2011年3月23日水曜日

Oliver Perezとマイナー契約、Lee Hyde をウェイバー獲得

 今日はナショナルズのスプリングトレーニングで唯一の試合のない日。朝から静かでしたが、2人の選手を獲得する動きがありました。

 注目のニュースはOliver Perezとのマイナー契約。

Oliver Perez (2010 season for NYM)
17G 46.1IP 37K 42BB 6.80/2.07

 まだ29歳ですが、すっかり峠を過ぎた感のある投手。2004年にパイレーツで12勝、防御率2.98、239奪三振とブレイク。2006年にメッツにトレードされてからも、2007、08年の2年で計25勝を記録してFAになり、メッツと3年3600万ドルという高額で再契約を結びました。ところが、故障もあって2年間で計3勝、防御率6.82と全くの期待外れ。今春も、ブルペン投手として試されましたが、7試合9.2イニングを投げて8.38/2.17と全くダメ。この試合での登板を最後に、遂に、一昨日の21日月曜日にメッツを解雇されていました。

 ナショナルズとはマイナー契約で、スプリングトレーニングへの招待もありません。まずはパイレーツ時代の投手コーチだったSpin Williams投手コーディネーターとともに投球フォームの見直しから始めるようですが、AAAで成績を残せばメジャーに上がってくる可能性はあります。ただ、もともと制球がいいほうではなく、球威で勝負するタイプだったにもかかわらず、最盛期に90マイル台半ばだった球速が今は80マイル台前半まで落ちていて、それが故障に起因するものであるとされている以上、期待薄と言わざるをえません。今季年俸1200万ドルは依然としてメッツに支払義務があり、ナショナルズは最大でも41.4万ドルの支払いで済むので、金銭的な意味でのナショナルズの負担はほとんどありません。しかし、AAAの先発ローテーションは既に結構埋まっているので、ここにPerezが入り込むと、AtilanoやMartin、Chicoといった投手の機会を奪ってしまうのではないかという懸念を持ちます(まさかTom MiloneをAAに留め置くなんて暴挙はしないと信じています)。結論を述べますと、今回の契約に個人的にはあまり好印象は持っていません。


 また、ブレーブスからブルペン左腕のLee Hydeをウェイバーで獲得。ウェイバー獲得なので40人ロースターには入っていますが、早速AAAにオプションされました。なお、40人ロースターを空けるためにStephen Strasburgが60日DL入りとなりました。

Lee Hyde (2010 season for AA & AAA (ATL))
51G 60.2IP 52K 24BB 3.41/1.48

 26歳という年齢ですが、2007年にTJ手術を受けたこともあり、昨季ようやくAAAに到達したところでメジャー経験はありません。TJ手術後も球威はあって三振は取れますが、制球がいかんともしがたい。この春は2試合2イニング(無失点)に投げただけで3月10日に早々にマイナー行きを通告され、その後DFAされた模様です。こちらには、球威のある左腕ということで、ある程度の期待感は持っています。

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