2009年12月31日木曜日

09年更新終了

 2009年が暮れようとしています。個人的には、11月に第2子(男)が誕生したことが一番大きな出来事でした。

 ナショナルズにとっては・・・。2年連続100敗という事実を前にすれば、ひどい年だったというよりないでしょうね。春先には、Esmaylin Gonzalezの年齢・名前詐称からJim Bowden GMの辞任に至ったスキャンダルもありましたし・・・。Zimmermanとの長期契約やStrasburgのドラフト入団など将来につながるいいニュースもありましたが、やはり厳しい年でした。
 
 ともあれ、無事に1年を終えることができました。このブログをはじめてほぼ2年。仕事の忙しさから更新が滞った時期もありましたが、続けてこられたのは、ひとえに読んでくださっているかたのおかげだと思っています。お礼申し上げます。にほんブログ村の「MLB・メジャーリーグ人気ランキング」で、短期間とはいえ1位にまで上げていただいたのは恐縮の至りです。みなさん、ありがとうございました。よいお年を。

2009年12月29日火曜日

Josh WhitesellとEric Bruntlettとマイナー契約

 Josh Whitesell一塁手とEric Bruntlett内野手とマイナー契約を結びました。2人とも今季は大不振でしたが、それぞれに意味のある契約だと思います。

Josh Whitesell (2009 Season for ARI)
46G 133PA 7R 1HR 14RBI 24BB 29K .194/.346/.287

Eric Bruntlett (2009 Season for PHI)

72G 118PA 15R 0HR 7RBI 5BB 26K .171/.224/.238

 Whitesellは2003年ドラフト6順目でエキスポスに入団ということで、出戻り。順調に成長し、2007年オフには40人ロースター入り。2008年のスプリングトレーニングにも参加していましたが、結果を残せず、マイナーに送るためにウェイバーにかけたところでDバックスに奪われました。(余談ですが、当ブログをはじめて、最初にナショナルズを去ることになった選手でした。当時の記事。)その後、DバックスのAAAで好成績を残して2008年9月にメジャー昇格、わずか9打席とはいえホームランも放つなど印象的なデビューを飾りました。今季は、レギュラー獲得も期待されていましたが、メジャーでは全く結果を残すことができず、このオフ、リリースされていました。まだ27歳、マイナーでの成績を見る限り長打力と出塁力はあり、Adam Dunnがまさかの故障ということになった場合の控えという意味でAAAに置いておくには期待感の持てる選手だと思います。

 Bruntlettは、内外野全てのポジションを守れる点が売りの31歳のユーティリティ。過去2年はフィリーズでプレーし、 2年連続リーグ制覇に密かに貢献していました。キャリア通算.231/.303/.330の打撃で、足が速いわけでもないので、攻撃面は全く期待できませんが、どこのポジションを守らせてもまずまずの守備。Bruntlettのようなタイプのユーティリティを25人ロースター枠に入れるのは、(フィリーズのように)内野のレギュラーがカッチリ固まっているチームか、極めて苦しいチームかのいずれかでしょう。残念ながらナショナルズが使うことになるとすれば後者でしょうから、使わずに済めば越したことはないのですが、故障など何があるか分かりませんので、マイナー契約でキャンプに迎えるというのは意味があると思います。(まさかと思いますが、Bruntlettがセカンドのレギュラーなんてことになったら最悪のチームであることは言うまでもありません。)

2009年12月25日金曜日

Matt Cappsと1年350万ドルで契約!!

 Mike Rizzo GMのいい仕事が続きます。今度は2007年から3年間パイレーツのクローザーを務めていたMatt Cappsと契約に合意しました。最後はカブス、メッツ(最終局面になって参戦したようです)との争いましたが、勝ちました! 先日のBrian Bruneyのトレード獲得に続き、防御率メジャー最悪と今季崩壊していたブルペンの再生に向けてまた1つ手を打ったことになります。

 契約内容は1年350万ドルで、42.5万ドルのインセンティブ付とのこと。今季年俸が242.5万ドルで年俸調停2年目だったことを思うと、年数、金額とも申し分ありません。

Matt Capps (2009 Season for PIT)
57G(4W8L27S) 54.1IP 46K 17BB 5.80/1.66


 2002年ドラフト7順目でパイレーツに入団。2005年にブルペンに転向して花開き、その年の9月にメジャーデビュー。2007年シーズン途中にクローザーとなると2008年にかけて支配的な投球を見せました。今季はクローザーの地位こそ最後まで守りましたが、大きく成績を落とす不本意なシーズン。年俸調停2年目でしたが契約を提示されることなくFAになりました。防御率はともかく、被本塁打率や与四球率で数字を落としていることはやや気懸かりですが、奪三振率はむしろ向上していたりしますので、ERA/WHIPで見られる数字ほど悪くはなかったと見られています。持ち球は、92~95マイルの速球とスライダー、チェンジアップ。投球スタイルはあくまで速球主体。(見ての通りの)強靱な上体を使い、力でねじ伏せていくタイプであり、クローザー向きと言えるでしょう。2008年に肩の故障で約2か月間離脱するなど、健康面に多少の不安材料はありますが、まだ26歳と若いこともあり、昨季の成績からは大きく戻してくるものと信じています。

 来季のナショナルズでは、Bruneyとクローザーの座を争うことになりそうです。実績がある分だけCappsが有利と見られていますが、スプリングトレーニング開始時点では横一線でしょう。勝手な妄想をすると、Cappsがクローザーとして好投し、フラッグディールトレードで移籍して、プロスペクト獲得、入れ替わりでDrew Storen時代が始まるというのがベストシナリオです(笑)。


 それにしても、Rizzo GMはGood Jobです。下に引用した昨日のCapps自身のコメントからも、今回のCappsの意思決定にRizzo GMが好影響を与えていたことがうかがわれます。また、少し前のCappsのコメントには、Ivan Rodriguezとバッテリーを組めることへの前向きなものもありました。先日入団会見を開いたJason Marquisも同じように言っていました。Pudge 獲得の効果は思いの外大きいようですね。これも計算していたとすれば、Rizzo GMちょっと凄いかも。

"[I liked the Nationals because of] the way Mr. Rizzo treated me throughout this whole process. The Nationals organization has been first class. They expressed their interest from Day One -- the moment I was non-tendered. They wanted me to become a Washington National. That means a lot. The feeling of being wanted is very important. I felt that from them from Day One."

Eddie Guardadoとマイナー契約

 39歳の大ベテラン、ブルペン左腕Eddie Guardadoとマイナー契約で合意しました。93年にツインズでメジャーデビューし、96年の83試合登板を皮切りに8年連続で60試合以上に登板するタフネスぶりで"Everyday Eddie"の愛称を持ちます。2000年代前半にはツインズ、マリナーズでクローザーを務め、通算187セーブを記録。近年は少しずつ成績を下げていましたが、今季はレンジャーズに所属。8月中旬に左ひざを痛めて2週間DL入りしましたが、ほぼフルシーズン戦力になっていました。

Eddie Guardado (2009 Season for TEX)
48G(1W2L0S) 38.1IP 20K 15BB 4.46/1.41


 マイナー契約ですが、開幕ロースターかどうかはともかくとして昇格機会は与えられるような気がします。左打者をしっかり抑えて、ブルペン投手陣への指導的役割を発揮してくれればと思います。今季でいえば、Ron Villoneくらいの期待かな。

2009年12月22日火曜日

Matt Cappsも?→Matt Cappsも!!!  

 Jason Marquisとの契約にこぎつけたナショナルズですが、さらにパイレーツから年俸を提示されずにFAとなったMatt Cappsとも交渉しているようで、しかも有力な候補となっている模様です。ライバルがカブス、ヤンキースなど強豪ぞろいなので見通しは楽観できませんが、Capps本人がクローザー志向が強いこと(カブス、ヤンキースではセットアップが確実だがナショナルズなら十分チャンスあり)、それに下記のESPNのJerry Crasnick記事で書かれているようにMike Rizzo GMの努力もあって、現状となっています。

"Agent Paul Kinzer said the Nationals weren't a factor when Capps began considering his options as a free agent. But Washington is now among the leading candidates to sign Capps because of the efforts of general manager Mike Rizzo."

 もちろん、まだ契約に達したわけではないし、仮に契約できたとしても、年数、金額を見てみないと最終的な評価は下せませんが、このような記事が書かれているという点はそれだけでもRizzo GM Good Job!と言えるでしょう。

 報道によると、Cappsは今週中には結論を出すつもりのようです。

→23日更新
 最終候補はカブスとナショナルズの2つに絞られた模様。現地23日夜にCapps自身が判断するとのことです。

→24日更新
 現地時間24日の未明になって契約合意の報道!!!! 1年350万ドル+インセンティブという契約の模様。Mike Rizzo GM Good Job!!!!!!!!!です。

Jason Marquisと2年1500万ドルで契約!

 Mike Rizzo GM以下フロントがいい仕事をしました。

 Jason Marquis投手と2年1500万ドルの契約を結ぶことになりました。31歳の先発右腕。ここ数日噂になっていましたが、フィリーズやメッツも狙っていたとの情報もあった中ナショナルズ入団となり、ちょっと驚いています。事前の相場予測よりは若干高めになりましたが、若干という程度。Pudge Rodriguezの時も書いたように、ある程度のプレミアムを払うのは仕方ないと思っていますので、年数、金額を含め、いい契約だと思います。Type BのFAなのでドラフト指名権を失うこともありません。

Jason Marquis (2009 Season for COL)
33G(15-13) 216.0IP 115K 80BB 4.04/1.38

 シンカーを武器とするグラウンドボールピッチャー。三振を積み上げるタイプではない。制球は安定しているので安心して見ていられそうです。昨オフにカブスからロッキーズにトレードされ、3年契約の最終年となった今季キャリア最高の成績を残しました。特に前半戦は快投し、オールスターにも選出。後半は失速し、ポストシーズンでは先発ローテーションから外れましたが、レギュラーシーズンではローテーションをしっかり守り、33試合に先発。ローテーション投手に定着した2004年以降の6シーズン中5シーズンで30先発以上を記録しており、いわゆるイニング・イーターとしての評価は定着しています。

 これ以上の成長は期待できませんし、エースというほどの期待はしていません。年間通じて健康に先発を重ね、Lannanと並ぶ成績を残してくれれば十分。それよりも、下記の契約合意前の記事にあった本人のコメントにあるように、若手投手陣(特にStephen Strasburg)の成長に少しでも好影響を与えてくれることを期待しています。

 数日前の記事にあったMarquis本人のコメント。非常に前向きなコメントで、もしかしたらと期待を持たせていました(裏切られるかもという思いもあったわけですが)。今から読み返してもうれしいコメントです。(ちょっと長いですが引いておきます)

"Learning from those veterans (Tom Glavine, Greg Maddux, Chris Carpenter and Matt Morris), learning how to win and recognizing situations, I felt I brought that to the table in Colorado and I really helped ... De La Rosa and Jimenez, who were trying to get over that hump. I feel I could bring that [kind of leadership] to a team."

"I want to play for a team that is headed in the right direction and making the moves that is necessary to get themselves back to being a winning organization. Some of the moves the Nationals have made -- like [signing Stephen Strasburg] signing Pudge [Ivan Rodriguez] and getting [reliever Brian Bruney] -- they are making the necessary steps.”

"I feel I can fit right in and bring a winning attitude to the team. Every where I've been, I've won. I feel it's not a coincidence. I want to help a team get over the hump."


 Marquis本人の最後のコメントにありますが、メジャーデビュー以来の10年間、所属したチーム(00-03ATL, 04-06STL, 07-08CHC, 09COL)が「例外なく全て」ポストシーズンに進んできた、という強運の持ち主。本人はポストシーズンのロースターから漏れた年もありますが、それでも凄いことです(10年間の経緯については、hausさんのこちらの記事をご覧ください)。果たして11年連続のポストシーズン進出なるか!? なーんて(笑)まさかそこまで高望みはしませんが、投手陣のリーダーとしてチームの負け癖を払拭するような影響力は期待していいでしょう。

 先発投手はあと1人くらい補強するのではないかと見られています。いろいろ名前は挙がっていますが、Marquisと似たタイプのJohn GarlandやJoel Pineiroと契約するとは考えられません。個人的には殿堂入りが確実視されるJohn Smolzと契約できるのがベストシナリオ。さもなければリスク覚悟でEric Bedardで行って欲しいところですが、Todd WellmeyerLenny DiNardoあたりと比較的安く1年契約するというのが現実的かと思います。中途半端なベテラン(例.Livan Hernandez)は要りません。

2009年12月13日日曜日

(年俸調停)Olsen、MacDougalに契約提示せず→Olsenとは再契約 

 ナショナルズは、年俸調停対象となっていたScott OlsenMike MacDougalの両投手に期限までに契約を提示せず、両投手はFAとなりました。Rizzo GMの説明では、2人とも故障からの回復に確信が持てないため、とのことでしたが、おそらくは主として金銭面での判断でしょう。

翌日(12月12日)、Olsenとは再契約。1年100万ドルの保証に、先発数に応じたインセンティブで400万ドル近くに達する契約のようです。今季年俸が280万ドルで、年俸調停に行けば(制度上)アップすることが確実視されていましたので、いい展開です。ローテーション争いに加わることとなります。

 他方、Jason BergmannSean BurnettJesus FloresWil NievesJosh Willnghamの各選手には契約を提示。(Nievesは先日Pudge Rodriguezと契約をしたこともあり、かなり意外ですが、個人的にはうれしいです。) 

 それから、忘れていましたが(笑)、先日トレードで獲得したBrian Bruneyにも契約を提示。MacDougalがいなくなったことで、クローザー争いが本格化(不透明化とも言う)しました。 

Ivan Rodriguezと2年600万ドルで契約


 バックアップ捕手というには意外な大物と契約しました。パッジことIvan Rodriguezと2年600万ドルで契約。

Ivan Rodriguez (2009 season for HOU and TEX)
121G 448PA 55R 10HR 47RBI 18BB 92K .249/.280/.384 1SB

 選手紹介はもはや必要はないでしょう。将来の殿堂入りが確実視される大捕手。38歳となり、さすがに打撃・守備とも衰えが見えますが、Jesus Floresが開幕に間に合わない可能性(あるいはシーズン中に離脱する可能性)もあると想定し、若干力のある捕手を積極的に獲得したということでしょう。もちろん、Floresが万全で開幕を迎えることができればあくまで控え、あるいはFloresの指導役が期待されます。そうなれば年俸300万ドルというのは高いという印象ですが、それは良いほうに転んだ場合ということなので、許せる出費かと思います。また、2003年のマーリンズやその後のタイガースで若手投手陣を引っ張ったという実績もあり、このあたりにも期待したいと思います。 Washington PostFangraphsなど、軒並み評判が悪いのですが、私は決して悪くない動きだと思います。値段が多少高くなるのは、2年連続100敗の再建中のチームに来てもらうプレミアムということで、ある程度しかたないと諦めています。

 これでWil Nievesへの年俸調停提示はなくなったでしょう・・・。

2009年12月12日土曜日

09 Season Review 14(完) 開幕前予想の結果

 今季開幕前に、シーズンプレビューの代わりとして、「テキトーなシーズン予想」という記事を書きました。このシーズンレビューシリーズの最終回は、その結果発表です。 (黒字が開幕前の予想。青字が結果です

① Jordan Zimmermannがナ・リーグ新人王
 14勝であっさりチームの勝ち頭となる。(今季のナショナルズを見ていく者に共通の最大の楽しみ!)
⇒× チーム新人王にはなりましたが。勝ち星は3つ。

② Ryan Zimmermanがゴールドグラブ賞
 そろそろ取る。記者の間でも守備の良さは認知されつつあり、打撃を含め(笑)シーズンを通じて印象的な活躍をすれば、チャンスは十分。ただ、打撃では30本、100打点にはわずかに届かず。
⇒○ 打撃成績はいいほうにはずしました(笑)。

③ Adam Dunnの40本塁打100打点はストップ
 やはりGreat American Parkの要因が大きかった。打点チームトップの座は守るが、ホームラン数(30本)はDukesに上回られてしまう。

⇒△ 本塁打は○、打点は×。Dukesに関しては全くはずしました。

④ Elijah Dukesがブレイク
 スプリングトレーニングでは絶不調で三振王だったが、昨季も春先はだめだったので、シーズンが進むに連れて成績を伸ばしてくるはず。攻撃面だけでもDunnにも匹敵する数字を残し(35本塁打、100打点)、守備も合わせればチームで最も勝利に貢献する選手になる。(故障だけが懸念。)
⇒× 惨敗です。

⑤ 夏にはDaniel CabreraをDFA
 昨季成績を低下させることになった球威そして奪三振率の急落という傾向を、スプリングトレーニングでも覆すことはできなかった。先発3番手で開幕するが、夏にはDFAされ、Collin Balesterにローテーションの座を明け渡すことに。
⇒○ 夏どころか5月末にDFA。オマケということで。Balesterもダメでしたが。

⑥ Joe Beimel、Nick Johnsonがフラッグディール移籍
 2人とも健康にシーズンを過ごし、期待をわずかに下回る成績を残す。そして、晴れてそこそこの投手のプロスペクトと交換。
⇒○ 見事的中。というか願望成就。

⑦ Chris MarreroがA+、AAの投手を粉砕
 1年を健康に過ごしたChris MarreroがA+、AAの投手を攻略。長打力も見せて、9月にはメジャー昇格を果たし、メジャー1号も放つ。チームのMinor League Player of the Yearに選ばれるとともに、各プロスペクトランキングでも全体30位以内に入る。
⇒× 粉砕とは行かずともしっかり打った。しかし、ずいぶん野心的な予想を立てたもんだ(笑)。

⑧ 今季最終戦の先発センターはRoger Bernadina
 Milledgeは故障か不振かでセンターのレギュラーの地位を失い、Justin Maxwell、Dukesあたりが争った末に、終盤は1番センターでBernadinaが定着。
⇒× 途中まではシナリオ通りでしたが、結果はMaxwell。Bernadinaは故障で残念。

⑨ チームは地区最下位
 ただし、勝率はぐっと上がって、72勝90敗。ナ・リーグ東地区はメッツ。そのままワールドシリーズに進出するも、レッドソックスに敗れる。
⇒○ 下の記述は全く外れ。予想って難しいな。

⑩ Stephen Strasburgと史上最高額で契約
 6月のドラフト全体1位でStephen Strasburgを指名。Scot Borasとの長い夏の交渉の末、8月の期限直前に史上最高額(いくらになるかは全く予想できません)で契約。さすがに契約が遅すぎて9月にはメジャーデビューを果たせず。
⇒○ YES!完璧!

以上、5勝4敗1分。結構いい成績でしたね。まあシーズン予想ってのは、いつもながら、だから何って感じですが。

09 Season Review 13 ex-Natsのその後

 スプリングトレーニング以降に解雇・トレード(特に解雇)によりチームを去った選手が非常に多かったというのも今季のナショナルズの特徴。前の記事でも書いたように、ブルペンなんて開幕時と閉幕時で完全にメンバーが入れ替わっていたほどです。Jim BowdenからMike RizzoにGMが代わったことでチームの編成方針が変わったでしょうから当然と言えば当然のことですが、このような状況ではチームとして安定的な成績が残せるはずもありません。

 それはともかくとして、元ナショナルズのその後を見ておきますが、ナショナルズから解雇された選手達はほとんど全員、その後もダメでしたね。トレードされた選手は大よそ活躍。特にRonnie Belliardの活躍はインパクトがありました。

Shawn Hill(スプリングトレーニング中に解雇)
3G(3GS) 12.0IP 5.25/1.50 (MLB: SDP)
 直ぐにパドレスと契約すると開幕ローテーション入り。4月のデビュー戦で勝ち投手となりましたが、3試合に投げたところで予想通り右ヒジ痛を再発し、そのままマウンドに戻ることはありませんでした。シーズン終了後DFAされ、FAとなっています。

Wily Mo Pena(開幕直前に解雇)
41G 152PA 5HR .276/.296/.414 0SB (AAA: NYM)
 4月中旬にメッツとマイナー契約しましたが、6月末に解雇されました。その後は浪人中。

Steven Shell (4月末に解雇)
22G(8GS) 61.0IP 4.72/1.41(AA/AAA: SEA)
 5月上旬にマリナーズとマイナー契約。メジャーへの声はかからず。シーズン終了後FAとなりましたが、マリナーズと再びマイナー契約。

Wil Ledezma (4月末に解雇)
11G 19.1IP 2.79/1.34 (A+/AA:TOR)
 8月になりブルージェイズとマイナー契約を結ぶも、メジャー登板の機会はありませんでした。シーズン終了後FAとなり、パイレーツとマイナー契約。

Mike Hinckley (5月上旬に解雇)
33G 49.2IP 3.26/1.53 (AAA:TEX)
 5月上旬にレンジャーズとマイナー契約。まずまずの好投でしたが、メジャーへの声はかからず。シーズン終了後FAとなり、オリオールズとマイナー契約。


Daniel Cabrera (5月下旬に解雇)
6G(1GS) 11.0IP 6.55/1.64 (MLB:ARI)
4G(4GS) 14.2IP 6.14/1.71 (AAA:ARI)
 8月上旬にDバックスとマイナー契約。9月にはメジャーでも投げましたが、結果は惨憺たるものでした。シーズン終了後にDFAされ、FAとなっています。

Mike O'Connor (6月中旬にパドレスへトレード)
6G(1GS) 12.1IP 5.84/1.70 (AAA:SD)
6G(5GS) 27.1IP 7.24/1.68 (AAA:KC)
 結果を残せないままに8月上旬にパドレスを解雇され、1週間後にロイヤルズとマイナー契約。そこでもダメでした。

Ryan Langerhans (6月下旬にマリナーズへトレード)
38G 122PA 3HR .218/.311/.386 0SB (MLB:SEA)
 ナショナルズではAAAにいましたが、Mike Morseとの交換でマリナーズへ移籍するとメジャーに合流。2本のサヨナラ本塁打を打つなど、まずまずの活躍を見せましたが、数字としては物足りないものに終わりました。年俸調停の申し入れがあるか、DFAされるか、瀬戸際のようです。

Lastings Milledge (6月下旬にパイレーツへトレード)
58G 239PA 4HR .291/.333/.395 6SB (MLB:PIT)
 パイレーツにトレードされて心機一転。マイナーできちんと結果を残して7月末にメジャー昇格を果たすと、レフトのレギュラーの座をつかむまでになりました。来季も開幕レフトと目されています。せいぜい頑張って下さい。

Joel Hanrahan (6月下旬にパイレーツへトレード)
33G 31.1IP 1.72/1.37 (MLB:PIT)
 パイレーツに移籍後、中継ぎとして起用されて成績が安定しました。クローザー役は重荷だったのかな。来季もこのままパイレーツの中継ぎと期待されているようです。ナショナルズの獲得したSean Burnett、Nyjer Morganもそれなりに機能しているし、Win-Winのいいトレードとなりましたね(今のところ)。

Jesus Colome (7月上旬に解雇)
5G 6.1IP 5.68/1.74 (MLB:MIL)
4G 7.0IP 0.00/0.71 (AAA:MIL)
 7月下旬にブリューワーズとマイナー契約。AAAで好投して昇格を果たしましたが、メジャーでは結果を残せず、右腕の痛みで故障でDL入り。復帰したものの9月に入ると解雇されてしまいました。

Julian Tavarez (7月中旬に解雇)
 その後、現役引退を表明。メジャー通算17年。11球団を渡り歩き、828試合に登板(108先発)。88勝82敗という記録を残しました。お疲れ様でした。

Joe Beimel (7月下旬にロッキーズへトレード)
26G 15.2IP 4.02/1.47 (MLB:COL)
 フラッグディールトレードで移籍し、ほぼ左対左の場面で起用されましたが、期待ほどの働きはできませんでした。それでも、プレーオフのロースターに入り、フィリーズとのNLDSでは3試合に登板。結果的には少し評価を落としてシーズン終了後FAとなりました。

Nick Johnson (7月下旬にマーリンズへトレード)
35G 150PA 2HR .279/.477/.413 0HR (MLB:FLA)
 8月後半の2週間という大事な時期にDL入りしてしまいましたが、数字としては期待通りだったでしょう。出塁率.477は何気に驚異的な数字で、「本領発揮」ってところでしょうか(通算の出塁率.426はAlbert Pujolsに次ぐリーグ2位でした)。シーズン終了後Type-BのFAとなり、特にDHのあるア・リーグのチームからは大人気の模様。

Anderson Hernandez (8月上旬にメッツへトレード)
46G 149PA 2HR .252/.315/.370 2SB (MLB:NYM)
 主にショートして起用され、8月中はかなり好成績でしたが、(またも)ジリ貧という感じで成績を落としていきました。来季はJose Reyesが故障から復帰してくるでしょうし、Alex Coraとも契約したので、なかなか出場機会を得られないかもしれません。


Ronnie Belliard (8月下旬にドジャーズへトレード)
24G 83PA 5HR .351/.398/.636 1SB (MLB:LAD)
 ナショナルズで調子を上げて8月末に移籍。ドジャーズでも勢いを切らすことなく、上記の通りちょっと信じられないほどの好成績で、セカンドのレギュラーをOrlando Hudsonから奪ってしまいました。ポストシーズンに入っても好調で、カージナルスとのNLDS第2戦では、例のMatt Holidayのエラーの後、同点タイムリーを打ちました。大いに評価を上げて、シーズン終了後FAとなりましたが、さてどういう契約を得られるでしょうか。

Jorge Sosa (9月上旬に解雇)
 FA選手となりましたが、その後名前を聞きません。