2009年1月28日水曜日

上原投手のオリオールズ入団に際して

 先日、上原浩治投手がオリオールズと契約しました。報道を見ていて思ったことは、DCエリアに住んでいる日本人コミュニティでオリオールズ人気が上がり、ナショナルズは忘れられてしまうなあ、ということでした。

 DCエリアは首都だけあって、政府関係機関に限られるにせよ、それなりに日本人も住んでいるはずなのですが、ナショナルズを追っておられる現地発のブログなども寡聞にして存じ上げません(どなたかおられたら、是非リンク貼らせてください!)。そんな中、上原投手がオリオールズに入団したら、ますますナショナルズの影が薄くなってしまう。

 こちら日本におけるナショナルズファンのコミュニティ(現地ではNatmosphereと呼ばれたりする。Red Sox Nationみたいなものです)がほとんど無に等しいことは、このブログを更新していて、常に感じていることです(ナショナルズファンの方、いらっしゃったら是非一緒に応援しましょう!)。まあ、こういう現状について、残念に思う反面、こういう不人気チームだからこそ、私のような者でもブログをつづっていられると、ちょっとほっとする面もあります(苦笑)。

 ところで、お決まりですが、入団会見には日本人記者が大挙して押し寄せました。それを見たナショナルズファンから(ボルチモアとワシントンとは本拠地が近接しており同じテレビ局が契約しているため、ナショナルズファンも中継を見ることができた)、日本人選手ないし日本マーケットに対する球団の考え方を聞いてみたいという声が上がりました。私も聞いてみたい、と思っていたら、早速Stan Kasten球団社長に電話して聞いてみたという記事がありました。

 We are aware of players there. We do scout over there. This year there just wasn't anything that fit with exactly what we needed. It's very tricky, particularly with pitchers. They are so risky -- and that's true of free agent pitchers in general. That's why we spend so much time and energy growing our own. But we're definitely on top of everything there. It's just a matter of being the right fit for us.

 慎重な言い回しに終始した、かなりネガティブなコメントに感じます。フィットする選手ってどんな選手なんだろうか。上原投手がオリオールズと結んだ契約が2年1000万ドルだったことを思うと、むしろ、あと2年くらいは再建モードであろうナショナルズにも、いいフィットだったのではないかと思えます。別の報道によると、ナショナルズは上原投手に全く関心を示さなかったというのが事実のようであり、残念です。

 ちなみに、ワシントン移転後のナショナルズには、大家友和投手が移転1年目の6月上旬まで約2か月間所属していました(開幕ローテーション投手でしたが、ブリューワーズへトレードされました)。エキスポス時代を入れると、吉井理人投手、伊良部秀樹投手もいました。

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