2010年7月31日土曜日

Matt Capps→Traded to MIN、Acquired Wilson Ramos!!!

 クローザーだったMatt Cappsがツインズにトレードされました。昨オフにパイレーツからNon-tenderされ、FAとして350万ドルの年俸でナショナルズと1年契約(まだもう1年年俸調停が残っています)。2009年は不本意な成績に終わった自身のキャリアを復活させるとともに、2009年は30球団最低の惨状だったナショナルズ・ブルペンを力強く支えてくれました。自身初のオールスターにも選ばれる充実したシーズンを送り、29日の試合で今季26セーブ目を記録した直後にトレードが決まりました。ツインズでもクローザーとして使われるようです(早速30日の試合でセーブを記録!)。ヤンキースとかだとセットアップに回されかねないところでしたから、クローザー志向の強いCappsにも良いトレードだったと思います。ありがとう。新天地でワールドシリーズ目指してがんばってください。

Matt Capps (2010 Season for WAS)
47G (3W 3L 26SV) 46.0IP 9BB 38K 2.74/1.30

 トレード相手は、Cappsに50万ドルのサラリー補填を付けて、Wilson Ramos捕手とJoe Testa投手の2人を獲得しました。

Wilson Ramos (2010 Season MIN)
7G 28PA 2R 0HR 1RBI 0BB 3K .296/.321/.407 0SB (MAJOR)
71G 295PA 25R 5HR 30RBI 12BB 49K .241/.280/.345 1SB (AAA)


Joe Testa (2010 Season for MIN)
15G 30.0IP 12BB 29K 3.30/1.70 (A+)
21G 24.0IP 16BB 21K 8.25/1.83 (AA)

 なんと言ってもWilson Ramos。今季のシーズン開幕前のBAのランキングではツインズのチーム内で2位、全体でも58位にランクされていたトッププロスペクトです。ベネズエラ出身の22歳。攻守ともに非常に評価が高く、なんと言ってもこの年齢で既に今季初めにメジャーデビューを果たし、今季は主にAAAでプレーしているという成長の早さは特筆すべきです。AAAでは上記のとおり結果を残せていませんが、昨季までは3割前後の打率を残し、長打力もあります。現時点でも、依然として評価は高く、ツインズが今月初めにマリナーズからCliff Lee(結局レンジャーズに行きましたが)を獲得すべく交渉した際のセンターピースだったという噂もあるほどです。ツインズではMauerにブロックされており、今季開幕前にツインズとJoe Mauerが8年契約を結んだ時から、トレードバイトとして様々名前が挙がっていました。しかし、捕手のプロスペクトは一般的に価値が高いので、まさかブルペン投手のCappsとのトレードで出すとは思いませんでした。

 まずはAAAのSyracuseに合流するとのこと。9月には昇格、来季はレギュラーとして開幕することも夢ではありません。

 Ramosの獲得がナショナルズのチーム編成にどう影響を及ぼすかも見ておきたいと思います。来季は、Ramos、Pudge Rodriguez(2年契約の2年目)という体制で開幕することが期待されます。ずっと控え捕手としてがんばってきたWil Nievesでしたが、今季打率は2割にも到達していませんので、どのみち年俸調停が申し入れられることはなかったでしょう。これまでありがとう。

 今回のトレードで一番大きな影響を受けそうなのがJesus Flores。Ramosと同じくベネズエラ出身で、故障さえなければ今頃レギュラーだったはずなのですが、(今もそのシーンが目に浮かぶ)2009年5月に右肩にファールチップを受けた故障が未だに完治せず、復帰の目処が立っていません。まだ25歳。諦めたとは球団は当然言いませんが、今回のRamosの獲得でFloresへの年俸調停がなされない可能性も高まりました。
 
 今季開幕前のBAランキングということで言えば、我がナショナルズのDerek Norris捕手がRamosをも上回る全体41位にランクされていましたが、まだA級でメジャー到達までにはかなり時間がかかるという点でRamosとは違います。今季は故障もあって伸び悩んでおり、評価を下げそうです。まずは、健康に、そして打撃、守備ともにしっかり成長してくれることを願うばかりです。守備位置についてはまた考えればいいことです。

 もう1人獲得したTestaもまだ24歳で今季はAAで壁に当っていたようですが、A+まででは防御率2天台あるいはそれ以下という数字を残してきたブルペン左腕ですから、それなりの期待を持っていていいと思います。

 Rizzo GMは、噂の出ていたCapps、Willingham、Dunnについて圧倒的なオファーが来ない限りはトレードしないと繰り返し発言し、ファンの間で賛否両論が出ていました(私もそこまで高望みせず堅実なトレードをまとめてほしいと思っていました)。しかし、この結果を見せられてはRizzo GMの手腕に敬服するしかありません。

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