2008年11月18日火曜日

08 Season Review 14 (完) & Off Season Outlook: Bullpen/Closer

 長々と書いてきましたが、これでとりあえず最終回です。

 主な投手成績についてはこちらをご覧下さい。

 03年夏のドラフト1順目(全体20位)で8月には早速メジャーデビュー。04年にはクローザーの地位を不動のものとし、05年にはオールスターにも出場してセーブ王を獲得。通算128セーブを記録し、Zimmermanとならぶチームの顔となっていたChad Cordero。今季も当然クローザーとして計算していましたが、開幕戦、1点リードの9回表のマウンドに上がったのはJon Rauchでした。調整不足ということで、4月も半ばになってようやく登板しましたが、ストレートでも90マイルに達しませんでした。運と名前で(?)計4回1/3をなんとか1失点で済みましたが、まともに投げられる状態でないことは、テレビでも分かるほどでした。右肩の痛みで4月末を持ってDL入りし、結局手術でシーズンアウトとなりました。

 シーズン終了後、Corderoは、まだFA前だったのですが、年俸が高すぎる(今季6M)ために、年俸調停に行く前にDFAすることになりました。スプリングトレーニングには間に合うと、本人が言っているため、クローザーとして使えるかどうかギャンブルしてもいいと思っている数球団が獲得に乗り出しているようです。ナショナルズはさすがに音無し。07年夏などトレードバイトとして有用な時期に出していれば、と悔やまれます。GMの大きなミスでした。

 で、クローザーの座は、前半戦はJon Rauchが引き継ぎ、よく働きました。フラッグディールでRauchが移籍すると、次はJoel Hanrahan(写真)が務めました。今季からブルペンに回りましたが、制球に難があるものの、短いイニングであれば球威で三振が取れるので、これはいい転向でした。開幕当初のモップアップからセットアッパーを経てクローザーへ、今季一番出世した選手かもしれません。

 セットアップは、前半はLuis Ayalaが主に務めましたが不安定で、最後はメッツにトレードされました。終盤になって目立った活躍をしたのが、Steven ShellとセプテンバーコールアップのMike Hinckley。2人とも25歳とやや遅れてきたルーキーですが、今季はチャンスをつかみました。

 優勝を狙うチームではないので、基本的にブルペンの補強は不要。マイナーから上げてきた選手でまかなえば十分でしょう。クローザーは球威からいってもJoel Hanrahanでいいです。セットアップはShellに任せたい。勝ち試合のリリーフは、左はHinckley、右は今季チーム最多となった76試合に投げてくれたSaul Rivera(年俸調停初年度)といったところでしょうか。今季1.2Mで、年俸調停最終年となるJesus Colomeはどうするかな。年俸調停を申し入れないで、若手に任せてしまってもいいような気もしますね。

2009開幕予想:
 Closer: Joel Hanrahan
 Set-Up: Steven Shell
 (back-up Saul Rivera)

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

Coredroに関しては結果から見れば囲う時期が長過ぎたということになるんでしょうか。ドラ1で入団して早くからデビューさせてタイトルまで獲ったチームの顔がDFA拒否でFAとは計算違いというのも解かります。

自分が思うに、クローザーだけは他所から獲って来た方が面白いかなと。Juan Cruzなんかセットアップとの中間地点で契約すれば面白いと思うのですが、どうでしょうか?

estoppel さんのコメント...

Cruzですか?最近の姿よりも、カブスで投げていた(青すぎる)頃の印象が強いので、あまり好印象を持っていません。(first impression biasってやつですね)

ここ2年、確かにブルペンで開花しているので、面白いかもしれません(完全にクローザーとして取りに行く球団がなければの話ですが)。