2011年3月27日日曜日

Nyjer Morgan→Traded to MIL

 時間の問題となっていたので驚きはありませんが、Nyjer Morganがブリューワーズにトレードされました。対価はマイナーリーガーのCutter Dykstraと金銭。 これにより、ナショナルズのリードオフはIan Desmondが、センターはRick AnkielとJerry Hairstonのプラトーンが、それぞれ務めることになります。

Nyjer Morgan (2010 for Nationals)
136G 577PA 60R 0HR 24RBI 40BB 88K .253/.319/.314 34SB 17CS    

 在籍は1年半と長くはありませんでしたが、いろいろなことがありました。2009年夏にパイレーツからトレードで加入すると、約2ヶ月間に打率.351という好成績を残しましたが、8月に三盗の際に左手を骨折してシーズン終了。長期的なセンターを得たかと期待させて迎えた昨季はシーズンを通じて1番センターとして起用されながら、結果を残せませんでした。打撃は当初から2009年ができすぎで多少は落とすと覚悟していましたが、出塁率.319はリードオフとしてはあまりに低い数字。しかも一般的にはスランプがないと言われる走塁で、盗塁失敗(リーグ最多の17)、牽制死を繰り返し、さらに守備でもこんなことがあったり、とパフォーマンスを低下させていきました。加えて、8月下旬に打順を下位に下げられた頃から、余計なタックルでカージナルスの捕手を故障させたりマーリンズとの間でのゴタゴタを起こしたりと問題行動が多くなり、ファン、そして球団からの支持を自ら壊していきました。このプロセスから感じたことは、(ベースボール)IQが低すぎる、ということでした。    

 そんな経緯もあり、個人的にはスプリングトレーニング前の時点で既に見放していましたので、今回のトレード放出はむしろ歓迎です。これで、センターをBernadinaが奪い取ってくれればベストシナリオだったのですが、なかなかそうは行きませんでした。    

 対価なしでの解雇も予想されていましたので、プロスペクトとのトレードを成立させたことはRizzo GMを評価してよいと思います。

Cutter Dykstra (2010 for A(MIL))
100G 420PA 66R 5HR 39RBI 55BB 72K .312/.416/.411 27SB 8CS     

 メッツ、フィリーズで外野手としてプレーし、オールスターにも3度選出されたLenny Dykstraを父に持つ二世選手。本人も高校時代から評価が高く、2008年のドラフト2順目(全体54位)でブリューワーズに入団。2009年のBAのプロスペクトランキングではブリューワーズの7位にランクされていましたが、2009年シーズンに打撃でも守備でも大不振に陥り、2010年のランキングではトップ30からさえも姿を消しました(2011年でも同様)。昨季は、打撃成績を向上させ、特に出塁率の高さ、盗塁数などは期待を持たせる数字を残しました。ただ、体格が大きくなくパワーは期待できず、また守備が大きな欠点といわれており(昨季はサードを守りましたが、ファーストか外野しか無理といわれています)、可能性はかなり限定されていそうです。ま、それでもまだ21歳。プロスペクトと呼んで差し支えないでしょう。

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