2011年6月23日木曜日

Riggleman監督辞任!

 マリナーズをスウィープして3連勝、貯金1とした試合の後、Jim Riggleman監督が辞任を表明しました。

 (追記)
 当ブログを読んでいただいている方は、私がRiggleman監督を全く評価していなかったことはご承知だと思います。しかし、ここまでわがままな人だとは思っていませんでした。
 
 そもそもRiggleman監督との契約は今季終了までが保証されているだけで、来季については球団側にオプションがありました。今回は、このオプションの行使について話をしたいとRiggleman監督がRizzo GMと申し入れ、それを拒否されたことで辞任したようです。メジャーリーグの監督は(もちろんチーム事情によってしばしば解任されることはあるにせよ)翌季以降の契約を保証されていることが多く、今季限りの契約という状況は「不安定な地位」と見られています。したがって、Riggleman監督が選手・コーチ陣に対する求心力を確保するために自分の地位を安定的なものにしたいと考え、球団首脳と交渉すること自体は非難するつもりはありません。オプションを行使されるかどうかは本来シーズンを通じたパフォーマンスに基づく評価によるものとはいえ、シーズン中に翌年のオプションが行使されたり、契約が延長されたりすることはよくありますし、これも否定するつもりはありません。しかし、問題は交渉内容を公言し、一方的に辞任する態度です。裏で代理人がどう動こうがかまいませんが、このような形で個人の契約問題でごたごたすることは、チームに決していい影響を与えるものでないことは明らかです。契約延長が話題になるZimmermanをはじめとする選手たちでさえ、シーズン中はチームのために契約延長云々にはコメントしないと言い続けています。それなのに、監督がやるかね?

 シーズン中で今日も明日も試合がある中でなぜこのタイミングだったかと言えば、チーム状況が今季最高の今が自らの契約延長の要求が一番通ると見たんだろうと思います。ははは。あまりに稚拙。わがまま。これまでも選手起用法で感じてきたことですが、自分の契約、自分の立場が最優先だったということを改めて確認させられました。

 もっとも、本件についてはファンの間でも賛否両論あり、むしろRizzo GMのコミュニケーション能力などを疑問視する声もあります。それはそれで不穏な話ですが、ともかくもRiggleman監督がいなくなったことは、チーム・選手にとって良かったと思います。特に、若い投手をつぶされる前に辞めてくれて本当に良かった(既にStrasburgはTJ手術、Cole Kimballも肩の痛みで戦線離脱中ですが・・・)。
 
 当面はJohn McLarenベンチコーチが暫定監督として指揮をとりながら、球団首脳が新たな監督選任手続きを進めることになります。今度は、優勝を目指すチームらしい立派な監督を選んでくださいね。

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