ナショナルズ傘下のルーキーリーグのGCL Nationalsのレギュラーシーズンが終了。33勝22敗で地区優勝を飾り、16チームから4チームが進むプレーオフに進出しました。
勝因は、何と言っても攻撃力。とはいえ、チーム本塁打数は6本とリーグ最少(トップは38本で、ブービーでも13本)、打率もリーグ6位でした。ポイントになったのはリーグ1位となった出塁率。08年ドラフト(以下、特に記載がなければ08年ドラフトを指す)22順目でリーグの得点王となったセンターのChris Curran(311/397/402, 14SB)とリーグ首位打者(出塁率もトップ)となったEsmailyn Gonzalez(343/431/475, 9SB)との1、2番コンビに引っ張られ、ダントツの総得点を記録しました。
攻撃陣、投手陣、それぞれレギュラーシーズンでの成績を確認しておきます。
将来の正遊撃手との期待もあるGonzalezの首位打者獲得は本当にうれしいニュースです。3ヶ月のシーズンを通じてほとんど波がなく、チームをひっぱりました。三振の少なさも素晴らしい。ただし、チームトップとなる18エラーというのは頂けません。練習あるのみ、です。Curranの意外な活躍も目をみはりました。他には、9順目のJohn Higley(346/486/458)、38順目のRonnie Labrie(324/423/446, 9SB)、19順目のStephen Lombardozzi(283/371/322)と、好成績を収めた打者が林立。
他のドラフト上位指名選手では、2順目のDestin Hood(256/333/349)が25試合でちょっともの足りない数字。5順目のAdrian Nieto(217/308/348)は8試合、15順目のJ.P. Ramirez(364/533/364)は5試合に出場しただけ。このあたりは、サンプル数も少ないのでなんともいえません。プレーオフでは是非活躍してください。
投手陣で最も顕著な活躍を果たしたのは、07年15順目のPatrick Arnold(4-0, 1.80, 1.08)と6順目のPaul Demny(4-0, 2.50, 1.19)。Demnyは36回で40奪三振という奪三振率も光ります。最終登板でちょっとだけ打たれましたが、それまでは完ぺきに近い内容でした。07年追加1位で期待されながら今シーズン序盤はHagerstownで散々だったJosh Smoker(2-1, 1.37, 1.25)でしたが、降格してきてからの6試合はすっかり立ち直り、トッププロスペクトの面目躍如といったところです。同じく昨年の6順目で期待の高いJack McGeary(2-2, 4.07, 1.24)は、シーズン通じてローテーションを守り12試合に先発。シーズンが進むにつれ調子を上げ、8月の防御率は2.28というなかなかの数字でした。こちらもイニング数を上回る三振を奪っています。でもって、McGearyはまた秋からスタンフォード大学に戻っていきますので来年も夏だけなんですよね。また、ドミニカリーグ上がりの20歳、Marcos Frias(3-4 2.92, 1.24)もMcGearyとともにシーズン通じて活躍し、まずまずの成績を残しました。
他の今年のドラフト指名選手では、4順目のGraham Hicksがシーズンの最後の最後に合流し、1試合2回だけ投げて無失点に抑えました。もう少し、上で投げたりするのでしょうか。
Team MVP: Esmailyn Gonzalez (上の写真は、06年7月の入団会見時)
Team Cy Young: Paul Demny
6:54追記
準決勝(1ゲーム)でGCL Twinsを破ました。活発な打線が(ホームランはなしですが)初回にいきなりい6点を奪い、そのまま押し切ってしまいました。期待の若手が活躍してくれて、うれしいです!
GCL Nationals 10-5 GCL Twins
[Piching]
Arnold (W) 5.2IP 6H 2BB 6K 2R
[Batting]
E. Gonzalez 2/4 1BB 2R 1RBI
Hood 2/5 R 2RBI
J.P. Ramirez 2/5 1R 2RBI
Lombardozzi 2/4 2R RBI
GCL Philliesとのチャンピオンシップは3回戦制。第1戦Smoker、第2戦McGearyと両19歳のプロスペクトの先発が予想されています。楽しみです。
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