2008年11月2日日曜日

Chad Cordero, Ryan Wager, Pete Orr退団

 ワールドシリーズも終わっていよいよストーブリーグが始まりました。FA宣言やロースター整理に関連した動きなども出てきます。FAは、さっそくOdalis Perezが申請しましたが、まだ他にも出てくると思いますので、後日まとめて報告します。

 今日は、ロースター整理の動きでの3人の退団のニュースを。

 これもMLB特有の制度ですが、ルール5ドラフトという制度があります。詳細は面倒なので(すいません)書きませんが、一定期間マイナー(もちろんメジャーでもいい)で過ごした選手で40人ロースター(NPBで言う支配下登録選手に相当?)に登載していない選手は、他球団が指名して獲得できてしまうという制度です。趣旨は、マイナーでくすぶっている選手に移籍のチャンスを与えること(飼い殺し対策)。ただし、この制度を通じて獲得したチームはその選手を次の1シーズンを通じてメジャー25人枠(DLでもいい)に入れておかなければならないという条件があり、仮に外すのであれば原則として元の球団に返却しなければなりません。

 この制度を使った移籍が実現した選手としては、Johan Santana(99年オフにHOUからFLA経由でMINへ)が有名ですが、ナショナルズではJesus Flores(06年オフにNYMから獲得)がいます。

 このルール5ドラフト、今年は12月11日に予定されており、各チームはそれまでに40人ロースターを整理することになります(奪われたくない選手を登載し、まあいいやという選手を外していく)。この外していくプロセスは、designated for assignment(いわゆるDFA。outrightというのもありますが、どう違うのか正直理解できません・・・)などを経て、つまりはマイナーに落とすことになります。ただし、その際にはウェイバーにかける必要があり、さらに、ウェイバーを通ったとしても、一定のベテランは本人がマイナー行きを拒否することができることになっています(FAになる)。

 で、シーズン終了後、ナショナルズでも既にいろいろな動きがあります。

 まず、Charlie Manning、Ryan Langerhans、Lavel Speignerの3人が外されることになり、このうちCharlie Manningがカージナルスにウェイバーで奪われたのは既報の通りです(LangerhansとSpeignerはAAA Sylacuseへ)。

 そして今回、Chad CorderoRyan WagerPete Orrの3名に対して、マイナー行きの決定が行われましたが、3人ともこれを拒否。ナショナルズを退団してFAとなりました。

 Corderoは言わずと知れた元クローザー。本当にがっかりのシーズンでした。今季年俸が600万ドルで、調停申請権があるため、高すぎるという判断になったようです。本当は安く再契約したいところですが、そうもいかないんでしょうね。Wagnerは元ドラ1で、Felipe LopezやAustin Kearnsとともにレッズから移籍してきましたが、期待はずれで年々成績を落とし、今季はAAAでも打ち込まれていました。まだ25歳ですが、再起はあるでしょうか。来季には30歳になるOrrは、メジャーでもAAAでもパッとしない1年だったのでしかたないかな。

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