2009年2月16日月曜日

Spring Training Outlook 3 (Starting Pitchers)

 遂にブルペンがキャンプイン。ビザ発給の遅れでJorge Sosaが遅れている以外は、投手、捕手ともそろっているそうです。 (Odalis Perezもまだ来ていません。

 今日は、先発投手について。 (08シーズンレビューはこちら。)

 先に結論を言ってしまいますと、現有戦力での理想的な開幕ローテーションは、 John Lannan(24)、Scot Olsen(25)、Daniel Cabrera(27),Collin Balester(22)、Shawn Hill(27)と見ています。

 昨季、シーズン終了直前のローテーションはTim Redding、Odalis Perez(31)、Lannan、Balester、Shairon Martis(21)となっていました。このうち昨季チームトップの10勝を記録したReddingに対して球団は契約を提示せず、FAとなったReddingはこともあろうにメッツと契約してしまいました。また、Perezは1年契約だったためFAとしてマーケットに出ましたが、意外なほどに人気が出ず、昨季と同じようにマイナー契約でナショナルズに舞い戻ってきました。その他の3人はまだ調停前でチームに残っています。

 このオフの補強は、トレードでマーリンズから獲得したOlsenと、オリオールズから契約を提示されずにFAとなっていたCabreraの2人。2人とも球速、制球力ともに微妙な感のある投手ですが、健康にシーズンを投げきってくれるという信頼感はあります。

 現時点で、Lannan、Olsen、Cabreraの3人は確定とアクタ監督も明言しています。Perez、Balester、Martisに加え、メジャー経験のある投手では、Hill、Jason Bergmann(27)、Tyler Clippard(24)の3人、それに招待選手として参加するトッププロスペクトのJordan Zimmermann(22)が、残るスポットを争うことになります。

 11日付けの公式ページは、PerezとZimmermannが先行しているとしていますが、疑わしいところ。私としては、Balesterはマイナーでの育成期間は終わっており、よほどひどいスプリングトレーニングにならない限り、ローテーションに入れてメジャーで投げさせるほうが伸びると見ています。フロントもそう見ていると思われます。

 残りの1枠は、故障明けのHillと昨季不振だったBergmann、それにClippardのうちで、いいスプリングトレーニングを送った投手に任せればいいと思っています。Perezという選択肢を取るのは、この3人がダメだったらということでいい。(逆に言えば、Perezがメジャーに残ってくるようであれば、期待はずれなスプリングトレーニングだったという評価になります)

 3人の中で最も期待したいのは、やはりHill。昨季の今頃はエースとして期待されていましたが、例によって故障で戦列を離れ、今季はローテーションの5番手を争う立場まで追い込まれました。何とか健康に、いいスプリングトレーニングを送ってくれることを願わずにはいられません(とりあえず痛み無しにキャッチボールをしている模様)。

 Bergmannの昨季は全くダメでしたが、いい(日本風に言えば、伸びのある)ストレートをもっているので好感を持っています。歯車さえ合えばまだまだ先発でも行ける投手だと思うのでチャンスを与えてあげてほしい。ただ、昨季ベンチ及びフロントから失った信頼を取り戻すのは容易なことではなく、やはり昨季与えられたチャンスを生かせずに信用を失墜したMichael O'Connor(28)とともにブルペン(スウィングマン)に回る可能性もありそうです。

 Zimmermannに開幕ローテーションを期待する声もあちこちで聞かれますが、FAまでの期間を考えても、昨季途中にようやくAAに上がってきたばかりでまだまだマイナーで経験することもあること、また球数を突然増やすことのリスクを考えても、今季はAAAで開幕させ、夏前の昇格で十分ではないかと思います。Martisも同じ理由からAAAスタートがいいと思います。

 もちろん、Zimmermann、Martis、それにRoss Detwiler(23)といったプロスペクトたちがどれだけメジャーの打者に通用するかを見るのはスプリングトレーニングの大きな楽しみです。

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