2011年2月28日月曜日

ST 2/28 Harper 2三振デビュー

 球春到来!いよいよスプリングトレーニングの試合が始まりました。初戦はアウェイでのメッツ戦。夜9時半からMLB Networkでの録画中継をじっくり楽しませてもらいました。フットボールも見てて面白いけど、やっぱり野球はいい。試合も9-3で快勝(BOX)と、ナショナルズファンには言うことなし。スプリングトレーニングとはいえ、昨年の11連敗スタートを思えば、まず1つ勝ったことはそれなりに有意義です。  

 なんと言っても今日の注目はBryce Harper(写真: WP)のデビュー。初登場は5回表、シングルで出塁のMatt Stairsへの代走として出場でした(残塁)。そのままDHに入ったため守備にはつかず、初打席は7回表走者なしで回ってきました。相手投手は、マイナー契約とはいえメジャーで4年の経験がある左腕のTayler Tankersley。初球ファールの後、逃げていくスライダーを2球空振りで、三球三振に倒れました。当初は1打席だけの予定が、みんなが打ったために9回表に2打席目が回ってきました。今度は五十嵐亮太(いつの間にかマイナー契約なんですね)に対して、カウント1-2から、シンカーをまたも空振り三振。2打席ともMorseがホームランを打った直後ということで、ちょっと力の入る状況だったかもしれませんが、ともかくメジャーの洗礼を浴びた結果となりました。さあ、はい上がって来い、って感じです。

 その他の選手も期待通りの活躍をした選手が多く、嬉しかったです。今年も、◎よくできました、▲がんばりましょう、☆プロスペクトの成績表方式で記事にして行きたいと思います。

◎よくできました◎
Michael Morse 3/5 2HR(1, 2) 2R 4RBI Harperのデビュー戦でさえばければもっとプレーアップされるところなんですが、これ以上望めない会心のスタートとなりました。
Roger Bernadina 2/2 BB RBI SB CS バントシングルあり、追い込まれてからしっかり選んでの四球ありと、内容も好印象。三盗を刺されたのも捕手がボールを弾いたのを見て積極的に行った結果であり、個人的には好印象です。
Ian Desmond 2/3 double triple 2R K ダブルは右翼手が打球を太陽に入れてしまう幸運の結果ですが、運も実力の内です。
Wilson Ramos 2/2 double 2R

▲がんばりましょう▼
Nyjer Morgan 0/3
Chad Gaudin (先発)3.0IP 2ER 5H 0BB 4K Paganに打たれた本塁打は風に乗ったものだったみたいですが、ヒットにならなかったのを含めてもいい当たりをされていたようです。
Jesus Flores 0/3 2K 途中出場で3打数ヒットなし、2三振。まずは元気にプレーできて良かったですね。ライバルのRamosに負けずに頑張ってください。

☆プロスペクト☆
Bryce Harper 0/2 2K
Corey Brown 0/2 K
Brian Broderick 1.0IP 0ER H K (H1)
Adam Carr 1.0IP 0ER K

2011年2月27日日曜日

元ナショナルズの近況(3)

 最後は、FAで就職活動中の選手その他です。ここに挙げた選手以外では、Daniel Cabreraが今何をしているのか知りたいような、どうでもいいような(笑)。

〔就職活動中〕
Nick Johnson
 古巣ヤンキースに戻りましたが、またしても故障のためわずか24試合の出場で.167/.388/.306の成績に終わり、オプションを破棄されました。守備の衰えもあり、DH以外では苦しいか。
→3/2 インディアンズとマイナー契約との報道。

Cristian Guzman
 ナショナルズでの前半戦はかなり頑張っていましたが、トレードされていったレンジャーズでは15試合で.152 .204 .174に終わり、チームのプレーオフには何ら貢献できませんでした。昨季はナショナルズで年俸800万ドルだったのにね。

Jesse English
 昨季は開幕ブルペンを勝ち取るサプライズでメジャーデビューを果たしましたが、4月末にマイナーに降格されると、故障もあってマイナーでも結果を残せず。オフにDFAされ、FAになることを選択しました。

〔その他〕
Odalis Perez
 ナショナルズとマイナー契約を結びながら、契約への不満で09年のスプリングトレーニングに来ることを拒否。これで、メジャー球団からは相手にされなくなり、過去2年はマイナーでの登板さえありません。来季は韓国の斗山ベアーズで投げる予定。

Elijah Dukes 
 昨季は独立リーグなどでもプレーしましたが、今年になってラッパーとして再出発すると表明していました。人としての道を外さないことだけを願っています。


 ナショナルズの選手のニュースもいくつか。

・ビザの問題で渡米が遅れていたベネズエラ人の2人のうちElvin Ramirezは到着し、投球練習で順調な仕上がりを見せていますが、Henry Rodriguezは未だ姿を見せていません。早くても火曜日との情報。大丈夫かな。

・多くの選手が順調な仕上がりを見せている中で、40人ロースター選手で出遅れているのが王建民とTom Gorzellany。もっとも、当初心配された王建民は、投げるたびに良くなっているようで、他の先発投手陣から1週間遅れくらいでオープン戦での登板も実現しそうとのこと。Goezellanyはスプリングトレーニングが始まる直前にひどい風邪にかかり完全に出遅れ。こちらも1週間くらいは遅れる可能性があるようです。とはいえ、出遅れの情報が流れてくるのは、この2人とヒジのMRIを撮る事態となっているマイナ―契約のCla Meredithくらいですから、全体的には順調なスプリングトレーニングと言えるでしょう。

・Bryce Harperはどの投手と対戦してもストレートには全く振り負けしていないようですが、Storenと対戦した際には変化球、特にチェンジアップに空振りを続けたようです。これを見せられたビートライターたちのHarperへの評価は一気に低下しています。実戦ではどうでしょうね。
 

 さあ、いよいよ明日からオープン戦(日本風にいえば)です。わくわくします。

2011年2月26日土曜日

元ナショナルズの近況(2)

 昨日に続き、元ナショナルズの近況です。今日は、メジャーリーガーとしての生き残りを賭けて戦うことになるマイナー契約招待選手(non roster invitee)。果たして何人が開幕ロースターに残ることができるでしょうか。頑張ってください(何人かどうしても応援する気になれない選手もいますが・・・)。

Felipe Lopez (TB)
 いきなり出ました。応援する機にならない選手(笑)。09年にブリューワーズとDバックスでほぼフル出場し.310/.383/.427の成績を残してFA市場に打って出ましたが、1年100万ドルの契約しかオファーされず。そのカージナルスも結果が残せずシーズン途中で解雇。09年の成績が良かったことでタイプBのFAになることが見込まれていたことからレッドソックスがシーズン終了間際に契約し、オフに年俸調停を申請。これを受けていれば100万ドルを越えるメジャー契約を結べましたが、拒否。FA市場に再参戦したものの、結局メジャー契約を得ることはできず。レッドソックスもせっかく博打を打ったのにマイナー契約ではドラフト指名権はもらえません。誰も得をしなかったこの展開。何かがおかしいです。

Luis Ayala (NYY)
 昨季はDバックス、ドジャーズ、ロッキーズのAAAで登板。メジャー昇格はありませんでした。

Chad Cordero (TOR)
 2003年のエキスポスのドラ1。肩の故障からの復活を目指しずっと頑張っています。昨季は遂にマリナーズでメジャー復帰。メジャーでは結果を残せず解雇されましたが、メッツのAAAでは好投。奪三振率も故障前と比べて遜色ないですし、今季は復活するかも。

Tim Redding (LAD)
 昨季前半はヤンキースのAAAで投げていましたが、夏に韓国プロ野球のサムソン・ライオンズに移籍。ローテーション投手として、韓国シリーズでも第1戦の先発を任せられました。9試合に投げて1勝3敗、防御率5点台と結果は良くなかったようですが。

Shawn Hill (FLA)
 09年のキャンプでナショナルズから解雇された後入団したパドレスで開幕ローテーションに入りましたが、直後にヒジ痛を再発。そのまま消えてしまうかと思いましたが、10年9月にブルージェイズでメジャー復帰。4試合に先発して1勝2敗、2.61という成績。マイナーと合わせて76.2イニングを投げました。もしかして復活するのか?

Wily Mo Pena (ARI)
 ええ、あの大型扇風機です。メジャー出場は08年のナショナルズが最後ですが、昨季はパドレスのAAAで、わずか40試合で9本塁打.324/.390/.556という相変わらずの未完の大器ぶりを示していました。

Steven Shell (KC)
 09年途中にナショナルズから放出された後は、マリナーズのマイナーで先発したりブルペンで投げたり。昨季は防御率3点台半ばと悪くない成績でしたがメジャー昇格はならず。

Mike Hinckley (TOR)
 09年にナショナルズを解雇された後、シーズンの残りはレンジャーズ傘下で、昨季はオリオールズ傘下で、いずれも防御率3点台のまあまあの成績。

Mike O'Connor (NYM)
 09年はナショナルズの後、パドレス、ロイヤルズと渡り歩き苦労しました。昨季は、メッツのAAAでブルペン投手として51試合に登板して2.62/1.16と好投。メジャー昇格こそなりませんでしたが、奪三振率も高く評価は上がっている模様。チャンスがくるかもしれません。

Ryan Langerhans (SEA)
 獲得したMichael Morseが10年にブレイクして今春はレフトのレギュラーを争うのに対し、2年間で98試合に出場し.207/.328/.351は寂しい成績です。

Lastings Milledge (CHW)
 昨季はパイレーツのレフトとして出場機会を得、.277/.332/.380というまずまずの成績でしたが、年俸調停対象となったところであっさりノン・テンダー。25歳という異例の若さでFA市場に出ることになりましたが、結果はマイナー契約。問題児というタグがついて回っています。

Jesus Colome (COL)
 昨季はマリナーズで開幕ブルペン入りを果たしましたが、不振により6月に解雇。その後ドジャーズ、レンジャーズのマイナーで投げましたが、ダメでした。

Joe Beimel (PIT)
 09年のフラッグディールで移籍したロッキーズで、その年はあまりよくありませんでしたが、再契約した昨季は71試合に投げて防御率3.40と奮闘。にもかかわらず、メジャー契約はどこからもオファーされず、パイレーツとマイナー契約となりました。メジャーに上がれる可能性は高いと言わされていますが。

Anderson Hernandez (HOU)
 ただ同然でメッツにトレードされてから、インディアンズへ、アストロズへと2度もウェイバーでクレームされて移籍していきましたが、どこに行っても結果を残せず。最後に解雇されたアストロズとマイナー契約を結びなおしました。

Ronnie Belliard (NYY)
 09年の終盤にトレードで行ったドジャーズでよく打ち、再契約を得ましたが、10年は全くく期待はずれ。9月に解雇されました。

Josh Bard (SEA)
 09年もマリナーズとマイナー契約から始めましたが、5月にはメジャーに復帰。控え捕手としてそれなりに出場機会を得ました。シーズン終了後にリリースされましたが、マリナーズと再契約に合意。

Mike MacDougal (LAD)
 09年に一時クローザーを務めましたが、シーズン終了後ノン・テンダーFA。マーリンズと契約したもののスプリングトレーニング中に解雇され、ナショナルズと再契約も、マイナーでも結果を出せずまた解雇。その後カージナルスと契約し、7月にメジャーに復帰してシーズン終了まで過ごしましたが、8月28日にナショナルズ相手に6失点するなど結果は散々でした。

Willy Taveras (COL)
 ナショナルズからリリースされた後、フィリーズ、レンジャーズ、ブレーブスとマイナー契約とリリースを繰り返しましたが、AAAでも打てませんでした。07、08年にキャリア最良の成績を残した(08年は盗塁王にもなった)ロッキーズと再契約。

Brian Bruney (CHW)
 ぼろぼろに打たれてナショナルズを解雇された後、メッツとブリューワーズのマイナーでちょっとだけ投げていました。この人もあまり応援する気になりません。

Adam Kennedy (SEA)
 Desmond、Espinosaの台頭によりすっかりかすんでしまい、当然の如くオプションを破棄されFAに。メジャー契約を提示する球団はなかった模様です。

Willie Harris (NYM)
 メッツキラー(特に守備で)だったはずなのに、メッツと契約しちゃいました。25人ロースター入りのチャンスありと言われています。

Miguel Batista (STL)
 昨季はなにかとお世話になりました。マイナー契約なのに、MLB.comのDepth Chartではブルペン投手の7番目に名前があったりします。Adam Wainwrightの離脱で先発ローテーション入りも?

Pete Orr (PHI)
 08、09シーズンはいずれも故障者の穴を埋めるような形でナショナルズのメジャーでプレーしましたが、昨季はいよいよSyracuse(AAA)でフルシーズン過ごすことになり、オフにマイナーFAとして退団。もう31歳、典型的なAAAA選手です。

Jason Bergmann (BOS)
 昨季は4月に4試合の登板で結果が悪くDFAされて、マイナー行き。AAAでは2.84/1.20と好投しましたが、メジャーへの声はかからず、シーズン終了とともにマイナーFAとして退団しました。レッドソックスとはまた競争の厳しいところに行ってしまいました。

2011年2月25日金曜日

元ナショナルズの近況(1)

 ナショナルズの初戦は来週月曜日とちょっと遅いのですが、今日のジャイアンツ対Dバックス戦から、スプリングトレーニングの試合が始まりました。これから3月末の開幕まで、各球団で開幕25人ロースター入りをめぐっての熾烈な競争が展開されます。

 今春のナショナルズのキャンプに参加している選手については、これから日々フォローしていきますが、何人かの元ナショナルズ(このブログを始めてからの3年間にナショナルズを退団していった選手たち)が他球団のマイナー契約招待選手になっているとの報道に接し、この機会に主な選手の近況についてまとめてみました(主な退団選手の一覧はこちら)。

 まずその前に、スプリングトレーニング参加選手たちについて制度的な背景を説明しておきます。

 MLBでは各球団がメジャー契約(少なくとも、メジャー最低保証年俸:約4000万円が支払われます)を結べる選手は40人、シーズン中にベンチ入りできる選手はその中から25人と定められています(DL制度については割愛)。ですが、スプリングトレーニング開始時点では各球団とも50~70人の選手が参加しています。メジャー契約を結んでいる40人ロースターの選手に加え、マイナー契約招待選手(non roster invitees)が参加しているからです。招待選手というのは、マイナー契約ながら、球団からメジャー契約の選手たちと一緒にスプリングトレーニングに参加することを認められた選手です(それ以外のマイナー契約だと、マイナーリーグの選手たちのスプリングトレーニングに参加します)。

 ただ、招待選手にも内実は2種類あります。1つは期待のプロスペクト。まだ40人ロースターに入れるほどではないが将来を嘱望されている選手に、メジャー選手と過ごすという経験を積ませることが趣旨です。今季のナショナルズでは、Derek Norrisがこれに当ります。もう1種類は、オフにメジャー契約を得ることはできなかったものの、開幕25人ロースター入りを目指してチャレンジする権利を与えられた選手。若くても実力が微妙な選手(オフにDFAされた先発4人Atilano、Chico、Martis、Martin)もいれば、キャリアの終盤に差し掛かっている元一流選手(Matt Stairs)もいます。球団側からしてみればうまくいけば儲けもののお試し期間といった感じですが、選手側は選手生命がかかっているので必死のはずです。実際に招待選手から開幕ロースター入りを果たすのは各球団ともせいぜい2、3名といったところです。

 前置きが長くなりました。つまり、元ナショナルズの選手は、今も40人ロースターには入っている選手、マイナー契約招待選手として生き残りを賭けている選手、まだFAで仕事を探していたり、引退もしくは消息不明でMLB球団に所属していない選手と、大きく3つに分かれています。

 今日はまず、40人ロースター選手です。(基本的に退団した順)

Jon Rauch (TOR)
 昨年はツインズで21セーブを記録。終盤は、やはりナショナルズから行ったCappsがクローザーに入ったためセットアップに回りましたが、防御率3.12は立派。ALDSでも登板。FAとなりブルージェイズと1年375万ドルの契約を結び、やはりセットアップとして期待されています。

Brian Sanches (FLA)
 珍しく、もったいなかったなあと思う選手。08年にAAAのオールスターに選ばれるほど結果はマイナーで残しましたが、シーズン序盤に昇格した際にダメだったこともあり、オフにマイナーFAとして退団。ところが、マーリンズでは過去2年間で計108試合に登板して防御率2.40と大奮闘。今季もチーム構想に入っています。

Joel Hanrahan (PIT)
 獲得したBurnettが好投しているので、(MilledgeとMorganの要素を加味してもしなくても)ナショナルズとしては成功トレードと思われていますが、成績を比べてみると全く遜色ありません。両投手とも成績を向上させるとは、まさに理想的なトレードだったと言えます。今季はクローザーとして起用される可能性が高くなっています。
Hanrahan 105G (4W 2L 6SV 25HD) 101.0IP 137K 46BB 3.03/1.26
Burnett 106G (2W 8L 3SV 25HD) 88.1IP 82K 33BB2.45/1.12

Emilio Bonifacio (FLA)
 内野でも外野でもレギュラーにはなれませんでしたが、スーパーサブとしてなんとか生き残っているという感じです。

Austin Kearns (CLE)
 昨季はFAとしてインディアンズと契約し、前半戦は主にレフトでレギュラーとして84試合の出場で.272/.354/.419という好成績を残し、フラッグディールでヤンキースにトレードされるほど価値を上げました。しかし、ヤンキースでは成績を落とし、プレーオフのロースターには入れず。オフにFAとなり再度インディアンズ入り。Sizemoreが復帰してくれば、4番手の外野手となる見通しです。いちおうキャリアを再生していますね。

Matt Capps (MIN)
 フラッグディールで移籍したツインズでは、ナショナルズでの成績を上回る好投で、クローザーとしてチームのプレーオフ進出に貢献。年俸調停3年目(最終年)で710万ドルという高額で再契約しました。TJ手術で1年離脱していたJoe Nathanの調子しだいですが、現時点では今季もクローザーと目されています。

Adam Dunn (CHW)
 守備機会を求めていたはずですが、Paul Konerkoもいるので、ほぼ専属DHとなる見通し。球場的にはホームランが増えても不思議はありませんが、さて。

Scott Olsen (PIT)
 年俸調停対象でしたが解雇され、パイレーツと契約。先発ローテーションの枠を争う立場です。どうせなら25人に残って、ナショナルズ戦で投げて欲しいな(で、打たれる)。

Joel Peralta (TB)
 FAで主力が抜けて弱体化し、クローザーも決まっていないレイズのブルペン。Peraltaが昨季のような投球ができればクローザーも夢ではありません。

Wil Nieves (MIL)
 メジャー契約を結べたと喜んでいたのもつかの間。ブリューワーズのキャンプにはメジャー契約の捕手が4人もいて熾烈な競争にさらされています(→正捕手と目されていたJonathan Lucroyが手の故障で出遅れで、チャンスが広がりました)。頑張ってね。

Josh Willingham (OAK)
 4番レフトとか言われ、主軸として期待されています。故障なく過ごせるかどうかが全てでしょうね。

Justin Maxwell (NYY)
 40人ロースターには入っていますが、さすがに層の厚いヤンキースで25人に残るのは難しそうです。オプションもないので解雇されちゃうのかな。なんていう意見を吹き飛ばすスプリングトレーニングになればいいんだけどなあ。

Juan Jaime (ARI)
 まだシングルAでしか投げたことなく2010年は全休していた投手なので、何とも言えません。故障は完治しているのでしょうか?Dバックスが40人ロースターに置き続けていることが驚きです。

Aaron Thompson (PIT)
 こちらも実質AAまでしか上がってきていません。しかも昨季は結果を残せていませんでした。

2011年2月24日木曜日

Desmondに期待されるリーダーシップ

 水曜日の練習前にRiggleman監督が、リーダーシップを期待する3人の選手とミーティングを持ち、今季のベンチ、クラブハウスにおけるルール・方針について意見を聞いたそうです。注目すべきはその顔ぶれが、Ryan Zimmerman、Jason Werth、Ian Desmondの3人だったこと。Zimmermanは当然として、Werthもチーム1の高給取りとしてそうした役割を期待されるのも分かります。

 意外だったのは、この2人とともにDesmondが呼ばれたこと。ようやくルーキーのタグが取れたばかりで年齢もまだ25歳。練習、試合に臨む真摯な姿勢で、ベンチ内での立場を確立したようですが、驚きです。オフにトレードバイトとして名前が挙がったときなどに、リーダーシップもありフロントはチームの中心選手と考えている(だからトレードするはずがない)というような報道を何度か見ましたが、そこまで信頼されているとは思いませんでした。エラーが多いとか、出塁率が低いとか、まだまだグラウンド上で向上する余地がある選手ですが、これからはちょっと違う目で見なきゃいけないかな。

 その他のニュース。

-28日のメッツとのスプリングトレーニング初戦(アウェイ)にBryce Harperが途中出場する予定とのこと。要チェックです。(アメリカ居住者は、同日夜9時30分からMLB Networkで録画中継を見ることができます。)

球団HPで16人のドミニカ共和国とベネズエラ出身の若者と契約したことが発表されました。この季節になると思いだすのが2年前のあの事件ですが、以来、球団として中南米地区スカウト陣の抜本的立て直しに取り組んできました。1つの成果がYunesky Mayaとの契約でしたが、今回は思い切って大量に契約しました。

RHP: Gilberto Mendez (18), Anderson Martinez (18), Felix Moscat (20)
LHP: Joel Barrientos (17), Brian Escolastico (18) Hector Silvestre (18)
C: Raudy Read (17), Pedro Severino (17), Jorge Tillero (17)
1B: Arialdi Peguero (18)
SS: Yewri Guillen (18)
3B: Diomedes Eusebio (18)
OF: Randy Novas (17), Wilman Rodriguez (19), Dioncio Rosario (17), Juan De Los Santos (17)

 オフィシャルHPで特筆されているのが、ともにドミニカ出身の17歳のRaudy Reed捕手とRandy Novas外野手。2人とも、守備が良く、打撃、それもパワーも期待と書かれています。まだ17歳なのであくまで素質として、でしょうけど。まずはドミニカリーグでスタートでしょう。米本渡上陸目指して頑張ってください。

2011年2月23日水曜日

BA: Top 100 Prospect: Harperが1位!!

 恒例のBAのトップ100プロスペクトが発表され、Bryce Harperが堂々の1位にランクされました。(元記事)。2位のTrout(2010年のBAのMinor League Player of the Year)とは僅差だったのことです。

1. Bryce Harper, of, Nationals
2. Mike Trout, of, Angels
3.
Jesus Montero, c, Yankees
4.
Domonic Brown, of, Phillies
5.
Julio Teheran, rhp, Braves
6.
Jeremy Hellickson, rhp, Rays
7.
Aroldis Chapman, lhp, Reds
8.
Eric Hosmer, 1b, Royals
9.
Mike Moustakas, 3b, Royals
10.
Wil Myers, of/c, Royals

 ナショナルズからは他に3人。前年からはStrasburgとStorenが卒業し、Norris(前年38位)だけが引き続きランクイン。当時はツインズにいたRamosも58位でランクインしていました。過去3年は3人、1人、3人と推移してきましたので最多になります。

66. Danny Espinosa, ss/2b, Nationals
72.
Derek Norris, c, Nationals
96.
Wilson Ramos, c, Nationals


 この他、質問に回答する形で以下のBAの記者の見方が示されていました。
・HarperをTroutの上にランクした理由はimpact powerの違い。
・Ramosは捕手としてメジャーでレギュラーになれる素材。オールスターの可能性もある。守備ではNorrisを上回る。打者としても、パワーと選球眼では劣るが、その他ではNorrisを上回る。
・ナショナルズの選手の次点はA.J. Cole。ただ、そんなに近くない。(12月に発表されたナショナルズのトップ10ではColeがRamosの上にランクされていました。不整合性の理由は不明)

 トップ10を見て、8~10位にロイヤルズの選手が3人並んでいることに驚かされますが、全体ではなんと9人がランクイン。この他、レイズが7人、ブレーブスとヤンキース(いつの間に)が6人、ナショナルズの4人は、ブルージェイズ、フィリーズ、レッズ、インディアンズ、ツインズと並び、5位タイとなります。ランクインなしは、ブリューワーズのみ。Marcum、Grenkieのトレードで使い果たしてしまったということでしょう。

2011年2月22日火曜日

Riggleman 監督の訓示

(写真:Nats320)

 今日からいよいよ全体練習開始。ということで、恒例の全員(遅れているHenry RodriguezとElvin Ramirezを除く)でのミーティングがありRiggleman監督から訓示がありました。伝えられているメッセージはとてもシンプルです。

"There's a tremendous amount of talent in the room here. With that talent, expectations get raised. Let's meet and exceed those expectations."

 そうです、ファンはみんな期待してますよ。

 その他のニュース。

・Bryce Harperが初のLive Batting Practice(メジャーキャンプに参加している投手を相手にした打撃練習。昨日はコーチが投げていた)。対戦したのは、Shairon MartisとBrian Broderick。両者からヒット性の当たりも打ちましたが、空振りもあったととのことです。

・そのHarper。今日は記者に対して発言。球団は既にマイナーで開幕を迎えさせる方針を固めているようですが、本人は「マイナー行きを命じられるまでは、メジャーキャンプにいる以上、開幕ロースター入りを目指す。球団の判断が難しくなるほどの結果を残したい」と意気込みを示しました。いいですね。また、カレッジまでは捕手としてプレーしていたこともあり、Pudge Rodriguez(Harperが生まれる1年以上前にメジャーデビュー済みだったりします)について、「パッジファンとして大きくなった。小さいころからパッジのことは大好きだったよ」と言って、一緒にキャンプで過ごせることに喜びを示していました。これもOK。しかし、「I love the Yankees. 小さいころからずっとヤンキースが好きなんだ(現在完了形)」とコメントしたことは全く頂けません。こらこら。別の球団に入団したという自覚はあるのか。記者に突っ込まれて、「そうだね、ヤンキースを倒したいと思う。それは確かだ。ヤンキースを倒すことができれば、ヤンキースが勝ち続けるのを止めることができれば、それは素晴らしいことだろうね(仮定法)」と多少軌道修正していますが、将来(FA、まあちょっと気が早いですが)を考えると心配なコメントです…。 よりによってヤンキースとは。 (元記事はいろいろありますが、とりあえずWPのAdam Kilgoreさん

・John Lannanもオフの肉体改造して登場したようです。軟投派ですが、しっかりオフにトレーニングしてくるのはいいことです。

・写真をいろいろ見ていてこんながありました。今回はWerthにつながれているMorgan。これ、何のトレーニングになるのか知ってる人いますか?

(写真: Mark Zuckerman)

Harper 始動

 全体練習は明日(火曜日)からですが、今日からHarperが打撃練習を始めました。40スイングで作越え4本というのが多いのか少ないのかはよく分かりませんが、体格も堂々たるもので、周囲のベテランの中で存在感を放っていたようです。
 

(写真:Adam Kilgore-WP)

 スプリングトレーニングでの起用法について、Riggleman監督から、①途中出場で7~10試合。その後はマイナーキャンプに移る。②ライトを中心にレフトも守らせる。というコメントがありました。あくまで、見て聞いて、経験を積むということに主眼が置かれているようです。とにかく、楽しみにしましょう。
 
 その他のニュース。

・王建民が調子を上げてきました。最初の登板で散々に言われましたが、2回目、そして今日の3回目のブルペンセッションでは、周囲の投手とひけを取らない内容だったとのこと。無理してなければいいけど。

・Cole Kimballが存在感を示しています。いい体格から、既に90マイル台後半の速球を投げているとのこと。初のメジャーキャンプで力が入り過ぎてつぶれなければいいのですが。こちらも、ちょっと心配。

2011年2月21日月曜日

2011 Spring Training Outlook 1 (SP) →(更新)AtilanoをDFA

2/16 更新(さらに2/21更新)
 Luis AtilanoがDFAされました。これで一連のFA選手との契約に伴う40人ロースターの整理が完了することになりましたが、スプリングトレーニング直前(集合日も過ぎて身体検査の日)になってのDFAとはいかにも気の毒です。昨年はメジャーデビュー戦でLincecumを相手に勝ち星を挙げるなど活躍してくれたこともあり、個人的には応援している投手でした。ヒジの状況が悪かったということでしょうか・・・。このまま終わって欲しくない選手です。(リリース、トレード、マイナー契約のいずれとなるかは未定です。→結局ウェイバーを通り、ナショナルズとマイナー契約。スプリングトレーニング招待選手となりました。)

****************
2/9 オリジナル
 いよいよスプリングトレーニングが近づいてきました(投手と補手の集合が2月15日に予定されています)。ポジションごとに、昨季終了からのロースターの動きと、スプリングトレーニングの見所を紹介しておきたいと思います。初回は先発投手。

【オフの動き】
(退団)Scott Olsen(DFA)
(入団)Tom Gorzelanny(Trade from CHC), Brian Broderick(Rule 5 from STL)

 オフの始めにMike Rizzo GMが掲げた最重要課題がフロントライン先発投手の獲得でしたが、上記の他には、一度Non-Tenderした王建民と比較的安く再契約しただけ。1月後半になってGorzelannyのトレードをまとめましたが、せいぜい先発4番手投手。十分な成果を上げたとは言い難い結果となりました。フロントとしては、Cliff Leeにも積極的なオファーを行い、ロイヤルズとの間ではZack Greinkeのトレードに向けてかなり煮詰めた交渉を進めていたようですが、いずれも結実しませんでした。Greinkeには「優勝できそうにない」という理由で契約拒否条項を発動されてしまいました。好意を持って応援していただけに、なおさらがっかり。My Enemy Number 2に指名してやるっ。My Enemy Number 1 とはほとんど対戦がありませんが、同リーグのブリューワーズとは対戦が多くありますので俄然力が入ります。

【スプリングトレーニングの見所】
(40人ロースター)
John Lannan
Livan Hernandez
Jordan Zimmermann
Tom Gorzelanny
Jason Marquis
Yunesky Maya
Craig Stammen
Ross Detwiler
Brian Broderick
Chieng-Ming Wang
Stephen Strasburg
(マイナー契約招待選手)
Luis Atilano
Matt Chico
Shairon Martis
J.D. Martin

 昨季終了時からほとんど変わらない戦力でスプリングトレーニングに入ります。開幕投手はLivanが有力視されていますが、個人的にはLannanの3年連続を応援したい(ナッツファンの中でも少数意見です)。一昨年昨年とも開幕戦では打ち込まれましたが、今季の開幕戦の相手は相性のいいブレーブスなので任せたい。好投して実力で奪取してください。TJ手術からの完全復活なるかが注目されるZimmermann。開幕投手の候補にあげる向きもありますが、今季中にエース級の投手にまで成長してくれればいいので春はしっかり調整してくれれば十分。くれぐれも無理をしないで。ここまでの3人は確定でしょう。続く2枠も、契約から言ってローテーションに入ってもらわなければ困るMarquis、オプション切れのGorzelannyが有力視されています。

 ウィンターリーグでの快投(ドミニカ・リーグ最優秀投手)で評価が急上昇したMayaも可能性は十分ですが、急ぎすぎた昨季の反省を踏まえAAAでいくらか投げさせるのではないでしょうか(オプションもありますし)。DetwilerとStammenにも期待したいところですが、ブルペンに回らなければ2人とも開幕はAAAかな。個人的には、開幕はAAAでもいいので、もうしばらくはブルペンに回さず先発として見ていってほしいと思っています。Atilano以下のチャンスはかなり小さいでしょうね。王建民がどれだけ投げられるかは1つの注目点。

 過度にオープンな競争が展開されてきた過去のスプリングトレーニングに比べ、かなり絞られた状況でスタートします。その一点だけでも、チームとしてまともな戦力になってきたといえるのではないでしょうか。

【開幕予想】
Lannan, Livan, Zimmermann, Marquis, Gorzelanny

2011年2月19日土曜日

Bryce Harperもキャンプ地到着


 Bryce Harperがキャンプ地に到着したとの報道。写真はないのかー、と探しましたが、見つかりませんでした。で、見つかった写真がこれ。

(写真: Mark Zuckerman)

 Pudge Rodriguez(39歳)に飼われているDerek Norris(22歳)?まあ何かのトレーニングなんだと思いますが、よく分かりません(笑)。Riggleman監督がそのPudgeを開幕戦の捕手に指名。こちらもずいぶん気の早いことで・・・。大ベテラン、故障なくキャンプを終えてくれることを願います。

 その他のニュース。

・野手の集合日は明日日曜日ですが、上述のHarperを含め、Alberto Gonzalez, Alex Cora, Matt Stairsの3人以外は既にそろっているそうです。 →3人とも姿を見せ、野手は全員そろいました。

・逆に既にそろっていなければならない投手陣ですが、Henry RodriguezとElvin Ramirezの2人が、ビザ発給の遅れのため、そろって母国ベネズエラで足止め。むろんベネズエラでトレーニングはしているようですが、2人とも新チームでの出遅れ、気が気じゃないでしょうね。

・28日のオープン戦初戦(対メッツ)はマイナー契約のChad Gaudinの先発予定とRiggleman監督が明言。Gaudin、せいぜいロングリリーフかと思っていますが・・・。翌3月1日の第2戦にLivanが登板予定。

2011年2月18日金曜日

スプリングトレーニング始動、Strasburgもキャッチボール

(写真:David J. Phillip - AP)
 
 いよいよスプリングトレーニングが始まりました。写真にある通り、Stephen Strasburgも元気に参加。15メートルほどの距離でのキャッチボールができるまでには回復しており、ここまでは順調。TJ手術からの復帰は、通常1年から1年半かかると言われており、昨年の9月初めに手術を受けたStrasburgのメジャー復帰は早くても今年の9月となります。とにかく、焦らずしっかりリハビリをがんばってくれればいいのですが、元気な様子を見ると嬉しくなります。
 
 いろいろニュースが入ってきています。

・Riggleman監督が、ほどのことがない限り開幕投手はLivanと明言しました。ずいぶん早い判断ですが、仕方ないのかなあ。

・王建民が、開幕に間に合わない見通しと自ら発言。最初のブルペンセッションを行いましたが、並んで投げた他の投手に比べて明らかに球速も遅く、力がこもっていなかった模様です。

・Roger Bernadinaがオフのトレーニングでものすごい筋肉を付けて登場。昨年終盤の失速を繰り返さないため、とのこと。期待していいのかな。

(写真:Jonathan Newton -WP)

2011年2月15日火曜日

2011 Spring Training Outlook 5 (OF)

 いよいよ球春到来。今日が集合日となっている投手、捕手のみならず、野手もキャンプ地に続々と集まっているという情報が入ってきました。Jason Werthは、入団会見時にはすっぱり剃り落していたひげをしっかりたくわえて登場とのこと。最後は、そのWerthをはじめとする外野手です。

【オフの動き】
(退団)Josh Willingham (Traded to OAK), Willie Harris (FA)
(入団)Jason Werth (FA), Rich Ankiel(FA)

 このオフの最も動きの激しかったのが外野手でした。まず12月上旬のウィンターミーティング直前にWerthとの7年契約で球界をあっと言わせました。6年目や7年目に不良債権になることは覚悟の上でフロントが決意を示したものであり、ファンとしては少なくとも現時点では素直に評価したいと思います。さらに、年末にはWillinghamをアスレティックスにトレード。Ankielも控えとしては実力十分の打者であり、また守備の評価も高い選手。守備力を重視するというフロントの方針がはっきり見えた一連の動きでした。

【スプリングトレーニングの見所】
(40人ロースター)
Jason Werth
Roger Bernadina
Nyjer Morgan
Michael Morse
Rich Ankiel
Corey Brown
Bryce Harper
(マイナー契約招待選手)
Matt Stairs
Jonathan Van Every
Jeff Frazier
Laynce Nix

 なんといっても最大の話題は、Bryce Harperがメジャーの投手相手にどれだけ通用するか。まだアリゾナ秋季リーグ以外での経験つまり正式なマイナーリーグの成績が全くないHarperですが、メジャー契約を結んでいることでスプリングトレーニングには参加します。フロントも出場機会を与えると明言。アリゾナ秋季リーグでは十分通用することを見せましたが、果たして。楽しみでなりません。とはいえ、守備(ライト?センター?ファースト?)をしっかり勉強する必要もあり、どんなに打ってもHarperが25人枠に入ってくる可能性は限りなく低いのが現実です。Willinghamとのトレードで来たCorey Brownも然り。こちらは将来センターを任せられるほどに育ってくれれば最高なんですが、まずはAAAでしっかり結果を残し、秋の昇格を目指して欲しいところです。

 話を開幕ロースター争いに戻しますが、5人の枠は、Werth(右)、Morgan(左)、Bernadina(左)、Morse(右)、Ankiel(左)でほぼ確定でしょう(マイナー招待選手は、5人のうちの誰かが故障離脱するか首脳陣に有無を言わせないような成績を残さなければ無理でしょう)。

 残るは、Werth以外の選手のレギュラー争い。鍵を握るのはMorganでしょう。フロントは1番センターと明言していますが、昨春のような成績(.224/.269/.245)は許されません。少なくとも、昨季.200/.280/.252と全く打てなかった左投手を攻略できることを示さなければ、Morganの起用は右投手が先発時に限定し、左投手が先発するときは(Ankielも左投手は打てないので)Jerry Hairstonが起用されるかもしれません。あるいは、Werthがセンターに回り、Morseにライトを守らせることになる可能性もあります。個人的には、昨季のMorganのパフォーマンス(野球成績のみならずその他言動を含め)にはほとほと嫌気が差していますので、代走要員として扱えばいいと思っています。他方で、昨季後半は失速したものの、Bernadinaには守備を含め大いに期待しているのでフル出場して欲しいと思っています。つまり、右投手が先発時はBernadina-Ankiel-Werth、左投手が先発時はBernadina-Werth-Morseという布陣が個人的には理想です。

【開幕予想】
Werth, Bernadina, Morgan, Morse, Ankiel

2011年2月13日日曜日

2011 Spring Training Outlook 4 (IF)

 ポジションごとにしようかとも思いましたが、内野手と外野手に分けるだけにします。

【オフの動き】
(退団)Adam Dunn (FA→CHW), Adam Kennedy (FA)
(入団)Adam LaRoche (FA), Jerry Hairston(FA)

 どうでもいいことですが、アダムだらけ・・・。Dunnは再契約への多くのファンの期待もむなしく、FAとしてホワイトソックスに行ってしまいました。守備機会を求めていたDunn。ホワイトソックスはPaul Konerkoとも再契約してしまいましたので、おそらくDHでの起用がほとんとどなるでしょうが頑張ってください。応援しています。で、一塁を守ることになるのがFA加入のLaRoche。打撃ではDunnに比べるべくもありませんが、守備でさすがと言わせてください。控え野手としてHairstonがFA加入。内野だけではなく外野もほとんど守れますが、あまりバットには期待できません。

【スプリングトレーニングの見所】
(40人ロースター)
Adam LaRoche
Danny Espinosa
Ryan Zimmerman
Ian Desmond
Alberto Gonzalez
Jerry Hairston
Chris Marrero
(マイナー契約招待選手)
Alex Cora
Michael Aubrey
Brian Bixler
Kevin Barker

 Espinosaがよほどの打撃不振に陥らない限りレギュラー4人は確定。最初の注目はそのEspinosaが、オフに受けたHamate Bone除去手術から回復し影響なくプレーできるかどうかということでしょう。Espinosaがダメとなると、Hairston、Gonzalezしか候補が残りませんが、どちらもレギュラーとしては力不足であり、一気に暗雲が漂います。

 控え候補のHairstonとGonzalezは2人とも多くのポジションをカバーできます。仮にEspinosaがマイナースタートとなる場合には、Coraが控えているという形です。Morseもファーストとして使われる可能性があります。

 個人的に大いに注目しているのが、秋に40人ロースター入りとなったMarreroがどれだけの打撃を見せるかという点。元トッププロスペクトですが、ファーストは今後2年間LaRocheにブロックされる形になり、トレード・バイトとしての噂がちらほら。守備が悪いと言われていますが、まずはバットでフロントあるいは他球団にアピールできるでしょうか。個人的には当ブログを立ち上げた2008年時点での球団ナンバーワンプロスペクトだっただけに、このチームで大成してくれることを願っています。今季の開幕はAAAが濃厚ですが、LaRocheをトレードで出すことが真剣に議論されるような活躍を期待しています。

【開幕予想】
LaRoche, Espinosa, Desmond, Zimmerman, Hairston, Gonzalez

2011年2月11日金曜日

2011 Spring Training Outlook 3 (C)

 続いて捕手。楽しみな若手が多く、故障さえなければ層の厚いポジションとなっています。

【オフの動き】
(退団)Wil Nieves (Non-tender FA→MIL)

 年俸調停対象2年目でnon-tenderとなりブリューワーズと契約したNievesが退団。マイナー契約でナショナルズに残留してくれないかなと思っていましたが、メジャー契約を結べたことを祝福したいと思います。これからも応援しています。

【スプリングトレーニングの見所】
(40人ロースター)
Ivan Rodriguez
Wilson Ramos
Jesus Flores
(マイナー契約招待選手)
Derek Norris
Jhonatan Solano
Carlos Maldonado

 実績から言って2年契約の2年目となるPudge Rodriguezは確定。RamosとFloresがもう1つの席を争います。Pudgeとの関係は、控えというより併用となる見込みです。Ramosが23歳でFloresが26歳と2人ともまだ若く、打撃も期待でき、正直言って甲乙付け難いです。故障で過去2年を棒に振ってきたFloresでしたが、ウィンターリーグでは健康にプレーできるところを示し.322/.365/.460と結果も残しました。ところがRamosは.322/.390/.567とさらに上回る成績。どちらもオールスター級に育つ可能性があると言われていますが、そこまでは望みません。どちらかだけでいいので、しっかり今後数年を任せられる正捕手に育ってください。個人的には守備の評価も極めて高く、伸びシロが大きそうなRamosへの期待が大きく、しっかりPudgeに教育してもらえればと思います。全てが上手く運んだ場合には、Floresは適当な球団へトレードしてあげることが本人のためでしょう。まあ、これまでの故障歴からすると、かなり夢のようなベストシナリオですが。

 マイナー招待選手にDerek Norrisの名前があります。あくまで捕手の枚数が足りないために呼ばれたということでしょうが、それでもこの経験は貴重でしょう。22歳と若く今季はAAでの開幕が予想されますが、スプリングトレーニングでどういう数字を残すか楽しみです。

【開幕予想】
Pudge, Ramos

2011年2月10日木曜日

2011 Spring Training Outlook 2 (RP)

 続いてブルペン。昨季は30球団最多の545.2イニングと酷使されながら、防御率3.35は同5位と頑張ってくれました。その疲労が出なければいいなと思っています。

【オフの動き】
(退団)Joel Peralta (Non-tender FA→TB), Tyler Walker(FA), Miguel Batista (FA)
(入団)Todd Coffey (FA), Henry Rodriguez (Trade from OAK), Elvin Ramirez (Rule 5 from STL)

 主力で退団したのはPeraltaのみ。年俸調停対象でしたが、希望に大きな差があることがはっきりしていたためnon-tender。レイズと契約してしまいました。獲得したのは、FAのCoffey、Willinghamのトレードで来たHenry Rodriguez、ルール5のElvin Ramirezなど。Coffeyはそこそこ実績のあるベテランですがクローザーの荷は重い。Rodriguezは100マイル超が魅力の投手でクローザー候補としても名前が挙がっています。Ramirezはウィンターリーグでの好投で評価を上げました。Batistaの代わりとなるスウィングマンがいないと言えばいませんが、代わりがきく役割であり全体としては強化されたと言えそうです。

【スプリングトレーニングの見所】
(40人ロースター)
Tyler Clippard
Sean Burnett
Drew Storen
Doug Slaten
Henry Rodriguez
Todd Coffey
Collin Balester
Garret Mock
Atahualpa Severino
Adam Carr
Cole Kimball
Elvin Ramirez
(マイナー契約招待選手)
Joe Bisenius
Tim Wood
Ryan Mattheus
Cla Meredith
Chad Gaudin
Josh Wilkie

 まずクローザー争いが展開されることになります。候補は、Storen、Burnett、Rodriguez、Clippardの4人。昨季終盤はStorenがセーブ機会で登板することが多かったのですが、信頼感に欠けたのも事実であり、現時点では他の候補と同じ立場。実力でクローザーの地位をつかみ取ってくれることを期待します。剛速球のあるRodriguez、左右とも苦にしないBurnett、三振が取れるClippardには、相手打者とそれぞれの調子を見ながら7、8回をしっかり抑えてくれることを期待したい。役割はともかく、この4人が盤石ならブルペンは安心。しっかり仕上げてそろって開幕を迎えてください。

 残る3~4の席はマイナー招待選手まで含めての競争。実績、契約から言うと、Coffey, Slaten, Balesterが有力視されますが、ルール5のRamirezにも期待しています。スウィングマン候補にはBalesterの他、Stammen、マイナー契約のGaudinの名前も挙げられます。アリゾナで好投したCarrとKimballの2人が40人ロースターに入っているのでスプリングトレーニングにも参加します。オプションがあるのでよほど快投しない限り開幕ロースター入りは難しいでしょうが、どれだけ通用するか注目です。

【開幕予想】
Storen(CL), Clippard, Burnett, Rodriguez, Slaten, Coffey, Balester

2011年2月2日水曜日

Justin Maxwell→DFA→Traded to NYY

2月2日追記
 ヤンキースとの間でトレードがまとまりました。層の厚いヤンキースではメジャー昇格すら難しいかもしれませんが、ウェイバー期間中のトレードなので引き続き40人ロースターに入っているわけで、チャンスはめぐってくるかもしれません。頑張ってください。
 
 交換相手で獲得したのは、Adam Olbrychowski(どう読むんでしょうね。オルブライチャウスキー?)。右投げのブルペン投手です。2007年ドラフト5順目で大卒入団で現在24歳。先発投手としては成績を残せず、2009年にブルペン転向。09、10年ともほとんどをA+で過ごし、まずまずという結果。WHIPやK/9を見ても期待は持っていません。タダよりはましという程度か。

************
1月29日オリジナル
 とうとうこの日が来てしまいました。Justin Maxwell外野手がDFAされました(他球団にクレームされるか、マイナー契約となるかは未定)。

 ナショナルズとなって最初の2005年ドラフト4順目で入団。といってもこの年のナショナルズは2人のタイプAのFA選手(Christian GuzmanとVinny Castilla…)と契約したため2順目、3順目指名権がなく、1順目のRyan Zimmermanに次ぐチームとしては2番目の指名。地元メリーランド州出身でメリーランド大学からの入団、ハーバードにも行けた学業成績ということもあり、大きな期待がかけられてきました。守備の評価は高く、打撃もマイナーではまずまずの成績を残し(特に出塁率と盗塁)、2007年にはセプテンバーコールアップでメジャーデビューを果たし、ますます期待が高まりました。

 しかし、メジャーの投手相手になると全く打てませんでした。何度も何度も何度もチャンスをもらいましたが、スプリングトレーニングを含めとにかく打てませんでした。AAAでは、昨季も.287/.390/.439と完全に攻略していましたが、メジャーではむしろ年々成績を落とし、通算.201/.319/.379という無残な成績が残っています。そして、故障癖。キャリアの大事なところで次々と故障してきました。昨年10月にも左ひじ(投げるほうの腕ではない)のTJ手術を受け、またも出遅れが予想されていました。

 残念ですが、来るべくして来た、という感じのDFAです。