2009年8月31日月曜日

8/30 L1-2@STL (Mockまた好投)

Nationals 1-2 at STL Season 46-85 (st.L3)
Pitching: Mock(L3-6), Clippard, Burnett, MacDougal
Hitting: Dukes(1/2 BB RBI), Dunn(0/1 3BB R)

 Garret Mock、いいです。6回を投げ切ってわずか4安打1四球5奪三振。2失点に抑えました。4安打のうち2本はPujolsに打たれたもので、6回裏1死2塁からの4本目(Pujolsの2本目)で決勝点を奪われることになりましたが、好印象を与える投球でした。
 
 問題は打線。Dukesのタイムリーで1点を返す(この時点では同点)のがやっと。サイ・ヤング賞候補とも言われているAdam Wainwright以下の投手陣の前に4安打。Zimmermanが4打席凡退。この3連戦でみても10打数1安打。やはりこの人が打たないと打線が消沈します。

 落ち目のカブスには勝ち越せたけど、中地区首位独走のカージナルスには歯が立たず。残念な3連敗に終わりました。Lannan、Mockの2人がしっかり投げたことが収穫ということにしましょう。

Ronnie Belliard→Traded to LAD、Justin Maxwell→MAJOR

 Ronnie Belliardをドジャーズへトレード。交換要員は、マイナーリーガーのLuis GarciaとPTBNL(おそらく投手との情報)の2人。一言で言って、みんながハッピーなトレード。ドジャーズは今季の戦力を得、ナショナルズは若い選手を得、Belliardは優勝争いをしているチームに行ける。

Ronnie Belliard (2009 season for Nationals)
85G 203PA 26R 5HR 22RBI 14BB 39K .247/.297/.376 2SB

Luis Garcia (2009 Season for Great Lakes (A-))
34G (5-3) 71IP 15BB 55K 2.92/1.17


 Belliardは、ナショナルズでは3年目、メジャー12年目、34歳のベテラン。昨季はチームで数少ないシーズンを通じてプレーしてくれ、キャリアハイと言ってもいい成績を残したりしましたが、今季は開幕から大不振。前半終了時点の打率は2割に達せず。ただ、後半戦は打率3割を超える好調を維持しており、打点も本塁打も今季の半分以上はこの1か月ほどで稼ぎ、トレード価値がつきました。

 交換要員となったGarciaはドミニカ出身の22歳。今季はA-(Hagerstownに相当する)のブルペンでまずまずの成績を残しています。あまり情報がなくてよく分かりませんが、四球の少なさを見ると制球力はいいようですね。球速は90マイル以上との情報も。もう1人の後日指名選手にあまり期待しても仕方ありませんが、今季終了後にFAとなりドラフト補償が得られる見通しもないBelliardをトレードして得られるのであれば、何でも文句はありません。

 25人ロースターの空きにはJustin Maxwellが昇格。センターでの出番があるでしょうから、今度こそがんばって。

2009年8月30日日曜日

8/29 L4-9@STL (Guzmanの自責点4)

Nationals 4-9 at STL Season 46-84 (st.L2)
Pitching: Stammen(L), Villone, Sosa, Rivera, Bergmann
Hitting: Zimmerman(1/4 SF 2RBI), Dunn(2/4 R RBI), Guzman(2/5 R), Orr(4/4)
HR: Dunn(35)

 今日(8月30日)、日本では衆議院議員選挙があり、鳩山民主党が300議席を超える大勝。自民党の幹部、現職閣僚が多数落選するという歴史的な選挙となりましたが、その開票速報の裏で録画中継を見てました。結果は分かってるので、見てもしかたないなと・・・。

**************
 さて、試合のほうは、Guzmanの1つのエラーで試合がぶっ壊れました。

 初回にZimmermanの犠飛で幸先よく1点を先制。先発Stammenが3回裏に(カージナルスに移籍してきてから別人のように復活した)Matt Holidayに3ランをたたきこまれ逆転を許したものの、直後にNievesの内野ゴロで1点を返し、ここまでは、いい試合となっていました。先発したStammenは球数を要しながらも低め低めに集める合格点の投球(Holidayに打たれたのは仕方なかろう)。

 しかし、悪夢は5回2死。ランナー1,2塁から完全に打ち取ったショートゴロでピンチ脱出かと思われましたが、目の前をランナーが走ったとはいえ、Guzmanがこれを後逸(タイムリーエラー)。Stammenはここで降板。続く2死2,3塁の場面で呼ばれたVilloneでしたが、Rusmusに見事な3ランを打たれてしまい試合は壊れてしまいました。Guzmanの「自責点」は4!!! コラっ!!!

 続く6回表にDunnが35号ソロが出て、本当ならこれで同点だったのに・・・と思っている間にその裏ダメ押しの2点を奪われ万事休す。

 本当に守備って大切です。

 それはそうと、今日は7番セカンドで出場したPete Orrがなんと4打数4安打(1本はダブル)。鬼気迫るものを感じます。

2009年8月29日土曜日

Pete Orr→MAJOR

 Nyjer Morganの離脱により、25人ロースターに誰を上げるか注目されていましたが、Pete Orrが今季初昇格となりました。予想外。内野手ということも意外ですし、今季の成績もよくありません。それ以上にナショナルズでは既に終わった存在かと思っていましたので・・・。Rizzo GMの説明では、「左打者を上げたかった」ということです。

Pete Orr (2009 Season for Syracuse Cheifs(AAA))
120G 50R 6HR 50RBI 27BB 77K .245/.305/.367 18SB

 ロースターが拡大される9月が近づいているこの時期なので、それを先取りするような形でのロースタームーブだろうと予想していました。既に40人ロースターに入っている野手は、Justin Maxwellと内野手のIan Desmondということで、きっとMaxwellというのが大方の見方。対抗馬は40人ロースター外でしたがしっかり成績を残していたNorris Hopper。ナショナルズに移籍してきてからのSyracuseでの23試合では.310/.383/.333、シーズン通じてのAAAでも.297/.348/.350で23盗塁を記録。十分資格ありでしたが・・・。それにしても、セプテンバー・コールアップはどんなメンバーなんだろうか・・・。

 なお、40人ロースターに関しては、Jordan Zimmermannを60日DLに入れることで処理しました。


→早速、2番セカンドで先発出場。最初の打席でライト前にヒットを放つと、盗塁を決め、3回の第2打席では、1死1,3塁のチャンスでライトへ犠飛(抜けそうないい当たりだった)で打点をあげました。幸先よいスタートです。

2009年8月28日金曜日

8/28 L2-3x@STL (Lannan復活もサヨナラ負け)

Nationals 2-3x at STL Season 46-83 (St.L1)
Pitching: Lannan, Bergmann(L2-4)
Hitting: Dukes(3/4 R), Orr(1/3 RBI SB)

 過去3試合打ち込まれていたJohn Lannan。今日も2回にダブル、四球、シングルで無死満塁とされ、またか、と思わせましたが、そこを併殺の間の1失点にみに切り抜けると、すいすいと打たせて取り続け、あれよあれよという間に8回をわずか4安打2四球、91球で投げ切りました。惜しむらくは8回1死から、代打Khalil Greenに打たれた同点本塁打。カウント3ボールにしてしまった後、真ん中のストレートを2球続けたら打たれるわなあ・・・・。いずれにせよ復活です。10勝目指して頑張ろう!

 打線は、初回、1死3塁でZimmermanが空振り三振したのが痛かった。あそこで1点でも入っていれば試合展開はまた違ったかもしれません。1点取られたあとの3回表に今日今季初メジャーのPete Orrの犠飛で同点に追いつき、7回表にDukes、Bardの連続ダブルで勝ち越しとなる2点目をとりましたが、それだけ。9回表1死からDukesがダブルで出ましたが、後続は続かず。
 
 その裏、マウンドにはこの回から登板の2番手Jason Bergmann。最初の打者はAlbert Pujols。カウント1-1からの3球目。真ん中低めに来たスライダーを引っぱたかれ、打った瞬間それと分かるサヨナラホームラン。レフトスタンドに深々と打ち込まれました。はいはい、さすがです。あっけない幕切れでした。

Nyjer Morgan左手骨折でシーズン終了

 痛たたたたた。Nyjer Morganが左手骨折でシーズン終了となってしまいました。風邪で2日間お休みして復帰した今日の試合、初回、四球で出て二盗、三盗と決めて、Guzmanのタイムリーで生還する幸先の良い再スタートを切ったと思われたのですが、その裏の守備から交代。三盗したときに左手を骨折したとのことです・・・・。
 
 6月末のトレードでやってきてから、それまで長くチームの穴となっていた「リードオフ」と「センター」にピタリとはまり、攻守に大活躍。

Nyjer Morgan (2009 Season for Nationals)
49G 212PA 35R 1HR 12RBI 11BB 25K .351/.393/.435 24SB


 本人としても、29歳でようやくつかんだレギュラーの座だけに、ざぞ無念でしょう。来春、万全の状態で来季戻ってきてくれることを願うばかりです。

 チームとしても非常に痛い。Morgan合流前は23勝54敗だったチーム成績が、Morgan合流後は22勝28敗に向上したのは、もちろんMorgan1人の力とは言いませんが、大きな影響を与えたことは間違いないでしょう。

 センターは当面Willie Harrisがレギュラーということになります。9月になれば、Justin Maxwellが上がってくることになるんでしょうが、攻守ともにAAAでも苦しんでるからなあ・・・。

2009年8月27日木曜日

8/27 5-4@CHC (Zim, Dunnそろい踏みで連勝)

Nationals 5-4 at CHC Season 46-82 (St.W1)
Pitching: Martin(W3-3), Clippard(H2), Burnett(H10), MacDougal(S14)
Hitting: Dunn(1/3 BB R RBI), Zimmernam(1/4 R 2RBI), Guzman(1/4 R 2RBI)
HR: Zimmerman(27), Dunn(34)

 初回、Morganが四球で出て、連続盗塁で無死3塁。ここでGuzmanがタイムリーを打って先制。さらにZimmermanが弾丸ライナーでレフトスタンドへ運ぶ2ランを打って3-0。2回に1点、さらに3回にはDunnがセンター右へ大きなソロで1点。3回表を終えて5-0と素晴らしい序盤の攻撃を見せましました(ただし、Morganは初回の三盗で左手骨折、シーズン終了となりましたが・・・)。

 先発J.D. Martinは、初回2死球などで1死満塁のピンチを作るピリッとしない立ち上がりでしたがなんとかしのぐと、3回裏にAramis Ramirezに2ラン、5回裏にDerek Leeにソロを打たれ、3失点しましたが、リードを守って降板。3勝目を記録しました。Clippardが7回に1点差まで詰め寄られましたが、Burnettの投球をキャッチャーのBardがそらしたのを見て本塁に突入したLeeを幸運な判定で(リプレイを見ると、素手でボールをつかみながら空のグラブでタッチしているのでセーフのはずだが・・・・・Burnettの好演技といったところでしょうか)タッチアウトにしてなんとかリードを維持しました。8回1死走者なしからは、クローザーのMacDougalを投入して危なげなく逃げ切り。

 シリーズを勝ち越し、恐い恐いカージナルスとの対戦に向かいました。

MVP: Sean Burnett

8/27 L4-9@CHC (Livanは合格点)

Nationals 4-9 at CHC Season 45-82 (St.L1)
Pitching: Hernandez, Bergmann(L), Villone, Sosa, Rivera
Hitting: Zimmerman(2/3 BB), Harris(2/5 R RBI), Willingham(0/1 2BB R RBI)

 新加入のLivan Hernandezが早速先発。6回2失点と合格点を与えられる投球でした。欲を言えばもう少し投げて欲しかったけど119球では仕方ない。問題はブルペン。2-2の同点だったのに、7回にBergmannが1点を失うと、8回にはVillone, Sosa, Riveraで計6失点。BergmannやSosaはここ数試合続けて打ち込まれていますが、かなり疲れがたまっているんだろうと同情を禁じえません。早く9月になって欲しいと思っているでしょう。
 
 打線は、初回無死満塁のチャンスで1点に留まったのが痛かった。その後は、なかなかチャンスも作れず。9回に相変わらず不安定なクローザーのCarlos Marmolを攻めて2点を返しましたが、7点差が5点差になってもなあ。

2009年8月26日水曜日

Livan Hernandezとメジャー契約、Collin Balester→AAA


 先日メッツを解雇されていたLivan Hernandezと契約。マイナー契約ではなく、メジャー契約ということで、25人ロースター入りします(ただし年俸はメジャー最低額)。今季ここまで7勝8敗、防御率は5.47(しかもうち3勝はナショナルズからで、対ナショナルズ戦を除くと防御率は6.35まで跳ね上がります)と決して良い成績ではありません。この時期にこんなベテラン(21歳でデビューしているのでまだ34歳だったりしますが、本当の年齢は不明・・・)と契約する意義はよく分かりません。

 2003年から3年半、エキスポス/ナショナルズに所属し、2005年の記念すべきナショナルズとしての開幕戦(BOX)の先発投手を務めています(5回持たず7失点で敗戦投手でしたが)。2006年のフラッグディールトレードでDバックスへ移籍。この時交換要員として移ってきたのが、Garret MockとMatt Chico。この間を含め昨季まで9年連続2桁勝利。しかも、この間ずっと30先発以上という頑丈ぶり。通算では154勝147敗、防御率4.43という記録が残っています。34歳という年齢(本当なら)を考えても、もう少し評価が高くてもいい投手ですが、評価が低いのにはそれなりの理由があるんでしょう。そんな投手が現在のナショナルズのローテーション投手にとってどれだけ好影響を与えることができるのか疑問符がつきます・・・。ただ、丈夫で長持ちという特性だけは、ブルペンの負担軽減、また若い先発投手陣が投球回数制限に到達した時点でシーズンを終えやすくする点で、意味があるかもしれません・・・。

 ともかく、これによりCollin Balesterがローテーションを外れマイナーに落ちることになりました。うーん、残念。またもチャンスを活かせず。ボールが高めに浮く、制球が定まらなくなる、といった技術的な点はともかくとして、精神的な弱さを克服できないことが最大の問題・・・。これで、球団の将来構想からは外れたかもしれません。

8/25 W15-6@CHC (シーズンハイの15点で圧勝)


Nationals 15-6 at CHC Season 45-81 (St.W1)
Pitching: Mock(W3-5), Clippard, RIvera
Hitting: Willingham(4/4 BB 5R 6RBI), Dukes(2/3 2BB R 5RBI), Zimmerman(2/3 2BB 3R RBI), Belliard(3/5 2R), Nieves(1/4 3RBI)
HR: Willingham2(20, 21), Dukes(8)


 ここしばらく湿りがちだった打線が大爆発。特にスランプと言われていたJosh WillinghamとElijah Dukesの2人が大暴れ。Willinghamは5打席全て出塁し、全て生還。2本の本塁打もあって6打点と驚くべき数字を残しました。しかし、試合展開の中でもっと効果的だったのは5回表に出たDukesのグランドスラム。5-1の試合を9-1とし、一気に決めてしまいました。この2人に引っ張られる形でシーズン最多の15得点。圧勝を演出しました。

 先発のMockは、6回途中で4失点と少し防御率を下げてしまいましたが、これだけの援護をもらえば多少気も緩むというもの。三振数も多く、しっかり仕事をしたと評価していいと思います。

MVP: Elijah Dukes

2009年8月25日火曜日

8/24 L1-7 (6回表の悪夢)

Nationals 1-7 Brewers Season 44-81 (St.L1)
Pitching: Balester(L1-4), Bergmann, Villone, Sosa, MacDougal
Hitting: Harris(2/3 BB R)

 5回まではナショナルズペースで試合が進んでいました。先発のBalesterは2安打2四球で毎回の6奪三振。当然ながら無失点。いい当たりをされた打球を2本もレフトのWillie Harrisに好捕してもらったりという幸運もありましたが、球速は94マイルに達し、内容としてもいいように見えました。打線も、得点こそ1点にとどまりましたが、エースのYovani Gallardoに対して粘り強い攻撃を続け、5回を終えた時点で110球を投げさせて降板濃厚となり、いよいよこれからという雰囲気でした。

 実はここまでは試合を見ていました(昨日までの観戦記事や2011ロースターの記事を書きながら)。仕事に行く用意をして、改めてチェックしてみて、がっかりすることになりました。

 6回表、この回2番からの攻撃となるブリューワーズ、先頭のCatalanottoに二塁打を打たれると、続く3番Ryan Braunに初球をレフトスタンド上段まで運ばれ、逆転を許してしまいました。これで気落ちしたか、センター前ヒット、ストレートの四球としたところで、まだ75球でしたが降板させられてしまいました。5回までの好投の印象は全く消えてしまい、結局、結果としてはまたも無残な敗戦投手となってしまいました。

 この時点ではまだ1-2でしたが、もう相手の勢いを止めることはできず、Bergmann、Villoneも打たれて、この回一挙6点を失い試合を決められてしまいました。期待した打線も結局ブルペンからは2安打無得点に終りました。

2009年8月24日月曜日

Expected 2011 Starters (Aug 25)

 最後に更新したのが今年の1月(こちら)。この半年、実にいろいろなことがありました。最も良いニュースはStephen Strasburgのドラフト指名、そして契約(次点はRyan Zimmermanとの契約延長)。最も悪いニュースは、元Esmailyn Gonzalez事件(次点はJordan ZimmermannのTJ手術)。これらを反映して、現時点での構想は以下の通り。(太字は現在40人ロースターに入っている選手)。

Position Frontrunner Runner-Up
SP1 Stephen Strasburg -
SP2 FA -
SP3 Jordan Zimmmerman -
SP4 John Lannan -
SP5 Ross Detwiler Garret Mock
CL Drew Storen Zechry Zinicola
CA Jesus Flores Derek Norris
1B Chris Marrero FA (Adam Dunn?)
2B FA or Trade Danny Espinosa
3B Ryan Zimmerman -
SS FA or Trade Ian Desmond
LF Josh Willingham Justin Maxwell
CF Nyjer MorganRoger Bernadina
RF Elijah Dukes Michael Burgess


・2010年シーズンまで、あと1年少しと迫ってきましたので、外から補強するしかないところはFA又はトレードで補強としました。

・Jordan Zimmermannが間に合うかどうかというタイミングでプレーオフを狙えるローテーションを作るには、現有戦力から先発2番手投手を育てるのは厳しいかな。Detwilerはもう一伸びが欲しいところ。Mockももう一伸びがあるかどうかですが、奪三振率を見ると、まだまだ伸びシロがありそうに見えます。 外したのは、Collin BalesterとColton Willems。ともに、春先以来期待を裏切り続けています。 まだ若いのでWillemsはじっくり待ちたいと思いますが・・・。

・今回の大きな(ポジティブな)変更点は、クローザーに「Drew Storen」と自信を持って書き込めるようになったこと。ドラフト後ここまでは順調すぎるくらい順調。来季途中にメジャーデビューして、来季終盤にはクローザーに定着することも夢ではありません。

・捕手は変更なし。

・一塁手は、今のところはChris Marreroの成長が順調なのでこういう形になっています。Marreroの成長が期待通りと行かないようであれば、Adam Dunnと再契約(契約延長)するなり、FAあるいはトレードで補強するしかありません。Dunnに関しては、一塁守備をどれくらい向上させられるかにもよるでしょうし、来季のフラッグディールトレードで放出される可能性ももちろんあるでしょう。

・Anderson HernandezとEsmailyn Gonzalezの2人があんなことになりましたから、二遊間は丸っきりの空席状態。外から連れてくることになると思います。Ian Desmondは守備的な控えにはなれる可能性は十分だと思いますが、レギュラーにはちと荷が重いと言われています。ただ、AAAで3割打っているので、(40人ロースターにも入っていることですし)そろそろ試してやってもいいと思います。9月昇格が楽しみです。

・外野はひとまずコマがそろった感があります。Nyjer Morganがこのままはまってくれるかどうかが1つの鍵。個人的には、Elijah DukesとJustin Maxwellに育って欲しいのですが、今季のここまではいまひとつです。

・このオフの補強点を挙げるとすれば、二塁手、ブルペン投手(頼りになるセットアッパー)、それにStrasburg以下の若い投手の手本になれる先発投手、ということになるでしょうか。二塁手はできれば複数年契約したいところ。

8/21~23 Brewers (1W2L)

8/21 L3-7 (Martinを援護できず)
Nationals 3-7 Brewers Season 43-79 (St. L4)
Pitching: Martin(L2-3), Villone, Clippard, Sosa
Hitting: Dunn(1/2 2BB R RBI)
HR: Dunn(32), Zimmerman(25)

 点差ほどの差はない接戦でしたが、負けは負け。先発のJ.D. Martinは7回2死から4点目を取られて降板したもののストライク先行の悪くない投球を見せ、今後につながる投球でした。敗因は主に打線。Dunn、Zimmermannがホームラン(ともにソロでしたが)を打ったものの、全5安打と基本的に不調が続きます。Zimmermanの25号というのは、2007年の24本を上回る自己新。打率も自己ベストであった2006年の.287を上回っています。


8/22 L9-11 (7点差を追いつくも惜敗)
Nationals 9-11 Brewers Season 43-80 (St. L5)
Pitching: Lannan, Rivera, Bergmann(L2-2), Villone, Sosa, MacDougal
Hitting: Belliard(3/4 2R 4RBI), Morgan(2/5 RBI), Rivera(1/1 BB 2R)
HR: Belliard(5), Harris(5)
 Lannanがこれまでにない最悪の内容。わずか1回2/3で7安打2四球7失点。防御率も3.68から一気に落とし、4.03と4点台にしてしまいました。雨のため試合開始が遅れたのかも知れませんがそれにしてもひどい・・・。3試合続けての不調。どうしちゃったんでしょうか。
 2回表終了時点で0-7と大量のビハインド。しかし、そこから追い上げ、3回裏のBelliardの満塁弾などもあり、4回裏にはなんと8-8の同点に追いついてしまいました。
 その勢いなら一気に逆転しても不思議はなかったのですが、ブルペンが6,7,8回に1点ずつ失い、結局負けてしまいました。なんだかなぁ。
 

8/23 W8-3 (3本塁打で連敗ストップ)
Nationals 8-3 Brewers Season 44-80 (St.W1)
Pitching: Stammen(W4-6), Burnett, Clippard
Hitting: Zimmerman(2/4 BB 2R 3RBI), Guzman(2/5 3R RBI), Dunn(2/4 BB R RBI), Belliard(1/3 2RBI)
HR: Guzman(6), Dunn(33), Zimmerman(26)

 初回からZimmermanとBelliardのタイムリーで3点を先制すると、2回にはMorganがなんとスクイズバント。さらに、2回Guzman、3回Dunnがソロホームラン。最後は、Zimmermanがとどめの2ランを放って4回までに計8点。圧勝でした。
大量援護をもらったCraig Stammenは悠々の投球で7回途中まで3失点。前日疲弊したブルペンを休ませるに十分な投球でした。
連敗を5でようやく止めました。さあ、ここからまた連勝と行きましょう!

MVP: Ryan Zimmerman

2009年8月23日日曜日

Strasburg 入団会見

 Stephen Strasburgの入団会見が、21日、金曜日、ナショナルズパークのグラウンドで行われました。模様はこちら(ちょっと長いですが)。壇上には、Strasburg、Mike Rizzo GM、Stan Kasten 球団社長、そしてScott Borasが座りました。


 ユニフォームとキャップのプレゼンターとして、Ryan Zimmermanが登場。2人でこれからのナショナルズを引っ張ってくれることと期待しています!

2009年8月21日金曜日

Stephen Strasburgとの契約内容

(→8/22、インセンティブの内容を追加しました)

 契約内容が明らかになりました。
● 保障額約1510万ドルの今年からの4年契約(うち契約金が750万ドル)。

● 各年の保障額は以下の通り。
・ 2009年:260万ドル (250万ドルの契約金+10万ドルのサラリー)
・ 2010年:450万ドル (250万ドルの契約金+200万ドルのサラリー)
・ 2011年:500万ドル (250万ドルの契約金+250万ドルのサラリー)
・ 2012年:300万ドル (全てサラリー)

● 各種タイトルに関するインセンティブ別途。
・ 新人王受賞:$50,000
・ オールスター選出:$50,000
・ ゴールドグラブ受賞:$25,000
・ リーグ優勝決定戦進出:$25,000
・ ワールドシリーズ進出:$50,000
・ サイ・ヤング賞受賞:$100,000
・ サイ・ヤング賞投票で2位、3位、4位、5位でそれぞれ:$80,000、$60,000、$40,000、$20,000

● 学費:4年生の2学期分、計$32,000

● 2013~15年は年俸調停対象となる予定。

● ちなみに、ドラフト史上の契約額トップ5は以下の通り。
1. 2009 Stephen Strasburg(P) Nationals 約$1510万
2. 2001 Mark Prior(p) Cubs $1050万
3. 2001 Mark Teixeira(1B) Rangers $950万
4. 2007 David Price(P) Rays $850万
5. 2009 Dustin Ackley(OF) Mariners $750万

8/20 L1-4 Rockies (微妙な判定に泣き、ああ3連敗)

Nationals 1-4 Rockies Season 43-78 (St. L3)
Pitching: Mock(L2-5), Burnett, Bergmann, Clippard
Hitting: Dunn(2/4 RBI)

 Mockは良かったです。5回までに8奪三振という堂々の投球内容。5回の失点も、納得がいかない判定の変更によるもので、実質は5回無失点と評価してもいいと思います(おそらく無失点のままなら6回も続投だったでしょう)。あの判定は、ひどい。5回裏、2死1,2塁、打者Carlos Gonzalezはカウント1-2からから低めのワンバウンドになる変化球を空振り三振。みんなそう思って引き上げかけました。Mockなんてほとんどベンチに入りかけていたのに、二塁塁審が判定をファールに変更・・・。Riggleman監督の抗議もむなしく改めて打ち直しとなった次の投球をレフトにブループ二塁打されて、先制点を許してしまいました。あんまりだろう。ビデオリプレイも見ましたが、(少なくともファンのひいき目には)バットにはかすっていないように見えました。はぁ。

 ま、どのみち打線が打てませんでしたから負けていたわけですが。チームでわずか4安打ではどうにもなりません。

 もー、何やってんだよー。Strasburgと契約に成功し、連勝して迎えたホームでのシリーズ。いよいよ新生ナショナルズの快進撃と期待していたのに、3連敗とは・・・・。

Mike Rizzoが正式にGM就任


 Stephen Strasburgとの契約合意の興奮も冷めやらぬ17日深夜、Mike Rizzo暫定GMが解任されDバックスのJerry Dipoto氏が新GMに就任するとの情報が巡りました(おそらく最初の報はYahoo!のGordon Edes)。なぜこのタイミングで?という疑問とともに一時は確定的と各方面で報じられましたが、これがとんだ誤報であることが判明。

 19日夜になってMike Rizzoが新GMになるとの報道が流れました。そして、20日、正式にGM就任が発表されました。契約内容は明らかにされていませんが、複数年契約ではあるようです。

 しっかりStrasburgとの契約をまとめたこと、Milledge+Hanrahan=Morgan+Burnettのトレードをまとめたこと、トレード期限にJohnsonとBeimelのトレードを最低限まとめたことなどから、個人的にも、解任の理由はないと思っていましたので、この決定はうれしいです。先の解任報道に接してかなりのショックを受けていた模様ですが、遂に射止めたGMの座(2005年にDバックスではなれなかった)、まずはおめでとうございます。これからもしっかりお願いします。

 改めてMike Rizzo氏の経歴を確認しておくと、1960年12月生まれ。1982年にドラフト22順目で指名されてエンゼルスに入団したもののシングルAで3シーズン過ごしただけで引退。その後ホワイトソックス、レッドソックスでスカウトとして働き、1998年にDバックスの創立に参加。2000年~2006年まではスカウト部長を務め、高指名順位の選手のほか、Brandon Webb(00年8順目)、Mark Reynolds(04年16順目)など多くの好選手を発掘したと言われています。2006年からはワシントンに移転したナショナルズでGM補佐となり、やはりスカウト部門を中心に担当してきました。この春Jim Bowden前GMの辞任を受けて暫定GMとなったことは、当ブログの読者はご存知のとおり。48歳にして念願のGMに就任です。

2009ドラフト契約結果

 51人を指名して29人と契約。高校生では最上位指名だった5順目のMiguel Penaとの契約を逃したことと、19順目で指名した選手が身体検査で契約破棄せざるをえなくなったことの2点を除けば素晴らしいドラフトだったと、現時点では評価できるでしょう。ま、全ての評価はStrasburgと契約できるかどうかにかかっていたわけですが。

1. (#1) Stephen Strasburg RHP Sun Diego State
1. (#10) Drew Storen RHP Stanford
2. Jeff Kobernus 2B UC Berkley
3. Trevor Holder RHP Georgia
4. A.J. Morris RHP Kansas State
5. Miguel Pena LHP La Joya HS (TX)
6. Michael Taylor SS Westminster Academy HS (FL)
7. Dean Weaver RHP Georgia
8. Roberto Perez SS Dorado Academy HS (PR)
9. Taylor Jordan RHP Brevard CC
10. Paul Applebee LHP UC Riverside
11. Justin Bloxom LF Kansas State
12. Nathan Karns RHP Texas Tech
13. Patrick Lehman RHP George Washington
14. Naoya Washiya OF College of Desert
15. Corey Davis 1B Coffee HS (GA)
16. Sean Nicol SS San Diego
17. Chad Jenkins LHP Cecil CC
18. Marcus Stroman SS Patchogue Medford HS (NY)
19. Frank Corolla RHP Houston→契約に合意したものの身体検査で引っかかり無効。
20. Jake Walker 3B Concordia University
21. Mitchell Clegg LHP U-Mass
22. Daniel Rosenbaum LHP Xavier
23. Kyle Breault SS Northville HS (TX)
24. Dustin Crane RHP Snead State CC
25. Matt Ridings RHP Western Kentucky
26. Gianison Boekhoudt SS Carroll HS (TX)
27. Brandon King RHP Martinsburg HS (WV)
28. Matt Swynenberg RHP Black Hawk College
29. Evan Bronson LHP Trinity
30. Rob Wort RHP Jefferson College
31. Jay Sferra CF University of Nevada Las Vegas
32. Kyle Morrison RHP Wagner College
33. Nick De Santiago C Hays HS (TX)
34. Shane McCatty RHP Oakland
35. Jacob Morris CF Coppell HS(TX)
36. Joshua Miller LHP Sandra Day O'Connor HS (TX)
37. Joshua Elander C Round Rock HS (TX)
38. Chris Manno LHP Duke

39. Kyle Martin RHP St.Michael's Academy HS (TX)
40. Joseph Hughes RHP McMichael HS (NC)
41. Dane Opel CF Edwardsville HS (IL)
42. Daniel Cropper RHP North Carolina Wilmington
43. Steven Walla RHP Lake Travis HS (TX)
44. Hoby Milner LHP Paschal HS (TX)
45. Michael Ratterree SS Memorial HS (TX)
46. Seth Greene RHP Deep Run HS (VA)
47. Darius Rudolph 2B Snead State CC
48. Zachary Dygert C Ball State
49. Jose Sermo RF Ilena De Gracia HS (PR)
50. Alvin Hines CF Pelham HS (AL)


 これまでのところ、最も目立つ活躍をしているのは、全体10位指名のDrew Storen。既に紹介済みの通り、A→A+→AAと順調過ぎるほどのステップアップをしています。AAでは完全にクローザーを任され、今日も1点リードの9回に登板して無失点。AA昇格後は、4試合5回を投げて2安打2四球4奪三振で無失点。4戦連続セーブ成功です。

 しかし、この他の上位指名選手は、2順目のKobernusと6順目のTaylorの両内野手はDL入り、3順目のHolderと4順目Morrisの両投手は早々にルーキーリーグからAに昇格させましたが期待通りの成績は残せず、がっかりな状況となっています。

 それ以下の指名選手で好成績を残している選手というと、New York-Penn Leagueのオールスターに選ばれた16順目のNicol、21順目のClegg、29順目のBronsonの3人に加え、9順目のJordan、10順目のApplebee、13順目のLehman、22順目のRosenbaumといった投手くらい。打者は上位指名から下位指名までハズレ感が否めません。

 ところで、14順目で指名されて日本で注目された鷲谷君は、得意の盗塁は9回試み9回成功とがんばっていますが、打撃のほうはようやく打率2割に乗せたという感じ。以前日本の新聞記事でも書かれていましたが、レギュラーをつかむことができず苦労しているようです。今季は残り10試合。何とかいい印象を与えて終えてくれることを願います。心配なのは、「凱旋講演会」などと銘打った企画があったりといった日本での妙なセレブ(?)扱い。そんなことより、しっかり打撃を鍛えないと・・・・。来季はもう正念場だよ。

8/19 L4-5 Rockies (連夜の1点差負け)

Nationals 4-5 Rockies Season 43-77 (St.L2)
Pitching: Balester(L1-3), Rivera, Sosa, MacDougal
Hitting: Zimmerman(2/3 BB 2RBI), Dunn(2/3 BB), Morgan(2/4 2R SB), Bard(2/4 R RBI)
HR: Bard(3)

 先発のCollin Balesterが悪すぎました。初回3連続四球で無死満塁としてしまい、4番Tulowitzkiに2点タイムリーダブルを打たれるなど、2回1死1、3塁で降板するまでに3安打5四球・・・・。3失点に留まったのは拙攻とリリーフに立ったRiveraに助けられたおかげで、幸運だったというべきでしょう。うーむ、どうしちゃったんでしょうか。精神的に弱い面があるので、Strasburgの契約を変に意識したなんてことは・・・・。

 ともかく、そんな感じで始まった試合。こつこつ返してはみるものの、ソロホームランで追加点をとられ、なかなか追いつけないまま迎えた最終回。Josh Bardのソロで1点差に詰め寄りましたが、反撃もここまで。連夜の1点差負けでした。悔しい。

2009年8月19日水曜日

Strasburgの今後の予定

 Strasburgの今後の予定ですが、入団会見は金曜日にセットされました。

 噂された今季中のメジャーデビューはどうやらなさそうです。Rizzo暫定GMへのインタビューによれば、まずはフロリダの球団施設でトレーニングを行い、アリゾナ秋季リーグに参加する可能性があるとのこと。

 5月にカレッジのシーズンが終ってからは通常のトレーニングとゴルフくらいしかしてこなかったとのことですから、それくらいで十分です。無理をさせて怪我をされては元も子もありません。アリゾナでの出来しだいですが、来季開幕もAAあたりにして、少し研修したほうがいいのではないかという気もします。とにかく、しっかり育ってください。

17日の交渉経緯について

17日の交渉経緯がいろいろと明らかになってきました。
 
● 17日朝の時点でのナショナルズのオファー約1250万ドルに対して、Scott Borasの要求は2000万ドル台前半。
 
● Rizzo暫定GMによると、交渉が本格的になったのは期限の45分ほど前から。ナショナルズからオファーを最終的に合意した額近くまで引き上げるとともに、「Strasburg自身はプレーしたいと思っているはずだ」と言ってBorasに対して合意を促したようです。選手の気持ちを球団側が代弁できたという点からすると、この交渉においては球団側の戦術が勝っていたということができそうです。数日前にオーナー自らカリフォルニアまで飛び、直接面会したことが有効に働きました。今から思えば、そのような面会をBorasが許したことが驚きです(しかもBorasは同席していません)。

● 昨夜のRizzoのインタビューから。
“The reason he agreed to a deal -- he wants to be in the big leagues, he wants to be a Washington National, he wants to win a Cy Young award and he wants to win championships in D.C. That's the reason he signed with us here. Money was a nice perk and a nice byproduct for him, but he's here to pitch.”

● 最終的に契約に合意したのは、その瞬間に腕時計を確認したというKasten球団社長によると、午後11時58分43秒だったということです。リミット77秒前。いやはやドラマチックです。これに関するKastenのジョークが、なかなかいかしてます。
"People thought it would take until the last minute. We didn't even need that last minute."

8/18 L3-4 Rockies (新時代の初戦を飾れず)

Nationals 3-4 Rockies Season 43-76 (St.L1)
Pitching: Stammen, Villone(BS2), Bergmann, Burnett(L2-2), Clippard
Hitting: Morgan(3/4 RBI SB), Gonzalez(2/4 R)

 連勝して帰ってきた地元、しかもStrasburgとの契約成立後最初の試合でしたが、惜しくも新時代の幕開けを白星で飾ることはできませんでした。

 Craig Stammenが前回に続きまずまずの内容。打っても自ら先制二塁打を放つなどしましたが、投げても6回途中まで4安打2四球で自責点2と合格点を上げられる内容でした。5回までは2安打1四球でソロホームランによる1点だけに抑えていましたが、6回に2安打と四球で1死満塁としてしまい、球数80で降板させられてしまいました。もうひと踏ん張りしてほしかった・・・。降板時は1点リードしていましたが、あとを受けたVilloneが同点とされ、勝ち星は消えました。

 同点での終盤のブルぺン勝負。Bergmannは好投しましたが、Burnett、Clippardがそれぞれソロホームランを浴びてしまい、2点ビハインドで最終回へ。9回裏、2死1塁からMorganがつなぎ、Guzmanが1点差に詰め寄るタイムリーを打って、なお2死1,3塁と攻め立てましたが、最後はZimmermanがあっさりレフトフライに倒れ、敗戦。今日はZimmermanとDunnの2人が合わせて8打数ノーヒット、1四球とブレーキになってしまいました。

2009年8月18日火曜日

残り1時間から・・・・Stephen Strasburgと契約合意!!

 契約期限直前の一時間はお昼休みだったこともあり、どきどきしながら、BAのページなどのリロードを繰り返していました。その時にとったメモです。

● 残り1時間となりました。
Strasburgに関しては何もありません。
この数十分の間に、パドレスが全体3位のDonoban Tate(625万ドル)と、タイガースが全体9位のJacob Turner(550万ドル)と合意。1順目指名選手では10人が残っています。既にレイズが全体30位のLeVon Washingtonとの契約断念を表明。

● 残り25分。
ナショナルズが12順目指名のNathan Karns投手(テキサス工科大)と契約したという報が入ってきました。そんなんいいから・・・。

● 残り15分。
 ツインズが全体22位のKyle Gibons(180万ドル)と、ジャイアンツがZack Wheeler, (330万ドル)と合意。これでトップ10指名選手で残るのは、1位のStrasburgと2位のDustin Ackley(マリナーズ)だけになりました。

● 残り10分。
やばい。めちゃめちゃどきどきしてきた。

● 残り5分。
まだ何もない。BAのブログは接続集中のためかダウンしている・・・。

● 残り2分。残り1分。
おいおい、まだ何もないよ。

● 期限到来・・・。
BAのサイトは依然としてダウン。

ロッキーズが全体11位のTyler Matzek(390万ドル)と、アスレティックスが全体13位のGrant Green(275万ドル)と期限ギリギリに合意。
Strasburgについては、依然何もありません。発表が遅れているだけで、合意できたと信じています。

● 期限5分後。
マリナーズも全体2位のDustin Ackleyと合意(750万ドル)。
Yahoo!では1500万ドルで合意間近との報道があるものの、合意という報道はなし。

おいおい、頼むよ・・・・・・・・・・・。 

● 期限6分後。
やったー!!!Baseball Americaが4年1567万ドルのメジャー契約で合意と報道!!
ドラフト史上最高額となりましたが、噂されていたほどの高額契約でもありません。ナショナルズとしては素晴らしい契約を結ぶことができました。(これで私がこのブログを辞める必要もなくなりました。)

オフィシャル・プレスリリース

 球団からオフィシャルのプレスリリースが出ましたので転載しておきます。

The Washington Nationals today agreed to terms on a professional contract with San Diego State University right-handed pitcher Stephen Strasburg, the first-overall selection in the 2009 First-Year Player Draft. Nationals President Stan Kasten and Assistant General Manager and Vice President of Baseball Operations Mike Rizzo made the joint announcement.

Strasburg-who stands 6-foot-4, 220 lbs and hails from San Diego-went 13-1 with a 1.32 ERA (16 ER/109.0 IP) in 15 starts as a junior for the Aztecs. Known for a strong blend of velocity and control, Strasburg fanned an NCAA-best 195 in 109.0 innings as a junior, or 16.1 K's per 9.0 innings (tops in NCAA), en route to a 10.3/1 strikeout-to-walk ratio. Strasburg did not issue more than two walks in any game this season, and walked one or fewer batters in 10 of 15 starting assignments.

The 2009 recipent of both the Golden Spikes Award and the Dick Howser Trophy, Strasburg posted 13 double-digit strikeout totals in 2009, and he worked scoreless ball seven times in 15 starts. His regular season and conference-tournament efforts-San Diego State went 14-0 when he pitched-were largely responsible for the Aztecs securing their first NCAA Regional berth since 1991.

In three collegiate seasons, Strasburg went 22-7 with seven saves and a 1.59 ERA (43 ER/243.1 IP) in 52 games for San Diego State. He was San Diego State's closer as a freshman and their top starter each of the last two seasons. In three seasons at SDSU, he was twice named Mountain West Conference Pitcher of the Year, and in 2007, he was named MWC Co-Freshman of the Year.

Strasburg's baseball experiences extend far beyond the college level, however, as last summer he pitched for Team USA in the 2008 Beijing Summer Olympics. By doing so, he became the first collegiate member of Team USA since professional players were permitted in the Olympics in 2000.

His two-start stint-during which he posted a 2.45 ERA-in the Olympic tournament, coupled with his performance last summer with Team USA's undefeated (24-0) National (collegiate) Team, made Strasburg the recipient of the 2008 Richard W. "Dick" Case Award as Team USA's Athlete of the Year.

Chris Marrero A+からAAへ昇格


 トッププロスペクトのChris Marrero一塁手がついにA+を卒業し、AAに昇格しました。昨季は怪我に泣き、再チャレンジとなったA+でしたが、2度の週間MVPに選ばれるなど印象的なプレーで、成績もしっかりしたものを残しました。開幕前に一押としていた選手がしっかり活躍してくれるととてもうれしいです。

 一塁守備には未だに難があるようですが、まだ若いのでしっかり練習して上がってきてください。来季後半くらいにはメジャーに上がってきてくれるといいなぁ・・・。

Chris Marrero (2009 season for Potomac(A+))
112G 469PA 58R 16HR 65RBI 42BB 97K 2SB .287/.360/.464

Logan Kensing→DFA、Mike Morse→MAJOR

 ブルペン投手のLogan Kensingが今季3度目のDFAとなりました。・・。マーリンズからDFAされてトレードでナショナルズにやってきて、1度目のメジャーでは滅多打ちに遭いあえなくDFA。AAAでの好投が認められての2度目のメジャー昇格となった今回、7月中の6登板では2.35/0.78と好成績でしたが次第に調子を落とし、8月に入ってからの5登板では14.85/2.55と別人のように打ち込まれました・・・。ストレートは95マイル前後出ているのに、不思議なことにとにかく打たれる。見ていて気分悪い投手でした。今度こそ本当に、さようなら。

 で、代わってMike Morse内野手がAAAから昇格です。おそらくファーストのDunnの控えということになるでしょう。今季はTacoma(AAA)で復活の兆しを見せ、Ryan LangerhansとのトレードでマリナーズからやってきてSyracuseに合流してからの43試合でも.339/.404/.558、6本塁打、34打点としっかり成績を残してきました。ともにマイナーでくすぶっていた2人のトレード、Langerhansのほうは移籍後すぐからメジャーで出番を与えられ、サヨナラホームランを放つなどマリナーズでの地位をつかみつつあります(最初の勢いはなくなってきましたが・・・)。Morseにもいい活躍を期待しています。

2009年8月17日月曜日

いよいよ運命の日

 Stephen Strasburg (09年のドラフト指名選手)との契約期限が、残り12時間に迫りました。
 
 直前まで実に静かに交渉が進んでいましたが、数日前から、①Lernerオーナー、Kasten球団社長、Rizzo暫定GMらが直接Strasburgと会見した、②1700万ドルをオファーしているという情報が入ってきました。そして、前日には、Kasten球団社長から個人的にはもっともだと思う以下のコメントが出されています。

"We have nothing but the highest regard for him. If he wants to come and begin his career right now—and do so with the largest contract ever given to any drafted player in the history of Major League Baseball—we can help him accomplish that. But if this is more about changing the whole way an industry does business, then we won’t be able to reach a deal." 

 ナショナルズファンとしては、とにかく契約してほしい。内容は問いません。祈るような気持ちです。

 果たして・・・・・・・・・・・・・・・・。

8/16 W5-4@CIN (Willinghamの好走塁で逆転勝利)

Nationals 5-4 at CIN Season 43-75 (st.W3)
Pitching: Lannan, Bergmann, Sosa(W2-1), MacDougal(S13)
Hitting: Willingham(3/4 2R 3RBI), Nieves(3/4), Dunn(2/2 2HBP 3R)
HR: Willingham(19)

 1点を追う8回表2死1、2塁、代打で出てきたRyan Zimmermanが詰まりながらもライト前に落とすヒット。これで2塁ランナーのDunnが生還してまず同点。さらに、3塁まで進んでいたJosh Willinghamが、レッズ野手陣がのんびりとボールを転送している隙をのがさず本塁に突入。あわてた本塁への送球が高く、捕手のタッチをかいくぐって決勝のホームに滑り込みました。まるでシーズン前半の我が軍を見るかのような情けない守備のミスでしたが、そこにきちんと付け込むことができたWillinghamが偉かった。今日も先制2ランホームランを含む3安打を放ったように、打撃の調子がいいから走塁でもこういういいプレーができるんでしょうね。

 先発のLannanは4回までは無失点でしたが、5回につかまり、Jonny Gomesに逆転3ランを浴び、6回途中リードを許したまま降板してしまいました。7安打3四球という結果からすると、今回もあまり良くなかったようです。ブルペンはほとんど完璧。8回2死1塁からクローザーのMacDougalを投入して、きっちり勝ち星を拾いました。

MVP: Josh Willingham

2009年8月16日日曜日

8/15 W10-6@CIN (久しぶりに打線爆発)

Nationals 10-6 at CIN Season 42-75 (St.W2)
Pitching: Martin(W2-2), Kensing, Clippard, Burnett
Hitting: Martin(2/4 R), Dukes(2/4 R 3RBI), Gonzalez(2/5 3RBI), Morgan(2/5 2R), Belliard(2/5 2R RBI), Zimmerman(2/5 R RBI), Dunn(1/3 2BB 2R RBI), Willingham(1/3 R RBI)
HR: Dunn(31)

 ここ数試合おとなしかった打線が爆発。4回までに11安打で10得点。2回にDunnの31号ソロで先制すると、3回には先発投手のJ.D. Martinのセンター前へのヒットを皮切りに6本のヒットを集中。ハイライトとなったのは2死満塁からのAlberto Gonzalezの三塁線を破る走者一掃ツーベース。打者一巡の猛攻で一挙6点を奪い試合の主導権を完全に握りましたが、4-0と7-0では大違いでしたから、Gonzalezの一打は大きかったと思います。さらに続く4回に、またも2死満塁からElijah Dukesが一塁線を破る走者一掃のスリーベースで10点目。

 こうなれば先発のMartinは気持に余裕のある投球。ランナーを出さなかったのは1イニングだけでしたが、6回を投げ切り6安打1四球で失点はエラーが絡んだ1点のみで2勝目を挙げました。7回裏にKensingが4点を取られておやおやという感じでしたが、そのあとはClippard、Burnettが無難に抑えてくれました。

 また連勝です。明日は前回登板でひどかったLannan。本来の投球を取り戻すことができるでしょうか。

MVP: Alberto Gonzalez

2009年8月15日土曜日

8/14 W2-0@CIN (Mock以下の投手陣がゼロ封)


Nationals 2-0 at CIN Season41-75 (st.W1)
Pitching: Mock(W2-), Sosa(H3), Burnett(H9), Bergmann(H6), MacDougal(S12)
Hitting: Nieves(2/4 R RBI), Morgan(2/5), Willingham(1/2 2BB)
HR: Belliard(4), Nieves(1)

 今日も打線は湿り気味。6安打放ったものの得点は5回のBelliardと7回のNievesという伏兵2人のソロホームランによる2点のみ。Zimmermanの連続試合安打も18試合で止まってしまいました。

 しかし、今日は投手陣が打線をカバーしました。先の連勝中は打線の勢いに助けられることが多かったのですが、今日はそのお返しという感じです。歯車が合っているとも言えそうです。先発のGarret Mockは今季初勝利を挙げた前回に続き好投。今回は、4四球に見られるように制球力に課題を残しましたが、6回を6安打4四球されながらも、まさに最後は力投で無失点で切り抜けました。最後の6回裏は2死満塁と攻め立てられましたが、なんとか内野フライで切り抜けました。ここ数日不安定な投球が多かったブルペンも今日は気合いの入った投球で無失点。守備も良かったので、文句のない試合です。

MVP: Garret Mock

2009年8月14日金曜日

Clegg、Bronson、Nicol、Sorianoがオールスターに(A-)

 プロスペクトたちの成績をまとめることを怠っていて申し訳ありません。日々の試合結果はチェックしているのですが、なかなか時間がとれず・・・。

 さて、ショートシーズン・シングルAのNew York-Penn Leagueのオールスターに、Vermont Lake Monstersから4人が選ばれました。

2B Francisco Soriano
SS Sean Nicol
LHP Mitchell Clegg
LHP Evan Bronson

 Nicol(16順目)、Clegg(21順目)、Bronson(29順目)の3人は今年のドラフト指名組。いずれも大卒でトッププロスペクトというにはやや低い指名順ですが、すぐに契約し好成績を残してきました。Sorianoはドミニカ出身のやはり22歳。
 
 チームにはJ.P. Ramirez(.303/.380/.254)、John Higley(.277/.331/.396)といった期待度の高い若手もおり、まずまずの成績は残しているのですが選出には至りませんでした。Higleyはここ10試合で2本塁打10打点と調子を上げてきたところだけに、選んであげて欲しかったなあ。

 ちなみに、Rkリーグの投手を打ちこんで昇格してきたDestin Hood(.262/.351/.295)、こちらもまずまずの成績を残していますが、出場試合数がチーム試合数の1/3では選ばれませんね。それからもう1人、Jack McGearyもここにいます。開幕をHagerstown(A)で迎えたものの滅多打ちに会い、出直し中ですが、降格後9試合に先発して、1試合を除き自責点2点以内とまずまずの成績を残しています。まだ20歳。しっかり。

8/12,13 L2@ATL,@CIN (また連敗街道)

せっかく連勝しても、その後連敗しては、なんにもならないよ。

8/12
L2-6@ATL (Stammenは好投もブルペンが打たれ連敗)
Nationals 2-6 at ATL Season 40-74 (st.L2)
Pitching: Stammen, Sosa(L1-1), Burnett, Bergmann, Villone
Hitting: Belliard(2/3 BB RBI), Morgan(2/4 BB), Dunn(2/4 RBI), Guzman(1/3 BB R)

 先発ローテーション投手として背水の陣で臨んだStammenが、6回を4安打1四球と好投しましたが、惜しむらくはヒットのうち2本がホームランだったこと。持ち味の打たせて取る投球ができており、まだ80球手前だったのですが、7回表同点に追いついてもらってなお2死1,2塁という場面で打席が回ってきたため代打が送られて交代してしまいました。結果的には追加点は入らなかったので、あのまま打席に送っても良かったのではないかという気もしますが、仕方ないかなあ。

 この後は完全にブレーブスペース。直後に、代わったSosaが勝ち越しホームランを許すと、8回表にはチャンスを逃し、8回裏には1死1,2塁のチャンスを逃し、8回裏には押し出し2つを含む3失点。9回表にも2人のランナーを出したものの、最後はMorganが牽制死・・・。残念な試合でした。


8/13
L0-7@CIN (Arroyoに封じられ3塁も踏めず)
Nationals 0-7 at CIN Season 40-75 (st.L3)
Pitching: Balester(L1-2), Bergmann, Rivera, MacDougal
Hitting: Dunn(1/2 BB)

 うーむ、Bronson Arroyoの前に打線が完全に封じ込められてしまいました。2安打1四球1死球でわずかに4人のランナーしか出せず、3塁も踏むことができない完封負け。それにしても、Arroyoはレッドソックス時代にロッカーやってた印象しかありませんでしたが、いい投手に成長したものです。投手陣も、Jonny Gomesに2,4,6回に三打席連続のホームランを打たれる(最初の2本はBalester、3本目はBergmann)など7失点。完敗。 

2009年8月12日水曜日

8/11 L1-8@ATL (流れをつかめず)

Nationals 1-8 at ATL Season 40-73 (st.L1)
Pitching: Lannan(L8-9), Kensing, Clippard, Rivera
Hitting: Morgan(2/4 R 2SB), Guzman(2/4 SB)

 1回表幸先よく1点を先制。1回裏、2回表はともに三者凡退。2回裏無死満塁のピンチを迎えるも併殺の間の1点にとどめ、1-1の同点。ここまでは、どちらに流れが行っても不思議のない展開でした。

 明暗を分けたのは3回表。1死からMorganがシングルで出塁するとすかさず2盗を決め、さらに3盗を試みました。タイミング、リプレイを見ても、明らかにセーフ。にも関わらず三塁塁審の判定はアウト。Morganはもちろん、Riggleman監督も抗議。さらにEckstein打撃コーチは退場処分となる猛抗議をしましたが、判定は覆らず。直後にGuzmanがシングルを打ったもののZimmermanが倒れて無得点。いやーーーーーな空気が流れ、案の定、その裏1死から四球の後、タイムリー二塁打で勝ち越されると、続く打者のレフト前ヒットをWillinghamがそらす間にもう1点。もう試合の流れを取り戻すことはできませんでした。

 Lannanは珍しく不調。4回2/4を投げて6安打4四球、6失点(自責点5)。投球回数は3回で降板した開幕戦依頼の短さ、4四球以上出したのは今季24先発でわずかで2度目という数字が不調さを物語っています。

 ブルペンも着々と点を取られ、打線は沈黙。完敗で、連勝ストップ。ここのところ連勝、連敗が続いていますが、せっかくいい感じで勝ってきたんだから、ここで連敗しないことが大事。明日、がんばれ。

2009年8月11日火曜日

Drew Storen A+からAAへ昇格

 2009年のドラフト1順目(全体10位)入団のDrew StorenがPotomac(A+)からHarrisburg(AA)に昇格しました。Hagerstown(A)でデビューし、早々にA+に昇格していましたが、そこでもしっかり好投を続けて、AAに上がってきました。順調です。

Drew Storen (2009 season )
7G 10.0IP 11K 2BB 1.80ERA 0.90WHIP(A+)
11G 14.2IP 26K 0BB 3.68ERA 0.75WHIP (A)

 なんと言っても、無駄な四球を出さない制球力が持ち味。しかもイニング数を上回る奪三振。来季後半にはクローザーとして定着してくれることを期待してしまいます。

→ 8/11さっそく登板。1点リードの9回を三者凡退に打ち取りセーブを記録。幸先よいAAデビューです。

Jordan Zimmermann→TJ手術で18か月離脱!


 ガーン!!!!

 大ショックなニュースが入ってきました。我らがトッププロスペクト、Jordan Zimmermannがトミー・ジョン出術(右ひじの腱の再生手術)を受けることととなり、約18か月の離脱と発表されました。来季全休はもちろん、2011年の開幕に間に合うかどうかという期間です。

 昨季からこのブログをはじめた私としては、昨季大きく評価を上げ、今季メジャーデビューを果たしたZimmermannには特別の思い入れがありますので、こんなことになってしまい、もう本当に残念でなりません。成績は以下の通りで、勝ち星、防御率は延びませんでしたが、投球回数を上回る奪三振というフロントラインスターターの資格十分な数字を残し、ますます期待が高まっていました。まさにこれから、というときに・・・・。

Jordan Zimmernann (2009 season for Nationals)
16G (3-5) 91.1IP 29BB 92K 4.63/1.36


 現在の医学では、85~90%の確率で戦力として復帰できると言われていますが、それでも以前の球速を取り戻すことは難しいと言われています。今はただ、復帰を願うことしかできません。

Cristian Guzman to BOS ?

 ナショナルズがCristian Guzmanをウェイバー公示し、claimする球団がないままクリアしました。これで、8月いっぱい、7月中と同じように他球団にトレードすることができます。一時、レッドソックスがclaimした(獲得に名乗りを上げた)という情報が入ってきましたが、誤報だったようです。

 昨季に続き、今季もここまで打撃好調のGuzmanですが、トレードで出せるなら出したほうがいいのではないかと個人的には思います。

 まず、Guzmanの契約が高額(今季残り200万ドル+来季800万ドル)であること。昨季のオールスター出場の活躍を見て、前GMが結んだものですが、当時から高い印象がありましたが、世界金融危機後の今日では明らかに払い過ぎとなっています。この負担を除くことができれば他に資金が使えます(あえて記事にしていませんがStrasburgとの契約期限が迫っています・・・)。

 また、打撃は確かに契約に見合っているかも知れませんが、守備の衰えは目を覆うものがあります。UZRという数字で見ると、ショートとして一定の出場機会を得ている21人の中で18番目の評価を受けていたりします。現在のナショナルズの若い先発投手陣(特にJordan Zimmermannが離脱した後の残りのメンバー)は、基本的に打たせて取るタイプなので、彼らを育てていくには特にショートは守備を重視していくべきではないかと思います。

 Guzmanを放出したら誰がショートを守るのか、という問題はありますが、セカンドのレギュラーとしてやっていけるかどうか試されているAlberto Gonzalezをショートに戻してもいいし、40人ロースターに入っていて現在はAAAでプレーしているIan Desmondを引き上げてもいいと思います。個人的にはDesmondを試してみて、ダメならオフにFA選手からJack Wilsonをはじめとする守備重視の補強をすればいいと思います。

 噂に上がったレッドソックスはALのWC争いのトップに立っているとはいえ、打線が不調、Jed Lowrieが故障離脱しているところであり、Guzmanは役に立つと思われます。贅沢は言いません。決してトッププロスペクトを欲しいとか言いませんので、どうでしょうか?

2009年8月9日日曜日

8/9 W9-2 D-Backs (Martinメジャー初勝利!)[Live]

 オールスター明けから続いてきた25連戦がようやく終わります。気分よく8連勝で終わりましょう。なお、Riggleman新体制での後半戦。昨日までで13勝11敗と、勝率5割を超えています。

 なお、今日は、どんなに厳しい展開になっても、最後まであきらめないことを、誓いますっ!

Arizona
Oeltjen -- LF
Roberts -- 2B
Drew -- SS
Reynolds -- 3B
Tracy -- 1B
Snyder -- C
Romero -- RF
Young -- CF
Petit -- P

Washington
Morgan -- CF
Guzman -- SS
Zimmerman -- 3B
Dunn -- 1B
Willingham -- LF
Dukes -- RF
Bard -- C
Gonzalez -- 2B
Martin -- P

[試合後コメント]
Nationals 9-2 D-Backs Season 40-72 (st.W8)
Pitching: Martin(W1-2), Clippard, Bergmann(H5), Villone, Sosa(S2)
Hitting: Zimmerman(3/5 3R), Dukes(2/5 3RBI), Morgan(2/4 BB 2R RBI 2SB), Guzman(2/4 BB R RBI), Gonzalez(2/4 R)
HR: Dunn(30)

 会心の勝利です。先発のJ.D. Martinが5回をソロホームラン(1回表先頭打者)による1点のみに抑え、メジャー初勝利を飾りました。直後にDunnの2ランで逆転してもらうと、2回以降、ランナーは出しながらも、きちんとゼロを並べました。センターに大きなフライを何本も打たれましたが、Morganが守っているので安心してみていられました。苦労してきただけに、心からおめでとうと言いたいです。
 
 打線は、着々と加点し、8回表にSosaが2点目となるソロを打たれても、その直後の8回裏に打線がつながり4点を奪って勝負あり。強いです。

MVP: J.D. Martin

8/8 W5-2 D-Backs (Mock今季初勝利)

Nationals 5-2 D-Backs 39-72 (St.W7)
Pitching: Mock(W1-4), Burnett(H8), Sosa(S1)
Hitting: Zimmerman(2/4), Dunn(1/3 R RBI)
HR: Willingham(18), Bard(2)

 連勝の勢いが止まりません。今季ここまで未勝利だったGarret Mockが2ランによる2失点のみで6回を投げ、打線もしっかり援護して、ブルペンは完璧。完勝で連勝を7と伸ばしました。
 
 先発投手に転向してAAAでは好投を続けたものの、メジャー昇格後は4試合続けて不本意な投球を続けてきました。今日も、初回先頭打者にシングルを許しましたが、続く打者を併殺に打ち取ると、毎回の7奪三振という会心の内容。チェンジアップかな、よく落ちていました。見事な今季初勝利、またメジャー2年目8先発目で先発投手としての初勝利を飾りました(ブルぺん投手としては1勝を記録)。

 打線もしっかり援護。Mockが2ランを打たれた直後には、Willinghamが2ランを打ち返して、あっさり逆転。その後も着実に追加点を取りました。

MVP: Garret Mock

2009年8月8日土曜日

Jordan Zimmermannの復帰は見送り

 右ひじの軽い痛みを訴えてDL入りしているJordan Zimmermann。あくまで念のためで、登板回数調整の意味もあるとの当初の説明でしたが、マイナーでの調整登板の後に違和感が残るとのことで、さらに精密検査を受けることになりました。

 早ければ来週にもメジャー復帰といわれていましたが、とりあえずそれはなし。検査結果次第では、このままシーズン終了ということもあるようです。TJ手術が必要とか言われたらショックだなあ・・・・。不安がつのります。

8/7 W7-6 D-Backs (5点差を跳ね返しまたも逆転勝ち)

Nationals 7-6 D-Backs Season 38-72 (St.W6)
Pitching: Balester, Rivera, Burnett, Bergmann(W2-1), Villone(H5), MacDougal(S11)
Hitting: Willingham(3/4 2R 2RBI), Dukes(1/3 3RBI), Guzman(2/4 R SB), Belliard(2/3)
HR: Zimmerman(24)

 先発のCollin Balesterが2回表だけで3本のホームランを浴びて5失点。今日も追いかける展開になりましたが、2回裏にDukesの犠飛で1点、4回裏にDukesのセンターオーバーの2点タイムリー二塁打と、Bardの犠飛で3点、そして5回裏にはZimmermanが自己最多タイにならぶ24号ソロでついに追いつきました。

 5回途中から投入されたブルペンは、今日「も」本当に良く頑張ってくれました。この6連勝中の勝ち投手は、Lannanの1勝を除いて、すべてブルペン陣についていることがその証。シーズン前半のブルペンとは見違えるほどです。実際、開幕時のブルペンで残っているのは、つい最近出戻ったSaul Riveraのみで他は全員、トレードかDFAで球団からいなくなりました(参考まで、開幕時のロースターはこちら。先発投手だって、Lannan以外はDLかマイナーか他球団ですが…)。

 で、試合は7回裏2死満塁からJosh Willinghamが決勝の2点タイムリーをレフトに運び、8回途中から投入されたMacDougalが反撃を断ちきりました。素晴らしい!

 それにしても、先発投手陣、心配です。 
 
MVP: Josh Willingham

2009年8月6日木曜日

Anderson Hernandez→Traded to NYM、Saul Rivera→MAJOR

 Anderson Hernandez二塁手がメッツへトレードされました。交換相手はA+でプレーしているやはり二塁手のGreg Veloz

Anderson Hernandez (2009 season for Nationals)
77G 231AB 42R 2HR 43RBI 20BB 41K .251/.310/.320 5SB

Greg Veloz (2009 season for A+)
91G 357AB 38R 2HR 19RBI 28BB 81K .232/.297/.303 19SB


 Hernandezは昨年のフラッグディールでLuis Ayalaとの交換でメッツからナショナルズにやってきましたので、古巣に戻ることになります。Manny Acta前監督のお気に入りだったこともあり、今季はセカンドのレギュラーとして開幕を迎えました(故障で少し出遅れましたが)。しかし、打撃、守備ともに結果が残せず、次第に出番を失っていき、監督がRigglemanに代わってからというもの、21試合でわずか2試合に先発させてもらっただけとなっていました(とはいえ、レギュラーとなったAlberto Gonzalez も不調ですが)。外野まで試したりしていて、明らかに新体制下では見限られている感じがありましたので、移籍は本人にとって良かったのではないかと思います。メッツは正二塁手だったLuis Castilloが足を痛めてDL入りとなりましたので、二塁手が必要となっていたところ。出番が与えられると思います。

 で、交換相手のGreg Velozはドミニカ出身の21歳。21歳でA+ですからまずまずですが、今のところ結果は残せていません。シーズン開幕前のプロスペクトランキングでは、BAでは22位、Sickelsでは17位となっていましたから、多少の伸びシロがあるものと期待していますが、課題と言える四球数、出塁率はまだ上がっていませんね。

 25人ロースターの空き枠には、Saul Riveraが再昇格。開幕時はブルペンのメンバーでしたが、どうしようもないほど打たれ、5月上旬にマイナーへオプションされていました。AAAでも決していい成績というわけではなかったので、あえてこのタイミングというのはよく分かりませんが。

Saul Rivera (2009 season for AAA Syracuse)
30G 45.2IP 32K 25BB 3.55/1.80

8/6 W12-8 Marlins (失礼しました。5連勝) [Live観戦は2回まで]

 シーズン初の5連勝、シリーズ・スウィープを目指して戦います。Stammenは2登板続けて良くなかったので、正念場。Guzmanはお休みですね。

Florida
Coghlan -- 7
Johnson -- 3
Ramirez -- 6
Cantu -- 5
Uggla -- 4
Baker -- 2
Ross -- 8
Hermida -- 9
Volstad -- 1

Washington
Morgan -- 8
Belliard -- 4
Zimmerman -- 5
Dunn -- 3
Willingham -- 7
Dukes -- 9
Bard -- 2
Gonzalez -- 6
Stammen -- 1

Nationals 12-8 Marlins Season 37-72 (st. W5)
Hitting: Zimmerman(4/4 BB 3R 3RBI), Dukes(3/4 2R 4RBI), Belliard(2/4 BB 2R RBI SB)
Pitching: Stammen, Kensing, Villone, Bergmann, Clippard, Burnett, Sosa(W1-0)

 途中で寝てしまって、すいませんでした。

 序盤の惨状はコメント欄に書いたとおり。Craig Stammenに次の機会はあるのでしょうか・・・・。4回表に3点を返して、直後に2点を奪われ、もう今日はさすがにだめだろう、と思って寝てしまいました。 

 しかし、朝になって結果を確認してびっくり!今日もやってくれていました。またしても終盤の逆転勝利で、今季初の5連勝。苦手マーリンズ相手にスウィーーーーープ!です。

 私が眠りについた後の5回裏、1死からエラーで出塁したBelliardを2塁においてZimmermanがまず2ラン。これが反撃ののろしとなりました。連打で2,3塁としてマーリンズ先発のChris VolstadをKOすると、Dukesの犠飛、Bardのタイムリーで1点差。7回裏にはDukesのソロホームランでついに同点に追いつきました。6回表以降はブルペンもよくがんばりました。特に、Villoneが作った6回表1死満塁のピンチで出てきたJason Bergmannが、怖い、怖い、Hanley Ramirezを浅いライトフライに打ち取ったところは大きな山場。

 そして迎えた8回裏、四球のGuzmanをMorganがきっちり送り、Belliardが勝ち越しタイムリー、さらにZimmermanが三塁打(二塁打が出ていればサイクルだった)、相手のボーク、さらにWillinghamのタイムリーで4点を奪いました。4点差ということもあり、9回はSosa続投。MacDougalを出さずに勝てました。

 素晴らしい逆転勝ち。チームを信じられず、ファンとして反省しています。 

MVP: Ryan Zimmerman

8/5 W5-4 Marlins(MacDougal、4試合連続S)

Nationals 5-4 Marlins Season 36-72 (st.W4)
Pitching: Lannan(W8-8), Burnett, Sosa(H2), MacDougal(S10)
Hitting: Guzman(3/4 2RBI), Morgan(1/2 BB 2R 2SB)
HR: Zimmerman(22), Dunn(29), Belliard(3)

 初回、Zimmerman,Dunnの連続ホームランで2点を先制。その後、BelliardのソロやGuzmanの2本のタイムリーなどで加点すると、ブルペンがマーリンズの反撃を断ち、4連勝。しかも、4試合連続でMike MacDougalがセーブを記録しているように、接戦を制しての4連勝です。先発はLannan。決して出来は良くなくランナーを出しながらも、6回を2失点で8勝目。なお、Jorge Padillaのメジャー初打席は、6回裏の代打で、ライトライナーでした。

 ライブ観戦をしながらゆっくり記事を書こうと思っていた、6日の試合があまりにひどいものになってしまったため、こちらの試合について書く気力も萎えてしまいましたので、せっかくの勝ち試合ですが短くてすいません。

MVP: Cristian Guzman

2009年8月5日水曜日

Austin Kearns→DL、Jorge Padilla→MAJOR

 打撃不振を極めていたAustin Kearnsでしたが、ここにきて右手親指の故障でDL入りすることになりました。もはやいつDFAされても不思議でない状況ですが、とりあえず。

 で、代わって昇格するのが、Jorge Padilla。8月11日に30歳の誕生日を迎える直前。ついに、念願のメジャー初昇格を勝ち取りました。

 プエルトリコ出身。1998年にドラフト3順目でフィリーズに入団してから12年(この年全体1位でフィリーズに同期入団したのがPat Burrellと言えばいかにベテランかわかるかと思います)。メッツ、ロイヤルズと渡り歩き、昨季からナショナルズでプレーしてきました。打率は3割前後残せるが、長打もなければ足もない、守備も平凡な両翼タイプということで、なかなかメジャー昇格のチャンスはありませんでした。
昨季、AAとAAA合わせて.317という自己最高の打率を残すと、プエルトリコのウィンターリーグでも大活躍でなんとリーグMVPを獲得。今季はAAAで開幕を迎えるとずーっと好調を維持。AAAのオールスターにも選ばれました。今日現在の数字は.367/.424/.482となっており、打率、出塁率は堂々のリーグ首位。打率に至っては2位に3分以上の差をつけての独走です。

 外野は、能力はともかくとして契約上は余っていたというのがナショナルズでしたので、仕方ないのですが、遅すぎた昇格という感じです。出場機会は限られると思いますが、来季以降につながるような活躍を期待しています。

8/4 W6-4 Marlins (マーリンズに今季初勝利)

Nationals 6-4 Marlins Season 35-72 (St.W3)
Pitching: Martin, Bergmann, Villoen(W4-5), MacDougal(S9)
Hitting: Guzman(2/4 R RBI), Belliard(1/1 R 2RBI)
HR: Dunn(28)
 
 ついにマーリンズに勝てました。今季9連敗、昨季から10連敗していましたが、ようやく一矢報いることができました。

 7回までは完全にフロリダペース。J.D. Martin以下の投手陣は、初回に移籍後初の対戦となったNick Johnsonにタイムリーを打たれるなどして4失点。打線も先発Josh Johnsonの前に、初回に2安打を打った後、2回から7回はなんと1人のランナーも出すことができませんでした。

 しかし野球は7回までのゲームではありません。下位打線から始まった8回裏。Harris、Gonzalez、Nievesが3連打で無死満塁。ここで代打Belliardがレフトオーバーのタイムリー二塁打で2点を返し、なお無死2, 3塁と攻め立ててJohnsonをノックアウト。さらに、代わったブルペンからMorganの内野ゴロで1点、Guzmanがライトへヒットを放ち同点としてしまいました。最後はAdam Dunn。ここまで3打席3三振でしたが、2死1塁で打席に入り、この回4人目の投手となる左腕Dan Meyerに対し、フルカウントから前日に続いてレフトへ本塁打を放ちました。この回計6点であっという間に逆転しました。

 9回にはMike MacDougalが1死1,2塁のピンチを作りましたが、最後は併殺にしとめ、三夜連続となる9セーブ目を記録しました。3連勝。いずれも中盤以降の逆転勝利でしたが、今日は本当に劇的でした。

MVP: Adam Dunn

2009年8月4日火曜日

09年7月終了時点の成績

 7月31日終了時点の成績は以下の通り。地区では、フィリーズが抜け出した感があります。フラッグディールでCliff Leeを獲得したこともあり、地区優勝はもはや盤石かと。
 
 一方のナショナルズは、着実が借金は増えていますが、なんとか借金40の壁(残りを5割で行っても100敗となる)だけは破らずに、3度乗り切っています。まあ、時間の問題のような気もしますが。

National League East
W L % GB
Philadelphia 59 42 .584 -
Florida 54 49 .524 6.0
Atlanta 52 51 .505 8.0
New York 49 53 .480 10.5
Washington 32 71 .311 28.0

 7月の月間チームスタッツは、下記の通り。

 打撃陣はWillingham、Dunn、Zimmermanの主軸が復活し、成績を戻しました。Morganに引っ張られているという印象もあります。これだけ波があると、何を信じていいのか分かりませんが、昨季はずーっと一貫して低迷していましたから、格段の違いがあります。盗塁数はMorganが1人で14稼いでいますから、それ以外の選手はむしろ減っていたりします。

Team Offence
総得点 124 10 位タイ
打率 .278 6 位
出塁率 .352 7 位
長打率 .418 17 位
本塁打 24 19 位
三振率 21.2 18 位
盗塁数 19 9 位

 投手陣の成績は少し落としました。目につくのは奪三振率と与四球率の低さです。Lannan、Stammenの両先発をはじめとして、無駄な四球を与えないという意識が徹底されているように思います。もっとも、被打率が高いため、WHIPでみれば21位という順位になっています。守備エラーは、もはや独走最下位。しかも、Nick Johnsonを放出したことにより、ファーストはDunn、Willingham、Belliardで回すとのこと。

Team Defense (エラーのみ月末までのトータル。) 
総失点 132 21 位タイ
防御率 4.54 17 位
奪三振/9IP 5.55 30 位
与四球/9IP 3.06 9 位
被打率 .280 25 位
エラー 94 30 位

8/3 W8-4@PIT (Clippardが試合の流れを変える好投)


Nationals 8-4 at PIT Season 34-72 (st.W2)
Pitching: Mock, Clippard(W2-1), Sosa, Burnett. Kensing, MacDougal(S8)
Hitting: Dunn(3/4 R 3RBI), Zimmerman(1/3 BB 2R 2RBI), Guzman(2/4 BB 2R 2RBI), Dukes(2/4 BB RBI), Hernandez(2/3 R), Willingham(1/3 2BB)
HR: Dunn(27), Zimmerman(21)

 先発のGarret Mockは今日もピリッとせず、初回McCutchenに先頭打者ホームランを打たれると、Dukesのエラーなどもあって3失点(自責点は2)。2回以降は打たれながらも無失点に抑えていきましたが、5回裏、四球、シングル、四球で無死満塁のピンチを作り、あえなく降板となりました。ここでマウンドに上がったのはTyler Clippard。打たれたら試合は決まってしまうという場面でしたが、なんと1-2-3の併殺打、レフトフライに打ち取り、ピンチ脱出。

 これで試合のモメンタムは完全に変わりました。
 
 6回表、Guzmanのタイムリーで1点を返すと、1死1,2塁でDunnがレフトへ27 号逆転3ラン。7回表にもRyan Zimmermanの21号2ランなどでさらに4点を奪い、勝負あり。続投のClippardはエラーのランナーを許しただけで、打者8人で9つのアウトを記録し、勝ち投手となりました。その後は細かく投手をつなぎ(Rigglemanになってイニング途中の交代が増えました)、最終回にKensingがつかまって1アウトのためにMacDougalを投入することになりましたが、きっちり抑えて連勝。いい勝ち方です。

MVP: Tyler Clippard

09年7月チーム月間MVP 

Hitter of the Month: Josh Willingham
PA R HR RBI AVG OBP SLG SB
Nijer Morgan 111 19 1 7 .388 .418 .495 14
Adam Dunn 110 15 6 18 .319 .427 .615 0
Ryan Zimmerman 108 19 7 23 .240 .296 .469 0
Josh Willingham 106 16 7 23 .330 .415 .648 2
Nick Johnson 104 13 1 11 .294 .423 .365 1

 先月から調子を上げていたJosh Willinghamが、レギュラーとして安定的に出場機会を得るとともに大ブレーク。2本の満塁弾を放った試合に象徴されるように、シーズン序盤にホームランといえば全てソロだったのがうそのように、クラッチヒットを放つようになり、打点もチーム最多タイとなりました。タイ、というのはRyan Zimmermanと同じなのですが、Zimmermanは打率がわずか.240にも係わらずこの打点数というのは、これもある意味クラッチ振りを示していると言えます。

 6月不調だったNick Johnsonも調子を上げ、月末のトレードに向けて価値を上げていきました。ただ、本当はもう少し長打が欲しかった。調子を上げたという意味では、Adam Dunnもそう。打率、出塁率ともぐんぐん上げ、キャリアベスト(これまでは.266/.400がベスト)の数字を残しそうな勢いです。もちろん、40本、100打点ペース。

 そして、忘れてならないのが、6月末にトレードでやってきたNyjer Morganの活躍。1番センターの座をがっちりつかみました。守備も素晴らしいが、打撃もちょっと驚きです。月間の40安打というのは、イチローの50安打を何度も見ている日本人には大したことない数字に見えますが、それはそれはたいしたものです。そして盗塁。本人の盗塁数が増えたのみならず、チーム全体の走塁への意識にも変化を与えているようにも感じます。

Picher of the Month: John Lannan
G IP W L S K ERA WHIP
John Lannan 6 43.2 2 3 0 11 3.30 1.21
Craig Stammen 5 34.0 2 2 0 13 3.18 1.12
Jordan Zimmermann 4 21.2 0 2 0 23 4.57 1.52
Mike MacDougal 11 9.2 0 0 3 3 5.56 2.07
Sean Burnett 12 12.0 0 0 0 10 0.75 0.67
Joe Beimel 11 9.0 1 1 0 7 3.00

1.11

Tyler Clippard 10 17.0 1 1 0 22 2.12 1.00

 Jordan ZimmermannとScott Olsen(2GS/4.30/)が故障で離脱し、Ross Detwilerが不振でマイナー行きとなりました。代わってローテーションに入ったのは、メジャーデビューとなったJ. D. Martin(3G/7.50/1.50)と、昨季に続いてチャンスを与えられた、Collin Balester(2G/4.00/1.00)とGarret Mock(3G/7.24/2.12)の3人。いずれもAAAでは素晴らしい好成績を残してきました。投げてみた結果は、Martinは不運もあって未勝利ながらまずまず。Balesterはいい感じに見えます。Mockはなぁ・・・個人的には好きなんですが、打たれすぎですね。

 1か月を通じてローテーションを守ったのは、John LannanCraig Stammenの2人。2人ともよくがんばってくれています。スタッツではStammenのほうが上回っていますし、5試合中4試合でクオリティ・スタートを記録し、完投勝利もありました。しかし、印象度では圧倒的にLannan。21日のメッツ戦での完封勝利の印象が強烈過ぎます。

 今月はブルペンが好調。MorganとともにパイレーツからやってきたSean Burnettが驚異的な好成績。万を持して昇格してきたTyler Clippardも高い奪三振率で好投を続けています。またJason Bergmann(2.79/1.45)、Logan Kensing(2.35/0.78)も、表には載せていませんが、がんばっています。一方、心配なのは、クローザーのMike MacDougal。セーブ失敗こそ1つしかありませんが、三振も奪えないし、防御率も良くありません。こんな調子では、Clippardクローザー昇格論が出てくるのも時間の問題でしょう。なお、先月良かったJurian Tavarezが急失速であっさりDFAされてしまいました。なんだか、もったいない。

Rookie of the Month: Craig Stammen

 上記の通り先発ローテーションにしっかり定着しました。球速は決して速くないものの飄々とした表情でどんどんストライクを取っていくところなど、Lannanの右投げ版、と呼びたくなるほどタイプが似ています。対戦相手の研究も進んでくるでしょうから、これからも同じような成績を残せるかは不透明ですが、これからも応援していきたい投手になってきました。

Josh Willinghamが週間MVP(MLB)


 7/27-8/2のナ・リーグ週間MVPにJosh Willinghamが(Tim Lincecumとともに)選ばれました。打率.435(10/23)、27日の2本の満塁弾を含む3本塁打11打点と大暴れ。シーズン打率も3割を超えてきました。今季開幕時には外野のレギュラーを与えられずトレード要求かと言われたこともありましたが、Milledge、DukesそしてKearnsを追い落とし、5月以降はOPS(OBP+SLG)が1.000を超え続けるというMVP投票の対象となるに十分な打撃成績で、ライトのレギュラーの座をがっちりつかみました。今季の残りは、先日のNick Johnsonの放出によりファースト守備も試されることになるようですがどこかにしっかり席を作らなければいけないだけの打棒を見せてくれています。

 2本の満塁弾の映像はこちらでどうぞ。

 ところで、MLBレベルでの週間MVPは今季チーム初。昨季はオールスターブレークをはさむ週にWillie Harrisが選ばれただけというお寒い受賞でしたが、このWillinghamの受賞はしっかり1週間フルに活躍しての受賞ということで、とてもうれしいです。

Jesus Valdezが週間MVP(A+)

 PotomacのJesus ValdezがCarolina Leagueの週間MVPに選ばれました。週間打率.565 (13-23)。全6試合で安打、そのうち5試合は2安打以上とかため打ち。シーズン打率も3割超となかなか安定した成績を残しています。もっとも、打率を残せるものの長打も足もないドミニカ出身の24歳の外野手ですから、プロスペクトと呼ぶほどの期待度もありませんが。

2009年8月2日日曜日

Elijah Dukes、Jorge Sosa→MAJOR

 Nick JohnsonとJoe Beimelのトレードで空いた25人ロースター枠に、Elijah DukesJorge SosaがAAAから昇格しました。2人とも戦力として期待しています。

 Dukesは不調のため6月末にマイナー落ちとなっていましたが、腐ることなくAAAで.279/.388/.529としっかり数字を残し、再昇格となりました。センターはNijer Morganがいるので、両翼となります。DunnとWillinghamが交代でファーストに回るので両翼のレギュラーとして期待しています。とにかく引っ張りすぎないで、右を意識して打ってください。パワーはあるので、心配しなくても自然と長打は出るんだから。

 Sosaはナショナルズでは初昇格。昨年12月にマイナー契約を結び、カリビアンウィンターリーグでも活躍しましたが、ビザの問題で渡米が遅れ、スプリングトレーニングも終わった後にようやく合流し、ずっとAAAで調整してきました。AAAでの成績は以下の通り。2002年からメジャーで投げている31歳のベテランですが、名前でというよりも実力で昇格を勝ち取りました。

Jorga Sosa (2009 season for Syracuse(AAA))
20G 48.1IP 53K 13BB 2.79ERA 1.10WHIP

8/2 W5-3@PIT (Willinghamの2ランで逆転勝ち) [LIve]

 せっかくの4連勝のあと4連敗。今季3度目の借金40で迎える試合となりました。先発はBalester。前回登板で今季初勝利。期待して観たいと思います。というか、頼むよ。Dunnはお休み。

Nationals
Morgan - 8
Guzman - 6
Zimmerman - 5
Willingham - 7
Dukes - 9
Belliard - 3
Gonzalez - 4
Nieves - 2
Balester - 1

Pirates
McCutchen - 8
Milledge - 7
Jones - 3
Doumit - 4
Young - 5
LaRoche - 5
Moss - 9
Cedeno - 6
Maholm - 1

[試合後コメント]
Nationals 5-3 at PIT Season 33-72 (st.W1)
Pitching: Balester, Burnett(W2-2), Sosa(H1), Bergmann(H4), Villone(H4), MacDougal(S7)
Hitting: Willingham(2/3 BB 2R 3RBI), Zimmerman(2/3 BB 2R), Belliard(2/4 R), Gonzalez(1/4 2RBI)
HR: Willingham(17)

 6回途中2失点で降板となりましたが、Balesterの投球内容は良かったと思います。大崩れしそうな不安感がありませんでしたから。Ronny Cedenoに打たれた2ランだけが悔やまれます。ブルペンも良く投げました。初登板となったJorge Sosaだけは不安定な投球でしたが、しばらく様子をみましょう。

 打線は、Balesterが降板した直後、7回表無死1塁から乗っているJosh Willinghamが逆転2ラン!Willinghamは8回にもダメ押しとなるタイムリー二塁打を放ち計3打点。見事なクラッチぶりを見せてくれました(シーズンを通じてではまだ42打点ですが7月以降の27試合でなんと26打点です)。

MVP: Josh Willingham

8/1 L6-11@PIT (McCutchenに3発6打点を許す)

Nationals 6-11 at PIT Season 32-72 (st.L4)
Pitching: Stammen(L3-6), Clippard, Kensing, Villone
Hitting: Zimmerman(3/4 2R RBI), Morgan(3/4 BB), Guzman(2/5 R RBI), Bard(2/5 RBI)

 22歳のルーキーですが、パイレーツの1番センターとして定着したAndrew McCutchen。2005年のドラ1(全体11位)でトッププロスペクトとして成長してきました。足があり、守備が良く、打率がしっかり残せる打者。マイナーの数字から見れば、また年齢からすれば、これからもう少しホームランも増えていくとは思いますが、今季はここまで49試合でわずか3本。まだまだ非力な打者、のはずでしたが、今日だけでなんと3本6打点を記録しました。ご勘弁を・・・。

 Stammenは、ダメでしたねぇ。4回表に無死から3連打を喫して5-2としたところで降板となりました。今日も初回に2点を先制してもらったのに…。残念です。
 
 打線はよく打ち、こつこつ点を取りましたが、今日のような試合展開では無意味。もっと競った試合で、今日のような打線のつながりを見せてほしいところです。

7/31 L4-5@PIT (Lannanでも勝てず)

Nationals 4-5 at PIT Season 32-71 (st.L3)
Pitching: Lannan(L7-8), Bergmann
Hitting: Guzman(2/4 R RBI), Willingham(2/4 R)
HR: Zimmerman(20)

 John Lannanが5点を失っては仕方ない。それでも、無四球で7回を投げ切ってくれたことでブルペンは休むことができました。ありがとう。
 
 打線はパイレーツを上回る10安打を打ちましたが届かず。Zimmermanが20号ソロ。この8試合で5本目のホームラン。打点もこの間11と荒稼ぎ。しばらく不振でしたが、一気に30本100打点ペースに戻してきました。

 パイレーツの2番打者はLastings Milledgeですね。この試合から昇格し、パイレーツとしてデビュー。2安打かましてくれました。