2008年8月3日日曜日

Prospect Watch (as of 080801)

 8月2日時点でのプロスペクトたちの様子をまとめてみました。(数字は、月間成績ではなくそのチームでの通算成績。一部8月1日終了時点の数字が混じっています)。GCL NationalsのEsmailyn Gonzalezと08年のドラフト2順目Destin Hoodをトップ・プロスペクトリストに追加しました。

[Pitchers]
G IP W L K BB ERA WHIP
Ross Detwiler lhp (A+) 21 97.0 6 7 88 47 5.20 1.63
Jordan Zimmermann rhp (AA) 16 91.2 6 2 81 33 3.24 1.17
Jordan Zimmermann rhp (A+) 5 27.1 3 1 31 8 1.65 0.84
Collin Balester rhp (MLB)  5 26.1 1 3 16 8 5.13 1.37
Collin Balester rhp (AAA)  15 78.2 9 3 64 23 4.00 1.30
Colton Willems rhp (A) 19 104.1 5 8 58 30 3.71 1.24
Cory VanAllen rhp (AA) (6/5DL) 5 26.2 3 1 21 7 3.71 1.20
Cory VanAllen rhp (A+)  5 27.1 3 0 19 7 0.66 0.91
Zechry Zinicola rhp (AAA) 5 23.0 2 2 12 12 5.87 1.52
Zechry Zinicola rhp (AA) 15 18.2 3 2 13 13 2.89 1.88
Zechry Zinicola rhp (A+) 8 12.1 2 0 15 3 0.00 0.49
Jack McGeary lhp (Rk) 8 36.0 0 1 36 10 5.25 1.47
Josh Smoker lhp (A) 5 18.0 0 4 21 9 11.50 2.22
Josh Smoker lhp (Rk) 3 15.0 1 0 5 8 1.20 1.13


 Balesterは7月1日にメジャーデビューを果たし、見事初勝利をあげました。その後は援護の少なさもあり、勝ち星を伸ばすことはできませんでしたが、十分メジャーの先発ローテーション投手としての仕事はしています。

 マイナーリーグで、今月一番の好投を見せたのは、Zimmermann。6試合の登板で4勝0敗、防御率1.82、イニング数とほぼ同じ数の三振を奪っています。Detwilerは、7月の防御率は何とか3点台としました。コントロールが少し向上してきたようですが、好不調の波が激しく、まだまだ昇格云々される段階ではないようです(現在40人ロースターに入っていますが、どうするのかなあ)。ブルペン投手のZinicolaはやはりAAAで苦しんでいます。じっくりクローザーに育てるほうがいいと思うのですが・・・。Willemsは少し成績を落としましたが、防御率は3点台とまずまずの内容を続けています。Smokerは約1か月実戦から離れてフォームの調整に費やし、GCLで復活を遂げました。かなり心配しましたが、一安心です。McGearyは苦労していますね。DL入りしたままのVan Allenですが、GCLで調調登板し、無難に4回を無失点に抑えました。近いうちにHarrisburgに戻ってくるようです。


[Hitters]

AB R HR RBI AVG OBP SLG SO SB
Chris Marrero 1b (A+) 6/18 DL 256 40 11 38 .250 .325 .453 55 0
Michael Burgess of (A) 377 60 18 60 .260 .346 .493 128 5
Justin Maxwell of (AA) (5/29 DL)  146 35 7 28 .233 .367 .459 28 13
Jake Smolinski of (A) (5/30 DL) 184 28 4 22 .261 .338 .402 33 1
Stephen King 3B (A)  314 38 6 33 .280 .334 .404 66 4
Bill Rhinehart 1B (AA)  120 17 4 20 .275 .376 .467 17 0
Bill Rhinehart 1B (A+)  25 5 2 4 .320 .370 .640 5 1
Bill Rhinehart 1B (A)  261 39 9 56 .295 .344 .490 36 0
Esmailyn Gonzalez SS (Rkl)  122 24 0 26 .344 .416 .467 14 4
Destin Hood of (Rk)  24 6 0 6 .292 .346 .375 4 2


 Rhinehartは初めてAAで1か月過ごしましたが、3割近い数字を残し、4本塁打、そして20打点というのは立派です。フロント陣からも来年、ジョンソンとD.ヤングが開幕に間に合わない場合には備えて、秋にメジャーで試すかもしれないという発言が出てきました。そうなればまさにシンデレラストーリーです。Hagerstownの2人、BurgessKingは少し成績を落としましたが、まずまず順調、といったところでしょうか。Burgessにはもう少し期待してるのですが・・・。MaxwellはDL入りしたまま、依然情報がありません。

 最後に、今回追加したGCLの両選手について。E.Gonzalezは、ドミニカ出身で、07年にチームと契約しましたが、まだ若干18歳。潜在能力は高く評価されていますが、早速いかんなく発揮してくれています。長打はありませんが、出塁率の高さと三振の少なさがポイントでしょうか。Hoodについては、順調に育ってくれることを願うばかりです。


 その他の選手についてはチーム毎に。 (成績は月間成績ではなく、現所属球団での通算成績)

[AAA Columbus] 

 Dバックスから移籍してきたEmilio Bonifacio(.452/.500/.516)がしっかり結果を残し、わずか8試合でメジャーに昇格していきました。このまま定着できることを願っています。一方で、6月末にAAからジャンプアップしてメジャーデビューしたものの結果を出せず降格してきたRoger Bernnadina(.358/.442/.552/8SB)が、うっぷんを晴らすかのように、よく打ち、よく走りました。また、AAから昇格してきたパワーヒッターのLuis Antonio Jimenez(.364/.440/.500)もしっかりとした成績を残しています。AA以下で打ちまくってきたLeonard Davis内野手、Luke Montz捕手の2人は壁にぶつかったようです。

 Tyler Clippard、期待されて昇格してきたMarco EstradaCraig Stammenなどが苦労している中で、Futures Gameにもナショナルズから唯一人出場したShairon Martis(1-2/3.28/1.49)が好投しています。まだ21歳と若いので無理に昇格させる必要はないでしょうが、試したくなります。なお、Mike O’Connorが7月27日にDLから復帰。やはりAAAでは打たれませんねぇ(2試合12.2回を投げて自責点はわずかに2)。


[AA Harrisburg]

 Robert Brownlie(8-1/3.38/1.21)は、引き続き好投を続けました。完全に先発ローテに定着です。Adrian Alaniz(0-3/ 3.63/1.25)と内容はまずまずなのに勝ち星がついてきません。A+では9勝負けなしだったのに、不思議なものです。たが、8月1日の投球では5回無失点だったように、内容は明らかに良くなってきているようです。ブルペンのAdam Carrは打たれ始めました。

 A+から昇格してきたRhinehart以外の選手の中で、Marvin Lowrance(.362/.448/.759/5HR) とMatt Rogelstad(.311/.340/.356)が、いい成績を残しています。Mike Damielsが、7月の打率2割と調子を落としています。9月には昇格させてみたい選手なだけに、気になります。なお、故障で離脱していたIan Desmond (.241/.305/.384/8HR)が復帰しました。


[A+ Potomac] 

 Detwilerを除き主要な選手が昇格やDL入りで、ちょっと寂しいロースターになっています(開幕当初は一番熱かったのですが)。週間MVPも獲得した、Luis Atilano (4-1/2.11/0.89)がどこまで本物か、注目して見ていきます。打線も、Hagerstownから昇格してきてからも好調を維持しているDaniel Lyons(.310/.437/.440)以外にはとりたてて目立つ選手はいない状況です。しかし、チームとしては好調で、前期優勝に続き、後期もここまで地区首位を快走しています。


[A Hagerstown] 

 開幕からずっと好調のSean Rooney(.328/.376/.400)でしたが、7月半ばにけがで離脱・・・。BurgessとKing以外というと、月半ばにVermontから昇格してきたJesus Valdez(.327/.357/.442)が目立つくらいでしょうか。この選手も長打も足もない24歳なので、そんなに期待は高くありません。なお、Jose Lozada 遊撃手が08年ドラフト組からの初昇格者となりましたが、打率2割3分台と苦労しています。

 Willems以外の投手陣で目につくのは、Bradley Meyers(7-5/4.18/1.42)。7月に限れば、3勝3敗ながら防御率は1.80と素晴らしい内容だったようです。昨年のドラフト5巡目(McGearyの1つ前)の投手ですから、これからまだまだ伸びるかもしれません。注目です。また7月末には、今年のドラフト10巡目のTom MiloneがVermontから昇格し(08年ドラフト組の投手では最初の昇格)、6回を無失点に抑える上々の初戦を飾りました。


[A- Vermont]

 全体に打撃は低調なのですが、07年ドラフト4順目の捕手、Derek Norris(.315/.488/.512/6HR/8SB)はなかなかいい打撃を見せています。今年のドラフト21順目のMichael Guerrero(.271/.299/.447 /6HR)が好調です。先月紹介したSuozaはケガで離脱してしまいました。
 
 08年ドラフト12巡目のWilliam Atwood(0-1/2.57/0.89)をはじめ投手陣は概して好投しています。中でも、07年のドラフト7巡目のP.J. Dean(2-0/0.33/0.67)が6試合27イニングを投げて自責点わずか1(失点3)という驚異的な数字を残しています。


[Rk GCL Nationals]

 E.Gonzalez、Hoodのほかにも、今年のドラフト組の中から、9巡目のJ.R. Higley(.337/475/.435)、22巡目のChris Curran(.321/.411/.372/12SB)、38巡目のRonnie Labrie(.342/.429/.474)が素晴らしいシーズンを送っています。投手陣に目を向けると、今年のドラフト6順目のPaul Demny(2-0/2.12/.0.88)が期待通りの滑り出しを見せているのとともに、07年15巡目のPatrick Arnold(4-0/1.80/1.08)が好投しているのが目立ちます。


Minor League Player of the Month:

Hitter: Roger Bernadina (AAA Columbus)


7月の成績:17G 63AB 12R 2HR 10RBI .381/.458/.587/8SB
 よく打ち、よく走りました。打率2割にも満たず、盗塁を1つも決めることをできず、メジャー初昇格は、散々なものでした。このままでは終わらないという決意を、リベンジに燃える気持ちを感じました。応援したくなる選手です。 

Pitcher: Jordan Zimmermann (AA Harrisburg)

7月の成績:6G 39.2IP 4W 0L 1.82ERA 0.93WHIP 39K
 文句のつけようのない素晴らしい成績でした。AAでこの数字ですから、秋の昇格候補であることは間違いないでしょうが、大事に大事に育てたい投手です。

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