2009年12月22日火曜日

Jason Marquisと2年1500万ドルで契約!

 Mike Rizzo GM以下フロントがいい仕事をしました。

 Jason Marquis投手と2年1500万ドルの契約を結ぶことになりました。31歳の先発右腕。ここ数日噂になっていましたが、フィリーズやメッツも狙っていたとの情報もあった中ナショナルズ入団となり、ちょっと驚いています。事前の相場予測よりは若干高めになりましたが、若干という程度。Pudge Rodriguezの時も書いたように、ある程度のプレミアムを払うのは仕方ないと思っていますので、年数、金額を含め、いい契約だと思います。Type BのFAなのでドラフト指名権を失うこともありません。

Jason Marquis (2009 Season for COL)
33G(15-13) 216.0IP 115K 80BB 4.04/1.38

 シンカーを武器とするグラウンドボールピッチャー。三振を積み上げるタイプではない。制球は安定しているので安心して見ていられそうです。昨オフにカブスからロッキーズにトレードされ、3年契約の最終年となった今季キャリア最高の成績を残しました。特に前半戦は快投し、オールスターにも選出。後半は失速し、ポストシーズンでは先発ローテーションから外れましたが、レギュラーシーズンではローテーションをしっかり守り、33試合に先発。ローテーション投手に定着した2004年以降の6シーズン中5シーズンで30先発以上を記録しており、いわゆるイニング・イーターとしての評価は定着しています。

 これ以上の成長は期待できませんし、エースというほどの期待はしていません。年間通じて健康に先発を重ね、Lannanと並ぶ成績を残してくれれば十分。それよりも、下記の契約合意前の記事にあった本人のコメントにあるように、若手投手陣(特にStephen Strasburg)の成長に少しでも好影響を与えてくれることを期待しています。

 数日前の記事にあったMarquis本人のコメント。非常に前向きなコメントで、もしかしたらと期待を持たせていました(裏切られるかもという思いもあったわけですが)。今から読み返してもうれしいコメントです。(ちょっと長いですが引いておきます)

"Learning from those veterans (Tom Glavine, Greg Maddux, Chris Carpenter and Matt Morris), learning how to win and recognizing situations, I felt I brought that to the table in Colorado and I really helped ... De La Rosa and Jimenez, who were trying to get over that hump. I feel I could bring that [kind of leadership] to a team."

"I want to play for a team that is headed in the right direction and making the moves that is necessary to get themselves back to being a winning organization. Some of the moves the Nationals have made -- like [signing Stephen Strasburg] signing Pudge [Ivan Rodriguez] and getting [reliever Brian Bruney] -- they are making the necessary steps.”

"I feel I can fit right in and bring a winning attitude to the team. Every where I've been, I've won. I feel it's not a coincidence. I want to help a team get over the hump."


 Marquis本人の最後のコメントにありますが、メジャーデビュー以来の10年間、所属したチーム(00-03ATL, 04-06STL, 07-08CHC, 09COL)が「例外なく全て」ポストシーズンに進んできた、という強運の持ち主。本人はポストシーズンのロースターから漏れた年もありますが、それでも凄いことです(10年間の経緯については、hausさんのこちらの記事をご覧ください)。果たして11年連続のポストシーズン進出なるか!? なーんて(笑)まさかそこまで高望みはしませんが、投手陣のリーダーとしてチームの負け癖を払拭するような影響力は期待していいでしょう。

 先発投手はあと1人くらい補強するのではないかと見られています。いろいろ名前は挙がっていますが、Marquisと似たタイプのJohn GarlandやJoel Pineiroと契約するとは考えられません。個人的には殿堂入りが確実視されるJohn Smolzと契約できるのがベストシナリオ。さもなければリスク覚悟でEric Bedardで行って欲しいところですが、Todd WellmeyerLenny DiNardoあたりと比較的安く1年契約するというのが現実的かと思います。中途半端なベテラン(例.Livan Hernandez)は要りません。

0 件のコメント: