2009年12月5日土曜日

09 Season Review 9 & Off Season Outlook: CF

(2009 Season:GSは中堅手としての先発数。その他の成績はナショナルズでの全成績)
GS PA R HR RBI AVG OBP SLG SB
Willie Harris 54 393

47

7

27

.235 .364 .393 11
Nyjer Morgan 46 212 35 1 12 .351

.396

.435 24
Elijah Dukes 32 416 38 8 58 .250

.337

.393 3
Justin Maxwell 20 102

13

4

9

.247 .343 .449 6

 シーズン通じて、実に出入りの激しいポジションでした。
 
 開幕はLastings Milledgeでした。リードオフを任されたことも含めて懐疑的に見ていましたが、悪い予想は的中してしまい、打てず守れず態度も悪いで開幕連敗の戦犯扱いをされると、わずか7試合でマイナー降格。その後は故障もあって全く昇格の声がかからないまま、7月始めにパイレーツへトレードされました。(以上の経緯には、GMの交代の影響も大きかったと思います)

 このトレードで移籍してきたのがNyjer Morgan。既に29歳とやや遅咲きながら、安定的な打率とともに足のあるリードオフとしてパイレーツで今季ブレイク。ナショナルズでも合流するや7月の月間成績.388/.418/.495という好ダッシュを見せ、トレード成功と思われました。8月に入っても好調を維持していたのですが、8月末にヘッドスライディング(三盗)で左手骨折。残念ながら、シーズン終了となってしまいました。

 ところで、Milledgeが降格させられた当初は、Elijah Dukesがレギュラーとして期待されましたが、使ってみたら守備が安定せず、5月後半には2週間の故障離脱。いつの間にかWillie Harrisとの併用体制となりました。また、Morgan離脱後、今度はJustin Maxwellと併用される形でやはりHarrisの出場機会が増え、気がつけば、センターとしての先発出場数が一番多かったのはHarrisという結果となりました(ちなみに、2008年も同じような経緯でレフトとしての最多先発を記録していました)。もっとも、Harrisの打撃成績はひどいもの。来季も基本的に守備固め要員という存在でしょう。
 
 昨季は故障に泣き、プロスペクトとしての賞味期限もそろそろ切れそうになってきたMaxwell。大部分をAAAで過ごし、パワーとスピードはあるものの選球眼、バットコンタクトに難ありというシーズンを送りました。メジャーでは、4月の昇格時は好調でしたが、DLから復帰したHarrisに押し出される形でわずか6試合で降格。5月後半にDukesのDL入りにともなって昇格したのですが、今度は全く、本当に全く打てず、今度は本格的に降格させられました。あれがMaxwellにとっては最大のチャンスでしたが、活かせませんでした。ただ、9月にロースターが拡大されたところでようやく再昇格すると、出場機会を得て.292/.370/.554という数字を残すとともに、9月30日の試合では逆転サヨナラ満塁弾を打つなど印象的な活躍を見せ、プロスペクトとしての価値を残しています。

 もう1人、忘れたくない選手が、Roger BernadinaMilledgeの降格時に代わって昇格したのはこの人でした。走力と守備力があり、個人的には大いに期待していたのですが、なんと出場わずか3試合目にセンターのフェンスに激突しながらも好捕する超ファインプレー(写真)をした際に右足首を骨折してシーズン終了となりました。今季のナショナルズを応援していて、がっかりしたことはたくさんありましたが、その中でもトップクラスに入る事件でした。

[オフ・来季構想]
 Harrisは2年契約の2年目(年俸150万ドル)。Morgan、Dukesは年俸調停前。MaxwellとBernadinaはまだルーキー資格を有しています。という陣容なので、補強の必要はありません。故障をにらみながら現有戦力で戦っていくことになりそうです。

 Morganの故障は既に直っており、練習を再開しているとのこと。 さすがに今季の移籍後の打撃成績を来季も維持できるとは期待していませんが、キャリアを通じての数字である、3割前後の打率、.350を少し上回る位の出塁率を維持してくれれば、スランプのない守備での貢献を期待して、センターのレギュラーを任せられます。足が速いのも結構ですが、それは守備で活かすとして、今回のようなケガをしては元も子もないので、盗塁に関してはあまり無理せず、相手投手次第で走る程度でいいと思います。

 仮にMorganの故障が尾を引く場合、Maxwell、Harrisが争うことになりそうですが、その場合はMaxwellに期待したいところ(これはライトに関しても同じ)。Morganが元気な場合でも、いくらかはMaxwellにも出場機会を与えたいところです(ライトでもいいのですが)。まあ、その前に本人がスプリングトレーニングでしっかり結果を出すことが先決です。ラストチャンス、という意気込みで頑張って下さい(昨春はチャンスをもらいながらダメでしたから)。

 ところで、Bernadina。故障は手術を要する重傷で、故障から半年近く経った10月の記事でもフロリダのマイナー・コンプレックスで練習しているものの、まだ痛み・違和感が残っているとありました。故障した場所が場所だけに走力、守備力に影響がないことを願いつつ、スプリングトレーニングに元気に参加し、再びチャンスをつかんでくれることを願っています。

2010開幕予想:Nyjer Morgan (ダークホース: Justin Maxwell)

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