2011年12月23日金曜日

2011シーズンレビュー1: 地区3位浮上

そろそろ年末が近付いてきましたが、ようやく2011年シーズンレビューが書きあがりました。

まずはチームとしての戦いぶりから振り返ります。

昨季から勝ち星を11増やし、80勝81敗(ドジャーズとの試合を1試合雨天中止としたため全161試合)。わずかに5割には届きませんでしたが、30球団中では15位と上位グループ。ブログ開始から4シーズン目にして初の地区最下位脱出、球団史上初の地区3位!と、大躍進のシーズンとなりました。

開幕直後を1勝4敗とつまづいたものの、シーズン序盤は大きな連敗もなく、借金基調ながらも時折貯金生活(といっても最大2でしたが)も送りました。5月下旬に5連敗で崩れそうになりましたが、6月中旬に今季最長となる8連勝を記録すると、1敗の後さらに4連勝し、ファンの気持ちを盛り上げてくれました。最後に5割を記録したのは7月18日(48-48)。オールスター後、7月下旬と8月下旬の2度の6連敗でプレーオフ争いからは完全に脱落しましたが、若手主体となった9月を17勝10敗と大きく勝ち越し、来季に望みを持たせるいい感じで閉幕。ファンは気分のいいオフを過ごしています。監督がRiggleman (38-37)からDavey Johnson(40-43) に変わりましたが、その前後で成績は大きく変わりませんでした。何度も書いていますが、交代してくれて本当に良かったと思っています。

ナ・リーグ東地区はフィリーズが4連覇。Halladay、Hamels、Oswaltに加えオフにCliff LeeとFA契約してできた驚異的な 4本柱に、ルーキーのVance Worleyまでが台頭。手が付けられない先発投手となってしまいました(チーム防御率30球団1位)。高齢化で劣化すると見られた打線でしたが、夏にHunter Penceをトレード獲得するなどきっちり補強してまさに死角なし。30球団1の102勝を記録して独走。ただ、そのフィリーズに対してナショナルズは頑張りました。最後の4連戦でスウィープするなど、10勝8敗と勝ち越しています。地区2位は終盤に大失速して最終日にワイルド・カードを逃したブレーブス。そして3位にナショナルズ。メッツはシーズン中にK-RodやBeltranをトレード放出するなど解体モード、マーリンズはJosh Johnson、Hanley Ramirezの投打の主軸がいずれも故障離脱ということもあり、最下位に沈みました。

チーム・スタッツで見ると、投手陣は頑張ったものの打線が打てなかったという印象が裏付けられます。ナ・リーグ6位のチーム防御率3.58をはじめほとんどの投手成績でリーグ平均を上回りました。例外は15位だった奪三振と11位だった完投勝利数くらい。これに対して、打撃成績は、本塁打数(7位)と盗塁数(8位)を除くと下位に沈み、特に三振数1323はリーグ最多を独走で、これは何か対処が必要とされます。 

5割目前まで到達し、しかも主力は若くさらなる伸びが期待されており、「来季はいよいよプレーオフ争いだ」と言っても恥ずかしくないところまで来ました。ただ、今季プレーオフに出た8チームとはまだまだ戦力差があり、ここからのもう1ステップが簡単ではないことは覚悟しておきましょう。

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