2011年3月12日土曜日

Harperにマイナー(Low A)行き通告


 Bryce Harperにマイナーキャンプ行きが命じられました。 (写真:AP David Goldman)

 前日の第1次カットは逃れましたが、ほぼ事前に予想されていたタイミング。打撃成績では、下記の通り、期待していた以上の数字を残してきましたが、行き先(シーズン開幕先)がLow AクラスのHagerstownということも含めて、Mike Rizzo GM以下の首脳陣の当初の計画を変更させるには至りませんでした。

 まずは、このスプリングトレーニングでの成績を確認しておきます。

Bryce Harper (2011 Spring Training)
13G 19PA 7H 3doubles 0HR 5RBI BB 3K 0SB .389/.450/.556


 OBPとSLGを合わせれば1.000を超え、まさにimpressiveな数字です。全て途中出場であり一線級の投手とは対戦していないこと、ヒットはほとんどが初球または2球目といった早いカウントで打っていったものであること、変化球、特に左投手の逃げていく変化球には対応できていなかったことなど、ケチを付けようと思えばいくらでも付けられますが、数字は数字です。恐れ入りました。一方で、走塁、守備ではミスが散見され、少なくともこれらの面でメジャーレベルに到達していないことが明らかとなっていました。。

 チームとしても、そろそろレギュラー選手のプレー時間を確保することが必要になってくる時期であり、またHarper自身の成長のためにも、そろそろマイナーの試合ででもフル出場すべき時期が来たとの判断で、納得できるものです。本人もわきまえていて、MLB.comのBill Ladsonの記事によると、記者には「マイナーに行って毎日もっと多くの打席に立たなければならない。自分自身にとってもいいことだろう。」と答えています。ただ、そうとうに悔しかったのも事実のようで、Rizzo GMにメジャー残留を直訴したようですし、記者に対しても悔しそうな表情を見せていたようです。

 行き先がHagerstown(Low-A)ということは、これからメジャーに到達するまでには、Potomac(A+)、Harrisburg(AA)、Syracuse(AAA)とステップを踏んでいかなければなりませが、この春の打撃を見る限りは、時間の問題。今季中にどこまでステップアップしてくるでしょうか。本人は、記者に対して、「Hopefully, I'll see you guys back in July.」と言っています。さすがに7月というのは年俸調停権取得との関係を考えると現実的ではありませんが、セプテンバーコールアップは十分に現実的と思わせてくれたスプリングトレーニングでした。Rizzo GMも今季中のメジャーデビューを否定はしていませんので、可能性は十分あるでしょう。

 これからもますます楽しませてもらえそうです。個人的には、Potomacに昇格してきたところで球場観戦したいと思っています。

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