2008年5月20日火曜日

【BOS】 John Lesterがノーヒットノーラン!!


 ジョン・レスター(John Lester)投手が、カンサスシティ・ロイヤルズを相手にノーヒットノーランを達成。9回裏だけ職場のテレビをつけて観ました。あまり大きな声で喜べないので、じわーっと感動に浸っていました(仕事しろって)。

 まず、bmbさんに敬意と祝意を表して、リンクをはらせて頂きます。おめでとうございます。
   試合経過 
   ジョン・レスター ノーヒッターおめでとう!!!!
 それから、試合のWRAPはこちら

 02年のドラフト2順目(といっても、その年のレッドソックスには1順目がなかったため球団としてはトップ・ピック)で指名された、現在24歳の左腕。順調にマイナーの階段を上がり、06年6月にはメジャーに昇格し、いきなり負け無しで5連勝するなど順風満帆でしたが、悪性リンパ腫(がんの一種)に冒され、治療のために8月にシャットダウン。克服し、07年7月に復帰を果たしたときは、それだけで多くの人を泣かせました(しかも勝ち投手になった)。07年のWS第4戦ではおよそ24歳とは思えない落ち着いた投球で勝利投手にもなりました。そして今日、ノーヒッターを達成。地元フェンウェイパークの大歓声の中で、多くのファンを、また泣かせました。

 ノーヒッター達成の瞬間、テリー・フランコーナ(Terry Francona)監督がものすごく喜んでいる様子が見えました。レスターもフランコーナのことを第2の父親だと言っていますが、そういういい関係を作っているんだなと思いました。采配ではいろいろ言われることもありますが、やはりいい監督なんでしょう。そのフランコーナのコメント。レスター本人より興奮しているような感じです。

 He's a wonderful kid, not because he threw a no-hitter. He's a good kid because he's a good kid. We're proud of him all the time but to watch him do that tonight was beyond words. I tried to put it into words but it's hard because -- what a story.

 今日の試合で忘れてならないのは、4回に右中間の浅いエリアに落ちようかという打球をダイビングキャッチしたジャコビー・エルスベリー(Jacoby Ellsbury)の守備。レッドソックスのノーヒッターは、というかMLB全体でも、昨年9月のクレイ・バックホルツ(Clay Buchholz)以来ですが、バックホルツの時は、ダスティン・ペドロイア(Dustin Pedroia)の素晴らしい守備に助けられましたが、今日の試合が深まるにつて、あのときのことを思い出したファンは多かったはずです。

 それにしても、レスター、ペドロイア、エルスベリー(以上24歳)、バックホルツ(23歳)。さらにロースター枠の都合でマイナーに落とされましたが初昇格で42打数13安打(.310)の記録を残している、これまた24歳のジェド・ラウリー(Jed Lowrie)を含め、この世代のレッドソックスの生え抜きは驚異的な層の厚さです。足りないのはパワーバットくらい。そしてボストンには、生え抜きが欠けるポジションに注ぎ込めるだけの資金があります。強いチームができるわけですね。10年とは言わずとも少なくとも5,6年は黄金期が続くんでしょうね。

 最後にレスターのコメント。

 It was a long road back. When I did get back, I wanted to be on a certain level. I'm just glad I'm here right now.

 よく頑張ったね。だけど、君の前にはまだまだ長い道が続いてるよ。輝かしい未来へと続く道が。おめでとう!


2 件のコメント:

bmb さんのコメント...

元々レスターはドラフト時では進学すると見られていたのをレッドソックスがうまくさらった感じだったんですけど、ここまで茨の道でした。ほんとにうれしいです。

去年復帰したときPeter Gammonsがコラムで何の記事だったか忘れてしまったんだけど締めに「がんを克服したジョン・レスターはいつか200勝投手になるであろう」みたいなこと書いていてうるうるしたことありました。

estoppel さんのコメント...

200勝?
それくらい行けるんじゃないですか?
もう、トレードという噂は立たないでしょう。
FAまで、いや生涯レッドソックスで頑張って欲しいですね。