ウィンターミーティングの最終日にルール5ドラフトが開催されました。6月のドラフト同様直前のシーズン下位の球団から順に指名しますので、ナショナルズは6位指名権を持っていました。で、指名したのが次の2投手。シーズン通じて25人ロースターに残さないのであれば、元の球団に返還しなければなりませんので、スプリングトレーニングですぐに結果を残す必要があります。
Elvin Ramirez RHRP (from NYM)
ドミニカ共和国出身の23歳。18歳で契約してから少しずつステップアップ。今季はA+でシーズンの大部分を過ごし、AAでも3試合だけ登板しています。計52試合に登板し、4.16/1.38、80イニングで72奪三振49四球とあまりぱっとしない成績。球速は90マイル台後半とかなり速く、高速のスライダーもあるものの課題はコントロール。と、ここまでは典型的な荒削り投手という評価だったのですが、この冬のドミニカ・ウィンターリーグで好投し、評価を高めています。ここまで16試合21イニングに登板し、2.14/0.95、26奪三振、とくに4四球というコントロールの向上は期待を抱かせるものです。昨季までは先発でしたが、今季はブルペンに回され、ナショナルズでもブルペン投手となる見通しです。
Brian Broderick RHSP (from STL)
24歳の先発右腕。2007年ドラフト21順目でカージナルスに入団。数字だけみるとそんなに良くないのですが、比較的順調にステップアップし、今季は主にAAで投げていました。こちらは、制球重視のシンカーボーラーで、球速はせいぜい90マイル程度とのことです。アリゾナ秋季リーグに派遣され、そこでも6試合に先発し、4.39/1.39という成績を残しています。スプリングトレーニングでは先発最後の枠を争う立場として参加するようですが、さすがに生き残るのは厳しいのではないでしょうか。
また、ナショナルズからは、Michael Martinez内野手がフィリーズに指名されました。今季はAAとAAAでプレーしていましたが、メジャーに上がれる雰囲気はありませんでしたので、あまり惜しくはないです。むしろ新天地でがんばって下さい、という感じです。
ちなみに、当ブログがフォローし始めてからの過去2年は、いずれも全体1位指名権を持っていたにもかかわらず、うまくいったとは言い難い結果です。(2008年、2009年)
2010年12月10日金曜日
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