昨日に続き、元ナショナルズの近況です。今日は、メジャーリーガーとしての生き残りを賭けて戦うことになる
マイナー契約招待選手(non roster invitee)。果たして何人が開幕ロースターに残ることができるでしょうか。頑張ってください(何人かどうしても応援する気になれない選手もいますが・・・)。
Felipe Lopez (TB)
いきなり出ました。応援する機にならない選手(笑)。09年にブリューワーズとDバックスでほぼフル出場し.310/.383/.427の成績を残してFA市場に打って出ましたが、1年100万ドルの契約しかオファーされず。そのカージナルスも結果が残せずシーズン途中で解雇。09年の成績が良かったことでタイプBのFAになることが見込まれていたことからレッドソックスがシーズン終了間際に契約し、オフに年俸調停を申請。これを受けていれば100万ドルを越えるメジャー契約を結べましたが、拒否。FA市場に再参戦したものの、結局メジャー契約を得ることはできず。レッドソックスもせっかく博打を打ったのにマイナー契約ではドラフト指名権はもらえません。誰も得をしなかったこの展開。何かがおかしいです。
Luis Ayala (NYY)
昨季はDバックス、ドジャーズ、ロッキーズのAAAで登板。メジャー昇格はありませんでした。
Chad Cordero (TOR)
2003年のエキスポスのドラ1。肩の故障からの復活を目指しずっと頑張っています。昨季は遂にマリナーズでメジャー復帰。メジャーでは結果を残せず解雇されましたが、メッツのAAAでは好投。奪三振率も故障前と比べて遜色ないですし、今季は復活するかも。
Tim Redding (LAD)
昨季前半はヤンキースのAAAで投げていましたが、夏に韓国プロ野球のサムソン・ライオンズに移籍。ローテーション投手として、韓国シリーズでも第1戦の先発を任せられました。9試合に投げて1勝3敗、防御率5点台と結果は良くなかったようですが。
Shawn Hill (FLA)
09年のキャンプでナショナルズから解雇された後入団したパドレスで開幕ローテーションに入りましたが、直後にヒジ痛を再発。そのまま消えてしまうかと思いましたが、10年9月にブルージェイズでメジャー復帰。4試合に先発して1勝2敗、2.61という成績。マイナーと合わせて76.2イニングを投げました。もしかして復活するのか?
Wily Mo Pena (ARI)
ええ、あの大型扇風機です。メジャー出場は08年のナショナルズが最後ですが、昨季はパドレスのAAAで、わずか40試合で9本塁打.324/.390/.556という相変わらずの未完の大器ぶりを示していました。
Steven Shell (KC)
09年途中にナショナルズから放出された後は、マリナーズのマイナーで先発したりブルペンで投げたり。昨季は防御率3点台半ばと悪くない成績でしたがメジャー昇格はならず。
Mike Hinckley (TOR)
09年にナショナルズを解雇された後、シーズンの残りはレンジャーズ傘下で、昨季はオリオールズ傘下で、いずれも防御率3点台のまあまあの成績。
Mike O'Connor (NYM)
09年はナショナルズの後、パドレス、ロイヤルズと渡り歩き苦労しました。昨季は、メッツのAAAでブルペン投手として51試合に登板して2.62/1.16と好投。メジャー昇格こそなりませんでしたが、奪三振率も高く評価は上がっている模様。チャンスがくるかもしれません。
Ryan Langerhans (SEA)
獲得したMichael Morseが10年にブレイクして今春はレフトのレギュラーを争うのに対し、2年間で98試合に出場し.207/.328/.351は寂しい成績です。
Lastings Milledge (CHW)
昨季はパイレーツのレフトとして出場機会を得、.277/.332/.380というまずまずの成績でしたが、年俸調停対象となったところであっさりノン・テンダー。25歳という異例の若さでFA市場に出ることになりましたが、結果はマイナー契約。問題児というタグがついて回っています。
Jesus Colome (COL)
昨季はマリナーズで開幕ブルペン入りを果たしましたが、不振により6月に解雇。その後ドジャーズ、レンジャーズのマイナーで投げましたが、ダメでした。
Joe Beimel (PIT)
09年のフラッグディールで移籍したロッキーズで、その年はあまりよくありませんでしたが、再契約した昨季は71試合に投げて防御率3.40と奮闘。にもかかわらず、メジャー契約はどこからもオファーされず、パイレーツとマイナー契約となりました。メジャーに上がれる可能性は高いと言わされていますが。
Anderson Hernandez (HOU)
ただ同然でメッツにトレードされてから、インディアンズへ、アストロズへと2度もウェイバーでクレームされて移籍していきましたが、どこに行っても結果を残せず。最後に解雇されたアストロズとマイナー契約を結びなおしました。
Ronnie Belliard (NYY)
09年の終盤にトレードで行ったドジャーズでよく打ち、再契約を得ましたが、10年は全くく期待はずれ。9月に解雇されました。
Josh Bard (SEA)
09年もマリナーズとマイナー契約から始めましたが、5月にはメジャーに復帰。控え捕手としてそれなりに出場機会を得ました。シーズン終了後にリリースされましたが、マリナーズと再契約に合意。
Mike MacDougal (LAD)
09年に一時クローザーを務めましたが、シーズン終了後ノン・テンダーFA。マーリンズと契約したもののスプリングトレーニング中に解雇され、ナショナルズと再契約も、マイナーでも結果を出せずまた解雇。その後カージナルスと契約し、7月にメジャーに復帰してシーズン終了まで過ごしましたが、8月28日にナショナルズ相手に6失点するなど結果は散々でした。
Willy Taveras (COL)
ナショナルズからリリースされた後、フィリーズ、レンジャーズ、ブレーブスとマイナー契約とリリースを繰り返しましたが、AAAでも打てませんでした。07、08年にキャリア最良の成績を残した(08年は盗塁王にもなった)ロッキーズと再契約。
Brian Bruney (CHW)
ぼろぼろに打たれてナショナルズを解雇された後、メッツとブリューワーズのマイナーでちょっとだけ投げていました。この人もあまり応援する気になりません。
Adam Kennedy (SEA)
Desmond、Espinosaの台頭によりすっかりかすんでしまい、当然の如くオプションを破棄されFAに。メジャー契約を提示する球団はなかった模様です。
Willie Harris (NYM)
メッツキラー(特に守備で)だったはずなのに、メッツと契約しちゃいました。25人ロースター入りのチャンスありと言われています。
Miguel Batista (STL)
昨季はなにかとお世話になりました。マイナー契約なのに、MLB.comのDepth Chartではブルペン投手の7番目に名前があったりします。Adam Wainwrightの離脱で先発ローテーション入りも?
Pete Orr (PHI)
08、09シーズンはいずれも故障者の穴を埋めるような形でナショナルズのメジャーでプレーしましたが、昨季はいよいよSyracuse(AAA)でフルシーズン過ごすことになり、オフにマイナーFAとして退団。もう31歳、典型的なAAAA選手です。
Jason Bergmann (BOS)
昨季は4月に4試合の登板で結果が悪くDFAされて、マイナー行き。AAAでは2.84/1.20と好投しましたが、メジャーへの声はかからず、シーズン終了とともにマイナーFAとして退団しました。レッドソックスとはまた競争の厳しいところに行ってしまいました。