歳であること。言われているように急速に劣化して契約の後半は不良債権化するとしても、最初の4、5年は働いてくれると期待できます。この4,5年というのがポイント。StrasburgがFAとなるのが2016年のシーズン終了後。それまでの5シーズンを、ナショナルズがワールドチャンピオンを真剣に狙える「ウィンドウ」と考え、その間、可能な限り高い戦力をそろえて戦うとすれば、Fielderが32歳までの4年間働いてくれればいいわけです。2016年のシーズンが終わった後に高額の不良債権を抱えて途方にくれることになるとしても、それまでに1度でもワールドチャンピオンになれればいいじゃないですか。2016年以降のことなんて、また改めて考えればいいんですから。フロントもそう考えているのではないかという気もします(必ずしもそのように表明されたことはありませんが、Jason Werthの契約もこう考えればすっきりします)。

次のポイントは、仮にFielderを獲らなかったら来オフどうするのか、という問題です。現時点でFA選手となる見込みの選手に、Fielder級の選手はいません(2013年オフにはJoey Vottoが出てくる予定ですが)。傘下のChris MarreroやTyler Mooreが大化けしてくれる可能性にかけるのはリスクが高すぎます。Harperが昇格してレフトに入り、Morseをファーストにコンバートするというのがメインシナリオだと思いますが、Morseをそこまで信用していいのかというと個人的には少し疑問を持っています。故障のリスクもあります。また、守備面でもMorseよりFielderのほうが上だったりします(2人とも決して良くありませんので、「まだまし」という表現のほうが妥当ですが)。

もう1つの要素は、打線での存在です。現状では主軸は右打者ばかり。今季の開幕時はLaRocheが4番に入っていましたが、来季はとても任せられません。そうなると、Zimmerman、Morse、Werthと右打者ばかりです。ここに4番にFielderが入るとぴったりフィットします。ZimmermanやMorseへのプロテクションとしても機能してくれることが期待できます。

2012年開幕ロースター
1. Ian Desmond SS (R)
2. Roger Bernadina CF (L)
3. Ryan Zimmerman 3B (R)
4. Prince Fielder 1B (L)
5. Michael Morse LF (R)
6. Jason Werth RF (R)
7. Danny Espinosa 2B (S)
8. Wilson Ramos C (R)
9. Jordan Zimmermann P

2013年開幕ロースター(空想)
1. Anthony Rendon 2B (R)
2. Danny Espinosa SS (S)
3. Ryan Zimmerman 3B (R)
4. Prince Fielder 1B (L)
5. Michael Morse LF (R)
6. Jason Werth CF (R)
7. Bryce Harper (L)
8. Wilson Ramos C (R)
9. Stephen Strasburg P

もちろん、あまりの高額契約は勘弁してください。7年1.5億ドルくらいで手を打ってもらえませんでしょうか・・・。

2011年11月29日火曜日

Marrero 故障で開幕絶望

ドミニカ・ウィンターリーグに参加していたChris Marrero一塁手がハムストリングの故障で離脱。ワシントンに戻って検査を受けた結果は「断裂」の重症で即手術。来季の開幕にはもちろん間に合わず、回復状況によってはシーズン全休の可能性もあるとのことです。がががーん。ウィンターリーグへの参加はこのリスクがあるんですよね・・・。

9月に初昇格を果たし、スプリングトレーニング次第では開幕ベンチ入りも夢ではないというところまで来ての故障。かわいそうに、本人が一番ショックでしょう。一日も早い復帰を願っています。

2011年11月28日月曜日

新労使協定のポイント

相変わらずなかなかまとまった時間がとれませんが、サンクス・ギビング休暇を利用して書いてみました。

11月22日火曜日に、MLB機構と選手組合との間で2011年12月から5年間有効の新たな労使協定が締結されました。この夏NFLが当初期限を延長してロックアウトの末になんとか合意したことや、NBAに至ってはシーズン開幕予定日を過ぎ、(MLBの合意を受けて)つい昨日ようやく合意に達し、約1か月遅れでシーズン開幕という状況になっていることを考えると、期限の2週間も前に合意に達したことは、それだけでも偉業と言っていいと思います。合意会見で「20年の平和」という言葉が何度も使われていました。1994年のシーズン途中にストに入ったことにより人気が急落した苦い経験を忘れてはないということです。ファンあってのプロスポーツということをよく理解しています。

さて、多岐にわたる合意内容のポイントをいくつか紹介しておきます。(現時点で公表されている公式の資料のほか、各種報道などを読みながら作ったものです。間違いなどお気づきの点がありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。)

●プレーオフ拡大
プレーオフ進出チームを両リーグ1チームずつ増加(計10チームがプレーオフ進出)。地区優勝チーム(3チーム)を除いたリーグ勝率上位2チームがワイルドカードでのプレーオフ進出となり、まずこの2チームが1ゲームプレーオフを戦います。その勝者がリーグ最高勝率チームと戦うことを含め、ディビジョンシリーズ以降は現行と同じフォーマット。これにより、ワイルドカード進出チームは1ゲームプレーオフに(可能であれば)エースを投入せざるを得ず、地区優勝チームに比べて不利な戦いを強いられるため、地区優勝の価値が上がることが期待されます。2012年から導入するか、2013年からとするかは2012年3月1日までに決定。Bud Seligコミッショナーは2012年からの導入を示唆していました。地区優勝の価値が下がっていることは気になっていましたので、歓迎です。

●アストロズがア・リーグ西地区に移籍
2013年から、50年以上にわたりナ・リーグに所属してきたヒューストン・アストロズがア・リーグ(西地区)に移籍。これで両リーグとも15チームずつ、各地区とも5チームずつと均衡が取られることになりました。これにより、開幕から毎日どこかでインターリーグの試合が行われることになります。私はインターリーグ自体にあまり好感を持っていないので、どうもしっくりきません。2チーム増やして両リーグとも16チームずつにすればよかったのに。

●FA選手に伴うドラフト指名権補償制度
「一定のFA選手」が旧球団とは異なる球団(新球団)と契約した場合、旧球団はドラフト指名権を得ることになります。一見すると現行制度とあまり変わらないようですが、結構変わります。

まず、この「一定のFA選手」の定義が変更となります。現行のタイプA、タイプBという選手の成績に基づく格付けを廃止。対象となるのは、前年の年俸上位125選手の平均年俸を上回る1年契約を旧球団から提示されながら(提示期限はワールドシリーズ終了後5日以内)、これを拒否した(拒否期限はその後7日以内)選手のみ。この上位125選手の平均年俸というのはおおよそ12百万ドル(!)という水準になりますので、かなりのエリート選手だけが対象となります。また、シーズンを通じて所属した選手だけがドラフト指名権補償の対象となりますので、FA流出後のドラフト指名権を期待したシーズン中のトレードはなくなります。

対象となる選手と契約した新球団はドラフト指名権を1つ失います。現行制度では上位15位までの1順目指名権はプロテクトされ、2順目を失いますが、今回、プロテクト対象が「上位10位まで」に変更となりました。また、旧球団はドラフト指名権を得ますが、現行制度では新球団の指名権を譲渡してもらう形でしたので、1順目だったり2順目だったりどこと契約するかに左右されていましたが、とにかく旧球団の指名順位をそのまま引き継いでいました。新制度では、通常の1順目(下記の競争力維持のためのくじ引きによるドラフト指名権を含む)が全て終わった後に、この補償指名権を持つ球団が前年の勝率下位から順に指名していくことになりました。従来のサンドイッチピックは廃止。タイプAの選手を失った場合は2つ指名権を増やしていたわけですが、今後は1つだけになります。

なお、新制度の導入は2012年シーズン後のオフからで、今オフ・来年6月のドラフトは現行制度を基本とし、多少修正(ブルペン投手を中心とする一部の選手を補償対象から除外)したものが適用されることとなります。

●競争力維持のためのくじ引きによるドラフト指名権
というものが新設されます。まず、低収入の10球団とスモールマーケットの10球団(だいたい一致するはず)を対象に前年の勝率を加味してくじ引きを行い、6球団に通常の1順目の後の6つの指名権を与えます。さらに、収入分配制度で分配を受ける側の全球団から1順目のあとの6つの指名権に当選した球団を除く球団を対象にやはり前年勝率を加味してくじ引きを行い、2順目の後に6つの指名権を与えることになります。しかも、これらの指名権は球団間でトレード可能。なかなか斬新です。こういった制度でチーム戦力バランスを図ろうとする発想は日本にはなかなかありませんね。

●ドラフト指名選手との契約
ドラフト指名選手に対して支払うことのできる契約金に上限が設けられます。10順目指名選手(11順目以下でも10万ドルを超える場合はカウント)までに支払うことのできる上限が4.5~11.5百万ドル(各指名順位に異なるスロット額が示されるので、その球団の指名順位が上位であれば上限も上がり、下位であれば下がります)になります。これを超過した球団は超過額の75%~100%という高額の課徴金を支払うだけにとどまらず、超過額が5%以上の場合には翌年以降のドラフト指名権(超過額により、翌年1順目のみ、翌年1順目と2順目、翌2年の1順目)を喪失することになります。かなり厳しい精細なので、超過する球団は出てこないのではないかと思われますが、まずは来年のドラフトに向けて、Scott Borasを初めとするエージェントがどのような動きを見せるかが注目されます。

また、ドラフト指名選手との契約期限が、従来の8月15日頃から7月12~18日の間のいずれかの日(毎年異なる)に前倒しされます。これまでは契約が遅かった選手はマイナーを経験することのないままシーズンが終わったりしていましたので、選手の育成という観点からは望ましいことだと思います。また、従来はいきなりメジャー契約を結ぶことも可能でしたが(最近のナショナルズでも、Strasburg、Harper、Purke、Rendon)、今後はマイナー契約しか認められないこととなりました。

これまでもMLBが推奨する契約金水準が示されていましたが、必ずしも守られていませんでした。というか、これを守らず下位指名選手に高額の契約金を積むことで入団させるという作戦が成り立ってきました。ナショナルズはこれをかなり積極的に使ってきた球団の1つであり、A. J. ColeやPurkeがその代表格です。FA選手に比べれば遥かに額が小さくて済むギャンブルであり、どちらかというとスモールマーケットの球団が有効に使ってきた印象がありますのでチーム間の競争力バランスには反するのではないかと懸念します。また、フットボールやバスケットボールとベースボールの両方で才能が認められていた選手をベースボールに専念させることにも役立ってきましたが、今後はそのようなことは少なくなると思われます。アメリカのカレッジスポーツでは、フットボールとバスケットボールはかなりメジャーで高い奨学金も提示されていますが、ベースボールはややマイナー感が否めません。

●海外選手との契約
まずここで言う「海外選手」とは、主にドミニカ共和国、ベネズエラ、コロンビアといった中南米・カリブ海諸国の若い選手です。日本人選手の扱いは明記されていませんが、キューバ選手について「23歳以下でプロ経験が5年未満の選手」と限定されているようなので、日本選手も同様と思われます。つまり、日本プロ野球でいうところの「海外FA選手」やポスティング選手は対象外となり、レッドソックスと契約した田沢投手のような例は対象になると思われます。

そういった海外選手との契約は従来、契約できる時期は限定されていましたが、特に金額的な制約を課されていませんでした。今回、年間(7月から翌年6月)の契約金額の合計に上限が設けられることになりました。まず来年7月からの1年間は各球団とも2.9百万ドル。翌年以降は1.8~5百万ドル(勝率の低い球団ほど上限が高い)となります。この上限を超える場合には、75%~100%という課徴金を支払うのに加え、超過額が5%を超える場合は翌年、高額選手と契約することができなくなるというペナルティが課されます。また、2013年7月以降はこの上限を球団間でトレードすることが可能となります。さらに将来的にはこれらの選手をドラフトの対象に含めることを検討することも合意されています。

現行制度上は、大金を持つチームが有力な選手を囲い込むということも可能と言えば可能でしたが、FA選手に比べれば相対的に投資が小さく済むことから小規模球団もギャンブルに出ることができる分野でした。代表的な例は、キューバから亡命したAroldis Chapman投手と6年30百万㌦という契約を結んだレッズ。これが使えなくなるということは、ドラフト選手の場合と同様に、競争力バランスに反するという点で懸念があります。また、表面上の契約金額とは別の裏金が動くのではないかという懸念もささやかれています。

日本プロ野球を経ずに日本の23歳以下の選手を獲得することはかなり難しくなりますので、日本プロ野球には朗報なのかもしれませんね。

●年俸調停権取得
特に別の契約をしていない限り、メジャーリーガーの年俸は、昇格から数年間最低保証年俸(50万ドル弱)付近で据え置かれた後、年俸調停権を取得すると急激に上昇していきます。この年俸調停権を取得するのに必要な期間は、原則3年なのですが、2年以上3年未満でも昇格からの期間がある程度長い選手は「スーパー2」と呼ばれ、2年目終了後から年俸調停対象となります(FAとなるのは6年目終了後なので、年俸調停対象となる回数が4回となる)。

今回、このスーパー2となる対象選手が、昇格後の期間が2年以上3年未満の選手中の上位17%から22%に拡大されました。従来から、有望新人の昇格時期を大きく左右してきたこの制度。従来は、6月に入ればスーパー2扱いにならないだろうと想定できた(だからStrasburgのデビューは6月だったわけです)のですが、今回の改正では6月末あるいは7月にならないと危険といわれています。Bryce Harperの昇格時期がこの改正により遅れるかどうかという議論もありますが、そもそもこのスーパー2扱いになるかどうかが話題になるほど早く昇格する可能性があるとは思えません。フロントの発言を聞いていると、開幕はAA、シーズン半ばにAAAに昇格して、9月デビューではないかと思われます。(もちろん、個人的には一日も早く昇格して欲しいですが)

●その他
-マイナー契約でスプリングトレーニングに参加し、開幕の5日前までに解雇されなかったにもかかわらず開幕ロースターに残されなかった選手は、10万ドルの支払いを受け、6月1日に自由契約となることができる。

-ダブルヘッダーが行われる日は25人ロースターが26人に拡大できる。

-今季ホームランか否かだけで用いられていたインスタント・リプレイ(ビデオ・リプレイ)がフェアかファールかの判定、ボールがフェンスに当たってグラブに収まった(ヒット)のか直接捕球した(アウト)のかも用いられる(詳細は、今後のMLBと審判団体との協議による)。

-超過すると課徴金を払わなければならなくなる年俸総額水準は1億7800万ドルとする。

-2012年のスプリングトレーニングからヒト成長ホルモン(HGH)を対象に含む血液検査を導入。

-球場でのたばこ(かみたばこ含む)禁止。

-メープル製のバット(a low density maple bat)の使用禁止。

-2013年からより安全性の高い(時速100マイルに耐えられる)ヘルメットに変更。

2011年11月19日土曜日

Kimball 取り返した!!

つい先日ウェイバークレームでブルージェイズに奪われていたCole Kimballを、ウェイバークレームで取り返しました!!! ブルージェイズも獲得してはみたものの、その後の編成の中でやはり40人から外そうとしたようで、そこをすかさずナショナルズが見逃さずにクレームしました。1ファンとしては密かにとてもうれしいのですが、本人は、リハビリ中なのに、気が気じゃないでしょうね・・・。

 制度的には改めて40人ロースターから外そうと同じプロセスを行くことも可能ですが、さすがに4月の開幕時に60日DLに入れるまで、このまま行くんじゃないかと思います。

 ともかく、よかった。

Norris, Moore, Perez, Solanoが40人ロースター入り

Derek NorrisTyler MooreEury PerezJhonatan Solanoの4選手を来月のルール5ドラフトで指名されないように40人ロースターに入れました。4人とも初めてです。おめでとう!

 Norrisはもう言葉を必要としませんね。

 Mooreは2008年16順目入団の右打ちの一塁手。それまでパッとしなかったのに、2010年の後半から猛烈に打ち出し、2年続けてシーズン31本塁打を放っています。三振が多く、一塁しか、しかも平均以下のレベルでしか守れないなど、欠点が多いためにプロスペクトとしての評価は高くありませんが、2年続けて所属したリーグの本塁打王、しかも独走という長打力はそれだけで十分魅力的です。

 Eury Perezはドミニカ出身のまだ21歳の外野手。足(今季45盗塁)とセンターの守備の評価は高く、打率も高い水準を残します。ただ、とにかく早打ち。三振も少ない代わりに四球も少なく、出塁率が低いのが最大の欠点。上のレベルで戦っていくには、もう一皮むける必要がありそうです。

 最後はSolano。ちょっと驚きました。守備力は評価されている捕手ですが、打てません。マイナーのデプスという感じであり、ベテラン捕手とマイナー契約すればいいのに、と思ってしまいました。

 プロテクトから外れた選手で他球団に指名されないかと心配なのは、Brad MeyersJosh Smokerの2人。Meyersは故障があったとはいえAAAまででの実績は十分。特に与四球の少なさはちょっと異常な水準ですから、こういう投手が好みの球団がありそうだなと恐れています。元ドラ1のSmokerは先発としてはダメでしたが、ブルペンに行ってからはかなりの好成績。左腕でもあり、ブルペンに置いておこうとする球団が出てくるかもしれません。

2011年11月17日木曜日

11/17 AFL Harper最終戦は2安打締め / 参加選手の成績のまとめ

最終戦、野手が3人そろって出場。Harperはトリプルを含む2安打、素晴らしい締めくくりとなりました。Waltersも1安打放ってなんとか2割をキープ。Norrisは大失速のまま終了・・・。

Harper 2/3 triple R K .333
Norris 0/3 .276
Walters 1/3 double RBI K .205

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参加選手の成績のまとめです。

Bryce Harper 93AB 6double 3triple 6HR 11BB 22K .333/.400/.634 4SB
 OPSは1.034はリーグ8位。参加最年少の19歳でこの数字は素晴らし過ぎ。序盤の数試合の不振(スロースターターなのはいつものことです)さえなければ、もっと成績は良かったはず。後半戦だけなら打率4割を超えていますから。改めて価値を確認しました。ただ、外野守備には「まだまだ」という評価が一般的。捕球、送球とも、判断・正確性に疑問符が付いているようです。

Derek Norris 76AB 2double 2HR 12BB 14K .276/.367/.382 4SB
 最後の6試合で23打数2安打、四球もわずかに2つと急減速。オールスターに出場しておかしくなったかな。失速がなければと悔やまれますが、それでも下げていた株を大いに戻しました。ルール5から守るためにまもなく40人ロースターに入ることが予想されます。こちらも守備はまだまだという評価です。

Zach Walters 83AB 5double 1HR 4BB 21K .205/.253/.301 0SB
 終始打率2割前後をうろうろ。うーん、期待外れ。

Sammy Solis 7G(7GS) 26.0IP 16BB 25K 4.50/1.73
 出来不出来の差が大きく、最終的な数字はぱっとしませんが、11月4日の登板で4イニングで9三振を奪う快投。週間MVPにも選ばれました。ただ、ランナーを出し過ぎ。もう一皮むけてくれないと期待感は高まりません。

Matt Purke 7G(1GS) 7.1IP 3BB 5K 13.50/2.05
 ひどい数字が残っていますが、唯一の先発登板時にわずか1死の間に5安打2死四球で7失点したのが響いています。あの日のファンの精神は恐慌状態でした。ただ、次第に調子を上げて、最後の4試合は4イニングを無失点と期待感を高めて終了。来季のスプリングトレーニングが楽しみです。

Rafael Martin 10G 12.0IP 6BB 9K 1.50/1.17
 安定感のある投球内容で結果を残しました。ちょっと四球が多いかな。それでも結果は結果。評価の上昇率では一番かもしれません。

Pat Lehman 12G 14.2IP 3BB 17K 9.82/1.98
 途中、かなり打ち込まれた時期もありましたが、終盤はやや持ち直しました。奪三振の多さは目を引くものがあります。

 AFLも遂に閉幕。本当のオフが来てしまいました。

Kimball ブルージェイズに奪われる

Cole Kimballを40人枠から外そうとしてウェイバーにかけたところブルージェイズに奪われました。大ショック。

 肩の手術のため早くても来年のオールスター頃にしか復帰できない、しかも復帰率の低い肩の故障、ということで確かに価値は下がっていましたが、まだまだ期待していただけに残念でなりません。ルール5ドラフトに備えて40人ロースターを整理しなければならないとはいえ、これで32人となり8人も空いているのに置いておけなかったのでしょうか。

 今さらながら故障が悔やまれます。昇格したてでいきなり3連投させたRiggleman采配が遠因だと言ったら、バイアスかかり過ぎですかね。

 まずは故障からしっかり復帰して、頑張ってください。応援しています。

11/16 AFL Martin, Lehmanも無失点で終了

Rafael MartinPat Lehmanの両ブルペン投手が最後の登板。ともに1イニングを無失点。Martinは参加した投手陣の中で一番手ごたえを感じているのではないでしょうか。Lehmanは、なんとか防御率を1ケタに落として終了・・・。野手は出場なし。明日の最終戦は3人そろって出てくれるかな。

Martin 1.0IP 0ER BB 1.50
Lehman 1.0IP 0ER H 9.82

2011年11月16日水曜日

11/15 AFL Norris減速・・・

野手が3人そろって出場。Harperが2安打1四球で好調を維持したままでシーズンを終えそうな一方で、Norrisがここに来て2試合連続で4打席ノーヒットと急減速。打率3割を割り込んでしまいました・・・。出場はあと1試合だと思われますが、何とか結果が欲しい・・。Waltersは2割は維持したいところ。

 Purkeが4試合連続無失点、しかも2奪三振。残った防御率は2桁ですが、いい感じでシーズン終了。来季のスプリングトレーニング(40人ロースターに入っているので招待される)を楽しみにしましょう。

Harper 2/3 BB R K .322
Norris 0/4 2K .288
Walters 1/4 K .200
Purke 1.0IP 0ER H 2K 13.50

2011年11月14日月曜日

Fangraphs: Top 15 Prospects

11月1日にFangraphsのプロスペクトランキングも出ていました。

1. Bryce Harper, OF
2. Anthony Rendon, 2B/3B
3. A.J. Cole, RHP
4. Alex Meyer, RHP
5. Brian Goodwin, OF
6. Matt Purke, LHP
7. Brad Peacock, RHP
8. Robbie Ray, LHP
9. Derek Norris, C
10. Destin Hood, OF
11. Sammy Solis, LHP
12. Chris Marrero, 1B
13. Steve Lombardozzi, 2B
14. Zach Walters, SS
15. Jeff Kobernus, 2B

 簡単なスカウティング・レポートも付いています、読んでみると、上位はもちろんとして、8位のRayと10位のHoodへの高評価が目立ちます。他方で9位のNorrisについては、メジャーではバックアップが精一杯というかなり厳しい評価。

 なお、15人の他にSleeper AlertとしてJosh Smokerが紹介されていました。先発としてはダメでしたがブルペン投手としての可能性が評価されています。

11/14 AFL いよいよ最終週

いよいよ最終週です。土曜日の決勝に出る望みはなくなっているので、ナショナルズから参加の選手にとっては残すところ木曜日までの4試合。いい感じで終わりましょう。

今日の試合に出場したのはHarperのみ。第1打席四球の後、第2打席で打点付の二塁打。第3、第4打席は三振でした。

Harper 1/3 double BB 2R RBI 2K .310

RoY: Ramos、Espinosaが得票!

両リーグの新人王が発表されました。ナ・リーグはリーグのセーブ王も獲得したブレーブスのCraig Kimbrel投手が受賞。防御率2.10、投球回数77イニングで127奪三振という脅威の奪三振率。最終戦のセーブ失敗さえなければ、とはどうしても思いますが、素晴らしいシーズンだったことは疑いありません。満票での受賞。おめでとうございます。(またリリーフ投手か・・という気持ちはありますが、この数字なら文句は言えません)

 しかし。我らがナショナルズのRamosとEspinosaにも票が入りました!!! チームでは2006年のRyan Zimmreman以来(Hanley Ramirezに次ぐ2位)。Espinosaは、オールスター時にはKimbrelの有力対抗馬だったのに残念ながら失速してしまい印象が悪化していましたが、1人の記者が2位票を投じてくれました。記念に全得票者をリストアップしておきます。

1. Craig Kimbrel (ATL)
2. Freddie Freeman (ATL)
3. Vance Worley (PHI)
4. Wilson Ramos (WAS)
5. Josh Collmenter (ARI)
6. Danny Espinosa (WAS) 
7. Darwin Barney (CHC)
8. Kenley Jansen (LAD)

 ア・リーグはレイズのJeremy Hellickson投手が受賞。まあ順当なところでしょう。おめでとう。

BA: Nationals Top 10 Prospect

BAのトッププロスペクトランキングが発表されました。今年はNL東地区からということで、随分早い発表です。

1. Bryce Harper, of
2. Anthony Rendon, 3b
3. Brad Peacock, rhp
4. A.J. Cole, rhp
5. Brian Goodwin, of
6. Alex Meyer, rhp
7. Matt Purke, lhp
8. Sammy Solis, lhp
9. Derek Norris, c
10. Steve Lombardozzi, 2b/ss
  
 まず目に付くのは2011年ドラフト組。上位4人衆が2,5,6,7位にそろってランクイン。それだけ高評価のドラフトだったということですが、前年ドラフト組は期待感だけでランクインしているので、蓋を開けてみないと分かりません。

 昨年のランキング選手で卒業したのは、Espinosa、Ramosの2人。引き続き残っているのは、3位に上昇したPeacock、昨年の3位から1つ落とした4位のCole、ともに評価を下げた8位のSolisと9位のNorrisの併せて4人。Norrisはアリゾナ秋季リーグを加味すればもう少し上がったかも。ランクから脱落したのは、Kimball、Marrero、Eury Perezの3人。Kimballは故障がなければ卒業していたでしょうし、Marreroも9月にルーキー資格を失うぎりぎり(130打席がカットオフとなるところ117打席)までレギュラーのように出場していましたので、期待はずれだったのはPerezだけでした。
 
 ドラフト新人以外で新たにランクインしたの10位のLombardozziだけ。9月にメジャーデビューしてまずまずの結果を残していたMarreroとTom Miloneが入らなかったのは驚きでした。若いところではRobbie Rayも入ってよかったと思います。これがマイナーの層の厚さということなんでしょうね。いい感じです。

2011年11月13日日曜日

11/12 AFL Harperの連続試合安打ストップ

雨のため7回で終了となった試合。終盤に登板したLehmanとMartinの2人は環境に苦しんだようですが、結果は対照的となりました。その前に登板していたPurkeはこれで3試合続けての無失点。ちょっと良くなってきたのかな。自信を取り戻してくれるといいのですが。Harperが3打席凡退。とうとう連続試合安打がストップ。

Harper 0/3 K .310
Walters 0/2 .197
Purke 1.0IP 0ER 15.68
Lehman 1.0IP 4ER 4H BB 2K 10.54
Martin 1.0IP 0ER H 3BB 1.64

2011年11月12日土曜日

Wilson Ramos 誘拐される

Wilson Ramosが、家族とともにベネズエラの自宅から武装集団により誘拐されました。詳細は分っていませんが、とにかく無事を祈ります。

+++++++++
(11月10日午後1時追記)
 ベネズエラ・バレンシアの自宅にいたRamosは、11月9日午後7時半頃、押し入った武装集団により誘拐されました。翌10日朝になって誘拐に使用されたとされる車が発見されました。ベネズエラ当局が捜索していますが、Ramosとその家族の行方は分っていません。

(11月11日午後6時追記)
 ベネズエラ当局が200人の捜査員を投入して捜査しているようですが、まだ解決していません。安否や身代金要求の有無についていろいろな情報が錯綜していてよく分らないままです。あまり長引かないで円満に解決してくれることを願います。

(11月12日午前0時追記)
 ベネズエラ当局の手によって無事救出されました!良かった!!!

2011年11月11日金曜日

11/11 AFL

今日は11/11/11なんですね。仕事の文書ファイル名をいつもの方式で付けようとしたら111111で始まってちょっと焦りました。

 ホームランこそ出ていませんが、連続試合安打継続中のHarper。4打数ノーヒットに終わったNorrisを打率で抜きました。Norrisのちょっとペースが落ちてきました。頑張って。

Harper 2/3 double RBI .321
Norris 0/4 .304

11/10 AFL Waltersのみ出場、ベネズエラではFlores活躍中

出場したのはWaltersのみ。1安打。

Walters 1/3 .203

 Ramos誘拐事件を受け、球場に「ラモスを解放しろ」という横断幕がかかったり、ユニフォームの緑色のリボンを付けたりといった動きがあるベネズエラ・ウィンター・リーグ。皮肉なことにRamosのライバルであるJesus Floresが活躍中。昨日も2打数で二塁打を1本。21試合に出場しての通算成績は.400/.437/.600となっており、打率とOPS 1.037はリーグ首位という好成績です。

2011年11月10日木曜日

11/9 AFL それどころじゃないですが

 Wilson Ramos誘拐事件でナショナルズファンとしてはそれどころじゃないですが、AFLの試合結果。

Harper 1/4 double 2K .308 三振増えてるけど、15試合連続安打。
Norris 1/4 K .323 SB(4)
Walters 0/4 K .197
Solis 3.0IP 3R(2ER) 4H 2BB 2K 4.50 次の登板がポイントとなりそうです。
Lehman 2.0IP 2ER 4H 2K 8.53
Martin 1.0IP 0ER K 1.80

2011年11月9日水曜日

11/8 AFL Harper 3三振(1安打)

 オールスター後初出場となったHarperは1安打打ちましたが、3三振が気になります。Waltersはまた2度出塁。よしよし。Purkeは2試合続けての無失点登板。まだまだ防御率はすごい数字ですが・・・。

Harper 1/4 R 3K .311
Walters 1/3 BB .209
Purke 1.0IP 0ER H BB 2K 18.56

2011年11月8日火曜日

Bixler ウェイバーでアストロズに移籍

 ちょっと前のことになりますが、Brian Bixlerがアストロズにウェイバークレームされました。40人ロースターから外してマイナー契約とするためにウェーバー公示の手続きをとったところ、アストロズに奪われました。ウェーバー制度では取られそうになった選手を引っ込めることもできるのですが、ナショナルズはそうしなかったので、まあ戦力外ということですね。

 もともとはパイレーツの2004年ドラフト2順目。2008年にメジャーデビューはしましたが、芽が出ないまま2010年中にDFAされて、インディアンズ傘下を経てナショナルズへ。今季はマイナー契約ながらスプリングトレーニングでの好成績と、シーズンが始まってからもAAAで結果を残し、4月下旬に昇格。そのまま、シーズン終了までメジャーのベンチにしぶとく残り、俊足と内外野多くのポジションを守れる器用さを買われて79試合と多くの出場機会を得ましたが、いかんせんさっぱり打てず。チームの来季構想から外れることとなりました。

Brian Bixler (2011 for Nationals)
79G 94PA 0HR 2RBI .205/.267/.265 4SB

 29歳という年齢から言っても期待度は低く、奪われたといっても惜しむ気持ちは湧いてきません。新天地で頑張ってください。

11/7 AFL Walters3度出塁、Solis週間MVP

 今ひとつ調子が出ていないWaltersですが、今日はタイムリー二塁打を含む2安打に1四球で3度出塁。打率を2割に乗せました。まだまだもう少しシーズンはあるので、もう少し数字を改善して終えて欲しいところ。

Norris 1/5 .328
Walters 2/3 double BB R RBI K .203

 ところで、先週4イニングで9奪三振という快投を演じたSammy Solisが週間MVPに選ばれました。ナショナルズからの参加選手では今季初。おめでとう。こちらもこの調子でいい感じでシーズンを終わりましょう!

2011年11月7日月曜日

AFL Rising Stars Game

 AFLのオールスター。MLB Networkでテレビ中継を見ました。

 ナショナルズからは、HarperとNorrisの2人が選ばれ、5番DH、6番捕手で先発。Harperは第1打席四球の後、第2打席にレフトへ流し打ちの犠飛を打ち1打点でした。後の2打席は三振。この試合を見る限りは、まだまだ打撃にも穴がありそうに見えたというのが正直な感想。むしろNorrisの打席での落ち着きぶりに感心しました。

Harper 0/2 BB SF RBI 2K
Norris 0/3 BB K

 試合は11-2でナショナルズの2人のいる東軍が敗れました。先発は西軍がDanny Hultzen (SEA) 、東軍がGerrit Cole (PIT)、と、2011年のドラフト全体指名1位、2位が激突。AFLでもともに結果を残していましたが、結果はHultzenが2回を1四球のみ3奪三振で無失点に対し、Coleは2本の本塁打を含む4安打5失点で1回持たずと、大きく明暗を分けました。MVPは西軍の2番ショートで出場したNick Franklin (SEA)。1本塁打と2二塁打を含む4安打4打点。守備でもエラーもありましたが、美技も披露していました。

2011年11月6日日曜日

王建民と1年再契約

 シーズン終了前から双方が前向きなコメントを残していましたので、時間の問題と思われていましたが、正式に再契約に合意しました。

 1年400万ドル+インセンティブ。妥当なところではないかと思います。球団側は2013年のオプションを付けたかったようですが、王側が拒否。過去2年間のサポートに応えるために2012年は妥協したものの、来オフは大手を振ってFA市場に参戦したいという意思の表れかと思います。勝負をかけるシーズンとなればなおさら活躍してくれるものと期待します。

2011年11月5日土曜日

11/4 AFL Solis 4回9奪三振

 先発のSolis(4イニング)、Lehman、Purke、Martin(各1イニング)とナショナルズ投手陣がそろい踏みで、しかも計7イニングを5安打3四球12奪三振で無失点に抑えてくれました。特にSolisは多少荒れ気味で4回までに67球を要しましたが、要所を三振で締める投球。4イニングでなんと9奪三振を奪いました。
 
 打者も3人そろって出場(Rizzo GMでも行っているのかな?)。ここしばらくの活躍ぶりからするとやや低調ですが、Harperはタイムリー1本、Norrisも無安打ながら2四球。Waltersは・・・。

Solis 4.0IP 0ER 3H 3BB 9K 4.30
Lehman 1.0IP 0ER H 2K 8.44
Purke 1.0IP 0ER 22.85
Martin 1.0IP 0ER H K 1.59
Harper 1/5 R RBI .314
Norris 0/3 2BB R K .339
Walters 0/5 3K .180

11/3 AFL Harper手が付けられません

 Harperが6号ソロを含む3打数3安打、2四球。.323/.400/.677となり、OPS1.077はリーグ6位。長打率.677はなんとリーグ2位。過去6試合で5本塁打なんて、勢いに乗り過ぎて手が付けられません。完全に支配しています。

 Walersも途中出場して2安打。よしよし。

Harper 3/3 HR(6) 2BB 2R 3RBI K .323
Walters 2/3 2R .196

2011年11月3日木曜日

11/2 AFL Norris 2安打2打点

 Harperはお休み。2番(出塁率を買われたか?)捕手で出場のNorrisが2安打。最終回2死満塁から1点差に迫る2点タイムリーを放ちました。打率はまた少し上昇。

 ブルペンの2人がともに1イニングを無失点。よしよし。

Norris 2/5 R 2RBI .358
Walters 0/3 SF RBI 2K .170
Lehman 1.0IP 0ER H 2K 9.31
Martin 1.0IP 0ER H 2K 2.25

2011年11月2日水曜日

8選手がFA登録

(シーズンレビューやオフの見通しなどいろいろ記事を書きたいのですが、とても手が回りません。ニュースを追うのが精一杯です。)

 ワールドシリーズも終わり、いよいよオフシーズン。FAとなる選手が登録しています。ナショナルズからは以下の8人がFA登録を済ませました。各選手とも程度の差こそあれ2011年のナショナルズに貢献してくれたと思います。まずは、ありがとうございました。

RHP Livan Hernandez
RHP Todd Coffey
RHP 王建民
C Ivan Rodriguez
IF Alex Cora
OF Laynce Nix
OF Jonny Gomes
OF Rick Ankiel

 全員がドラフト補償の対象となるType A、Bにはランクされませんでしたので、球団側から契約を提示するもしないもなくFAとなります。GomesはトレードされてきたときにはType Bになると言われていましたが、ナショナルズでの成績があまりにひどかったためにランク外となりました。おいおい。何のために2人のプロスペクトを放出したと思っているんだ。これで、あのトレードの評価は「最悪」で確定となりました。がっかり。

 8人のうち、再契約の可能性が高いといわれているのは王のみ。本人も球団側も再契約に前向きなので適当なところで手を打ってくれると思っています。Nix、Ankielも再契約の可能性はあると思われます。他の選手はおそらく退団となるでしょう。個人的には、Livanとブルペン投手として再契約して欲しいと思っていますが、Rizzo GM等フロントの発言を見ていると難しそう。Pudgeは他球団で出場機会を得て、目標としている3000本安打に少しでも近付くことを願っています。 

11/1 AFL Harperエンジン全開

 わ、また打った。Harperが過去5試合で4本目となる5号2ラン。打率も3割目前まで上げてきました。AFLも折り返しを過ぎましたがエンジン全開という感じです。Norrisもしっかり2回出塁。打率も出塁率も簡単には下がりません。Waltersも1本出てよかった。

Harper 2/4 HR(5) R 2RBI K .290
Norris 1/3 BB RBI .354
Walters 1/3 K .180

 今週土曜日のAFLのオールスターには、HarperとNorrisが選ばれました。順当。

2011年10月31日月曜日

Davey Johnson監督再任

 形式上今季で契約が切れたDavey Johnson監督の再任が発表されました。今季後半から指揮をとって40勝43敗とまずまずの結果だったこともあり、再任は規定路線と言われていました。私としては、やたら厳しい場面でデビューさせた若手の起用方法に疑問なしとしませんが、決まった以上は応援します。

 会見では、来季の目標として「ディビジョン優勝、リーグ優勝」と言っていました。ん?「ワールドシリーズ制覇」じゃないの?

10/31 AFL Harper打点増産中

 Harperが打点を増産中です。1回裏に2死1,2塁からセンター前に運んで1打点。4回裏にも無死1塁からセンターを越える二塁打でもう1点。通算18打点はリーグ4位タイまで浮上してきました(1位は24打点)。OPSでも.900を超え、いよいよエンジン全開です。

Harper 2/4 double R 2RBI .276 K
Walters 0/1 .170

10/29 AFL Solis4回自責点0

 5度目の先発となったSolis。毎回ランナーを出しながらなんとか1失点(自責点0)という投球。やっぱり、もう一息感が残ります。打たれすぎで投球フォームの改造となったLehmanが、しばらくぶりの登板で無失点。よしよし。

 4番捕手で出場のNorrisがまた2安打に1盗塁を決めています。ただ、守備ではパスボールで失点してしまいました。

Norris 2/5 R K .356 SB(3)
Solis 4.0IP 0ER(1R) 5H 2BB 5K 5.21
Lehman 1.0IP 0ER 2K 10.
Martin 1.0IP 1ER H 2.57

2011年10月30日日曜日

10/28 AFL Harper 3試合連続弾

 ミラクルなシーズンを演じてきたカージナルスがワールドシリーズ・チャンピオンとなり、今年のMLBがとうとう幕を下ろしました。地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズとも併せて好ゲームが多かったという印象です。かなりの試合を観戦したのに、伝説となりそうなワールドシリーズ第6戦を見逃したのが痛恨です(涙)。

 さてAFL。5番レフトで出場のHarperが8回の第5打席でセンターへ3試合連続となる4号2ラン。ヒットはその1本だけで打率は少し落ちましたが、いやはや。Norrisも2度出塁。Waltersも2点タイムリー二塁打に犠飛で3打点と活躍。いい日でした。

Harper 1/4 HR(4) BB 2R 2RBI 2K .259
Norris 1/4 BB R 3K .350
Walters 1/3 double SF 3RBI .174

2011年10月28日金曜日

10/27 AFL Harper 逆転サヨナラ3ラン

 Haperが2試合連続となる3号3ラン。しかも、2点を追う9回裏の逆転サヨナラ弾。調子が出てきました。打点14はリーグ5位タイです。一方、前回先発で1回持たなかったPurkeがブルペンから登板。2死走者なしから4連打で3失点。アウトに取ったのも鋭い打球だったり、ワイルドピッチもあったりで、厳しい登板が続きます・・・。

Harper 2/5 HR(3) R 4RBI K .260
Purke 1.0IP 3ER 4H 29.70

2011年10月27日木曜日

10/26 AFL Harper2号3ラン、Norrisも好調

 昨日は雨で中止。今日は3人の野手が出場しました。6番レフトで出場のHarperが4回に右中間へ2号3ラン。犠飛もあって4打点。5番捕手で出場のNorrisがシングル2本と四球と絶好調。.361/.457/.583となり、OPSはついにリーグ10位に入りました。Norrisの守備は、盗塁を1つ刺しましたが、2つ許し、しかもいずれも悪送球で3塁へ進まれてしまいました。またパスボールも1つ記録と、なんだか忙しい日でした。Waltersは...

 投手ではMartinが登板し、2回無失点。この人は結果を残しています。

Harper 2/3 HR(2) SF R 4RBI .244
Norris 2/3 BB R .361
Walters 0/4 K .163
Martin 2.0IP 0ER H K 1.50

2011年10月24日月曜日

10/24 AFL Norris 絶好調!!

 Norrisが大当たりです。第1打席にライナーでのレフトへのダブルで出塁して先制のホームを踏むと、第2打席では1死3塁からきっちり犠飛。第3打席四球出塁の後、8回の最終打席でセンターオーバーの2号ソロ。.333/.429/.576となり、OPSが1.000を超えました。この調子で行ってくれ!!

 投げては、Solisが4度目の先発。これまでで最長の5回を投げ切り、2失点。いい感じで投げながら、最後の5回に2点目。もう一息、という感じがぬぐえません。1点リードで迎えた6回に2番手で投げたLehmanが2失点。前回登板に続いて打ちこまれ、負け投手になってしまいました。嫌なイメージを早めに払しょくさせるために投げさせてもらった感じだったのに、裏目に出たというところでしょうか。心配です。

Norris 2/2 double HR(2) BB 2R 2RBI .333
Walters 0/4 2K .179
Solis 5.0IP 2ER 4H BB 3K 6.60
Lehman 1.0IP 2ER 3H 11.74

10/22 AFL Waltersに1号

 Waltersが1号2ラン。ですが、5打席で出塁はその1度だけ、守備でもシーズン2つ目のエラーと、やはり少し残念な感じが続いています。それに対してNorrisは成績を安定させてきました。

Norris 1/3 2BB .290
Walters 1/5 HR(1) R 2RBI .200

10/21 AFL Purke 1回持たず7失点

 ナショナルズ投手陣には厄日となりました。

 AFL初先発となったMatt Purkeでしたが、滅多打ちに遭い、1回持たずで降板となりました。いろいろ記事を読んでいると、全くいいところがなかったようです。22球のうちストライクはわずかに10球でほとんどの打者に対してボール先行。速球でも球速は90マイル前後。変化球の切れもなく、空振りはわずかに1つ。四死球の2人を除けば全5打者に鋭い打球を打たれ、唯一のアウトも好捕してもらったもの。と、こんな調子。故障要因ではなく、調整遅れということであればいいのですが。とりあえず、文字通りどん底からのスタートとなりました。

 それでも味方打線が追いついてくれたのでPurkeに黒星は付かなかったのですが、8-8の同点に追いついた直後に今度はLehmanが滅多打ち。2人とも凄い防御率の数字になってしまいました。

 Harperはひそやかに1安打。

Harper 1/4 BB R .214
Purke 0.1IP 7ER 5HH BB HBP 30.86
Lehman 1.1IP 5ER 5H 2K 10.80
Martin 1.2IP 0ER H BB K 2.25

2011年10月20日木曜日

10/20 AFL Harper 5試合連続安打

 Harperが2回の第1打席でライト前にクリーンヒットを打ち、5試合連続安打。調子が上がってきました。もう1試合固め打ちすればかなりまともな打率になるはず。Waltersはさっぱりダメでした。投手陣はなかなか使ってもらえません。

Harper 1/3 BB K .211
Walters 0/4 3K .200

10/19 AFL Norris 1号を含む3安打

 Norrisが一時は勝ち越し打となる8回の1号ソロを含む3安打。前日のHarperに続く固め打ちで、一気に打率を上げました。守っても、盗塁を2つ刺しています。Waltersも1安打2四球で3度出塁。よしよし。この調子で頑張って。

Norris 3/4 HR(1) R 2RBI .286 SB(2) 2CS
Walters 1/2 2BB R .231

2011年10月19日水曜日

10/18 AFL Harper 初本塁打含む3安打3打点

 Harperがようやく本領を発揮。激しい乱打戦となったこの試合、第1打席で左中間にダブルを放つと、3回の第2打席ではこの時点で同点弾となる1号2ランをレフトに放ちました。ようやく出ましたね。第3打席三振の後、6回は四球。7回の打席は当たり損ねで三塁前に転がっただけでしたが結果的には1点差に迫るタイムリーを打ち、計3打点。9回の最終打席は2死3塁で四球を選び、続くNorrisの同点タイムリーにつなげました。Norrisもタイムリーに2四球と結果を残しました。

 一方、3試合目の先発機会を与えられたSolisでしたが、初回から激しく打ち込まれました。四球も多かったし、良かったのは奪三振が多かったことくらいかな。うむむ。

Harper 3/4 double HR(1) 2BB 2R 3RBI K .200
Norris 1/4 2BB R RBI 2K .208
Solis 3.0IP 4ER 5H 4BB 4K 8.10

2011年10月18日火曜日

10/17 AFL Harperダブル1本、ベネズエラではFloresが活躍

 5番ライトで出場。4回の第2打席に二塁打で出塁しましたが、2死からシングルで本塁に突入してタッチアウト。その後は2打席凡退。

Harper 1/4 double .129

 中南米のウィンターリーグも始まりました。故郷のベネズエラリーグに参加しているJesus Floresが開幕から4試合で18打数11安打2本塁打.611/.611/1.111と大当たりで週間MVPを獲得の活躍を見せています。シーズンは不本意でしたから、ここで株を上げたいところ。故障にはくれぐれも気を付けてください・

2011年10月16日日曜日

10/15 AFL Purke初登板も失点

 Matt Purkeが初登板。同点の5回から2番手投手としてマウンドに上がり、その回は三者凡退に終えましたが、続く6回に四球の走者を置いてタイムリー二塁打を打たれました(観戦記事が見つかれば内容について補足したいと思います)。続く7回からはLehmanが登板しましたが、こちらも7回はランナーを出しながら無失点に抑えたものの、8回にWaltersのエラーの直後に2ラン本塁打を浴びて敗戦投手となりました。
 
 打者では、NorrisとWaltersがともに打点の付く二塁打を1本ずつ。Norrisは犠飛も打ちましたが、一方で2併殺。Waltersは3三振に加え、前述のエラー。うーむ、相変わらず波に乗り切れません。

Purke 2.0IP ER H BB K 4.50
Lehman 2.0IP ER(2R) 2H BB 2K 5.06
Norris 1/4 SF R 2RBI .200
Walters 1/5 double RBI 3K .208

2011年10月15日土曜日

10/14 AFL Harper 2点タイムリー三塁打

 Harperが7回裏2死1,2塁から今季初の長打となる、2点タイムリー三塁打。レフトへ打ったということは流し打ちですね。Martinが2度目の登板をしましたが、ソロを打たれて初失点。

Harper 1/4 triple 2RBI K .111
Walters 0/4 .211
Martin 1.1IP ER 2H 2K 3.86

2011年10月14日金曜日

10/13 AFL Harper 1安打

 Harperが珍しくレフトで出場。シングル1本。9回に2死3塁で打席に立ちましたが、あえなく1ゴロでゲームセット。なかなか調子が上がりませんね。

Harper 1/4 .087

2011年10月13日木曜日

10/12 AFL Solis 4回4失点

 2度目の先発となったSammy Solisでしたが、4回4失点。6安打1四球にワイルドピッチとありと乱れました。もうちょっとピリッとしてくれないかな。野手はDH出場のNorrisのみ。

Solis 4.0IP 4ER 6H BB 2K 6.43
Norris 0/2 2BB R K .188

2011年10月12日水曜日

10/11 AFL Walters 2安打

 野手が3人そろって出場。しかし、Harperはまたノーヒット。四球で一度出塁し、二盗を成功させましたが、さらに三盗を試みタッチアウト・・・。Norrisは1安打も、盗塁を刺そうとして悪送球してしまいました。Waltersがタイムリーを含むシングル2本。なかなか当たってきました。

 投手陣では、Martinがようやくの初登板。1点ビハインドの4回に登場し、1イニングを無失点と上々のデビュー。しかし、次の5回から登場したLehmanは2イニングを投げ、三塁打1本、本塁打1本を含む4安打で2点を失いました。むむむ。

Harper 0/3 BB SB(3) CS
Norris 1/3 R
Walters 2/3 RBI
Martin 1.0IP 0ER BB K
Lehman 2.0IP 2ER 4H K

2011年10月11日火曜日

10/10 AFL Harperにようやく初安打

 16打席目でHarperに初安打が出ました。その前の打席で内野ゴロの間に1打点を記録していましたが、ようやく1本出ました。すかさず盗塁。これで吹っ切れてくれるといいのですが。2番DHで出場のWaltersは4打席凡退。もう一つ波に乗り切れないナショナルズの選手たちです。投手陣は登板なし。PurkeはともかくRafael Martinが出してもらえないのはなぜなんだろうか。

Harper 1/3 BB RBI 2SB(2)
Walters 0/4 K

2011年10月9日日曜日

10/8 AFL Harper3試合ヒットなし

 5番ライトでフル出場したBryce Harperでしたが、またしても5打席凡退。これで開幕から3試合ヒットがありません。ちょっと心配。WaltersとNorrisはともに1安打。投手陣は出番がありませんでした。

Harper 0/5 2K
Walters 1/5 double
Norris 1/4 R

2011年10月8日土曜日

10/7 AFL Norrisには初安打

 Haperはお休み(代わって初出場のエンゼルス傘下のトッププロスペクトのMike Troutはあっさり3安打、うらやましい)。6番DHで出場のNorrisが初安打初打点を記録。投手陣では、Lehmanが4点リードの最終回に登板。安打、死球、四球で3人の走者を許しましたが、最後の打者を見逃し三振に取り無失点。

Norris 1/4 RBI 2K
Lehman 1.0IP 0ER H BB 2K

2011年10月7日金曜日

10/6 AFL Solis初登板3回1失点

 Sammy Solisが先発で初登板。変化球の制球にやや苦しんだこともあり初回に1死満塁から内野ゴロの間に1失点しましたが、2回、3回はそれぞれ1人ずつランナーを出しながら無難に無失点。まずまずのデビューとなりました。野手ではHarperが4番レフトで出場しましたが、5打席凡退。チームでただ1人のヒットなしに終わりました。あらら。

Harper 0/5 K
Solis 3.0IP ER 2H 3BB

2011年10月5日水曜日

10/5 AFL 開幕

 初日が雨で流れ、予定より1日遅れて開幕。4番レフトHarper、5番キャッチャーNorris、 8番サードWaltersと3人の野手がそろって先発。しかし、チームでわずか2安打に抑え込まれる完敗で、3人のうちWaltersにシングルが出たのみでした。投手陣ではブルペンのLehmanが打者1人を打ち取るデビュー。

Harper 0/3
Norris 0/3
Walters 1/3
Lehman 0.1IP 0ER 0H/BB

2011年10月4日火曜日

2011 セプテンバーコールアップ

 記事にするのを忘れていましたが、セプテンバーコールアップの選手を(今さらですが)まとめておきます。既にメジャー経験のあったCraig StammenYuniesky Mayaの他、Brad Peacock投手、Stephen Lombardozzi二塁手、Atahualpa Severino投手、Cory Brown外野手が昇格。早めに昇格していたChris MarreroTom Miloneも併せてなんと6人もの選手が、この秋メジャーデビューを果たしました。


Chris Marrero
[AAA] 127G 546PA 14HR 69RBI 3SB 58BB 97K .300/.375/.449 3SB
 昇格時の記事はこちら
 
[MAJOR] 31G 117PA 0HR 10RBI 4BB 27K .248/.274/.294 0SB
 最後の4試合で15打数1安打と失速したため(最後の3連戦が初の地元フロリダでの試合となって硬くなったようです(笑))一見残念な数字が残りましたが、全体としては好印象の9月を過ごしました。本塁打こそありませんでしたが、右へも左へも強い打球を飛ばし、きっちり犠飛も打てるなど状況に応じた打撃ができることも示しました。気になるのは三振の多さと四球の少なさですが、マイナーでの成績を見る限り、適応すれば改善すると期待されます。少なくとも、メジャーの投手に対しても決して力負けしていませんでした。課題とされた守備もデビュー戦での衝撃的な2エラーの後はなんとノーエラー。フットワークには課題もあると言われていますが、補球についてはかなり他の内野手を助けていた印象です。


Tom Milone
[AAA] 24G(24GS) 148.1IP 16BB 155K 3.22/1.03
 昇格時の記事はこちら
 
[MAJOR] 5G(5GS) 1W0L 26.0IP 15K 4BB 3.81/1.23
 若手が投げる日は早めの継投に徹していたJohnson監督の方針で、勝っていても5回途中で降板させられたことが2度あったため個人の勝ち星こそ1つだけですが、チームは先発した5試合に全勝。どの試合でもきっちり試合を作っていました。与四球、わずかに4しかもうち2つは敬遠と、下馬評どおり制球力は抜群。こちらも下馬評どおり最速でも90マイルに達するか達しないかでしたが、細かい制球に自信があるからでしょうが小気味よいテンポで内角にも投げ込んでうち取っていきました。「投球術を知っている」という印象を強く受けました。冗談ではなく、Mark Buehrleを思わせてくれました。来季の開幕ローテーション争いに割ってはいる資格は十分です。


Brad Peacock
[AA] 16G(14GS) 98.2IP 129K 23BB 2.01/0.86
[AAA] 9G(9GS) 48.0IP 48K 24BB 3.19/1.25
 2006年のドラフト41順目。入団まではほとんど投手としての経験がなかったという変り種。昨季ぐぐぐっと評価を上げ、アリゾナ秋季リーグにも参加(ただしブルペン投手として)。今季はAAで開幕しましたが完全に支配。2度の週間MVPの後、AAのオールスター、Futures Gameに選出された後AAAに昇格。シーズン終了後にはAA Eastern LeagueのPitcher of the Year にも選ばれました。AAAでも、AAほど支配的ではないにせよ好成績を残し、昇格を勝ち取りました。

[MAJOR] 3G(2GS) 2W0L 12.0IP 4K 6BB 0.75/1.08
 ドラフト指名順にちなんで背番号は41。訳の分らない場面で登板させられたデビュー戦では打ち込まれましたが、2度の先発機会ではそれぞれ5回(2安打)と5.2回(1安打)をともに無失点で勝利投手。メジャーの打者相手でも全く物怖じすることなく、安心して見ていられる点はMiloneと同じ。違いは90マイル台後半の速球でぐいぐい押していく投球ができること。時折、内側にもズバっと投げ込む制球力があり、ポップフライと三振でアウトを取れていました。少し四球が多かったことが気になりますが、こちらも来季は開幕からメジャーで行ける、と思わせるのに十分な内容でした。


Stephen Lombardozzi
[AA] 65G 291PA 4HR 23RBI 18BB 38K .309//366/.454 16SB
[AAA] 69G 325PA 4HR 29RBI 21BB 40K .310/.354/.408 14SB
 2008年の入団以来ずっと3割目前の高打率と3割7分台の高出塁率を続けてきましたが、今季も、開幕したAAでも昇格したAAAでもほぼ同じ高い水準の打撃を続けることができました。セカンド守備の評価も安定して高く、開幕前の13位(BA)からプロスペクトとしての地位をぐっと引き上げたことは間違いありません。

[MAJOR] 13G 32PA 0HR 1RBI 1BB 4K .194/.219/.226 0SB
 先発出場した試合に限れば、6試合だけと限られた機会でしたが、うち4試合でヒットを記録。もう少し使ってもらえれば適応できた可能性はあります。ただ、テレビ画面を通じても全体的にオーバーマッチの印象を受けました。体格的ももう少し大きくなって欲しいという印象(LOMBARDOZZIという長い名前のため余計に背中が小さく見えました)。来季は、もう一度AAAでしっかり結果を残すことが求められそうです。


Atahualpa Severino
[AAA] 35G 32.0IP 38K 23BB 4.50/1.88
 昨年のCappsのトレード時、今年のMarquisのトレード時と2度もメジャーに昇格しながら、登板機会を与えられないままに降格させられるという悔しい思いをしていました。今季はAAAでもいまいち成績が伸びませんでしたが、40人枠に入っていることから機会を与えられました。

[MAJOR] 6G 1W0L 4.2IP 7K 1BB 3.86/1.29
 三度目の正直でようやくメジャーデビューの機会を与えられ、最後の登板となった9月26日の試合では負けている場面で登板して無失点に抑えた後、Michael Morseが逆転3ランを打ってくれたおかげで初白星も記録しました。少ない登板機会でしたが、左腕からの球威のある球で三振を奪えることを証明。来季につながる投球と言えるでしょう。


Cory Brown
[AAA] 462PA 14HR 39RBI 47BB 134K .235/.326/.402 4SB
 昨オフJosh WillinghamとのトレードでHenry Rodriguezとともにアスレティックスから入団。将来のセンターとも期待していましたが、スプリングトレーニングではいきなり故障。ケガが癒えて合流したAAAでも不振で、シーズン後半はレギュラーポジションさえ失う有様でした(シーズンの終了間際になって突如打って週間MVPを獲得しましたが、時既に遅しの感)。それでも40人枠に入っていることで昇格させてもらいました。

[MAJOR] 3G 3PA 0BB 2K .000/.000/.000 0SB
 せっかくの機会だったのに、代打で3打席で凡退しただけで、ブドウ球菌感染症からくるヒザの痛みのため手術を受けてシーズン終了。スプリングトレーニングに続き、どこまでも不運としか言いようがありません。

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 このうちPeacockとLombardozziは初の40人ロースター入り、またStephen Strasburgを60日DLから復帰させたため、9月の始めに40人ロースターを3つ空ける必要が生じました。肩の故障で来季半ばまで復帰が見込まれないCole Kimballを60日DL入りとしたほか、Garret MockをDFA、Adam Carrを解雇しました。Mockは「とうとうこの日が来た」という印象です。今季はAAAからルーキーリーグまで落ちましたが、マイナーでもぼろぼろ。最後まで制球難を克服できませんでした。Carrは昨季評価を上げ、アリゾナ、スプリングトレーニングでも好調で期待させましたが、残念ながら故障してしまいました。

Garret Mock (2011 for AAA, AA, A+, Rk)
26G(7GS) 49.1IP 51K 29BB 6.39/1.62

Adam Carr (2011 for AAA)
17G 19.0IP 13K 12BB 6.63/1.79

2011アリゾナ秋季リーグ参加選手(Bryce Harper他)

 さてポストシーズン真っ盛りですが、今日(10月4日)からアリゾナ秋季リーグ(AFL)が始まります!

 Bryce Harperのフル参加(昨季は限定出場)に加え、今年のドラフト4順目ながらメジャー契約を結んだMatt Purkeの派遣がぎりぎりになって発表されたこともあり、さらに注目度が高まりました。Harperはシーズン終盤に右のハムストリングを痛めて早めにシーズン終了となりましたが、AFLには万全で参加できるようです。Purkeも故障の懸念からドラフト指名で4順目まで落ちていましたが、9月半ばに行われたナショナルズの若手秋季キャンプで投げてみたところ状態がよく、AFLへの参加となりました。マイナーでの登板がないままいきなりAFL参加というのは、Strasburg級の扱いであり、期待の大きさがうかがわれます。

 この他、ナショナルズからは、2010年2順目のSammy Solis投手(おそらく先発)、Pat LehmanRafael Martinの今季結果を残した両ブルぺン投手、2009年に高く評価を上げたものの今季の打撃成績はいまひとつだったDerek Norris捕手、7月末にJason MarquisとのトレードでDバックスから来たZach Walter内野手が参加します。このうち、SolisとNorrisは昨季に続く2年連続の出場となります。

 みんなガンバってね!!

2011年9月29日木曜日

9/28 来季が待ち遠しい

 ついにシーズン最終戦。シーズンを借金1。ほんと、よく頑張りました。一昨年からの勝ち星は、59⇒69⇒80と伸びました。このまま伸びれば来季はプレーオフ争い(笑)。今から来季が待ち遠しいです!!

W3-1 at FLA Season 80-81 (W1)
Strasburg(W1-1) 6.0IP 0ER H 2BB 10K 1.50
Clippard(H38) 1.0IP 0ER K 1.83
Storen(S43) 1.0IP 0ER 2K 2.75
Desmond 1/3 BB 2RBI .253
Pudge 1/3 R .218

[Stephen Strasburg]
 6回をわずか1安打10奪三振の快投。復帰後5登板になりますが最高のパフォーマンスでした。球速も100マイルを記録と、文句なしの結果でシーズン終了。

Stephen Strasburg (2011 for Nationals)
5G(1-1) 24.0IP 4ER(5R) 24K 2BB 1.50/0.71

 当然ですが今季はこれで登板終了。来季は投球回数制限を設けるとGMが公言していますが、何イニングになるかは明らかにされていません。参考になるのが、今季、やはりTJからの復帰となったJordan Zimmreman。昨年のマイナー・メジャー計70.2イニングを踏まえて、今季は160イニングをリミットとしていました(結果的には161.1イニングでシーズン終了)。Strasburgの今季のマイナーでの登板は20.1イニングだったので、メジャーとの合計は44.1イニング。これを踏まえると来季の上限は135イニング程度と推測されます。これは22~23先発試合に相当しますので、開幕から全開で行くとすれば7月末でシーズン終了となる計算です。うむむむ(もしプレーオフ進出に向けて熾烈に争っていたら、それでもシャットダウンなのかあ、と今から・・)。

[Clippard and Storen]
 最終戦も2人そろって会心の投球でそれぞれHDとSVを記録。Clippardは堂々メジャートップの38HD。メジャーリーグでは公式には中継ぎ投手を対象とした賞がありませんが、何かの表彰対象にならないものでしょうか。今季はオールスターに選出、登板、勝ち投手になったので良しとしますか。この2人に加えて、シーズン終盤にはH-Rodもすっかり安定。来季もブルペンは盤石と期待しています。

[来年のドラフト指名権]
 ブルージェイズも勝ちましたが、インディアンズが負けたため、最終順位は30球団中の15位。つまりドラフト指名権はプロテクトされない16位。オフの補強戦略にも影響がありそうです。

MVP:Stephen Strasburg

2011年9月28日水曜日

最終順位とドラフト指名権

 地区3位を決めたナショナルズですが、全30球団中の順位は最終戦を前にして16位。各チーム1試合を残した時点での前後のチームの成績は以下の通りです(ナショナルズはドジャーズとの試合1試合キャンセルしたため全161試合)。

14. Toronto 80-81
14. Cleveland 80-81
16. Washinton 79-81
17. Chicago(AL) 79-82
17. Cincinnati 79-82

 最終戦でこの順位は変動するわけですが、実はこれがオフの補強に大きな影響を及ぼします。

 まず、現在の制度では、ドラフト指名権は前年順位の下位から順に与えられます。これにより、2008年、2009年に30球団中最下位だったナショナルズがそれぞれ翌年のドラフトでStrasburgとHarperを続けて指名できたわけです。これのよると、ナショナルズの来年のドラフト指名権は全体で13~17位のいずれかとなります。

 さらに、この指名権が全体15位と16位以下で大きな違いが生じます。それはFA選手の獲得にともなう補償制度。オフにFAとなった選手は、前2年間の成績に基づき、タイプA、タイプB、その他とランク付けされます。このうち、タイプAの選手と契約した球団はその選手の元所属球団にドラフト指名権を譲渡することになります。このとき、譲渡すべき指名権が15位以前である場合には1順目はプロテクトされて2順目を、16位以降の場合には1順目の指名権を譲渡することになります。例えば、昨年のオフ、ナショナルズはタイプAのJason Werthと契約しましたが、6位指名権のため1順目ではなく2順目をフィリーズに譲渡。逆にタイプAのAdam Dunnと契約したホワイトソックスから1順目19位指名権を獲得していました。このように15位と16位には大きな違いが生じるわけです。今季、ナショナルズを退団してタイプAになる選手はいない見込みです。したがって、仮に15位以上でシーズンを終え、オフにタイプAの選手を獲得すると、来年のドラフトでのナショナルズの最初の指名権は2順目16位以降、全体では70位以降となってしまいます。うむむむ。このことは当然オフの補強戦略に影響を及ぼすことでしょう。

 シーズン最終戦。勝って気分良く終わって欲しいのはもちろんですが、ブルージェイズとインディアンズも勝って16位のまま終わってくれるようにと、祈っています。

 それしても、2008年、2009年のこの時期には、「Hunt for SS」、「Hunt for Bryce Harper」という情けない記事を書いていたことを思うにつけ、チーム状況が大きく改善していることを改めて認識します。

9/27 残り1試合でシーズン負け越し決定

L2-3x at FLA Season 79-81 (L1)
Lannan 6.0IP 2ER 3H 3BB 4K 3.70
Desmond 2/4 RBI .253
Morse 1/4 HR(31) R RBI .303

 9月の5登板でわずか1失点という驚異的な投球を続けてきたJavier Vazquezから2点を取り、9回まで同点で粘りましたが、最後は根負けした感じでサヨナラ負け。遂にシーズン負け越しが決まってしまいましたが、シーズン残り1試合のこのタイミングまで可能性を残していたこと自体が立派です。

 Desmondが今日も2安打。8月半ばに1番に固定されてからは打率3割と好調を維持して、シーズン打率もどうやら.250を超えて終えそうです。ただ、出塁率は相変わらず上がらずこちらは3割に届かないで終わりそう。やはりリードオフよりは下位が適任かな。で、3試合連続弾のMorse。こちらは3割30本をクリアしてシーズンを終えそうです。ナショナルズ創設以来、Zimも達成していない素晴らしいシーズンとなりました。

2011年9月27日火曜日

9/26 Morseの9回2死からの逆転3ランで地区3位確定!!

W6-4 at FLA Season 79-80 (W3)
Milone 4.1IP 3ER 7H BB 4K 3.81
Severino(W1-0) 1.0IP 0ER 2K 3.86
Morse 1/5 HR(30) R 3RBI .303
Desmond 2/4 double BB 3R RBI .251 SB(25)
Werth 2/4 BB .233 2SB(18,19)

 マンデーナイトフットボールを観ていてうっかり見逃しましたが(痛恨)、1点ビハインドの9回表2死2,3塁からMichael Morseが30号逆転3ラン(映像)。さすが勢いのある今のナショナルズ、マーリンズへの苦手意識を感じさせない痛快な逆転勝利でした。

 雨で試合開始が遅れたこの試合、序盤は両先発とももたもたした印象。序盤はナショナルズがリードしましたが、1点リードで迎えた5回裏。無死1塁からのBonifacioのバントをMarreroが焦ってお手玉。記録上は安打でしたが限りなくエラー。Marreroは初の地元凱旋ということで打席でもちょっと硬かったに見えました。ここから1死満塁とされて先発のMiloneは降板。もうちょっと投げさせてあげたかったなと思いましたが、Johnson監督はこういうところでさっさと代える傾向があります(大崩れして悪い印象で終わらせたくなかったというのが試合後の説明)。代わったStammenが打者は打ち取りましたが、その間にワイルドピッチで1点を献上してしまい同点。Stammenは次の回も素晴らしいないようだっただけにあの暴投だけが悔やまれました。その後、Coffeyが7回に勝ち越し打を許し、1点ビハインドで9回を迎えました。

 3連勝。自力でシーズン地区3位を確定しました。球団史上(ワシントン移転後)初の快挙です。ここ15試合を12勝3敗という成績で、いつのまにやら借金1まで減らしています(残り2試合)。

MVP: Michael Morse

2011年9月26日月曜日

9/25 地元最終戦を快勝

W3-0 Braves Season 78-80 (W2)
Detwiler(W4-5) 6.0IP 0ER 4H 2BB 4BB 3.00
H-Rod(H10) 1.0IP 0ER 3K 3.62
Clippard(H37) 1.0IP 0ER 2K 1.85
Storen(S42) 1.0IP 0ER K 2.78 
Morse 2/3 HR(29) BB R 2RBI .304
Ramos 1/4 HR(15) R RBI .269
Zimmreman 2/3 BB R .289

 ホーム最終戦。快勝でブレーブスとのシリーズを勝ち越し、この日、4位のメッツが敗れたことで、球団史上初の地区3位へのマジックが1となりました。ブレーブスは、ワイルドカード争いの首位を辛うじてキープしていますが、後ろに付けるカージナルスとの差は1となり、もしプレーオフを逃すことになれば、ナショナルズの功(罪?)は大きくなります。
 
 Detwiler以下の投手陣が完封リレー。先発のDetwilerは、セットポジションからの投球で制球を乱した3回に無死満塁、5回にも1死2、3塁のピンチを迎えましたが、いずれも上位打線を討ち取って切り抜けると、6回を無失点の好投。ブルペンの3人は各1イニングを完璧。特にH-Rodは100マイル以上を連発して三者連続三振と圧巻の投球でした。

 今日のMVPはRamos。4回の先制ソロはともかく、無失点で終えたのにはRamosのリードでの貢献が大きかったと思います。3回の無死満塁でポップアウトを2本打たせたリードは高く評価できるでしょう。この面でもしっかり育ってきてくれているようで、来季も捕手は安泰と思わせてくれます。Morseは完璧な当たりで右中間に29号。どうせなら30本、打ってしまいましょう!

MVP: Wilson Ramos

9/24 王建民、来季も宜しく

 残り5試合。いよいよ先発投手たちにとっては今季最終登板となります(Brad Peacockは既に終了)。

W4-1 Braves Season 77-80 (W1)
王建民(W4-3) 6.0IP ER 4H 0BB 4K 4.04
Espinosa 1/2 BB R 2RBI .239 SB(15)
Zimmreman 2/4 R .286

 投げるたびに良くなってくる王建民。今日も85球で6回を投げ切り、ソロ本塁打のみの1失点。今日も無四球で、なんと9月1日の登板での3四球を最後に4試合(23.2回)を1人も歩かせることなくシーズン終了となりました。まだまだ完治率の低い肩の故障からのカムバックを遂げ、充実したオフを迎えられることでしょう。来季は、開幕から先発ローテーション投手として期待しています。形の上ではシーズン終了後FAとなりますが、既に双方とも再契約に前向きな姿勢を示していますので、あまり心配はしてません。

 打つほうでも、王建民が32打席目でメジャー初安打、初打点を記録。序盤の得点をしっかり守りきり、ブレーブスに痛い黒星を付けました。

MVP: 王建民

2011年9月25日日曜日

9/23 地区最下位脱出確定!!!

L4-7 Braves Sesason 76-80 (L1)
Strasburg(L0-1) 4.0IP 2ER(3R) 5H 0BB 3K 2.00
Werth 2/4 HR(20) 2R 2RBI .232
Ramos 2/4 2RBI .269
Espinosa 2/4 double R .238
Desmond 2/5 .251

 Strasburgが先発も初回に3点を失い(自責は2)、2~4回はヒット1本に抑えましたが、投球数リミットに達して降板。敗戦投手となりました。結果的には、この早い降板で登板したBalesterが打たれたことで試合はほぼ決まり。Jason Werthが20号(いちおう到達しました)を放つなど、こつこつ得点しましたが、試合の流れは取り戻せませんでした。

 さすがにワイルドカード争いをしているブレーブスは本気でした。連勝は5でストップ。しかし、この日マーリンズがブリューワーズに負けたことで、残り試合5試合の時点で5.5ゲーム差となり、ナショナルズが地区最下位とならないことが確定しました!!!!球団としては2007年以来、私がこのブログをはじめてからでは初のことになります。小さくガッツポーズです。

2011年9月23日金曜日

9/22 フィリーズを4戦スウィ~プ!

W6-1 at PHI Season 76-79 (W5)
Peacock(W2-0) 5.2IP 0ER H 2BB 2K 0.75
Bernadina 2/4 double R 2RBI .247 SB(17)
Desmond 2/4 double 2R RBI .250
Morse 1/4 HR(28) R 3RBI .304

 相変わらず飛車角落ちのフィリーズ打線でしたが、それにしても先発のPeacockは好投。イキのいい速球でほとんどの打者を詰まらせていました。唯一の安打もZimmremanがダイビングキャッチで取りながら一塁に悪送球した内野安打。まだ69球だったので、もう少し見ていたかったのですが、どうもJohnson監督は若い投手を早めに下げる傾向があります。

 打線はRoy Oswaltに対して3回と8回に集中打。Desmond、Bernadinaの1,2番が機能し、Morseがとどめの3ラン(詰まりながらもセンター右まで運ぶんですから、驚きました)。気分良く快勝。

 フィリーズに対してまさかの4戦スウィ~プ。シーズン通算でも10勝8敗と勝ち越してしまいました。あれよあれよという間に借金も3まで減っています。残り6戦、5割を超えろとは言いませんが、3位をキープして(4位メッツとは2.5差)良い感じで終えましょう!

MVP: Brad Peacock

2011年9月22日木曜日

9/21 Lannan初の2ケタ勝利おめでとう!!

W7-5 at PHI Season 75-79 (W4)
Lannan(W10-13) 5.0IP 3ER 8H BB 3K 3.73
H-Rod (S1) 1.0IP 0ER K 3.59
Ramos 3/3 HR(14) R 3RBI BB .267
Espinosa 1/4 HR(21) 2R 2RBI .238
Marrero 2/4 double BB 2R .273
Morse 2/4 R BB .305

 2回表にRamosの2ランで先制したものの、その裏1死から5番から9番(投手)まで5連打を浴びて同点に追いつかれると、3回裏にはあっさり逆転を許す苦しい展開。2回裏の5連打は全て内野手の間を抜けていくシングル。しかもそのうち3本くらいは決していい当たりではないのに、いわゆる飛んだコースが良かったという安打で、さすがは相性最悪のLannanだとちょっと納得してしまっていました。

 しかし、6回表、1死1塁からEspinosaが9試合連続安打となる21号2ランをライトスタンドに高々と運び逆転。さらにStammenが6、7回のフィリーズの攻撃を無失点で乗り切ると、8回表にしぶとく3点を追加。これでほぼ試合を決めました。2点リードで迎えた9回裏はさすがにStorenではなくHenry Rodriguezが登板。3人を危なげなく抑えて自身メジャー初セーブを記録しました。

 6回表に代打を出されたため早い降板となりましたが、Lannanが自身初の2ケタ勝利。過去3年間、9勝、9勝、8勝と惜しいところまで来ながら届かなかった10勝目に遂に到達。おめでとうございます。好投しても報われないことが多かった今季(今季だけじゃないけど)でしたが、今日はいま一つの内容ながら味方がしっかり追加点を奪い、ブルペンもこらえて勝利投手にしてくれました。しかも、相手は大大大大の苦手のフィリーズ。対フィリーズ通算2勝目(12敗)、敵地フィラデルフィアでは初の勝利となりました。これで苦手意識を克服してくれることを願います。いや、ほんと、おめでとう。ずっと応援してきただけに感慨ひとしおです。今日のMVPはご祝儀です。

MVP: John Lannan

2011年9月21日水曜日

9/20 フィリーズ*からダブルヘッダーを連勝

 フィリーズ*とのダブルヘッダーに連勝。*(アスタリスク)付きなのは、既にナ・リーグ最高勝率を決めてしまったフィリーズはレギュラー陣を休ませたり、集中力を欠くプレーがあったりで、本来の戦力より少し下がっているということです。

 それでも何でもダブルヘッダーを連勝。しかも両先発投手が無失点登板というのは勇気付けられます。

Game 1
W4-3(10) at PHI Season 73-79 (W2)
Milone 6.0IP 0ER 4H 0BB 2K 3.32
Bernadina 2/5 HR(7) R 3RBI .245
Lombardozzi 2/5 .167
 Tom Miloneが6回を無失点の好投。7回表にBernadinaの3ランで勝ち越して勝利投手の権利を持っての交代となりましたが、その直後Slatenが2連打されて降板すると、代わったClippardがRaul Ibanezに3ランを打たれて同点で勝ち負けなしとなりました。試合は延長に入り、10回表2死1,2塁から代打Zimがさすがのタイムリーを放って勝ち越し。最後はStorenが締めました。
MVP: Ryan Zimmerman

Game 2
W3-0 at PHI Season 74-79 (W3)
Detwiler(W3-5) 7.1IP 0ER 3H BB 3K 3.30
Storen(S40) 1.0IP 0ER 2K 2.86
Espinosa 3/4 HR(20) 2R RBI .238
Desmond 2/5 double .249
Morse 2/5 .303
 Detwilerが8回1死まで無失点で勝利投手とこれまでで最高の結果。最後はちょっとへばって高めに浮き出しましたが、6回までは低めに集めることに成功し、2人出した走者も両方併殺で消して(1人は送りバントをZimの好守による)、ミニマムの18人で終える好投。球威自体は最後の回でも94マイルとか記録していました。打ってもキャリア2本目となるタイムリー安打(そもそも通算3安打目)。こちらも最後はStorenが締めて40セーブ目。体大丈夫か・・。
MVP: Ross Detwiler

2011年9月19日月曜日

9/16-18 やっぱりマーリンズは苦手

 メッツに4連勝して気分よく本拠地に戻りましたが、苦手のマーリンズ相手に連敗。3戦目をとってなんとかスウィープを逃れるのがやっと。対フィリーズ戦より悪いのはどういうことなんでしょうか。

9/16
L0-3 Marlins Season 71-78 (L1)
Lannan(L9-13) 6.0IP 3ER 8H 3BB K 3.68
 マーリンズ先発のJavier Vazquezの前に5安打完封負け。

9/17
L1-4(13) Marlins Season 71-79 (L2)
Strasburg 6.0IP ER 4H 0BB 3K 1.29
Ramos 1/4 HR(13) R RBI .261
 Strasburgの復帰3戦目。6回をわずか61球で投げ終える好投でしたが、3回表先頭の相手先発のVolztadに右中間へのダブルを打たれたのを足がかりに1失点。味方打線の援護なく勝ち負け付かず。試合は延長13回で負けました。

9/18
W4-3 Marlins Season 72-79 (W1)
王建民(W3-3) 6.2IP 3ER 6H 0BB 5K 4.31
Marrero 1/2 double SF 2RBI .280
Zim 2/4 double R .289
 Marreroがいい仕事を続けています。前日5タコでしたが、犠飛とタイムリー二塁打で2打点。立派なものです。王建民は2本の本塁打で3点を失いましたが、どちらもぎりぎりでフェンスを越えたもので内容は良かったと思います。
MVP: Chris Marrero 

2011年9月16日金曜日

9/15 Desmond5安打、Miloneメジャー初勝利

W10-1 at NYM Season 71-77 (W6)
Milone(W1-0) 5.2IP ER 3H 3BB 4K 4.60
Desmond 5/6 double R 3RBI .251
Ramos 3/5 double 3R RBI .261
Espinosa 2/3 double R .233
Zimmreman 1/4 double 2RBI .290

 順位表で直上にいたメッツを4戦スウィープで追い抜きました!!気持ちいい!!
 
 しかも昨日のPeacockに続いて、Miloneがメジャー初勝利。途中で雨の中断などあって投げにくい環境の中、3四球と珍しく制球には苦しみましたが、6回2死1塁で降板するまで無失点(出てきたBalesterにランナーを返されました・・・)。2点リードの7回裏2死満塁で出てきてDavid Wrightを抑えたCoffeyをはじめブルペンがしっかりリードを守ってくれて、見事、勝利投手となりました。おめでとう!

 終盤までは接戦でしたが、8,9回に打線が爆発。最終的には大差が付きました。打線では5安打のDesmondの好調ぶりが目立ちました。鋭い当たりを右へ左へ。シーズン打率も.250に乗せてきました。このまま残りも突っ走れ!!

MVP: Ian Desmond

2011年9月14日水曜日

9/14 Peacock初先発初勝利

W2-0 at NYM Season 70-77 (W4)
Peacock(W1-0) 5.0IP 0ER 2H 3BB 2K 1.42
Marrero 2/4 .311
Morse 1/4 RBI .306
Werth 1/4 RBI .234

 前回、3点リードの6回表1死1,2塁という場面でメジャーデビューを強いられて打ちこまれたBrad Peacockが、今度はメジャー初先発の機会を与えられました。結果は、5回を無失点。見事に初勝利を飾りました。序盤3回まではほぼ完璧な内容。打順が2回り目に入った4回に2死満塁のピンチを迎えましたが、ここもファーストへのポップフライでしのぐと、5回は無難にまとめました。常時90マイル台前半の速球を小気味よく投げ込み、チェンジアップとカーブも織り交ぜて討ち取っていきました。MiloneやDetwilerよりも安心して見ていられたというのが正直な感想です。

 最終回は3試合連続登板となったStorenが2者連続四球と自滅しそうになりましたが、相手のバント失敗にも助けられて無失点で37セーブ目を記録。球威もコントロールもいまいち。さすがにシーズン終盤のこの時期に3試合連続登板ではパフォーマンスも落ちます。Johnson監督、故障させないで下さいね。

 これで昨季を上回る(当ブログ開始後最多となる)シーズン70勝目。メッツに並び地区3位となりました。

MVP: Brad Peacock

9/13 Stammen ! の投打の活躍

3-2 at NYM Season 69-77 (W3)
王建民 5.0IP 2ER 9H 4K 4.35
Stammen(W1-1) 1.1IP 0ER BB K 1.93
Ankile 2/5 double R RBI .248
Desmond 2/5 R .245
Espinosa 2/3 BB .231

 Craig Stammenが投打で活躍。2-2の同点で迎えた6回裏、この回から代わったSlatenが四球、死球で無死1,2塁のピンチを作って降板(まったくもう)。ここでマウンドに上がったのが9月に昇格してからようやく2試合目の登板となったStammen。三振、遊ゴロ(当たりが弱く1塁のみ)、遊飛という素晴らしい内容で無失点。メッツに行きそうになった流れを食い止めました。さらに、7回表 には1死から右方向にきれいにはじき返すシングルで出塁。この後、2死ながら3塁まで進むと、Zimmermanのタイムリーで決勝点となるホームを踏みました。今季もAAAでは先発として投げていましたが、首脳陣の評価は上がらず、9月まで呼んでもらえなかった上、登板機会もほとんど与えられてきませんでしたが、少ないチャンスで結果を残しました。個人的には先発としてでもまだ行けると思っていますが、この際ブルペンでもいいので、来季はメジャーで投げさせてやりたいですね。

 先発の王建民は鬼門だった初回を無難に切り抜けると、ランナーを出しながらもAnkielのこの送球に救われて5回を2失点。まずまずといったところかな。ブルペンは、Stammenの後も、Burnett、最後はStorenときっちりで、前日と同じスコアで辛勝しました。打線が11安打も打って3点。もうちょっと援護してくれよ(メッツも同じ11安打で2点だったわけですが)。

 これで昨季の勝ち星と並びました。

MVP: Craig Stammen

2011年9月13日火曜日

9/12 Lombardozziの初安打が決勝打

W3-2 at NYM Season 68-77 (W2)
Detwiler 5.2IP 2ER 3H 3BB 2K 3.76
Storen(S35) 1.0IP 0ER BB K 3.12
Werth 3/4 double R .233
Zim 2/4 R .294
Ramos 2/4 RBI .261
Lombardozzi 1/4 RBI .063

 先発したDetwilerの6回裏2死までは最近の不振を払しょくするかのようなわずか1安打1四球の快投でした。ところが、6回裏2死走者なしから(偶然にも、私がテレビを付けた途端!)四球、四球、シングル、ダブルと続けざまに許し、あっという間に2-2の同点とされて降板してしまいました。確かに私が見始めてからはボールが高めに抜け出しており、危なっかしいなとは思いましたが、だからって、そんなに露骨に打たれなくても・・・。なかなか評価の難しい登板です。

 なお2死2,3塁ではっきりいってメッツは押せ押せの雰囲気でしたが、代わったCoffeyがJason Bayを三振にとってピンチ脱出。すると7回表2死2塁からStephen Lombardozziが待ちに待ったメジャー初安打をレフト前に運び、勝ち越しに成功。ようやくでしたが、これで吹っ切れるといいと思います。こうなれば7,8回はClippardが完璧に抑え、9回はStoren。Storenはちょっと心配でしたが、無難にセーブ成功。1点差でもなんでも勝ちは勝ち。7月21,22日のフィリーズ戦以来の、久しぶりの連勝です。

MVP: Stephen Lombardozzi

9/11 Strasburgは3回降板も3者連続弾などで快勝

W8-2 Astros Season 67-77 (W1)
Strasburg 3.0IP 1ER 3H 0BB 4K 1.13
Gorzelanny(W3-6) 3.0IP H 2BB 3K 4.22
Desmond 3/5 HR(8) 2R 2RBI .244
Marrero 2/2 double R 2RBI .306
Zimmerman 2/5 HR(12) R 2RBI .291
Espinosa 2/4 2doubles R .228

 今日はあの9.11からちょうど10年(ちなみにestoppelは10年前はボストンにいました)。液体は一切持ち込み禁止などのものものしい警戒でしたし、試合開始前やセブンスイニング・ストレッチ時にはセレモニーも行われました。

 Stephen Strasburgの復帰第2戦。今日は大いなる期待を抱いて球場に足を運びました。しかし驚いたのは客が少なかったこと。公式発表は2万人を超えていましたが、そんなにいなかったと思います。去年の夏に来た時には大フィーバーでしたが・・・。まあ、ぎりぎりでもチケットが安く手に入るのでありがたいと言えばありがたいわけですが。

 で、そのStrasburgですが残念ながら今日はいまいちでした。先頭打者のSchaferを最終的には三振には取りましたがファールで粘られて9球を要したことから始まり、初回だけで31球。2回、3回は無失点に抑えましたが、結局3回までに57球を投げて降板となりました。速球の球速も95マイル前後がほとんどでしたし、変化球もあまり決まっていませんでした。せっかく見に行ったんだからもう少しElectricな投球を見たかったな、と少し残念です。

 試合はと言えば、2回裏にMarreroの犠飛で追いつくと、3回裏にDesmond, Ankiel, Zimが3者連続HR!!! (ただし、estoppelは息子にせがまれてアイスクリームを買いに行っていたために3本とも見逃してしまいました(笑))。その後もMarrero、Zim、Nix、Desmondにタイムリーが出て効果的に加点。投手陣も4回からの3イニングをきれいに抑えたGorzelannyをはじめ自責点なしのリリーフ。観戦しているファンをいい気分にしてくれました。

 Marreroはしだいに存在感を増してきました。第1打席の犠飛もいいライナーでしたし、打撃の状態はかなりいい感じです。チャンスで打席に入ると何かやってくれそうな雰囲気を感じさせ、後半の打席では球場のファンの期待の高まりを感じました。

MVP: Chris Marrero(ちょうど見ていたときに打ってくれたということもあり贔屓目入ってます)

9/10 Lannan今季最悪(フィリーズ戦を除く)

L3-9 Astros Season 66-77 (L1)
Lannan (L9-12) 2.1IP 4ER(6R) 8H BB K 3.65
Morse 2/4 HR(27) 2R RBI .313
Marrero 1/4 2RBI .277
Flores 2/4 double .254

 2回までは無失点で終えたLannanでしたが、3回に突如つかまり、1死からなんと6連打された後、満塁からの投ゴロを自ら本塁へ悪送球して2点を献上。次の打者にはセーフティースクイズまで決められる始末で、あっという間に6点を失い降板となりました。あたかもフィリーズ相手に投げているような惨状(フィリーズ相手のLannanだとこれが普通だったりしますが)。試合はそれでほぼ終わり。明るい出来事はMarreroが2打点を記録したことくらいでしょうか。

2011年9月10日土曜日

9/9 Marreroの同点打の後、延長11回サヨナラ勝

W4x-3(11) Astros Season 66-76 (W1)
Milone 5.2IP 3ER 8H 0BB 3K 6.30
Storen 1.0IP 0ER 2K 3.17
Zim 1/4 HR(11) BB 2R 2RBI

 3-3の同点で延長に入った試合は11回裏1死から、Zim、Morseと連続四球の後、Werthの打球を相手サードが送球を焦って二塁へ悪送球となる間にZimが生還してサヨナラ勝ち。なんだかなあ。こう言っては何ですが、迫力に欠ける弱いチーム同士の対戦という感じが否定できませんでした。

 そんな中、光ったのがルーキーのChris Marreroの7回裏1死3塁から左中間に同点ダブルを打った打席。フルカウントからファールで3球粘った末の会心の当たり。内容も高く評価できる打席でしたし、何よりこの試合のターニングポイントとなった打席でしっかり結果を出したことがプロ選手としては何より重要。ずっと先発させてもらって、しっかり結果も残しています。

 一方、同じくルーキーのStephen Lombardozziが昨日のセカンドに続き、今日はショートで先発(1番)しましたが、結果は昨日に続く5打席凡退。なかなかヒット1本が出ません。出るまで我慢して使ってあげてくださいよ。そしてこの日の先発はやはりルーキーのMilone。やはり打線が2周り目になると打たれるのは前回と同じでしたが、それでも6回途中まで試合を作ることができました。大崩れしない1つの要因はやはり無四球だったことでしょう。今日も審判に辛い判定をされた印象ですが、それでも無四球。たいしたものです。

MVP: Chris Marrero

2011年9月9日金曜日

9/8 Storen大丈夫か?

L4-7 Dodgers Season 65-76 (L2)
王建民 6.0IP 4ER 7H 3K 4.43
Storen (L6-3) 0.2IP 3ER 3H BB K 3.22
Werth 1/3 HR(19) BB R 2RBI .230
Morse 1/2 2BB R RBI .312

 ここのところ毎日雨のDC。前日の試合を延期し、今日はダブルヘッダーの予定でしたが、デーゲームの1試合目を消化するのがやっと。2試合目は雨で中止となりました。延期ではなく、中止。今季ドジャーズが東海岸に遠征に来る予定がもうなく、両軍ともプレーオフ争いから脱落しているため、無理に行わないということです。よって両軍にとっての今季は161試合となります。

 さて小雨が降る中で行われたその試合。またしても序盤につかまった王建民でしたが、4点目取られた後は、11人と対戦して出塁を許したのはシングル1本のみ(その走者も盗塁死)。同点の展開で6回裏に代打を送られて降板となりましたが、まだ80球と余力十分でした。試合後、今季終了後FAとなるものの、過去2シーズンにわたりリハビリを支えてくれたナショナルズに対して恩があるので望まれれば来季も残留したいと表明。まあ、今季の残りの登板の内容次第ですが、(Livanに続いて)ファンとしてはなんだか嬉しくなるコメントでした。

 心配なのはStoren。負けが込んでいるチーム事情もありなかなか登板機会が少ないこの頃ですが、出れば打たれている印象(実際は2試合に1試合くらい失点)。この日も同点の9回表に登場して、2死から3失点で負け投手に。防御率も3点台に上がってしまいました。疲れかなあ。少し心配です。

2011年9月7日水曜日

9/6 Strasburg の復帰戦は5回無失点

L3-7 Dodgers Season 65-75 (L1)
Strasburg 5.0IP 0ER 2H 0BB 4K 0.00
Peacock 1.1IP ER 4H BB 6.75
Severino 0.1IP 0ER K 0.00
Marrero 2/4 double .306
Zimmreman 2/5 3K .291

 待ちに待ったStephen Strasburgの復帰戦。雨で開催が危ぶまれましたが、予定通りにプレーボール。結果は、素晴らしいものとなりました。

 本人も意識して速球の球速を96-98マイル程度に抑えて(それでも十分速いわけですが)制球を重視したピッチング。56球のうちストライクが40球。17人の打者と対戦してうち14人に初球ストライク。さっさと追い込んで、要所では90マイルのチェンジアップか99マイルの剛速球を投げ込むという組み立てでドジャーズ打線に付け入る隙を与えませんでした。60球の球数制限を最初から課されながら5回を56球で投げきってしまうとは。文句のつけようがありません。次回は日曜日のアストロズ戦。今後は70球が上限です。

 2回裏に3点を先制していたので、Strasburgは勝ち投手の権利を持って降板しましたが、逆転負け。敗因はブルペンが打たれたことなのですが、起用法が納得いきません。6回表、この回から入ったDoug Slatenが1死1、2塁のピンチを作ると、ここでBrad Peacockがメジャー初登板。対戦打者はオールスター選手のMatt Kemp。タイムリー安打を打たれ、さらに四球、安打、安打であっという間に追いつかれてしまいました。なぜこの回の頭からPeacockを投げさせなかったのでしょうか。昨年のアリゾナ秋季リーグで経験はありますが、マイナーを通じて先発投手として過ごしてきた投手にいきなりその起用法はあんまりです。7回2死1塁で雨天中断となると、再開後、今度はやはりメジャーデビューのAtahualpa Severinoを投入。結果は三振に取りましたが、これもやや疑問。もうちょっと普通のシチュエーションでデビューさせてあげてもいいでしょうに。ただし、2人ともいいボールを投げていました。球速は十分。低めに集まり、いい変化球もありました(Peacockがカウント3-2から投げたチェンジアップにAndre Eitherは完全にバランスを崩していましたが辛うじてファールで逃げられ、その後2点タイムリー)。次はもう少しプレッシャーの少ない場面でお願いします。

 セプテンバーコールアップで上がってきたばかりのStephen Lombardozziが8回裏の先頭打者として代打で初出場。結果は四球。暴投と内野ゴロの間に3塁まで進みましたが、Chris Marreroのライナーはセカンドのジャンピングキャッチに阻まれ惜しくもホームまでは帰ってくることができませんでした。Marreroは昇格後ほぼレギュラー扱いでファーストで先発出場し、出場10試合中8試合で安打。無安打に終わったうちの1試合でも四球で出塁と打撃ではしっかり結果を残しています。今日は初の長打も記録。メジャーデビューで散々だった守備も以降エラーはありません。

(追記)4点ビハインドになったところで試合終了を待たずにテレビを消したので気付きませんでしたが、9回裏1死満塁からMorse空振り三振で2死満塁となった場面で、代打Cory Brownがメジャー初打席。また、なんでこんなプレッシャーかかる場面で・・・。結果はレフトフライで試合終了。ここまで重なるとDavey Johnson監督が厳しいシチュエーションを最初に経験させるポリシーを持っているとしか思えません。つぶされなければいいのですが・・・。

2011年9月6日火曜日

9/5 Morseの2発などで快勝

W7-2 Dodgers Season 65-74 (W1)
Lannan (9-11) 5.1IP ER 5H 2BB 4K 3.48
Morse 2/4 2HR(7) 2R 3RBI .315
Desmond 2/5 HR(25, 26) 2R RBI .244
Ankiel 2/4 double R RBI .242

 先発のLannanが初回に連続二塁打で1点を失いましたが、その裏、ドジャーズ先発の黒田さんからDesmondがレフトスタンドへ先頭打者本塁打。Ankielシングルの後、Zimmermanの打球はレフトフェンス際までの惜しい当たりでしたが、Morseがレフトブルペンへ2ラン、さらにWerthもレフトスタンドへと打ちまくり、あっという間に4-1と逆転。その後も、6回のMorseのソロなどで着々と加点し、快勝。Morseは調子が落ちません。30本も視野に入ってきました。Lannanは球数が多くなったために6回途中で降板しましたが、2回以降は無難な投球。きっちり仕事をし、防御率を3点台前半まで下げてきました。

MVP: Michael Morse

9/4 Livan今季最終戦を飾れず

L3-6 Mets Season 64-74 (L1)
Livan(L8-13) 5.1IP 6ER 8H BB K 4.47
Espinosa 3/3 double BB R RBI .233 SB(14)
Ramos 2/4 2doubles RBI .257

 Livanにとっての今季最終戦。試合前に、9月になりマイナーから昇格してきた若手及びStrasburgに登板機会を与えるため、メジャー登板は今日で最後と通告されていました。6回途中自責点6という数字で負け投手に終わりましたが、内容はそんなに悪くなかったと思います。うち3点は、6回1死満塁で出てきたCoffeyが3人とも生還を許したものでしたし。中盤まではしっかり試合を作ってくれました。しかし、打線が相変わらずの残塁の山。残念でした。

 今季残り試合は、代打で出場することにはあってもブルペンを含め登板機会はないとのこと。試合中も(ブルペンではなく)ベンチにいて先発投手にアドバイスすることが期待されているそうです。シーズン終了後FAとなるLivan。ロングリリーフとしてでもナショナルズに残りたいと表明しています。個人的にはブルペン投手として戻ってきてくれると嬉しいな。ともかく、まずはお疲れ様でした。

9/3 Tom Milone→MAJOR、先発デビュー、初打席本塁打

 Tom Milone投手がメジャー初昇格。2008年のドラフト10順目入団の左腕(2008年組からはEspinosaに続く2人めのメジャーデビュー)。入団以来とにかく順調に成績を残してきましたが、何と言っても球威がないためプロスペクトランキングでの地位は低く、今季開幕前にはBAではなんとか16位に入っていますが、BPでは20位以内にさえ入っていませんでした。今季はAAAで開幕し、オールスターに選ばれる活躍。数字もますます安定し、奪三振率(9.4)は一流投手の水準、奪三振に対する与四球率(9.69)は信じられない水準を記録して、文句なしに今回の昇格を勝ち取りました。速球は90マイルに届くか届かないかという程度ですが、制球力とチェンジアップなどの変化球で討ち取ってきました。ナショナルズで言えばLannanタイプ、将来的にはホワイトソックスのMark Buehrleのように育たないかなと願っています。(なお、40人枠を空けるためにAdam LaRocheが60日DLに移りました)。

Tom Milone (2011 Season for Syracuse (AAA))
24G 148.1IP 16BB 155K 3.22/1.03

W8x-7 Mets Season 64-73(W1)
Milone 4.1IP 4ER 6H 0BB 2K 8.31
Milone 1/2 HR(1) R 3RBI
Zimmerman 2/5 2RBI .297
Flores 3/4 double R RBI .239
Desmond 2/4 HR(6) R RBI .245

 さて、そのMiloneのデビュー戦。初回、2回と簡単に三者凡退に終え、2回裏、2-0とリードしてなお1死2,3塁の場面で迎えた初打席。内角高めに来た初球を振り抜くと打球はライトのナショナルズブルペンへ。初打席初球本塁打した投手ははメジャー史上7人目だそうです(過去6人もいたことが驚き!!)。ベンチに戻った後、カーテンコールで登場したMilone、ここまでは完全にヒーローでした。

 しかし試合はまだ2回。メジャーリーグはそう簡単にではありませんでした。3回に初安打を打たれると、打順が2周り目になった4回、Nick Evansの2ランを含め4本の安打で4失点。5回1死1塁としたところで勝ち投手の権利を前にJohnson監督から降板を告げられてしまいました。まだ74球だったのでもうちょっと投げさせたようにも思いましたが、「滅多打ちされて自信を失わせることだけは避けたかった」というのがJohnson監督の判断の理由。確かにあの場面、モメンタムは完全にメッツに移っており、1塁走者のReyesが執拗に揺さぶっていましたのでそうなる可能性は十分ありました。右打者左打者問わず内より低めへの素晴らしい投球が何球もあったし(審判はストライクと言ってくれませんでしたが)、なにより無四球の期待通りの内容。次も期待しています。

 試合は、メッツにいってしまったモメンタムを取り戻すことはできずに6回に追いつかれ7回に逆転を許す展開でしたが、1点ビハインドで迎えた9回裏に1死満塁からZimがバットを折りながらもライト前にぽとりと落ちる逆転サヨナラタイムリーという劇的な展開でした。1死2、3塁でBernadinaを敬遠しZimと勝負したメッツの采配に感謝です(笑)。

MVP: Ryan Zimmerman

2011年9月3日土曜日

Strasburg 6回1安打でリハビリ完了(AA)、火曜日にメジャー復帰へ

 9月1日にStephen StrasburgがHarrisburg(AA)で最後のリハビリ登板を行い、結果は6回を1安打無失点無四球4奪三振という文句なしの快投 (BOX)。4回まではパーフェクト、5回に死球、6回にダブルを打たれたのみでした。

 準備万端。9月6日火曜日のナショナルズパークでのドジャーズ戦でメジャー復帰と発表されました。

(観戦に行けるかどうかは調整中ですが、ちょっと仕事が立て込んでいるので、難しそう。なんとかテレビでは見たいが・・・。)

9/2 借金10

L3-7 Mets Season 63-73 (L3)
Detwiler 3.0IP 6ER 7H 2K 3.83
Balester 4.0IP ER 2H BB 2K 3.68
Ankiel 2/4 HR(8) double 2R 2RBI .238
Desmond 2/5 triple R .243
Ramos 2/4 .255

 ここ数試合好投を続けていた先発のDetwilerでしたが、この試合はダメでした。初回にいきなりDavid Wrightに3ランを浴びるなど、3回までに7安打6失点。球速こそありましたが、高めに浮きがちで、打たれたのはいずれも打って下さいと言わんばかりの真ん中高めの球でした。次回登板はしっかりした内容・結果を求められます。

 打線はメッツを上回る12安打を打ちましたが、序盤に付けられた差をなかなか縮めることができませんでした。9月になりBernadinaがようやく昇格させてもらいましたが、9回無死1塁で代打で登場し、併殺・・・。しょんぼりです。

 フィリーズとの3連戦を勝ち越していいムード(借金2)になったのははるか昔。あれ以来10試合を1勝9敗で今季初の借金10。今季最悪の状況です。

Bernadina、Slaten→MAJOR

 9月となりましたが、マイナーリーグのシーズンがあと数日続くこともあって本格的なセプテンバーコールアップはまだ発表されていません(9月3日土曜日にTom Miloneがメジャーデビューの先発登板をすることは明らかにされていますが)。
 
 そんな状況ですが、まず、Roger Bernadinaのメジャー再昇格と、Doug SlatenのDLからの復帰が実行されました。

 Bernadinaは7月末の王建民の昇格時に降格の憂き目に遭い、結局1か月マイナーで過ごすことになりました。いい選手だと思うのですが、フロント・ベンチの信頼は得られていないんでしょうね。せめて9月は結果を残してくれるといいのですが。

 Doug Slatenは昨季活躍したブルペン左腕。今季は開幕から不振で、6月にヒジ痛でDL入り。TJを受けるほどの故障ではなかったようで、休養・リハビリを経ての復帰。マイナーでは計9試合に登板して1.74/0.87、10.1イニングで無四球11奪三振と結果を残してきましたので、完治したと思っていいでしょう。

8/30-9/1 なんとか連敗は止めたが

 ブレーブスとの3連戦。初戦に勝ってなんとか連敗は止めましたが、あと2戦を落としました。4本塁打で勝った初戦の勝ち方を絶賛したDavey Johnson監督。最後にドジャーズで監督をしていた2000年頃はSosa、Bondsといった(●●●●●の影響による)長距離砲の全盛期。時代が違うことを分かっているのか疑問です(来季はオプションになっています)。

8/30
W9-2 at ATL Season 63-70 (W1)
Livan (W8-12) 7.0IP 2ER 5H 3BB K 4.29
Zimmerman 3/5 double HR(10) 3R 3RBI .303
Morse 3/5 double HR(23) 2R 3RBI .318
Nix 2/4 HR(16) R 2RBI .258
Espinosa 1/3 HR(19) BB R RBI .230
 打線の中軸が機能し、ようやくのことで連敗脱出。Morseは先制23号、タイムリーダブルとシングルで、計3安打3打点。よく打ちます。Livanは8勝目。これでLivan、Lannan、Zimmremann(既にシーズン終了)、Marquis(トレード済)の4人が8勝で並びました。Livanは試合後「ロングリリーバーとしてでもいいから来季もナショナルズ残りたい」という、応援したくなるコメント。
MVP: Michael Morse

8/31
L1-3 at ATL Season 63-71
Lannan(L8-11) 7.0IP 2ER(3R) 7H BB 6K 3.54
Morse 1/4 HR(24) R RBI .317
Desmond 2/4 .241
 Lannanはよくがんばりましたが、打線がわずか3安打では話になりません。ここしばらくリードオフで固定されているDesmondがじわりじわじと打撃成績を上げてきたのは明るいニュース。なんとか後1か月で打率.250は上回ってほしいところです。

9/1
L2-5 at ATL Season 63-72
王建民(L2-3) 5.2IP 4ER 7H 3BB 4.19
Weth 2/2 HR(17) 2BB R RBI .233
Ramos 2/4 double .252
 またチャンスに打てないナショナルズに逆戻り。2回はRamos、3回はZimがともに1死1,3塁で併殺。8回1死満塁ではMorseがやはり併殺コースのサードゴロ。これはChipperがお手玉してくれたのでセーフとなりましたが、さらに1死満塁で、Flores、Espinosaが連続三振・・・。まあ、この8回は、Morseの打席の途中から主審の低目へのストライクゾーンが拡大されたという腹立たしいイニングでしたが。

2011年8月29日月曜日

8/28 Zimmermann今季最終戦を飾れず

L4-5x(14) at CIN Season 62-70 (L6)
Zimmermann 4.1IP 3ER 6H BB 6K 3.18
Ankiel 3/7 R RBI .240
Werth 2/6 RBI .231
Desmond 2/7 2R .240 SB(21)
Marrero 2/4 .375

 Jordan Zimmremannが、開幕前から設定されていた投球回数上限(160イニング)に到達。シーズン終了となりました。

Jordan Zimmremann (2011 Season for Nationals)
26G (8W-11L) 161.1IP 31BB 124K 3.18/1.15

 TJ手術から本格復帰のシーズンということで、まずは手術前の姿に戻れているのかという不安からスタートしたシーズンでした。4月は空振りがなかなか取れないなど不安な内容の投球が続きましたが、5月に入ると安定し始め、5、6月は全11登板でクオリティ・スタート(うち10試合は2失点以下)を記録。結局一度もDL入りすることもなく5か月間を投げきり、十分にフロントラインスターターとして活躍できることを証明しました。来季、開幕からStrasburgとのコンビでローテーションを引っ張ってくれることが今から楽しみです。

 さて、そのZimmremannの最終登板は少し残念な結果。1回にJoey Votto、4回にJay Bruceにソロを打たれると、5回裏に相手先発のJohnny Cuetoにバスターを決められたところから崩れて押出し四球で降板となってしまいました。

 それでもブルペンが踏ん張っている間に、8回に代打Zimmremanのタイムリーで同点、9回にWerthのタイムリーで逆転に成功し、勝てるかと期待しました。ここまでは4本のタイムリーが出て「チャンスに打てない打線」の汚名を返上していました。これで勝っていれば、全然違ったムードでオフとなったはずなのに・・・。残念ながら、9回裏、Storenが先頭のYondar Alonzoに痛恨の被弾。

 延長に入ると、10回1死満塁、11回1死1,2塁、12回2死3塁、13回2死2塁、14回2死2塁とチャンスをことごとくつぶし続け(結局チーム残塁は17でした(笑))、最後は14回裏にBalesterがVottoに今日2本目のソロを浴びて終戦。はうあ。6連敗。

2011年8月28日日曜日

8/27 Marreroデビュー戦は散々

L3-6 Reds Season 62-69 (L5)
Detwiler (L2-4) 6.0IP 3ER(6R) 8H BB 4K 2.86
Marrero 1/4 K .250 2E

 昇格したばかりのChris Marreroが早速7番ファーストで先発しました。が、結果は・・・・。打席では第2打席にレフト前に初安打を放ちましたが、守備で足を引っ張ってしまいました。1回裏、先頭打者のゴロをトンネル。全く何でもない緩い当たりでしたが、いきなり飛んできたことで硬くなってしまったのかもしれません。これで悪循環となったのか、3回裏無死1,2塁からのゴロを捕球したまでは良かったのですが、今度は2塁へ悪送球。走者が1人生還しただけでなく、この後さらにDetwilerが犠飛で2失点してしまったことにより、結果的に非自責点3が全てMarreroの責任となってしまいました。メジャーデビュー戦の緊張だろうなあ。しっかり切り替えて、次、頑張ってください。

 打線は、Ramos(12号)、Werth(16号)、Morse(22号)がそれぞれソロを放ちましたが、それだけ。相変わらず得点圏にランナーをおいては打てませんでした。

Chris Marrero→MAJOR初昇格、Mattheus→DL

 Ryan MattheusがDL入り。Cole Kimballが(こちらも)右肩痛でDL入りしたことを受けて6月に昇格してメジャーデビュー。最初はモップアップでしたが好投を続け、いつしかClippardに次ぐ信頼感を得るまでに成長しました。しかし、ここにきて右肩痛。検査の結果、構造的な損傷ではなく、疲労からきたもののようです。まだ投げられると本人は主張したようですが、フロント・ベンチは大事を取ってシーズン終了と判断。それがいいと思います。今季は十分投げました。信頼は十分勝ち取っていますので、来季に備えてくれることを期待します。

Ryan Mattheus (2011 Season for Nationals)
32G 30.0IP 14BB 11K 2.40/1.27

 代わって昇格したのが、Chris Marrero一塁手!セプテンバー・コールアップは予想されていましたが、少し早まりました。2006年のドラフト1順目(全体15位)で高卒入団。2006、2007年と順調な成績を残し、2008年シーズン前にはBAによりMLB全体で27位のプロスペクトと評価されましたが、その2008年シーズン序盤に右足首を負傷し、シーズンのほとんどを棒に振りました。それもあってプロスペクトとしての地位は次第に低下して行きましたが、それでもマイナーの階段を着実にステップアップ。今季はメジャーのスプリングトレーニングでも攻守で評価を上げ、AAAで開幕すると下記の通りしっかりした成績を残し、念願の昇格につなげました。打撃はもともと高評価。守備が悪い悪いと言われていましたが、スプリングトレーニングでもいい動きを見せましたし、今季のAAAではシーズン通じて11エラーで済ませていますので、あまり心配はしていません。なんだかんだ言っても、まだ22歳。高卒入団の選手としては、結果的には極めて順調な昇格となりました。私がこのブログを始めた2008年シーズン前のナショナルズのトッププロスペクトだった選手であることもあって思い入れがあります。来季のスプリングトレーニングでLaRocheと一塁を争う権利を得られるような9月を送ってくれることを期待しています。

Chris Marrero (2011 Season for AAA)
546PA 14HR 69RBI 58BB 97K .300/.375/.449 3SB

2011年8月27日土曜日

8/26 基本的には同じ負け方

L3-4x at CIN Season 62-68 (L4)
王建民 6.0IP ER(2R) 6H 4BB 2K 3.82
チーム得点圏打撃: 13打数1安打
チーム残塁: 10

 1安打が4回表に走者を2人置いてのRamosの本塁打だったため3点取ることができましたが、チャンスで打てないことには昨日までと同じ。どうなってるんでしょうか。それでも王建民ががんばって、6回までは3-2でリードしていました。しかし、それも7回にGorzelannyが打たれて追いつかれると、Balesterがサヨナラ負け。とにかく、打線です。

2011年8月26日金曜日

8/23-25 チャンスにことごとく打てず3連敗

 フィリーズに勝ち越した後、22日の試合にも快勝して借金2まで挽回。勢いに乗るかと思われたナショナルズでしたが、なんと3連敗。敗因はとにかくチャンスで打てなかったこと。3試合計の得点圏成績が29打数1安打(打率に直すと.034)ってどういうことですか。ひどすぎます。3人の先発投手はいずれも勝ち投手に値する投球内容だったのに、そろって負け投手となってしまいました。

8/23
L0-2 D-Backs Season 62-65 (L1)
Zimmermann(L8-11) 6.1IP 2ER 5H 2BB 4K 3.10
チーム得点圏打撃: 7打数ノーヒット
チーム残塁: 8
 まもなく投球回数制限でシーズン終了となるJordan Zimmremannを見たくて外野席最前列で観戦(今季2戦目)してきましたが、フラストレーションのたまる試合でした。Zimmremannは6回までわずか3安打の無失点と期待通りの快投でしたが、7回1死から四球の後、Sean Burroughsに2005年以来というまさかの2ランを打たれて敗戦投手。打線は、5回裏1死満塁でZim、Morseが連続三振を喫するなど再三のチャンスも得点ならず。

8/24
L2-4 D-Backs Season 62-66 (L2)
Livan(L7-12) 8.1IP 4ER 7H BB 5K 4.36
チーム得点圏打撃: 6打数ノーヒット
チーム残塁: 6
 Livanは8回1死満塁で降板するまで2失点でよくがんばりました(H-Rodが打たれて自責は4となりましたが)。9回裏2死からNix、Gomesが連続ソロを放って完封を逃れるのがやっとでした。

8/25
L1-8 D-Backs Season 62-67 (L3)
Lannan(L8-10) 6.0IP 2ER 7H 2BB 2K
チーム得点圏打撃: 16打数1安打
チーム残塁: 12
 ようやく8回裏にMorseがタイムリーを打ってくれましたが、この拙攻ぶりはもう笑えます。2ランに泣いたLannanもこれで2ケタ敗戦。しょんぼりです。

2011年8月23日火曜日

Ryan Zimemrmanが週間MVP

 我らがRyan Zimmermanが8月15日から21日の週のナ・リーグ週間MVPに選ばれました。この1週間は打率5割(24打数12安打)、3本塁打。何より19日のフィリーズ戦での9回裏サヨナラ満塁弾。

 
 8月の月間成績もここまで.400/.449/.671と大活躍。もう1週間この調子で打ち続ければ、月間MVPも見えてきます。頑張れ!!

8/22 Detwiler、先発として使えるかも

W4-1 D-Backs Season 62-64 (W2)
Detwiler(W2-3) 6.2IP ER 6H BB 3K 2.61
Werth 2/4 double HR(15) 2R 3RBI .229

 Detwilerが7回2死から打たれたソロ本塁打による1失点のみで2勝目。この日の好投の要因はなんといっても球速。降板した7回まで常時90マイル超を維持。テレビでも95マイルの球が何球もありちょっと驚きながら見ていましたが、リンク先のPlay by Playのピッチトラック上は最速97マイル(!!)まで記録しています。真っ直ぐ行くフォーシームではなく沈むボールこの球速です。ボール先行でやや制球には苦しみ、Dバックス打線の早打ちに助けられた感もありますが、球威で十分押せる投球でした。前回に続く好投で評価は急上昇。私もブルペン投手となるほうがいいのではないかと思ったこともありましたが、この投球を見せられるとローテーション投手として使いたくなります。次の登板も楽しみにしましょう。

 そのDetwilerを援護したのがJason Werth。2回に先頭打者としてダブルで出塁してGomesのタイムリーで先制のホームを踏むと、4回裏2死1,2塁からライトスタンド最前列へ3ラン! これでDetwilerはすっかり楽になりました。Werhtは相変わらずの低打率ですが、8月に限れば.250とまずまず打っています。いや、もうちょっと打って欲しいな、やっぱり。

MVP: Jason Werth