2011年2月15日火曜日

2011 Spring Training Outlook 5 (OF)

 いよいよ球春到来。今日が集合日となっている投手、捕手のみならず、野手もキャンプ地に続々と集まっているという情報が入ってきました。Jason Werthは、入団会見時にはすっぱり剃り落していたひげをしっかりたくわえて登場とのこと。最後は、そのWerthをはじめとする外野手です。

【オフの動き】
(退団)Josh Willingham (Traded to OAK), Willie Harris (FA)
(入団)Jason Werth (FA), Rich Ankiel(FA)

 このオフの最も動きの激しかったのが外野手でした。まず12月上旬のウィンターミーティング直前にWerthとの7年契約で球界をあっと言わせました。6年目や7年目に不良債権になることは覚悟の上でフロントが決意を示したものであり、ファンとしては少なくとも現時点では素直に評価したいと思います。さらに、年末にはWillinghamをアスレティックスにトレード。Ankielも控えとしては実力十分の打者であり、また守備の評価も高い選手。守備力を重視するというフロントの方針がはっきり見えた一連の動きでした。

【スプリングトレーニングの見所】
(40人ロースター)
Jason Werth
Roger Bernadina
Nyjer Morgan
Michael Morse
Rich Ankiel
Corey Brown
Bryce Harper
(マイナー契約招待選手)
Matt Stairs
Jonathan Van Every
Jeff Frazier
Laynce Nix

 なんといっても最大の話題は、Bryce Harperがメジャーの投手相手にどれだけ通用するか。まだアリゾナ秋季リーグ以外での経験つまり正式なマイナーリーグの成績が全くないHarperですが、メジャー契約を結んでいることでスプリングトレーニングには参加します。フロントも出場機会を与えると明言。アリゾナ秋季リーグでは十分通用することを見せましたが、果たして。楽しみでなりません。とはいえ、守備(ライト?センター?ファースト?)をしっかり勉強する必要もあり、どんなに打ってもHarperが25人枠に入ってくる可能性は限りなく低いのが現実です。Willinghamとのトレードで来たCorey Brownも然り。こちらは将来センターを任せられるほどに育ってくれれば最高なんですが、まずはAAAでしっかり結果を残し、秋の昇格を目指して欲しいところです。

 話を開幕ロースター争いに戻しますが、5人の枠は、Werth(右)、Morgan(左)、Bernadina(左)、Morse(右)、Ankiel(左)でほぼ確定でしょう(マイナー招待選手は、5人のうちの誰かが故障離脱するか首脳陣に有無を言わせないような成績を残さなければ無理でしょう)。

 残るは、Werth以外の選手のレギュラー争い。鍵を握るのはMorganでしょう。フロントは1番センターと明言していますが、昨春のような成績(.224/.269/.245)は許されません。少なくとも、昨季.200/.280/.252と全く打てなかった左投手を攻略できることを示さなければ、Morganの起用は右投手が先発時に限定し、左投手が先発するときは(Ankielも左投手は打てないので)Jerry Hairstonが起用されるかもしれません。あるいは、Werthがセンターに回り、Morseにライトを守らせることになる可能性もあります。個人的には、昨季のMorganのパフォーマンス(野球成績のみならずその他言動を含め)にはほとほと嫌気が差していますので、代走要員として扱えばいいと思っています。他方で、昨季後半は失速したものの、Bernadinaには守備を含め大いに期待しているのでフル出場して欲しいと思っています。つまり、右投手が先発時はBernadina-Ankiel-Werth、左投手が先発時はBernadina-Werth-Morseという布陣が個人的には理想です。

【開幕予想】
Werth, Bernadina, Morgan, Morse, Ankiel

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