2008年4月30日水曜日

080430 Braves (W3x-2(12))

“延長12回逆転サヨナラ、山あり谷ありの4月を白星で締める"

Nationals 3x-2 Braves (12) Season 11-17 (streak W3)

Pitching: Hill, Rauch, Ayala, Rivera(W3-1)
Batting: Lopez(2/6 2RBI 1SB)

 今度こそ、このチャンスは逃せない・・・・。延長12回裏、無死満塁で打席に入ったフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)にかかったプレッシャーは相当なものだったはずです。6回裏には同点となるファーストゴロ(フィルダース・チョイス)を放っていたとはいえ、既に6残塁を記録。特に延長10回裏には、1死満塁のチャンスでピッチャーゴロ併殺打に倒れ、呆然自失の表情をさらしていました。しかし、下位打線と代打陣が出塁し、ロペスに汚名返上の機会を回してくれました。

 代わったばかりのバディ・カーライル(Buddy Carlyle)が投じた初球のストレートを逆らわずに左方向に流し打った打球は、前進守備のレフトの頭上を越えるサヨナラ安打。見事にプレッシャーに打ち勝ちました。

 8回表終了までMLB.TVで観戦しましたが、気持ちの良い投手戦でした。ショーン・ヒル(Shawn Hill)とジェア・ジャージンス(Jair Jurrjens)の両先発が小気味の良い投球を展開し、守備もしっかりした、引き締まった試合でした。おそらくその時点で試合開始から2時間経過していなかったと思います。6回の表裏に1点ずつは取られましたが、ヒルは8回を投げ4安打2四球1奪三振、ジャージンスは7回を2安打無四球3奪三振(代打を送られたため84球での降板)と、両投手とも白星に値する内容でした。ヒルは、相変わらず右腕に痛みを抱えているようですが、エースの投球をしてくれました。

 両チームのブルペン投手陣が、ランナーを出しながらも無失点で切り抜けて迎えた12回。ナッツ4人目のサウル・リベラ(Saul Rivera)が、2死3塁からマーク・コッツセイ(Mark Kotsay)に勝ち越しタイムリーを打たれ、追い込まれてしまいました。しかし、ドラマはその裏に待っていました。安打と四球で無死1、2塁。ニエベスの送りバントは明らかな失敗バント(ピッチャー正面でしかも強い・・)でしたが、焦ったピッチャーのマニー・アコスタ(Manny Acosta)のグラブの下を抜けて転がり、無死満塁。動揺したアコスタから代打のベリヤードが押し出し四球を選び、まず同点とし、そしてロペスの打席を迎えました。

MVP: Felipe Lopez 

 4月が終わりました。3連勝でスタートして大いに盛り上がりましたが、その後9連敗で奈落の底に落ち、一時は30球団最低勝率にまで落ち込みました。その後、先発投手陣(約1人を除く)の踏ん張りもあり、少しチーム状況が改善。3連勝、直近8試合のうち6勝で終えることができました。上昇機運に乗って5月以降の巻き返しに期待したくなります。しかし、5月反攻には、相変わらず湿ったままの打線には奮起が不可欠。来週にも予定されているイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)の復帰が起爆剤になってくれることを期待します。

080429 Braves (W6-3)

“ジマーマンのタイムリーで7回に勝ち越し、ブレーブスに快勝"
Nationals 6-3 Braves Season 10-17 (streak W2)

Pitching: Redding, Rivera(W2-1), Ayala, Cordero, Rauch(S5)
Hitting: Zimmerman(3/4 2R 3RBI), Lopez(1/3 1BB 1R)
HR: Zimmerman(3), Johnson(4)

 「ピンチの後にチャンスあり」。実証されているのかどうか知りませんが、まさにそんな7回の攻防に勝ったナッツが今日の試合を取り、今日敗れたレンジャーズを抜き、30球団最低勝率を脱しました。

 先発のティム・レディング(Tim Redding)は、6回を4安打2四球2奪三振の2失点と好投しましたが、打線もトム・グラビン(Tom Glavine)の前にチャンスは作るものの(1回は1死満塁でミレッジが打プルプレーに倒れた)、得点は3回のライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)ニック・ジョンソン(Nick Johnson)の連続ソロ本塁打(写真はジマーマン)による2点のみ。両先発は2-2と試合を作って6回で降板。お疲れ様でした。

 そして迎えた7回。ナッツ2番手のサウル・リベラ(Saul Rivera)が四球とヒットで無死1,3塁のピンチを作ってしまいましたが、ブレーブスの1、2、3番打者をいずれも内野ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けました。すると、その裏、先頭のペーニャの安打を足がかりに1死満塁のチャンス。ここで打席は、ジマーマン。開幕以来、チャンスでの凡退を繰り返してきました(前日まで、得点圏にランナーを置いた36打席でわずか2安打、打率は.065)が、今日は違いました。勝ち越しとなる、ライトオーバーの2点タイムリー二塁打。23試合98打席ぶりとなる3号ホームランも出たことだし、調子を上げてくれることを期待します。

 さらに、2死後には、ミレッジがさらに二塁打で2点を追加。ジマーマン、ジョンソン、ミレッジの3、4、5番で全6打点を稼ぐという、あるべき姿を見せてくれました。8、9回は、チャド・コルデロ(Chad Cordero)は置いておくとして、アヤラ、ラウチがしっかり抑えて、快勝です。

 いろんなことが良い方向に進みつつあるように見えるチームで、ただ1つの問題が、コルデロの調子です。4点リードの9回に登場しましたが、連続ヒットを打たれ、トレーナーが出てきて(写真)、結局ラウチに救援を仰ぐことになりました。投げていた球も80キロそこそこの、ストレートともチェンジアップともつかない球ばかり。DL入りの可能性も高いようで、不安は募ります。

 MVP: Ryan Zimmerman

[OFF THE FIELD]
 打たれ続けているチコですが、アクタ監督はまだ我慢するようで、ローテーション通りに次はパイレーツ戦で投げるようです。本人もプレッシャーを感じていると認めている状況なので、このまま投げ続けてもいい結果にはならないように思いますが、ここはアクタ監督の選手育成手腕を信じてみたいと思います。さすがに、ラストチャンスだとは思いますが・・・。

2008年4月27日日曜日

080427 Cubs (W2-0)

“ラナン(&ニエベス)が19イニング連続無失点"
Nationals 2-0 Cubs Season 9-17 (streak W1)

Pitching: Lannan(W2-2), Ayala(H7), Rauch(S4)
Hitting: Johnson(1/2 2BB 1R), Pena(1/3 1R 1RBI), Nieves(1/3 1RBI)

 MLB.TVでライブ観戦。詳細な展開はコメント覧。

 先発のジョン・ラナン(John Lannan)が、7回を4安打4四球の3奪三振で無失点の好投。前々回登板のメッツ戦の初回に1点を失ってから、前回登板の7回と合わせ、計19回連続でフレームに0を記録。見方の守備の乱れで迎えた5回無死2,3塁、6回1死2,3塁を、どちらも落ち着いた投球でしっかり打ち取ったのには、しびれました。今シーズン先発5試合のうち4試合で2失点以内に抑えており、防御率も2.64まで下げました。安定感抜群です(ファンタジーでの保有率も上昇中!)。

 このラナンの好投の背後で、ウィル・ニエベス(Wil Nieves)のリードへの評価が急上昇です。メッツ戦からラナンの投球試合でマスクを被っていますが、ラナンのスライダーが武器になることに気付き多投させ、いい結果を生んできました。

 Wil back there has been great. His positive attitude has just been awesome. We've just been on the same page.

と今日の試合後に語るように、ラナンが寄せる信頼は非常に高いです。エストラーダもいるので、ロデューカの復帰時にどうするかが問題となります(ニエベスのAAA行きが既定路線でした)が、ボーデンGMのコメントは以下の通り。残る可能性もありますね。

 I hate to send anybody down that is performing at this level. That will be a difficult decision when we get there. Right now, [Nieves] has been a very important part of our winning. I look forward to him catching his next game.

 8回はアヤラ、9回はラウチがしっかり投げて完封リレーが完成。開幕直後の対フィリーズ以来のシリーズ勝ち越しで、過去10試合では5勝5敗としました。

 しかし、打線は、リリー以下カブス投手陣の前に依然として低調。得点は、2回2死からのウィリー・モー・ペーニャ(Wily Mo Pena)と、前夜の勢いそのままに打ったニエベスの連続タイムリーによる2点のみ。ヒットも、2回に3本を集中した他は6回の1本のみ。計4安打ともシングルです。点が入りそうな気配さえありませんでした。特にジマーマンは4打数で3三振。追い込まれてから外角に投げられると、変化球でもストレートでも付いていけません。打席で迷っているように見えます。
 
MVP: John Lannan

080426 Cubs (L0-7)

“チコ、またも打ち込まれ2回5失点"

Nationals 0-7 Cubs Season 8-17 (streak L1)

Pitching: Chico(L0-5), Hanrahan, Cordero, Colome
Hitting: Lopez(2/4 1BB)

 マット・チコ(Matt Chico)は自信をなくしている様子なので、早くマイナーに落としてあげたほうがいいと思います。もうこれ以外に何も言いたくありません。最悪の試合でした。

 1回表、1番のリード・ジョンソンから3連打を浴び1点を失うと、1死後、四球で満塁とした後に2点タイムリーを打たれ、あっという間に0-3。2回表にもやはり1番のリード・ジョンソンから3連打を浴びて0-5。まったく抑えられる雰囲気がありません。最終的には4回を8安打2四球5奪三振でしたが、90マイル前後ストレートも変化球も、何も通用しませんでした。

 一方、打線はといえば、こちらもひどい。初回に1死3塁でジマーマンが三振したのを皮切りに、3回、そして5回以降の毎回(つまり計6回も)先頭打者が塁に出たものの、ことごとくチャンスをつぶし、とうとう一点も取れませんでした。

[OFF THE FIELD]
 こちらは、少し明るいニュースが2つ。右ひざの故障で開幕戦に出場したきりDL入りしているイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)がようやくマイナーのゲームに出場しました(0/2 1BB 1CS)。100%の状態になるまで、少しずつ出場機会を増やしていく方針のようです。また、右手に死球を受けてDLしているポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)もそろそろマイナーの試合に出るようです。

Burgessが本塁打量産中


 Hagerstown Suns(A)にいるMichael Burgessが26日の試合で2本塁打5打点と活躍しました。シーズン当初は少し出遅れましたが、最近7試合で6本塁打12打点と爆発。ここまで計8本塁打は、South Atlantic Leagueの堂々トップです。とはいえ、打率は.259と低めで、三振も多いなど、打撃の粗さが目立ちますので、まだまだ学ぶことは多いでしょう。とにかく、上が全くダメだった日に、ちょっと気分のいいニュースです。

2008年4月26日土曜日

080425 Cubs (W5-3)


“ニエベスのメジャー1号のサヨナラ弾で連勝"

Nationals 5-3 Cubs Season 8-16 (streak W2)

Pitching: Perez, Ayala(H6), O’Connor(BS1), Rivera, Rauch(W2-0)
Batting: Milledge(2/2 2BB 1RBI)
HR: Johnson(3), Nieves(1)

 両チームとも試合の流れをつかみきれないまま3-3で迎えた9回裏、1死1塁。試合を決めたのは、昨シーズンまでの通算打率.161という守備専門の30歳の控え捕手ウィル・ニエベス(Wil Nieves)のメジャー1号ホームランでした。カウント0-2と追い込まれての3球目。バッテリーが意識的に外角高めに外した明らかなボール球に手を出した、お世辞にも褒められる打席ではありませんでした。しかし、強く押し出された打球はそのままライトフェンスの向こうのナッツのブルペンに飛び込みました。MLB.TVで(結果を知らずに)録画観戦したのですが、嬉しいといよりも、不思議なものを見たような気分でした。ヒーローインタビューされている途中で、先発したオダリス・ペレス(Odalis Perez)がニエベスの顔に(シェービングクリームで作った)パイをお見舞いしたところで、初めて素に戻って、大笑いさせてもらいました(笑)。

 それまで、試合の流れは行ったり来たりでした。初回にニック・ジョンソン(Nick Johnson)の2ランでナッツが先制しましたが、その後は下記のようなカブスの好守もあり、なかなか追加点が取れず、さりとて6回裏にはチャンスを逃したかと思われる2死3塁の場面でミレッジがタイムリーを放ったり・・・。カブスはカブスでヒット数はナッツを上回りましたが、盗塁死があったり、福留孝介の当たりがエンタイトル二塁打とされたためにホームインできたはずのランナーが戻されたり・・・。両チームともエラーともヒットともつかないような絶妙な当たりが多く、内野手を苦しめ(?)ていました。

 ペレスは今日も黙々と仕事をしてくれました。6回を5安打4四球7奪三振で2失点。防御率は3.31まで下がりました。勝ち投手の権利を持って交代したのですが、8回表に1死満塁で出てきたオコンナーが押し出し四球で同点とされた(ただし、この場面でもカブスが勝ち越すことはなかった)ところで、今日も勝ち星は消えました。申し訳ないくらいです。

 最後に、今日のファインプレー(動画はこちら)を紹介しておきます。2-2で同点の5回裏2死。ロペスの放った、抜けていれば三塁打という左中間の打球をカブスのセンター、リード・ジョンソン(Reed Johnson)がとんでもないプレーでキャッチしました。いろいろなダイビングキャッチを見てきましたが、これは凄い。斜め後ろにダイビングして、バックハンドでキャッチして、そのままフェンスに突入ですから。瞠目しました。それにしても、これでカブスに流れが行っても不思議はなかったのですが、次の回はあっさり三者凡退でした・・・。

 MVP: Wil Nieves

2008年4月25日金曜日

080424 Mets (W10-5)

“1番ロペス、満塁弾を含む6打点の大活躍"

Nationals 10-5 Mets Season 7-16 (streak W1)

Pitching: Hill, O’Connor(W1-0), Rivera, Ayala, Rauch
Batting: Lopez(2/4 1BB 1R 6RBI), A. Boone(2/5 2R), Nieves(2/3 1BB 2R 1RBI)
HR: Lopez(1)

 3-3の同点の6回裏2死満塁、打席はフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)。メッツ2人目のアーロン・ヘイルマン(Aaron Heilman)が投じたカウント3-2からの外角高めのチェンジアップを振り抜いた打球は、右中間スタンドにライナーで飛び込ました!!ロペスの、この一打を含む6打点の活躍で、逆転勝ち。勢いの出そうな勝ち方です。

 この満塁弾、ロペスにとっては今シーズン1号。ようやく出番をもらえるようになっての大活躍。1番セカンドの地位は当面盤石でしょう。今、もしやと思って調べてみたら、チームとしてこれが今季12本目のホームランですが、3ラン・満塁弾は初めてでした。ナッツ打線がランナーを置いたチャンスにいかに打てなかったか、ということです。しかし今日は、チームとしても13安打。しかも5,6,7回の3回だけで10点を上げる集中打を見せました。

 ナッツの先発は、復帰第2戦となるショーン・ヒル。5回を投げて5三振を奪い自責点は2とまずまずの内容でしたが、失点はいずれも2死から(しかも1点はピッチャーにタイムリーを打たれた)で、詰めが甘かったと言わざるを得ません。代打を出された時点では3点を追う状況でしたから、悔しい交代だったと思います。

 ヒルに代打を出した5回にロペスのタイムリーなどで追いつくと、6回は今日昇格したばかりのマイク・オコンナー(Mike O’Connor)が簡単に打ち取りました。そして、その裏に飛び出したのがロペスの満塁弾でした。オコンナーは、いきなり勝ち投手。ついています。ちまちま点を返されたブルペンは、今日もやや不安を残しましたが、オコンナーの加入で少しは負担軽減となり、本来の力を取り戻してくれることを願います。

 ちなみに、この試合、ミレッジが先発から外れました。理由は、集合時間に遅れたため。何度目かの遅刻で教育的指導となったようです。とはいえ6回に代打で出場し満塁となる四球を選んでいますし、アクタ監督もミレッジも冷静なコメントを出しているので、心配することではないようですが。

 MVP: Felipe Lopez

2008年4月24日木曜日

Mike O'Connor→Nats、Ray King→FA

 不振のベテラン左腕レイ・キング(Ray King)(右打者とも対戦させられて苦労していましたが)に代わってAAAコロンバスで好投を続けてきたマイク・オコンナー(Mike O'Connor)が昇格してきました。チャド・コルデロが右肩の痛みのためまともに投げられない状況(なぜDL入りしないのかは謎)で、左打者あるいは1回限定のキングより、ロングリリーフもできるオコンナーのほうが必要ということもあるでしょう。

 キングは契約上マイナーに落とせることになっていて、それを受け入れるか引退するかの判断を迫られており、本人はマイナー行きにはネガティブでトレードを要請していますが、上手くいくかどうかはわかりません。

 オコンナーはマイナーでは先発として投げてきましたが、当面リリーフを受け入れるようです。まあ、既に06年シーズンにナショナルズのローテーション投手として20先発させてもらったのに3勝8敗、防御率4.80と結果を残せなかった再チャレンジ組なので、こういう扱いも致し方ないところかと思います。ただし、今シーズンはここまで文句の付けようのない成績。スウィングマンとして先発の機会もあるでしょうから、今度こそ頑張って欲しい。

Ray King (As of 080424)
12G 0W 0L 0S 4H 6.1IP 5.68ERA 2.05WHIP 1K 4BB

Mike O'Connor (As of 080424 @Columbus(AAA))
4G(4GS) 2W 0L 23.0IP 1.96ERA 1.00WHIP 20K 4BB

[追記:4月29日]
 キング側からの要望により、契約にもかかわらず、まずウェイバー公示をしましたが、手を挙げる球団はなく、むろんトレードがまとまることもなく、退団、FAとなりしました。

080423 Mets (L2-7)

"サンタナの前にレディングが孤軍奮闘も・・・"

Nationals 2-7 Mets Season 6-16 (streak L1)

Pitching: Redding(L3-2), King, Rivera, Hanrahan, Colome
Batting: Redding(1/2 2RBI), Pena(2/4 1R)

 今日の先発はティム・レディング(Tim Redding)ヨハン・サンタナ(Johan Santana)。実はこの2人、10年前にチームメイトでした。98年シーズン、前年のドラフト20順目でアストロズに指名された20歳のレディングと、ベネズエラ出身で2年目の19歳のサンタナは、アストロズ傘下のAuburn Doubledays(A-)でローテーションを組みました。さらに、翌99年シーズンもMichigan Battle Cats(A)でチームメイトでした(レディングは一時期クローザーを務めていますが)。しかも、面白いのは、この2年間の2人のスタッツが驚くほど似ていることです(むしろ奪三振率はレディングが上回る!)。ちなみに、ロイ・オズワルト(Roy Oswalt)(←あえてマイナーのスタッツ)もやはりこの2年をともに過ごしています。オズワルドだけがそのままアストロズの選手として育ちました。

[1998 Auburn Doubledays]
Redding 16G (15GS) 7W 3L 74IP 4.50ERA 1.34WHIP 98K
Santana 15G (15GS) 7W 5L 87IP 4.34ERA 1.17WHIP 88K

[1999 Michigan Battle Cats]
Redding 43G (11GS) 8W 6L 84IP 4.97ERA 1.52WHIP 141K
Santana 27G (26GS) 8W 8L 162IP 4.67ERA 1.36WHIP 150K

 そして、99年オフ、サンタナはルール5ドラフトのプロセスでツインズへ移籍して行きました。その後、ケガにも苦しみメジャーとマイナーを行ったり来たりのレディングに対して、サンタナの活躍は周知の通りです。08年のサラリーで比較すると、レディングが年俸調権取得前の単年契約100万ドルに対して、サンタナは6年1億3750万ドル契約の1年目で1900万ドル。ずいぶんと差が付いてしまいました。

  さて、試合ですが、そんな過去が両者の胸をよぎったかどうかは定かではありませんが、レディングは頑張りました。というか、ナッツで頑張ったのはレディング1人でした。制球に苦しみつつも悪いなりにまとめて、6回先頭のベルトランにヒットを打たれて降板するまで、4安打3四球3奪三振で2失点(ベルトランが還ったため自責点は3)と、サンタナに一歩も引かない投球内容でした。しかも、自らあわやホームランという2点タイムリー二塁打(チーム唯一の長打)を、サンタナから放ち、チームの全得点をたたき出しました。「意地の一打」と言えばあまりに感傷的過ぎるでしょうか。

 レディングが降板した時点では2-2の同点でした。しかし、レディング降板で、この試合の流れは一方に傾きました。元凶はナッツの内野守備。まずチャーチの放った当たり損ねのサードゴロを握り損なったジマーマンが一塁へ悪送球(またか)で勝ち越しを許しました。1死後、チャーチを三塁に置いて、パガンの放った一塁線へのゴロを、今度はキングが一塁へ悪送球で2点目。パガンに二盗、三盗と簡単に走られた後に、シュナイダーの内野ゴロであっさりこの回3点目が入りました。この間、外野には一度もボールは飛んでいっていません・・・。

 打線の不振は依然として深刻です。昨日の9回の攻撃でちょっと弾みがついたかと期待しましたが、ダメでした。調子が良かったジョンソンまで下降気味で、今日は3番ジマーマン、4番ジョンソン、5番カーンズ、6番ミレッジの4人合わせた16打席で、出塁はカーンズの1四球のみでは、勝てるはずもありません。

2008年4月23日水曜日

080422 @ATL (W6-0)


"ラナン、3000奪三振のスモルツに投げ勝つ"

Nationals 6-0 Braves Season 6-15 (streak W1)

Pitching: Lannan(W1-2), King(H4), Ayala(H5), Rauch
Batting: Harris(2/3 1BB 1R 1RBI), Milledge(2/4 2R)  

 試合開始から、あと4つに迫っていたジョン・スモルツ(John Smoltz)の通算3000奪三振への期待に包まれたターナーフィールド。ナッツの選手にはやりにくかっただろうと思いますが、2回表に、ジョンソン、カーンズの連続三振の後、ミレッジ、ウィリー・ハリス(Willie Harris)の連続二塁打で1点を先制しました。奪三振記録のほうは、3回表のラナンで王手がかかり、次のフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)ですんなり達成となりました。敵チームとはいえ、こういうマイルストンに遭遇するのはいいものです。おめでとうございます。そして、スモルツは今日も7回を10奪三振とさすがの投球でナッツ打線を抑え込みました。

 しかし、今日はナッツ先発のジョン・ラナン(John Lannan)がその上を行きました。前回登板で11三振を奪うキャリア最高の投球を見せましたが、今日も素晴らしい投球でした。スモルツに刺激を受けたのかなあ。ストレートは90マイル弱ですが、チェンジアップをきちんと低めに制球し、ゴロを打たせ続けました(ジョンソンの度重なる好守にも支えられました)。1死満塁のチャンスを逃し嫌な雰囲気の5回裏も粛々と片付けるところが偉いです。こちらも7回を5安打3四球4奪三振で無失点に抑えました。好投もあっただけに、ようやくの感のある今シーズン1勝目。これからもっと勝ち星を付けてあげたいピッチャーです。

 7回まで好投した両投手が降板した時点で1-0ナショナルズリード。8回はキング、アヤラとつなぎ、9回表には相手のエラーや、ロペスのタイムリー、最後はジマーマンにまで2点タイムリー二塁打が出て、気が付けば6-0。最後はラウチが三者凡退に抑えてゲームセット。連敗を3で止めました。
 
 MVP: John Lannan

2008年4月22日火曜日

080421 @ATL (L3-7)

"先発のチコが早々に崩れ敗戦、借金10"

Nationals 3-7 Braves Season 5-15 (streak L3)

Pitching: Chico(L0-4), Hanrahan, Colome, Cordero
Batting: Guzman(3/5), Kearns(2/4 1BB 1R) 

 先発のチコが、3回までに8安打3四球で6点を失って試合を壊しました。ピッチャーのハドソンに押し出しの四球を与えているようでは、話になりません。5試合に投げてクオリティ・スタートは1度だけ。力不足なことが明白になりつつあります(もともと先発4、5番手の投手と言われていた)。自信喪失しているようなので、マイナー降格を考えてもいいのではないでしょうか。

 打線はちょっと上向き、かな。ブレーブス先発のティム・ハドソン(Tim Hudson)に対して7回途中までに10安打。最終的にはブレーブスと同じ13安打を放ちました。しかし、初回と5回にホームでタッチアウトになったのをはじめ、いつものように拙攻が続き、終盤にエラー絡みで3点を返すのがやっと。2安打ながら、初回と3回のチャンスにはいずれも凡退と、ジマーマンの不振は変わりません。なお、投手のところで代打に出たロブ・マコヴィアク(Rob Mackowiak)、ウィリー・ハリス、アーロン・ブーンが全員ヒットを放ちました。特にマコヴィアクは今シーズン13度目の代打で初ヒット(遅いよ)。

 打てない打線に関してレニー・ハリス(Lenny Harris)打撃コーチに対する批判が高まってきました。しかしアクタ監督はあくまで前向きの姿勢を崩しません。

 Shouldn't be happy losing another game. But the fact that we swung the bat today the way we did made me very happy because that's a sign that better things are coming. All we can do -- not only Lenny as a hitting coach, but everyone on the coaching staff -- is to be supportive and to be positive, and to not let these guys get down, because we're leading this pack here. It's a long season.

 ここまで負けが込んでいるのに、選手・コーチのことを一切悪く言わないのは立派だと思います。ただ、long seasonとかstill earlyとか言っていられるのは、さすがに4月中でしょうね。

2008年4月21日月曜日

【KC】 野茂英雄→DFA


 野茂英雄投手に戦力外通告。

 開幕こそケガもありマイナーで迎えましたが、すぐに昇格し、実に1000日ぶりとなるメジャーのマウンドを踏み、松井秀喜、イチローとの対戦もありました。しかし、結果は3試合に登板して以下の通り。

Hideo Nomo (As of 080419) 
3G 0W 0L 4.1IP 10H(3HR) 3K 18.69ERA 3.23WHIP

 致し方ないDFAだと思います。トレードの話がなければ自由契約となりますが、いずれにしても獲得する球団は出てこないだろうと言われています。でも、まだ本人から引退の発表はありませんので、思い出を語るのは、もうしばらく待ちたいと思います。

 代わって昇格したのがLuke Hochevar(なんて読むのか分からない・・・)ってのは、ちょっといいじゃないですか。06年ドラフトの全体1位の投手です。こうなったら野茂投手以上の大投手になってもらいましょう。代理人がボラス、ってところがちょっと気になりますが・・・。あれ、今シーズン初登板はアスレティックスに激しく打ち込まれてますね(Gameday)。

2008年4月20日日曜日

080420 @FLA (L1-6)

"悪いパターンに逆戻りで、また連敗"

Nationals 1-6 Marlins Season 5-14 (streak L2)

Pitching: Perez, Ayala(L0-1), Rivera
HR: Kearns(2)

 1勝1敗で迎えたシリーズ第3戦。MLB.TVで観戦。経過はコメント欄の通りで、途中までは好ゲームでしたが結果は惨敗で、また連敗です。先発は頑張るのだけれど、打線が援護できず、終盤ブルペンが打ち込まれるという、何度も見てきた悪いパターンがまた繰り返されました。浮上できそうな気配がまた遠のいてしまいました。

 先発オダリス・ペレス(Odalis Perez)は好投。失点は初回のジマーマンの悪送球からの1点のみで6回を投げ5安打3四球7奪三振で自責点は0。シーズン防御率を3.38まで下げましたが、依然勝ち星なしの3敗。気の毒です。

 マーリンズ先発スコット・オルセン(Scott Olsen)の前に、打線は全く援護できず。得点は5回の先頭打者のオースティン・カーンズ(Austin Kearns)のソロによる1点のみ。ヒットも散発のわずか5本(うち1本はペレス)。チャンスで打てないのも戻ってきました。勝ち越された直後の8回表に1死3塁のチャンスを作り、代打ジョンソンということで期待が高まりましたが、一昨日打たれた左腕のテイラー・タンカーズリー(Taylor Tankersley)が、ここは雪辱を果たし、チェックスイングの空振り三振。続くロペスも三振で得点できませんでした。

 こうなると、好ゲームをブルペンが打ち込まれて壊すという、何度も見た展開が待っています。同点で引き継いだアヤラが代わり端の初球をハンリー・ラミレス(Hanley Ramirez)にホームランされ勝ち越しを許すと、チャンスを逃した後の8回裏にはリベラが登板し、ミレッジがなんでもないセンターフライを太陽に入れてしまって取れないという不運な二塁打があったにせよ(これはこれで情けない・・・)、2死満塁までこぎ着けながら、ワイルドピッチで2点(守備の乱れもあった)を献上した上に、ラミレスに2打席連続となる2ランを打たれました。気がつけば1-6という大差。
 
 逆戻り、というタイトルを付けましたが、くだらないミスが多いという点では、状況はむしろ悪くなってきているようにも見えます。早起きして観たのに、がっかりです。
 
 次は・・・・4連勝中のアトランタとの2連戦、相手投手は・・・・ハドソンとスモルツ。厳しい戦いが続きます。

080419 @FLA (L5-6x)

"ヒル復帰戦、9回に粘って追いつくもサヨナラ負け"

Nationals 5-6x Marlins Season 5-13 (streak L1)

Pitching: Hill, Colome(BS), King Cordero Hanrahan, Rivera(L1-1)
Batting: Lopez(2/4 1BB 1R)

 よく粘りましたが、あれだけミスが多ければ勝てません。結果は9回サヨナラ負け。良いことも少しありましたが、悪いことも多かった、総じていろいろあった試合でした。

【ショーン・ヒル:復帰】
 ようやく、今シーズン初登板。ストレートも92マイルまで記録し、5回までは1失点といい出来でした。しかし、6回、ボールが高めに浮き出したところを、トリプル、シングル、ダブルと3連打で2点目を失い、無死2、3塁としたところで降板となりました。最終的には5回プラスを投げ8安打無四球6奪三振。自責点4。球数はまだ85球だったので、もうひと踏ん張りして欲しかったところですが、仕方ないかな。アクタ監督は合格点を出していましたし、私もそう思います。しかし、ヒル自身の自分の投球に関するコメントは以下の通り。この「自分に厳しい姿勢」がヒルらしいところです。この姿勢がある限り、ケガさえ悪くならなければという条件付きですが、これからも期待できそうです。(追記:投球翌日も異常なしという報告でした。安心)

 Not very good. You can't fall behind [to hitters]. You know, with a 3-1 lead, I've got to do a better job of maintaining that lead. It's something where I need to concentrate better.

【ブルペン(特にコルデロ):大丈夫?】
 ヒルの後を受けたのは、コロメでしたが、犠牲フライとロペスのエラーであっさり逆転を許してしまいました。7回には対左で出したキングがあっさり二塁打を打たれてもう1点。この当たり、ブルペンは、もうちょっと頑張ってほしいところでした。8回はハンラハンが三者三振に切って取った(これがいい雰囲気を作り9回表の同点劇につながったように思う)のですが、9回に登板したリベラが四球でランナーをためて、最後はウェス・ヘルムズ(Wes Helms)にサヨナラ打を打たれてゲームセット。ハンラハン以外はみんなダメダメでした。昨シーズンのチームの一番の強みだったブルペンですが、今シーズンはむしろ弱点となりつつあります。その一番の元凶がチャド・コルデロの不調。今日も登板しましたが、まだ本来のストレートの球速には遠いようです。

【ロペス:リードオフで好調】
 打線は、今日も5点を取って、まずまずといったところです。前夜に続いて今日も1番セカンドで先発出場したロペスが、今日も4打数2安打1四球としっかり成績を残しています。これまでレフトでの先発出場はありましたが打順は下位で、成績も31打数で打率.194と惨憺たるものでした。しかし、出番のあるなしにかかわらず腐ることなく頑張っていたらしく、アクタ監督はこの点を高く評価、不調の打線を組み替えるに当たってリードオフでの先発出場を決断しました。この2日で打率を.275まで上げてきました。ただし、6回のタイムリーエラーを含め2つのエラーを犯すなど守備の不安は依然つきまといます。

【クラッチヒット!】
 前夜のニック・ジョンソンが起爆剤になったのでしょうか、3回表は2死1、2塁からペーニャ、エストラーダに連続タイムリーが生まれ、9回表には2死2、3塁という後のない場面でカーンズが同点タイムリーを放って一度は試合を振り出しに戻しました。結果的には届きませんでしたが、こういうクラッチヒットが出るのは、良い傾向です。

【ジマーマン:チャンスに凡退中】
 ただ、そんなチームの波に乗れない選手が1人。初回の無死2,3塁で空振り三振、6回の1死3塁でショートゴロ(突入できず)、9回無死1塁でも凡退とことごとくチャンスに打てませんでした。実は昨日も、5回こそ2死1塁で二塁打を放ちましたが(残念ながら本塁タッチアウト)、7回は既述のとおり凡退、9回の1死3塁では見逃し三振に倒れています。今シーズンのジマーマンの得点圏に走者を置いての成績はなんと23打数1安打、打率.043と深刻な数字です。過去2年も春先はスロースタートだったので、心配ないという説もありますが、お願いです、そろそろ目覚めて下さい。

Shawn Hill→Activated、Paul Lo Duca→DL

 ついにショーン・ヒル(Shawn Hill)が復帰してきました。本来なら開幕投手を務めて然るべき投手ですが、オフに手術した右腕の痛みが消えず調整が遅れていました。未だ痛みは完全には消えていないとのことですが、検査の結果は異常なしということで、痛みと付き合いながら投げていくようです。今後もDL入りは覚悟しておく必要がありそうです。

 代わってDLに入ったのがポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)。先日死球を受けた右手指の状況が思わしくないため。そんなに長い離脱にはならない見通し。

080418 @FLA (W6-4)

"遂に出た!2死満塁からのクラッチヒット"

Nationals 6-4 Marlins Season 5-12 (streak W1)

Pitching: Redding(W3-1), Ayala(H4), King(H3), Rauch(S3)
Batting: Johnson(2/3 4RBI), Lopez(3/5 2R 1SB), Zimmerman(2/4 1BB 2R) 


 1点差を追う7回表2死満塁から走者一掃のタイムリー二塁打。待望のクラッチヒットがついに出ました。打ったのは4番のニック・ジョンソン(Nick Johnson)。この1打を含むジョンソンの4打点の活躍により連敗を3で止めました。

 試合の主導権は終始ナッツが握っていました。打線を組み替えフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)が今シーズン初めてリードオフヒッターとして先発出場。この新打線が初回から機能し、ロペスがいきなり2塁打を放つと、制球に苦しむアンドリュー・ミラー(Andrew Millar)から連続四球で無死満塁のチャンス。ここでジョンソンが犠牲フライでまず1点。続くミレッジがライト前にタイムリー。カーンズのサードゴロの間にさらに1点を追加。2安打で3得点という効率的な攻撃で幸先よく先制しました。

 ナッツの先発は、先発投手陣で一番安定しているティム・レディング(Tim Redding)。3回まではパーフェクト、5回までを1安打1失点に抑えるなどいい投球でした。しかし、落とし穴は6回裏に来ました。4回にタイムリー二塁打を打たれていたジェレミー・ハーミダ(Jeremy Hermida)に、2死2塁からタイムリーを打たれ、続くジョシュ・ウィリングハム(Josh Willingham)に2ランを打たれて、あっという間に逆転されました。最終的には、6回を投げてわずか3安打1四球で10奪三振に抑えながら4失点で、代打を送られた時点ではリードを許していたという惜しまれる投球でした。

 5回にジマーマンの二塁打で1塁から一気にホームを狙ったグズマンがタッチアウトとなるなど、2回以降はマーリンズの好守もあって得点できなかったナッツ打線でしたが、レディングが逆転を許した直後の7回表でした。2安打に四球で1死満塁のチャンス。ジマーマンのサードゴロで本塁封殺され、またダメなのかと思わせたところで、ジョンソンが起死回生のライトオーバーのタイムリー二塁打を打ってくれました。その後は7回以降をアヤラ、キング、ラウチが危なげなく抑えて勝利。

 4番にクラッチヒットが出て、先発が試合を作り、ブルペンもきちんと抑えて、今シーズン最もしっかりした勝ち方でした。特に打線は、ジョンソンの一打で雰囲気が変わってくれればいいなと思います。

 MVP: Nick Johnson

2008年4月18日金曜日

080417 @NYM (L2-3x(14))

"ラナン6回11Kの快投も延長14回サヨナラ負け"

Nationals 2-3x Mets (14) Season 4-12 (streak L3)

Pitching: Lannan, Rivera(H3), Ayala, Rauch(BS2), Colome, King, Hanrahan(L0-1)
HR: Johnson(2) 

 先発のジョン・ラナン(John Lannan)が快投(英語だとgem)と呼ぶにふさわしい素晴らしいピッチング。しかし、バックが打てず守れずで、せっかくの好投も虚しく、チームは延長14回にサヨナラで敗れ、今シーズン3度目のスィープを喫してしまいました。

 ラナンの最終的な成績は6回を投げて3安打無四球の1失点。奪三振11はキャリア・ハイ(過去8登板での最多は4)。1回から6回にかけては16者連続で退けるなど、昨日のチコとは全く違って、メッツ打線にも臆することなく淡々とアウトを積み重ねていきました。無四球で11奪三振というのは非常に価値の高い数字です。ただ、惜しむらくは球数。6回終わって102球。そこで降板となりました。

 ブルペンもまずまずでしたが、もう一踏ん張りができませんでした。7回裏はリベラがピンチを作りながらもなんとかしのぎ、8回裏も2死までとりました。その時点で2-1でリード。しかし、2死走者なしで、チャーチの放った緩いセカンドゴロをベリヤードがエラー。チェンジになるはずだったことを思うと、本当に痛恨のエラーです。代わったアヤラがライトに四球を与えて2死1、2塁とされたところで、不調のコルデロ(昨日登板した際のストレートの球速は80マイル前後・・・)に代わりクローザーを務めるラウチを投入しました(対左限定でキングという考えはなかったのだろうか・・・)。しかしラナンは期待に応えられず、カルロス・デルガド(Carlos Delgado)にライト前に同点タイムリーを運ばれて、ラナンの勝利投手の権利は消滅しました。

 打線は深刻に打てません。得点は4回に出たニック・ジョンソン(Nick Johnson)の2号2ランのみ。そもそも4回に3本まとめてヒットが出たほかは、10回までの他のイニングはノーヒットでチャンスさえ作れませんでした。11回以降はヒットに四球や死球でチャンスは作ったものの、いつものように決定打が出ませんでした。

 延長に入ってからはコロメ、キング、ハンラハンと投手をつなぎなんとかしのいでいきましたが、打線の援護がないままでは時間の問題。そして迎えた14回裏、3イニング目に入ったハンラハンが先頭打者の大ベテランダミオン・イースリー(Damion Easley)にヒットを打たれ、ワイルドピッチと牽制ミスなどで2死3塁となったところでライト、デルガドを敬遠策で満塁。作戦としては妥当だと思います。しかし・・・、代打のシュナイダーにハンラハンが投じた初球のスライダーが再びワイルドピッチ。3塁ランナーのイースリーが悠々とホームに滑り込みサヨナラ負け・・・。5時間近くを戦ってこんな結末とは・・・。悲しいです。

 延長22回を戦って負けたパドレス(Gameday)よりはまし、かなあ・・・。負け方にもいろいろある、ということを学んでいる毎日です。

2008年4月17日木曜日

080416 @NYM (L2-5)

"メッツに3発を受け、両リーグ最低勝率に転落"

Nationals 2-5 Mets Season 4-11 (streak L2)

Pitching: Chico(L0-3), Colome, Rivera, Cordero
Batting: Belliard(2/3 1BB), Milledge(1/3 1HBP)
HR: Kearns(1)  

 チコにメッツ打線は荷が重いという雰囲気でした。1回にライアン・チャーチ(Ryan Church)に先制ソロを浴びた後、2回から4回までは無失点に抑えていましたが、ランナーを出しながらもなんとかしのいだという感じでした。4回を終わって既に82球。そして迎えた5回、ホセ・レイエス(Jose Reyes)にソロを打たれ、シングルが2本続いたあとにカルロス・ベルトラン(Carlos Beltran)に3ランを打たれました。1点リードしていたのですが、そういう雰囲気はなく、打たれるべくして打たれたという印象です。

 今シーズン開幕からのメッツの本塁打は、この3連戦が始まる前の時点では、チーム本塁打わずか5本で両リーグ最少でした。しかし昨日の1本と今日の3本で、ナッツと並ぶ25位タイまで増えました。何より、出るべきところでしっかり出ています。

 対するナッツ打線ですが、今シーズン初めて大きく打順を変えて、2番にベリヤードを入れて、5番にミレッジを入れ、カーンズを6番に下げました。この打順変更は機能した評価すべきでしょうが、ジマーマンを代表としてチャンスに打てない状況に変わりはなく、ナッツの得点は初回のジマーマンの犠牲フライと4回にようやく出たカーンズの今シーズン1号による2点だけ。3点差は重く、リードされた後は見せ場らしい見せ場も作れないまま、あっさり終わってしまいました。何ども同じようなコメントを聞いていますが、アクタ監督のコメント。最後の「アゲイン」がポイントです。

 I thought we were going to score a little bit more runs, but we wasted opportunities again.

 3連勝のデトロイトにも抜かれ、とうとう両リーグ最低勝率まで落ちてしまいました。弱小チームを応援しているということは分かっています。だけど、辛い。

 We've had our chances all year. We just need to have one game where someone steps up and get some hits, and it will come. It's frustrating, but we have to keep going, keep trying and keep working. That's all you can do. It will turn around.

 そんな他人事のように言っていないで、あなたが打たなければならいのだよ、Mr. Zimmerman。

2008年4月16日水曜日

Will Nieves→Nats、Chris Schroder→AAA

 先日指に死球を受けたロデューカがしばらくお休み。エストラーダが先発マスクをかぶるとしても控え捕手が足りません。フローレスは先日AAAに行ったばかりでルールではまだ昇格させられません。そこでAAAからウィル・ニエベス(Wil Nieves)が昇格。

 ロデューカはDL入りするほどではないということで、クリス・シュローダー(Chris Schroder)が落とされました。オプションの有無などを考えるとこれしかないですね。

Chris Schroder (As of 080416) 
2G 0W 0L 2.2IP 2H(1HR) 1K 3.38ERA 1.13WHIP

Prospects Watch (as of 080415)

 マイナーリーグも開幕から2週間。先発投手も2、3回ずつ登板しました。BA/BPのトップ10プロスペクトを中心にここまでをレポート。

[Pitchers]
 Ross Detwiler lhp (A+)        
2G (1-0) 9.1IP 3.86ERA 1.18WHIP 9K 3BB
 Jordan Zimmermann rhp (A+)  2
G (1-0) 9.2IP 0.93ERA 0.83WHIP 12K 5BB
 Collin Balester rhp (AAA)      2G (1-1) 10.1IP 2.61ERA 0.87WHIP 6K 3BB
 Colton Willems rhp (A)        2G (1-0) 11.0IP 3.27ERA 1.18WHIP 8K 2BB


 4人とも好投。特にZimmermannはこのレベルの打者を完全に圧倒しているようです。早いうちに昇格するでしょう。Balesterの2戦目は6回1安打1四球という素晴らしい投球でした。現時点ではメジャー昇格一番手をO’Connerと争っています。

[Hitters]
 Chris Marrero 1b (A+)    45AB .267/.327/.511 8R 2HR 6RBI 9SO 0SB  
 Michael Burgess of (A)   40AB .175/.292/.350 7R 2HR 4RBI 18SO 0SB
 Justin Maxwell of (AA)   38AB .263/.453/.500 12R 2HR 9RBI 9SO 4SB  
 Jake Smolinski of (A)    47AB .191/.264/.340 5R 1HR 5RBI 14SO 1SB

 Marreroの打撃は好調。2本塁打はチームトップ。一方、守備では苦労していて11試合で3失策。練習あるのみ。HagerstownのBurgessとSmolinskiはちょっと苦労しています。Maxwellは14四球という恐るべき選球眼を見せています。盗塁も多く、いつ呼ばれてもよいように準備をしているというべきでしょう。

 なお、BA/BPのトップ10のうちJosh SmokerJake McGearyは、6月からシーズンが始まるVermont Lake Monsters(A-)に所属する予定で、フロリダでのキャンプを続けています。

 その他の主な選手。

[AAA Columbus]
 Mike O'Conner lhp    3G (1-0) 16.0IP 2.25ERA 0.94WHIP 16K 4BB
 Garret Mock rhp     3G (1-0) 14.0IP 5.14ERA 1.93WHIP 14K 6BB
 Tyler Clippard rhp    2G (0-2) 10.0IP 5.40ERA 1.70WHIP 13K 4BB
 Ryan Langerhans of   40AB .325/.460/.450 5R 1HR 4RBI 9SO 3SB
 Pete Orr if          44AB .250/.320/.477 3R 1HR 10RBI 7SO 2SB
 Garrett Guzman of    39AB .128/.255/.128 5R 0HR 1RBI 2SO 2SB

 O'Connerはスプリング・トレーニングの最後までメジャーに残っていた勢いを維持。Langerhansはしっかり成績を残しお呼びがかかるのを待っているといった様子。他の4人はこれから調子を上げてくれることを期待しています。Bret Booneもセカンドでの出場を続けています(.262/.320/.357)。

[AA Harrisburg]
 Robert Brownlie rhp      3G (1-0) 18.0IP 3.00ERA 1.06WHIP 8K 5BB
 Yurendell de Caster 3b    45AB .356/.463/.733 10R 4HR 16RBI 11SO 1SB
 Luis Antonio Jimenez 1b   43AB .279/.367/.581 8R 4HR 14RBI 5SO 0SB
 Ian Desmond ss         41AB .268/.302/.390 6R 1HR 5RBI 12SO 2SB


 Brownlieが好投。02年のドラフト1巡目(21位)でカブスに指名された潜在能力は高く評価されています。AAAの経験もありますが、昨年はインディアンズ、今年はナショナルズへと流れてきた27歳。豪快に打ちまくっているde Casterもタンパベイ、ピッツバーグと渡り歩いてきた28歳。2人とも後がない状況で頑張っています。スプリング・トレーニングで爆発したJimenezは好調を維持。

[A+ Potomac]
 Zechry Zinicola rhp   4G (2-0) 8.1IP 0.00ERA 0.60WHIP 9K 3BB
 Adam Carr rhp      3G (1-1) 4.0IP 6.75ERA 1.75WHIP 6K 2BB
 Frank Diaz of        42AB .310/.356/.500 6R 1HR 7RBI 6SO 1SB


 Detwiler、Zimmermannをはじめとしてプロスペクトの多い投手陣(Cory VanAllenも好投しています)もさることながら微妙なレベルのプロスペクトが多い打線が好調で、チームとして開幕2連敗の後になんと9連勝中(ナッツと逆ですね)。 Carrは苦戦気味。

[A Hagerstown]
 Cole Kimball rhp   2G (1-0) 10IP 0.90ERA 0.90WHIP 11K 4BB

 Bill Rhinehart 1b   43AB .326/.388/.558 8R 2HR 10RBI 5SO 0SB

 楽しみなプロスペクト投手が多くいる中で、06年12巡目のKimballがとりわけ目立ちます。Brad PeacockHassan Penaあたりも好投を見せています。

080415 @NYM (L0-6)

"ペレス好投もデビッド・ライトの活躍の前に完敗"

Nationals 0-6 Mets Season 4-10 (streak L1)

Pitching: Perez(L0-3), King, Ayala, Hanrahan
Batting: Zimmerman(0/4 1K 4LOB) 

 ジマーマンとデビッド・ライト(David Wright)という両チームの「顔」の差が出ました。ともに3番サードで出場しましたが、ライトは4打数3安打1四球、初回の先制2ランを含む5打点と大活躍でした。一方のジマーマンは4打数無安打1三振。2点を追う3回1死満塁のチャンスにあっさり内野フライに倒れるなど4残塁・・・。ジマーマンは、長期契約するならライトと同じ規模の契約を求めているという噂がありますが、1試合だけで評価するものではないとはいえ、これだけはっきり差を見せつけられると説得力に欠けます。ライバルの活躍を前に発憤してくれることを期待します。

 ジマーマン以外の打者もルーキーのマイク・ペルフリー(Mike Pelfrey)以下メッツ投手陣の前に無得点。ウィリー・モー・ペーニャにシーズン初安打が出たことくらいがいい話。

 先発のオダリス・ペレスはよく投げました。6安打4四球とランナーを出しながら、6回を投げてライトのホームランによる2失点のみで切り抜けました。これで勝ち星なしの3敗となってしまいましたが、ローテーション投手としての仕事はしています。

 これだけ完敗するとむしろ後に引きずらなくていいのではないでしょうか。気持ちを切り替えてほしいところです。

[OFF THE FIELD]
 ショーン・ヒルがチームに合流。ボーデンGMの発言によると土曜日のマーリンズ戦での今シーズン初登板の可能性が高まってきました。

2008年4月14日月曜日

080413 Braves (W5-4)

"なにはともあれ連敗脱出"

Nationals 5-4 Braves Season 4-9 (streak W1)

Pitching: Redding (W2-1), King(H2), Rivera(H2), Ayala(H3), Cordero(H1), Rauch(S2)
Batting: Milledge(3/3 1BB 1R 1SB), Zimmerman(1/3 2RBI)

 MLB.TVで観戦しながらコメント欄で実況。細かい経過はそちらをご覧下さい。まるでアトランタに恵んでもらったような勝利で、快勝とはほど遠い"shaky"な内容でしたが、なにはともあれ勝ちは勝ち。4月2日以来の勝利で連敗を9で止めました。

 初回、1番から3連打でまず1点。幸先のよいスタート。さらにジョンソンお休みで4番に入ったカーンズが歩いて無死満塁。ここで今日から合流のウィリー・モー・ペーニャ(Wily Mo Pena)の打席だったのですが、途中でブレーブス先発のトム・グラビン(Tom Glavine)が足に不調を訴えて降板してしまいました(大事でないと良いですが)。で、代わったジェフ・ベネット(Jeff Bennett)に対するWMPですが・・・ショートゴロ併殺・・・最悪。ただ、その間にミレッジが生還して、ともかくも2点を先制。さらに2回、2死2塁から4者連続四球、つまり連続押し出しで2点をもらいました。ここで打席はWMP・・・見逃し三振・・・ダメだー。それでも3回、今日1塁先発のアーロン・ブーン(Aaron Boone)のタイムリーで1点追加。3回終わって5-0。

 しかし、これで楽勝ペースと言えないのが今のナショナルズ。9連敗の初戦が5-0からの逆転負けだったこと、この試合も結果的に1点差まで詰め寄られたことを思うと、もっともっと点を取っておきたかった。WMPがブレーキ役だったことに加え、痛かったのはラスティングス・ミレッジ(Lastings Milledge)の走塁ミス。ミレッジ、今日は3打数3安打1四球1盗塁という素晴らしい数字を残したのですが、4回無死2塁、ファーストライナーで飛び出して戻れなかったのは見過ごせません。キャンプからアクタ監督が何度も言及していた点なので、きっとベンチに帰って注意されていると思います。

 ナッツの先発はティム・レディング(Tim Redding)。5回まではすいすいと投げていましたが、6回にチッパー・ジョーンズ(Chipper Jones)に2ランを打たれ、テシェーラにあわやホームランという二塁打を打たれたところで、交代。犠牲フライでテシェーラがホームインしたため、結果は5回を投げて6安打3四球2奪三振の失点3。試合は作ってくれましたが、5点も援護してもらったんだからもう少し投げて欲しかった。

 ともかく、2点リードで終盤へ。しかし、劇場はここから始まりました。8回表、マウンドはアヤラ。2死1塁からマーク・コッツセイ(Mark Kotsay)の当たりはレフトへの浅いハーフライナー。前進してきて追いついたWMPでしたが、胸の高さで捕球しようとしてグラブに当ててなんと落球(写真)。思わず、「えぇっ、マジかよー」と大きな声を出してしまいました。ボールが転々とする間に1塁ランナーのホームインを許し、5-4と1点差に・・・。後続をアヤラが断ってくれたのでそれ以上傷口は広がりませんでしたが、WMPは、併殺打と3三振、そしてこのエラーと散々な今シーズン初戦となりました。

 そして9回。レフトはハリスに交代。当然。マウンドにはやはり今日復帰のクローザー、チャド・コルデロ(Chad Cordero)。簡単に2死をとったので、調子良いのかなと思わせておいて(とはいえ球速が90マイルに達しなかったのですが)、四球、二塁打でランナーを背負い、敬遠の四球で2死満塁としたところで降板・・・。ここ数試合打たれ続けているジョン・ラウチ(Jon Rauch)が出てきたので一層不安が高まりましたが、マッカンが初球を簡単にライトに打ち上げてくれてゲームセット。ふぅー。最後の最後にまたドキドキさせられました。楽には勝てませんね。

 このように、試合前にWMPとコルデロを復帰させチームの起爆剤とするというフロントの意図は必ずしも達成されたわけではなく、2人とも悪い意味で目立ってしまいましたが、それでも戦力は戦力。デュークス、ヒルも復帰に向けて調整を進めているようです。まだ首位とは3.5差。一戦一戦を大事にしていきましょう。
 
 MVP: Luis Ayala, LVP: Wily Mo Pena

2008年4月13日日曜日

Wily Mo Pena→Activated、Jesus Flores→AAA

 思ったより早くウィリー・モ・ペーニャ(Wily Mo Pena)が復帰してきました。チーム状態があまりに悪いため、ベンチの雰囲気を変えるためという意味もあるようです。

 外れたのがヘスス・フローレス(Jesus Flores)。エストラーダの復帰に伴いナショナルズでの出番が少なくなるので、マイナーで経験を積ませるための降格で、予定通り。メジャーでも打撃は十分通用するので、守備・リードをしっかり学んで文句なしの正捕手となってきてください。AAAには大勢のメジャー昇格候補の投手がいるので、将来に向けて彼らとバッテリーを組めるのも有意義だと思います。

Jesus Flores (As of 080413)
11AB 4H 1HR 3RBI 1BB 2SO AVG.364 OBS.417 SLG.818

Chad Cordero→Activated、Jay Bergmann→AAA

 クローザーのチャド・コルデロ(Chad Cordero)がようやく復帰してきました。これでラウチや他のブルペンもそれぞれの本来の役割に戻り、落ち着いてくれるといいのですが。

 代わりに落とされたのは、予想通りジェイソン・バーグマン(Jayson Bergmann)。ここまで3試合(うち2先発)での成績は以下の通りですから、致し方ないかと。昨シーズンもほぼローテを守っていたし、スプリングトレーニングでも好調だったので期待していたのですが、残念です。AAA(Columbus)のローテに入ることになり、バレスターやクリッパード等と昇格を争いますが、容易ではないでしょう。ヒルの復帰時の降格はブルペンから(シュローダー?)でしょうから、ローテは PEREZ - CHICO - LANNAN - REDDING - HLLL となります。

 Jayson Bergmann (As of 080413)
 3G(2GS) 0W 1L 12.1IP 20H(5HR) 12K 11.68ERA 1.78WHIP

2008年4月12日土曜日

080412 Braves (L2-10)

"ラナンも(ついでにバーグマンも)打たれ、いいところなく大敗"

Nationals 2-10 Braves Season 3-9 (streak L9)

Pitching: Lannan(L0-2), Bergmann, Hanrahan, Colome
Batting: Guzman(3/5), Zimmerman(2/3 1RBI 1BB)

 MLB.TVで観戦しながらコメント欄で実況。連敗中なのでちょっと気分を変えようかと。雨で1時間半遅れてプレイボール。経過は、コメント欄のとおり。ジェフ・フランコーア(Jeff Francoeur)に5打数3安打2本塁打7打点と派手に打たれました。ラナンもバーグマンも打たれました。序盤からあれだけ点数を取られると、なすすべがありません。バーグマンがここでリリーフ登板に回され、しかも打ち込まれたとことで、マイナー落ち当確でしょう。
 
 この試合に何か救いを求めるとすれば、ジマーマンが2安打放ったこと。1本目のヒットは当たり損ねでしたが、ああいう運が回ってくることでスランプから脱するきっかけになりそうです。

 集中力を欠いたプレーもありました。ナショナルズ・パークのファンもブーイングしてましたが、私も応援するのに疲れてきました。

080411 Braves (L0-3)

"チコ8回1失点の好投もむなしく完封負け"

Nationals 0-3 Braves Season 3-8 (Streak L8)

Pitching: Chico(L0-2), Rauch
Batting: Kearns(2/3)

 予想通りハドソンは打てませんでした。8回までわずか3安打2四球で無得点。唯一得点機にランナーを置いた4回1死2塁でも、ジマーマンが三振、ジョンソン四球後にカーンズ凡退と主軸で返せませんでした。しかしナッツ先発のマット・チコ(Matt Chico)も負けじと好投。8回を5安打1四球にまとめ、失点は6回2死からユネル・エスコバー(Yunel Escobar)に打たれたソロの1点のみ。チコの投球に関するアクタ監督のコメント。

 He had good pop on his fastball. From inning one until the eighth, he kept up his velocity. He pitched ahead the whole time. He used his breaking ball very well. I'm just proud of the young man. It was a tremendous outing.

 特に課題の制球力に向上が見られ、キャリアで最高の投球でした。ヒルの復帰に伴うローテーション枠争いが一層複雑になりました。

 しかし、そんなチコの踏ん張りも展開も9回表にラウチが2点を失って台無しにしてしまいました。連打と四球で無死満塁とされたところで1点を覚悟させつつ、そこから2者連続三振でピンチ脱出かと思わせておいて、あえなくセンター前にはじき返され2点を失うというジェットコースターのような投球内容でしたが、結果は最悪。反撃の機運を消してしまいました。

 ハドソンがようやく降板し1番からの攻撃ということで期待された9回裏でしたが、あっさり3者凡退。最後はジマーマンが外に逃げていく明らかなボール球を追いかけての空振り三振でゲームセット。ジマーマンは4試合連続で4打数無安打と不振が続きます。

2008年4月11日金曜日

080410 Marlins (L3-4)

"あと一歩が届かない・・・・・・・"

Nationals 3-4 Marlins Season 3-7 (Streak L7) 

Pitching: Perez(L0-2), Rivera, Ayala, Rauch
Batting: Johnson(2/3 1RBI)
HR: Belliard(1)

 2点を追う9回裏、1死2塁でニック・ジョンソンの大飛球がレフトへ。同点ホームランかと思われましたが、ジョシュ・ウィリングハム(Josh Willingham)がフェンスの向こうまでグラブを伸ばしてボールを引き戻し、結果は二塁打。でも、それで1点差。さらに1死1、2塁にチャンスは広がり、打席にはロデューカ。しかし・・・・結果は4-6-3のダブルプレーでゲームセット。昨日のような試合が決まった後では打てるのに、ここ1本が求められる場面ではことごとく打てないのか・・・。「クラッチヒッター」というのは迷信だという説もありますが、ここまで繰り返されるとブーイングしたくもなります。ジマーマンの不振も痛いです。この3連戦で12打数無安打(1四球)。残塁の山ばかり築いています。

 もっとも今日は、ブルペンが踏ん張れなかったことが一番の敗因。先発のオダリス・ペレスは5回2/3を6安打無四球6奪三振とよく投げました。5回までは無失点に抑え、1点リードで迎えた6回に3安打を打たれて1点を失ったところで降板。しかし、後を受けたリベラが残したランナーを返してしまい逆転され、さらに、本来はリードしている展開で投入するはずのアヤラ、ラウチを投入する必勝リレーに出たにもかかわらず、それぞれ8、9回を投げ1点ずつを失いました。結果的にはこの2点が痛かった。2点差でなく、1点差ならウィリングハムの守備位置がもう少し前だった(ジョンソンの当たりが逆転サヨナラ2ランになっていた)可能性もあったのに・・・。いろんな意味であと少しでした。

 勝てる気がしません。今日はどうやって負けるかな、と思っている自分がいます(苦笑)。明日の対戦相手は、ブレーブス。ロッキーズ戦で投げるはずが雪のため中止でスライドし、天敵ティム・ハドソンが登板する予定です。もうこの情報の時点でついてないなあと思ってしまうわけです。(開幕戦ではハドソンとの対戦で勝ったのですが、もう遙か彼方の思い出です)

[OFF THE FIELD]
 チャド・コルデロは順調に回復しており、この週末にも復帰予定。また、ウィリー・モー・ペーニャも来週後半には復帰できそうです。ペーニャには、打線の起爆剤になってくれることを願います。

2008年4月10日木曜日

080409 Marlins (L4-10)

"バーグマンがまた突然崩れ、6連敗"

Nationals 4-10 Marlins Season 3-6 (Streak L6) 

Pitching: Bergmann(L0-1), Hanrahan, Coleme, King
Batting: Guzman(2/5 1R 1RBI), Milledge(2/4, 1R)
HR: Guzman(2)

 今シーズン最低の試合。4回まですいすいと投げていたバーグマンが、1-0のリードで迎えた5回に突然乱れ、6安打を集中されて7失点。前回登板と同じ失敗で、試合を壊してしまいました。ショーン・ヒルの復帰時に誰かが先発枠から外れることになりますが、今日の投球前により(それまでは全く考えられなかったのに)、バーグマンも候補に名前を連ねてしまいました。

 打線も低調でわずか5安打。昨日までことごとくチャンスで打てなかったロデューカが8点を追う8回2死1、2塁でタイムリー二塁打を打ったときには、冷笑してしまいました。グズマンとミレッジだけが好調を維持しており、グズマンはチームで最初に2号ホームランを放っています。今日も4点とりましたが、6連敗中で4点以上取れなかったのはただの1度で、その試合で先発ラナン以下投手陣が3失点だったというのも、なんだかなあ。

2008年4月9日水曜日

Dmitri Young→DL、Johnny Estrada→Activated

 ドミトリー・ヤング(Dmitri Young)が結局DL入りしました。開幕前から体重超過をはじめ調整が進んでいなかったのですが、シーズン入りしてから代打で2打席(1安打)立った後は打席に立てなくなっていました。いちおうケガの場所は背中ということになっていますが、復帰がいつになるかは未定です。

 代わって25人ロースターに入ったのはジョニー・エストラーダ(Johnny Estrada)。右ひじ痛で開幕DLでしたが、ほぼ予定通り回復しました。エストラーダの昇格時にヘスス・フローレスがマイナーに送られる予定となっていましたが、とりあえず捕手3人体制で行くようです。

 また、ショーン・ヒル(Shawn Hill)がPotomac(A+)で先発し、5回を4安打1四球の無失点に抑えました。ストレートは91マイルまで出ていたようですから、十分メジャーでも投げられると評価されるでしょう。当初予定通りということなら、中4日で13日のブレーブス戦の先発ということになりますが、誰が先発から外れるのか、首脳陣は決断を迫られます。

(4月10日修正)ヒルの次回登板は13日にColumbus(AAA)だそうです。球数がわずか67球だったことから、もう一度調整登板させてみるようです。

2008年4月8日火曜日

BOS 5-0 DETから

 ナッツはお休み。MLB.TVで松坂大輔投手の登板を観戦(NHKもやってましたがNESNを選択)。フェンウェイパークの今シーズン開幕戦。試合前にチャンピオンリング贈呈式があったようですが映像なし(写真は岡島とパペルボン)。始球式はちょっとだけ映像があり、86年のWSで伝説的なエラーを犯したビル・バックナー(Bill Buckner)の名誉回復で感動的でした。

 さて、松坂投手。東京、オークランド、そしてボストンと今シーズン3度目の開幕投手です。東京よりもオークランドよりも、素晴らしい投球内容でした。序盤からストレートで空振りがとれたのがポイント。毎回の7奪三振でした。6回表に不運なヒット2本と四球で唯一のピンチを迎えましたが、きちんと後続を断ち、結局109球で6回2/3を投げ、4安打3四球の無失点で2勝目。無駄な四球はありましたが、安定感のある投球でした。チームの連敗を4で止めたという点も高評価です。最終回は岡島秀樹投手が3人(2三振)で抑えました。
 
 松坂も良かったと思いますが、デトロイト打線も重症ですね。何といってもオフの大補強の目玉だったミゲール・カブレラが打率1割1本塁打1打点と不調なのが痛いです。ブルペンも崩壊状態。これで開幕7連敗。どこまで行ってしまうのでしょうか。02年に11連敗、03年に9連敗で開幕していますので、少し前まではデトロイト名物だったわけですが、今シーズンは優勝候補と言われて開幕したので、ファンの失望は大きいと思います。そういえば思い出しました。02年4月16日というのは、私が最初で最後にオリンピック・スタジアムでモントリオール・エキスポスを観戦(この試合。吉井理人投手を観に行ったわけではない)した日だったのですが、その試合中、場内の掲示でデトロイトのシーズン初勝利が分り、タイガースのユニフォームを着ている兄ちゃんが周りから握手責めにされていました。

080407 Marlins (L7-10)

"エラーから大量失点、またチャンスに打てず、5連敗"

Nationals 7-10 Marlins Season 3-5 (Streak L5) 
Pitching: Redding(L1-1), Schroder, Rivera, Ayala, Rauch
Batting: Guzman(3/4 3triple 2R 3RBI), Milledge(2/4, 3RBI)
 
 ホームに帰ってきましたが、悪い流れを止められません。また接戦を落としてしまいました。5試合とも3点差以内のきつい負け方で、選手のコメントにも、まだ開幕して一週間なのに疲れが見えてきました。まだ一週間なのにということでいえば、気温5度という寒さもあったでしょうが、新球場の開幕2戦目にして、客席が半分も埋まっていませんでした。改めてナッツの不人気を確認したわけですが、確かに、応援していて楽しくない試合が続きます。今日の試合内容もひどく、球場に足を運んでくれた2万人弱に観に行ったことを後悔させたと思います。

 そんな試合は、初回、無死2塁からミレッジがなんでもないセンターフライを落球して先制点を献上することから始まりました。ただ、これは直後の攻撃でミレッジが自らタイムリーを打って汚名返上。2回は、両軍とも無死満塁のチャンスを作りながら攻め手を欠き、2回終了時点では、ナッツが2-3とリード。まだ試合の流れはどうなるか分かりませんでした。

 そして迎えた3回表に待っていたのが、エラーと判断ミスという落とし穴。1死1塁、ホルヘ・カンツ(Jorge Cantu)のショートゴロをグズマンが一塁に悪送球。2死2、3塁までこぎ着けたものの、そこで決定的な判断ミス。8番のアルフレド・アメザガ(Alfredo Amézaga)を敬遠せずに勝負を選び、2点タイムリー二塁打を打たれました。さらにピッチャーのアンドリュー・ミラー(Andrew Miller)にプロ初ヒットとなる内野安打、そしてハンリー・ラミレス(Hanley Ramirez)に3ランを浴びて試合の流れは決まってしまいました・・・。結局レディングは4回を投げて7安打2四球で7点を失って降板。記録上の自責点は1のみとはいえ、アメザガに打たれてそれを引きずったままミラー、ラミレスに打たれたのは明らかにレディングの責任です。

 その後は、ここしばらく続くチャンスに打てない攻撃が今日も炸裂。もう一々書くのも悲しいので止めますが、残塁は21。7回1死満塁、8回2死満塁でも得点できませんでした・・・。チャンスは作るもクラッチが出ないというシーンが毎日続き、もう今日のことだか昨日のことだか分からなくなります。

 9回表に1点差で負けていながらも投入したラウチが2ランを浴びて、おしまい。気が付けば、地区最下位に転落です。(勝っていれば勝率5割ながら地区首位浮上だったのに)

2008年4月7日月曜日

Detwilerが5回無失点

 Potomac (A+)でRoss Detwilerが今シーズン初登板。5回を投げて3安打1四球7奪三振の無失点で勝ち投手となりました。相手打者を圧倒していたようです。昇格が待ち遠しいです。

080406 @STL (L0-3)


"ラナンの好投を援護できず、4連敗"

Nationals 0-3 Cardinals Season 3-4 (Streak L4)

Pitching: Lannan(L0-1), Hanrahan, Ayala

 ジョン・ラナン(John Lannan)が今シーズン初先発。初回は少し緊張していたというものの、スプリングトレーニングで見せていた安定した投球を、今日も見せてくれました。ちょうど100球で6回2/3を投げ7安打3四球4奪三振で、2失点でした。2失点は、いずれもリック・アンキール(Rich Ankiel)に打たれたもの。初回に無死1塁からタイムリー二塁打、3回には流し打ちのソロホームランを打たれました。しかし、初回の無死2塁では後続を断ち、4回の無死2塁、6回の無死1、3塁も無失点で切り抜けました。ピンチを迎えても落ち着いていて制球を乱さなかったことから、見ていて安心感がありました。前2戦に投げたペレス、チコとは大違いです(平たく言えば、早く代われ、と思うかどうか)。これからもメジャーで投げられる実力があることを証明したと思いますが、果たしてショーン・ヒルの復帰時期は、また復帰時の決断は、どうなるでしょうか。チコを落として、ラナンは残して欲しいのですが・・・。 ラナンの投球についてのロデューカのコメントです。

 He's tough. That kid's going to be a good pitcher in this league for a long time if he throws like that. . . . He's not scared.

 絶賛しています。これに対して、アクタ監督のコメントを聞くと、褒めてはいますが興奮は感じられないんですよね。やはりチコが残ることになるのでしょうか。

 He did a great job. It was a good quality start. He actually gave us a chance. What else can you ask? Two runs in 6 2/3 innings.

 そんなラナンの好投でしたが、打線が全く援護できず。序盤はランナーを出していてチャンスもありましたが、今日もタイムリーが出ず。特に2回は1死3塁からロデューカがセカンドフライに倒れ、頭を抱えてしまいました。捕手としてラナンの球を受けていたロデューカは、「内野ゴロさえ打てればよかったのだが」と悔しそうなコメントを残しています。試合後半になるとランナーもほとんど出せず、淡々と進んでしまいました。この3連戦ではカージナルスの素晴らしいディフェンスに何本ものヒット性のあたりを好捕されていたこともありますが、あわや就職浪人しかかったカイル・ロース(kyle Lohse)から1点も取れなかったというのは情けない。

 4連敗で借金1まで転落。ホームに戻って出直しです。

2008年4月6日日曜日

080405 @STL (L4-5)

"連日の1点差負けで3連敗、貯金0"

Nationals 4-5 Cardinals Season 3-3 (Streak L3)

Pitching: Chico(L0-1), Colome, King
Batting: Johnson(3/4 2RBI)
HR: Johnson(1), Flores(1)

 先発はマット・チコ。6回8安打2四球で4失点。数字ほどは調子は悪くなかったのに詰めが甘く、惜しい投球でした。失点はいずれも2死からのタイムリー。先制点に至ってはピッチャーのアダム・ウエインライトに打たれました。打たれた球はいずれも簡単にストライクを取りに行ったもので、悔いの残る投球だったのではないでしょうか。

 打線もあとひと押しが足りませんでした。3点を追う6回、7回はいずれも先頭打者が出て、反撃を期待させながら、ランナーを進めることさえもできませんでした。1人ニック・ジョンソン(Nick Johnson)だけが気を吐き、ソロホームランを含む3安打2打点と活躍しました。9回にヘスス・フローレスが1号2ランを打ちましたが、1点足りず。8回裏にフローレスのパスボールで失った1点が重くのしかかりました。惜しかったなあ。

 毎試合1点差ながらも3連敗(勝ち試合も含めると6試合中5試合が1点差)。これで開幕からの貯金を使い果たしてしまいました。あっさりでした。また、明日から新たな気持ちでスタートしましょう。ラナンに期待。

[OFF THE FIELD]
 DL入りしたコルデロですが、投球練習を再開しました。早ければ今度の金曜日にDL期間が終わると同時に復帰できる見通しです。ラナンの登板は今日一度きりなのかなあ。

2008年4月5日土曜日

マイナーリーグも開幕(Burgessが1号)

 4月3日からマイナーリーグも開幕しました。プロスペクトを中心に時々チェックしていきたいと思います。

 早速ですが、4月4日に、Potomac(A+)の開幕戦でChris Marrero が、またHagerstown(A)の第2戦でMichael Burgessが、それぞれ第1号ホームランを放ちました。幸先の良いスタートです。早くステップアップしてくれないかなあ。

→【4月7日修正】間違えました。Marreroはホームランは打っていません。ただ、ここまで開幕から3試合とも4打数1安打(うち2二塁打)と順調な滑り出しではあります。
 

Chad Cordero→DL、John Lannan→Nats

 結局、チャド・コルデロ(Chad Cordero)は15日間のDL入りすることになってしまいました。キャッチボールはできるようですが、投球できるレベルにはなく、精密検査をうけることになります。当面はジョン・ラウチ(Jon Rauch)をクローザーとして使っていくことになります。

 で、代わりに25人ロースターに入ったのは、ジョン・ラナン(John Lannan)。4月6日日曜日のカージナルス戦で先発予定。スプリングトレーニングでの好投から考えて当然の昇格です。これで、レディング、バーグマンが中3日で投げることは避けられました。また、ラナンの投球によっては、ショーン・ヒルの復帰が少し先に延ばされるかもしれません。まだまだシーズン序盤であることも考えると、球団首脳のこの判断は正解だと思います。ま、それもラナンの投球しだいではありますが。日曜日が楽しみです。

 それにしてもDL入り選手が多すぎる・・・。このうち、エストラーダはAAAの試合でフル出場していますので、復帰も近いと思われます。しかし、ヤングが背中の痛みの精密検査を受けるためDCに帰っちゃいましたので、逆にリストがさらに伸びる可能性もあります。
(15日)
 Chad Cordero
 Shawn Hill
 Wily Mo Pena
 Elijah Dukes
 Johnny Estrada
(60日)
  Ryan Wagner

080404 @STL (L4-5)

"ロペス、チャンスに三振で接戦をものにできず"

Nationals 4-5 Cardinals Season 3-2 (Streak L2)

Pitching: Perez(L0-1), Schroder, Hanrahan, Rivera
Batting: Belliard(2/5 2RBI)
HR: Guzman(1)

 先発はオダリス・ペレスでしたが、過去11試合に登板して9点近い防御率という、その相性通りの投球でした。初回、いきなり先頭のブライアン・バートン(Brian Barton)に二塁打、リック・アンキール(Rick Ankiel)に初球をライトスタンドに豪快に放り込まれて、あっという間に2失点。その後もずるずると点を取られ、5回途中までで8安打4四球で5失点。もう、これでほとんど試合の雰囲気は決まっていました。

 ただ、ナッツが付け入る隙はありました。4回にカーンズの二塁打から始まって内野ゴロの間にまず1点。そして、クリスチャン・グズマン(Cristian Guzman)のソロではじまった7回には、カージナルス救援陣の制球難から押し出し四球を含め3点を返しました。しかし、無死満塁でカーンズがど真ん中のカーブを見逃し三振、さらに1点差となった1死満塁でロペスが空振り三振と、チャンスをみすみす潰してしまったのが痛かった。特にロペスは足もあるのでバットに当てさえすればよかったのにと悔やまれます。こういうところで仕事をしてくれるかどうかで、ファンの心をつかめるかどうか大きく左右されるのですが、これでは・・・。(ロペスは最終回も2死1、2塁で三振して最後のバッターになりました)。

 今日は点差以上に寂しい試合でした。

2008年4月3日木曜日

080403 @PHI (L7-8x(10))


"5点差を逆転され、惜しくもスウィープならず"

Nationals 7-8x Phillies (10) Season 3-1 (Streak L1)

Pitching Bergmann, Rivera(BS1), King, Hanrahan, Ayala, Colome(L0-1)
Batting: Guzman(3/6 2doubles), Milledge(3/6), Flores(3/4 2doubles)

 今日はMLB.TVでライブ観戦。(見ていらっしゃるかどうか分りませんが)観られるようになったのはchottyさんのご指導のおかげです。感謝申し上げます。ただ、試合のほうは残念な結果になりました。

(Starting Lineup)
Cristian Guzman, SS 
Lastings Milledge, CF 
Ryan Zimmerman, 3B 
Austin Kearns, RF  
Aaron Boone, 1B 
Ronnie Belliard, 2B
Felipe Lopez, LF
Jesus Flores, C
Jay Bergmann, P

 フィリーズの先発が左のジェイミー・モイヤー(Jamie Moyer)なこともあり、開幕4戦目にして打順を変えてきました。まず対左ということでニック・ジョンソンはお休み。代わりはアーロン・ブーン(Aaron Boone)。また、ヘスス・フローレス(Jesus Flores)が今シーズン初マスク。そしてレフトには、なんと昨日今日練習しただけ外野手としての出場経験はないフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)。攻撃力に期待でき守備も運動能力の高さから問題ないだろうというのが、首脳陣の判断です。実際、試合中に何度か判断の難しい打球も飛んできましたが、全く無難に処理していました。さすがです。

 1回表、1四球に3本の二塁打を含む4安打を集中し、フィリーズ内野陣(ロリンズ、アトリー、ハワード)の守備の乱れもあり打者一巡の攻撃で5点を先制しました。先取点は相手エラーでしたが、今日初先発のアーロン・ブーンとフローレス、それにベリヤードがタイムリーを放ちました。ただ惜しまれるのは、次の2回にも無死満塁のチャンスを作りながら、カーンズがモイヤーへの併殺打。ブーンも倒れて追加点ならず。ここでたたみ掛けられれば試合を決めてしまえたのでしょうが・・・。

 ナッツの先発はジェイ・バーグマン(Jay Bergmann)。5点ももらってのマウンドで、3回裏にキャッチャーのクリス・コステ(Chris Coste)にソロを浴びるも、4回裏は3者連続三振にとるなど、シンカー、チェンジアップをうまく組み立てた投球ですいすいと投げていました。5回を終わって6-1とナッツがリードしていました。

 しかし、6回裏、バーグマンが1死後にフィリーズ打線につかまります。アトリー、ハワードにライナーをライト前に運ばれ、パット・バレル(Pat Burrell)ゲオフ・ジェンキンス(Geoff Jenkins)に連続タイムリーを打たれ、2点を失ったところで降板となりました。降板時は6-3(後続が打たれたため、自責点5)。先発投手としてのまさに最低限の仕事はしたと思います。ただ、まだ91球でしたから、もっと大きな投手に成長させるためには、あのまま続投でも良かったのでは、という意見もあるようです。惜しかったのは、アトリーの打球をベリヤードがさばけなかったこと。ほとんど正面でしたが、完全に腰が引けてしまってショートバウンドをグラブに当てることさえできませんでした。もちろん火の出るような強い打球(私なら必死で避けます。はい)で、エラーは記録されませんが、あれを止めていればその後の展開は違ったはずです。

 バーグマンの後を受けて出てきたリベラ、キングもフィリーズ打線の勢いを止めることができず、合わせて9者連続出塁(8シングルと1死球)、なんと6点を奪われ逆転されてしまいました・・・・。流れを変えるために、配球や投球テンポを変えるとかいう工夫があってもよかったかも知れないと思いました。このあたりがフローレスの課題ということになるかもしれませんね。

 7回裏は、ジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)が登板。前回の登板では打たれたし、今日も代わり端にバレルに二塁打を打たれ、無死2,3塁とされ、厳しい状況に立たされますが、そこから本領発揮。三振と内野ゴロ2つで無失点で切り抜けました。球速も96マイルまで出て、しかも打者の手元で伸びています。やはり、いい球を投げます。ハンラハンがピンチを切り抜けた後の8回表、先頭のベリヤードが四球、フローレスが幸運なヒットで1,2塁。2死となったもののグズマンが三遊間へのタイムリーで同点とし、7-7。

 その後はこう着状態。8回裏、ピッチャーはアヤラ。2死満塁まで攻め立てられるも、なんとかしのぎました。9回表、今度は先日打ち込んだゴードンに対してやはり2死満塁まではいったものの点は取れず。9回裏はヘスス・コロメが先頭打者のジェンキンスに二塁打を打たれましたが、後続は断ちました。攻め手を欠くという意味では、どっちもどっちでした。ナッツが24残塁、フィリーズが22残塁という試合でした。

 そして迎えた10回の攻防。両軍とも1番から始まる打順。しかしナッツはあっさり三者凡退。今日は、ジマーマンがダメでした。6打数無安打で2三振。満塁での凡退もあり、1人で6残塁でした。対するフィリーズは先頭のロリンズのヒットを足がかりに1死3塁。アトリー、ハワードを連続敬遠して向かえたジェイソン・ワース(Jason Werth)に対して、コロメがストレートの四球で押し出しでサヨナラ負け。なんのための敬遠策なんだか・・・。午前5時半に徒労感とともに布団に向かいました。

 確かに痛い負け方ではありましたが、なんだかんだ言っても、フィリーズに勝ち越したし、打線が機能することは確認できました。負けた試合はさっと忘れて、前向きな気持ちでセントルイスに向かいましょう!

[OFF THE FIELD]
 フロリダからショーン・ヒルの情報。マイナーリーガー相手に4回64球を投げました。ストレートは最高89マイル。右腕の痛みについては一晩明けてから判断するということです。ジョン・ラナン(John Lannan)を日曜日のカージナルス戦で登板させる可能性を首脳陣が示唆しました。レディングとバーグマンに中3日で投げさせるよりもラナンに投げさせたいと私も思いますが、それもこれもヒル次第ということです。

080402 @PHI (W1-0)


"レディング7回1安打の好投。完封リレーで開幕3連勝!!!"

Nationals 1-0 Phillies Season 3-0 (Streak W3)

Pitching: Redding(W1-0), Ayala(H2), Rauch(S1)
HR: Zimmerman(2)

 今日はティム・レディング(Tim Redding)の好投に尽きます。MVPクラスが何人もいるフィリーズ打線を相手に、8回の先頭打者を四球で出して降板するまで、わずか1安打3四球で、二塁も踏ませない素晴らしい投球を見せてくれました。最速90マイルの速球を主体にカーブとスライダーを交え、2奪三振ながら見事に打たせてとりました。実は、前々日に「生まれて初めて」食べたカキにあたり前日は一日中嘔吐し続け、当日の昼まで激しい頭痛に悩まされていたそうですが、不思議なものです。そういえば、3月18日のオープン戦で風邪引きながら5回を無失点に抑えた時に「風邪引いているほうが結果がいいんだったら、これからも・・・」なんてコメントをしていましたが、まさかね(笑)。3月23日の背中の痛みといい、コンディショニングにいろいろある人ですが、抑えてくれればなんでもいいです(笑)。

 守備でもいいプレーが多く、アクタ監督がPlay of the Gameとして挙げたのは、レディングでもジマーマンのホームランでもなく、7回1死1塁で三遊間のゴロをジマーマンがさばいたダブルプレーでした(映像はこちら)。しかし、ジマーマンのコメントは、以下の通り。よく言われる、投球リズムがいいと守りやすいということですね。あくまで今日の主役はレディングだったと思います。(写真はレディング降板のシーン。なんとか投げ終えたという安堵の表情に見えます。)

 It's a lot easier to stay on our toes when we have a pitcher who is going after hitters and not walking people. It was an unbelievable effort by Tim. Anytime you have a guy who is throwing as well as he is, as a defense, you don't want to let him down.

 レディングと投げ合ったのは、昨シーズン15勝のコール・ハメルズ(Cole Hamels)。8回を5安打2四球6奪三振はさすがの投球内容です。そのハメルズから奪った1点は、6回の先頭打者ジマーマンのホームラン。開幕戦に続いて、相手が好投手でなかなか点を取れない時に、また打ってくれました。頼りになります。1-2と追い込まれてから外角高めのストレートをしっかり踏み込んで流し打ち、見事にライトポール際に運んだ技ありのホームラン(映像はこちら)。こういうホームランを打てるとなると、これからのジマーマンがますます楽しみです。

 レディングの後を受け8回を投げたアヤラ、暫定クローザーのラウチもそれぞれ3人ずつで片付け、完封リレーの完成。1-0の投手戦は気持ちが清々しくなります(もちろん勝てばですが)。
 
 MVP: Tim Redding

[OFF THE FIELD]
 故障関連。まず、DL入りもせず登板もせずのチャド・コルデロ。コルチゾンを打って痛みはなくなったようですが、キャッチボールもまだ。いつになるんだか。いっそDL入りして、マックスウェルを上げて欲しい。デュークスの復帰時期も未定。これも心配。良い話もあります。ウィリー・モー・ペーニャとエストラーダが順調で、ペーニャは打撃練習を開始し、エストラーダはマイナーの試合で7回までマスクをかぶっています。この2人は4月中旬には復帰できそうです。開幕3試合はロデューカがフル出場していますが、降格前に1試合くらいフローレスに先発させてやりたいな。

Mets 13–0 Marlins から

 オフのビッグ・トレードでデトロイトから来たアンドリュー・ミラー(Andrew Miller)がマーリンズの一員として初先発。しかし、5回途中までに8安打2四球で5点を失いました。球速は常時90マイルを軽く超えていましたが、コントロールが悪かったようですね。

 対するメッツは17安打で13点。ディビッド・ライト(David Wright)とミレッジとのトレードで加入したライアン・チャーチ(Ryan Church)に1号ホームランが出ました。オリバー・ペレス(Oliver Perez)は好不調の波が激しい投手ですが、今日はいいほうのペレスだったようです。今年のメッツも相当手強いことを再確認しました。

 ただ、そんなメッツにも心配なニュースが(ナッツには朗報?)。開幕2戦目に先発したものの4回途中で降板していたペドロ・マルチネス(Pedro Martinez)がDL入りで、早くても1か月後の復帰という見通しが示されました。今年こそ復活が期待されましたが、残念です。00年にフェンウェイで初めてペドロを見て、これがメジャーかと衝撃を受けました(たぶんこの試合)。あれから8年が経ち、もう36歳。やはり肉体的に限界なのでしょうか。

2008年4月1日火曜日

Hagerstown Suns (A) Roster

 Hagerstown Suns (A)の開幕ロースター(予想スターターですが、この辺りになるとかなりいい加減です)。まだまだ先は分からないものの潜在能力が高いと言われている素材が多いです。トッププロスペクトのMichael Burgessに加えて、WIllems、Peacock、Penaといった投手陣、King、Smolinski、Englundといった野手陣も注目したいところです。

 開幕は4月3日。開幕投手はWillemsかな。

Pitchers (13)
 Colton Willems (SP)
 Jeff Mandel (SP)
 Brad Peacock (SP)
 Hassan Pena (SP)
 Atahaulpo Severino (SP)
 Edulin Abreu
 Erik Arnesen
 Terry Engles
 Clint Everts
 Kyle Gunderson
 Cole Kimball
 Kai Tuomi
 Martin Beno (CL)

Catchers (2)
 Jhonathan Solano (C)
 Sean Rooney

Infielders (6)
 Bill Rhinehart (1B)
 Stephen King (2B)
 Jake Smolinski (3B)  
 Dan Lyons (SS)
 Tim Pahuta (DH)
 Trevor Lawhorn

Outfielders (4)
 Michael Burgess (RF)
 Stephen Englund (CF)
 Aaron Seuss (LF)
 Francisco Plasencia

Potomac Nationals (A+) Roster

 Potomac Nationals (A+) の開幕ロースター(予想スターター)。なんと言っても注目は、トッププロスペクトのRoss DetwilerとChris Marreroですが、投手陣はDetwiler以外にも山のようにプロスペクトがいます。

 開幕は4月4日。Detwilerが投げるのでしょうか。

Pitchers (12)
 Ross Detwiler (SP)
 Jordan Zimmermann (SP) 
 Jhonny Nunez (SP)
 Adrian Alaniz (SP)
 Cory Van Allen (SP)
 Carlos Martinez
 Yunior Nova
 Jack Spradlin
 Craig Stammen
 Josh Wilkie
 Zech Zinicola
 Adam Carr (CL)

Catchers (2)
 Devin Ivany (C)
 Brian Peacock

Infielders (6)
 Chris Marrero (1B)
 Ofilio Castro (2B)
 Matt Rogelstad (3B)
 Seth Bynum (SS)
 Michael Martinez
 Jemel Spearman

Outfielders (5)
 Edgardo Baez (RF)
 Dee Brown (LF)
 Frank Diaz (CF)
 Steve Doetsch
 Marvin Lowrance (DH)

Harrisburg Senators (AA) Roster

 Harrisburg Senators (AA)の開幕ロースター(予想スターター)。期待のプロスペクトとしては、投手のShairon Martis、二塁手のIan Desmond、外野のJustin Maxwell(既にデュークスの離脱に伴いメジャー昇格が検討されました)、Mike Danielがいます。スプリングトレーニングで3本塁打放って驚かせてくれたルイス・ヒメネスもここにいますね。

 キャッチャーは、ジョニー・エストラーダがDLから復帰すると、ヘスス・フローレスが先発としてやってくる予定になっています。

 開幕はこちらも4月3日。
 
Pitchers (12)
 Shairon Martis (SP) 
 Marco Estrada (SP)
 Beltran Perez (SP)
 Bobby Brownlie (SP)
 Ismael Ramirez (SP)
 Josh Hall
 Mike Hinckley
 Eude Brito
 Arnie Munoz
 Josh Perrault
 Levale Speigner
 Jim Ed Warden (CL)

Catcher (2)
 Javy Herrera (C)
 Luke Montz

Infielders (6)
 Andrew LeFave (1B)  
 Marco Yepez (2B)
 Yurendell DeCaster (3B)
 Ian Desmond (SS)
 Luis Jimenez (DH)
 Ed Rogers

Outfielders (4)
 Justin Maxwell (CF)
 Mike Daniel (RF)
 Roger Bernadina (LF)
 Jorge Padilla

Columbus Clippers (AAA) Roster

 Columbus Clippers (AAA)の開幕ロースター(予想スターター)。ピート・オーア(Pete Orr)をはじめとして、スプリングトレーニングで活躍していた選手もたくさんいます。特に先発ローテーションは圧巻。この熾烈な競争を勝ち抜いてメジャーに上がるのは誰でしょうか。二塁手はマイナーでのプレーをひとまず受け入れたブレット・ブーン。引退宣言となるか、メジャー昇格を果たすか、こちらも注目です。

 開幕は4月3日。開幕投手は、オコンナーという説とラナンという説があり、どちらか分かりません。

Pitchers (11)
 Mike O’Connor (SP)   
 Garrett Mock (SP)  
 Collin Balester (SP)
 John Lannan (SP)  
 Tyler Clippard (SP)
 Charlie Manning
 Mike Bacsik
 Brian Sanches
 Jason Stanford
 Dennis Tankersley
 Steve Shell (CL)

Catchers (2)
 Wil Nieves (C)
 Patrick Nichols

Infielders (5)
 Tony Batista (1B)
 Bret Boone (2B)
 Pete Orr (3B)  
 Rey Olmedo (SS)
 Larry Broadway (DH)

Outfielders (5)
 Kory Casto (RF)  
 Alex Escobar (CF)
 Garrett Guzman (LF)
 Jason Dubois
 Ryan Langerhans

ESPN Prediction / 個人的な注目チーム

 ESPNのシーズン予想が出ていました。我がナショナルズの姿は影も形もありません。解説者たちに一泡吹かせてやりましょう!We can shock the world!!たった2連勝ですっかり気が大きくなってます(笑)。
 
 予想というほどのものをするほど知識があるわけではないので、なんとなくですが、大方の予想に反して躍進しプレーオフまで残ってくるんじゃないかと注目しているチームは、ブリューワーズです。プリンス・フィールダー(Prince Fielder)ライアン・ブラウン(Ryan Braun)のコンビを中心に25歳前後の才能あふれる選手たちがひしめいています。先発投手陣も開幕戦でも好投したエースのベン・シーツ(Ben Sheets)に加えヨバニ・ギャラード(Yovani Gallardo)を筆頭に若手が台頭し、枚数が余りかねない勢いです。浮沈の鍵を握るのはブルペン。開幕戦でいきなり福留孝介に3ランを打たれていた10億円クローザーのエリック・ガニエ(Eric Gagne)がどれくらい活躍できるか(さりげなく開幕戦の勝ち投手ですが(笑))。ここさえしっかりすれば、最後は自分で転んでくれることも多いカブスを上回ることは夢ではないと思います。

080331 @PHI (W11-6)


“9回に5点を勝ち越し、開幕2連勝!!”

Nationals 11-6 Phillies Season 2-0 (Steak W2)

Pitching: Chico, Hanrahan(H1), King(BS1), Rivera(W1-0), Colome
Batting: Milledge(2/4 3R 2RBI), Kearns(2/3 1R 2RBI 2BB)
HR: Milledge(1)

 先発はマット・チコ(Matt Chico)。5回1/3を投げて6安打1四球4奪三振の3失点。チェイス・アトリー(Chase Utley)にソロホームランを打たれたりしましたが、強打のフィリーズ打線を相手によく投げたというべきでしょう。コントロールはあまり良くなかったようですが、それでも1四球に止めています。投球はともかく、今日のチコは攻撃で貢献してくれました。2点を追う5回表にシングルで出塁し、1死満塁から犠牲フライでホームを踏みました。その後2死からカーンズの2点タイムリー二塁打、ジミー・ロリンズ(Jimmy Rollins)のエラーもあって計4点をあげ、逆転に成功。ブレット・マイヤーズ(Brett Myers)の前に4回までわずか2安打だった打線がチコのヒットでようやく目覚めた感じです。

 さらに6回。出ました、ラスティングス・ミレッジ(Lastings Milledge)の初ヒットとなる1号2ラン(映像はこちら)。9回にも内野安打で出ると、ジョンソン二塁打で1塁から爆走し勝ち越しのホームを踏みました(写真)。4打数2安打3得点2打点と、まさに期待したとおりの活躍です。スプリングトレーニングで見せた力をそのままシーズンでも発揮してくれています。

 ただ、今日はブルペンが誤算。6回表1死から登板した2番手、期待のジョエル・ハンラハン。この回は2者連続三振に斬ってとりましたが、7回にいきなり四球、二塁打で1点を失い、スプリングトレーニングからの無失点はあっさり止まってしまいました。さらに、出てきたレイ・キングがロリンズ(さすが昨シーズンのナ・リーグMVP)に2ランを浴びてしまい、6-6の同点に。2人とも長いシーズンを戦う中ではこんなこともあるでしょうから、勝ち試合で良かったと考えて、切り替えてもらいたいです。

 4点リードを追いつかれて、いやな感じの展開でしたが、9回表、この回から登板したトム・ゴードンを攻め立て、ミレッジのヒットに始まり、四球を挟んで、ニック・ジョンソン、ロデューカ、ベリヤード、代打ドミトリー・ヤングの4本の二塁打を集めて一挙に5点を勝ち越しました。9回裏はヘスス・コロメが3者凡退であっさりゲームセット。

 小雨が降る中見守っていたフィリーズファンはがっかりしたことでしょう。ナッツファンにとっては、昨日に続く9回の勝ち越し、主砲ジマーマンが4打数ノーヒットでも周りの1,2,4,5番がそれぞれ2安打、開幕2戦にしてレギュラーのほとんどがヒットを記録と、特に攻撃面では言うことなしの開幕2連勝です。

 開幕2連勝なんていつ以来かなと思って記録を見たら、04年にワシントンに移ってきてからは、開幕戦に勝ったのも初めてだったんですね・・・。(エキスポス時代の03年に開幕3連勝しています)
 
 MVP: Lastings Milledge