2009年2月28日土曜日

Strasburg Watch #2 (6.2回で16K)

 ようやく戻りました。スプリングトレーニングの試合も始まっていますし、例のドミニカを舞台にした事件も進展を見せていますが、おいおい書くとして、ひとまずこれだけ。

 Strasburgの第2戦。初回三者連続三振でスタートすると、やや疲れを見せて7回に2点を失ったところで降板したものの、そこまでのアウト20のうち16が三振。何たる奪三振率!試合も快勝。

Stephen Strasburg
2/26 vs Nevada (W) 6.2IP 5H 1BB 2R 2ER 16K
2009 season for SDSU
2G (2-0) 12.1IP 8H 3BB 27Ks 1.46ERA 0.89 WHIP
 

2009年2月21日土曜日

お知らせ:1週間ほどパリへ

 スプリングトレーニングも本番、オープン戦が始まります。例の元Esmailyn Gonzalezの続報も気になります。そして何より、Zimとの契約交渉の行方・・・・。

 ニュースくらいはどこかでチェックしたいと思っていますが、今回はパソコンを持って行かないので本当に1週間丸々更新はできないと思います。

Bernadina、MartisがWBC不参加を表明

 ともにオランダ領アンティル出身で、WBCオランダ代表候補に名前を連ねていたRoger Bernadina(OF)とShairon Martis (RHSP)が相次いでWBCへの不参加を表明しました。

 Martisは前回のパナマ戦でコールドゲームのため参考ながらノーヒッターを記録したこともあって、先発投手として期待されていたでしょうし、Bernadinaにしてもオランダ代表チームとしては戦力として考えていたはずですが、2人とも40人ロースターには入っているが25人ロースターに入れるかどうかの瀬戸際にあるという立場から、チームのスプリングトレーニングを離れたくなかったということだそうです。

 気持ちは分かりますね。

長期契約に関するZimのコメント

 ひとまず1年契約で年俸調停ヒアリングを回避したRyan Zimmermanですが、引き続き、長期契約についての交渉を継続しているようです。これに関連して、Zimmerman本人のコメントが紹介されていました。

"It just gets to the point where you think, 'How much [money] do you really need? How much do you need, and do you really want to be here?' I think that's the most important thing. The whole point of being a free agent and having a negotiating power is to play where you want to want to play. And I don't really need to go into that. I'm happy here. It's just a matter of getting the figures right where it works for me and the team. The economy -- I'm not good at that, so I'll let all those other guys worry about the economy."

 これまでになかったほどの前向きなコメントで、ナショナルズファンとしてはとてもうれしいです。ナショナルズの今後について次のように語っていますが、これも他人事ではなく、自らのこととして話しているように見え、うれしいコメントです。

"We have a good young team, a good core group of young guys, and that's the key. You have to build a core of four of five guys and fill in the pieces of the puzzle around that. I think if you look at every good team, they pay their four or five guys, whether it's pitchers or position players, whatever, and then you piece in around that. That's what we're starting to do here... I really and truly believe it's going in the right direction."

 もっともZimmermanの態度の変化の理由はこれだけではなく、経済状況、このオフのFAマーケットを見て不安を覚えたということも影響を与えたのではないかと思います。

 今こそ好機。フロントよしっかりいい契約を結んでしまって下さい!!

Spring Training Outlook 8 (OF)

 昨季からの残留組は、Lastings Milledge(23)、Elijah Dukes(24)、Austin Kearns(28)、Willie Harris(30)、それに不振を極めたWily Mo Pena(27)。加えて、オフに入って早々にJosh Willingham(30)をトレード獲得したことから、この選手たちでポジションを争い、Penaに代わって1人くらい若手にチャンスが与えられるかどうか、と見ていました。(08シーズンレビューはそれぞれレフトセンターライト

 ところがAdam Dunn(29)の獲得により、状況は大きく変わりました。むろん、Nick Johnsonが健康ならという条件付きですが、Dunnがレフトに回る可能性は十分ありそうです。そうすると、外野はMilledge、Dukes、Kearns、Willingham、HarrisにDunnを加えるともうそれで6人。けがさえなければ、Penaを含めその他の選手に付け入るすきはなさそうです。

 ポジションは、レフトはDunnで確定。センターのレギュラーについても、Dukesのほうがいいのではないかという声もあります(私もこの意見)が、Milledgeで行くとアクタ監督が明言しています。とすると、ライトをDukes、Kearns、Willinghamが争うということになります。ここの争いがこのスプリングトレーニング全体でも、最ももあり上がるでしょう。Dukesは使って欲しいんだけどなあ。

 40人ロースターに入っている若手では、Roger Bernadina(24)、Justin Maxwell(25)、Leonard Davis(25)の3人がスプリングトレーニングでアピールしようとがんばるはずです。それぞれに楽しみにしているのですが、現状ではAAAスタートが濃厚となっており、ちょっと残念です。また、昨年のドラフト2順目のDestin Hood(18)も招待選手として呼ばれています。こちらは、ほんのちょっと経験を積ませるというだけでしょうから、どのくらい通用するのか見るだけで楽しみです。 
 
 招待選手には、このほかCorey PattersonRyan LangerhansJorge Padillaも入っています。Padillaはウィンターリーグでもかなり目立つ活躍をしていたのですが、残念ながらチャンスはもらえなさそうです。

 可能性としては、開幕までの間にトレードで整理してくることも十分考えられます。個人的には、Dukesは残して欲しいなあ・・・・。

Strasburg Watch! (今季開幕戦は11K)

 College Baseballのシーズンが開幕しました。普段は全く関心外なのですが、今年に限っては、6月のドラフトで全体1位指名をナショナルズ持っており、かつ現時点でのトッププロスペクトがStephen Strasburgで衆目一致であるため、あくまでStrasburgの成績に関してのみですが、追ってみることにしました。
 
 Strasburgの属するSan Diego StateはBethune-Cookmanとの開幕戦を6-3で勝ちました。50人以上のスカウトが見つめる中で先発したStrasburgは、6回途中まで投げて、パスボールがらみで失った非自責点1のみ、アウト17のうち三振11という内容でした。ストレートは99マイルに達した模様!まずは期待通りのスタートです。

Stephen Strasburg
2/20 vs. Bethune-Cookman 5.2IP 3H 2BB 1R 0ER 11K W(1-0)

Forget about the 2008 Season !

 野手陣もキャンプ地に到着。チーム全員(ただし、年俸調停プロセスのためにフェニックスに行っていたRyan Zimmermanを除く)での最初のミーティングが行われました。アクタ監督から選手に伝えられたのは、次のメッセージ。

"Forget about the 2008 season in which Washington dropped 102 games. It's time to live in the present."

 まったくです。ファンも同じ気持ち。早く次のシーズンが始まって欲しいです。またアクタ監督は、守備の強化も強調します。昨季結果的にはナ・リーグ最低のエラー数を記録。優勝争いからは早々に脱落し、集中力を維持するのも難しかったとは思いますが、プロらしくないプレーも目立ちました。いいポイントだと思います。

 さて、どんなスプリングトレーニングになるでしょうか。 

2009年2月20日金曜日

年俸調停選手(Zim、Hill、Olsen、Willingham)

まとめ。フロントはまずまずよく頑張りました。

3B Ryan Zimmerman: Agreed $3.325M ($0.175M incentive)
OF Josh Willingham: Agreed $2.95M ($0.1M incentive)
SP Scott Olsen: Agreed $2.9M
SP Shawn Hill: Player Won $0.775M

*******************
2/21 追記
 Ryan Zimmermanとも1年契約で合意しました。やはり予定されていたヒアリングのその日。金額は、$3.325Mというちょうど双方の希望額の中間となりました。それに、$0.175Mのインセンティブが付きます。まずは、ヒアリングを回避できたことだけでよかった。

 さらに、長期契約についての話し合いは継続している模様。以下の両者のコメントはかなり前向きで希望を持たせてくれます。フロント、がんばれ。

Kasten球団社長:
"We continue to talk about a multi-year deal. We talked about it yesterday. We're going to talk about it tomorrow. That would be an end result both sides would like to see."

Van Wagenen代理人:
"Ryan made it very clear to the Nationals that he is willing to sign a long-term deal. And the Nationals in turn made it very clear to Ryan that they want to sign him to a long-term deal as well, with the goal being to have something done by Opening Day."

****************
2/19 追記 
 Josh Willinghamとも1年契約で合意しました。予定されていたヒアリングのまさにその日、ヒアリングの開始を遅らせて交渉を続け、なんとか回避。契約は$2.95Mに$0.1Mのインセンティブが付くという形で、両者の主張の間を取ったと言えそうです。元Esmailyn Gonzalezの事件でどたばたしていますが、なんとか仕事をしてくれました。よかった。

 後はZimmermanを残すのみ。

**************
2/9 追記
 Scott Olsenと1年契約で合意しました。10日にヒアリングが予定されていましたが、回避できました。金額は$2.8Mということで、両者の提示金額のうち球団側に近い数字で落ち着きました。よかった。

**************
2/8 追記
 Hillとの年俸調停はHillの勝ちに終わりました。調停プロセスについてHillのコメントは以下の通り。

"Everybody warned me how terrible [the process] is. (中略) inside the room it was pretty straightforward. Very calm. Not a whole lot of yelling and screaming. They stayed clean with everything, didn't attack my character or anything. It was a pretty easygoing trial."

 (勝ったからかもしれませんが)そこまで悪い印象を与えなかったようで一安心。しかし、少なくとも良い影響を及ぼさないことは間違いありません。Olsenとは10日に、Willinghamとは18日に、それぞれヒアリングが予定されている(Zimとのヒアリングは未定)のですが、何とかそれまでに真摯な交渉をして、ヒアリングは回避して欲しいところです。

************* 
2/7 追記
 どうもナショナルズは、(レイズ、マーリンズとともに)希望額を交換した選手とは交渉をせず、調停のヒアリングの席に着くことを基本方針としているそうです。この方針自体に賛否両論ありますが、GMはじめフロントの能力不足なだけのようで、個人的にはあまりいい印象を受けません。

 で、まずはHillとの間でのヒアリングが開かれました。結果は数日中に判明するそうです。
 
*************
1/24 追記
 4選手とも、契約に至ることなく希望額を交換し合いました。(左が選手側希望額/右が球団提示額。いずれも百万ドル)

3B Ryan Zimmerman (3.9/2.75)
SP Shawn Hill (0.775/0.5)
SP Scott Olsen (3.5/2.5) 
OF Josh Willingham (3.6/2.55) 

 他球団の選手たちが続々と契約を決めている中で、ナショナルズの動きは鈍いように見えます。しっかり。

************
1/20 オリジナル
 年俸調停申請をした選手たちとの契約が各球団で相次いでいます。2月になれば選手側球団側がそれぞれ希望額を提示して調停に進むことになっていますが、調停はWinかLoseかでその間を取るということをしませんので、リスク回避のために間を取って契約を結ぶインセンティブが働くわけです。また、調停に進むというのは両者の関係がうまくいっていないことの証左でもあるので、回避できることが望ましいことは明らかです。

 このオフ、ナショナルズでは以下の4選手が年俸調停申請をしています(他にWillie Harrisがいましたが、既に2年契約済み)。4人とも調停1年目です。(決着したところでアップデートします)

3B Ryan Zimmerman
SP Shawn Hill
SP Scott Olsen
OF Josh Willingham

 Cole Hamels(PHI)、Kevin Youkilis(BOS)、Nick Markakis(BAL)などは長期契約を結んでいます。ナショナルズでも、Zimmermanとの長期契約は積年の課題ですが、なかなか実現しません(悲)。

2009年2月19日木曜日

Spring Training Outlook 6 (2B)

 続いて二塁手(08シーズンレビューはこちら)。

 オフに入り、昨夏、John Rauchとのトレードで獲得していたElimio Bonifacioをトレードでマーリンズに放出。FAのOrland Hudsonを獲得するという噂もありましたが、結局補強はしませんでした。

 フロントがこのように判断したのには、Dominican Winter LeagueでのAnderson Hernandez(26)の活躍が影響しているようです(Hernandezのウィンターリーグでの活躍についてはこちら(レギュラーシーズン)とこちら(プレーオフ))。メッツではなかなか芽が出ませんでしたが、アクタ監督のお気に入りのようでもあり、レギュラー候補としてスプリングトレーニングを迎えることになりそうです。守備と走力、それに小技には定評がありますが、バットが本物かどうか(パワーは期待していませんが、打率は3割近く打って欲しい)。26歳で迎える最大にして最後のチャンス。活かしてほしい。

 控えの筆頭はRonnie Belliard(33)。同じくウィンターリーグで頑張りましたが、自己ベストのシーズンとなった昨季の再現は難しいと見ています。しっかりしたバックアップになってくれればいいところ。
スプリングトレーニングには、招待選手のPete Orr(29)、Alex Cintron(30)、Jose Castillo(27)なども参加しますが、ユーティリティのWillie Harris(30)も二塁を守れることから、故障が発生しない限り苦しい立場でしょう。

 Hernandezが長期的な戦力となれるかどうか、見極めのシーズンとなりそうです。

Kasten球団社長の電話会見(Esmailyn Gonzalezの事件について)

 19歳のEsmailyn Gonzalezと信じられていた選手が23歳の別人だったという衝撃的なニュースに関連して、Stan Kasten球団社長が電話会見を行いました。発言の中で興味深い部分の概要(直訳ではありません)を紹介しておきます。公式ページの関連記事はこちら
  • 現在も引き続き調査中なので、具体的なことは今日は言えないが、いずれ追加情報を提供したい。
  • この選手の名前はEsmailyn GonzalezではなくおそらくCarlos Alvalezと呼ばれることになると思うが、現時点で彼をなんと呼んでいいのかわからない。とりあえず、I'll just call him "the player to be named later."
  • 現時点での感情を表現すれば、がっかりしているを通り越して、怒っている、それも非常に怒っている。
  • Lernerオーナー、Kasten社長を含む球団経営陣がチームを取得することが決まったのが2006年5月初めだったが、その2、3週間後、つまり(MLB機構所有の前体制からの)経営権移行の初期段階で、(前体制時代からGMを務めていた)Jim [Bowden] came to me and said his staff had seen this kid, they thought he was special, they thought he would command a premier bonus, and what was our appetite for that. And, obviously none of us had ever seen the kid or heard of the kid. But he described him, the staff described him, and we said, 'Yeah, we want to be aggressive, we'd back you on something like that if that's what everyone feels like.' So we did support their recommendation, and we went ahead and signed him on the first day we were able to, which was July 2.【注:ここはあえて英語のまま残しました。自らを含む経営陣をwe , usと呼んでいる一方で、they, thierと呼んでいる中にBowden GMを含めています。明らかな線引きが見られます。】
  • 現在の制度では、MLB機構が選手の年齢や名前を認証することになっている。当然契約前にも確認した。さらに、2006年の遅くとも冬にはEsmailyn Gonzalezとの契約に関して悪い噂が流れたため、もう一度MLB機構に調査を求めた。しかし、その時も結果はシロだった。
  • それでも噂が収まらないため、今から半年前に改めて、MLB機構に調査を依頼した。MLB機構は今回報道されたような結論に達し、結果は18日に届けられた。MLB機構が事実を暴いてくれたことは高く評価している。
  • 今回の件はただのミスではなく、明らかな、しかも周到に用意された詐欺である。徹底的に解明していく。10代の人間がこのような詐欺を行うことはない。多くの人間が関与している。(記者が)関与者のリストの長さを知れば(今日ではないが、近いうちに知ることになるであろう)驚くだろう。病院の記録、学校の記録、家族の中にも経歴を変えているものがいる。賄賂も支払われた。実に入念な計画である。
  • この件は深刻な波紋を広げることになるということをはっきり言っておく。法的、あるいは経済的にどのような手法をとることができるか検討中である。
  • 過去には、年齢を偽っていたもののメジャーで活躍し、あるいはオールスターに出た選手もいる。【注:Rafael FurcalやMiguel Tejedaを念頭に置いているのか。】しかし、今回は、1歳や2歳ではなく4歳の違いである。この世界で16歳と20歳では大きな違いである。この選手の野球選手としての将来については、検討しているところである。今は何とも言えない。

 ファンの間では、上記の英語のまま残した部分がやはり一番の関心を集めています。時期が時期だけに、Bowden GMは知っていたのではないか、あるいは知らなかったにせよ新オーナー・経営陣に対して、自分の地位を保全するために功を焦り、うまい話に飛びついたのではないかなどと言われています。いずれにせよ、Bowden GMを解任するに十分な事件です。上記のとおりwe, usの中にBowdenは入っていないことから、Kastenはもうその決意でいるのではないかとも推測されます。

 この件は、まだまだ尾を引きそうです。あまり楽しい話題ではないのですが、続報があればまたお知らせします。

2009年2月18日水曜日

Esmailyn Gonzalezが経歴詐称

 19歳のトッププロスペクトEsmailyn Gonzalezと信じられていた人物が、23歳のCarlos Alvarez Daniel Lugoであったという衝撃的なニュースが入ってきました。出所はSIのMelissa Seguarの記事(こちら)。とりあえず全文コピペします。

 A top Washington Nationals prospect and recipient of the largest international signing bonus in team history is not who he appeared to be. Esmailyn Gonzalez, who is listed as 19 years old on the team's roster, is actually 23-year-old Carlos Alvarez Daniel Lugo, four sources have told SI.com.

 The Nationals, owned by the Lerner family, gave the shortstop from the Dominican Republic a $1.4 million signing bonus on July 2, 2006, and trumpeted his arrival as a sign of their commitment to acquiring top-tier talent. (Players from Latin America are not subject to the draft and can sign with the team of their choice.) "This signing is symbolic of the Lerner family's and incoming club president Stan Kasten's pledge to become an industry leader in scouting and player development,'' Washington general manager Jim Bowden said at the time of the deal.

 Gonzalez's signing, however, immediately drew suspicion from baseball insiders. There was considerable skepticism about the team's description of him as a five-tool player. "He doesn't run all that well, and has an average arm," an executive with another team said this summer.

 The Texas Rangers were the next highest bidder for Gonzalez, offering only $700,000. Agent Rob Plummer negotiated with all teams on behalf of Gonzalez -- except the Nationals. Those negotiations were handled by Basilio Vizcaino, Gonzalez's buscon (a person who trains amateur youth baseball players in exchange for a percentage of future signing bonuses). Vizcaino is a childhood friend of Bowden's special assistant, Jose Rijo, and a protégé of Jose Baez, the Nationals director of operations in the Dominican Republic. The size of Gonzalez's bonus and the close relationship between Vizcaino, Baez and Rijo drew the attention of the FBI and Major League Baseball's department of investigations. (A federal investigation into allegations of skimming of bonus money given to Latin players has been going on for the past seven months.) It's unclear if anyone named Esmailyn Gonzalez exists or how the player's paperwork was falsified. Also unknown is whether Gonzalez, who is still in the Dominican Republic, will be able to obtain a visa to join the club for spring training.

 The revelation of Gonzalez's true age reduces his perceived value as a player. In 2008, his second season in the Gulf Coast (rookie) League, Gonzalez was named league MVP and won the league batting title, hitting .343. He was second in the league in on-base percentage (.431) and runs (42), and third in RBIs (33) and hits (62). One scout who has seen Gonzalez play, says, "Those are great numbers, but you should be hitting that well if you're that much older than your competition."

 Nationals representatives, Rijo and Vizcaino did not return calls from SI.com requesting comment. Kasten and Major League Baseball spokesman Pat Courtney declined to comment. Bowden and Rijo have previously denied any financial improprieties in the Gonzalez case.

 昨季ルーキーリーグの首位打者を獲り、BAで10位、BPで9位、Sickels氏では8位のトッププロスペクトと評価され、今季はAでの飛躍が期待されていましたが、23歳という年齢でAではプロスペクトと呼ぶことさえできません。何より、このような経歴詐称により$1.4Mという高額の契約金を取得していたというのは明らかな詐欺です。どういう落とし前を付けるのかは分かりませんが、何事もなかったということにはならないはずです(例え9/11の前には比較的よくあったことであるとしても)。
 
 ナショナルズのフロント・スカウトは本当に知らなかったのか?知らなかったとしても被害者のような顔をして責任を逃れることは許されません。Jose Rijo GM特別補佐は即座に解任すべきだし、そもそもJim Bowden GM自身の責任も問われて然るべきです。ZimmermanやWillinghamとの契約もまとめられないフロントへの不信は募ります。この際刷新してはどうかとさえ思います。

 Odalis Perezのホールドアウト、Zimmermanとの契約交渉の暗い見通しと、嫌なニュースが立て続けに入ってきて、スプリングトレーニングが始まったばかりだというのに、気が滅入ってしまいます。

Spring Training Outlook 5 (3B)

 投手、捕手だけでなくAdam Dunnをはじめとする野手陣も続々とキャンプ地に到着していますが、くRyan Zimmerman(24)は姿を見せていません。22日が期限なのでまだ問題視することはないとはいえ、重苦しい話題です。

 複数年契約はおろか1年契約にさえ合意できず、年俸調停プロセスに入っており、20日にヒアリングが予定されています。調停者の前で相互の主張を展開(チーム側は選手の欠点をあげつらって、高い評価が与えられるべきではない、というプレゼンをすることになる)したあげく、Win-Loseがはっきり出る年俸調停は、選手のチームに対する感情に大きなしこりを残すと言われています。ヒアリングまで到達してしまったら最後、複数年契約はもう絶望的で、3年後にFAで去っていってしまうんでしょう(フィリーズのRyan Howardの例もありますが)。当然回避すべく交渉しているものと信じていますが・・・・。

 ファンの間では複数年契約が心待ちにされていますが、今のチーム状況では残りたいという気持ちになれないのも理解できてしまうので、このオフ中にまとまるとは思えません。(その観点から言えば、今年のナショナルズの目標は「Zimが長期契約を結びたくなるような魅力的なフランチャイズになる」ことではないかとさえ思っています。)

 したがって1年契約でいいです。いずれにせよ、遅くとも20日には契約し、その後チームに合流することは間違いないでしょうが、その前に吉報が届くことを願っています。フロントしっかり!

 今季については、とにかくZimmermanに故障なく1年を過ごして欲しいということに尽きます(08シーズンレビューはこちら)。タイトルとかオールスターとか欲は言いません。とにかく元気に出場している姿を見たい。

 控えは基本的に必要なし。休養を与えるならRonnie Belliard(33)あたりに守らせるのでしょう。40人ロースターにはKory Casto(27)がまだおり、招待選手にはがかつての(ドジャーズの)トッププロスペクトJoel Guzman(24)なんかもいますが、Zimが健康ならお呼びはないでしょう。

キャンプ初日の注目はJordan Zimmermann

 キャンプ初日、一番の注目を集めたのはやはりトッププロスペクトのJordan Zimmermann投手。監督、コーチが見つめる中、正捕手のJesus Floresに向かってほんの少しですが投球を行いました。St. Clare投手コーチやFloresは絶賛。とはいえ、あまり急がせすぎないで欲しいというのが本音です。




(Randy St. Clare投手コーチの見つめる中投球練習をするZimmermann)



 ところで、昨季は主に先発投手として投げていたものの、シーズン終盤の不振でブルペンへ回されたJason Bergmann。スプリングトレーニングではブルペン投手の枠を争うことになりました。本人からの質問に対して、アクタ監督が明言したそうです。もったいない感もありますが、昨季の成績からは仕方ない。切り替えて、25人ロースターに入れるように好投を見せてください。

2009年2月17日火曜日

Spring Training Outlook 4 (1B)

 さて、Adam Dunn(29)の獲得で話題のポジションとなっている一塁手。

 昨季は年俸$5Mを超えるNick Johnson(30)、Dmitri Young(35)がともに健康問題で離脱し、最も多く出場したのがYoungのわずか37試合。悲惨の一言に尽きました。(08シーズンレビューはこちら

 Johnson、Youngの2人はともに契約最終年の今年も戻ってきましたが、そこにFA契約のDunnが加わります。昨季までのDunnは主にレフトを守ってきましたが、チームの公式ページのロースターをみると、内野手のところに名前がありますので、フロントとしては主に一塁手として獲得したことが推測されます。アクタ監督は、スプリングトレーニングではレフトと一塁の両方を守ってもらうと言っていましたが、さてさて。

 出塁率が高いことに加え、素晴らしい守備力を持つJohnsonが健康にスプリングトレーニングを過ごして一塁手の座を離さず、Dunnがレフトに回るのが理想。そうすると、混み合っている外野手の枠が更になくなりますが、(健康なら、という留保が付くものの)攻撃力チームナンバー1、2の2人をともに出場させることがチーム力を最大化することはほぼ間違いありません。出場機会を得たJohnsonが7月までにトレードバイトとしての価値を上げて有望な若手とトレードできるというのが、本当のベストシナリオ。どこまでこれが実現するか・・・。

 もちろん、スプリングトレーニング中にそこそこの話があればフロントは動くかも知れませんし、Johnsonの故障リスク、現下の経済情勢を見れば、動くべきかもしれません。ただし、各球団のロースターを見ると、エンゼルスくらいしか候補はなさそうです。

 しかし、それもこれも全てはJohnsonが健康にプレーできたらの話。既にキャンプ地入りし、打撃練習を始めていますが、本人も右腕の痛みはまだあると言っています。しだいに良くなってきているともコメントしていますが、不安はぬぐいきれません。

 他に一塁を守れる選手は、こちらも本来はレフトということでDunnとかぶるJosh Willingham(30)ですが、どこを守っても守備が上手くないという点でもDunnとかぶります。Youngは、昨春よりはずっといいコンディションでキャンプ地に現れたという報道がありましたが、糖尿病は治癒していない(完治しない)ので期待はできません。

 スプリングトレーニングの楽しみという点では、招待選手に入っているトッププロスペクトのChris Marrero(20)。昨春は1試合1打席だけ呼ばれて見事に二塁打を放っていましたが、今年はもう少し打席を与えられるでしょう。昨季はケガに泣きましたが、高卒4年目、そろそろ浮上したいところです(おそらくAAスタートでしょう)。

Odalis Perezが契約見直しを要求してホールドアウト

 Jorge Sosa以外は全てキャンプ地に到着していると書きましたが、誤りでした。マイナー契約の招待選手として合意したはずのOdalis Perezが、契約内容に不満があるとしてまだ姿を現していません。口頭では了解したものの、それを後悔しており、代理人に対して再契約するように指示したとのことです。メジャー契約にしてくれなければ出てこないといっています(ただし、他球団からオファーがあるわけではない)。ESPNからの取材に対するコメントは以下の通り。

"I prefer to sit in my house if the Nationals do not show more appreciation for my work. Appreciate my work means to increase the value of the contract and guarantee it. I will not accept any minor league contracts with no safeguards."

 確かに昨季の成績で、どこからもメジャー契約のオファーがなかったというのは気の毒には思いますが、一度合意したものを翻すなんて・・・。そんな選手こちらから願い下げ!

 WBCで投げるので、そこで他球団から評価してもらえることを期待しているというコメントもしています。層の厚いドミニカチームの投手陣の中で出場機会があるのかどうかも知りませんが、せいぜい頑張ってください。

2009年2月16日月曜日

Spring Training Outlook 3 (Starting Pitchers)

 遂にブルペンがキャンプイン。ビザ発給の遅れでJorge Sosaが遅れている以外は、投手、捕手ともそろっているそうです。 (Odalis Perezもまだ来ていません。

 今日は、先発投手について。 (08シーズンレビューはこちら。)

 先に結論を言ってしまいますと、現有戦力での理想的な開幕ローテーションは、 John Lannan(24)、Scot Olsen(25)、Daniel Cabrera(27),Collin Balester(22)、Shawn Hill(27)と見ています。

 昨季、シーズン終了直前のローテーションはTim Redding、Odalis Perez(31)、Lannan、Balester、Shairon Martis(21)となっていました。このうち昨季チームトップの10勝を記録したReddingに対して球団は契約を提示せず、FAとなったReddingはこともあろうにメッツと契約してしまいました。また、Perezは1年契約だったためFAとしてマーケットに出ましたが、意外なほどに人気が出ず、昨季と同じようにマイナー契約でナショナルズに舞い戻ってきました。その他の3人はまだ調停前でチームに残っています。

 このオフの補強は、トレードでマーリンズから獲得したOlsenと、オリオールズから契約を提示されずにFAとなっていたCabreraの2人。2人とも球速、制球力ともに微妙な感のある投手ですが、健康にシーズンを投げきってくれるという信頼感はあります。

 現時点で、Lannan、Olsen、Cabreraの3人は確定とアクタ監督も明言しています。Perez、Balester、Martisに加え、メジャー経験のある投手では、Hill、Jason Bergmann(27)、Tyler Clippard(24)の3人、それに招待選手として参加するトッププロスペクトのJordan Zimmermann(22)が、残るスポットを争うことになります。

 11日付けの公式ページは、PerezとZimmermannが先行しているとしていますが、疑わしいところ。私としては、Balesterはマイナーでの育成期間は終わっており、よほどひどいスプリングトレーニングにならない限り、ローテーションに入れてメジャーで投げさせるほうが伸びると見ています。フロントもそう見ていると思われます。

 残りの1枠は、故障明けのHillと昨季不振だったBergmann、それにClippardのうちで、いいスプリングトレーニングを送った投手に任せればいいと思っています。Perezという選択肢を取るのは、この3人がダメだったらということでいい。(逆に言えば、Perezがメジャーに残ってくるようであれば、期待はずれなスプリングトレーニングだったという評価になります)

 3人の中で最も期待したいのは、やはりHill。昨季の今頃はエースとして期待されていましたが、例によって故障で戦列を離れ、今季はローテーションの5番手を争う立場まで追い込まれました。何とか健康に、いいスプリングトレーニングを送ってくれることを願わずにはいられません(とりあえず痛み無しにキャッチボールをしている模様)。

 Bergmannの昨季は全くダメでしたが、いい(日本風に言えば、伸びのある)ストレートをもっているので好感を持っています。歯車さえ合えばまだまだ先発でも行ける投手だと思うのでチャンスを与えてあげてほしい。ただ、昨季ベンチ及びフロントから失った信頼を取り戻すのは容易なことではなく、やはり昨季与えられたチャンスを生かせずに信用を失墜したMichael O'Connor(28)とともにブルペン(スウィングマン)に回る可能性もありそうです。

 Zimmermannに開幕ローテーションを期待する声もあちこちで聞かれますが、FAまでの期間を考えても、昨季途中にようやくAAに上がってきたばかりでまだまだマイナーで経験することもあること、また球数を突然増やすことのリスクを考えても、今季はAAAで開幕させ、夏前の昇格で十分ではないかと思います。Martisも同じ理由からAAAスタートがいいと思います。

 もちろん、Zimmermann、Martis、それにRoss Detwiler(23)といったプロスペクトたちがどれだけメジャーの打者に通用するかを見るのはスプリングトレーニングの大きな楽しみです。

2009年2月15日日曜日

09 Spring Training Outlook 2 (Relief Pitchers)

 昨季開幕時からは大きく顔ぶれが変わることになったブルペン。(08シーズンレビューはこちら

 スプリングトレーニングの注目は、①Joel Hanrahan(27)がクローザーとしての信頼を勝ち得るか、②Mike Hinckley(26)の昨年9月は物か、③Garret Mock(26)の役割がどうなるか といったところです。

 過去数年間不動のクローザーを務めてきたChad Corderoが開幕から故障離脱(オフに退団)、代わっていい前半戦はいい仕事をしたJohn Rauchは夏にD-backsへトレードされ、Hanrahanがクローザーの地位を与えられました。昨季から本格的にブルペンに回ったHanrahanでしたが、コンバートは成功。クローザーの地位を前提としてスプリングトレーニングに入ります。ただ、制球難という評がどうしてもついて回りますので、まずはしっかり信頼を確立させて欲しいところです(ちなみに、昨春のHanrahanは9G 13IP 0W 0L 0S 15K ERA0.00 WHIP0.31という驚異的な成績で、当ブログの3月のPitcher of the Monthに選びました)。  

 セットアッパーはSaul Rivera(31)の予定。彼は昨季開幕からいました。過去2年で161試合(つまりチーム試合数のほぼ半分)に登板してきたので、勤続疲労がやや懸念され、WBCのプエルトリコ代表候補に挙がっていますが、回避してほしいというのが本音です。

 続くのは、右腕のSteven Shell(26)と左腕のHinckleyの、ともに昨季与えられたチャンスで好成績を残した投手。Hinckleyはわずか4年前の05年にはBAでチームナンバー1のトップ・プロスペクトと評価されていましたが、その後まったく結果が残せないまま評価を下げ、08年にはトップ30からさえも落ちてしまい、そこから這い上がってきました(先日発表された09年ランキングでは22位)。9月に昇格を果たし、14試合をなんと自責点0で切り抜けました。現時点では左投手ということもあり開幕メジャーが濃厚と言われていますが、スプリングトレーニングでしっかり結果を残すことが必要です。

 もう1人、ロースター入りが固いのがMock。昨季6月に先発としてメジャーデビューしましたが今一つの結果に終わった一方、シーズン終盤に昇格後はブルペン投手として23試合に登板し、被打率.181、投球回数を上回る三振を奪い、適性を見せていました。まだ先発投手に戻す可能性もありますが、先発時とリリーフ時での球速の差なんかを考えるとこのままブルペンに置いた方がいいと思います。ただし、役割はわかりません。昨季のようにスウィングマンとして使うのはややもったいなく、セットアッパーくらいにはなれるのではないかと見ています(ゴロ率の高さなどからDerek Loweと比較する声もあります。Loweもボストンではクローザーやってましたね)。

 残る3つ(4つ?)の席をめぐる争いは混戦。40人枠に入る選手では、昨季デビューしたもののやや成績を残せなかったMarco Estrada(25)とルール5ドラフトのTerrell Young(23)、招待選手ではWil Ledezma(28)、Jorge Sosa(31)、Gustavo Chacin(28)、出戻りのJesus Colome(31)あたりが争うことになるでしょうか。せっかくルール5ドラフトの全体1位で指名したのですから、Youngには結果を残ってほしいところ。先発投手として育成されてきたが結果が出せない、40人ロースターに入っているJason Bergmann(27)、Michael O'Connor(28)あたりも、ブルペン争いに回ってくる可能性があります(個人的にはBergmannにはもう一度先発でチャンスを与えてあげたいけれど)。

2009年2月14日土曜日

BP :09 Top 100 Prospects

 Baseball ProspectusのTop 100が公表されていました。ナショナルズの選手は、3人。ただし、トップ30には1人も入らず、ちょっと残念。昨年の3人から、Marreroがいなくなり、代わってZimmermannが入りました。

56. Jordan Zimmermann RHP
65. Michael Burgess OF
81. Ross Detwiler LHP

 全体のトップ10は以下のとおりです。Wietersは満場一致でしょうね。 チーム別ではレンジャーズの6人が最高で、タイガースとアストロズの1人が最低でした(ただし、タイガースが全体7位のProcelloに対してアストロズは全体76位のJason Castroですから相当の差があります)。

1. Matt Wieters C (BAL)
2. David Price LHP (TB)
3. Madison Bumgarner LHP (SF)
4. Pedro Alvarez 3B (PIT)
5. Travis Snider OF (TOR)
6. Neftali Feliz RHP (TEX)
7. Rick Porcello RHP (DET)
8. Colby Rasmus OF (STL)
9. Buster Posey C (SF)
10. Jason Heyward OF (ATL)

2009年2月13日金曜日

Adam Dunnと2年2000万ドルで契約


 Adam Dunnの入団会見が開かれました。本当はナショナルズには行きたくなかったのではないかと言われていたDunn。当然、そのあたりについて質問を受けました。

"I definitely had doubts [about signing with the Nationals].When all this first came about, I was saying, 'Man, they lost 102 games last year,' and this and that. Coming into this offseason, I was sold on playing for a contender, playing for a team that's already proven themselves."

と正直な心境を語っていましたが、

“I can sit here with a straight face, and say this is where I wanted to be."

ともコメントしていましたし、「チームでは比較的年長なのでチームを引っ張っていきたい」という前向きでうれしいコメントもありました。Welcome to D.C.!!!

 さて、2年$20Mという契約額は、4年$56MというDunnの当初の希望額や昨オフまでの市場を考えると格安ですが、今オフの市場からするとまずまずといったところでしょう。Dバックスが契約をオファーしなかったためにドラフト指名権を失わないことは、この契約の評価を上げます。

 今季29歳となるスラッガー。昨季のナショナルズ打線に最も欠けていた長打力を補い、クリーンアップに入ることでZimmermanへのプロテクトとしての効果も期待されます。三振王ではありますが、打撃についてはあまり心配していません。三振か、四球か、ホームランか。少なくとも、ファンとして打席を見るのが楽しみな打者です。

 問題はポジションをどうするか。どこを守っても足を引っ張る選手なのでDHが本当はいいのでしょうが、ナ・リーグではどこかを守らざるを得ません。しかも、各ポジションとも一応は埋まっています。

 これまで主に守ってきたのはレフトですが、ナショナルズはこのオフにJosh Willinghamをトレードで獲得し、他にもElijah Dukes、Lastings Milledge、Austin Kearns、Willie Harrisと既に5枚はそろっていました。一塁には健康不安がずっと付きまとっているとはいえ、Nick Johnsonがいます。

 フロントはJohnsonをトレードに出そうとするのか。そうだとして、引き取り手が現れるのか。Johnsonの出塁率の高さと守備は一流であり、安売りする選手ではないのですが、今のマーケット情勢を見れば動くべきかもしれません。本人もトレードされることついて”That’s fine.”というコメントを出しています。いずれにせよ、トレード話が盛り上がるためにはスプリングトレーニングで健康な動きを見せてくれることが前提でしょう。

 トレードが成立しなければ、外野と一塁手とである程度ローテーションを組むことが考えられます。Dunnの出場を軸に、Johnsonか外野手の1人が休むという形です。ロースターが埋まりすぎることを思えば、Kearnsを一部年俸負担してでも出せれば出したいところ。あるいは相次ぐ怪我に見舞われた昨季を思えば、可能な限り厚い選手層で開幕してもいいのかもしれません・・・。

 ちなみに、アクタ監督は、昨日の会見の際に、Dunnのポジションについて問われ、「スプリングトレーニングが終わるときに、チームにとって何かベストか決めることになる。スプリングトレーニングでは、(Dunnは)一塁とレフトを守ることになるだろう」と答えています。

09 Spring Training Outlook 1 (C)

 直前になってAdam Dunnとの契約合意でバタバタとしましたが、いよいよスプリングトレーニングが始まります。今年も、ポジションごとにスプリングトレーニング、シーズンの展望をざっと見ておきます。

 バッテリーのキャンプインが迫っているので、まずは、キャッチャーから行きたいと思います。(08シーズンレビューはこちら。) 

 正捕手はJesus Flores(24)で確定。補強の噂もありませんでした。昨季、もう1年マイナーで育成かと言われながら開幕しましたが、他の選手の故障に乗じたのみならず勝負強い打撃で信頼を勝ち取り、がっちりレギュラーをつかみました。守備面では1年間の経験で一定程度成長を遂げたようですが、心配なのは打撃。昨季、前半(出場55試合)は.270/.327/.433、チームトップの打点を記録するなど立派な成績でしたが、後半(35試合)は、疲れからか、研究されたからか.236/.250/.358と成績を落としました。特に出塁率は危険水準。どこまで成績を戻してくることができるか。本人もそのあたり、選球眼を高めていく必要があるとの自覚はあるようです。

 なお、9月頭にフィリーズのChase Utleyに激しいタックルを受け左足首を故障してシーズン終了となっていましたが、ウィンターリーグにも参加しており、完全に治っています。

 控えは、昨季も68試合に出場したWil Nieves(31)と、招待選手のJavier Valentin(33)が争うことになりそうです。Nievesの守備面は評価が高く、個人的にも、昨季、特にLannanと組んだ試合のリードにはかなり好印象を受けました。40人ロースターには、昨季9月にデビューしたLuke Montz(25)が入っていますが、AAAスタートで上での故障に備えることになりそうです。

 プロスペクトに有望株が多数いることも考えると、期待通りに攻撃型捕手に成長してチームの長期戦略に残るかどうか、Floresの真価が問われるシーズンになりそうです。

2009年2月12日木曜日

Adam Dunnと合意!!!

 長くうわさとなっていたAdam Dunnと遂に合意に達しました。

Adam Dunn (08 season for Reds and D-Backs)
158G 517AB 79R 40HR 100RBI .236/.386/.513 2SB

 これまでの経緯はこちら。昨年11月に08年のシーズンレビューを書いた時点で望んでいたシナリオどおりになったので、まずは素直に喜んでおきます。

 2000万ドルのコミットメントというのは、フランチャイズがDCに移って来てからの最高額。オーナーがチームを強くするために支出する意思を持っていることが確認できただけでも、ファンとしては心強いニュースです。

 この契約がチームに与える影響については、これから始まるの入団会見で、Dunn本人、Bowden GMがどのような発言をするかを見てから書いてみたいと思います。

2009年2月11日水曜日

Adam Dunn? FA watch 3

これまでの経緯はこちら

2/11 追記
 Dunnに対して、エンゼルスが関心を持っているとか、アストロズが関心を持っているとか(球団側が即座に否定)、ぼつぼつ話が出てきました。Mannyなんか待ってたら、シーズン開幕しちゃうよ。

************
2/4 追記 
 本当に久々に更新。ナショナルズはしばらく前からDunnに契約をオファーしている模様(内容は不明)。ただし、Dunn自身はドジャーズに行きたいらしく、Manny Ramirezがドジャーズに行くのかどうかを待っているようです。まあ、デビュー以来ずっと(万年Bクラスの)レッズにいたのでこの機会に優勝争いできるチームに行きたいという気持ちは分かりますが、これでは最終的に来てくれても応援する気持ちが盛り上がりません。


 ところで、そのMannyにナショナルズが関心を示しているという一部報道があり、ボーデンGMが火消しに走っていました。まったく・・・。

***************
1/20 追記

 Adam Dunnの要求額は4年$56Mとのこと。そんなに出す球団はなく、その半額くらいで収まるのではないかと見られています。そんなに下がるのなら、ナショナルズも取りにいってもいいと思います。

***************
1/19 追記
 FOXのKen Rosenthal氏によると、Orlando Hudsonの行き先としてはナショナルズが最有力とのこと。ニューヨークの両球団が関心を示すことを期待してのFA参戦だったようですが、現実には両球団を含めほとんどオファーはなく、仕方なしにナショナルズに決まるだろうと書いています。記事からは、ナショナルズには失礼な書き方だなと感じました。現在、チームは関心なしとしていますし(ポーズかもしれませんが)、私の目から見ても、全く要りません。
 
 Dunn、Wolfについても動きなし。FA選手の半分がまだ契約できないままに、スプリングトレーニングまで1か月を切りました。

****************
1/10 追記
 ナショナルズがDunnを含むFA選手との契約はしない見通しと伝えられました。当てにならないと評判の公式ページの記事なので、本気なのか、交渉戦術なのかは分かりません。

****************
1/7 追記
 ナショナルズがRandy Wolfに関心を持っているとの報道がありました。Reddingを放出しているので、しっかりした投手を1人というのはいいアイデア。ただ、Wolfとなると、(昨季こそシーズン通じて投げましたが)ケガが多いのが気になります。本気でリスクを負うなら、意外にも人気のないBen Sheetsに行ってはどうかと思います。健康志向ならJohn Garlandをナ・リーグに連れてくるというのも面白い。Wolfには他にメッツなんかも関心を示しているようです。
 Mark Teixeiraのヤンキース入団発表が行われましたが、ノーコメント。

**************
1/6 追記
 Milton Bradleyは3年$30Mでカブスと契約しました。それでいいよ。センターとライトはDukesとMilledgeでいきましょう(個人的にはDukesセンターが見たい)。

***************
1/2 追記
 Milton BradleyOrlando Hudsonにもナショナルズが関心を示しているという報道がありましたが、どちらもあまり気乗りしません。 
 Bradleyはもともと96年にエキスポスにドラフトされた選手。スイッチヒッターで長打があるという意味で打線にフィットはしますが、昨季のレンジャーズでの成績はさすがに出来過ぎの感がありますし、下半身の故障が常に付きまといレンジャーズではDHを主に務めていましたが、ナショナルズではそうもいきません。外野(センター?)を守ることになりますが、守備力には期待してはいけないでしょう。現状でも余剰の外野手をさらに獲得する場合、トレードは必須。Milledge、Bernadinaといった名前が出ていますが、うーん。将来的にいい補強になるとは思えません。もっとも、カブスが獲得に真剣で合意間近という噂もあります
 Orlando Hudsonは確かに守備も良くていい二塁手だとは思いますが、中軸がしっかりしている優勝争いをするチームにあってこそ活きる脇役(ファンの方には失礼ですが)であり、今のナショナルズにフィットするようには思えません。ドミニカ・ウィンター・リーグで大活躍(.365/.406/.531)のAnderson Hernandezにチャンスを与えていいと思うんだけどな。今のところHudsonの他の噂は聞こえてきません。かなり安く抑えられるようなら契約してもいいですが、Yahoo!のJeff PassanによるFAランキングで9位と非常に評価の高い受けているのでそんなことにはならないはずなので、ダメ。

**************
12/31 オリジナル(タイトルからTeixeiraを削除しました)
 Teixeiraをヤンキースにさらわれて以来、ナショナルズは全く音無しです(既報のDaniel Cabreraとの契約を正式に発表したのみ)。
 Dunnを一塁手として獲得しようとしているという噂はありますが、フロント内部でも意見が割れているため正式のオファーは出していないようです。
 Dunnに対しては、ナショナルズのほかに、オリオールズ、カブス、そして30日になってドジャーズが関心を示しています。一方、Dunnの意向としては「優勝争いできるチーム」という条件が漏れ伝わってきています。それって・・・・・。

Nick JohnsonとDmitri Youngがキャンプ地入り

 早い球団はもうバッテリーのキャンプインを迎えたようですが、ナショナルズはまだ3日後です。しかし、Shaw Hill、Ross Detwilerなどは既にキャンプ地のVieraでトレーニングしているようです。
 
 さらに1週間後までに来ればいいことになっている野手のうち、Nick JohnsonとDmitri Youngの両一塁手が既にトレーニングを始めたとのこと。Johnsonは昨年も同じように早めに現われて健康をアピールしていましたが、Youngは昨年(召集日に体重大幅オーバーで現われた)とは大違い。2人とも健康がとにかく懸念材料ですから、まずはいいニュースということでしょうか。

2009年2月9日月曜日

Stephen Strusburg の記事

 Washington PostのChico Haren記者によるStephen Strasburgに関する記事がありました。 下にある23奪三振のときのDVDを一緒に見ながらインタビューした、結構いい記事です。

 一部の抜粋です。

Q. Why he never throws his change-up in college games?
A, It's the only pitch slow enough for them to hit.
Q. Why most batters try to swing at the first pitch they see from him?
A. Typically deeper in the count they don't stand a chance, to be honest.

 なんとも、強烈な自信・・・・。
 
 これが昨年4月の1試合23奪三振の動画。


 来季のドラフトで指名することは確実でしょう。早めに契約して、遅くとも2010年にはメジャーで見たい!!

Caribbean Series終了

 中南米で開催されていたウィンターリーグも遂に終幕。優勝はVenezuelaのAragua Tigersでしたが、それは正直なところどうでもよく、Dominican Rep.のLicey Tigersの選手として出場した3人の野手に注目して追っていました。結果は下記の通り。

 Anderson Hernandezは残念な結果に終わってしまいましたが、この冬の活躍はスプリングトレーニングに向けて大きな楽しみを増やしてくれました。また、Caribbean Series直前に契約して加わったRicardo Nanitaがまずまずの活躍。長打が全くありませんが、AAAでどれだけやれるでしょうか。

Anderson Hernandez 20AB 2R 0H 0RBI .050/.250/.050 2SB
Ronnie Belliard 25AB 2R 1HR 2RBI .227/.292/.455 0SB
Ricardo Nanita 14AB 0R 0HR 0RBI .308/.400/.308 0SB

2009年2月7日土曜日

Odalis Perezとマイナー契約(再契約)

 Odalis Perezとマイナー契約を結びました。スプリングトレーニングでローテーション投手の枠を争います。マイナー契約でスプリングトレーニングに参加してローテーション投手を争うという立場は、昨季と全く同じ。開幕投手を務め、30試合に先発して、7勝12敗の成績を残してFAとなりましたが、結局メジャー契約は得られませんでした。

 昨季、Perezが先発する試合は気持ちが盛り上がらなかったというのが正直な感想です。イニングイーターという以上の存在ではなく、Perezが開幕ローテーションに入ってくるということは、他の投手のスプリングトレーニングが期待はずれだったということだと思います。Jordan Zimmermannの昇格までのつなぎという声もありますが、それも、できれば避けたい選択肢。他の投手(特にHill)に頑張ってもらいたいところです。

 それにしても、この成績を残した31歳の投手がメジャー契約を得られないとは、改めてこの冬のFAマーケットの厳しさを感じます。

Non Roster Invitees (Minor League Contracts)

Non Roster Invitees for 2009 Spring Training

PITCHER
Jorge Sosa
Gustavo Chacin
Bobby Brownlie
Justin Jones
Preston Larrison
J.D. Martin
Ryan Wagner
Wil Ledezma
Josh Towers
Jesus Colome
Jordan Zimmermann
Gary Glover

Ben Grezlovski
Odalis Perez

CATCHER
Gustavo Molina
Javier Herrera
Javier Valentin

INFIELDER
Jose Castillo
Freddie Bynum
Brad Eldred
Joel Guzman
Pete Orr
Matthew Whitney
Dmitri Young
Chris Marrero
Alex Cintron

OUTFIELDER
Corey Patterson
Ryan Langerhans
Jorge Padilla
Destin Hood

*************
2/7 追記
 昨季の開幕投手、Odalis Perezと再契約。先発ローテーションを争います。(30先発としっかり役目を果たし堂々とFA宣言しましたが、結局マイナー契約で出戻るとは・・・。(関連記事) 

2/4 追記 
 Javier Valentinとマイナー契約。主にレッズで控え捕手を務めてきました。守備は悪くなく、打撃もそこそこ。両打ちですが、左打者としての成績のほうがいい(というか右打者としては全く使い物にならない)。Wil Nievesと控え捕手の座を争うことになりそうです。

2/3 追記
 Alex CintronとBen Grezlovskiを追加。Cintronは復活すればユーティリティとしては合格。Grezlovskiはマイナーのデプス以上ではありません。

1/31 追記
 Chris Marreroを追加招待(関連記事)。

1/27 追記
 32歳のベテラン右腕、Gary Gloveとマイナー契約。ブルペンを争います。期待値は低め。
 
1/18 追記
 Jesus Colomeとマイナー契約で再契約。12月のルール5ドラフトの直前にリリースされていましたが、結局戻ってきました。

 また、傘下のJordan Zimmermann、Javier Herrera、Dmitri Young、Destin Hoodが招待されることも発表されました。Zimmermannはローテを争うと言われています。Hoodは昨年のドラフト2順目。ちょっと経験を積ませるだけでしょう。Herreraは単に捕手の数合わせかな。Dmitri Youngは・・・。

1/15 追記
 Josh Towersとマイナー契約。来季32歳。05年にトロントで13勝をあげましたが、それがピーク。昨季はコロラドのマイナーでも成績を残せませんでした。期待は高くありません。

1/6 追記
 Wil Ledezmaと$0.75Mのマイナー契約。来季28歳の左腕。ア・リーグを制した06年のタイガースの一員として活躍しましたが、それ以外の年の成績はぱっとしません。昨季はパドレスで振るわず、8月末にマイナーに送られるところをDバックスがウェイバー・クレーム。年俸調停権を持っていましたが、non-tenderされてFAとなっていました。
 
 球速は90マイルを超えるし、スライダーとチェンジアップで三振が取れます。ただし、ストレートの制球はあまり良くない。06年まではスターターでスポットスタートも務めてきましたが、昨季の防御率はスターター(6先発)で6.57に対してブルペンで2.41。ブルペンとして使うなら、掘り出し物かもしれません。

12/25 追記
 Castillo、Chacin、Molina、Patterson、Sosaのメジャー経験もあり名の売れている5人とマイナー契約。層の薄いナショナルズは、こういうメジャーとマイナーの境界にいる中堅選手にとってチャンスのある球団、という位置付けなんでしょうね。微妙な選手ばかりで、Chacin、Sosaがブルペンの補強になるかなあ、という程度。Pattersonだけはメジャーで見たくない。それならBernadinaにチャンスをあげて欲しい。

*************
12/16 オリジナル
 これまでに発表されているマイナーリーグ契約ながらスプリングトレーニングに招待される選手をまとめてみました。

 08年にナショナルズに所属していなかった選手では、かつてのドジャーズのトッププロスペクトJoel Guzmanが目立ちます。態度やコンディショニングに問題があると言われ、成績も上がらない(三振が多すぎる)という悪循環の中で、ここ数年で球速に評価を下げてしまいました。正直、あまり期待はしていません。

2009年2月4日水曜日

Shawn Hillの近況

 スプリングトレーニングまであと10日ほどになりましたが、「ガラスのエース」Shawn Hillの近況が入ってきました。既にキャンプ地でブルペン投球を行っているとのこと。変化球を交えながら35球。速球が80マイル台前半ということですから、まだまだこれからですが、手術した右腕の経過は良好のようです。

 昨季もエースと期待されてスプリングトレーニングを迎えましたが、右腕の痛みを訴えて開幕に出遅れ、復帰してからも本調子には程遠く、1勝5敗という不本意な成績で夏にシーズン終了となってしまいました。右腕の痛みの原因は検査しても不明のままで、リハビリ治療を試みた後、手術に踏み切りました。

 本人は、「痛みはない」と言っているようですが、本当でしょうか。今季はローテーション投手の座を争う立場。痛いと言っていられないのでしょうが、昨年もこの時期には同じようなことを言っていましたから・・・。本当のことは本人のみが知るところ。ファンとしては願うほかありません。

2009年2月1日日曜日

BA Nationals Top 31 Prospects (2009)

 Baseball Americaのトップ31が明らかになりました。トップ10は既に発表されていたので、新しいのは21位以下。(カッコ内は昨年順位。08年ドラフト組については指名順)

1. Jordan Zimmermann RHP (7)
2. Ross Detwiler LHP (2)
3. Chris Marrero 1B (1)
4. Michael Burgess OF (4)
5. Jack McGeary LHP (5)
6. Derek Norris C (22)
7. Destin Hood OF (’08-2)
8. Adrian Nieto C (’08-5)
9. J.P. Ramirez OF (’08-15)
10. Esmailyn Gonzalez (17)
11. Justin Maxwell OF (8)
12. Garrett Mock RHP (15)
13. Shairon Martis RHP (18)
14. Danny Espinosa SS (‘08-3)
15. Graham Hicks LHP (’08-4)
16. Leonard Davis 3B (圏外)
17. Bill Rhinehart 1B (圏外)
18. Roger Bernadina OF (29)
19. Ian Desmond SS (14)
20. Craig Stammen RHP (圏外)
21. Marco Estrada RHP (圏外)
22. Mike Hinckley LHP (圏外)
23. Stephen King 3B (16)
24. Will Atwood LHP (’08-12)
25. Josh Smoker LHP (6)
26. Colton Willems RHP (9)
27. Luis Atilano RHP (圏外)
28. Cory VanAllen LHP (圏外)
29. Luke Montz C (圏外)
30. Terrell Young RHP (Rule5)
31. J.R. Higley OF (’08-9)

 Bill Rhinehartが17位にランクインしたことが、なんだか無性にうれしいです。
 
 昨年のリストから大きく順位を落としたのが、Josh SmokerとColton Willemsの両投手。ともに高卒入団のドラフト1順目でまだ3年目と4年目。容赦なく厳しいこの評価をばねにして伸びていってください。

 半分以上の16人が新顔の選手たち(08年ドラフト組から7人)です。消えてしまった選手の中には、Collin Balester(昨年3位)やJohn Lannan(同10位)のような立派な卒業生もいますが、Tyler Clippard(同12位)やAdam Carr(同13位)、Mike Daniel(同21位)、Stephen Englund(同24位)のような不本意組も。この辺りの選手は正念場を迎えることでしょう。そちらはそちらで声援を送りたいと思います。

 なお、2008年のリストはこちら

BAのOrganizational Rankingで21位に転落

 昨年は30球団中の9位と高く評価されていたBAのOrganizational Rankingにおけるナショナルズのマイナー組織。何を隠そうそのニュースが私がこのブログを始めたきっかけの1つだったわけですが、今年はなんと21位まで順位を落としました。

 当然といえば当然ですね。昨年のランキングで上位に入っていたのうち、Detwiler、Smoker、Willemsは不振、Marrero、Maxwellが故障してしまいました。さらに、08年のドラフト1順目とは契約できず、カリブ海やアジアからの新たな選手との契約もなかったのですから。
 
 急がば回れ。チーム再建に向けて、マイナー組織の充実を図ることが先決と言い続けているフロントを信じています。昨季、両リーグ最低勝率に終わったという事実は確かに残念でしたが、個人的には、このマイナー組織の評価の低下のほうが、より残念なニュースでした。