2009年6月30日火曜日

Milledge+Hanrahan→Traded to PIT、Nyjer Morgan+Sean Burnett→Nats

 数日前から噂になっていましたが、Milledgeが放出されました。パイレーツとのトレードです。

[WAS→PIT]
OF Lastings Milledge (24)

PA

R

HR

RBI

K

BB

AVG

OBP

SLG

SB

(08)

587

65

14

61

96

38

.268

.330

.402

24

(09)

26

1

0

1

10

1

.167

.231

.167

1


RHRP Joel Hanrahan (27)

G

IP

W

L

S

K

BB

ERA

WHIP

(09)

22

32.2

0

3

5

35

14

7.71

1.96


[PIT→WAS]
OF Nyjer Morgan (29)

PA

R

HR

RBI

K

BB

AVG

OBP

SLG

SB

(09)

321

39

2

27

49

29

.277

.351

.356

18


LHRP Sean Burnett (26)

G

IP

W

L

S

K

BB

ERA

WHIP

(09)

36

32.1

1

2

1

23

15

3.06

1.14



 ナショナルズではこの春にGMが交代しましたが、その影響を最も受けたのがMillegeでした。昨季はチームで最も活躍した(単に故障離脱が少なかっただけとも言うが)野手でしたし、今季も春先までは1番センターで使うことが確約されていました。現に開幕戦は1番センターでした。しかし、Mike Rizzo 暫定GMの評価は厳しく、7試合経過時点でセンター守備、リードオフとしての能力の低さ(四球が選べず出塁率が上がらない)からマイナー行きが命じられました。特に問題視されていたのが、素行面。クラブハウスでの我が物顔での態度やチームミーティングへの遅刻など、いっこうに改め様子が見られませんでした(Elijah Dukesはこの1年間でかなり改善しているといわれています)。その後、AAAでの試合中に指を骨折して離脱。ようやく先週になってルーキーリーグでのリハビリを開始したところでしたが、チームの構想からは完全に外れていたということでしょう。

 Hanrahanは昨季後半からクローザーとして起用されはじめ、今季は開幕から、また一度は外されたものの再度クローザー指名されるなど、それなりに期待を持たれていましたが、結局10度のセーブ機会のうち5回も失敗するなど応えられず、最近は敗戦処理でも打たれるシーンが目立ちました。球速は95マイル程度出るのですが、制球の悪さとすぐスライダーに頼ろうとする癖は克服できませんでした。

 ナショナルズが獲得する中心選手はNyjer Morgan外野手。メジャー3年目。今季ようやくレフトでレギュラーの座を獲得しました。非力でホームランはほとんど期待できない一方、打率は3割前後、守備と盗塁(盗塁死も多いのが気になりますが)で評価の高い選手です。パイレーツでは主にレフトを守っていましたが、ナショナルズではセンターを守る可能性もあるようです。既に29歳ということでこれ以上の伸びシロがどれだけあるのかは不明ですが、将来的には4番手外野手タイプかと思います。なんとなくHarrisとイメージがかぶりますね・・・。40人枠は問題ありませんが、Morganを起用するには25人枠からは誰か外す必要があります。どうするんでしょう。まだ発表はありません。

 Sean Burnettはブルペン左腕。2000年のドラフト1順目全体19位でパイレーツに入団。先発投手として順調に育っていきましたが、メジャーデビューを果たした2004年に肘を痛めて手術してからはマイナーでも成績を残せず、2008年からはブルペンに転向。ようやく復活してきましたが、かつての球威は取り戻せていないようです。

 7月を目前にして(米国時間)いよいよトレード戦線が始まりました。基本的にはベテランを放出して若い選手を獲得するという再建チームのトレード戦略になるはずです。そういう意味では年齢が上がった今回のトレードはやや例外ではありますが、チーム構想に合わない選手を処理したということでしょう。今後は、Johnson、Beimel、Villoneなんかが既に噂に上がっています。引き取り手があるならKearns、Belliard、Guzmanあたりも処理したいところ。Rizzo 暫定GMの腕の見せ所。楽しみにしています。

Mock(AAA)とSpradlin(AA)が週間MVP

 6月最終週の週間MVPにSyracuse(AAA)の「先発投手」Garrett MockとHarrisburg(AA)のブルペン左腕 Jack Spradlinの 2投手が選ばれました。

 Mockは今更紹介するまでもありませんが、メジャー経験もある投手です。昨季までは主に先発でしたが、昨季終盤にメジャーのブルペンで好投したことから、今季は開幕からブルペン行きを言い渡され、一時はSyracuseでクローザーとしての経験も積んでいました。しかし、4月20日から約1か月のメジャーでの登板で結果を残せず(6.92/1.85)、降格時には再び先発投手としてAAAのローテーションに入ることになりました。9月の昇格に向けて、Collin BalesterやMarco Estrada、さらにはShairon Martisと争う立場にあります。そんな中ですが、この1週間は2勝0敗15回を投げて1失点と上出来でした。特に、22日の試合では3安打無四球10奪三振の完封という見事な投球を見せてくれました。先発転向後は6試合33.1回を投げて、防御率2.16、36奪三振に対してわずか7四球と文句の付けようのない成績です。いろいろあって奮起しているのでしょうか。頑張れ!

 AAのSpradlinはまったくノーマークの選手でした。この1週間は3試合8回を投げて、無失点。2安打無四球10奪三振と素晴らしい内容でした。2005年ドラフト8順目で大卒入団の24歳。これまでの成績を見るとゆっくりではあるものの着実に成長を遂げているように見えます。昨季はA+で好投したものの終盤に昇格したAAでは打ち込まれましたが、今季はそのAAで開幕から好投を続けています(25試合2.25/1.07)。奪三振率もそこそこ高く、左腕ということもあり、もしかすると2年くらい後にはブルペンの一角を担える人材かもしれません。

2009年6月29日月曜日

Scott Olsen→Activated、Shairon Martis→AAA

 Scott OlsenがDLから復帰。マイナーでのリハビリ登板でも必ずしも好成績を収めていない(3試合12.2投球回で5.69/1.97)ので、正直なところどれだけ期待していいのか分かりません。まあイニングをある程度稼いでくれれば良しとしたいという程度の期待です。月曜日の古巣マーリンズ戦で復活登板です。

 枠を空けるためにマイナーに行くことになったのは予想外にもShairon Martis。スプリングトレーニングの好投で自力でローテーションを勝ち取り、開幕からは5勝負けなしと好投しましたが、5月19日以降は8登板勝てません。本人は無論不本意でしょうが、なんと言ってもまだ22歳。自分の投球を見つめ直す、いい機会ではないかと思います。もともとマイナーではイニング数をわずかに下回る程度の三振を奪っていましたが、メジャーでは半分以下、と本来の投球をできていません。もう一度AAAで各球種をしっかり磨いて来て欲しいと思います。また、いいかなと思われる日でも突然制球を乱してみたり、メンタル面での調整が必要な感じも受けました。自信を取り戻してくれることも大事だと思います。

 いずれチャンスはまた与えられるでしょう。それまで、しっかり投げることです。頑張れ!

2009年6月28日日曜日

ベテランマイナーリーガーのトレード

 マリナーズとの間で、ともに今季はAAAでプレーしていたベテラン同士のトレードが成立しました。ナショナルズからRyan Langerhansが送られ、マリナーズからMike Morseを受け取ります。
 29歳の左打ちの外野手Langarhansは昨季はメジャーでも73試合に出場しましたが結果を残せず
(.234/.380/.396)、今季はAAAでまずまず(.278/.371/.488)でしたが、ナショナルズのチーム構想からは外れていた模様です。
 一方、Morseは27歳の右打ちのユーティリティ。内外野どこでもこなせます。もともとは2000年のドラフト3順目でホワイトソックスに入団。2004年にFredy Garciaのトレードの一員としてマリナーズに移り、2005年にはメジャーで72試合に出場しましたが、その後はマイナーがほとんど。昨季は故障もあり、ほとんど出場がありませんでしたが、今季はAAAでなかなかの好調です(.312/.370/.481)。
 
 年齢が若いこと、かなり融通のききそうなユーティリティであることからすると、ナショナルズのほうに分があるトレードのように見えますが、両チームともに全く無意味なトレードになる可能性もあります。
 選手レベルで見れば、2人とも40人ロースターから外されておりメジャー昇格への期待も低いままでくすぶっていたことでしょうから、いいトレードだと思います。新天地での活躍を願っています。

6/28 W5-3@BAL (Dunnの久々19号特大2ラン) [Live]

 体調悪くしたり、仕事が忙しかったりで、久しぶりのライブ観戦になります。Lannanか。2試合続けて惨敗の後だけに奮起をお願いします。DHには今日もDunn。Zimmermanが4番に入りました。2006年の最終戦以来です。(Manny Acta 監督になってからは初めて)

Washington
Harris - 8
Guzman - 6
Johnson - 3
Zimmerman - 5
Dunn - DH
Willingham - 7
Dukes - 9
Hernandez - 4
Nieves - 2
(Lannan - 1)

Baltimore
Jones - 8
Wigginton - 4
Markakis - 9
Huff - 3
Reimold - 7
Scott - DH
Salazar - 5
Wieters - 2
Andino - 6
(Hernandez - 1)

[試合後コメント]
Nationals 5-3 at BAL Season 22-51 (St. W1)
Pitching: Lannan(W5-5), Beimel(H9), MacDougal(S3)
Hitting: Willingham(3/4 2R), Harris(3/4 BB R RBI), Hernandez(3/4 RBI), Zimmerman(2/4 R)
HR: Dunn(19), Harris(4)
 
 まだ40本ペースは維持しているものの6月に入って調子が落ちてるなあという印象の強いAdam Dunn。この試合前まで6月に入ってわずか3本、17日のヤンキース戦以来ホームランが出ていませんでしたが、1点を追う4回表1死2塁の場面で、ライト場外へ打った瞬間それと分かる特大の逆転2ランを打ちました。やはりこの人のバットが打線全体の勢いをつけます。この後の打席では凡退しましたが、チームはさらに3点を追加。試合をナショナルズペースで進めることができました。

 先発Lannanの立ち上がりは高めにボールが浮き不安な投球でした。2回には3連打で先制点となる1点を失いなお無死1,3塁のピンチで、大量失点も覚悟しました。しかし、この場面を、相手ランナーのミスにも助けられて無失点にしのいだことで調子をつかみ復調。結局、8回1死まで投げました。これで5勝目。安定感抜群の投球で、本人は否定しますが、押しも押されぬナショナルズのエースです。昨季は到達できなかった2桁勝利になんとか到達させてやりたいです。

MVP: Adam Dunn

6/26,27 @BAL (2連敗、しかも情けない試合)

 連敗で、シーズン最多の借金30(前回はここから4連勝した)に再度到達しました。

 確かに失点も多いのですが、この2試合は打線が敗因だと思います。みんなそこそこ打つのですが、つながりがない。チャンスは作るけど点につながらない。情けない試合が続きました。
 
6/26
Nationals 1-11 at BAL Season 21-50 (st.L1)
Pitching: Detwiler(L0-4), Hanrahan, Villone, Colome
Hitting: Bard(2/3 BB RBI), Willingham(1/3 BB R)
 5回を終わった時点では1-3でリードされていたとはいえ、まだ試合になっていました。しかし、6回裏先発のDetwilerが2者連続でヒットを打たれたところで降板すると、Hanrahan、Villoneが打たれる打たれる。エラーも絡んで一挙8失点で試合終了。打線は、全くいいところなし。
 Scot Olsenの復帰が近づいている(マイナーの試合では92マイルを記録したとのこと)のですが、ローテーションから外れるのはStammenで、Stammenはブルペンに回ることが明らかにされています。ロースターから外れるのはHanrahanかColomeか、と言われていますが、Hanrahanの立場が苦しくなりました(Colomeは今日2回無失点)。

6/27
Nationals 3-6 at BAL Season 21-51 (St. L2)
Pitching: Martis(L5-3), Tavarez, Beimel, MacDougal
Hitting: Guzman(2/4 R), Willingham(2/4 R)
 初回、乱調気味のJeremy Guthrieから、2連打と四球の無死満塁からDunnが四球を選び、1死後さらにBardが押し出し四球。しかし、なお1死満塁でBelliardが最悪の6-4-3。全く攻められず。こんな攻撃をしていたのでは勝てるはずもありません。結局Guthrieには5回まで投げ切ることを許し、一方ナショナルズ先発のMartisはじわじわと攻められた末に、5回裏2死からの3ランで逆転されてしまいました。しかし、それでもまだナショナルズに勝機はありました。1点を追う6回裏、再び無死満塁のチャンス。しかし、ここでもBelliard本塁封殺の後、Kearnsが併殺で、なんと無得点。ブルペンも打たれて、情けない敗戦となりました。

2009年6月26日金曜日

Futures GameにはDanny Espinosa (A+)

 メジャーのオールスターの前座として前日に開催されるマイナーリーガーのオールスター戦、Futures Gameに、ナショナルズからはDanny Espinosa遊撃手が選ばれました。USAチームとWorldチーム(米国以外出身者)で対戦するのですが、米国チームの一員としての参加です。 

 昨年08年ドラフト3順目。昨季契約後の少ない出場ながらしっかり打ち、今季はA+で開幕。一時期調子を落としましたが、期待以上の打撃を見せており、順調にステップアップしていきそうです。守備もなかなかという評価で、トッププロスペクトの地位を固めつつあります。 名だたるトッププロスペクトの中でどんなプレーをするか楽しみです。

6/23-25 Red Soxに1勝2敗(Johnson負傷?!)

 レッドソックスを迎えての3連戦。いつもはがらがらのナショナルズ・パークが、この3連戦は4万人を超え、球場の2年間の歴史上、(昨季の開幕戦をも超え)1~3位の観客数を記録。当然ながら観客の75%くらいはレッドソックスファンだったとのこと・・・・。なんとか3連敗は逃れた、という感じです。

6/23
Nationals 3-11 Red Sox Season 20-48 (St.L2)
Pitching: Lannan, Tavarez(L3-5), Villone Wells, Colome, Hanrahan
Hitting: Zimmreman(2/3 2R), Guzman(2/5)
 Lannanは悪くありませんでした。9安打されながらも3失点。同点の7回1死で降板しました。しかしLannanの降板を境に試合は一変。いきなりZimmremanの送球エラーで出塁を許すと、そのランナーが結果的に決勝点に。そして8回には一挙6失点。投手を代えても関係なく全員が失点しました。しかし、レッドソックス打線、よく打つなあ。

6/24 
Nationals 4-6 Red Sox Season 20-49 (st.L3)
Pitching: Stammen(L1-3), Villone, Tavarez, Beimel, MacDougal
Hitting: Guzman(2/4 BB RBI), Willingham(1/3 BB R 2RBI)
 今季不調不調と言われていたDavid Ortizに3ランを打たれました。もう1本、Jason Varitekにも2ランを打たれ、都合この2本で5点を失いました。3回まではほぼ完璧だったのに打順が2回り目に入って打たれてしまいました。打線はヒット数ではレッドソックスを上回りましたが、4点止まり。7回にはZimmermanが同点2ランか!という左中間のフェンスぎりぎりの大飛球を打ちましたが、おしくも届かず。最後はPapelbonにあっさり封じられました。

6/25
Nationals 9-3 Red Sox Season 21-49 (st.W1)
Pitching: Zimmermann(W3-3), Clippard
Hitting: Harris(3/4 2R 2RBI), Bard(3/4 R 2RBI), Willingham(2/4 2R RBI)
HR: Harris(3)
 初回に今季初先発となったJohn Smoltzを攻め立てて4点を先制すると、Zimmermannがすいすいと投げて7回を5安打無四球6奪三振で1失点。打線も特に下位打線が活躍し、効果的に追加点を奪いました。Clippardが大量リードの8回から昇格後初登板し、残念ながら2ランを打たれてしまいましたが、今日の試合では無害。完勝です。Zimmermannは4月26日以来の白星、3勝目を記録しました。
 それより心配なのは、初回にSmoltzに左足にぶつけられ退場したNick Johnsonの具合。これでトレードバイトとしての価値がなくなったら、ほんと訴えますよ!
MVP: Jordan Zimmermann

2009年6月25日木曜日

Tyler Clippard→MAJOR、Kip Wells→DFA

 Tyler Clippardが満を持しての昇格です。

 24歳の右腕。メジャーでの先発経験もありますが、今季からブルペンに転向し、AAAで好投を続けてきました。三振率、四球率も文句なし。いつかいつかと楽しみにしていました。本人もいらいらしていたでしょうから、フラストレーションをぶつけて頑張ってください。

Tyler Clippard (2009 for Syracuse(AAA))
24G 39.0IP 15BB 42K 0.92/0.90 

 25人枠から外れたのはKip Wells。マイナー契約から4月末に昇格してしばらくは好投していましたが、5月以降は打たれる場面が多くなり、4月末には1点台だった防御率もどんどん上がって、最後は6点台半ばまで落ちていました。DFAされてしまいましたので、退団になるのではないかと思います。

A+、Aのオールスター

 Carolina LeagueとCalifornia Leagueの代表が対戦するHigh Aのオールスターゲームが開催され、我がPotomac Nationalsから選ばれていたJeff Mandel投手が先発を任されました。結果は2回を投げ1失点。いい経験になったでしょう。また、追加選出されていたMichael Burgess(オールスター選出は昨年のAに続き2年連続となった)が7番ライトでフル出場し、3打数1安打1四球①三振とまずまずの成績でした。なお、Brad Meyers投手は登板間隔の都合で出場はしませんでした。

 また、South Atlantic League(A)のオールスターゲームも開催され、我がHagerstown Sunsからは2選手が出場しました。Derek Norris捕手は3番捕手で先発し、2打数1安打としっかりヒットを打ちましたが、Marcos Frias投手は1回を投げてなんと3失点。残念でした。

2009年6月22日月曜日

Corey Patterson→MAJOR→AAA(optioned)

6/22 追記
 Willinghamが復帰して、PattersonがAAAへ降格となりました。オプションされたと発表になっています。DFAじゃなくてオプション?ちょっとびっくりしましたが、01年と05年に使われただけなので、まだ残っていたという計算になるのか?そういう契約になっていたのか?うーむ、オプション制度はまだまだ理解が困難です。とにかくPattersonは40人枠に残ったままでAAAに行きました。

*********
6/14 オリジナル
 Josh Willinghamの弟さんが交通事故で亡くなられ、葬儀等に出席するため、期間未定のBereavement List に入りました(40人ロースターからは外れないが、25人ロースターからははずれる)。ご冥福をお祈りします。
 
 代わって、25人ロースター入りしたのがCorey Patterson。それなりに有名選手ですね。1998年ドラフトでカブスから全体3位指名されたかつてのトッププロスペクト。パワーとスピードを兼ね備えた選手として期待されましたが、選球眼が改善されず大成することはありませんでした。この春ナショナルズとマイナー契約を結び、AAAでまずまずの結果を残しての昇格となりました。ただ、ほかに選択肢がなかったからというのが実情かもしれません…。

 なお、40人ロースターの枠を広げるために(ルール5ドラフトで指名して、返却しようとしたものの、故障が判明して返却が許されなかった)Terrell Youngを60日DLに移しました。

2009年6月21日日曜日

6/19-21 Blue Jaysに2勝(ともにサヨナラ)1敗

 土曜日の朝から39度の高熱を発しまして、つい先ほどまで寝込んでいました(今は平熱に下がりました)。ようやくチェックしたら、おおおおおお!2試合続けて延長サヨナラ勝ちしてる!これまで延長は8試合負け続けていたのに、別のチームみたいだ。今日はどうやら負けそうですが、それでも今季初の2カード連続勝ち越し。素晴らしい!

 (もしかして、私が見ないほうがいいのか!?)

6/19
Nationals 2x-1 Blue Jays(11) Season 19-46 (st.W3)
Pitching: Zimmermann, Wells, Tavarez, Villone, Hannrahan, Beimel, Colome(W1-0)
Hitting: Johnson(3/3 3BB), Dunn(2/5 BB RBI), Guzman(2/6 R)
 Jordan Zimmermannは6回途中1失点ながら球数が100球を超えてしまい、同点のまま降板。両軍ブルペンがよく踏ん張り、試合は1-1のまま延長戦へ。結果は、延長11回、1死満塁のチャンスにDunnがライト線へサヨナラタイムリー!3連勝。
MVP: Adam Dunn

6/20
Nationals 5x-3 Blue Jays(12) Season 20-46 (st.W4)
Pitching: Detwiler, Wells(H5), Hanrahan(BS5), MacDougal, Colome, Tavarez(W3-4)
Hitting: Gonzalez(3/5 R), Harris(2/4 BB 2R 2RBI), Johnson(2/4 BB R RBI), Guzman(2/5 R), Dukes(2/5 RBI)
HR: Harris(2)
 メジャー初白星はブルペン(Hanrahan)に消されましたが、8回途中3-1とリードして降板したDetwilerの好投は大きな収穫。試合は連夜の延長戦となり、最後はHarrisがライトのナッツブルペンへサヨナラ2ラン!!(Harrisは守備でもファインプレーがありました)今季初の4連勝を飾りました。
MVP: Willie Harris

6/21
Nationals 4-9 Blue Jays Season 20-47 (st.L1)
Pitching: Martis(L5-2), Colome, Wells, Hanrahan
Hitting: Bard(3/4 R 2RBI), Dunn(2/4 BB RBI), Johnson(2/4 BB), Guzman(2/5)
 今季初スウィープを狙いましたが、Martisが3回までに6点を失って主導権を取れませんでした。Hanrahanがまた打たれた(9回に出てきて1イニングを3失点)ことが気になります・・。

2009年6月19日金曜日

6/18 W3-0@NYY (Stammenメジャー初勝利!ヤンキースに勝ち越し!)

 ライブ観戦だ!と意気込んで午前2時に起き出してきましたが、雨(涙)。昨日のゲーム記事を書いて、もう一度寝ました・・・。

[試合後コメント]
Nationals 3-0 at NYY Season 18-46 (St.W2)
Pitching: Stammen(W1-2), Villone(H3), Tavarez(H4), Beimel(H8), MacDougal(S2)
Hitting: Zimmerman(3/5 2R RBI), Dunn(2/2 2BB RBI), Guzman(3/5 R)

 (実質ナイトゲーム。夜になってからようやく録画で見ました。)

 5投手のリレーでヤンキース打線を完封(チームとして今季初)。7安打されながらも、しっかり抑えきりました。何といっても先発のCraig Stammenがメジャー初勝利。6試合目の先発でようやく手にしました。おめでとう!雨で試合開始が半日ほど遅れましたが全く影響を感じさせず、昨日のLannanを手本としたようなストライク先行の投球で強打者を打ち取っていきました。全く臆するところがない、というのはそれだけで十分評価に値すると思います。7回表に2連打で1死2,3塁のピンチを迎えたところでマウンドを降りましたが、6回1/3を投げ、6安打無四球2奪三振。勝ち投手に値するに十分な投球でした。

 7回のピンチで後を受けたVilloneが松井を三振に取り、相性の悪いPosadaを敬遠気味に歩かせて、代打のJeterを迎えたところで相性のいいTavarezを送り込んで見事にピンチをしのぐと、8回のBeimelを挟んで、最後はMacDougalが2夜連続のセーブを記録。アクタ監督の投手交代も冴えました。

 打線も、少し調子が落ちてきているかと思われたZimmermanが2本の2塁打を含む3安打でしっかり得点に絡み、Dunnは全打席で出塁。得点は3点に終りましたが、いい感じに見えました。それにしてもCorey Pattersonは打てないなぁ。投手に圧倒されている感じを受けてしまいます。これだったらMaxwellのほうが見たいぞ。とはいえ、左からHarris、Patterson、Kearnsの外野守備は非常にレベルの高いものだったことも事実。内野も含め今日もノーエラーで、Stammenをよく守り立てました。
 まさかまさかのヤンキース戦に勝ち越し。昨日は誤審に助けられたのなんのと揶揄されましたが、今日はそんなことも言わせない完勝!どうだ!5月7~9日の3連勝以来の連勝を記録。これで、アクタ監督解任論も少しは静かになるかな。今季、最も気分のいい日かもしれません。

MVP: Craig Stammen

 ちなみに、この試合、新ヤンキースタジアムで行われた35試合目にして初めて、両軍ともに本塁打が出なかった試合となりました。むろん、今季、全球場で最も遅い記録です。

Drew Storenマイナーデビュー(1回1失点)

 09年ドラフト1順目全体10位指名のDrew Storen投手がHagerstown(A)で初登板しました。

 2-4とリードされた5回表から2番手として登板。先頭のTravis D'Arnaud(07年1順目全体37位フィリーズ入団)にセンターへ弾き返されていきなりホームラン、続く打者にもシングルを打たれました。プロは甘くないと感じたことでしょう。しかし後続は断ち、結果は1回1失点1奪三振。月並みな表現で恐縮ですが、「ほろ苦い」プロデビューとなりました。まだ初登板で調整も不足していたかもしれません。自信を失わず、頑張ってください!

2009年6月18日木曜日

Michael O'Connor→Traded to SD

 Syracuse(AAA)のローテーションで投げていた左腕のMichael O’Connorがパドレスへトレードされました。交換相手は後日決定(a player to be named)です。02年ドラフト7順目でエキスポスに入団した生え抜きで、一時はプロスペクトとして期待もありましたが、昨年春にメジャーでチャンスを与えられたときにひどく打ち込まれたことでナショナルズでの命運は尽きました。昨季、登板を見ましたが、とても通用しそうにないという印象でした。今季のZimmermannやDetwilerの元気あふれる投球を見せられると、長期計画に入らないのも当然です。今季開幕直前には40人ロースターからも外されていました。

 今季は、AAとAAAで防御率5.45でしたから、引き取ってくれるところがあっただけでもよかったね、と思います。幸運を祈ります。

 空いたAAAのローテーションにはトミー・ジョン手術からの復帰に向けてAで調整中のMatt Chicoが入るのではという観測が出ています。正直な感想としては、勘弁して欲しいです。アクタ監督のお気に入りですが、昨季あるいは一昨年の投球内容を見ても、戦力としては全く期待していません。

2009年6月17日水曜日

6/17 W3-2@NYY (Lannanの好投でヤンキース倒)

 先発予想はエースLannan。ニューヨークの東ロングアイランド出身で、ヤンキースファンとして育ったとのこと。インターリーグで初の対戦が実現します。感慨深いでしょうね。対するは、0勝4敗、防御率14.34と信じられないほど絶不調のChien-Ming Wang。この試合は何とか取りたい!

[試合後コメント]
Nationals 3-2 at NYY Season 17-46 (St.W1)
Pitching: Lannan(W4-5), MacDougal(S1)
Hitting: Guzman(3/5 R), Johnson(1/3 BB 2RBI)
HR: Dunn(18)

 夜になって録画で見ました。

 ふぅーーーー。なんとか1つ取った、というのが感想。

 John Lannanの投球は素晴らしいの一言。さすがエース。8回1/3を投げて4安打1死球。2本のソロによる2失点のみ。4回まではなんとノーヒット。5回表の先頭打者Robinson Canoにライトスタンドに運ばれました(さすが新ヤンキースタジアムという短いホームラン)が、それで崩れることもなく8回までに打たれたヒットはそれ以外に1本だけ。とにかくストライク先行で内角も突くべきときは突く攻めの投球で、ゴロの山を築きました。8回を終わって投球数ちょうど100球。完投を狙って9回裏のマウンドにも登りましたが、本人もコメントしているとおり力が入り過ぎてコントロールを乱し、これもこの球場でなければ入らなかったであろう(笑)Johnny Damonにソロホームランを打たれ、1点リードの1死1塁の場面で降板しました。それでも、今季4勝目、シーズン防御率は3.38まで下がりました。激しく打ちこまれた最初の2登板を除けばなんと2.59でリーグでもトップ5に入る成績となります。それにしても、両親(Lannanパパそっくり)を含む46000人の大観衆の前でも落ち着き払った投球ができるところはあっぱれです。
 
 このまま終わっていれば上記のような「なんとか」という感想にはならなかったわけですが、ドラマはその後やってきました。9回裏1死1塁、打者Alex Rodriguezでマウンドを託されたのはクローザーに指名されてから初めてセーブシチュエーションで登板機会が回ってきたMike MacDougalでしたが、2盗、3盗と許し、あっという間に1死3塁としてしまいまい、またブルペンが追いつかれるのかと覚悟しました。結局A-Rodは歩かせて1死1,3塁で打席には前夜から打ち過ぎのCano。ヤンキースタジアムはお祭り騒ぎ。MacDougalはひたすら97マイル台後半のストレートを投げ続け、カウント2-2からCanoがファールで粘ること4球。異様な盛り上がりの中、9球目、96マイルのストレートを打った打球は6-4-3の併殺。ゲームセット。最後の最後まで息のつけない試合でした。なお、MacDougalのセーブは約3年ぶりです。

 打線はDunnのソロで先制し、Johnsonのトリプルで2点を追加。もうちょっと援護してやって欲しかったと言いたいところですが、今日は堅実な守備で足を引っ張らなかっただけでも良しとしましょう。

MVP: John Lannan

Ofillo Castor(AA) とMcCoy(A)が週間MVP

 6/9-15の週の週間MVPに、これまであまり名前を聞いたことのない2人が選ばれました。

 AAのEastern Leagueでは、HarrisburgのOfilio Castroが、週間打率.786 (11-14) という驚異的な数字を残しました。出塁率では8割を超えてしまいます。シーズン打率もそれまでの.241から.291へとジャンプアップしました。ニカラグア出身の25歳の両打ちの二塁手。さして期待も高くない選手ですし、一時的なものではないかと思います。

 AのSouth Atlantic LeagueではHagerstown SunsのPatrick McCoy投手が選ばれました。2試合に登板して計11回1/3を無失点、10奪三振。07年ドラフト10順目の高卒左腕。ルーキーリーグでの2年間はあまりぱっとしない結果でしたが、20歳となった今季はExtended Spring Trainingで開幕しましたが、5月後半にSunsに合流し、先発あるいはロングリリーフで1登板あたり5回程度を投げ、好投を続けています。シーズン通算は、5G 24.1IP 2BB 27K 1.85/0.90。イニング数を上回る27奪三振数に対してわずか2四球というのはちょっとした驚きです。スカウティングレポートのようなものはありませんが、もしかすると急成長を遂げているのかもしれません。今後の動向をチェックしていきたいと思います。

Vermont Lake Monsters (A-) Roster

 6月22日に開幕するショートシーズンのVermont Lake Monstersのロースターが発表されました。一番の注目選手は08年ドラフト15順目ながら、各方面のプロスペクトランキングで非常に高評価を受けているJ.P. Ramirez外野手。契約が遅く、昨年はわずか5試合の出場でしたから実質的には今年はプロ1年目です。また、4順目のGraham Hicks投手も実質1年目。この2人は高卒入団なので大きな期待を持って見守っていきたいと思います。また、9順目指名で昨季ルーキーリーグでいい打撃を見せたJ.R. Higley外野手もここからスタート。楽しみにしましょう。09年ドラフト組は青色にしています。3順目指名のTrevor Holderが目立ちますが、これから契約が進むにつれて合流する選手も出てくるかもしれません。

PITCHERS
Gary Amato
Evan Bronson
Mitchell Clegg
Frank Corolla

Clayton Dill
Shane Erb
Johan Figuereo
Graham Hicks 
Trevor Holder
Juan Jaime
Pat Lehman
Kyle Morrison

Jose Pinales
Steven Stewart
Federico Tanco

CATCHERS
Dan Killian
Sandy Leon
Ricky Nolan

INFIELDERS
Adam Amar
Dani Arias
Ronnie LaBrie
Sean Nicol
Francisco Soriano
Yeurys Tejeda
Jack Walker

OUTFIELDERS
Justin Bloxom
J.R. Higley
Jhonson Lopez
Brian Pruitt
J.P. Ramirez
J.J. Sferra

 ここに名前がない選手たち、Destin HoodとAdrian Nietoの08年ドラフト組のトッププロスペクト2人、それに鷲谷選手は、ルーキーリーグ(Gulf Coast League Nationals)からのスタートになりそうです。もう1人、Josh Smokerの名前もありません。故障が癒えていないのかなあ。

Kip Wells→Activated、Jason Bergmann→AAA

 Kip WellsがDLから復帰し、代わってOptionのあるJason BergmannがAAAに降格となりました。なんだか、納得いかないなあ。Wellsのメジャーでの今季成績は16試合で6.26/1.52。対してBergmannは14試合で6.91/1.61とはいえ、今季初BS、黒星となった13日の1試合(1死も取れずに2本の本塁打を含む4安打1四球で5失点)を除けば、3.77/1.26でした。Mike Rizzo暫定GMは、今後も期待していると発言しているので、またチャンスはあるでしょう。めげずにがんばれ!

「アクタ監督解任間近」の報道

6/17 追記

 監督解任の報道について、月曜日のSI.comの記事ではBobby Valentineの名前まで取りざたされていましたが、火曜日の時点でMike Rizzo暫定GMが(ひとまずは)明確に否定しました。しかし、今日も逆転負け。騒ぎは収まりそうもありません。

**************
6/15 オリジナル

 ナショナルズが近々Manny Acta監督を解任してJim Rigglemanベンチコーチを後任にするという噂が広まっています。FoxのKen Rothentalが最初に報道しました。

 個人的には感情をあらわにしないで前向きで選手への信頼を示すコメントを続ける"Torre Type"の監督は好きだったんですが、あまりに結果が出なさすぎですね。通算勝率が4割を切っているのでは・・・。結果がでないことで、本人もスタイルに迷いが生じたんでしょうか、今季は時々感情的な表現もありました。疑問の残る采配もありました。

 球団からの正式な発表はありません。Stan Kasten球団社長のコメントは以下の通り。噂を否定してもいません。

"We always support everyone here and always will. But, you know, we're all just together trying to win every day, trying to turn it around. And we're going to continue to try until we figure it out. We know the future is bright but we're not waiting for the future to get here. We're going to do everything we can to speed it up."

2009年6月15日月曜日

6/16 L3-5@NYY (Martisは良く投げましたが)

 新ヤンキースタジアムでの3連戦。早くから、オフにナショナルズを「振った」Mark Teixeiraとの対戦という点で注目していましたが、現状は、それどころではありません。3連敗中。去就が取りざたされるアクタ監督ですが、果たしてその姿は火曜日にベンチにあるのでしょうか・・・。 

 初戦の先発予想は、Shairon MartisにCC Sabathia。フライボール系のMartisですから、異様にホームランが出る設計となっている新ヤンキースタジアムでは、苦しい投球が予想されます。しかも相手はSabathia・・・。とりあえず、打撃陣に期待しておきます。

[試合後コメント]
Nationals 3-5 at NYY Season 16-46 (St.L4)
Pitching: Martis, Villone(BS1 L3-4), MacDougal, Beimel
Hitting: Hernandez(2/3 R 3RBI)
HR: Hernandez(1)

 予想外にMartisが頑張ってくれちゃいました。4安打5四球ながら6回を投げきって失点2(自責点は1)に抑えてくれました。本塁打を打たれることもなく、相手先発はCC Sabathiaと十分渡り合い試合を作ってくれました。Sabathiaに対してさすがにそうは打てませんでしたが、5回無死1,2塁の数少ないチャンスにAnderson Hernandezの今季1号3ランで逆転。3-2とリードした状態で6回裏を三者凡退に片付けて気分良くMartisは降板。

 しかし、今日もまた終盤の逆転負け。7回裏、万全のつもりで投入したVilloneがあっという間に同点、逆転を許してしまいました(センターDukesの守備を批判する声もありますし、確かにTorii Hunterなら取ったかもしれませんが、そもそも強い打球を打たれ過ぎ)。直近6試合をナショナルズは1勝5敗なのですが、その5敗のうち実に4敗がVillone。それまで3勝無敗、防御率0.00だったのに・・・。

2009年6月14日日曜日

6/14 L4-5@TB (ベースに嫌われて?敗れる)

 監督解任かという報道の流れる中での試合というのはきついでしょうね。こうなったら早くはっきりしてあげたほうが、みんなのためという気もします。

 ZimmremanがDHに入り、サードはWillie Harrisです。単に全試合出場中のZimmermanの負担を減らすためだということです。

Washington
Harris - 5
Johnson - 3
Zimmerman - DH
Dunn - 7
Dukes - 8
Patterson - 9
Gonzalez - 6
Bard - 2
Hernandez - 4

Tampa
Upton - 8
Burrell - DH
Longoria - 5
Pena - 3
Zobrist - 4
Gross - 9
Kapler - 7
Navarro - 2
Brignac - 6

Pitchers:
Washington - Detwiler
Tampa - Shields

[試合後コメント]
Nationals 4-5 at TB Season 16-45 (st.L3)
Pitching: Detwiler, Tavarez, Villone(L3-3), Beimel
Hitting: Gonzalez(2/4 R 3RBI), Dukes(2/4 2R), Johnson(2/5) 

 ゴルフ中継を見ているとよく「カップに嫌われた」と聞きますが、「ベースに嫌われた」とでも言うんでしょうか。同点の8回裏レイズの攻撃1死2塁。なんでもないサードゴロかと思われた打球が、三塁ベースキャンバスにぶつかり、なんとも絶妙な角度に方向が変わって三遊間へ。コロコロコロとのんびりレフト前に転がる間に(打球を見て一度は二塁に戻ろうとしていた)2塁ランナーが悠々と決勝のホームを駆け抜けました。今季既に45敗目、昨季から数えて147試合目の敗戦を見届けましたが、負け方にもいろいろあるんだなぁ、と思わざるを得ません。 

 先発のDetwilerの投球についてはコメント欄を見てもらえば分かりますが、あまりよくはありませんでした。それでもうまく併殺に打ち取ったりして5回まではしのいできましたが、6回裏に痛恨の被弾。これで3試合続けて5回まではリードしながら、6回裏に同点もしくは逆転されてしまいました。魔の6回、って感じです。

6/13 L3-8@TB (Zimmermann好投も逆転負け)

Nationals 3-8 at TB Season 16-44 (St.L2)
Pitching: Zimmermann, Bergmann(BS1, L0-1), Colome, Tavarez
Hitting: Zimmerman(1/4 R 2RBI), Hernandez(2/3 2R)
HR: Zimmerman(12)

 右ひじの違和感で前回登板をスキップしたJordan Zimmermannでしたが、影響を感じさせない好投で5回をCarlos Penaに打たれたソロによる1失点のみに抑えました。4安打2四球、イニング数を上回る6奪三振の力感あふれる投球でした(Zimmermannの投球だけは全部録画で見ました)。ただ、その間、ナショナルズ打線もRyan Zimmermanのソロと無死満塁からの内野ゴロの間の2点のみ。3回の1点奪ってなお1死1,3塁のチャンスに追加点を奪えなかったのが残念でした。
 
 Zimmremannの投球数は5回を終わって92球。2-1でリードという緊迫した場面でしたが、休み明けという状況を考えても交代はやむをえなかったと思います。しかし、6回裏出てきたBergmannが(この順で)Single, Signle, 3RunHR, BB, 2RunHRと打ち込まれてあっさり逆転を許し、無死走者なしで後を受けたColomeがさらに2点を失い、試合が終わってしまいました。

 うーむ。しかし、Bergmannは今季初BSか、責めるのは止めておこう…。

2009年6月13日土曜日

6/12 L3-4@TB (ミスしたら負ける)

Nationals 3-4 at TB Season 16-43 (St.L1)
Pitching: Stammen, Hanrahan(BS4), Villone(L3-2), Beimel
Hitting: Dunn(2/2 2BB R RBI), Dukes(1/4 2RBI)

 前日は相手のミスに助けられて勝ちを拾いましたが、ミスで試合を落とすことのほうが圧倒的に多い今年のナショナルズ。今日はまさにそんな試合になりました。(それにしても連勝できないな)

 出だしは良かった。初回、1番Guzman、2番Johnsonが連打で無死1,2塁。Zimmerman三振の後、Dunnがセンター前にはじき返して、まず1点。さらにDukesが左中間を深々と破るダブルで2点を追加。ここしばらく見たことのない素晴らしい1回表の攻撃でした。

 マウンドに上がる前に3点を先制してもらったStammen。前回登板では初回に5点を失いましたが、今日は初回を3者凡退に斬ってとる上々の立ち上がり。低めにボールを集め、変化球のキレも良かった。5回1/3を投げて、4安打、3四球、5奪三振で自責点は2と勝ち星に値する内容でした。2失点は、キャッチャーのBardに足を引っ張られてたもの。まず2回は、2四球で作ったピンチ(またも審判の辛い判定に泣かされたもの)でライト前にヒットを打たれましたが、Dukesからの本塁への送球は完璧。Bardのタッチミスがなければ無失点で切り抜けられるところでした。3回にはヒットと四球の1,2塁からダブルスチールを仕掛けられ、Bardがサードへ悪送球(レフト線へ転々)でミスミス2点目を献上してしまいました。しかしStammenは大崩れしませんでした。なおも1死3塁のピンチでLongoria、Penaの3,4番を連続三振に仕留めてリードを守ると、4、5回は無失点と素晴らしい仕事をしてくれました。1点リードして迎えた6回、1死から連打を浴びて1,2塁としたところで降板。なんとかリードを守ってやってほしかったのですが、代わったHanrahanが打たれて、というかファーストのJohnsonが取れそうだったゴロを後ろにそらしてしまったために、同点となり、初勝利はまたもお預けとなりました。

 それにしても、打線が・・・。そもそもStammenが粘りの投球を続けているうちに、1点でも2点でも追加していれば余裕の勝利となったでしょうに、2回以降はランナーを出すものの点が取れず、という最近よくある展開。8回表に先頭のDunnがダブルで出たにもかかわらず、その後の1死3塁のチャンスも含めて活かせなかった(最後は2死1,3塁でBard が凡退)ことで流れを完全に失いました。初回の3点きりなんて。

 とどめを刺されたのは8回裏。2死走者なし。レイズの代打Gabe Kaplerはファーストへのなんでもないファールフライを打ちあげましたが、Johnsonがこれを落球。がっかりの気分のまま(たぶん)Villoneが投じた次の球を、上手くバットに乗せて運ばれ、なんとぎりぎりでレフトのフェンスを越えてしまいました。テレビのコメンタリーのコメント”Are you kidding me?”が、まさに気持ちを表してくれています。

 まあ、それでも今日、他球場で起きたこれ(映像)よりはましだったと思って、自分を慰めることにします。

2009年6月11日木曜日

6/11 W3-2 Reds (相手エラーでも勝ちは勝ち) [途中までLIVE]

 なんとか連敗ストップしたいところ。前回登板で完投勝利の(というかチームの最後の勝ち)Lannanに期待。むむ、相手投手はOwings(今季34打席で.273/.294/.515)か、打者としても油断ならんな。あれ、右投手なのにNick Johnsonが外れている。故障でなければいいけど・・・

Reds
Hairston, 3B
Taveras, CF
Phillips, 2B
Gomes, LF
Hernandez, C
Bruce, RF
Gonzalez, SS
Rosales, 1B
Owings, P

Nationals
Guzman, SS
Gonzalez, 2B
Zimmerman, 3B
Dunn, 1B
Dukes, CF
Willingham, LF
Kearns, RF
Nieves, C
Lannan, P


[試合後コメント]
Nationals 3-2 Reds Season 16-42 (st.W1)
Pitching: Lannan, Tavarez(2-4), Beimel(S1)
Hitting: Willingham(2/3 BB)

 3回以降毎回先頭打者を出塁させながら1点も取れないフラストレーションのたまる試合。またしても好投のLannanを見殺しか、と思いながら7回まで見たところで、観戦離脱してしまいました。それにしてもKearnsは重症。完全に自分の打撃を見失っている精神状況が、画面からも伝わってきます。

 ようやく8回に無死1,2塁としたものの、バント失敗。またチャンスをつぶすのかと思ったところで、2番セカンドで先発出場していたAlberto Gonzalezがセンターへ運んで、1死満塁としてくれました。ここで打席にはRyan Zimmerman。会心の逆転打とは行きませんでしたが、フルカウントから打った打球は三遊間へのゆるいゴロ。ショートが二塁へ送って1アウトは取られたものの、一塁への送球は間に合わず、しかも悪送球となり、二塁ランナーも一気に生還!!頂き物のこの得点が決勝点となりました。似たような形で試合を落としたことは今季のナショナルズには数知れずですが、頂いたのははじめてではないでしょうか。

 どんな形であれ、勝ちは勝ち。連敗が止まってホッとしました。

 MVPはZimmermanにあげようかとも思いましたが、2回のタイムリーエラーもあったので・・・。バント失敗の悪い流れの中で、つなぐヒットを打ってくれた上に、決勝点となった悪送球を誘う強烈なスライディングをセカンドにかましたAlberto Gonzalezにします。 

MVP: Alberto Gonzalez

09 Draft (Day 3) Rd 31-50

 ドラフト3日目(最終日)。異様にテキサスの高校生が多いという印象が強いのと、34位で現投手コーチの息子を指名していることが気づきの点です。このあたりはあまり入団してもらえるとも思っていません。

31. Jay Sferra CF University of Nevada Las Vegas
32. Kyle Morrison RHP Wagner College
33. Nick De Santiago C Hays HS (TX)
34. Shane McCatty RHP Oakland University
35. Jacob Morris CF Coppell HS(TX)
36. Joshua Miller LHP Sandra Day O'Connor HS (TX)
37. Joshua Elander C Round Rock HS (TX)
38. Chris Manno LHP Duke University
39. Kyle Martin RHP St.Michael's Academy HS (TX)
40. Joseph Hughes RHP McMichael HS (NC)
41. Dane Opel CF Edwardsville HS (IL)
42. Daniel Cropper RHP Univesity of Nothr Carolina Wilmington
43. Steven Walla RHP Lake Travis HS (TX)
44. Hoby Milner LHP Paschal HS (TX)
45. Michael Ratterree SS Memorial HS (TX)
46. Seth Greene RHP Deep Run HS (VA)
47. Darius Rudolph 2B Snead State CC
48. Zachary Dygert C Ball State University
49. Jose Sermo RF Ilena De Gracia HS (PR)
50. Alvin Hines CF Pelham HS (AL)

Drew Storenと契約 →Hagerstown(A)

 全体10位で指名したDrew Storenと指名翌日に契約した、との情報が公式サイトに。早過ぎるだろ、これもSignability Pickだったということか…。契約の中身は今のところ不明。判明したらまたアップします。 まあ、とりあえず目出度いことには変わりはない。ブルペン投手で登板過多という懸念はなく、大学のシーズンは(既に敗退しており)終えていますので、ショートシーズンの開幕に合流するのでしょうか。楽しみといえば楽しみです。

→ 追記
 契約内容が明らかになりました。契約金は160万ドル。MLBが定めた全体10位指名選手に適切な契約金額(スロット、と呼んでいる)を下回る金額。やはり・・・。複雑な気持ちです。

 10日に契約発表の記者会見を行い、その後、レッズとの試合の始球式に背番号26のナショナルズのユニフォームをまとって登板しました。


 ショートシーズンを待つことなく、13日の土曜日にはHagerstown(A)に合流するとのことです。

6/10 L2-4(12) Reds (Martis好投も雨の日は本当に打てない)

Nationals 2-4 Reds(12) Season 15-42 (St. L3)
Pitching: Martis, Hanrahan, Beimel, MacDougal, Villone(L3-1), Bergmann
Hitting: Guzman(2/6), Bard(2/4 RBI)

 今日もまた雨模様。打線もやはり湿っていて、8回まで無得点。2回にJay Bruceに痛恨の2ラン本塁打を浴びて2点を失ったものの7回をわずか3安打2四球と好投しましたMaritsを援護できませんでした。勝ち星ついてもいい投球でした。5月後半は大荒れでしたが、6月に入ってからは2試合続けて好投。ローテーション投手としての安定感を感じます。

 しかし、Martisにはつきがあります。2-0とリードを許したまま迎えた9回裏、先頭のDukesが四球で歩き、Willinghamの打席がカウント3-2となったところで雨がひどくなり中断となりました。大差が付いていればコールドゲームとするところですが、ナショナルズ(フロント)はあきらめず、中断。約2時間の後再開するとWillinghamは四球で歩き、BardとA.Gonzalezにタイムリーヒットが出て同点。Martisの黒星は消えました。

 この流れであればナショナルズが勝てそうなものですが、2-2のまま延長戦に突入したあとはチャンスさえも作れないまま、迎えた12回表、この回から登板したRon Villoneが四球、バント処理失敗(雨に濡れた芝に足をとられた)、パスボールで無死1,3塁として降板。代わって出てきたBergmannが併殺打で2死3塁までこぎつけながら、2連打を浴びて2失点で、結局また負けました。(遂に、Villoneに初自責点が記録されました)

 今季のナショナルズは本当に延長戦に弱い。これで8戦全敗です。

2009年6月10日水曜日

09 Draft (Day 2) Rd 4-30

ドラフト2日目。

4. Anthory (AJ) Morris RHP Kansas State University
:BAでは60位にランクされた先発投手。ちょっとは期待していいのか?
【BAのスカウティングレポート】全訳する余裕ありません。とにかく今季はよく頑張ったということです。
#60 A.J. MORRIS, RHP, KANSAS STATE
Morris has been one of the biggest surprises of the college season, ranking second in NCAA Division I in wins (11) and third in ERA (1.67) entering the final week of the regular season. He handed Arizona State's Mike Leake his only loss of the season, and would have dealt Missouri's Kyle Gibson a defeat if Kansas State's bullpen hadn't blown a lead for him. It has been a far cry from his 4-4, 6.04 performance as a sophomore. Morris has dominated with just two pitches, a 90-91 mph fastball that tops out at 94 and a solid slider. He locates both with precision, usually on the corners and at the knees, and his command allows them both to play above their average grades. Morris is throwing from a lower arm slot this year, giving him more lateral life on his pitches, and he has scrapped an ineffective curveball. Hitters have trouble picking up his pitches. He also has added 15 pounds and now carries 200 on his 6-foot-2 frame. Morris hasn't needed a changeup and some area scouts say they haven't even see him throw one while warming up between innings. His emergence began in the West Coast League last summer, and some clubs tried to sign him as a free agent after he went undrafted last June as a sophomore-eligible. Some scouts worry about his size, arm action and lack of a third pitch, but a team that believes heavily in performance could take him early in the second round.


5. Miguel Pena LHP La Joya HS (TX)
:このドラフトで初めて高校生を指名。潜在能力はありそう。

6. Michael Taylor SS Westminster Academy HS (FL)
:情報ありません。 

7. Andrew (Dean) Weaver RHP University of Georgia
:Holderのチームメイト。2人目の大学生クローザー。

8. Roberto Perez SS Dorado Academy HS (PR)
:親戚にメジャ―リーガーもいる野球一家。強肩で、投手もできる高校生。Oklahoma州立大学への進学の可能性がある。初めて契約の難しそうな選手が出てきた(Strasburgを除いて)。

9. Taylor Jordan RHP Brevard CC
:情報ありません。

10. Paul Applebee LHP UC Riverside
:独特の低い姿勢からの投球フォーム。

11. Justin Bloxom LF Kansas State University
:今季の打撃成績はかなり良かったスイッチヒッター。 

 とりあえず、ここまでにして今日は寝ます。まだBAのトップ100の選手が数名残っています。1人くらい気合いの入った指名しといてくださいな。ごきげんよう。

12. Nathan Karns RHP Texas Tech
:球は速いが制球力に欠ける。潜在能力は高いということか?

13. Patrick Lehman RHP George Washington University
:地元ワシントンDCの大学出身。

14. Naoya Washiya OF College of Desert
:鷲谷修也。昨年もナショナルズが指名したものの契約に至らず。昨年の42順目から大きく評価を上げました。北海道出身。駒大苫小牧高校では田中将大投手(楽天)と同期で、甲子園優勝メンバー。本人のブログによると、今年は契約するようです。まずはショート・シーズンかな?当ブログでもフォローしていきますので、がんばってください!

15. Corey Davis 1B Coffee HS (GA)
16. Sean Nicol SS University of San Diego
17. Chad Jenkins LHP Cecil CC
18. Marcus Stroman SS Patchogue Medford HS (NY)
19. Frank Corolla RHP University of Houston
20. Jake Walker 3B Concordia University
21. Mitchell Klegg LHP University of Massachusetts
22. Daniel Rosenbaum LHP Xavier University
23. Kyle Breault SS Northville HS (TX)
24. Dustin Crane RHP Snead State CC
25. Matt Ridings RHP Western Kentucky
26. Gianison Boekhoudt SS Carroll HS (TX)
27. Brandon King RHP Martinsburg HS (WV)
28. Matt Swynenberg RHP Black Hawk College
29. Evan Bronson LHP Trinity University
30. Rob Wort RHP Jefferson College

マイナーリーガーの動向

Zechry Zinicola AA→AAA
Clint Everts A+→AA
Ian Desmond Activated(AA)

 ドラフトの日、マイナーリーガーたちにも異動等があったので、気付いた範囲で紹介しておきます。

RHRP Zechry Zinicola 2009 for Harrisburg Senators (AA)
17G 20.2IP 9BB 16K 1.77/1.43
 昨季はA+とAAで好投し、シーズン終盤にAAAに昇格しましたが、打たれていましたので、二度目のAAAへのチャレンジとなります。06年のドラフト6順目入団。比較的順調にステップアップしています。一貫してブルペン投手なので、ここで実績を残せれば、秋には昇格ということもあるかもしれません。

RHRP Clint Everts 2009 for Potomac Nationals (A+)
13G 20.0IP 5BB 26K 0.90/0.95

 2002年のドラフト1順目全体5位で「モントリオール・エキスポス入団」。全体5位指名ですから当然トッププロスペクトでしたが、大きな怪我をしたわけでもないのに鳴かず飛ばずでAAにさえ昇格したことさえありませんでした。2008年には先発投手失格とされてブルペンに回ったものの、それでも結果を残せず。Rule 5でプロテクトされなくても、どこの球団からも指名してもらえませんでした。もはや置いてもらっているという感じで迎えた7年目のシーズンでしたが、今季はPotomacで驚くべき好投を続け、遂に初のAA昇格を果たしました。私なんかは半信半疑ですが、古くからのファンは喜んでいるようです。

SS Ian Desmond
 好スタートを切りながら故障で離脱していたIan Desmond内野手が復帰。hamate boneの除去手術のためにDL入りしていましたが、思ったより早く復帰してきたので、うれしいです。秋の昇格を目指してがんばれ!

2nd Rd Jeff Kobernus/ 3rd Rd Trevor Holder 

 私を含め多くのナショナルズファンが怒っています。

 ”Signability”。「契約可能性」と訳していいと思いますが、指名した選手と契約に至るまでの困難さのことです。どのくらいの契約金を要求してくるか、(高校生であれば)大学進学の意向は強いかどうか、など野球に関する能力以外の、主に経済的要素のこと。これを考慮することとは、ある選手が野球の能力・潜在力に優れていても契約が困難であると見込まれれば指名を回避するということです。
 
 ドラフト前にMike Rizzo 暫定GMが今年のドラフト戦略について問われた際には、残っている選手で野球の能力で最も優れた選手を指名していく、つまりsignabilityは考慮しないことを明確に表明していました。しかし、今日のドラフトでのナショナルズの指名にはこれが大きな要素として働いていることは明らかです。

 2順目全体50位で指名したのは、Jeff Kobernus。UCバークレーの二塁手。BAのスカウティング・レポートでは91位とされていた選手。Mark GrudzielanekやCasey Blakeと比較される程度で、うまく育っても二番打者という評。まだまだ1順目で指名されてもいい選手が多く残っている中で(2順目も1位指名権を持っているんだから当たり前)、大学生の二塁手を指名したこと自体不可解ですし、しかも二塁手でも他に有力選手が残っていました。もったいないなぁと思いましたが、それでもまだこの時点では、そういう評価もあるかもしれないと見守っていました。

 しかし、3順目全体81位の指名を聞いたところで、ファンの怒りは爆発。指名したのは、ジョージア大学の先発右腕、Trevor Holder。手元にあるBAのトップ100には入っていません。誰それ?っていう感じでしたが、BAの寸評の情報が入ると、10順目あたりでの指名が予想されていたとのこと。えっ?!10順目あたりが妥当と考えられていた選手を3順目で指名?しかも大学4年生…。

 ここまで来ると、今年のドラフト戦略が「Stephen Strasburg一点豪華主義。それ以外の選手には余計な金をビタ一門払うつもりはない」であることはもはや一目瞭然。Rizzo 暫定GMの発言はもちろんのこと、球団のチーム強化に向けた姿勢を疑います。

 もちろん、明日の4順目以降での指名を見ないことには最終的な判断はできませんが、今日のところはがっかりです。これで、もし、もし仮に、Strasburgと契約できないなんてことになれば、史上最悪のドラフトということになるでしょう。(まあ、ブレイクする選手がいれば評価は変わるので、最終的な評価は遠い先にすることになりますが、そんな選手が出てくるでしょうか…)

10th Overall Pick, Drew Storen

 スタンフォード大のクローザー。右投げ。リリーフ投手ではこのドラフトで最高の評価で一致していましたが、当初は1順目指名の予想は多くありませんでした(数少ない例外はBPの全体31位でカブスが指名するとの予想)。ドラフトの2日ほど前からナショナルズが10位で指名するとの噂が飛び交い、BA、MLB.comの直前予想でもそうなっていました。ですから、指名された瞬間、驚きはありませんでしたが、「まだAlex Whiteや、高校生のピチピチ投手たちがたくさん残っている中でブルペン投手を取るかなぁ」というちょっと複雑な気持ちになりました。まあ、そうは言っても仕方ない。指名したからには契約して、しっかり活躍してもらいましょう。もちろん全力で応援しますから!

 先発としてもやっていけるとの評もありましたが、ナショナルズは、クローザー候補として指名したとのこと。Mike Rizzo 暫定GMはこの点についての質問に対して次のように明確に答えています。

"He has the repetoire to be a starter, but we're going to keep him in the bullpen role. That's where he's most comfortable, and his makeup and characfter led us to that decision. He wants the challenge of having the ball in the ninth inning. .... He's a much quicker prospect to the majors as a closer prospect."


 ファストボールの球威があり、変化球も優れており、四球率も低いというのが各種スカウティング・レポートの共通した評。クローザーとしてであれば、かなり早くメジャーに昇格することが期待されます。アドバイザー(代理人)はBrodie Van Wagenen。Ryan Zimmermanと同じですから、ナショナルズとの関係は悪くないはず。まずは早く契約することでしょうね。

 5月28日時点でのBAのスカウティング・レポートを全訳しておきます。

BA#36 DREW STOREN, RHP, STANFORD
 2007年のドラフトにおいて、19歳という年齢もあって、かなり完成度の高い高校生投手の1人と見られていた。すぐにクローザーとしての地位を確立し、Cardinalの2008年のCollege World Series出場に貢献した。ドラフト指名対象となったこの2年生は、残念な結果となった今季のスタンフォード大学にとって、数少ない明るい点の1つであった。質の良いストライクを投げることができるおかげで、Storenはチームの数少ない安定的な成績を残した選手であった。92-94のファストボールを投げ込み、常時95-96マイルに到達。ファストボールの動きは良く、最大の課題はそのコントロール。制球がつかないときはボールが高めに浮き、ホームランを打たれる傾向がある。良いチェンジアップがあるがあまり投げない。力のあるスライダーが最も良い変化球で、2番目の標準以上の球種となっている。打者に向かっていく投球で、内角に投げることを恐れない。大学生のクローザーで最初に指名される可能性が高く、おそらくはサンドイッチピックか2順目であろう。スタンフォード大学のような学問水準の高い学校のドラフト指名対象の2年生は契約が困難なことがあるが、Storenの父親であるMark Patrickは野球関連のラジオのトークショーのホストを務めているし、この8月に22歳になることもあって大学で証明しなければならないことはほとんど残っていない。

 また、5/8付けのESPNの記事(こちら)、6/4付けのBaseball Analystsの記事(こちら)がとても詳しいです。
 ここまでは、良かったのです・・・。

2009年6月9日火曜日

09 Draft 1st Overall Pick, Stephen Strasburg !!!

 よしっ!!






















 あとはBorasとの契約交渉。8月17日(今年は17日だそうです)の期限ぎりぎりまでまとまるとは思っていません。契約が成立することを切に希望します。もう、どんなに高額になってもいいです。


 ちなみに、全体2位から9位までの指名選手は以下の通り。

2. SEA CF Dustin Ackley, University of North Calorina Chapel Hill
3. SDP CF Donovan Tate, Cartersville HS (GA)
4. PIT CA Tony Sanchez, Boston Colledge
5. BAL RHP Matthew Hobgood, Norco HS (CA)
6. SFG RHP Zack Wheeler, East Paulding HS (GA)
7. ATL LHP Mike Minor, Vanderbilt University
8. CIN RHP Mike Leake, Arizona State University
9. DET RHP Jacob Turner, West Minster Christian Academy HS (MO)

 なお、昨年のドラフトでナショナルズが全体9位指名しながら契約に至らなかったあの人は、全体12位でロイヤルズが指名しました。さてさて。

6/9 L2-3 Reds (Detwiler無駄な四球で惜敗)

 ドラフト会議の裏での試合。Strasburgを指名して盛り上がっているさなかでの試合開始となります。先発予定だったJordan Zimmermannが投球練習中に肘の痛みを訴えて登板回避。大事でなければいいのですが・・・・・。

Cincinnati
Taveras - 8
Hairston - 5
Phillips - 4
Hernandez - 3
Gomes - 7
Bruce - 9
Gonzalez - 6
Hanigan - 2
Cueto - 1

Washington
Guzman - 6
Johnson - 3
Zimmerman - 5
Dunn - 7
Dukes - 9
Harris - 8
Hernandez - 4
Bard - 2
Detwiler - 1

[試合後コメント]
Nationals 2-3 Reds Season 15-41 (St.L2)
Pitching: Detwiler(L0-3), Bergmann, Villone, MacDougal
Hitting: Guzman(2/4 R RBI), Zimmerman(2/4)
HR: Dukes(6), Guzman(3)

 急きょ先発となったDetwilerでしたが、そこそこ好投。6回3失点のクオリティスタート。6奪三振は自己最多タイ。四球は3つと決して多くなかったのですが、全て失点につながってしまいました。特に、決勝点を許した5回表に、1死2塁からピッチャーのJohnny Cuetoに与えたストレートの四球が痛かった。投手に四球を与えていれば、その報いはいずれきます。課題を残しました。

 今日の打線はまた低調。天気が悪いと(雨のため試合開始はが1時間近く遅れた)、打線も湿るということなのか。初回に2安打2四球ながらJohnsonの併殺打もあって(ショートAlex Gonzalezの好守に阻まれたというべきですが)無得点。結局得点はDukesとGuzmanのソロ2本のみ。

 Detwilerはこれで勝ち星なしの3敗目を喫しました。うーむ、自信なくしちゃうよなぁ。

ドラフトまであと7時間

 いよいよドラフト会議が7時間後に迫りました。まず間違いないと信じていますが、Stephen Strasburgを指名するその瞬間までドキドキです。

 直前企画としては手抜きだと言われるかもしれませんが、以下、Stephen Strasburgに関する5月28日時点でのBAのスカウティング・レポートの全訳です。

#1 STEPHEN STRASBURG, RHP, SAN DIEGO STATE
 ドラフトの歴史において、Strasburgほどドラフト前に騒がれメディアに取り上げられたプロスペクトはいない。また、そのように注目を集めることは当然である。スタッフ [訳者注1]、投球術、制球力のコンビネーションにより、一世代に1人の天才とされる。全国的な雑誌、テレビ、大新聞による取材を受けながら、Aztecs [訳者注2]で素晴らしいシーズンを送った。比較的低い評価で勧誘されながら、大学で身体的にも精神的にも飛躍的に成長した。1年生時はクローザーを務めBAにより2007年のNew England Collegiate Leagueのナンバー1プロスペクトにランクされると、2008年には、ユタ大学戦での1試合23奪三振に代表されるような、支配的な先発投手として頭角を現した。大学全米代表と昨夏のオリンピック米国代表チームの両方で投げ、プロ選手で構成された米国代表チームのロースターに名を連ねた史上初のアマチュア選手となった。オリンピックの準決勝でキューバに敗れたが、それがStrasburgにとっての最後の敗戦である[訳者注3]。彼の2009年のスタッツは、強豪大学のレベルで戦った選手のものとは信じられないほどである。空軍学校との対戦でノーヒットノーランを達成した時点で、11勝無敗、防御率1.24、87回を投げて164奪三振に対して17四球であった。今季許した安打はわずかに48、対戦打率は.161であった[訳者注4]。身長196センチ、体重100キログラムのStrasburgはその衝撃的な球速でまず注意を引く。今季開幕戦の最初の6球において98-99マイルを記録し、シーズン中には100マイル、101マイルに達した。もちろん球が速いことはメジャーリーグでの成功を保証するものではないが、Strasburgはそれだけではない。鋭いスラーブのようなカーブは、81-82マイルで打者にとっては悪夢である。同じドラフトで1人の投手が最高のファストボールと最高のカーブの持ち主であるというのは、Tim Lincecum以来のことである。Scott Borasを代理人としており、Strasburgとの交渉が長期化することは必定であり、ドラフト前の噂では、要求額は5000万ドルにまで達する可能性があり、あるいはフリーエージェントになるために日本への寄り道を試みる可能性があるとされている[訳者注5]。しかし、何か予想外のことがない限り、8月15日の期限直前に契約する可能性が高く、1200-1500万ドルの間の保証を手にするであろう。Strasburgが、2001年に南カリフォルニア大学から来たMark Prior[訳者注6]以来の最高の大学生投手のプロスペクトであることは疑いの余地のないところである。Priorの経歴が示しているのは、プロでの長期的な成功を保証されているアマチュア投手はいないということであるが、Strasburgはスカウトたちがこれまでに見た中で「確かなもの」に最も近い存在である。メジャーリーグがStrasburgのようなプロスペクトを見ることは今後20~30年間ないかもしれない。よって、ナショナルズが全体1位で指名しないということはないであろう。


[訳者注]
(1)投げるボールの球種・球質。
(2)サンディエゴ州立大学のスポーツチームの愛称。カレッジスポーツに共通するように、同大学のスポーツチームは全種目男女ともこの愛称。意味はアステカ人達。
(3)この記事が書かれた後、NCAAトーナメントのRegional Roundでバージニア大学に敗れた。
(4)最終的なシーズン成績はこちら

(5)現行のドラフト制度では、米独立リーグに在籍すれば翌年のドラフト対象となるが、米国内の高校・大学を卒業した者が日本球界(プロアマ問わず)に身をおいた場合にどのような扱いになるかははっきりしておらず、Borasがその抜け道を使う可能性が取りざたされている。プロ経由であれば松坂等ポスティング制度を利用した移籍が考えられ、アマ経由であれば田沢が先例となりうると考えられる。
(6)要求額の大きさから全体1位指名権を持っていたツインズがパスし、全体2位でカブスが指名。これまで最高のボーナス1050 万ドルで入団。その後の活躍、そして故障については周知の通り。ちなみに、全体1位でツインズが指名したのは高校生捕手のJoe Mauer。

 
 それから。

 Strasburgを指名し、契約することがなければ、私はナショナルズを追いかけることをやめることを真剣に検討することをここに表明しておきます。

09年5月チーム月間MVP Vote for Zimmerman!

Hitter of the Month: Ryan Zimmreman
PA R HR RBI AVG OBP SLG SB
Ryan Zimmerman 134 24 6 19 .342 .410 .547 0
Nick Johnson 128 15 2 21 .327 .453 .455 1
Adam Dunn 126 16 10 27 .243 .349 .551 0
Christian Guzman 125 20 2 8 .298 .315 .446 0
Josh Willingham 90 16 8 10 .303 .411 .684 0

 Vote for Zimmerman !!!!!! 30試合連続安打が13日にストップした後、ミニスランプに陥った時期もありましたが、素晴らしい1か月を送ったRyan Zimmerman。難を言えば、チームで最多の6併殺でしょうが、勝負強い打撃という印象も残っています。オールスターのファン投票でもトップのDavid Wright(NYM)を猛追。打撃成績では若干劣りますが、守備も含めた総合評価では決して劣っていないと確信しています。まだ投票を済まされていない皆さん、投票をお願いします(投票はこちら)。

 Adam Dunnは良い意味でも悪い意味でも当初の期待通りの成績になりつつあります。月間10本塁打はナ・リーグでもAdrian Gonzalez(SD)に1本差の2位タイ。昨季のナショナルズのチームトップが14本塁打だったことを思うと隔世の感を覚えます。月間27打点も圧倒的。一方で、三振は相変わらず多く、打率は急降下、守備は壊滅的ですが、それでも打線での存在感は十分な貢献です。

 この他、期待を上回る活躍を見せてくれたのがNick JohnsonJosh Willingham。故障の懸念が常に付きまとっているJohnsonですが、健康にプレーを続け、4月に続く好成績。四球数(22)でDunn(18)を上回るというのはなかなかできないことです。そして驚いたのはWillingham。全てソロ、という点はひっかかりますが、月間本塁打8本は立派で、チーム1(リーグでもJustin Upton(ARI)に次ぐ2位)のOPSを記録しました。大不振の4月から見事に立ち直りました。

 逆に、大きく期待を裏切ったのがAustin Kearns。4月の好調はどこへ行ったのかと思わせる情けない成績(.222/.310/.302/0HR)。特にチャンスに打てないことが強いところが致命傷。Zimmermanの半分の打席数ながら併殺打は5つですから・・・。Dukesの復帰で、次第に出場機会を失いつつあります。

Picher of the Month: Ron Villone
G IP W L S K ERA WHIP
Shairon Martis 6 37.1 3 1 0 19 5.30 1.26
John Lannan 6 34.2 2 2 0 16 3.89 1.62
Jordan Zimmermann 6 34.2 0 2 0 39 7.27 1.53
Daniel Cabrera 4 15.2 0 3 0 7 8.04 2.55
Ross Detwiler 3 15.0 0 1 0 12 4.80 1.33
Scott Olsen 3 14.1 0 1 0 9 9.42 2.23
Craig Stammen 2 11.1 0 1 0 5 5.56 1.24
Joel Hanrahan 14 14.1 0 1 3 19 3.77 1.67
Ron Villone 15 13.0 2 0 0 3 0.00 1.08
 
 投手陣では、ブルペンのRon Villoneが孤軍奮闘。依然として無失点、防御率0.00を続けています。奪三振は極めて少なく、支配的な球があるわけではないのですが、大ベテランがたった一人がんばってくれています。ただし、登板試合数15試合はチーム最多。他に頼れる投手がない中で、登板過多が心配されます。こんなことを言っては申し訳ないのですが、貴重なフラッグディールトレード候補ですから、価値を落とさないように大事に使ってほしいところです。

 その他のブルペン投手は軒並み壊滅。Joel Hanrahanの不調でブルペン・バイ・コミッティ方式を取りましたが、その構成メンバーとなったKip Wells(8.10/1.56)、Jurian Tavarez(6.30/1.80)、Joe Beimel(6.92/2.08)はそろいもそろってダメで、結局Hanrahanがクローザー復帰となりました。BeimelはDL入りして別人になってしまいました。直り切ってなかったのかなぁ。

 先発投手陣で、比較的好成績と呼べるのは、John Lannanくらい。そのLannanもらしくもなく四球が多く、不安を残します。月の前半にShairon Martisが1完投を含む3連勝を飾り、これは月間MVPは間違いなしと思いましたが、その後、3試合続けて打ち込まれてしまいました。4月は好調だったJordan Zimmermannも今月6試合のうち5試合で5失点以上と、成績を残せず。ただ、イニング数を上回る奪三振数はこれからの期待を感じさせます。Ross DetwilerCraig Stammenの両ルーキーがデビューしました、四球が少ない点は評価されると思いますが、まだまだ磨く必要があると感じました。Daniel Cabrera、Scott Olsenについては、ノーコメント。

Rookie of the Month: Shairon Maris
 今月3勝、シーズン5勝ともチームトップ。勝ち運に恵まれているだけだという評もありますが、私は、低めにコントロールされた変化球は十分通用すると見ています。これからも期待しています。ただし、5月後半の2度のフィリーズ戦ではともに7失点。何かに魅入られたようにホームランボールを投げ込んでしまうようなので、Ryan Howardにはもう投げさせないでやって欲しいというのが正直なところ。

Meyers、Mandelがオールスターに(A+)

 6月23日に開催されるCalifornia League/Carolina League(A+)のオールスターにPotomac NationalsからBrad MeyersJeff Mandelの両先発投手が選ばれました。

SP Brad Meyers
SP Jeff Mandel


 Meyersは同じく07年のドラフト5順目で今季はここまで週間MVPにも選ばれるなどブレークしているといってもいいでしょう。防御率1.71は堂々のリーグ1位です。Mandelは07年のドラフト19順目入団ですが、順調にステップアップしており、今季はここまで6勝。2人とも奪三振はあまり多くないので必ずしも評価は上がってこないのですが、好投は好投です。

 Carolina Leagueで2位のチーム事情から言えば、平均である3~4選手は選ばれても良かったのに、と残念。特に、Danny Espinosa(本塁打5位タイ、出塁率4位)、Chris Marrero(打点9位タイ)、Michael Burgess(本塁打2位タイ)の3人のうちから1人くらいは選んでくれてもよかったのに・・・。

Norris、Friasがオールスターに(A)

 6月23日に開催されるSouth Atlantic League(A)のオールスターにHagerstown SunsからDerek NorrisMarcos Friasの2選手が選ばれました。1チーム平均では3~4選手が選ばれるべきところ、2選手とは情けない。また、08年ドラフト組が1人も選ばれなかったという点は憂慮すべきかもしれません。まあ、スタッツを見れば仕方ないか・・。Norrisは昨夏のショートシーズンでの選出に続き、2年連続です。

CA Derek Norris
SP Marcos Frias

2009年6月7日日曜日

クローザー変更(Hanrahan→MacDougal)

 負けが込んでいるのでほとんど存在感のないクローザーの地位ですが、一応5月半ばからはJoel Hanrahanが務めてきました。とはいえ、この3週間でわずか2セーブ。セーブシチュエーションはこの2回だけだったので、セーブ失敗はなかったのですが、ここ3試合はいずれも失点を重ね、シーズン防御率が6.84まで上がってしまっていました。変化球に頼る傾向がありましたが、それをベンチから公に非難されると(当然相手打者にはそんあ情報は入っているわけですから)ストレートを狙い打たれるという悪循環でした。 いい球投げるときはいい球なんだけどなあ。

 これに対して、途中加入のMike MacDougalは昇格してから4試合で無失点。96~97マイルのストレートで押して三振を取れることを示し、ベンチの信頼を得ました。かつてはロイヤルズで務めていたクローザーの地位。本人も気合いが入るでしょうからどんな投球を見せてくれるか楽しみです。Hanrahanは当面、7回あたりを任されるようです。

6/7 L0-7 Mets (初回が全て) [Live]

 久しぶりのライブ観戦です。Stammen、楽しみ。今日も快晴。昨日のような打線、そして快勝を期待しています。

New York
Cora - 4
Martinez - 7
Beltran - 8
Wright - 5
Murphy - 3
Church - 9
Schneider - 2
Valdez - 6
Hernandez - 1

Washington
Guzman - 6
Johnson - 3
Zimmerman - 5
Dunn - 7
Dukes - 8
Kearns - 9
Bard - 2
Hernandez - 4
Stammen - 1

[試合後コメント]
Nationals 0-7 Mets Season 15-40 (St.L1)
Pitching: Stammen(L0-2), Colome, Tavarez, MacDougal
Hitting: Dunn(2/3 BB), Zimmerman(1/3 BB)

 以降は4イニングを危なげなく無失点だっただけに、初回の5失点が悔やまれるCraig Stammenのメジャー4度目の先発でした。初回、先頭打者のAlex Coraに対して、明らかに入ってるだろう!という投球までボールとコールされて、ストレートの四球。これでリズムを崩して、この回だけで、3安打2四球2暴投と大荒れ。Jordan Zimmemannの先発時にも思うことですが、メジャーにはルーキーに辛い審判がいます。今日もLivan Hernandezへの判定とは厳しさが違うと感じる場面が数回ありましたから。まあ、これも試練ということで。2回以降は3安打無四球で、しっかり低めにコントロールされていましたから、この登板だけで、評価自体を下げる必要はないと思います。少なくとも、6月中には予定されているScott Olsenの復帰まではローテーションから外さないであげてください。

 それにしても打線はどうしたんだ?前回Livan Hernandezに対して、今日はそこそこランナーを出しながらも7回を無得点。唯一の得点機6回無死1,2塁のチャンスにDukesが内野フライ、Kearnsが最悪の併殺打に倒れると、あとは1安打のみと沈黙。あっさりシャットアウトされてしまいました。

 またしても、連勝ならず。1日お休みで、ドラフト会議の開かれる火曜日にレッズを迎えます。

6/6 W7-1 Mets (Lannan完投勝利)

Nationals 7-1 Mets Season 15-39 (st.W1)
Pitching: Lannan(W3-5)
Hitting: Johnson(3/4 2R 3RBI), Dukes(3/4 R RBI), Zimemrman(1/3 BB R RBI)
HR: Dunn(17), Dukes(5), Johnson(5)

 録画で観戦しました。久しぶりに晴れた天候と同様に、ナショナルズ打線も復調。そしてLannanの快投。今季1番の快勝でした。

 John Lannan 9IP 4H 1R 0ER 3BB 2K 96IP

 必ずしも最初から調子が良かったわけではなく、初回から4回までは毎回ランナーを出しましたが、いずれも併殺で切り抜け結果的には12人で終えました。好運という部分も大きかったと思います。1~3回はいずれも内野ゴロ併殺でしたが、4回のは珍プレー(メッツのまずい走塁とも言う)でした。

 4回表無死1塁から右中間への飛球をElijah Dukesが追い掛けましたが、わずかに届かずショートバウンドでキャッチ。ピンチが拡大したかと思われましたが、ハーフウェイで打球を見守っていたランナーが、この打球がノーバウンドで捕球したものと勘ちがい。1塁へ帰塁しようとしたところを、打者走者が追い越してしまい、まず打者走者がアウト。さらにランナー自身も慌てて2塁へ向かったところでタッチアウト。ちょっと笑ってしまいましたが、あのプレーで試合の行方は決まりました。(→翌日、このプレーは併殺ではないと記録が変更されました)

 この時点でも、初回のZimmermanのタイムリーとDunnの2ラン本塁打(久しぶりの17号)によりナショナルズの3点リードでしたが、4回裏にDukesがソロ、5回裏にJohnsonが3ランと本塁打攻勢で5回終了で、7-0としてメッツの戦意を削ぐに十分な点差。Lannanも調子を上げ、5回から7回は完ぺき。なんと7回まで最少の打者21人で終えていました。8回に詰まらせたあたりが2本続けてヒットとなった後、Dukesのエラーで不運にも1点を失いましたが、その次の打者をまた併殺。結局、9回を自責点ゼロ。見事なメジャー初完投勝利を飾りました。ナショナルズの先発投手が勝ち投手になったのは、5月13日のMartis以来のことでした・・・。

 こんな快勝で気分がいいのは、今季記憶にありません。Martisの完投勝利の時以来かな。これで、チームの雰囲気がちょっとでも変わってくれればいいのですが。この2日ではっきりしたことは、今のメッツ打線は怖くない、ということ。明日、久しぶりの連勝と行きましょう。

MVP: John Lannan

2009年6月6日土曜日

6/5 L1-3 Mets(10) (Zimmermanの併殺が…)

Nationals 1-3 Mets (10) Season 14-39 (st. L3)
Pitching: Martis, Bergmann, Villone, MacDougal, Beimel, Hanrahan(L0-3)
Hitting: Guzman(3/5)

 だいたいライブで(ながら)観戦していました。

 ワシントンDCには梅雨なんてないはずですが、ここ数日雨ばかり。そんな天気と関係あるのかどうか知りませんが、打線もすっかり湿っています。3試合続けて、1得点では勝てるはずもありません。

 今日先発のShairon Martisも合格点をあげられる投球でした。ボールはそんなに悪くないように見えましたが、ファールで粘られ苦しんでいました(メッツの打者が頑張っていたというべきか)。根負けした四球が4つなど、毎回ランナーを出しながら、それでも、5回を1失点に抑えました。5回は、無死2,3塁とされながらも後続を断ち、成長の跡を感じさせました。

 しかし今日も打線が援護できませんでした。メッツ先発は昨季はナショナルズにいたTim Redding。今季はここまで全くダメで先発しているのが不思議なくらいの成績(この試合前の防御率は9.20)でしたが、打てませんでした。勝負を分けたのは5回裏のZimmermanの打席でした。1点を追うこの回、1死2塁からMartisの代打Alberto Gonzalezが右中間へ同点タイムリーを打ち、さらに二塁打と敬遠四球により1死満塁となってRyan Zimmermanが打席に向かいました。カウント3-0となり、押し出しも思い浮かびながら、なんとしても1点、できればビッグイニングとしたいと願って見ていましたが、1球見逃した後、外より高めのカッター、決して難しい球ではなく、むしろ甘い球でしたが、打ち損じ。結果は最悪のショートゴロ併殺打となってしまいました。

 この後ブルペンはよく頑張りましたが、ナショナルズ打線も点を取れず、延長戦に突入。最後はJoel Hanrahanが、よりによってDavid Wrightに2点タイムリーを打たれて敗戦。

 3連敗。1つ勝っては連敗、ばかりです。5月7-9日の3連勝以来、連勝がありません。というかその間、4勝20敗です…。

2009年6月5日金曜日

6/4 L1-5/L1-4 Giants (Randy Johnsonに300勝目を献上)

 雨で昨日の試合が流れて今日はダブルヘッダー。それも雨模様の中での試合となりました。ようやく火曜日に1ついい勝ち方をしたと思ったのに、あっさり2つとも負けてしまいました。波に乗れません。そして、第1試合では、Big UnitことRandy Johnsonに史上24人目となる通算300勝をプレゼントしてしまいました。

[Game1]
Nationals 1-5 Giants Season 14-37 (St.L1)
Pitching: Zimmermann(L2-3), Villone, MacDougal, Hanrahan, Beimel
Hitting: Johnson(1/2 2BB RBI)

 ナショナルズ先発のJordan Zimmermannは、6回を投げて3安打無四球7奪三振。3回に3本のヒットを集中されて2失点しましたが、それ以外の5イニングはなんとパーフェクト!5月はひどい結果が続いていたZimmermannでしたが、(相手が貧打のジャイアンツということもあってでしょうが)しっかり抑えたので、これで自信を回復してくれればと思います。内容的にも、急速も変化球のコントロールとも申し分なく、素晴らしい投球でした。

 しかし、この試合の主役はRandy Johnson。球速は往時の面影もなく奪三振もわずか2と少なかったのですが気合の入った投球は映像からも感じました。バックもよく応えて、初回はセンターのAaron Rowandがスライディングキャッチでヒット性の打球を捕球。一番のピンチ(逆にナショナルズにとってはJohnsonに対して唯一のチャンス)だった5回無死1,2塁では、Belliardのセンター前に抜けようかというハードな打球をEmmanuel Burrissがワンバウンドでダイビングキャッチして併殺のファインプレー。結局、6回を2安打2四球の1失点。



 1点を追うナショナルズにとっての最後のチャンスは、8回裏にありました。ヒットと2四球で2死満塁。打者Adam Dunn。カウント3-2からのBrian Wilsonの6球目は外角低めの96マイルへのストレート。Dunnは自信を持って見送り一塁へ歩き始めましたが、判定はストライク。見逃し三振。9回表にとどめの3点を奪われ、そのままゲームセット。

 Randy Johnsonが通算300勝を達成。おめでとうございます。言わずもがなの大投手。私の中では、01年のWSでヤンキース相手に大車輪の活躍を見せたことが一番の思い出です(ビデオ持ってるので、久しぶりに見てみようっと)。

[Game2]
Nationals 1-4 Giants(6) Season 14-38 (St.L2)
Pitching: Detwiler(L0-2)
Hitting: Zimmerman(1/1 BB RBI)

 ダブルヘッダー第2戦。試合開始が遅い上に、天気も悪くてほとんどお客のいない試合。可哀想なRoss Detwilerは10安打1四球で4点を奪われ、6回途中雨天コールド負けとなりました。この投球で評価は上がりも下がりもしません。忘れて、次の登板でがんばって!

 それにしても、打線は2試合でわずか2点とはお粗末すぎる。この試合でも同点の4回無死3塁で浅い外野フライ2本では・・・。1点でも取っていればその後の展開も違っていたかもしれないのに。

2009年6月4日木曜日

2009 Pre Draft Ranking

 今年もドラフト会議まであと1週間を切りました。

 もう皆さんご承知の通り、我がナショナルズは全体1位指名権を有しています。例年であれば、この1位指名権でどの選手を指名すべきか、ファンを含めて盛り上がるところですが、今年に限っては議論の余地はありません。

 「第1回選択希望選手、ワシントン、スティーブン・ストラスバーグ、20歳、投手、サンディエゴ州立大学」 という故パンチョ伊東氏の声が聞こえてくるようです。

 Strasburgを除くと、今年のドラフトは選手層が必ずしも厚くないというのが一般的な評価のようです。全体2位(マリナーズ)で指名される選手さえはっきりしません。特に打者は極めて少なく、1順目では投手が多く指名されそうだという観測が強いです。台風の目になりそうなのが***** ****とTanner Scheppersという昨年のドラフトで指名されながら独立リーグで浪人していた2投手であることが状況を物語っています。

 ナショナルズは全体1位に続き、昨年全体9位で指名した***** ****と契約できなかったことに伴う補償として全体10位の指名権を有しています。むしろ、こちらでどの選手を指名するかに注目が集まっています。制度上、この指名権の次の補償はないので、契約に障害のない選手を指名しに行くのではないかという観測が強いのですが、Mike Rizzo GMはBAのインタビューに対して「best talent availableを指名する」という姿勢を強調していました。うーむ、リスクは避けて欲しいなぁ。でも、あまり評価の低い選手を指名しても悲しい・・。

 以下に、BAのトップ15 (5月28日現在)を並べてみました。このあたりまでの選手を指名してくれるとうれしいです。(なお、寸評は各種記事を切ったり貼ったりして作成したので、あまり信用しないでください)

1) Stephen Strasburg, RHP San Diego State
 いまさら言うまでもありませんね。Onece in Generationとさえ言われるスーパープロスペクト。コマンドされた100マイルを超えるファストボールとスライダーの前に、大学生ではバットに当てることさえ難しかったという印象です。ボラスがアドバイザーということもあり問題は契約金。上は5000万ドルという声も聞かれますが、さてさて。

2) Dustin Ackley, CF University of North Carolina
 今年のドラフトで最高の評価を得ている打者。パワーは平均的と言われているが、選球眼に優れ、打率(3季連続4割超)、出塁率は高水準で安定した成績を残してきた。 俊足で盗塁もでき、リードオフにと期待される。今季は主に一塁を守っていたが、スピードがあることからセンターを守ることもできる。唯一の欠点は肩が強くないこと。この選手もボラスがアドバイザー。(先週のNCAA Regional Roundでは、3試合に出場して、14打数10安打と打ちまくりました)

3) Donavan Tate, CF Cartersville HS (GA)
 今年のドラフトでは最も運動能力に優れた選手で、BAのスカウティングレポートでは比較対象としてJeff Francoeurの名前がある。しかし、選球眼をはじめまだまだ技術的には未成熟。野球とフットボールでノースカロライナ大学に誘われており、契約は難しいとも言われている。ボラスをアドバイザーにしていることも加わって、指名順は下がる可能性も高い。

4) Kyle Gibson, RHP University of Missouri
 ようやくボラスのクライアントではない選手が登場です。大型右腕だがフォーシームの剛速球ではなく、手元で微妙に変化する(沈む)ツーシームのファストボールにスライダー、チェンジアップを交えて勝負するタイプ。制球力を付け、今季評価を上げた。スムーズな投球モーションも高評価。 (NCAA Regionalでは1試合に先発し、8回無失点)

5) Jacob Turner, RHP Westminster Christian Academy (MO)
 スリークォーターからのフォームで今季98マイルを記録し、評価を急上昇させた。制球力に磨きをかける必要はあるが、変化球も操り、高校生としては完成度が高い。ボラスをアドバイザーに付け、高校生史上最高額となるボーナスを要求している。Rick Porcelloと比較する声もあるが、これはボラスの情報操作か?

6) Alex White, RHP University of North Carolina
 90マイル台半ばのファストボールとスライダー、スプリッターが武器だが、今季の成績はいまひとつ。シーズン中に投球フォームを変更した影響もあり、安定感に欠ける。良い日は良いが悪い日は悪い。制球力が最大の課題。運動能力は高く、まだ伸びる余地が大きいと見られている。(NCAA Regionalでは5回途中5失点KO、勝ち負けつかず)

7) ***** ****, RHP Forth Worth Cats
 ノーコメント。ノーコメントでお願いします。

8) Tyler Matzek, LHP Capistrano Valley HS (CA)
 豊作といわれている高校生投手の中でも最高の評価。90マイル台前半のファストボールに加え、スムーズな投球動作、制球力、変化球の切れが高評価の理由。将来性豊かなレフティ。BAのスカウティングレポートではエンゼルスのJoe Saundersと比較されている。オレゴン大学への内定を得ているが、プロ入りの可能性は十分ある。

9) Tanner Scheppers, RHP St. Paul Saints
 奪三振率が高いファイアーボーラー。昨年のドラフトでは、肩の怪我のため指名順が下がり(2順目全体48位でパイレーツが指名)、1年浪人。怪我については問題なし。今季は独立リーグで投げ、コントロールは今ひとつながら、球速は98マイルを記録。カーブ、チェンジアップの習得中。

10) Matt Purke, LHP Klien HS (TX)
 数々の豪腕を算出してきたテキサス州の高校生投手。サイドハンドに近い投球フォームで94マイルまで到達するファストボールが最大の魅力。体格がさらに大きくなれば球速はさらに上がると見られている。テキサス・クリスチャン大学から誘われていて、多額のボーナスを希望しているため、契約に至るかどうかは微妙。

11) Shelby Miller, RHP Brownwood HS (TX)
 こちらもテキサスの高校生。ファストボールへの評価が非常に高い。常時90マイル台前半、最速では96マイルの上に、非常に手元での変化が大きく、有効な球種となっている。 カーブ、チェンジアップのコントロールはまだまだ。テキサスA&M大学から誘われているが、プロ志向と言われている。

12) Zack Wheeler, RHP East Paulding HS (GA)
 95マイルに到達するファストボールとスラーブが武器。投球フォームは未完成で球速はもう少しあがるとの見方もある。カーブが使える球となればかなりいい投手になれると見られている。全体7位で地元のアトランタの指名が確実と言われている。

13) Grant Green, SS USC
 昨年夏のCape Cod Leagueで評価を上げ、今季が始まるまではEvan LongoriaやTroy Tulowitzkiと比較されるほどの逸材と言われていた。今季は序盤の不振(軽い怪我もあった)で評価を下げたが、シーズンが進むにつれ成績を戻してきた。四球で歩くことは少ない。守備はゴールドグラブ級との評価。ボラスのクライアント。

14) Mike Leake, RHP Arizona State
 体格が大きくないため過小評価されているが、運動能力には優れている。支配的な球はない(ファストボールは90マイル程度)ものの、低いアームスロットの投球フォームから繰り出される制球力のある変化球で、コンスタントに好成績を残してきた。グラウンドボールピッチャー。与四球は非常に少ない。(NCAA Regional Roundでは15三振を奪い、1失点完投勝利)

15) Tim Wheeler, OF Sacramento State
 左打ちの大型のパワーヒッター。肩、足は平均レベルで、典型的な両翼型の選手。昨夏のCape Cod Leagueで評価を上げ、今季も期待に違わない成績。

 以上が、トップ15。以下もBAによる32位(全体1順目の指名予定数)まで簡単に紹介しておきます。

16) Bobby Borchering, 3B Bishop Verot HS (FL)
17) Rex Brothers, LHP Lipscomb
18) Eric Arnett, RHP University of Indiana
19) Everett Williams, OF McCallum HS (GA)
20) Chad Jenkins, RHP Kennesaw State
21) Andew Oliver, LHP Oklahoma State
22) Mike Trout, OF Milville HS (NJ)
23) A.J. Pollock, OF Notre Dame
24) Chad James, LHP Yukon HS (OK)
25) Garret Gould, RHP Maize HS (KS)
26) Tyler Skaggs, LHP Santa Monica HS (CA)
27) Jared Mitchell, OF Louisiana State
28) Kyle Heckathorn, RHP Kennesaw State
29) LeVon Washington, OF Gainesville HS (FL)
30) Max Stassi, C Yuba City HS (CA)
31) Wil Myers, C Wesleyan Christian Academy (NC)
32) Tony Sanchez, C Boston Colledge


 このほか、BA以外で高評価を受けている著名な選手。

XX) Mike Minor, LHP Vanderbilt
XX) Rich Poythress, 1B University of Georgia

Jhonatan SolanoがAAAに昇格

 先日のProspect Watchで紹介していましたが、AAで好成績を続けていた捕手のJhonatan SolanoがSyracuse(AAA)へ昇格しました。さらに下のレベルでやはり好調の捕手、Sean RooneyDerek Norrisも昇格できる環境が整いました。特にNorrisは早く上げてみたい。

09年5月終了時点の成績

 5月31日終了時点の成績は以下の通り。今月前半にあった西海岸遠征を4勝4敗の五分で終えた時は、いい感じかなと思いましたが、その後は2勝15敗・・・・。前月(.239)よりはほんの少しだけ勝率は上がりましたが、30球団の最下位を独走。歴代トップ10に入る惨敗シーズンとなるペース。浮上のきっかけさえもつかめないままにシーズンが進んでいっているという印象です。

National League East
W L % GB
Philadelphia 28 20 .583 -
New York 28 21 .571 0.5
Atlanta 25 25 .500 4.0
Florida 23 28 .451 6.5
Washington 13 36 .265 15.5



 5月の月間チームスタッツは、下記の通り。(エラーのみ5月末までのトータル。) 

 あまりにひどくて、細かく分析する気にもなりません。
 
 打てども打てども、投手陣がそれを上回る失点を続ける・・・。守備に足を引っ張られている部分も大きいのですが、四球も多いし、ヒットも打たれ過ぎです。ただし、下旬になってローテーションに若手を登用するようになってからは、四球はぐっと減っています。ブルペンも多少安定してきたところなので、投手成績という意味では、これから少し改善してくることと思います。しかし守備は一朝一夕では改善しませんので、どうするのかなあ・・・。

Team Offence
総得点 146 8 位
打率 .265 16 位
出塁率 .347 9 位
長打率 .433 9 位
本塁打 34 9 位
三振率 .225 26 位
盗塁数 6 29 位


Team Defense
総失点 184 30 位
防御率 6.07 30 位
奪三振/9IP 6.07 26 位
与四球/9IP 4.38 29 位
被打率 .294 30 位
エラー 48 30 位

2009年6月3日水曜日

6/2 W10-6 Giants (8回に一挙6得点で逆転勝ち)

Nationals 10-6 Giants Season 14-36 (St. W1)
Pitching: Stammen, Tavarez, Villone(W3-0), Hanrahan
Hitting: Bard(3/4 R RBI), Hernandez(3/5 2R RBI), Zimmerman(2/4 BB R 2RBI)
HR: Bard(1)

 ナショナルズ打線が爆発して見事な逆転勝ち。連敗をようやく止めました。

 1点を追う8回裏、ともに今日複数安打で当っていた7,8番のBard、Hernandezが連打で出ると、代打のAlberto Gozalezが同点タイムリー、1番に戻ってGuzmanが逆転タイムリー。1死後Zimemrmanが右中間を深々と破るタイムリー二塁打、さらに今日DLから復帰のDukesがセンターのフェンス直撃の二塁打、打者一巡してNievesがこちらもフェンス際まで運ぶ犠飛。都合6点を奪い、リードは5点。1点リードではまだまだ不安だっただけに(実際9回にHanrahanが3安打で1点を失ったように)、Zimmermanの1打は大きかった。これでここ19打席で1安打というプチスランプに入っていたZimmermanが復活してくれるとうれしいな。

 メジャー3試合目の先発となったCraig Stammen。6回5失点という最終的なラインを見れば、あまりよくなかったのかなと思いましたが、夜になってから映像を見たところ、いやいやどうして、なかなかの好投でした。低め低めにボールを集めて凡打の山を築いていきました。失点のうち、初回先頭打者のAaron Rowandに打たれたホームランはともかく、あとの4点はいずれも守備次第では防げたように見えました(結果的には自責点は1つ減るだけでしたが)。若い投手を育てるには、守備がしっかりしてないと、そうでないと自信を失わせるだけだよ、と感じる今日この頃です。

 それにしても今日の勝因は3番手で投げた大ベテランRon Villoneの好投でしょう。2点を返して1点差に迫った直後の7回表、1死3塁の場面で投入されると続く2人の打者を連続三振!さらに次の回もしっかり抑えて8回裏の逆転につなげました。この投球が流れを次第にナショナルズのほうにむけてくれたと思います。今季3勝目(負けなし)。16試合14回2/3を投げて、依然として自責点ゼロはちょっとすごいです。

MVP: Ron Villone

Prospect Watch (09年5月)

 今回の記事を書きながら、捕手のプロスペクト層の厚さに改めてうれしくなってしまいました。Derek Norrisが驚異的な1か月を送り、Low-Aの投手を打ち砕いているので早く昇格させたいところですが、A+ではSean Rooney、AAではJhonatan Solanoがそれぞれ印象的な活躍を続けていて、つかえている状況です。みんなまとめて1段階ずつ昇格させるか?さらに下には、08年ドラフト5順目のAdrian Nietoなんてのも控えていますから。

Minor League Player of the Month

Pitcher: Craig Stammen

Hitter: Derek Norris  

 注目選手12人の成績は以下の通り。

【Pitchers】
Ross Detwiler, LHP, Harrisburg (AA)→MAJOR
2G(0-1) 10.0IP 1BB 16K 0.90ERA 0.80WHIP (AA)
3G(0-1) 15.0IP 5BB 12K 4.80ERA 1.33WHIP (MAJOR)

 4月後半からHarrisburgで好投しはじめ、5月17日までのAAでの成績は、6試合、27.1回を投げて、28奪三振に対して10四球、防御率3.00と支配的とはいえないまでも合格点を付けられるものでした。AAAへの昇格は時間の視野にありましたが、故障離脱したScott Olsenに代わって5月18日に驚きのメジャー昇格、初先発を果たしました。当初はスポットスタートかと思われましたが、好投で、ひとまずローテーションに定着しています(先日のフィリーズ戦では派手に打ち込まれましたので、次の登板が注目されます)。フォームが安定せずコントロールを乱す欠点が修正できたことが最大のポイント。少なくともハラハラさせられる投球ではありません。

Collin Balester, RHP, Syracuse (AAA)
6G(1-3) 28.1IP 10BB 16K 4.45ERA 1.69WHIP 
 こうして月間成績を見るとかなりひどいようですが、7失点と大暴発した試合の影響で数字が跳ね上がっており、数字ほど悪い印象は受けていません。直近3試合は計16回で2失点と安定してきています。少なくとも制球は悪くない。6月以降、まだまだチャンスはあると思います。

Jack McGeary, LHP, Hagerstown (A)
5G(0-3) 21.1IP 15BB 18K 7.17ERA 1.83WHIP 
 与四球も相変わらず多く、4月とほぼ同じ成績です。ワイルドピッチも多くコントロールに苦しんでいる様子が伺われます。ニュースを追っていても不振の原因がはっきり分からないところがもどかしいです。誰か、情報ありませんか?

Josh Smoker, LHP 
(故障で出遅れ。おそらくVermontスタート)

Colton Willems, LHP, Potomac (A+) 
5G(1-4) 18.1IP 4BB 12K 7.36ERA 1.58WHIP 
 06年ドラフト1順目(全体22位)入団ですが、いまひとつ期待に応え切れていません。今季は故障で出遅れ、5月になって合流してきました。最初の2戦は5回無失点、6回無失点と好投し、これは!と期待させましたが、その後3試合続けて打ち込まれてしまいました。特に27日の試合では初回1死も取れずに5安打2四球で6失点と散々な目に。この3試合、投げる度に悪くなっていくので、故障再発の可能性も含め、ちょっとどころではなく心配です。

【Hitters】
Chris Marrero, 1B, Potomac (A+)
98AB 28H 3HR 17RBI 3BB 25K .286/.311/.418 1SB 
 リーグの週間MVPを獲得した週は良かったのですが、最後に少し調子を落とし、打率3割をきってしまいました。それより気になるのは、四球の少なさとそれに伴う出塁率の低さです。長打、打点は期待の水準ですが、もう少しがんばって欲しいところ。まあ、それでも安定した成績であり、いずれAAに昇格するでしょう。

Michael Burgess, OF, Potomac (A+)
88AB 21H 4HR 9RBI 9BB 30K .239/.323/.398 2SB  
 4月とほとんど同じ成績。打率は少しばかり上がりましたが、長打はむしろ減ってしまいました。こちらはまだ若いんだから、三振なんて気にしないでがんがん元気良く行ってほしい選手。気分良く打っていてこそ、ボールを見ていこうなんていう余裕も生まれてくるでしょうから。

Danny Espinosa, SS, Potomac (A+)
96AB 18H 7HR 12RBI 12BB 30K .188/.297/.427 3SB 
 長打力はともかく、打率と三振数を見ると分かるように突然の大スランプに陥りました。ただ、月末には調子を戻し、最後の7試合は22打数8安打3本塁打6四球と大当たり。なんだったんだ?どこか故障でもあったのでしょうか(何も情報はありませんが)。とにかく復調してよかった。ほっとしています。

Derek Norris, C, Hagerstown (A)
100AB 37H 8HR 29RBI 14BB 21K .370/.444/.690 1SB 
 週間MVPも獲得しましたが、1か月を通じて素晴らしい成績を残しました。今季通算成績でも、およそあらゆる打撃カテゴリーでSouth Atlantic Leagueの上位に名を連ね、総合成績とでも言うべきOPS(出塁率+長打率)では1.013で堂々の1位。本塁打11本はチームのマイナー組織で1位なのですが、Low-Aの選手は通常パワーに欠けホームラン数はそんなに多くないだけに驚異的です。先月懸念材料としていた三振数も懸念する数字ではなくなっています。うーむ、これは本格的にトッププロスペクトの仲間入りです。

Bill Rhinehart, 1B, Harrisburg (AA)
75AB 19H 10R 2HR 6RBI 7BB 22K .253/.317/.373 0SB 
 4月よりは向上してきましたが、期待外れ感が強くなってきました。当初は主軸を打っていた打順も下位に下げられ、出場機会も奪われることが増えてきました。うーん厳しいなあ。がんばれ!

Destin Hood, OF
(おそらくVermontスタート)

J.P. Ramirez, OF
(おそらくVermontスタート)


【チームごとの注目選手】
 以下は、チーム毎に活躍が目立った選手を中心に紹介していきます。

Syracuse Chiefs (AAA)
 若手投手陣は素晴らしいと言っていいでしょう。先月Pitcher of the Monthに選んだTyler Clippard(1.50/1.11)は好調を維持。少し四球が増えましたが、イニング数(18)に近い三振数(17)を記録しています。まさに、ナショナルズブルペンの最後の切り札。いずれ昇格するでしょう。同じブルペンのJay Bergmann(0.00/1.06)は、好投を続けたことでメジャーに(再度)呼ばれしっかり成績を残しています。一方、先発陣では、3試合の先発全てで好投し、5月20日に念願のメジャー初昇格を果たしたCraig Stammen(1.06/1.18)。メジャーでもまずまずの投球を見せており(少なくとも四球連発ということはない)、ローテーションに定着しつつあります。他にも、元ドラ1サンドイッチピックながら芽が出ないままプロ9年目26歳のシーズンを迎えている新加入のJ.D. Martin(2.41/0.83)が6試合、33.2イニングを投げて、29奪三振に対してわずか3四球というブリリアントな成績を残して、メジャー昇格に向けて猛アピールを続けています。
 打者でも同じようにベテランたちが猛アピール。28~29歳のBrad Eldred(1B/.327/.369/.606/6HR)、Jorge Padilla(OF/.382/.440/.471)、Corey Patterson(OF/.303/.354/.526/5HR)の3人にチャンスは訪れるでしょうか・・・。若手ではAlberto Gonzalez(SS/.311/.319./.367)が安定したバッティングを見せ月末にメジャー昇格を果たしました。

Harrisburg Senators (AA) 
 相変わらずチームとしては勝ち星が伸びません(とはいえ、メジャーのナショナルズよりはましですが)。打線ではLeonard Davis(OF/.294/.333/.459)が復調の兆しを見せていますが、昨季のような長打力はまだ発揮していません。他には、期待の若手捕手陣の1人である23歳のJhonatan Solano(C/.294/.321/.451)、新加入でRhinehartの出番を奪いつつあるMatthew Whitney(1B/.283/.406/.453)あたりがそこそこの成績。
 投手陣もあまりさえません。ブルペンのZechry Zinicola(2.31/1.46)が引き続きまずまずの投球。先発では、Potomac(A+)で好投して5月はじめに昇格してきたErik Arnesen(3.60/1.28)がこのレベルでも25回で23奪三振という力強い投球を見せてくれていますが、他はどうもなあ・・・。

Potomac Nationals (A+) 
 トッププロスペクト3人以外では、ここでも若手捕手陣の1人、06年ドラフト8順目入団23歳Sean Rooney(C/.344/.400/.594)が大活躍。チーム全体の打撃が低調な中で、孤軍奮闘しました。ヒット22本のうち10本がダブル、2本が本塁打と、パワーのあるところを見せました(マイナーでのダブルは将来パワーがついてくればスタンドに届くようになるとの評価法もある)。
 投手陣は先頭を切ってAAに昇格したArnesenだけではなく、今月も好成績の投手が目白押し。リーグの週間MVPを獲得したBradley Meyers(1.55/1.24)、Tom Milone(2.03/0.94)だけでなく、Jeff Mandel(3.26/1.09)も4月から引き続き好投。それに4月は最悪だったWilliam Atwood(3.08/1.25)も26.1回で29三振を奪うなど完全復調。ブルペンも(あまりにも多くなりすぎるので割愛してしまいますが)好投しており、月間のチーム投手成績が3.26/1.25という信じがたく良い数字を残しています。そんな中、Willemsだけが置いてけぼりを食っている感じです。

Hagerstown Suns (A) 
 08年ドラフト組の中で何人かの選手が頭角を現してきました。打撃陣で最も目を引くのは、16順目のTyler Moore(1B/.340/.396/.489)。エクステンディッド・スプリングトレーニングで開幕を迎え、ショートシーズン行きかと思われていましたが、5月上旬にSunsに合流してからはNorrisに引けをとらない活躍です。他にも、4月は不振だった17順目のJose Lozada(SS/.301/.347/.376)、19順目のStephen Lombardozzi(2B/.327/.417/.413)、22順目のChris Curran(OF/.293/.343/.402)が高打率を残しています。
 先発投手陣では、ドミニカ生まれのMarcos Frias(2.08/1.12)が4月に続き、目覚ましい好投。Terrence Engles(2.45/1.16)と08年ドラフト6順目のPaul Demny(4.50/1.35)をあわせた3人は、イニング数を超える三振数を記録しており、今後が楽しみです。

Elijah Dukes→Activated、Kip Wells→DL、Flores→シーズン終了?

 Elijah Dukesが故障から復帰。DL入りから最短の13試合欠場での復帰となりました。マイナーでの調整出場も経ての復帰なので大丈夫でしょう。代わってKip Wellsが右のハムストリングを痛めてDL入り。一時期はセーブシチュエーションでも登板していましたが、最近は調子を落としていました。これでブルペン投手数は通常の7人になりました。

 ところで、当初は軽症と思われていたJesus Floresの右肩の怪我が思ったより重傷とのこと。手術は必要ありませんが、右肩の骨の一部を骨折していることが判明し、少なくとも3か月は安静が必要で、もしかするとシーズン終了までに間に合わないかもしれないとのことでした。ファールチップが当たっただけなのに・・・・。今季はともかく、チームの長期設計としても痛い。昨季、大きな課題とされた選球眼も見せるなど打撃で大きな成長を見せ、攻撃型捕手としての地位を固めようとしていた矢先でしたが、そんなに長く休んでもとの通りに戻ってこられるのか、心配です。まだ、24歳。一日も早い回復を願っています。

Randy St.Claire投手コーチを解任

 Randy St. Claire投手コーチを解任しました。Manny Acta監督解任の噂もある中ですが、ひとまず投手コーチの解任で対応しました。
 
 30球団最悪のチーム成績となっている原因が、投手陣の崩壊にあるということは否定のしようがない事実。いろいろな数字がありますが、チーム防御率5.69が30球団最低というだけで十分でしょう。開幕直後は先発投手が、その後は長くブルペンが、最近ブルペンが落ち着いてきたと思ったらまた先発が・・・という感じ、常に投手陣が試合を壊してきました。その責任をとっての解任ということでしょう。

 投手コーチとしての評価は高かったのですが、個人的にも、最近は疑問を感じていました。ピンチになってSt.Claire投手コーチがマウンドに行って、その直後に置きに行ったボールを痛打されるというシーンも一度や二度ではありませんでした。四球の直後(あるいは四球後の次打者に2ボールなどカウントを悪くした場面)で出てきているので、「ストライクを投げろ!」とだけ言っているのではコーチの仕事としてどうかと思います(もちろん、そもそもストライクが投げられない投手が悪いわけですが)。置きに行ったボールを打たれるのは、当たり前といえば当たり前でした。他にも、Ryan HowardやRaul Ibanezなどに工夫の見られない単調な投球を続けて、投手を問わず打たれ続けていることにも疑問を感じていました。

 後任はSyracuse(AAA)で投手コーチを務めていたSteve McCattyが昇格。選手たちからの評判はいいとのことです。

2009年6月2日火曜日

5/31 L2-4 @PHI (Willingham2発もMoyerに250勝目を献上)

Nationals 2-4 at PHI Season 13-36 (st.L6)
Pitching: Lannan(L2-5), Bergmann, Beimel. Hanrahan
Hitting: Willingham(2/4 2R 2RBI), Kearns(2/4)
HR: Willingham(8,9)

 先発のLannanは5回を4安打4四球7奪三振で3失点。確かに制球は良くなく106球を要して早い回での降板を強いられましたが、打ち込まれたという感じではありません。全部ではありませんが映像を見た限り、むしろ好投の部類。初回の本塁クロスプレーでのJosh Bard、4回の併殺崩れでのAnderson Hernandezの守備は、ともにエラーこそつきませんでしたがクリーンにこなしてくれていれば失点を防げたプレー。Lannanには酷な2失点でした。ブルペンも1失点にとどめ(これもAustin Kearnsのお粗末な守備による)、試合を壊すことはありませんでした。

 しかし今日は打線がダメで、通算250勝がかかるJamie Moyerの前に凡打の山。ストレートは82マイルかそこらなのに、見事に抑え込まれてしまいました。今月好調だったWillinghamosh Willinghamだけが今日も2打席連続でホームランを打ちましたが、Johnson、Zimmerman、Dunnという中軸が無安打では厳しい。そのWillinghamのホームランもソロが2本で2点止まり。というか、今季のWillinghamのホームラン9本、なんと全てがソロ・・・・。ホームランを9本打っておきながらシーズン通算の打点がわずか12ってどういうこと???どう形容していいものやら。

 投手がそこそこいい日には打てない。ホント、かみ合いません。ニューヨーク、フィラデルフィアの同地区ライバルとのロード6連戦は全敗で終えました(ライバルなんていうのもおこがましいか・・・)。