2009年5月20日水曜日

Cabreraがようやくローテーションを外れる

 炎上してもManny Acta監督とRandy St.Claire投手コーチが必死に擁護してきたDaniel Cabreraでしたが、遂にローテーションから外すという決断が下されました。今季のスタッツは下記の通りですが、リーグ最多の四球数とワイルドピッチ数(9個)に象徴される制球力のなさと、味方のエラーなどをきっかけに大崩れする精神面の弱さは、目にあまりました。「先発した全8試合でチームが敗れている」という事実は重い。

 当面、ロングリリーフに回り、St.Claire投手コーチと投球フォームの修正などに取り組むとのことです。しかし、あの制球力では大差の場面を除き(といっても今の打線なら5点差くらいで負けているならあきらめたくない)、ブルペンはなおさら怖いというのが正直な感想です。Cabrera自信のコメント。”I have to throw strikes. It's been the same for my career -- throw strikes.” 分かってるんだ・・・。

Daniel Cabrera (2009 season for Nationals)
8G (0-5) 39.1IP 16K 32BB 5.95/2.03


 代わって、Syracuse(AAA)で好投していたCraig Stammenを昇格させ、明日21日の先発を任せることになりました。25歳でのうれしい初昇格、メジャーデビューとなります。

 05年のドラフト12順目(John Lannanの次に指名された)入団。昨季までは着実にステップアップを果たしていたとはいえ、球速はあるものの球のムーブに乏しいというフォーシームのストレート主体の投球で、あまり目立つ成績ではありませんでした。今季はツーシームを習得したことで打たせて取れるグラウンドボール投手に進化し、評価を一気に上げました。Rizzo 暫定GMも”He was a little bit of a late-bloomer. We saw him last year, and he was a little bit of a different pitcher.”と変化を評価しています。奪三振が少ないので上のレベルで通用するか不安という声もありますが、そんな声をかき消す投球を期待しています(Shairo Martisにも同じ不安がささやかれていました)。

Craig Stammen (2009 season for Syracuse(AAA))
7G (4-2) 40IP 14K 8BB 1.80/1.03


 なお、Stammenをこのままローテーションに定着させるかどうかについてRizzo 暫定GMは、Detwilerに関するコメントとほぼ同じ慎重な言い回しをしています。

 さて、これでナショナルズの先発陣は、なんと4人がルーキー(残るLannanも昨季がルーキーイヤーでした)と、おそろしくフレッシュなローテーションになりました。年齢で見ても22~25歳。あれ?Stammenが最年長なんだ(笑)。観戦する側としては毎日ぴちぴちの投手が見られるので、とても楽しみです。
 
(カッコ内は、5月20日試合開始前時点での年齢, メジャー先発数)。
 John Lannan (24, 45)
 Craig Stammen (25, 0)
 Jordan Zimmermann (23, 6)
 Ross Detwiler (23, 1)
 Shairon Martis (22, 12)  

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