Tom Milone投手がメジャー初昇格。2008年のドラフト10順目入団の左腕(2008年組からはEspinosaに続く2人めのメジャーデビュー)。入団以来とにかく順調に成績を残してきましたが、何と言っても球威がないためプロスペクトランキングでの地位は低く、今季開幕前にはBAではなんとか16位に入っていますが、BPでは20位以内にさえ入っていませんでした。今季はAAAで開幕し、オールスターに選ばれる活躍。数字もますます安定し、奪三振率(9.4)は一流投手の水準、奪三振に対する与四球率(9.69)は信じられない水準を記録して、文句なしに今回の昇格を勝ち取りました。速球は90マイルに届くか届かないかという程度ですが、制球力とチェンジアップなどの変化球で討ち取ってきました。ナショナルズで言えばLannanタイプ、将来的にはホワイトソックスのMark Buehrleのように育たないかなと願っています。(なお、40人枠を空けるためにAdam LaRocheが60日DLに移りました)。
Tom Milone (2011 Season for Syracuse (AAA))
24G 148.1IP 16BB 155K 3.22/1.03
W8x-7 Mets Season 64-73(W1)
Milone 4.1IP 4ER 6H 0BB 2K 8.31
Milone 1/2 HR(1) R 3RBI
Zimmerman 2/5 2RBI .297
Flores 3/4 double R RBI .239
Desmond 2/4 HR(6) R RBI .245
さて、そのMiloneのデビュー戦。初回、2回と簡単に三者凡退に終え、2回裏、2-0とリードしてなお1死2,3塁の場面で迎えた初打席。内角高めに来た初球を振り抜くと打球はライトのナショナルズブルペンへ。初打席初球本塁打した投手ははメジャー史上7人目だそうです(過去6人もいたことが驚き!!)。ベンチに戻った後、カーテンコールで登場したMilone、ここまでは完全にヒーローでした。
しかし試合はまだ2回。メジャーリーグはそう簡単にではありませんでした。3回に初安打を打たれると、打順が2周り目になった4回、Nick Evansの2ランを含め4本の安打で4失点。5回1死1塁としたところで勝ち投手の権利を前にJohnson監督から降板を告げられてしまいました。まだ74球だったのでもうちょっと投げさせたようにも思いましたが、「滅多打ちされて自信を失わせることだけは避けたかった」というのがJohnson監督の判断の理由。確かにあの場面、モメンタムは完全にメッツに移っており、1塁走者のReyesが執拗に揺さぶっていましたのでそうなる可能性は十分ありました。右打者左打者問わず内より低めへの素晴らしい投球が何球もあったし(審判はストライクと言ってくれませんでしたが)、なにより無四球の期待通りの内容。次も期待しています。
試合は、メッツにいってしまったモメンタムを取り戻すことはできずに6回に追いつかれ7回に逆転を許す展開でしたが、1点ビハインドで迎えた9回裏に1死満塁からZimがバットを折りながらもライト前にぽとりと落ちる逆転サヨナラタイムリーという劇的な展開でした。1死2、3塁でBernadinaを敬遠しZimと勝負したメッツの采配に感謝です(笑)。
MVP: Ryan Zimmerman
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