2008年5月2日金曜日

月間MVP (April 2008)

 3月30日の開幕戦から4月最終日までの間の個人成績を振り返りつつ、月間MVPを選んでみました。

Hitter of the Month: Wil Nieves 

(As of 080430)
AB R HR RBI AVG OBP SLG SB
Ryan Zimmerman 116 11 3 13 .233 .270 .362 0
Nick Johnson 81 10 4 15 .222 .396 .457 0
Felipe Lopez 80 9 1 10 .263 .337 .325 4
Lastings Milledge 102 12 1 10 .265 .336 .373 2
Austin Kearns 99 9 2 10 .182 .302 .273 1
Cristian Guzman 119 16 2 8 .294 .320 .431 0
Wil Nieves 24 5 1 4 .375 .444 .500 0

 これは悩みました。首脳陣も頭が痛いはずです。Guzmanが最終戦で5打数無安打に倒れ、レギュラー陣で打率3割を超える選手がいなくなってしまいました。主にGuzman、Milledge、Lopezが入った1、2番はよく出塁しました。しかし、続く主力がことごとくチャンスに打てず、3、4、5番を打った選手の得点圏打率はJohnson(.192)、Zimmerman(.092)、Kearns(.167)と惨憺たるもの。打撃3部門のトップは、打率(Guzman .294)、本塁打(Johnson 4)、打点(Johnson 15)ですが、いずれもリーグの水準からはかなり低いと言わざるを得ません。

 悩んだ末に、今月はNievesを選びました。Lo Ducaのケガで4月15日に昇格してきた後、出場わずか9試合ですが、25日のサヨナラ本塁打を始め打撃でも勝負強いところを見せました。それ以上に高く評価されるべきなのはリード面。もともと定評はありましたが、対戦打者の成績を比較すると以下の通り。歴然たる差です。そして何より、途中出場も含めNievesが出場した試合が6勝3敗という事実です。ようやく上向いてきたチームに一番の貢献をしてくれました。Lo Ducaの復帰で出番が減るかもしれませんが、Lannanとは組ませるようなので、どんどん鍛えてやって下さい。

捕手

打席数

AVG

OBS

SLG

 Nieves

282

.226

.309

.302

 Lo Duca

386

.265

.337

.481

 Estrada

335

.287

.370

.474

 Flores

115

.296

.389

.408


 5月以降、ナショナルズが5割復帰を目指していくには打線の奮起は不可欠。特に、5番をMilledgeに奪われた形のKearnsはもう後がないと思って頑張って欲しいところです。一方で、Dukesがマイナーの試合で順調に調整を進めているようなので、復帰時にはKearns(Penaもかなりひどい状況ですが)の出場機会を奪うような活躍を期待しています。

Picher of the Month: John Lannan 

(As of 080430)
G IP W L S K ERA WHIP
Odalis Perez 6 32.2 0 3 0 27 3.31 1.53
Tim Redding 6 33.0 3 2 0 22 3.55 1.18
Matt Chico 6 32.1 0 5 0 22 6.68 1.67
John Lannan 5 30.2 2 2 0 24 2.64 1.37
Shawn Hill 3 18.0 0 0 0 12 3.50 1.28
Luis Ayala 17 15.1 0 1 0 8 2.93 1.44
Saul Rivera 16 19.1 3 1 0 11 4.19 1.29
Jon Rauch 14 13.1 2 0 5 11 4.05 1.35

 先発投手陣(Chicoを除く)はよくやりました。Perezに勝ち星がないのなんて、不運としか言いようがありません。Reddingは勝頭の3勝。Hillも出遅れたものの戦力になることを証明しています。しかし、今月はLannanで文句なししょう。2勝2敗ですが、5先発のうち4試合でQSを記録し、19回連続無失点(継続中)という素晴らしい内容です。ストレートは決して速くないのですが、スライダー始め変化球のキレがよく、なにより制球力が抜群です。さらなる飛躍を期待します。

 ほぼ全員が防御率3点台を維持し、ナッツ唯一の強みと言われていた昨シーズンのブルペンと、ほとんどメンバーは変わらないのにずいぶん苦しみました。Corderoが離脱したり復帰したりで、役割に混乱が生じていたようにも見えました。Corderoがはっきりダメとなった終盤は落ち着いてきましたので、もともと良い球を投げる各投手陣、成績も少しずつ良くなってくると思います。

Rookie of the Month: John Lannan 

 今頃気づきましたが、今の25人ロースターには候補者がLannanしかいません。まだチーム再建初期なので温存中、と言うこともできるかもしれませんが、寂しいのは事実。まずはこの争いが盛り上がってこないとどうにもなりません。

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