2009年2月13日金曜日

Adam Dunnと2年2000万ドルで契約


 Adam Dunnの入団会見が開かれました。本当はナショナルズには行きたくなかったのではないかと言われていたDunn。当然、そのあたりについて質問を受けました。

"I definitely had doubts [about signing with the Nationals].When all this first came about, I was saying, 'Man, they lost 102 games last year,' and this and that. Coming into this offseason, I was sold on playing for a contender, playing for a team that's already proven themselves."

と正直な心境を語っていましたが、

“I can sit here with a straight face, and say this is where I wanted to be."

ともコメントしていましたし、「チームでは比較的年長なのでチームを引っ張っていきたい」という前向きでうれしいコメントもありました。Welcome to D.C.!!!

 さて、2年$20Mという契約額は、4年$56MというDunnの当初の希望額や昨オフまでの市場を考えると格安ですが、今オフの市場からするとまずまずといったところでしょう。Dバックスが契約をオファーしなかったためにドラフト指名権を失わないことは、この契約の評価を上げます。

 今季29歳となるスラッガー。昨季のナショナルズ打線に最も欠けていた長打力を補い、クリーンアップに入ることでZimmermanへのプロテクトとしての効果も期待されます。三振王ではありますが、打撃についてはあまり心配していません。三振か、四球か、ホームランか。少なくとも、ファンとして打席を見るのが楽しみな打者です。

 問題はポジションをどうするか。どこを守っても足を引っ張る選手なのでDHが本当はいいのでしょうが、ナ・リーグではどこかを守らざるを得ません。しかも、各ポジションとも一応は埋まっています。

 これまで主に守ってきたのはレフトですが、ナショナルズはこのオフにJosh Willinghamをトレードで獲得し、他にもElijah Dukes、Lastings Milledge、Austin Kearns、Willie Harrisと既に5枚はそろっていました。一塁には健康不安がずっと付きまとっているとはいえ、Nick Johnsonがいます。

 フロントはJohnsonをトレードに出そうとするのか。そうだとして、引き取り手が現れるのか。Johnsonの出塁率の高さと守備は一流であり、安売りする選手ではないのですが、今のマーケット情勢を見れば動くべきかもしれません。本人もトレードされることついて”That’s fine.”というコメントを出しています。いずれにせよ、トレード話が盛り上がるためにはスプリングトレーニングで健康な動きを見せてくれることが前提でしょう。

 トレードが成立しなければ、外野と一塁手とである程度ローテーションを組むことが考えられます。Dunnの出場を軸に、Johnsonか外野手の1人が休むという形です。ロースターが埋まりすぎることを思えば、Kearnsを一部年俸負担してでも出せれば出したいところ。あるいは相次ぐ怪我に見舞われた昨季を思えば、可能な限り厚い選手層で開幕してもいいのかもしれません・・・。

 ちなみに、アクタ監督は、昨日の会見の際に、Dunnのポジションについて問われ、「スプリングトレーニングが終わるときに、チームにとって何かベストか決めることになる。スプリングトレーニングでは、(Dunnは)一塁とレフトを守ることになるだろう」と答えています。

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