2011年7月30日土曜日

王建民→(2年ぶり)MAJOR、Bernadina→AAA

 王建民が2年ぶりのメジャー復帰を果たしました。肩の手術からの長いリハビリの末に遂に復帰。おめでとう。ヒジの故障から復帰する投手は増えていますが、肩の故障からの復帰率はまだまだ少ないのが現状。よくぞここまでたどり着きました。本当はまだ調整が必要にも関わらず、制度上復帰するかリリースするかを迫られ昇格することになったため、まだ80球程度が上限だそうですが、とにもかくにも良かったですね。球団としても、2年越しの投資がようやく実りました(本当の評価は投げてみてからですが)。

 で、25人枠を空ける必要があったわけですが、Roger Bernadinaが降格となってしまいました。えええー。開幕こそマイナーでしたが、その後昇格し、1番打者としてまずまずの結果を残していました。確かに直近は17打数ノーヒットでしたが出ていませんでしたが、それでも四球を選んだり、結果的に凡退した打席でも、粘って球数を投げさせた打席が多かったという印象が強く、いい仕事をしているなと思っていました。AnkielやHairstonよりはずっと良かったし、期待できるのに・・・。結局またオプション制度の犠牲者ということです。

2011年7月29日金曜日

7/26-28 マーリンズはやっぱり苦手

 苦手のマーリンズに3連敗・・・。これで5連敗。先発が早々にリードを許し、ブルペンも打たれ、守備も乱れ、細かい走塁ミスもあり、そしてチャンスに打てないと、内容的にもかなり悪い試合が続いており、チーム崩壊の音が聞こえそうな状況です。Davey Johnson監督も厳しい状況を認識し、2戦目の前に選手とミーティングを持ったり、ラインナップを大きく変えたりしましたが、それでもさらに連敗と効果はありませんでした。どうしてこんなことになってしまったんだろうか。

7/26
L2-11 Marlins Season 49-53 (L3)
Zimmermann (L6-9) 6.2IP 6ER 8H 5K 3.27
Nix 1/3 HR(13) BB R RBI .268
 Jordan Zimmermannが前回登板に続き序盤から打ちこまれて試合を作れず。打線もわずか3安打・・・。

7/27
L5-7 Marlins Season 49-54 (L4)
Livan (L5-10) 4.0IP 4ER 5H 3BB 5K 4.19
Zimmerman 3/5 double R RBI .261
Morse 2/5 2RBI .313
 Livanが序盤から打ちこまれやはり試合を作れず。最終的には2点差でしたが、9回裏2死から4点を返したものなので、試合はもっと前に決まっていました。

7/28
L2-5 Marlins Season 49-55 (L5)
Lannan(L7-7) 5.2IP 4ER 5H 4BB 4K 3.63
Zimmermann 4/5 double R .276
 ここ最近好投を続けてきたLannanまでもが打たれました。伝染病か?ハイライトは、3回裏。Werthのポテンヒットで同点としてなお1死満塁のチャンスで、打席には移籍後初出場のJonny Gomes。結果は、初球を打って4-6-3の併殺。相手先発はルーキーで、この回だけでも2つの四球、Werthにも3ボールとなっていたなど制球に苦しんでいたのに、全力で助けてあげていました。獲得したばかりの新戦力が空気読めない打撃を披露。笑うしかないですね。結局、今日のGomezは3打数ノーヒット1死球。明るいニュースはZimmremanのエンジンがかかってきたことくらいです。

 

Jonny Gomesをトレード獲得、Stairsを(ようやく) DFA

 トレード期限直前となってきましたが、ナショナルズにも動きがありました。レッズから9年目30歳のベテランJonny Gomes外野手を獲得し、AAのBill Rhinehart外野手(一塁手)とAのChris Manno投手を放出しました。

 第一印象は「最悪」のトレード。若手を放出してベテランを獲得するという少なくとも表面的には「買い手」側のトレード。3連敗で借金4、地区最下位に転落した時点でペナント争いをする見通しはなくなっており、当面の目標は5割の確保になっています(もちろん、それだって重要な1つの目標ですが)。その状況で買い手に回る必要はないだろうと思ったのが一点。また、下記のとおりGomesの打撃成績はせいぜいプラトーン選手として半年間雇えるだけ。それに対して、放出した若手は、多少年齢こそ高いもののしっかりとした成績を残しており、中核選手になれるとは言わないまでもメジャーに昇格する可能性も十分で、当然ながら球団として長く保有できる選手であり、もったいないなと思ったのがもう一点。なんで、こんなトレードを・・・と頭を抱えました。

 ただ、最初は気付かなかったもう1つの要素が加わると、評価はややポジティブな方向に振れることになります(それでもかなりの不確実性を伴い疑問は残りますが)。それは、ドラフトで補償指名権を得られる可能性です。Gomesは今のところ、シーズン終了後にタイプBのFAとなる予定となっています。つまり、GomesがFAとなって他球団と契約してくれれば、来年6月のドラフトで1順目と2順目の間で1人指名する権利が得られるということです。もちろん、オフにナショナルズがGomesに年俸を提示し、それをGomesが蹴ってFAになるという条件付きですが、今季年俸が1.85百万ドルと比較的低いのでFAを選ぶ可能性はかなりあると思います。こう考えると、このトレードはむしろ「売り手」側のアクションだったと見ることができるのかもしれません。もし仮に年俸提示を受けられたとしても年俸は2百万ドルを少し上回る程度で済みますから、決して悪い契約ではありません。

 各選手を、今季成績とともに簡単に紹介しておきます。

Jonny Gomes (2011 for Reds)
77G 265PA 30R 11HR 31RBI 38BB 74K .211/.336/.399 5SB
 2001年ドラフト18順目でレイズに入団。2003年にはメジャーデビューし、主にDHとして出場した2005年には21本塁打を放ち新人王投票でも3位に入りました。しかし、なかなかレギュラーには定着できず、チームが初のア・リーグ優勝を果たした2008年には故障もあって、プレーオフのロースターに入ることもできませんでした。そのオフにFA退団してレッズに入団し、昨年は初のプレーオフも経験しました。
 今季は見ての通り打撃不振。ただ、それでも左投手に対しては66打席で.333/.439/.537という成績(キャリアでも.281/.376/.510 )を残していますので 、レフトでLaynce Nixとプラトーンを組むことが予想されます。守備は全く評価されていません。

Bill Rhinehart (2011 for Harrisburg(AA))
89G 323PA 55R 21HR 59RBI 39BB 59K .283/.376/.587 1SB
 当ブログでもかなりのお気に入り選手でした。今季の成績は素晴らしいのですが、AAAにさえ昇格の機会は与えられませんでした。経歴などは、先日AAのオールスターに選出された時のこちらの記事をご参照ください。

Chris Manno (2011 for Hagerstown(A))
34G 43.1IP 15BB 69K 1.04/0.81
 2010年ドラフト26順目のブルペン左腕。大卒入団で現在22歳。Aのオールスター選出された時の記事(こちら)でも書きましたが、Aとは言えかなり支配的なクローザーとして開幕から素晴らしい数字を残してきました。数字だけみるともったいないなあ、という感じを受けますが、いろいろなスカウティング・レポートを見ていると、あまり球威はなく、やや変則的な投球フォームで打者を惑わしているとあり、あまり評価は高くありません。
 とにかく、3人とも新天地での活躍を願います。特にRhinehartはこれからもひっそりフォローしようと思っています。

 さて、Gomesの25人枠を空けるため、Matt StairsがDFAされました。ようやくです。今年の成績をいちおう書いておきますが、ひどかったの一言です。おそらくこれで引退でしょう。お疲れ様でした。さようなら。

Matt Stairs (2011 for Nationals)
56G 74PA 4R 0HR 2RBI 9BB 23K .154/.257/.169

2011年7月24日日曜日

7/24 1回表無死満塁、打者Werth

L1-3 at LAD Season 49-52 (L2)
Marquis (L8-5) 6.0IP 3ER 5H 4BB 2K 3.95
Werth 0/3 BB 2K .217

 1回表、10球粘ってBernadinaが四球を選ぶと、Espinosaが死球、Zimmremanがレフト前への痛烈なライナーでのシングルで無死満塁から、Morseのやはり強い当たりのレフト前で1点を先制。なお無死満塁で、大量得点で昨日の嫌な負け方を払しょくする好機でした。しかし、この流れをWerthが断ち切ってしまいました。結果はフルカウントからの8球目、高めの速球に空振り三振でしたが、勝負の分かれ目に思えたは、むしろ4球目。カウント2ボール1ストライクからの真ん中への速球を平然と見逃したところでした。あのボールを振ってほしかった。この打席から相手に流れを渡してしまうことになりました。なお1死満塁だったのですが、Ankiel、Floresが連続三振で結局1得点止まり。せめてWerthの打席で、併殺打の間ででもあと1点が取れていれば、試合展開は違ったのではないかと思えてなりません。

 案の定、その裏1死1,2塁からセンター右へのシングル安打で、中継に入ったDesmondと捕手Floresの集中力のないプレーもあいまって1塁走者にまで生還を許してしまいました。Marquisは悪い内容ではなかったのですが、まあ今日はあの展開ではどうしようもなかったですね。

 この後、ナショナルズは何と四球のランナーを1人出しただけで終了。上記の最初の4人の打者を除けば、打者28人の準完全試合だったりします。ちなみに、その1人の四球というのは4回表のWerth(笑)。そして、最後の打者はやはりWerthが空振り三振でした。ほとんどずっとテレビ観戦していましたが、ものすごくフラストレーションのたまる試合でした。日に日にWerthが嫌いになっていく自分がいます・・・・。

7/23 Gorzelanny、最後の先発?

L6-7x at LAD Season 49-51 (L1)
Gorzelanny 3.0IP 5ER 8H BB 3K 4.46
Detwiler 2.2IP 0ER H BB 2K 3.00
H-Rodriguez (BS3) 1.0IP ER H 3BB 3.03
Morse 2/4 double R RBI K .314
Zimmerman 2/4 2R .252 SB(3)
Werth 1/3 double BB R 2RBI 2K .219 SB(12)

 Gorzelannyが激しく打ち込まれました。前回登板で本塁突入時に足首を負傷し、登板回避も考えられましたが、そのまま先発。しかし、結果はかなりひどいものでした。3点先制してもらい、さらに6-2とリードしてもらいながら失点を重ね、6-5とリードしながら3回裏を終了した時点で下げられてしまいました。実は、肩の故障からの復帰を目指してリハビリを続けてきた王建民がマイナーでまずまずの投球を続けており、今日(日曜日)AAAでの2試合目の登板予定。良ければメジャー復帰と噂されています。とすると、誰かがローテーションから外れることになるのですが、今回の登板はその有力候補として名乗りを上げた形になってしまいました。フラッグディールトレードで何か動きがあるかもしれませんが、安定感のない投球内容が続いていますので、いずれにしても長期的な構想には入っていないでしょう。

 この試合も、勝てたはずの試合を落とした、という印象です。打線は、初回、3回といい感じで得点しましたが、その後は沈黙。チャンスもほとんど作れませんでした。同点にされたのは、「悪い日の」H-Rodによるワイルドピッチによるもの。この人も投げさせてみないと分かりません・・。いい側面は、Zimmermanの打撃がかなりいい状態であること。アウトになった中にも鋭いライトライナーなどもありました。

⇒(7月24日追記)王建民のAAAでの登板は、5回を5失点という結果でしたが、問題なく96球を投げ切ったことで、フロントは前向きな評価をしているそうです。

2011年7月23日土曜日

7/22 Lannanメジャー初本塁打

W7-2 at LAD Season 49-50 (W1)
Lannan(W7-6) 6.1IP ER(2R) 3H 4BB 6K 3.51
Lannan 2/3 HR(1) R 2RBI K .105
Zimmerman 2/5 R .245 SB(2)
Desmond 1/1 3BB 2R .228
Hairston 1/2 HR(4) R 4RBI .271

 9回表にHairstonが満塁本塁打を打ったために大差が付きましたが、それまでは緊迫した試合。勝利の立役者はLannanでした。投げては、4回にDesmondのエラーが絡んで2点を失いましたが失点はそれだけ。7回途中までわずか3安打6奪三振。そして打っては、2回表2死1塁から自身メジャー初本塁打。この1本がなければ全然違う試合展開だったはず。前回登板に続く投打での活躍。素晴らしい!!

MVP: John Lannan

2011年7月22日金曜日

Matt Chicoを解雇

 Matt Chicoがひっそりと退団しました。

 2008年から始めた当ブログとしてはダメなChicoしか知りませんが、メジャーデビューした2007年に、31試合に先発して7勝とローテーションを支えましたので、古いナショナルズファンには根強い人気がありました。とはいえ、2008年にヒジを痛めてTJ手術。リハビリを経て、昨季はスポットスタートで1試合だけ先発機会も与えられましたが、2007年当時とは違いそれなりに素材がそろったナショナルズ投手陣に入り込む余地はありませんでした。昨オフには40人ロースターからも外され、今季は開幕からマイナーでも成績を残せていませんでした。お疲れ。どこかに拾ってくれる球団があるといいですね。

 なお、そもそもChicoはMike Rizzo 現ナショナルズGMがDバックスのスカウト部長だった2003年ドラフトでDバックスに入団し、2006年夏にLivan Hernandezとのトレードでナショナルズに来た選手でした。時は巡り、Livanは改めてナショナルズのローテーションの一角を占め続けているのに対して、Chicoはこのような形で退団。一緒にトレードされてきたGarret Mockも(未だに40人ロースターに入ってることが驚きですが)今季はマイナーでさえ全く結果を残せていません。思えば妙なトレードでした。

2011年7月21日木曜日

Chad Gaudinを解雇

 まだいたの?という感じですが、Chad Gaudin投手を解雇しました。

 マイナー契約からサプライズで開幕ブルペン入りを果たしましたが、肩を痛めてDL入りしていました。最近リハビリ登板をしていたようですが、遂に見切ったということです。

7/20 Werthが久々の活躍もサヨナラ負け

L2-3x(11) at HOU Season 48-50 (L2)
Livan 6.0IP 2ER 7H BB 3K 4.04
Werth 3/5 HR(11) R 2RBI .218 

 Jason Werthが本当に久しぶりに打ちました。実に6月16日以来となる11号2ランを含む3安打。これで吹っ切れてくれればいいんだけどな。ただ、残念ながらこんな日に限って他が誰も打ってくれませんでした。得点はこの2点だけ。ランナーをスコアリングポジションに置いてチームとして9打数ノーヒットでは・・・。2登板続けていまいちだった先発のLivanがこの日は好投しましたが、2-2のまま延長に突入。11回裏にCoffeyがサヨナラ安打を打たれてわりとあっさり負けました。

 メジャー30位のアストロズ相手には勝ち越しておきたかったのにな。連勝が続いていたころは1点差試合をことごとくものにしていましたが、ここ数試合は接戦に競り負けています。結局ある程度平均(1点差試合勝率5割)に落ち着いてくるということなんでしょうか。ロードはまだ続きます。次はドジャーズ。こちらも身売りだ破産だと騒がしく、調子が上がっていないチームなので今度こそきっちり勝ちましょう。

2011年7月20日水曜日

7/19 Zimmermannまさかの6失点降板

L6-7 at HOU Season 48-49 (L1)
Zimmermann(L6-8) 5.0IP 6ER 7H 5K 3.00
Morse 3/3 2doubles HR(17) BB 2R 2RBI .314
Hairston 3/4 double HR(3) R 2RBI .270

 ずっと快投を続けてきたJordan Zimmremannがまさかの5回6失点。2回に2ランを打たれたとはいえ、3回まではむしろ良かったように見えましたが、4回はどうしようもなくつかまりました。打線は絶好調のMichael Morseに引っ張られて打ちましたが、今一歩届かず。うーむ。Zimmermannで落とすとは。痛い。

2011年7月19日火曜日

7/16-18 なかなかしぶといチームです。

 15日の大敗も、17日の逆転負けも、そのままずるずると行っても不思議のないひどい負け方でしたが、いずれも翌日に好ゲームを勝って5割に復帰。なかなかしぶといチームです。

7/16
W5-2 at ATL Season 47-47 (W1)
Lannan(W6-6) 5.2IP 2ER 5H 4BB 4K 3.62
Ramos 2/3 double HR(9) BB 2R 3RBI .257
Lannan 2/3 2RBI .057
 前日の大敗を払拭するいい勝ち方。3回にRamosのエンタイトル二塁打で1点先制すると、なお1死満塁からLannanが放った打球は、決していい当たりではありませんでしたが上手い具合にセンター前にコロコロと抜けていく2点タイムリー。今季30打席以上立ってのようやくの初安打が貴重な一打となりました。Lannanのピッチングは抜ける球も多くあまり良くありませんでしたが、それでも2ランによる失点のみでなんとか6回途中まで粘りました。6回表にはRamosの2ランで差を広げると、後はMattheus-Clippard-Storenが10人の打者を完璧に抑えて試合終了。目立ちませんが、最終回のDesmondの2つの守備はとてもとてもimpressiveだったことも申し添えます。
MVP: Wilson Ramos

7/17
L8-9x at ATL Season 47-48 (L1)
Gorzelanny 2.0IP 2ER H 3BB 2K 4.07
Espinosa 3/5 triple HR(17) 2R 3RBI .248
Bernadina 2/4 triple 3R RBI .263
 大荒れの、でも勝てたはずの試合をまた落としました・・・。立ち上がり制球が定まらない先発のGorzelannyが2失点したものの、3回表に1死1塁からBernadinaがトリプルを打って悪送球の間にホームまで帰ってきて同点。ところがこのプレーで本塁にスライディングしたGorzelannyが足首を負傷して退場(DL入りの可能性もありますが、とりあえずday to dayで様子見です)。3回裏からH-Rodを投入する苦しいブルペン起用となりました。4回表に6安打を集中して4点を勝ち越しましたがまだ試合は序盤。5回裏、3イニング目に突入していたH-Rodが1点を返されなお1死1,3塁の場面で、左打者のMcCannに対してBurnettを投入。これが裏目。3ランを浴びてしまいあっという間に同点とされると、更に四球、ヒットの後内野ゴロで逆転されてしまいました。それでも続く6回にEspinosaが2ランを放って再逆転し、簡単には負けませんでしたが、8回にClippardが同点弾を浴び(対戦した7人のうち5人から三振を奪うなどこの日も支配的な内容でしたが、1球に泣きました)、9回2死からMattheusがサヨナラ打を打たれて敗戦。
 Hanrahanがオールスター選手になってるのでこっちも頑張って欲しいのですが、Burnettの起用法はちょっと考えないといけないのではないでしょうか。これだけ打たれると大事な場面ではちょっと。

7/18
W5-2 at HOU Season 48-48 (W1)
Marquis(W8-4) 8.0IP 2E 6H BB 9K 3.92
Zimmerman 2/4 HR(5) 2R 2RBI .255
Morse 3/4 HR(16) 2R RBI .307
 アストロズ先発のルーキー右腕Jordan Lylesの前に8回までわずか3安打。ただし、そのうち2本がMorse(特大)とZimのソロ。ナショナルズ先発のMarquisも負けじと2失点で8回まで投げきりました。2-2の同点で迎えた9回表シングルのBernandinaをEspinosaが送り、Zimがきっちりライト前に運んで勝ち越しに成功(さらにNixのタイムリーでダメ押し)。Storenが25セーブ目。それにしてもメジャーデビューから9試合勝ち星なしとなったLylesは気の毒。
MVP: Ryan Zimmreman (ようやく今季初のWです。遅過ぎる・・・)

2011年7月15日金曜日

7/15 後半戦初戦はボロ負け

L1-11 at ATL Season 46-47 (L1)
Livan 4.0IP 3ER(6R) 8H BB K 4.09
Detwiler 2.0IP 2ER 3H 2BB 3K 3.86
Zimmreman 1/3 RBI .256 

 初回、1,2番が2連打といい感じの攻撃で1点先制したものの、ナショナルズが良かったのはそこまで。その裏、先頭打者の1ゴロをMorseがはじいた上にベースカバーのLivanに悪送球。さらに、Desmondのエラーも重なって、Livanの自責点1ながら4失点。こうなってしまうと後は苦手のTim Hudsonの前になすすべなし。ずるずると失点を重ね、気がつけば11-1と大敗でした。今日のことは忘れましょう。

2011年7月11日月曜日

Futures GameでHarper 4打席凡退、Peacock→AAA昇格

 オールスターブレークの最初のイベントである、Futures Gameが開催されました。うっかりしていて見逃してしまいましたが・・・。

 ナショナルズから出場の2人の結果は以下の通り。

Bryce Harper 0/4 2K 2ground outs to first baseman
Brad Peacock 1.0IP 0ER 0H 0BB 0K

 Bryce Harperはオールスターにも関わらず3番レフトでフル出場させてもらいましたが、残念ながら4打席凡退。歴然とした力量差があった(overmatched)という評もある一方で、本人はあんまり気にしていないようでした。ともかく、結果が出なくてもニュースになるところはさすがです。なお、AA昇格後の4試合は、16打席に立って5安打(全てシングル)、打率.357とまずまず順調なスタートを切っています。

 Brad Peacockは簡単に10球でイニング終了。この試合の後、AAAへの昇格となりました。おめでとう。これでAAAのローテーションにはMilone、Meyers、Peacockの3人がそろいました。3人が3人ともかなり楽しみで、わくわくします。

 

7/10 勝率5割でオールスターブレークへ

W2-0 Rockies Season 46-46 (W1)
Zimmremann(W6-7) 6.1IP 0ER 4H 0BB 6K 2.66
Storen(S23) 1.0IP H K 2.53
Bernadina 1/4 RBI .266
Ankiel 1/1 HR(3) R RBI .232

 Zimmremannはもう一流投手と言っていいのではないでしょうか。球数か投球イニングかはともかく制限がかかっているために今日も早いイニングでの降板となりましたが、シングルのみ4安打、無四球6奪三振で無失点。全く打たれそうな気配がありません。防御率2.66は堂々のリーグ7位でうす。今季はあと7,8登板でシーズン終了の予定ですが、来季はタイトルを狙うくらいのシーズンを期待したくなってしまいます。

 今日も全5安打と打線は貧弱でしたが、6回裏にBernadinaがバットを折りながらのタイムリーで先制すると、8回裏には代打Ankielがソロ。7回途中から、Mattheus(初ホールドを記録)、Clippard、Storenがきっちり抑え、2点差勝利。実に6月24日以来、7勝利振りの2点差でした(笑)。

 これで勝率5割でオールスターブレーク突入。このブログを初めてから初の快挙。球団がワシントンに移転してきた2005年以来の出来事だそうです(終盤失速して5割でシーズン終了)。Werthを除けばチーム状態は決して悪くありません。後半戦も楽しませてもらえそうです!

MVP: Jordan Zimmremann

7/9 Werth・・・・。

7/9 L1-2 Rockies Season 45-46 (L3)
Marquis 6.0IP 2ER 5H 4BB K 4.05
Detwiler 2.0IP 0ER H BB K .245
Desmond 2/3 triple R .222
Morse 2/4 .306
  
 審判のストライクゾーンにも助けられていたようにも思いましたが、相手先発のUbaldo Jimenezはまさに手が付けられない感じでした(テレビ観戦していてテレビを消したくなるくらい)。最近は良い時と悪い時がはっきりしているようですが昨日は明らかに「良いJimenez」でしたね。6回裏に、JimenezからDesmndのトリプルと内野ゴロでなんとか1点を奪いましたが、それが精一杯でした。
 
 しかし、ナショナルズ投手陣も負けていません。Marquisはやや制球に苦しみながらも6回を2失点。ブルペンから2番手で登板したDetwilerも、Nixの好守に助けられたとはいえ2回無失点。

 1点差のまま試合は進み、迎えた9回裏、ZimとMorseのシングルで1死1、3塁と最低でも同点にできるチャンスを作り、ここで打席にJason Werth。汚名返上、最低でも同点にして延長戦、という場面でしたが、外角の変化球を引っかけて最悪の6-4-3併殺。

 ・・・・。

2011年7月9日土曜日

7/8 Lannan出血退場

7/8 L2-3 Rockies Season 45-45 (L2)
Lannan 3.1IP 3ER 3H 5K 3.64
Ramos 1/3 HR(8) R RBI .255

 3回まで9人で片付けていたLannan。4回1死から3本のシングルを打たれたのですが、その3本目が顔面を掠め、鼻血を出して退場。幸い骨折などはなくオールスター明けには予定通り先発する見通しとなっていますが、ぞっとするシーンでした。

 この退場の後、1死1,2塁で急きょ登板となったMattheusがさらに2点を失い、この回3失点。結局この3点だけしかとられなかったのですが、打線がもう一つでした。初回にいい感じで1点を奪いましたが、その後はRamosのソロによる1点のみ。昨日もWerthはダメでした。2死走者なしという場面ではシングルを打ちましたが、ランナーを置いた場面では2三振。ため息ばかりです。

2011年7月8日金曜日

Pudge→DL、Flores→MAJOR

 Pudge Rodriguezが昨日の試合前の打撃練習中に痛めた腹筋の状態が悪く、DL入りすることになりました。開幕から見た目の打撃成績こそ悪いものの、貴重な場面で打ってくれるシーンが多く、また守備ではまだまだ衰えていないところを何度も見せてくれました。そんなに重症なわけではないので、そのうち復帰するでしょう。トレード候補にもなっていますが、今の(勝ち越している)チーム状態を思うと、そのままシーズンを過ごして欲しいと思います。

 代わって昇格したのがJesus Flores。今季2度目の昇格。前回は代打要員としてだけでしたが、今回は控え捕手なので、マスクをかぶる機会もあるでしょう。AAAではあまり芳しくない成績ですが、故障なくしっかりプレーしているだけでも今季は大きな前進です。

Jesus Flores (2011 for Syracuse(AAA))
218PA 5HR 30RBI 5BB 54K .234/.252/.378

 それはそうと、もう1つ残念なニュースが入ってきました。右肩痛で6月13日からDL入りしているCole Kimballが今季絶望の手術を受けることになりました。休んで様子を見ていましたが痛みが引かず、手術に踏み切ることにしたようです。肩・・・・・・・だけに、心配です。
 

MLBオールスターにはClippard

 MLBのオールスターに、ナショナルズからはTyler Clippard投手が選出されました。中継ぎ投手が選ばれることは珍しいのですが、それだけの投球はしてきました。いまどき珍しい伸びるストレート(フォーシーム)でどんどん三振を取っていくタイプの投手で、オールスターでの力勝負を見てみたいというファン心理にはぴったりの投手です。ともあれ、初選出おめでとうございます。

 ナショナルズの選手は、今年もファン投票では箸にも棒にもかからず、監督推薦の1名のみとなりました。しかし、全二塁手で最多本塁打を放っているEspinosa、リーグ5位の長打率のMorse、リーグ6位の防御率のZimmremannは十分選出されるだけの成績を残してきたのではないかと思います。

 このうちMorseは、5人の候補からファン投票で選ばれる最後の1人の候補になっていましたが、結局フィリーズのVictorino等に及ばず4位に終わりました。

7/7 8点リードを守りきれず

L9-10 Cubs Season 45-44 (L1)
Livan 5.2IP 6ER 10H 3K 4.01
Bernadina 3/6 double 2R RBI .267 SB(13)
Espinosa 2/5 R 2RBI .249 SB(11)
Morse 2/5 R 2RBI .303

 8点差からの逆転負け。最悪でした。

 3回裏に集中打で7点を奪うなど、5回終了時点では8-0とリード。今日はブルペンも温存して勝てるな、と思っていたら・・・。6回表、ここまで危なげない投球をしてきたLivanが、2死1塁から、シングル、シングル、シングル、ダブル、3ラン本塁打、と打たれてあっという間に6失点KO。この回はCoffeyにつないでそれでしのぎましたが、次の回、1死から四球を出すと、代わったBurnettのCalros Penaへの初球はとんでもなく甘い球であっさりライトスタンドに運ばれて同点とされてしまいました。もう、この時点で負けを覚悟しました。

 予想通り8回表にH-Rodが連打で勝ち越しを許しましたが、意外にもその裏にMorseがしぶとくタイムリーを打って改めて同点。流れを引き寄せたかと思いましたが、9回表に続投のH-Rodがまた2死から失点してしまいました(とにかく2死からの失点が多過ぎた)。それでもまだ粘るナショナルズは9回裏に1死3塁のチャンスを作りましたが、Desmondへの代打Stairsが力ない三塁ファールフライに倒れ、チャンスをつぶして敗戦。

 何が悪かったのかはよく分かりませんでした。最後のStairs(頼むからユニフォーム脱いでくれ)以外は皆それなりに仕事をしており、特に凡ミスはなかったように思います。LivanとBurnettが打たれたホームランは確かに失投でしたが、何かにとりつかれたように甘いところにボールが集まりました。モメンタム、流れ、勢いといった言葉でしか説明できません。それを切り替えるのが監督の仕事であり、そういう意味では投手交代時期を誤った監督に責任があるというべきなのかもしれません(Johnson監督自身も認めていました)が、それにしてもあの3ランを打たれる前にLivanを降板させることは難しかったと思います。

 幸いカブスとの対戦は昨日で終わりました(3勝1敗で勝ち越したんだから良しとしましょう)。今日のが大切。切り替えて頑張りましょう!

2011年7月7日木曜日

7/6 またまた1点差で貯金2

W5-4 Cubs Season 45-43 (W3)
Gorzelanny 6.0IP 4ER 7H 0BB 6K 3.94
Zimmerman 3/4 2doubles HR(4) BB R 2RBI .252
Espinosa 1/4 HR(16) BB 2R 2RBI SB(10) .247
Bernadina 2/5 R SB(12) .261
Morse 2/4 double R .301
Ramos 2/3 RBI .254

 また1点差で勝ってしまいました(笑)。3連勝で今季最多の貯金2。

 両チームとも2本ずつ2ランを打って4-4で迎えた7回裏、1死3塁からRamosのスクイズでMorseが決勝のホームを踏むと、Mattheus-H-Rod(3者連続三振)-Storenのブルペンは今日も盤石できっちり勝ちました。Storenは今季22セーブ目で通算27セーブとし、Cappsを抜いて球団史上単独2位となりました(1位はChad Cordero)。

 チーム13安打と(1人を除いて)よく打ちました。Zimmremanは鋭い打球を連発しており、完全に復調したと見ていいと思います。Morse、Espinosaは相変わらず好調。それでも本塁打とスクイズでしか点が取れなかったのは得点圏に走者を置いての成績が16打数1安打(初回無死2塁からのEspinosaの本塁打のみ)と信じられないくらい悪かったため。どうなってるんでしょうか。Jason Werthは今日も大ブレーキ。5回裏、Zimmremanの2ランで勝ち越して、更に無死2,3塁と攻め立てた場面で登場し、ノースリーのカウントをもらいながら結局力なくショートフライに倒れました。結局追加点を奪えずに終わると、直後に同点2ランを打たれてGorzelannyは降板。あの場面、1点でもいいから取っていればずっと楽な試合になったはずなのに・・・。

MVP: Wilson Ramos
 

2011年7月6日水曜日

7/5 また1点差(笑)で貯金1

W3-2 Cubs Season 44-43 (W2)
Detwiler(W1-0) 5.1IP 2ER 4H 0BB K 3.38
Storen(S21) 1.0IP 0ER H 2.64
Zimmerman 2/4 R .234
Espinosa 2/3 BB R .247
Ramos 2/3 BB RBI .248
Ankiel 2/3 BB K .235

 また1点差・・・。
 
 初回、3連打から始まり、相手エラーもあって3点を先制。なお1死満塁で大量点の好機でしたが、Desmondの鋭い打球は不運にもサードライナー。この後はひたすらゼロ行進で9回まで行ってしまいました。打てないわけではないんです。2,4,5,6,8回に、つまり3回と7回を除くイニングで先頭打者を出塁させながら、全く点が取れませんでした。一体全体この打線はどうなってるんでしょうか。見ていていらいらどころか、あきれた気分になってきました。特に大ブレーキとなったのがJason Werth。初回無死2,3塁で空振り三振、第2打席も空振り三振の後、5回1死1,2塁では初球を引っかけて6-4-3の併殺。7回2死1,2塁でもショートゴロ。さすがにひどいんじゃないでしょうか。

 それでも、その初回の3点を守りきって勝ってしまうのが近頃のナショナルズ。今日も、今季初先発となったRoss Detwilerが2ランによる2失点のみにまとめると、Coffey-Burnett-Clippard-Storenのブルペンが3回2/3を無失点に抑えて逃げ切りました。Detwilerは5回頃から球が高めに浮き始めましたが、それまではなかなかシャープでした。とりあえず合格点。それにしてもブルペンは素晴らしい。ほとんど打ちこまれる気配がありません。

 これで久しぶりに貯金1。立派立派。

MVP: Ross Detwiler

Detwiler→MAJOR、Balester→AAA

 土曜日のダブルヘッダーのために先発投手が足りなくなり、AAAからRoss Detwilerが昇格し、即先発しました(結果は6回途中2失点で見事白星!)。

Ross Detwiler (2011 Season for Syracuse(AAA))
16G(6W6L) 87.1IP 32BB 63K 4.53/1.49

 昨季後半からスプリングトレーニングにかけてまずまずの好成績を収めながら、オプションが残っていたこともありマイナーで開幕。上記の通り決して良い数字を残してきたわけではなく、球速が昨年より落ちているとのリポートもあったりして心配していましたが、ここに来て機会を与えられました。ロングリリーフができる投手が必要、ブルペン左腕がもう1枚必要、というJohnson新監督の要望に合致しているので、スポットスタート⇒即降格ではなく、このままブルペンにとどまるようです。現在のローテーション5人はとりあえず安定していますが、Detwilerに期待してきたファンとしては、早めにMarquisをトレードに出してDetwilerをローテーションに入れて使ってくれないかなと思います。ただ、同時に、AAA、AAでMilone、Meyers、Peacockと面白そうな先発投手が育ってきているので、Detwilerにはブルペン投手として定着してくれればもういいかなとも思い始めました。Zimmremannの投球回数制限(おそらく160イニング程度と思われるところ、既に108.2イニングに到達しています)もあり、先発投手としての機会が与えられることでしょうから、しっかり応援しますが。

 付随してマイナーに降格したのはCollin Balester。形式的にはDFAの形をとっていますが、実質はマイナーオプションの行使で、他球団に奪われるおそれなくAAA行きとなりました(ビートライターたちも困惑していました。まだまだよく分からない制度があります・・・)。

2011年7月5日火曜日

Rhinehartが週間MVP、Rhinehart、Peacock、Arnesen、Moore、Gilbertがオールスター(AA)

[週間MVP]  
 Harrisburg Senators(AA)のBill Rhinehart外野手が7月3日までの週の週間MVPに選ばれました。この1週間の成績は、3本の二塁打と2本の本塁打を含む12安打で.480/.552/.840という素晴らしい数字でした。

 2008年シーズンの序盤にAで大ブレークして当ブログでも注目しましたが、2009、2010年はさっぱり打てず、AAAに昇格した時期もありましたが、基本的にA+とAAを行ったり来たり。守備位置もチーム事情に合わせて外野をやったり一塁手をやったりと便利な使われ方をされ、プロスペクトとしての地位を失っていきました。年齢も26歳となった今季、AAとはいえ、本塁打数はリーグ2位タイ、OPSでは規定打席到達打者では堂々リーグトップと、キャリア最高の数字を残しつつあります。さすがにもうメジャーリーガーとして大成してくれるとは期待はしていませんが、第一印象が良かっただけに応援しています。ファンフォーラムを見ていると、私の他にもコアなRhinehartファン=Rhinehartmaniaがある程度いるようです(笑)。

Bill Rhinehart (2011 Season for Harrisburg(AA))
245PA 16HR 42RBI 33BB 47K .286/.385/.597

[オールスター]
 このRhinehartに加え、Tyler Moore一塁手、Archie Gilbert外野手、それにBrad PeacockErik Arnesenの両投手の計5人がEastern League(AA)のオールスターに選ばれました。2位に6ゲーム差を付けて首位をぶっちぎっているHarrisburgですから、5人という大量選出も当然と言えば当然です。この中でも特に注目すべきはやはりPeacock。支配的というしかない成績。なぜいつまでも昇格させないのか分かりません。そしてもう1人選ばれた投手のArnesenも文句のない成績。既にAAAも経験している27歳の右腕。先発させられたりブルペンに回されたりとずいぶんな扱いをされていますが、投げればしっかり結果を残すところは立派。オールスター選出おめでとうと言ってあげたい一番手はこのArnesenかな。打者の2人についてはそんなに期待感は高くありません。Mooreが昨季のように後半戦に爆発するかどうかには注目していますが。

Brad Peacock (2011 Season for Harrisburg(AA))
16G(14GS) 98.2IP 129K 23BB 2.01/0.86

Erik Arnesen (2011 Season for Harrisburg(AA))
15G(5GS) 54.2IP 47K 10BB 1.97/1.01

Tyler Moore (2011 Season for Harrisburg(AA))
331PA 16HR 50RBI 10BB 80K .252/.284/.498

Archie Gilbert (2011 Season for Harrisburg(AA))
260PA 10HR 29RBI 21BB 21K .305/.388/.482 18SB

Tom Miloneがオールスターに(AAA)、週間MVPも

 International League(AAA)のオールスターに、ナショナルズ傘下のSyracuse Chiefsからはただ1人、Tom Milone投手が選ばれました。昨季の球団公式Minor League Pitcher of the Yearで、今季は開幕から初挑戦となるAAAで堅実な成績を残してきました。

Tom Milone (2011 for Syracuse(AAA))
15G(15GS) 96.0IP 101K 5BB 3.38/0.99

 何と言っても目に付くのが四球の少なさ。併せてイニング数を超える奪三振。驚異的な数字です。とはいえ剛速球でどんどん押していくタイプと言うわけではなく、球速は90マイルそこそこ、基本的に制球で勝負する左腕ということで、いわゆる「Lannanタイプ」です。2008年にドラフト(10順目)された後、ずっとover achiever(実力以上に結果が出てしまっている選手)と呼ばれてきましたが、4シーズン続けて安定した成績で、今季はAAAでこの成績ですから、さすがに実力と認められつつあります。むろんセプテンバーコールアップの有力候補です。

 そのMilone、7月3日までの週の週間MVPにも選ばれました。2試合に先発し、計14.1イニングを投げて1失点。12奪三振で、当たり前のように無四球。見事な内容でした。

Bryce HarperがAAに昇格(A+はスキップ)

 ようやくの感ですがBryce Harperが昇格しました。Hagerstown(A)で開幕し、一時は打率4割近くまで成績を上げましたが、指の軽い故障などもあってやや調子を落とし、それでも下記の通りの立派な成績で、Aを「卒業」することとなりました。

Bryce Harper (2011 for Hagerstown(A))
72G 305PA 49R 14HR 46RBI 44BB 61K .318/.423/.554 19SB/5CS

 昇格先は、Potomac(A+)をスキップしてHarrisburg(AA)。ええええー。Potomacなら車で30分足らずなので観戦に行こうと思っていたのに、Harrisburgでは1時間を優に超えてしまい、そう簡単には行けません。Rizzo GMの説明によると、Aレベルでやるべきことは終えたので次はAAレベルでということだそうですが、理由の1つは、Potomacの本拠地球場の設備にあるようです(特に排水設備の悪さによる外野の芝のコンディションが悪いといわれていました)。残念至極。
 
 ともかく、昇格は朗報。今後もがんばってください。(7月4日のデビュー戦は、6番レフトで出場すると、第1打席であっさりシングル。もう1本シングルを打って、四球でも一度出塁。3打数2安打1四球1得点と、上々でした。)

 なお、Rizzo GMのコメントによると、今季はこのままAAでシーズン終了まで過ごし、その後昨年に続き、アリゾナ秋季リーグに派遣する予定とのこと。来季はAAかあるいはAAAで開幕し、シーズン中盤以降にデビューとなるのではないかと推測されます。
 
 

7/4 延長10回、暴投でサヨナラ勝ち

W5x-4(10) Cubs Season 43-43 (W1)
Zimmermann(ND) 6.0IP 4ER 8H BB 5K 2.82
Nix 2/4 triple BB R 2RBI .280
Werth 1/3 2BB R 2RBI K .224

 また1点差。ここ8勝のうちなんと7勝までが1点差。しかも、唯一の例外も延長14回で勝ったもの。さらに、うち4つがサヨナラ勝ち。接戦に強いというか、接戦でしか勝てないというか・・・。

 今日もZimmremannは立ち上がりから素晴らしい投球で2回までに5奪三振。4回1死1,3塁のピンチを迎えましたが、2ゴロで2死として、続くAlfonso Solianoの打球は完全に打ち取ったポップフライ。ところがこれがセンター、ライトの間にポトリと落ちる間に2者が生還して、逆転されてしまいました。誰のグラブにも当たらなかったので、記録はヒットでZimmremannの自責点となりましたが、あまりに酷。記録は12試合連続でストップしてしまいましたが、今日も実質的にはクオリティスタートでした。くライトのWerthに遠慮したようにも見えましたが、あれはセンターが取らなければならない打球。個人的にはとてもとても残念ですがBernadinaの株が大きく下がってしまいました(打撃でも貢献できず)。

 それでも試合には勝ちました。1つの鍵となったのはブルペン。2点を追う7回から、Mattheus、Clippard、Storen、H-Rodがきっちり1イニングずつを0点で切り抜け、打線の反撃への流れを作りました。打線は、相変わらず低調なままで、初回こそ2本のタイムリーがでましたが、6回は内野ゴロの間、7回は押し出しで得点。そして、同点の延長10回裏、四球で出たWerthを代打Livanがきっちり送り(簡単に決めましたが、鍵となるプレーでした)、Werthが三盗を決めると、なんとワイルドピッチで生還。送りバント以外前に打球を飛ばすことなく、サヨナラ勝ちしてしまいました。

 今日の試合でも7回2死満塁の勝ち越し機で空振り三振に倒れファンのブーイングを浴びたりしたWerthでしたが、初回にはどん詰まりながらタイムリー、6回には追い込まれながらなんとか打点が付く1ゴロを打ち、2打点。守備でも、6回表にライト前シングルを好返球して、2点目の走者はタッチアウト。そして最終回の三盗。打撃不振ながらもチームに貢献してくれました。

MVP: Jason Werth

2011年7月4日月曜日

7/3 Marquis2回持たず大敗

L2-10 Pirates Season 42-43 (L1)
Marquis(L7-3) 1.1IP 6ER(7R) 8H 0BB 0K 4.11
Ramos 2/4 double HR(7) R 2RBI .241
Bernadina 2/5 double .264

 初回先頭打者のシングルの後、2番打者を投ゴロに打ち取りましたが、併殺を狙った送球がわずかに低く、Espinosaが捕球できずに1,3塁とされ、そこから3失点。記録上はMarquisの送球エラーがついていますが、はっきり言ってEspinosaのミス。送球を焦っていたことは明白。あれをきちんと処理していれば試合展開は違ったかもしれませんと言いたいところですが、残念ながらMarquisの調子はそんなレベルではありませんでした。打者の手前で微妙に沈むツーシームがMarquisの生命線ですが、この試合ではひたすら真っ直ぐ、面白いように打たれていました。昨年の開幕直後を思い起こさせる内容で、不安です。

 ナショナルズ打線も9安打とヒットは出たのですが、得点はRamosの2ランのみ。Werthが腕に死球を受けて途中退場。昨日やはり腕に死球を受けたMorseが今日は欠場と、負傷者が増えてきました。

2011年7月2日土曜日

7/2 ダブルヘッダーを1勝1敗

 第1試合と第2試合の1回終了まで、今季初めて球場観戦して来ました。ちょっと汗ばみましたが、いい天気の中での野球観戦。結果が逆だったらよかったのに、とは思いましたが、それでも十分楽しめました。やっぱり球場観戦は素晴らしい。


[Game 1]
L3-5 Pirates Season 41-42 (L1)
Livan 7.0IP 2ER 6H 2BB 6K 3.73
Werth 2/5 RBI K .226 ラッキーな内野安打と最終回のタイムリー。
Morse 2/4 R .302
Espinosa 2/4 K .239 
 あと一歩、届かなかった試合。初回のLivanはかなり危なっかしかった。アウトになったものも含めてかなりいい当たりをされていましたから、よく2点で収まったという印象です。それでも2回以降は立ち直り、きっちり7回までまとめたところはさすがでした。打線は、Zimmremanの調子が上がりませんね。1点を追いかけていた5回裏1死満塁で、ファーストへのファールフライに倒れて結局無得点。他でもないZimmremanでしたから、(驚くべきことに)ほぼ満員だったスタンドが最も盛り上がったのはこの場面でした。それだけに、あそこで1打出ていれば、せめて犠飛でも出ていれば、展開は違ったのではと思ってしまいます。7回裏にAnkielの代打ソロがようやく追いつきましたが、8回表にBurnettが2本のソロで突き放されると、8回裏1死1,2塁からEspinosaの右中間への大飛球はフェンスぎりぎりでセンターMcCatchenに取られてしまうという惜しい当たり。9回表裏の攻防はありましたが、あのEspinosaの打球が入らなかったところで、運の尽きを感じました。残念。

[Game 2]
W4-3 Pirates Season 42-42 (W1)
Lannan 7.0IP 3ER 6H K 3.50
Mattheus(W1-0) 1.0IP 0ER 2H K 1.93 メジャー初白星。
Storen(S20) 1.0IP 0ER H 2.76
Pudge 1/1 RBI .223
Espinosa 2/3 BB .243
 この試合は後半だけテレビ観戦。終盤を迎えるまで、ランナーは出すもののもう一本が出ないままという、第1試合と同じ展開でした。しかし、7回表に併殺の間に1点を失い1点ビハインドで迎えた8回裏、死球と四球で1死1,2塁のチャンスを作ると、ダブルスチールが捕手の悪送球を誘いまず同点。さらに代打Pudgeがライト前に運び、Ankielが二塁から激走。送球がショートバウンドになって捕手が捕りきれずいる間に、逆転のホームインと見事な逆転劇を展開。こうなれば9回表はStorenがきっちり抑えて20セーブに到達。すっかりクローザーとして信頼できるようになりました。
MVP: Pudge Rodriguez

7/1 Stairsのサヨナラ打でJohnson監督初勝利

W2x-1 Pirates Season 41-41 (W1)
Gorzelanny 7.0IP 0ER(R) 6H BB 8K 3.77
Storen(W5-2) 1.0IP 0ER 2.83
Bernadina 2/3 HR(5) R RBI .269
Stairs 1/1 RBI .148

 9回裏1死1,3塁。打者Desmondに代えてJohnson監督が打席に送ったのはMatt Stairsでした。この瞬間の私のリアクションは容易に想像できると思います。打撃の調子云々は別としても、併殺崩れの間でも1点が入るシチュエーションで足のあるDesmondからStairsに代えるなんて作戦としてあり得ないと思いました。しかし結果は、Stairsがライトフェンス直撃のサヨナラ安打。Johnson采配大当たり。大変失礼しました。

 それにしてもまたも2-1。今季このスコアで勝つのは既に7回目。相変わらず打線で、8回まではわずか4安打、3併殺で、Bernadinaのソロで1点を取るのがやっと。8回も無死1,2塁のチャンスを作りましたが、Werth見逃し三振、Zim見逃し三振、Nix空振り三振でブーイングが出たほどでした。

 先発のGorzelannyは7回を自責点0(といっても非自責点の1失点は自らのバント処理エラーが絡んだものなので自責といってもいいのですが)。かなりきちんとした内容で、防御率をぐっと下げました。現在の先発ローテーションの防御率は以下の通り。たいしたものです。

L. Hernandez 3.81
Lannan 3.48
Marquis 3.62
Zimmremann 2.63
Gorzelanny 3.77

 ようやくのJohnson体制初勝利。勝率を5割に戻しました。

MVP: Matt Stairs

2011年7月1日金曜日

6/29 @LAA Zimmermann自責点0で完投負け

L0-1 at LAA Season 40-41 (L3)
Zimmremann(L5-7) 8.0IP 0ER(R) 4H BB 4K 2.63

 4回裏、先頭打者に、Zimmremannがこの試合で唯一の四球を与えると、次の打者の引っ掛けたサードゴロを併殺を狙ったZimmremanが二塁へ悪送球。無死1,3塁から狙いどおりの6-4-3併殺に討ち取りましたが、その間に取られた1点で勝負が決まってしまいました。

 ハイライトだけではなくじっくり見直しましたが、Zimmremannの投球は文句の付けようのない素晴らしいものでした。4回以外は、2塁にランナーが進んだことさえ1度だけ、それも2死2塁となっただけでした。8回までわずか93球。相手投手のDan Harenにも全く負けていませんでした。しかしそれでも勝てない。完投負け。12試合連続クオリティスタートを記録しているシーズン防御率2.63の投手がなんで5勝7敗なんですか?

 打線はわずか3安打。8回表1死1塁で出てきた代打Jason Werthはまたしても見逃し三振。不振で先発を外れましたが、打率は.223にまで落ちています。いい加減にしてください。

 Davey Johnson新体制になって3連敗。まだ初日が出ません。40勝41敗の成績で、シーズンのちょうど折り返しとなりました。もっと行けたというべきか、善戦しているというべきか・・・。後半戦、がんばりましょう!