08年ドラフト指名選手との交渉期限が16日午前0時で過ぎてしまいました。ナショナルズは、ぎりぎりまで交渉を続けたものの、1順目で指名したAaron Crow投手と合意に達することはできませんでした。双方の説明で数字が異なるため、本当のところはよく分りませんが、球団側の提示は最終的に350万ドル程度、Crow側の希望は440万ドル程度ということでしたが、その溝を埋めることができませんでした。
高額な契約を求め最後までナショナルズのために働いてくれようとしてくれなかったCrowにはがっかりです。しかし、それ以上にCrowの気持ちを変えることができなかったフロントに失望しています。下記の通り、全体4位で指名されたBrian Matuszが320万ドルで契約していることから球団側としては誠意を示した、ということのようですが、当日まで時間がかかったにせよほとんどの球団が期限内に契約をまとめ、トップ10指名で合意に至らなかったのは、ナショナルズだけです(全体でも20位のマリナーズと28位のヤンキースだけ)。ボーデンGMをはじめとするフロントの責任は重いと言わざるをえません。交渉力を疑います。
→8/17訂正:マリナーズも契約できるようなので、1順目で契約できなかったのはヤンキースだけ。ひどい(涙)。
上位指名11選手の契約額
1. TB Tim Beckham $6.15M
2. PIT Pedro Alvarez $6M
3. KC Eric Hosmer $6M
4. BAL Brian Matusz $3.2M
5. SF Buster Posey $6.2M
6. FLA Kyle Skipworth $2.3M
7. CIN Yonder Alonso $4.5
8. CWS Gordon Beckham $2.6M
9. WAS Aaron Crow (did not signed)
10. HOU Jason Castro $2.07M
11. TEX Justin Smoak $3.2M
今後ですが、Crowは独立リーグでプレーし、来年のドラフトで指名されることを待つようです。巷の評判では今年より指名順が上がることはないと言われています。来シーズンは、先日書いたStrasburgをはじめ投手のプロスペクトが上位に多いこと、交渉におけるレバレッジを失うこと、などを考えると、全体9位より指名順が上がるためには相当の活躍をする必要があるでしょう。過去には、Luke Hochevarのように、翌年全体1位で指名された例もありますが、それだって前年は全体40位でした。他の有名な例では、Jason Varitekがいます。全体14位と前年の21位より順位を上げましたが、サインした契約内容は前年を大きく下回ったといわれます。Crowは、よほど自分に自信がおありのようですから、来年を(冷たい目で見ながら)楽しみにしたいと思います。
ナショナルズは、というと、09年ドラフトで、今年契約できなかった全体9位の代償として、全体で9位の次、つまり10位での指名権が与えられます。このままの調子でシーズンが終わると、来年のドラフトでは、上位10位で2人も指名できることになりますので、それはそれで楽しみです。
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