2011年1月22日土曜日

Tom Gorzelannyをトレード獲得、Burgess, Morris, Hickを放出

1月23日 Gorzelannyの写真を追加。しかし、たれ目だな(笑)。

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オリジナル1月18日

 カブスからTom Gorzelanny投手をトレードで獲得。Michael Burgess外野手、A. J. Morris投手、Graham Hicks投手のプロスペクトと呼んでいいレベルの3人を放出しました。Burgessはトレードバイトとしてもう少し高く売れたのではないかという気もしますが、個人的には期待値が下がりつつあった3人でしたので好印象のトレードです。

Tom Gorzelanny (2010 for CHC)
29G (23GS) 7W 9L 136.1IP 68BB 119K 4.09/1.50

 28歳の左腕投手。2003年ドラフト2順目でパイレーツに入団。マイナーで好成績を残し2005年に22歳でメジャーデビュー。2007年には先発ローテーションを1年通じて守り、パイレーツという弱いチームにありながらチームトップの14勝(10敗)防御率3.88という好成績を残しました。ただ、翌年は不振でマイナー落ちも経験。ブルペンに回された2009年シーズン途中にカブスへトレードされました。今季はローテーション投手として開幕してまずまずの投球。途中、打たれてブルペンにも回りましたが、シーズン後半はまた先発していました。

 球威があり三振が取れるものの、制球に苦しむこともある点、フライボール系投手で被弾が多い点が欠点とされています。メジャーで打たれた2008年以降もマイナーでは支配的な投球ができているので、素材としては十分のはず。月並みな表現ですが、一皮向けてくれればというところ。スプリングトレーニングでは開幕ローテーションを争うことになります。実績から言えば有力ですが、疑問を差し挟む余地のない好投を期待したいですね。

Michael Burgess (2010 for A+, AA)
101G 442PA .262/.351/.430 12HR 5SB (A+)
21G 87PA .284/.391/.649 6HR 0SB (AA)

 2007年ドラフトのサンドイッチピック。2008、2009年にはBAのランキングで4位にランクされるなどトッププロスペクトとしてかなりの期待感がありましたが伸びきれず、2010年のランクでは9位に下がり、2011年はトップ10から落ちてしまいました(18位との情報あり。一方、BPやSickelsさんのランクでは以前としてトップ10に名を連ねていました)。長打と強肩が魅力の外野手に育つことが期待されていましたが、打撃に穴があり、三振が多いという欠点を克服しきることができませんでした。それでも2010年は前2年に比べて成績を向上させてAAまで昇格し、アリゾナ秋季リーグでもまずまずの成績を残していたのですが、まさにそのアリゾナ秋季リーグで、同じライトのポジションで被るBryce Harperに完全にスポットライトを奪われてしまったことが運命を決めたと言っても過言ではないでしょう。結局のところHarper、それに7年契約を結んだJason Werthがいる限りメジャーでの活躍の場はなさそうだということ。まだ株が高いうちにトレードバイトとして使おうとしたフロントの判断は理解できます。
 
A. J. Morris (2010 for Rk, A+)
4G(4GS) 14.0IP 3.21/0.71 10K 1BB (Rk)
23G(12GS) 72.0IP 3.88/1.31 61K 27BB (A+)

 
 2009年のドラフト4順目の右腕投手。大学4年時にはまずまず活躍していましたが、あまり期待は大きくありませんでした(少なくとも個人的には)。BA等のランキングでトップ10に入ったことはありません。入団から2年、順調といえば順調にステップアップ。昨季後半からブルペンに回りましたが、もともとブルペン適性があると言われていました。

Graham Hicks (2010 for A 他にSSで1試合登板)
15G(15GS) 66.2IP 5.26/1.64 58K 25BB


 2008年4順目、高卒入団の左腕。3人の中で一番大化けする可能性があるいっていいでしょう。大化け、という以上は今はダメということです。長身で球威はあるようですが、結果は残せていません。

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