2008年7月3日木曜日

Prospect Watch (as of 080701)

 6月30日終了時点での成績(月間成績ではなく、通算成績)。シーズンが始まったJake McGeary(BA5位)とJosh Smoker(同6位)とをトップ・プロスペクトリストに追加しました。迷った選手もいましたが、今月の追加はとりあえずそれだけ。

[Pitchers]
G IP W L K BB ERA WHIP
Ross Detwiler lhp (A+) 15 63.0 5 4 62 39 5.86 1.79
Jordan Zimmermann rhp (AA) 10 52.0 2 2 42 25 4.33 1.35
Jordan Zimmermann rhp (A+) 5 27.1 3 1 31 8 1.65 0.84
Collin Balester rhp (AAA)  15 78.2 9 3 64 23 4.00 1.30
Colton Willems rhp (A) 14 79.1 5 4 42 22 3.63 1.17
Cory VanAllen rhp (AA) (6/5DL) 5 26.2 3 1 21 7 3.71 1.20
Cory VanAllen rhp (A+)  5 27.1 3 0 19 7 0.66 0.91
Zechry Zinicola rhp (AAA) 5 6.2 0 1 3 3 5.40 1.35
Zechry Zinicola rhp (AA) 15 18.2 3 2 13 13 2.89 1.88
Zechry Zinicola rhp (A+) 8 12.1 2 0 15 3 0.00 0.49
Jack McGeary lhp (Rk) 2 8.1 0 0 7 2 7.56 1.56
Josh Smoker lhp (A) 5 18.0 0 4 21 9 11.50 2.22


 Balesterは6月、4勝負けなしの素晴らしい投球を見せ、ついにメジャー昇格を勝ち取りました。他に好投が目立つのは、Willems。勝ち星こそ伸びませんが、6月は防御率2.10といい内容を続けていますDetwilerは、調子上がりませんねぇ・・・。だんだん心配になってきました。Zimmermannは、さすがに苦しみながらも、AAで頑張っています。ZinicolaはAAでもまずまずの投球を見せ、あっという間にAAAに昇格しましたが、さすがに苦しんでいます。あまり急がなくてもいいと思うのですが・・・。Van AllenはDL入りしたまま情報がありません。Smokerは1か月間Hagerstownで投げましたが、全く結果が残せず、ルーキーリーグからやり直し。身体を作ること、自信を取り戻すこと、課題は多いと思いますが、まだ若いんだから、ゆっくり上がってきて下さい。McGearyはまだ始まったばかり。初戦で打ち込まれ、次の試合ではまずまずでした。

[Hitters]
AB R HR RBI AVG OBP SLG SO SB
Chris Marrero 1b (A+) 6/18 DL 256 40 11 38 .250 .325 .453 55 0
Michael Burgess of (A) 283 51 15 51 .265 .350 .512 98 5
Justin Maxwell of (AA) (5/29 DL)  146 35 7 28 .233 .367 .459 28 13
Jake Smolinski of (A) (5/30 DL) 184 28 4 22 .261 .338 .402 33 1
Stephen King 3B (A)  204 30 4 28 .304 .360 .446 42 4
Bill Rhinehart 1B (AA)  4 0 0 1 .250 .250 .250 0 0
Bill Rhinehart 1B (A+)  25 5 2 4 .320 .370 .640 2 1
Bill Rhinehart 1B (A)  261 39 9 56 .295 .344 .490 36 0


 何と言ってもRhinehart。AのオールスターでMVPを獲得する活躍をし、A+へ昇格。初打席でいきなりホームランを放つなどし、わずか1週間でAAへ昇格していきました。今後もますます注目です。Burgessは打率を少しずつ上げてきました(6月は.277)。また、三振の数こそなかなか減りませんが、四球が増え、6月の出塁率は4割を超えるなど選球眼も向上しています。Kingは順調に成績を残しており、今後も楽しみです。一方、ケガ人も続出しています。MaxwellはDL入りしたまま情報がありません。さらに今月は、Smolinski、そしてMarreroがシーズンエンドのケガをしてしまいました。2人とも調子を上げてきてた矢先だっただけに、本当に残念です。

 その他の選手についてはチーム毎に。 (成績は月間成績ではなく、現所属球団での通算成績)

[AAA Columbus] 
 Steven Shell(3-2/2.62/1.08)が好投し、25歳で念願のメジャー昇格を果たしました。Tyler Clippard(4-5/3.69/1.29)とGarret Mock(4-2/3.23/1.19)は、それぞれ2度のメジャーでのスポット・スタートも経験しましたが、AAAではずっとしっかり投げており、次の機会をうかがいます。好投が認められAAから昇格してきたMarco Estrada(2-1/3.50/1.39)はここでも好投していますが、Futures Gameにナショナルズから唯一人選出されているShairon Martis(0-1/5.73/1.73)はやや打ち込まれています。まあ、まだまだほんの2、3試合登板しただけ。今後に期待します。なお、不振でメジャーから降格となったMike O’ConnorMatt Chicoは2人ともDL入りしてしまっています。

 Pete OrrRyan Langerhansが出戻り(Orrは7月1日にColin Balesterと入れ替わり)。ともに28歳のJorge Padilla(.346/.407/.432)、Yurendell Decaster(.264/.337/.442/9HR)が、なかなかの好成績を残しています。AAAの選手よりもっと下のプロスペクトに声がかかりやすくなる季節になりつつありますが、しっかりプレーしてチャンスが与えられるのを待っている状況です。

[AA Harrisburg]
 Shairon Maritis(4-4/3.98/1.35)とMarco Estrada(6-3/2.66/1.26)は、上述の通り昇格していきました。一度昇格したもののブルペンで投げて調子を崩し降格してきたRobert Brownlie(6-0/3.33/1.20)でしたが、降格後、3試合に先発して2勝0敗です。適性は明らかのように見えますが・・・。A+で9勝0敗という驚異的な数字を残して昇格してきたAdrian Alaniz(0-1/4.50/1.18)でしたが、4試合しただけですが、ちょっと苦しんでいますね。ここら辺が壁なんでしょうか。何とか活路を見出し、乗り越えていってもらいたいです。一方、ちょっと遅れて昇格してきたCraig Stammen(0-1/2.70/1.05)はまだ2試合の登板ですが、好投しています。ブルペンに目を転じるとAlanizと一緒に上がってきたAdam Carr(0-0/2SV/2.35/1.30)がまずまずの投球を続けています。こちらは、A+では苦戦していましたが、環境を変えて良かったね。

 Bernadina、Montzはそれぞれ既報の通り昇格していきました。残る中では、Mike Damiels(.302/.365/.434/8HR/13SB)が目立ちます。開幕から順調に活躍し、Bernadinaに次ぐ昇格候補と言われる23歳のプロスペクトです。このDanielに、新たに昇格してきたRhinehart、Baez、Davisが加わり、ますます楽しみな打線です。Maxwellの復帰が待ち望まれます。

[A+ Potomac] 
 上述の通り、Alaniz、Stammen、Carrが昇格していきました。Stammenは開幕当初はブルペンでしたが、先発の機会を与えられて好投し、すっかりローテーション投手になり、オールスターにも選ばれました(既に昇格後のため出場はせず)。奪三振が多く四死球は少ない、いい内容です。Hagerstownから昇格してきたJustin Jones(2-1/1.45/1.18)がまだ3試合とはいえ、なかなかの好投をしています。もともとカブスに02年ドラフト2順目で入団したほどの才能を持つ投手。最後に、ブルペンにいるJosh Wilkie(0-0/2SV/ 0.97/0.97)。06年にドラフト外で入団した投手で、昨シーズンはそんなに目立つ成績だったわけではないのですが、今シーズンはここまで素晴らしい内容です。

 Marreroの長期離脱が明らかとなりファンとしては意気消沈のPotomac打線。Rhinehart、Baez、Davisの昇格は既報の通り。ただ、それ以外にもオールスターに先発出場したMatt Rogelstad(.278/.318/.452)がまずまずの活躍をしています。上がってたSeuss、Lyonsにも注目していきたいです。

[A Hagerstown] 
 Seuss、Lyons、Rhinehartの昇格は既報の通りです。オールスターにも出場した捕手のSean Rooney( .333/.384/.401)が強烈に目立ちます。6月に至っては、打率.365と大当たりでした。ただ、盗塁も本塁打も0、というのが気になります。  

 Willems以外の先発投手陣は防御率も悪く、あまりパッとしません。Smokerは降格になるし・・・。ブルペンに目を転じると、Kyle Gunderson(3-1/5SV/2.23/0.79)という昨年のドラフト48順目で大卒入団という投手が、意外な好投を続けています。あまり期待をしてはいけませんが、このWHIPはなかなかの数字です。

[A- Vermont]
 まだ始まって半月ほどなので、サンプル数は少ないのですが、07年ドラフト3順目のHagerstownでも出場していた三塁手のSteven Souza(.239/.308/.565/4HR)がわずか12試合で4本塁打13打点と大暴れ、6月最終週の週間MVPを獲得しました。今年のドラフト16順目のTyler Moore(.333/.358/.510)、21順目のMichael Guerrero(.286/.333/.393)あたりが好調な滑り出しです。2,3度ずつ投げた先発投手陣は概して好投しています。まあ、もう少し見ていきましょう。

[Rk GCL Nationals]
 こちらはまだ始まってほんの1週間。しかし、注目すべき選手が期待通りのプレーをしています。ドミニカ出身の18歳のショートストップ、Esmailyn Gonzalez(.452/.500/.645)。6打数5安打なんていう度派手な試合も含めこの上ないスタートを切りました。まだ若くパワーはほとんどありませんが、いわゆるファイブツールの選手になれると、潜在能力は非常に高く評価されており、手薄なナショナルズの二遊間のプロスペクトの中では1,2を争う期待の大きさです。ステップアップをゆっくりと見守りたいと思います。ピッチャーに関しては、さすがに、サンプル数が少なくてコメントのしようがありません。

Minor League Player of the Month:

Hitter: Bill Rhinehart

 オールスターMVPにも選ばれ、その後、あれよあれよという間にAAまで二階級特進を果たしました。2か月連続となりますが、迷いなし!

Pitcher: Collin Balester
5月の成績:4G 22.1IP 4W 0L 2.82ERA 1.25WHIP 19K

 4戦全勝。実績をひっさげて月末にメジャー昇格を決めました。もう落ちてくることはない、と信じています。

2 件のコメント:

estoppel さんのコメント...

Justin Jonesが、7月に入り更に1勝。
成績を、3勝1敗 1.48 ERAとしてAAハリスバーグへの昇格を決めました。開幕はAでしたから、2段階の昇格です。とはいえ、過去にもAAまでは経験有り。

まだ23歳なので、まだまだ将来はあるはず。要チェックです。

estoppel さんのコメント...

開幕からずっとPotomacでがんばってきた
Matt Rogelstad二塁手がHarrisburgへ昇格。
多くの選手に先を越されていましたが、ようやく。
頑張って下さい。