借金22、リーグ16チームで最下位に終わりました。当然ながら個人成績も投打ともあまりさえませんでしたが、光る選手はいました。
Team Player of the Year: Derek Norris (写真上)
Team Pitcher of the Year: Marcos Frias (写真下)
【野手】
とにかく目立ったのが、Derek Norris(.286/.413/.513)捕手。8月以降の28試合での打率が2割に届かないという大不振を経てもなお、この成績。特に、出塁率は不振のこの2か月間でさえ4割を超えているのですから、たいしたものです。本塁打23本はリーグ2位で、無論チームトップ。というかチームのマイナー選手で最多。捕手というポジションの守備はまだまだ成長途上のようですが、まだ20歳。しっかり育ってくれることを願います。既にリーグのMVP級の賞、球団公式Minor League Player of the Yearには選ばれました。オフのプロスペクトランキングで、全30球団のプロスペクトの中でどの当たりランクされるのか楽しみです。
Norrisの影に隠れていますが、打率リーグ6位、打点リーグ2位というNorrisを上回る数字を残したのが08年の16順目のTyler Moore(.297/.363/.447)一塁手。ただ、ファーストというポジションを考えると長打力がもう少し欲しいところ(9本塁打)。
08年ドラフト組で活躍したもう1人が、19順目のStephen Lombardozzi(.296/.375/.395)二塁手。高打率とともに、三振の少なさが魅力的。またショートシーズン終了後に昇格してきた9巡目のJ.R. Higley(.300/.391/.575)は11試合だけの出場でしたが、2本塁打を放つ印象的な活躍。来季が楽しみです。この他、大勢の08年ドラフト組がプレーしたのですが、残念ながらぱっとしませんでした。
【投手】
最も目立つ活躍をしたのが、Marcos Frias(2.91/1.22)。ドミニカ出身の20歳の右腕。昨季のGCLに続き、ここでもシーズンを通じて好投し、次第に頭角を現してきました。チームトップの9勝。
他に目立つ成績を残したのは、08年8巡目の左腕Ricardo Pecina(2.53/1.39)。先発では振るいませんでしたが、ブルペンに移されてからは支配的な投球で、A+への昇格を勝ち取りました(そちらでもブルペン投手として好投)。また、ドミニカ出身の22歳Juan Jaime(2.27/1.20)がショートシーズンを支配してこちらでも好投。イニング数(31.2)を上回る奪三振(40)が魅力です。
残念だったのは、Paul Demny(5.14/1.36)。08年6順目入団で期待された右腕。シーズン通じてローテーションに固定されていましたが、結果を残せませんでした。奪三振(110)がイニング数(105.0)を上回っているので、まだ期待は残っていますが。もっと残念だったのがJack McGeary(6.79/1.85)。今季は大学に通わずに野球に集中するという決断をしてここで開幕を迎えましたが、13試合に登板して勝ち星なしの6敗で降格の憂き目に。奪三振(44)を上回る四球(45)では・・・・。降格した先のショートシーズンでも同じ傾向が続いていましたので、今後が心配です。
09年ドラフト組では、Drew Storen(3.68/0.75)がここでプロデビュー。出だしこそ少し失点しましたが次第に支配するようになり、あっさり昇格。3順目のTrevor Holder(3.55/1.58)も微妙な内容ながら3試合で2勝を記録しA+に昇格(少し早いような気もしましたが)。4順目のA.J. Morris(3.84/1.38)はまずまずの内容で8試合を投げてシーズン終了。ブルペンからもう1人、Patrick Lehman(2.25/0.72)が、13順目と比較的下位指名ながらショートシーズンを支配し、ここでも好成績でした。このあたりの選手が、09年ドラフト組のトップランナーです。
0 件のコメント:
コメントを投稿