2008年5月31日土曜日

080530 @ARI (W7-4)


“伏兵ハリスが好投のオーウィングスから3ラン"

Nationals 7-4 D-Backs Season 24-32 (streak W1)

Pitching: Redding, Hanrahan(BS1 W1-2), Ayala(H14), Rauch(S12)
Hitting: Guzman(3/5 1R), Flores(1/3 2RBI), Young(2/3 1BB 1R)
HR: Harris(2)

 録画ですべて見ました。

 6回を終わって3対3の同点。しかし、両先発の出来はかなり違いました。ナッツ先発のレディングは、制球に苦しみ、なんとかしのぐという感じで、6回裏1死1,2塁のピンチを作った時点で100球を超え降板してしまいました。一方のマイカ・オーウィングス(Micah Owings)は、2回のヘスス・フローレス(Jesus Flores)のタイムリーなどで失点してはいたものの、コントロールの良い投球ですいすいと投げていました。6回裏に、レディングの後を受けたジョエル・ハンラハンが同点タイムリーを打たれた時点で、勢いは完全にDバックスにありました。

 しかし、同点となった後、さらに1死1,2塁の場面で強攻策に出たオーウィングス(確かに3割近い打率を残している強打者ではある)をサードゴロダブルプレーに打ち取ったところで、流れが変わりました。7回表、死球とシングルで作ったやはり1死1,2塁の場面で、1番セカンドで先発していたウィリー・ハリス(Willie Harris)が2号3ランを放って勝ち越しました。この1打は「流れ」で打ったように見えました。オーウィングスは自ら招いたとはいえ、ちょっと可哀そうなほどでした。

 後は、アヤラ、ラウチ(この2人はホント頼りになります)が反撃を封じて、危なげない勝利を収めました。

[OFF THE FIELD]
 ジマーマンはようやく打撃練習を開始。おそらく週末いっぱいは休むだろうということです。フローレスやハリスに頼っている打線では情けないですから、早く復帰してください。

MVP: Willie Harris

2008年5月30日金曜日

Justin Maxwell→DL (AA)

 AAハリスバーグのジャスティン・マックスウェル(Justin Maxwell)がDL入り。ダイビングキャッチを試みた際に右腕を痛めたようで、(骨には異常はないものの)1か月以上の離脱の予定。痛いです。元々ケガが多い選手なので、長引きそうで心配です。昨シーズンはケガなく過ごし評価を上げたのですが、これでは・・・。

 しっかり直してシーズン後半には活躍してメジャーに上がってきてくれることを願います。

2008年5月29日木曜日

080529 @SDP (L2-5)

"4安打2得点では勝てません"

Nationals 2-5 Padres Season 23-32 (streak L1)
Pitching: Lannan, Rivera(L3-3), Manning
Hitting: Dukes(0/2 1R 1RBI SB), Milledge(1/3 1BB 1R 2SB) 

 久しぶりにMLB.TVで観戦。実況はコメント覧にて。

 たとえ不振でも、ジマーマン、ジョンソン、カーンズという開幕時のクリーンアップが全員離脱していたのでは、なかなか得点力は上がりません。チーム4安打では・・・。それでも、4回はミレッジの2盗塁、7回もデュークスの盗塁と、珍しく機動力を使って、なんとか2得点しましたが、それが精一杯。
 
 先発のジョン・ラナン(John Lannan)は、4回の2失点は惜しまれますが、全体に球を低めに集めて好投しました。同点の8回には、2イニング目に入ったリベラがレフトへ大飛球を打たれましたが、ライアン・ランガーハンス(Ryan Langerhans)(ペーニャから交代したばかり)がホームランボールをもぎ取りました(この瞬間には、今日は勝った!とさえ思いました)。そんな風に、打てないながら、なんとか試合は壊れずに進んでいきました。

 しかし、ランガーハンスの好プレーも流れを引き寄せることはできず、直後にリベラが2連打を浴びて降板すると、対左ということで投入されたマニングが、最初の打者(当然左打者)ジョディ・ゲラット(Jody Gerut)にスリーランを浴びて万事休す。マニングも、昨日打たれたサンチェスも、マイナーではほとんど打たれなかったのに、メジャーでは過去の実績が示すとおり通用しないということなんでしょうか。やはりシュローダーのほうがいい。

 うーん、(失礼ながら)サンディエゴには勝ち越したかった。

080528 @SDP (W6-4)


"フローレスの満塁弾で快勝"

Nationals 6-4 Padres Season 23-31 (streak W1)

Pitching: Perez(W2-4), Sanches, Ayala(H13), Rauch(S11)
Hitting: Flores(2/4 1R 4RBI), Guzman(3/5), Lopez(2/5 1R)
HR: Flores(2), Milledge(3)

 両チーム無得点で迎えた4回表、ヒット、四球、死球で満塁のチャンスを作り、ヘスス・フローレス(Jesus Flores)がレフトへ満塁ホームランを放ちました。キャリア初の満塁弾です。カウント1-2と追い込まれての外角高めのストレートを振りぬきました。打率も.344を維持しており、ジマーマンまで離脱している現在の打線では、最も頼りになる打者といっても過言ではありません。キャッチングの評価も少しずつ上がってきていますし、ロデューカが復帰してきても、この調子では下げられません。 (写真は勝利の後、ラウチと)

 以後はナショナルズのペース。先発オダリス・ペレス(Odalis Perez)は、歯痛で眠れずフラフラしながらだったそうですが7回途中までスイスイと投げて2勝目。6回、7回にもきっちり追加点を奪い、2番手で投げたサンチェスだけが誤算でしたが、後を受けたアヤラ、ラウチが2回2/3をパーフェクト・リリーフ。快勝です。

MVP: Jesus Flores

2008年5月28日水曜日

080527 @SDP (L2-4)

"ヒル3回に突然四球連発、打線も援護できず、今季初勝利ならず"

Nationals 2-4 Padres Season 22-31 (streak L2)

Pitching: Hill, Colome, Manning(L0-1), Hanrahan
Hitting: Guzman(2/4 1R)
HR: Boone(5)

 右腕痛のため前回登板を回避したショーン・ヒル(Shawn Hill)。休んだかいあり、今日はストレートが93マイルまで出て、決して悪くはありませんでした。しかし、なぜか3回だけ、制球が定まりませんでした。簡単に2死まで取った後、2つのストレートの四球を含め、3者連続四球で満塁とし、打率2割にも満たないキャッチャーのマイケル・バレット(Michael Barrett)に対して、見逃し三振かと思われた微妙な判定の後、タイムリーを打たれました。もったいない。この回だけで40球近く投げ、結局5回、5安打5四球5奪三振で降板しました。頑張ったといえば頑張りましたが、打線の援護なく、今季初勝利はお預けです。

 打線は今日も湿ってました。初回にケガで欠場のジマーマン(軽症で復帰は近いようです)の代役のアーロン・ブーン(Aaron Boone)が2ランを放って幸先よく先制したものの、2回、3回のチャンスをつぶすと、4回以降はわずか2安打。2塁までランナーを進めるのがやっとでした。その直前の3回表に1死3塁のチャンスを作っておきながら点を取れなかったことが、ヒルの突然乱調を呼んでしまったように思えてなりません。

 同点の7回に、チャーリー・マニング(Charlie Manning)が簡単に2死を取った後にエイドリアン・ゴンザレス(Adrian Gonzalez)に勝ち越しソロを浴び、交代したジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)も次打者のケビン・コズマノフ(Kevin Kouzmanoff)にホームランを打たれると、8、9回はランナーを出すこともできずにあっさり敗れました。

 デュークスは今日も1安打、打率を.136まで上げました。この1週間は20打数5安打(.250)で1割も上がりました(笑)。

2008年5月27日火曜日

【CIN】 Jay Bruceがデビュー


 BA、BPの両方で今シーズンのトップ・プロスペクトとされていたジェイ・ブルース(Jay Bruce)外野手が今日のパイレーツ戦でメジャーデビューしました。

 開幕はAAAで迎えましたが、文句のつけようのない数字を残し、早々に昇格を果たしました。

Jay Bruce (As of 080526 @AAA)
49G 184AB .364/.393/.630 34R 10HR 37RBI

 で、早速2番センターでフル出場し、素晴らしいデビューを飾りました。(写真は初打席に入ったところ)

 3/3 2BB 2R 2RBI (BB, Single, BB, Single, Double)

 4月から活躍しているカブスのGeovany Soto福留孝介、新人では勝ち頭(現在5勝)のブレーブスのJair Jurrjensに、 やはり先日デビューしたドジャーズのClayton Kershaw。ナ・リーグの新人王争いはなかなかに楽しみです。うちのラナンにも票を得られるよう頑張って欲しいものです。

Kory Castoが週間MVP(AAA)

 AAAコロンバスのKory CastoがInternational Leagueの週間MVPに選ばれました。シーズン開幕直後に故障し1か月ほど休んでいましたが、5月18日に復帰してからのこの1週間、実に打率5割(12-24)、2本塁打10打点の大活躍をみせました。

 昨シーズン期待されながらメジャーで結果を残せなかったために首脳陣の印象が悪いらしいです。昇格へのハードルは高いと思いますが、悔しさをバネにして頑張って欲しいです。

080523~26 Brewers (2W2L)

 週末から月曜日まで東京を離れていました。映像もダイジェストしか見ていないので、簡単に。2勝2敗。フィルダーとブラウンにホームランを打たれなかっただけでもよしとしましょう。デュークスにちょっと当たりが出てきたのが嬉しいです。


5/23 わずか3安打ながら5点を奪い勝利

Nationals 5-1 Brewers Season 21-28 (streak W1)

Pitching: Perez, Sanchez(W1-0), Rivera, Ayala, Rauch
Hitting: Zimmerman(1/3 1BB 1R 1RBI), Flores(1/3 2RBI)
HR: Pena(1)

 チームでわずか3安打でしたが、1本はペーニャにようやく出た第1号ソロ。あとの2本は、相手エラーに四死球が重なった6回に、ジマーマンとフローレスが放ったタイムリー二塁打ということで、全て打点付きでした。数少ないチャンスをものにした、といえば言える得点です。先発のペレスは好投しましたが、左手親指の切り傷のため5回1失点で同点のまま降板。後を受けたサンチェスが昇格したばかりで勝ち投手になりました。

MVP: Ryan Zimmerman


5/24 ラナンが不調で打線も打てず

Nationals 2-5 Brewers Season 21-29 (streak L1)

Pitching: Lannan(L4-5), Hanrahan, Colome, Manning
Batting: Milledge(2/4 1R 1RBI), Dukes(2/4 1R)
HR: Milledge(2)

 ラナンが5回3失点。悪いなりになんとか試合を作っていたという感じ。ブルペンがこつこつ点を取られて、打線は援護できず。9回は1死1、3塁としましたが、デュークス、ブーンが連続三振。ミレッジのHRは3月31日以来・・・。


5/25 6点リードを追いつかれるもワイルドピッチでサヨナラ勝ち

Nationals 7x-6 Brewers Season 22-29 (streak W1)

Pitching: Redding, Rivera(BS3), Ayala, Rauch(W3-1)
Batting: Boone(2/4 2R 2RBI), Milledge(1/3 1R 1RBI), Pena(1/4 2RBI)
HR: Boone(4)

 5回を終わって6-0。ところがレディングが突如崩れ3点を失って降板。代わったリベラも打たれてあっという間に6-6の同点に追いつかれてしまいました。最悪な展開ですが、その後はなんとかブルペンが踏ん張って、同点のまま9回へ。サヨナラ勝ちの立役者は打率1割のデュークスでした。四球で出塁すると、続くヤングのシングルで3塁へ。そして、次打者へのワイルドピッチで生還しましたが、アクタ監督は、このデュークスの選球、走塁について、絶賛していました。

MVP: Elijah Dukes


5/26 バーグマン好投も延長戦で惜敗

Nationals 3-4 Brewers (11) Season 22-30 (streak L1)

Pitching: Bergmann, Manning(H1), Sanchez(BS1), Hanrahan, Rauch, Rivera(L3-2)
Batting: Flores(2/4 1RBI)
HR: Guzman(5), Young(1)

 バーグマンは今日も好投。6回途中まで無失点で、これで計19回2/3を連続無失点。防御率も4.50まで下げてきました。先制したナッツでしたが、7回に同点に追いつかれバーグマンの勝ち星は消えました。7回の失点に絡んだエラーをしたヤングが8回に今シーズン初本塁打して一応は汚名返上しましたが、それ以降、ナッツはランナーを1人も出すことができないまま、延長11回。リベラが2死3塁からタイムリーを打たれて勝ち越しを許し、その裏も3人で攻撃終了で惜しい試合を落としました。

[OFF THE FIELD]
 ケガ人続出の今シーズンのナッツですが、ここに来てジマーマンまで故障です。月曜日のお休みは予定通りだったようですが、18日のオリオールズ戦で痛めた左肩の痛みが悪化しているようです。心配だなあ。

Sanches, Manning, Langerhans→Nats、Chico, Schroder→AAA、Kearns→DL

 右ひじ内視鏡手術を受けたオースティン・カーンズ(Austin Kearns)のDL入りは予定されていましたが、予想外の大幅な人事異動が敢行されました。

 21日の試合に先発して全くダメだったマット・チコ(Matt Chico)がついに降格。本人のためにもよかったと思います。AAAのローテーションでしっかり投げて、制球力をつけるとともに、自信を取り戻してくれることを願います(とはいえ、ナッツの投手としては、ほとんど期待していませんが)。 クリス・シュローダー(Chris Schroder)も降格。チコの後で投げた試合で打ち込まれたとはいえ、再昇格後たった1試合での降格というのは、ちょっとかわいそうです。こちらは、腐ることなく頑張って、と声援を送りたいです。

 さて、昇格組。AAAコロンバスから、ブライアン・サンチェス(Brian Sanches)チャーリー・マニング(Charlie Manning)のダブル・ストッパーとライアン・ランガーハンス(Ryan Langerhans)外野手の3人が昇格。いずれも、オフにマイナー契約を結んだ選手でしたが、AAAで好成績を残してチャンスをつかみました。サンチェスとランガーハンスはメジャーでの出場経験もありますが、マニングは主にヤンキースのマイナーでくすぶってきましたが、8年目でようやく初昇格です。おめでとうございます。マニングはブルペンでただ1人の左腕なので、しっかり定着してくれることを期待します。

 外野手の昇格候補としてジャスティン・マックスウェルをはじめとするプロスペクトの名前も挙がっていましたが、ベンチに座らせておくよりはマイナーでプレーさせるべき時期だということのようです。

Matt Chico (As of 080521)
11G(8GS) 0W 6L 48.0IP 6.19ERA 1.67WHIP 31K 17BB

Brian Sanches (As of 080521 @Columbus(AAA))
14G 0W 0L 7S 18.1IP 0.98ERA 0.65WHIP 28K 3BB

Charlie Manning (As of 080521 @Columbus(AAA))
19G 0W 0L 6S 27.2IP 1.95ERA 1.19WHIP 34K 13BB

Ryan Langerhans (As of 080521 @Columbus(AAA))
44G 144AB 306/417/438 3HR 27R 24RBI 7SB

2008年5月22日木曜日

080521 Phillies (L2-12)

"久しぶりに先発登板のチコ、やはり試合を作れず"

Nationals 2-12 Phillies Season 20-28 (streak L2)

Pitching: Chico(L0-6), Colome, Schroder, Hanrahan
Hitting: Flores(3/4), Lopez(2/5 1R), Zimmerman(2/4 1RBI)

 6回表、この回から登板の2番手コロメ、3番手シュローダーにフィリーズ打線が襲いかかり、ライアン・ハワード(Ryan Howard)のこの日2本目となる12号2ランを含む打者13人の攻撃で、一挙8点を奪いました。一昨日、昨日とナッツ投手陣に押さえ込まれていましたので、面目躍如といったところでしょうか。ははは。

 しかし、この試合の決着は、先発のマット・チコ(Matt Chico)が投げた5回までにほぼついていました。ヒルの登板回避で久しぶりに機会の与えられたチコでしたが、明らかに力量不足を感じさせる投球内容。初回いきなり2本の二塁打で先制され、5回までにソロホームラン3本を含む7安打を浴び、計4点を失いました。ロペスのファインプレーなど守備に助けられた面もあり、内容としては点数以上に悪かったと思います。

 打線は打線で、12安打を放ちながらも、勝負が決まった後の7回裏に2点を取るのがやっと。序盤、流れを引き寄せられそうな、少なくとも乱打戦に持ち込めそうなシーンもありましたが、チャンスをつぶすのはもはや十八番。45歳のジェイミー・モイヤー(Jamie Moyer)の前に6回まで無得点に抑えられてしまいました。イライジャ・デュークス(Elijah Dukes)が大ブレーキ。どちらも2点差を追いかけていた2回1死1、3塁、4回無死1、3塁でいずれも三振。観客からのブーイングまで浴びてしまいました。打率2割そこそこの打者が不振と呼ばれますが、打率0割台前半の打者をどう呼んだらいいのでしょうか(7回にシングルを放ち、0割台後半まで上げましたが)。期待が高かっただけに、つらい。

 今シーズンのワーストに数えられそうな試合でしたが、強いて収穫があったとすれば、とにかく、チコが先発としては使えないと首脳陣も認めたということでしょうか。これまでチコに甘いコメントを続けてきたアクタ監督でさえも今日は厳しいコメントを残しました。もう使わないで下さい。お願いです。

[OFF THE FIELD]
 1つくらい本当にいい話を。エストラーダとロデューカの2人がDL入りしている中で、ヘスス・フローレス(Jesus Flores)が頑張っています。守備・リードはまだまだですが、もともと定評のあった打撃では奮闘。今日の試合も3安打で打率を.357まで上げました(まだ規定打席には遠いですが)。今日の試合前のことですが、ボーデンGMが、ロデューカが戻ってきても、現状ではフローレスをレギュラーとせざるをえないだろうとコメントしています。いい感じですねぇ。

2008年5月21日水曜日

チーム外野手成績=惨状

 最近のナショナルズは、投手陣がしっかり試合を作っているのに、打線が援護できない状態です。最悪の4月を乗り越え、ブルペン投手陣とジマーマンは復調著しいのですが、外野手は依然として打てません。 外野手がどのくらい打てないのか、気になったのでスタッツを確認してみました。

 開幕前に期待された4人衆の惨状。これは日々見ているので知ってます。

(As of 080520)

G AB R HR RBI AVG OBP SLG SB
Lastings Milledge 45 166 16 3 16 .235 .303 .325 3
Austin Kearns 42 150 14 1 16 .187 .295 .267 1
Wily Mo Pena 29 88 5 9 5 .216 .271 .250 0
Elijah Dukes 11 26 2 9 1 .038 .188 .077 2


 次に、チーム外野手成績というスタッツを見ました。さすがに驚きました。ここまでひどいとは・・・。表にある全てのカテゴリーで全30球団の最下位です(HRだけツインズと並んでタイ)。特に打率と長打率は次に悪いチームからも大きく差をつけられています。長打率2割台って何ですか?よく打つチームの打率よりも低いです。

Team OUTFIELDERS Offence (as of 080520)

R HR RBI AVG OBP SLG
Nationals 46 6 44 .202 .292 .282
Second Worst 51 6 48 .238 .301 .357
NL Average* 74 16 70 .269 .344 .429

*R、HR、RBIについては小数点第1位四捨五入。

 ちなみに盗塁はここにはありませんが、最下位より1つ多いだけです。

 奮起せよ!

080520 Phillies (L0-1)

"バーグマン7回無失点の好投も、打線沈黙"

Nationals 0-1 Phillies Season 20-27 (streak L1)

Pitching: Bergmann, Rivera, Rauch(L2-1)
Hitting: Guzman(2/4 1SB)

 ジェイ・バーグマン(Jay Bergmann)がラナン、レディングと続いた先発の良い流れをしっかりつかみ、7回を無失点(前回メッツ戦から合計14回連続無失点)。5安打3四球5奪三振と内容も良かったです。前回登板で11.68から7.45に下がった防御率は5.47まで下がり、4点台が見えてきました。そうそう、これが開幕前に期待されていたバーグマンの姿です(この2試合はちょっと出来過ぎですが)。しっかりローテーションを守って行って下さい。

 しかし、(ほとんど毎日同じことを書いてうんざりしつつありますが)今日も打線はチャンスに打てず・・・。前回のバーグマン登板では8回に何とか1点を取って勝ち星をプレゼントしましたが、今回は最後まで0点に抑えられ、せっかくの好投をフイにしてしまいました。フィリーズ先発のコール・ハメルズ(Cole Hamels)は好投手とはいえ、7回までに11三振を喫し、4回1死1、3塁の先制機もフローレスが三振してしまいました。7、8、9回にはヒットに四球をからめて、それぞれ2死ながらランナーをスコアリングポジションまで進めましたが、いつものように(ため息)、あと一本が出ませんでした。チーム5安打ではどうにもなりません。

 両チームとも無得点で迎えた9回表、ラウチを投入しましたが、これが裏目。二塁打、送りバント、タイムリーであっさりと決勝点を奪われてしまいました。 ラウチは13試合ぶりの失点なので、責める気にはなれません。打線だ、打線!!

 明日はヒルが登板回避で、マット・チコが久しぶりの先発マウンドです。今日は勝っておきたかった・・・。

2008年5月20日火曜日

Ronnie Belliard→DL、Chris Schroder→Nats

 先日の試合中の守備で左足の筋肉を痛めたロニー・ベリヤード(Ronnie Belliard)がDL入り。もともと大スランプで、ロペスにレギュラーを奪われていたので大して戦力ダウンにはなりません。控え内野手はハリスが務めるということでしょうね。

Ronnie Belliard (As of 080518)
26G 67AB 194/316/343 2HR 10R 9RBI

 代わりに、またまたクリス・シュローダー(Chris Schroder)が呼ばれました。なんだか、便利使いされているようで気の毒です。今度こそ定着させてやって欲しいと思います。 ただ、ハンラハン、チコも少し調子を上げてきているので、かなり競争は厳しくなりつつあります(いいことです!)。

080519 Phillies (W4-0)

"レディングはフィリーズ・キラー!"

Nationals 4-0 Phillies Season 20-26 (streak W2)

Pitching: Lannan(W6-3), Rivera(H6), Ayala, Hanrahan
Hitting: Milledge(2/4 2RBI), Guzman(3/4 3R), Zimmerman(2/3 1BB)

 今日は、レッドソックスのジョン・レスターのノーヒッターのほうに気持ちが行ってしまっていたので、簡単に。

 3安打3得点のグズマン。ライト線へ2点タイムリー二塁打のミレッジ(これで右打ちに開眼してくれないかなあ)。7回1死1,2塁で登場し、フィリーズの2,3番をきっちり抑えたリベラ。そして先発のレディング。開幕3戦目に1-0で勝った試合でフィリーズ打線を7回わずか1安打に抑えて以来の対戦。今日はかなり不安定な投球内容でしたが、結果的には0点に抑えてしまいました。この試合を含む通算で見ると8試合で防御率も 2.34と、2試合以上登板している対戦相手の中では最高の成績を残しており、まさに「フィリーズ・キラー」です。

 しかし、今日のレディングは決していい内容ではありませんでした。毎回のようにランナーを2塁まで進められながら、なんとかしのぐという苦しい投球でした。特に初回は、2死1,2塁からパット・バレル(Pat Burrell)に三塁線への当たりを打たれ、ひやっとしました。しかし、これを救ったのがライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)の好守。バックハンドでダイビングキャッチすると、すぐさま立ち上がり一塁へ送球。見事にピンチを脱出しました。直後に1点先制し、ナッツが試合の主導権を握りましたが、あの打球が抜けていたら当然先制点はフィリーズに入っていたわけで、試合の流れを作った大きなプレーでした。ジマーマンは、5回にもぼてぼてのゴロを素手で取って一塁へ送球しアウトにしています。時々送球エラーをしますが、守備範囲、グラブさばきは超一流です。

 最近はバットも振れてきて、今日も2安打。守備と合わせて、今日のMVPとします。

MVP: Ryan Zimmerman

【BOS】 John Lesterがノーヒットノーラン!!


 ジョン・レスター(John Lester)投手が、カンサスシティ・ロイヤルズを相手にノーヒットノーランを達成。9回裏だけ職場のテレビをつけて観ました。あまり大きな声で喜べないので、じわーっと感動に浸っていました(仕事しろって)。

 まず、bmbさんに敬意と祝意を表して、リンクをはらせて頂きます。おめでとうございます。
   試合経過 
   ジョン・レスター ノーヒッターおめでとう!!!!
 それから、試合のWRAPはこちら

 02年のドラフト2順目(といっても、その年のレッドソックスには1順目がなかったため球団としてはトップ・ピック)で指名された、現在24歳の左腕。順調にマイナーの階段を上がり、06年6月にはメジャーに昇格し、いきなり負け無しで5連勝するなど順風満帆でしたが、悪性リンパ腫(がんの一種)に冒され、治療のために8月にシャットダウン。克服し、07年7月に復帰を果たしたときは、それだけで多くの人を泣かせました(しかも勝ち投手になった)。07年のWS第4戦ではおよそ24歳とは思えない落ち着いた投球で勝利投手にもなりました。そして今日、ノーヒッターを達成。地元フェンウェイパークの大歓声の中で、多くのファンを、また泣かせました。

 ノーヒッター達成の瞬間、テリー・フランコーナ(Terry Francona)監督がものすごく喜んでいる様子が見えました。レスターもフランコーナのことを第2の父親だと言っていますが、そういういい関係を作っているんだなと思いました。采配ではいろいろ言われることもありますが、やはりいい監督なんでしょう。そのフランコーナのコメント。レスター本人より興奮しているような感じです。

 He's a wonderful kid, not because he threw a no-hitter. He's a good kid because he's a good kid. We're proud of him all the time but to watch him do that tonight was beyond words. I tried to put it into words but it's hard because -- what a story.

 今日の試合で忘れてならないのは、4回に右中間の浅いエリアに落ちようかという打球をダイビングキャッチしたジャコビー・エルスベリー(Jacoby Ellsbury)の守備。レッドソックスのノーヒッターは、というかMLB全体でも、昨年9月のクレイ・バックホルツ(Clay Buchholz)以来ですが、バックホルツの時は、ダスティン・ペドロイア(Dustin Pedroia)の素晴らしい守備に助けられましたが、今日の試合が深まるにつて、あのときのことを思い出したファンは多かったはずです。

 それにしても、レスター、ペドロイア、エルスベリー(以上24歳)、バックホルツ(23歳)。さらにロースター枠の都合でマイナーに落とされましたが初昇格で42打数13安打(.310)の記録を残している、これまた24歳のジェド・ラウリー(Jed Lowrie)を含め、この世代のレッドソックスの生え抜きは驚異的な層の厚さです。足りないのはパワーバットくらい。そしてボストンには、生え抜きが欠けるポジションに注ぎ込めるだけの資金があります。強いチームができるわけですね。10年とは言わずとも少なくとも5,6年は黄金期が続くんでしょうね。

 最後にレスターのコメント。

 It was a long road back. When I did get back, I wanted to be on a certain level. I'm just glad I'm here right now.

 よく頑張ったね。だけど、君の前にはまだまだ長い道が続いてるよ。輝かしい未来へと続く道が。おめでとう!


2008年5月19日月曜日

080518 @BAL (W2-1)

"ラナンの快投で、なんとかスウィープを逃れる"

Nationals 2-1 Orioles Season 19-26 (streak W1)

Pitching: Lannan(W4-4), Ayala(H12), Rauch(S10)
Hitting: Lopez(2/5 1R), Zimmerman(1/4 1RBI), Nieves(2/4)
HR: Guzman(4)

 午前2時に起き、パソコンの前で待機していましたが、雨のため試合開始が遅延。30分ほどは待ってみました(その間にボストンとミルウォーキーの派手なホームラン競争を観戦(笑))が、あきらめてもう一度寝ました。起きてきて結果を見ましたが、見逃したことが残念な好ゲームでした。ラナンの投球はハイライトにはほとんど入ってないので、映像は後で観ます。

 ジョン・ラナン(John Lannan)ジェレミー・ガスリー(Jeremy Gathrie)の両先発がテンポの良い好投を演じ、7回終了で、得点は3回表のクリスチャン・グズマン(Cristina Guzman)のソロホームランによる1点のみ。特にラナンは、コントロールが素晴らしく、7回までわずか2安打、3塁さえ踏ませませんでした。8回に1死2、3塁のピンチを作って降板しましたが、出てきたアヤラが犠牲フライによる1点のみに抑え(アヤラ復活。うれしい!)、9回はラウチが危なげなく10セーブ目を記録しました。アクタ監督のラナンの投球についてのコメントは、"Ridiculous good with his location"でした。

 それに引きかえ、打線は・・・。カーンズは右ひじ痛だとかで、とうとう欠場しましたが、今日もミレッジがブレーキでした。8回表に1死3塁からジマーマンがライト線に運び(二塁打)ようやく2点目を奪いましたが、そのあと2つの四球でもらった1死満塁のチャンスで、ミレッジが6-4-3のダブルプレーに倒れました。アンダースローのブラッドフォードの外に逃げていく変化球を強引に引っ張ろうとして引っかけるという、絵に描いたようなダメ打席でした。こういう時こそ、打撃コーチの出番だと思うのですが、レニー・ハリスは何もしないようです。大丈夫かなあ。7回にも2死1、2塁からヒットでホームに突入したデュークスが憤死するなど、いつものようにチャンスを逃していました。

 とにかく、連敗ストップ。ラナンはこれで3度目の連敗ストップです。ありがとう!(ファンタジーでは、これまではスポットで投げてもらっていましたが(まだそこまで人気がないため可能だった)、もうドロップせず次回登板まで保持しておくことにします。)

MVP: John Lannan

2008年5月18日日曜日

080517 @BAL (L5-6)

"昨日に引き続き、ひどい試合"

Nationals 5-6 Orioles Season 18-26 (streak L2)

Pitching: Perez(L1-4), Hanrahan, Rivera
Hitting: Boone(2/3 2RBI), Young(1/3 1BB 2R), Pena(2/4)
HR: Zimmerman(8)

 今日も冴えのない試合でした。見所もなく。先発のペレスがよろよろ。5回まで投げ、10安打2四球、2本の2ランを浴びて6失点。試合を作れませんでした。

 打線はほとんどチャンスも作れなかったのですが、それでも勝てるチャンスはありました。2回に同点に追いつきなお1死3塁の場面でミレッジがピッチャーゴロでランナーを返せなかったのが痛かったです。解説も再三言ってましたが、無理に引っ張ろうとし過ぎです。開幕当初は右打ちを意識した打席も目立ったのですが、打順が5番に、そして下位に置かれてからはすっかりフリースインガー。ぼてぼてのゴロばかりです。8回にはブーンの2点タイムリーなどで1点差まで追いつきましたが、2死満塁で打席はカーンズ。もはや、大きな期待を持って観ていなかったのも確かですが、フルカウントから空振り三振。どこまで下がるかなあ、カーンズの打率(現在.187)。

 明日は、ラナン。なんとか一矢報いたい。

2008年5月17日土曜日

080516 @BAL (L3-5)

"ベルトウェイ・シリーズ開幕:ひどい試合"

Nationals 3-5 Orioles Season 18-25 (streak L1)

Pitching: Hill(L0-1), Chico, Colome
Hitting: Zimmerman(3/5 2RBI), Flores(2/4 1BB)
 
 今日からインターリーグが始まります。といっても、3試合だけで残りは6月ですが。ナッツの対戦相手はボルチモア・オリオールズ。同じワシントンDC周辺地区に本拠地を置く両球団ですが、まだ歴史も浅いこと、両チームとも再建期にあることから、ライバル球団の対決として盛り上がるほどでもありません。なお、通称として付けられているベルトウェイは、ワシントンDC地区の環状道路の名称です。

 さて、試合。メッツに連勝して気分よく乗り込んだナッツ。初回いきなりの3連打で2点を先制し、前日の勢いそのままのいい立ち上がりでしたが、先発のヒルが冴えませんでした。ボール先行でカウントを悪くして打たれるというパターンで、2度のリードを守れず、5回には勝ち越しを許しました。どんどん球数が増え、5回を投げ切ったところで降板となりました。

 昨日の試合で勝利を呼び込んだ守備が、今日はふらふらでした。3回は併殺を焦ったロペスが1塁に悪送球して余計な1点を献上。5回の2失点も、エラーこそ記録されていませんが、ライトのデュークスとセンターのミレッジが平均的な守備を見せていれば、防げた可能性もあります。まあでも今日のヒルの出来ではどうにもならなかったかも。

 強いて良い話を探すとすれば、チコがリリーフで好投したこと。2回1/3を1安打のみに抑えました。リリーフでしばらく投げさせるのがいいと思います。また、ドミトリー・ヤング(Dmitri Young)がDHとして今シーズン初の先発出場。ヒットは1本でしたが、当たりは結構よかったので、明日以降も楽しみです。

2008年5月16日金曜日

【MIL】Ryan Braunと契約延長


 ミルウォーキー・ブリューワーズがライアン・ブラウン(Ryan Braun)外野手と契約延長に合意しました。今シーズンを含む8年契約(2015年まで)で4500万ドル、09年シーズン終了後にスーパー・ツー(特に活躍をした一部の選手について、通常3年目終了後に与えられる年俸調停権が2年目終了後に与えられる制度)となった場合には5100万ドルまで上昇。年俸調停前3年、年俸調停3年、FA後2年をカバーする契約。「仮にこのままの活躍が続くとすれば」といういつもの条件付では、格安の契約となるでしょう。なお、ブリューワーズの球団史上最高額の契約となります。また、毎年25,000ドルを寄附するとのことです。この辺りは、若いのに立派なことです。

 05年のドラフト全体5位で入団し、現在24歳。昨年5月25日にメジャーデビュー(つまりまだ1年経っていない!)。昨シーズンのナ・リーグ新人王を取った活躍ぶりは周知の通りですが、今シーズン序盤ちょっとだけつまずきましたが復調し、というかここ1週間ばかりは爆発的な打棒を見せています。先日通算40号本塁打を記録しましたが、デビューからの日数でマーク・マグワイヤ(Mark McGwire)を抜く歴代最速記録を更新しました。

 契約が発表された15日の前の日までの成績は以下のとおり。足も含めて文句の付けようがありません。そして、15日も試合には敗れたものの、通算44号となるソロホームランを放っています。いやはや・・・。なお、守備はもともと三塁手でしたが、あまりに下手なので今シーズンから外野にコンバートされています。

Ryan Braun (carrier through 080514)
152G 615AB 193H 40double 7triple 43HR 111R 126RBI 16SB AVE.314

 さて、この契約は、我らがライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)の契約交渉に影響を及ぼすことは必至です。なぜなら、05年のドラフトでブラウンが指名されたまさに直前、全体4位で指名されたのがジマーマンでした。しかも、メジャーデビューはジマーマンのほうが先で、実績を積み上げてきたという自負もあるでしょうから、当然意識するはずです。同7位のロッキーズのトロイ・トロウィツスキー(Troy Tulowitzki)がオフに結んだ契約を上回る今回のブラウンの契約が、ジマーマンの契約交渉の1つのメルクマールになる可能性は高いと思います。

 以前にメッツのデビッド・ライト(David Wright)と同規模の契約というのは少し無理があると書いたことがあります。今回のブラウンの契約の契約金と最初の2年分の年俸を除くとおそらく6年4000万ドルくらいでしょう。ジマーマンの実績・期待は、現時点ではブラウンに少し劣りますが、チームの顔として処遇する意味を込めて、ナッツ・ファンとしては、この規模の契約であれば妥当だし、結んで欲しいなと思います。どうでしょうか?

080515 @NYM (W1-0)


“息詰まる投手戦を制し、シリーズ3勝1敗"

Nationals 1-0 Mets Season 18-24 (streak W2)

Pitching: Bergmann(W1-1), Ayala(H11), Rauch(S9)
Hitting: Flores(1/2 2BB 1R), Boone(2/4)

 深夜にもかかわらず仕事をしながら、ライブでラジオ視聴(仕事が押していたので観ながらはあきらめた)。映像は試合終了後にハイライトだけ見ました)。昨日を上回る素晴らしい投手戦でした。メッツ先発のマイク・ペルフリー(Mike Pelfrey)は6回終了までノーヒッター。メッツの球団史上初の快挙かとささやかれ始めた矢先の7回、先頭のアーロン・ブーン(Aaron Boone)がライト前に運んでとぎれましたが、素晴らしかった。
 
 一方、ナッツ先発のジェイ・バーグマン(Jay Bergmann)も負けじと快投。7回を3安打2四球9奪三振。再昇格初戦を見事な投球で飾りました。降格された時点では完全にフロントの信頼を失っており、もうチャンスは与えられないのではないかとの観測もありましたが、見事に裏切ってくれました。試合前11.68だった防御率は7.45まで低下。早く4点台まで下げましょう。これで、防御率3点台のペレス、ラナン、レディング、ヒルとともに、いいローテーションになりました。このローテーションが維持されていれば、そこそこ戦っていけると思います。
 
 さて、試合は1-1で迎えた8回。先頭のヘスス・フローレス(Jesus Flores)がチーム2本目のヒットとなる左中間への二塁打で出塁すると、バーグマンの代打ハリスがきっちり送りバントで1死3塁。ここでフェリペ・ロペス(Felipe Lopez)がレフトへ十分な犠牲フライ。ほとんど唯一のチャンスをしっかりものにして1点を奪いました。1-0。

 しかし、そこから残り2回が簡単ではありませんでした。信じられないようなファイン・プレーあり、メッツの走塁ミスとも言える2つのダブルプレーあり。息もつかせぬ展開でした。
 
 8回。アヤラに対して先頭のホセ・レイエスがバントヒットで出塁。次打者の送りバントは普通に成功でしたが、レイエスが一気に三塁を狙って・・・・タッチアウト!一塁のブーンからランナーと並走しながら三塁ベースカバーに入っていくベリヤードへの送球は、あたかもDBにカバーされているWRへのタッチダウンパスのようだとラジオは言っていました。映像を見ると確かにそんな感じですし、ブーン自身のコメントは以下の通りです(笑)。

 Cristian did a great job of being aware and staying ahead. He flashed his glove. I was able to complete my first pass of my career, and he got his first reception of his career, and we got the out.

 9回。ラウチに対して先頭のカルロス・ベルトランがヒットで出塁。続くチャーチの当たりはレフト線へのフライで、これが落ちていれば無死2、3塁、悪くすると同点となっていたかもしれなかったのですが、ウィリー・ハリス(Willie Harris)が左中間から必死に走って走って、ダイビング・キャッチ!素晴しい!(写真)しかし、まだ試合は終わっていません。盗塁を試みたベルトランを刺そうとしたフローレスの送球は、どこ投げてるんだ!!と言いたくなる大暴投(これがフローレスの今の限界です・・・)で1死3塁のピンチ。そしてデルガドが放った打球は、痛烈なライナー・・・・。一塁のブーンがうまくとって三塁へ送り、飛び出していたベルトランが戻れずゲームセット!

 さすがに9回は仕事も手に付かず、MLB.TVで観戦(笑)。最後まではらはらどきどきの試合でした。これでメッツ4連戦を3勝1敗と見事に勝ち越しました。また、マーリンズに1勝8敗と激しく負け越していますが、その他の全チームとの対戦成績は17勝16敗と1つ勝ち越しました。うーん、なんだかなあ。
 
 今日のMVPは、初安打を放ち2つのダブルプレーで見事な動きを見せたブーンも十分値すると思いますが、シーズン開幕からの長いストーリーの分だけ、バーグマンにあげたいと思います。

MVP: Jay Bergmann

2008年5月15日木曜日

Nick Johnson→DL、Dmitri Young→Activated

 13日の試合の最後の打席でファールを打った時に痛めた右腕の痛みが引かないため、ジョンソンがDL入りしてしまいました。骨折ではありませんが、1か月くらいかかるようです。打率こそ上がってこなかったものの、4割を超える出塁率でナッツ打線の核となってきました。痛い。

Nick Johnson (As of 080515)
38G 109AB 220/415/431 5HR 15R 20RBI

 代わりにドミトリー・ヤング(Dmitri Young)が25人ロースターに入りました。開幕から代打で2試合に登場(1安打1打点)しただけでDL入りしていましたが、数日前からマイナーの試合に出場し、順調な調整を見せていました(少なくとも数字上)。ヤングかアーロン・ブーンか、どちらがレギュラーとして一塁を守るのかは、よく分りません。

Jay Bergmann→Nats、Chris Schroder→AAA

 今日の先発のためにジェイ・バーグマン(Jay Bergmann)が昇格しました。開幕をローテーションで迎えたのに2先発で失敗して降格させられていました。リベンジ、の気持ちで頑張ってください。もともといいストレートを投げる、力のある投手ですから、チコやオコンナーよりも期待値は高いです。

 クリス・シュローダー(Chris Schroder)がまた降格です。今回の昇格ではたった1試合(1回1/3を無失点)しか機会を与えられませんでした。オプションの有無のためでしょうが、ハンラハンを落としたほうがよかったのではないかと思います。

080514 @NYM (W5-3)


“フローレスが口火を切り7回に一挙4点勝ち越し"

Nationals 5-3 Mets Season 17-24 (streak W1)

Pitching: Redding(W5-3), Rivera, Ayala(H10), Rauch(S8)
Hitting: Lopez(2/2 2BB 1R 1RBI), Guzman(1/4 2RBI), Flores(1/3 1R 1RBI)
HR: Zimmerman(7)

 前回今シーズン最悪の投球だったティム・レディング(Tim Redding)と、メッツに加入して初先発のクラウディオ・バーガス(Claudio Vargas)の両先発が好投。それぞれ6回を終了して被安打は2本と3本。ブライアン・シュナイダー(Brian Schneider)ライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)にソロ本塁打を許して1点ずつを失っただけでした。両投手に拍手です。それに、ジマーマンは当たってきました。一安心です。

 そして迎えた7回。1死からデュークスが四球を選んだところでバーガスからヘイルマンにスイッチ。2死2塁となって打席に入ったのがヘスス・フローレス(Jesus Flores)でした。もともとメッツのプロスペクトでしたが、ルール5ドラフトで移ってきたという経緯があり、メッツ戦には内心期するものがあったようです。カウント2ストライクからよく見てフルカウントとしての6球目のストレートを強くたたいた打球は、三遊間を抜ける勝ち越しタイムリー。さらにロペス、グズマンにもタイムリーが出て一挙4点を奪いました。フローレスのホームへのスライディングも上手かったです。

 あとはブルペンがメッツの反撃を2点に抑え、5-3で勝利しましたが、2アウトからのフローレスのあのタイムリーで、それまで沈滞していた打線に勢いがつきました。フローレスの打撃は「本物」と見ていいでしょう。守備・リード面がどれだけ成長できるか。期待しています。

MVP: Jesus Flores

2008年5月14日水曜日

080513 @NYM (L3-6)

“ラナンの粘りの投球も、6回のカーンズのまずい守備で勝負あり"

Nationals 3-6 Mets Season 16-24 (streak L1)

Pitching: Lannan(L3-4), Ayala, Hanrahan
Hitting: Zimmerman(1/4 1R 2RBI), Dukes(1/3 Double 1BB 1R)
HR: Zimmerman(6)

 ラナンは、ストライクゾーンには行くものの球が高めに入る苦しい投球でした。しかし、6回2死までは11安打を打たれながらも四球は1つだけで、2失点とよく粘っていました(5回にはミレッジの好守備もあった!)。対するナッツ打線は、メッツ先発のジョン・メイン(John Maine)の前にわずか2安打に抑え込まれていましたが、うち1本がジマーマンの2ランだったため、6回裏2死1、2塁でライアン・チャーチ(Ryan Church)が打席に入った時点では2-2の同点でした。

 3回裏に同点ソロを放っていたチャーチがこの打席で放った当たりはライト、カーンズの真正面へのライナー。ところが、カーンズは目測を誤って一度前進してから後退しつつジャンプし、打球はグラブをかすめてフェンスまで転々・・・。2者が還って、試合の流れが一気にメッツに行ってしまいました。名手、と言われてきたカーンズですが、5月6日の試合に続き、痛いミスを犯してしまいました。確かに鋭い打球ではありましたし、エラーは記録されていませんが、ミスはミスでしょう。 打率2割ちょっとと打てないだけではなく、守備でもこれでは、ますますファンの心は離れます。

 わずか4安打に抑え込まれたナッツ打線の数少ない良いニュースは、ジマーマンのホームランと、7回表にイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)が今シーズン初安打を放ったこと。三塁線を破る二塁打で、初得点も記録しました。これで肩の力も抜けるでしょう。

[OFF THE FIELD]
 オコンナーの降格で空白となっていた木曜日の先発がジェイ・バーグマン(Jay Bergmann)と判明しました。リベンジ、期待しています!

2008年5月13日火曜日

080512 @NYM (W10-4)

“ペレス一人舞台"

Nationals 10-4 Mets Season 16-23 (streak W1)

Pitching: Perez(W1-3), Schroder, Rivera
Hitting: Perez(3/3 1R 2RBI), Lopez(2/5 1BB 1RBI), Johnson(1/3 2BB 3R 1RBI), Flores(1/3 1BB 2R 2RBI) 

 ようやくオダリス・ペレス(Odalis Perez)が今シーズン初勝利を挙げました。おめでとうございます。これまで好投を続けながら勝ち星に恵まれなかったので、心から祝福したいです。

 それにしても今日はペレスの一人舞台でした(独り相撲とは違う)。ピッチングは3回まで毎回1点ずつ失うなど、6回1/3を投げる間に実に11安打を打たれ(2四球)、決していい内容ではありませんでした。それでも2本のホームランはいずれもソロでしたし、ピンチをしのぎ続け4失点にとどめました。そして、今日のペレスは、2本のタイムリーを含む3安打と打撃で大活躍。というか、攻撃面でも一番の貢献でした。1人で勝ったようなものです。恐れ入ります。(写真はともにペレス)

 野手陣は、もうちょっと頑張ってねという感じです。ペレスにつられてそこそこ打ちましたし、5回2死からのヘスス・フローレス(Jesus Flores)の勝ち越し打は賞賛に値しますが、拙攻は相変わらず。試合前半は、メッツのエラーや死四球で膨大なチャンスをもらいながら、1死でランナーを3塁に置きつつ点が取れない場面が続きました。結果として、グズマンの8、カーンズの7を筆頭にチーム25残塁というとんでもない数字を積み上げています。

 ところで、今日の試合ではイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)がベンチの盛り上げ役になってくれたようです。3回頃から手拍子を交えたやかましい応援を発案し、直後の大量得点につなげ(?)ました。メッツ先発のフィゲロアが"cheering like softball girls”と言ってイライラしていましたから成功だったということでしょう。こういうことは、やり過ぎるのもどうかと思いますが、連敗中のチームの雰囲気を変えるという点ではよかったと思います。もっとも、本業では9回に代打に出ましたが、見逃し三振。これで復帰後10打席(シーズン12打席)凡退。四死球による出塁さえありません。だんだん心配になってきました。

MVP: Odalis Perez

Cory Van Allenが週間MVP(AA)

 Harrisburg(AA)のCory Van AllenがEastern Leagueの5/5~11の週の週間MVPに選ばれました。A+から昇格していきなりの受賞です。2試合に先発して、計12回2/3を投げて11奪三振のわずか1失点。当然のことながら2勝0敗。

 同時に昇格したJordan Zimmermannも2試合12回1/3を投げ、12奪三振、2.92ERA、1.05WHIPと好投を続けていますし、Zechry Zinicolaに至っては昇格してからの4試合5回(A+と合わせると12試合17回1/3)を投げて未だ無失点です。

2008年5月12日月曜日

Mike O’Connor→AAA、Chris Schroder→Nats

 登板前には、1度の失敗では判断しないとアクタ監督が明言していたにもかかわらず、マイク・オコンナーが降格となりました。あまりにも酷すぎた、ということでしょう。とりあえずブルペンのクリス・シュローダー(Chris Schroder)が再昇格しましたが、次の先発をどうするかは、まだ発表されていません。マット・チコに戻すのか(止めて欲しい)、ジェイ・バーグマンを戻すのか(それがいいと思います)。

 シュローダーは、2度目の昇格になります。Columbus(AAA)では、10試合14回1/3を投げて、防御率1.26、24奪三振と好投。このまま定着してもいい頃です。バーグマンを上げるなら、ハンラハンかチコを落とせばいいと思うんだけどなあ。

2008年5月11日日曜日

080511 Marlins (L4-5)

“ヒルの好投もむなしく、マーリンズの本塁打攻勢で逆転負け"

Nationals 4-5 Marlins Season 15-23 (streak L3)

Pitching: Hill, Ayala(BS2, L1-3), Rauch
Hitting: Boone(3/4 1R 2RBI), Flores(2/4 1R)
HR: Boone(3), Belliard(2)

 連敗ストップをお願いします!と願いながらMLB.TVで観戦しましたが、がっくりです。8回までは気分よく進んでいました。が、8回表に2本のホームランであっというまに逆転され、敗れました。3連敗。これで、対マーリンズは9戦8敗となりました・・・。

 先発のショーン・ヒル(Shawn Hill)は、 7回を5安打0四球3奪三振で2失点と、好投。四球0というところが何より素晴らしかった。相手先発のスコット・オルセン(Scott Olsen)とともに、テンポの良い投球で、点数こそ4-2と入っていましたが、いい試合を作っていました。(今日も白星は(黒星も)付かず、これで5試合に投げて依然として0勝0敗。不思議な現象です。)

 打線も、1点先制された直後の2回にアーロン・ブーン(Aaron Boone)のソロで追いつくと、3回にはロニー・ベリヤード(Ronnie Belliard)の2ランとブーンのタイムリー三塁打で逆転しました(ブーンはさらにシングルを放ったので、あと二塁打が出ればサイクルだった)。ただし、1回と7回を除き、計7イニングで先頭打者が出塁したのに、点が入ったのは2回と3回のみ。結局、こうした拙攻が響きました。

 そして迎えた悪夢の8回。この回から代わったアヤラが1人で試合をぶち壊してしまいました。1番のアメザガのあたりは痛烈な1塁正面へのゴロ。ブーンが弾いて、1塁ベースカバーのアヤラにトスするもセーフ。守備の上手いジョンソンだったら、アヤラがベースカバーに遅れなければ、と、たらればを考えていたら、ジェレミー・ハーミダ(Jeremy Hermida)に初球をライトスタンドに運ばれて、あっさり同点。さらに2死後、ダン・アグラ(Dan Uggla)にこの日2本目のソロを打たれて逆転を許してしまいました。最近アヤラが打たれるシーンが続きます。酷使されすぎのようにも見えますが、大丈夫かなあ。

 9回はラウチがきっちり抑えたのですが、あたかも2点差でリードしたままかのような継投で、負けているという実感がなく、なんだか狐につままれたような気分のまま試合が終わりました。時間が経って、今こうして書いていて、改めて痛い敗戦を思い知らされています。昨日のような投打ともだめな日はあきらめもつきますが、いい試合をしていただけに、今日は勝ちたかった。残念です。

080510 Marlins (L0-11)

“今季初先発のオコンナーが大乱調で大敗"

Nationals 0-11 Marlins Season 15-22 (streak L2)

Pitching: O'Connor(L1-1), Hanrahan, Chico, Rauch
Hitting: Lopez(2/4)

 今シーズン初先発のマイク・オコンナー(Mike O'Connor)。初回、プレーボール後の初球をコーディー・ロス(Cody Ross)にレフトスタンドへ高々と運ばれ、いきなり失点。3回にもワイルドピッチなどで2失点。4回にもウェス・ヘルムズのソロホームランなどで2点を失い、しかも1死満塁でカウント2ボールとしたところで、降板させられました(球数はまだ78球)。

 代わったハンラハンがいきなりワイルド・ピッチ、四球、そしてダン・アグラ(Dan Uggla)にレフトへ満塁ホームラン・・・。オコンナーの最終的なラインは、3回1/3を投げ、6安打6四球の9失点。力みからかコントロールが悪く、ボールが先行して、四球か、甘く入って打たれるということで、これ以上ないほど内容が悪すぎました。いいところは何もなし。もう一度くらいは先発させてらもらえるでしょうが、こんな内容ではチコのほうがましです。

 4回表で10-0。試合は終わりました。こうなっては仕方ありませんが、ナッツ打線も淡白な攻撃に終始し、わずか3安打無得点に終わりました。

080509 Marlins (L3-7)

“レディング不調で一方的に敗戦"

Nationals 3-7 Astros Season 15-21 (streak L1)

Pitching: Redding(L4-3), Colome, Chico, Hanrahan
Hitting: Guzman(2/5 1R 1RBI), Johnson(2/4 1R 1RBI), Milledge(2/3 1BB)

 初回で流れが決まってしまった試合でした。ヒットで出塁した先頭のコーディー・ロス(Cody Ross)が、1死後に二盗を試み、タイミング的には悠々アウトだったのにニエベスの送球が悪く1死3塁に。次の投球をハンリー・ラミレスにあっさりレフトに犠牲フライを打たれ、あっさり0-1。ここで生まれた試合の流れを最後まで変えることができませんでした。

 レディングは調子が悪いながらも、5回終了まではなんとか3失点にとどめていました。しかし、打線はリッキー・ノラスコ(Ricky Nolasco)を打ちあぐね、押し出しで1点をもらうのがやっと。6回に走者をためたところでレディング降板。出てきたコロメが痛打され試合が決まってしまいました。

 試合の流れに関係のないポイント。ブルペンに回ることになったチコが2回を無失点に抑えました。まずは、この調子で頑張ってください。DLから復帰してきたデュークスが7回の守備から出場しました。打席は2度回ってきましたが、2三振・・・。うーん。

2008年5月9日金曜日

Elijah Dukes→Activated

 2人の捕手がDL入りしたことによる1つの枠で、イライジャ・デュークス(Elijah Dukes)がDLから復帰しました!個人的には、問題児が更生できるかという点も含め期待している選手なので精一杯応援したいと思います。ブルペン投手を上げても良かったような気がしますが、打線のテコ入れを優先。開幕戦で右ひざ裏を痛めてからリハビリを続け、AA、AAAと順番に準備をしてきました。まずは、ウィリー・モー・ペーニャ(Wily Mo Pena)とレフトのポジションを分け合うようですが、ペーニャは守備・走塁とも頼りないので、さっさとポジションを奪っちゃってください!

Paul Lo Duca & Johnny Estrada→DL、Jesus Flores→Nats

 ポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)は7日の試合でファールを打ったときに右手指を骨折(前のDL入りのときからヒビが入っていた可能性が高い)、ジョニー・エストラーダ(Johnny Estrada)は右ひじ痛の悪化、でともにDL入りとなりました。今シーズンの正・控え捕手となるはずだった2人が同時にDL入りという異常事態です。もっとも、盗塁阻止率がリーグ最低であることのみならず、打撃成績から見ても、契約上の問題がなければ、なんとかしたいところでした。

 で、ヘスス・フローレス(Jesus Flores)がAAAから再昇格しました。当面は、正捕手フローレス、控えウィル・ニエベス(Wil Nieves)という体制です。フローレスはAAAでは打撃不振でしたが、守備の向上のほうが課題なので、むしろそちらに注目して見ていきたいと思います。

080508 @Houston (W8-3)


“控え野手の活躍もあり、投打がかみ合い快勝"

Nationals 8-3 Astros Season 15-20 (streak W1)

Pitching: Lannan(W3-3), Rivera(H5), Ayala, Rauch
Hitting: Guzman(2/5 3R), Zimmerman(3/5 2R), Kearns(1/4 1R 2RBI 1BB)
HR: Harris(1), Mackowiak(1)

 今日はナイトゲームの後明日の試合のためにワシントンへ移動、というスケジュールのこともあり、ロペス、ミレッジ、ペーニャがスタメンを外れましたが、代わって出た控えのウィリー・ハリス(Willie Harris)ロブ・マコヴィアック(Rob Mackowiak)の2人ともに今シーズン1号が飛び出しました(写真はマコヴィアック)。また、マコヴィアックは守備でも素晴らしいダイビングキャッチを見せてくれました(ペーニャでは悠々二塁打にしていたでしょう)。選手起用というのは難しいものですが、今日は極めて上手くいきました。それに加え、初回先制打のジョンソン、6回に3点差に突き放す2点タイムリーのカーンズ、ダメを押した8回の攻撃の口火を切ったジマーマン(3試合連続のマルチヒットで、一気に打率を2割5分台まで上げてきました)、と主軸が活躍すれば、8点も入るのは当然でしょう。

 結果を見ると打線で勝ったようですが、今日の試合の流れを作ったのは先発のジョン・ラナン(John Lannan)だったと思います。前回登板で3回6失点と炎上したラナンでしたが、今日は何事もなかったかのように好投。必ずしも調子が良かったわけではなく、6回を投げる間に7安打を浴び、何度かピンチを作ったものの、要所を押さえる投球で1失点のみ。失点した4回も3安打されたうち2本は内野安打でしたから、不運だったと言えます。四球が1つだけというのも安定感の理由。淡々とゴロを打たせることで、打線にもいいリズムが生まれ、いずれ得点として結実するという、良い見本のような展開でした。

MVP: John Lannan

2008年5月8日木曜日

080507 @Houston (L3-4x)

“ジマーマン2本塁打も、サヨナラ負けで連敗"

Nationals 3-4x Astros Season 14-20 (streak L2)

Pitching: Perez, O’Connor, Hanrahan(L0-2), Colome
Hitting: Zimmerman(3/4 2R 3RBI), Lopez(2/4)
HR: Zimmerman(4,5)

 また1点差、またカルロス・リー(Carlos Lee)に打たれ、負けました。悔しいです。

 ライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)が2本のホームランを含む3安打3打点の活躍。このまま一気にエンジン全開といきましょう。得点はそれで全て。ロイ・オズワルド(Roy Oswalt)の前にチャンスもほとんど作れませんでした。数少ないチャンスの7回表も、2死1,2塁からロペスがセンター横にヒットを放ちましたが、足の遅いペーニャに加え、3塁コーチの判断ミスもあり、ホームで悠々アウトに・・(昨日もジマーマンがタッチアウトになっており、3塁コーチの能力を疑問視する声がマスコミでもあがっている)。

 オダリス・ペレス(Odalis Perez)は今日も悪くない投球で、5回を3失点と試合を作ってくれました。ただ、惜しまれるのは4回。絶好調で手がつけられないランス・バークマン(Lance Berkman)にソロ本塁打を打たれたのは仕方ないとして、1死2、3塁から三振で2死までこぎつけながら、ピッチャーのオズワルドに逆転の2点タイムリーを打たれたのはいただけない。

 6回以降は、リリーフ陣が四球を出しながらも粘りの投球でピンチをしのいでいきましたが、勝ち越してもらえないまま迎えた9回に力尽きました。3イニング目に入ったハンラハンが、先頭の松井稼頭夫を四球で出し、盗塁(今日3盗塁目)を許し1死1,2塁としたところで、コロメに交代。しかし、ワイルドピッチで3塁に進まれ、最後はリーにセンターにはじき返され、ジ・エンド。昨日に続き、後味の悪い試合です。

[OFF THE FIELD]
 ようやく、の感ですが、ここまで0勝5敗のマット・チコがブルペン(ロング・リリーフ)に降格。マイク・オコンナー(Mike O’Connor)が代わってローテーションに入ります(おそらく最初の先発は土曜日)。最低でも2登板はチャンスを与えるとフロントは明言しています。

2008年5月7日水曜日

Jason Bergmannが週間MVP(AAA)等

 開幕をメジャーのローテーションで迎えたものの不振で降格させられたジェイソン・バーグマン(Jason Bergmann)。降格後も2試合続けて打ち込まれ、どうなることかと思いましたが、突然復調し、4/28~5/4の1週間は、2試合14回を自責点0に抑え、International Leagueの週間MVPに選ばれました。チコの乱調が続く場合の昇格候補をCollin Balesterと争います。というか、どちらでもいいから早くチコと代えて下さい。

 Hagerstown(A)のBill Rhinehart(写真)もSouth Atlantic Leagueの4/28~5/4の週の週間MVPに選ばれました(前週のBurgessに続くチーム連続受賞)。打率.474, 5R, 2HR, 9RBIという素晴らしい成績。昨年(07年)のドラフト11順目のパワーが魅力の一塁手。どこまで伸びるか期待して見ていきたいところです。
 
 Carolina LeagueのJordan Zimmermannも合わせ、先週は3人も週間MVPに名を連ねました。対して、ナショナルズは週間MVP、月間MVPの候補にさえ名前が上がりません。これが、球団の置かれている現状です。未来は明るいと信じましょう!

Jordan Zimmermann→AA(Promoted)等

 好成績を残していたマイナー・リーガーが何人か昇格しています。主なものだけ挙げると以下のとおり。写真は巣立ったPotomacのキャップをかぶった3投手の(左から、Zimmermann、VanAllen、Zinicola)。

Jordan Zimmerman A+ → AA
Cory VanAllen A+ → AA
Zech Zinicola A+ → AA
Bobby Brownlie AA → AAA
Terrence Engles A → A+

 Zimmermann(Ryanとは違い最後のnは2つ)は、A+の打者とは格が違う投球を見せていましたから、当然の昇格。昨年(07年)のドラフト2順目全体67人目(ナッツの4人目の指名)の右腕。同期で1順目のRoss Detwilerをさし置いての昇格となりました。いい刺激を受けていたのでしょうか。Detwilerも頑張ってください。ちなみに、昇格直前の4/28~5/4の週にはCarolina Leagueの週間MVPに選ばれました。

Jordan Zimmermann (As of 080505@Potomac(A+)) 
5G 3W 1L 27.1IP 31K 1.65ERA 0.84WHIP
 
 同様に驚異的な成績を残していた先発のVanAllen(06年ドラフト5順目)、ブルペンのZinicola(同6順目)両投手も、Zimmermannと一緒にHarrisburg(AA)へ昇格しました。VanAllenは今年から投げ始めたスライダーが大きな武器になっているようです。3人ともどこまで上がっていけるか、目が離せません。

 そのHarrisburg(AA)のローテーションからは、好投を続けていたBrownlieがColumbus(AAA)へ昇格し、Ismael RamirezがDL入りで外れました。空いたPotomac(A+)のローテーションにはHagerstown(A)で好投していたEnglesが昇格しています。

080506 @Houston (L5-6)

“細かいミスが重なった試合は、8回2死から逆転負け"

Nationals 5-6 Astros Season 14-19 (streak L1)

Pitching: Hill, Colome, Rivera(BS2), Ayala(BS1 L1-2)
Hitting: Zimmerman(2/5 1RB), Kearns(2/4 1R 1RBI), Johnson(1/1 1R 1RBI 3BB)
HR: Johnson(5), Boone(2), Kearns(3)

 1点を争うシーソーゲームでしたが、最後は8回2死ランナーなしから3連打で逆転されるという悲劇的な展開で、惜しい試合を落としました。勝てたはずの試合でしたが、細かいミスが積み重って負けるべくして負けたとも言えます。

 ルイス・アヤラ(Luis Ayala)が、今シーズン初のリリーフ失敗となりましたが、逆に、これまで良くやってきたとも言えるので、責める気にはなれません。最後は、2死1,3塁からカルロス・リー(Carlos Lee)に2点タイムリー二塁打を打たれて逆転されたのですが、当たりはライト前へのハーフライナーでした。待って捕球すれば同点でなお2死1,3塁という場面でしたが、オースティン・カーンズ(Austin Kearns)はダイビングキャッチを試み、失敗・・・・。ボールを後ろに逸らしている間に1塁走者まで還ってしまいました。飛び込む場面かなぁ?守備に定評のあるカーンズですし、ベンチはフォローしていますが、私の目には焦りからのミスに見えました。まあ、難しい打球だったのは確かだし、それにホームラン打っているので、今日のところは許してやろう(笑)。

 先発のヒルはなんとか5回まで3失点に抑えてきましたが、6回1死から投手のチャコンに四球を出したのが余計でした。結果的にこの回は無失点で終わりましたが、ここでコロメを投入せざるを得なくなったことで、ブルペンにしわ寄せが行ったように思います。

 チームで1試合に3本塁打が飛び出したのは今シーズン初。全部ソロだったとはいえ、オフェンスは上向きと考えて差し支えないと思います。とはいえ、ジマーマン、カーンズ、ペーニャ、さらに出塁はするものの打率が上がらないジョンソンが、軒並み打率2割2分から3分でもたもたしています。加えて気になるのがラスティングス・ミレッジ(Lastings Milledge)。2番打者として3割近い打率を残していたのに、5番になってからは2割2分程度です(シーズン打率.265)。チャンスに回ってきては力んで振り回しているように見えます。打順を元に戻せないかなあ。あるいは、3番にしてみるとか。

080502~04 Pirates (2W1L)

 ラナンで負けましたが、2勝1敗と勝ち越しました!ホーム11試合を8勝3敗で終え、いい感じでヒューストンに向います。

5/2 ラナン大誤算で大敗

Nationals 4-11 Pirates Season 12-18 (streak L1)

Pitching: Lannan(L2-3), O’Connor, Hanrahan, Colome
Hitting: Lopez(2/4 1RBI), Nieves(1/4 Double 2RBI)

 ラナンが大乱調。立ち上がりから不安定ながら、2回まではなんとか無失点。しかし3回につかまり、ホセ・ボーティスタ(Jose Bautista)の3ランを含めて6失点。3回までは投げきりましたが85球を要しました。どうしたのかなあ。


5/3 グズマンが6打点の大活躍

Nationals 9-8 Pirates Season 13-18 (streak W1)

Pitching: Chico, Colome(W1-1), Rivera, Ayala(H8), Rauch(S7)
Batting: Guzman(4/5 2R 6RBI), Lopez(2/4 1BB 3R), Kearns(2/3 2BB 1RBI)
HR: Guzman(3)

 2番に固定されつつあるクリスチャン・グズマン(Cristian Guzman)が大当たり。初回に先制2ランを放つと、同点の6回無死満塁では勝ち越しの走者一掃二塁打を放ちました。チコは4点のリードをもらいながらも守れず、5回を投げきれずに降板。防御率は6.87へさらに上昇。もう登板させないで欲しい。かわいそうになってきた。

MVP: Cristian Guzman


5/4 ジマーマンの連続試合出場はストップも連勝

Nationals 5-2 Pirates Season 14-18 (streak W2)

Pitching: Redding(W4-1), Rivera(H4), Ayala(H9), Colome
Batting: Milledge(1/3 1HBP 1R 1SB), Kearns(2/4 1R 1RBI)
HR: Boone(1)

 205試合連続出場を続けていたジマーマンがついにお休み。自分から申し出たようです。打率.217と落ち込んでいましたので、これをきっかけに復調してくれることを願います。この試合は録画でだいたい見ましたが、最も緊迫したのは7回表。ここまでよく投げたレディングでしたが2点リードして迎えたこの回、1死2、3塁のピンチを作り、絶好調のホセ・ボティースタを打席に迎えて降板。ここでアクタ監督が送り出したサウル・リベラ(Saul Rivera)が、ボーティスタと代打のミントケイビッチを、見事、連続ピッチャーゴロに仕留め、0点で切り抜けました。 ナイスピッチング!

MVP: Saul Rivera

2008年5月2日金曜日

GWはお休みします

 日本時間5月3日~6日の間は東京(パソコン)を離れますので、ブログの更新はお休みします。
 この間の試合結果などは、後日まとめます。

Schedule/Probable Starters
5/2 (7:35 EDT) Nationals - John Lannan (2-2, 2.64)/ Pirates - Phil Dumatrait (0-1, 3.92)
5/3 (1:05 EDT) Nationals - Matt Chico (0-5, 6.68)/ Pirates - Paul Maholm (2-2, 3.26)
5/4 (1:35 EDT) Nationals - Tim Redding (3-2, 3.55)/ Pirates - Ian Snell (2-1, 4.93)
5/5 Day Off

 注目は、ラナンの連続無失点がどこまで続くか、そして後がないチコがどんな投球を見せるかです。
 勝ち越しておいてほしいなあ。

Paul Lo Duca→Activated、Chad Cordero→DL

 ようやく、という感じですが、チャド・コルデロ(Chad Cordero)がDL入り。もうちょっと前から確定していましたが、ポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)の回復を待っていました。当面は、捕手3人体制(事実上エストラーダが代打要員)で行くようです。

Prospects Watch (as of 080430)

 目を見張る活躍をする選手、苦戦している選手、いろいろです。そろそろ昇格や降格も始まりました。

[Pitchers]
G IP W L K BB ERA WHIP
Ross Detwiler lhp (A+) 5 19.0 1 1 17 13 4.74 1.79
Jordan Zimmermann rhp (A+) 5 27.1 3 1 31 8 1.65 0.84
Collin Balester rhp (AAA)  5 23.1 1 2 20 9 4.24 1.24
Colton Willems rhp (A) 5 26.2 2 2 19 7 3.04 1.13


 Detwilerは制球に苦しんでいます。しっかり調整して立て直して欲しいところです。同じPotomacのZimmermannは、ナッツ傘下のマイナー投手で最多の奪三振を始め、素晴らしい成績を残しています。昇格が待ち遠しいです。BalesterもWillemもいい感じです。

[Hitters]

AB R HR RBI AVG OBP SLG SO SB
Chris Marrero 1b (A+)   85 9 2 8 .200 .284 .353 16 0
Michael Burgess of (A)   91 17 8 18 .254 .330 .571 30 0
Justin Maxwell of (AA)   86 23 2 16 .233 .412 .407 18 8
Jake Smolinski of (A)    98 10 2 9 .194 .252 .327 24 1


 Burgessが突然爆発しました。4月21~27日の1週間でなんと5本塁打11打点を記録し、South Atlantic Leagueの週間MVPに選ばれました。もっとも、三振が多いのと守備はまだまだといった感じです。Maxwellは四球で出塁はしていますが、打率が低いので心配です。あとの2人はかなり苦労しています。Marreroは出だし良かったのですが、後半はかなり不調です。 

 その他の選手についてはチーム毎に。

[AAA Columbus] 
 O'Connerに代わって降格してきたJason Bergmann(1W2L/5.06/1.50)は、2試合続けて打ちこまれ、大丈夫かなと心配しましたが、3試合目は好投。信頼を取り戻すのは容易ではありませんが、頑張って欲しい。メジャーに昇格したO’Connor以外の先発投手陣の成績は上がってきません。ブルペンのBrian Sanches(5S/1.17/0.78)は素晴らしい成績を残し、Chris Schroder(2W0L1S/1.08/1.32)とともに昇格候補となっています。

 Ryan Langerhans(.315/.447/.472)とPete Orr(.305/.368/.524)はよくやっています。契約の問題さえなければRob Mackowiakと入れ替えたいところです。Harrisburgで好成績を残して昇格してきたYurendell de Caster(.286/.318/.357)が好調を維持。なお、Bret Booneは個人的事情で休暇中です(期間不明。引退表明はしていません)。

[AA Harrisburg]
 MaxwellとIan Desmond(.214/.290/.245)は不調ですが、チームを見渡すと、Michael Daniel(.300/.357/.356/6SB)、Rogearvin Bernadina(.320/.377/.433/12SB)、Luis Antonio Jimenez(.302/.389/.571/5HR)、Luke Montz(.371/.420/.677/5HR)、Jorge Padilla(.361/.459/.403)と好調な打者が5人もいます。貧打に悩むナッツのマイナーとは思えません。特に驚かされるのは捕手のMontz(03年15順目)。この打棒がどこまで続くか注目です。

 Robert Brownlie(3W0L/2.79/1.21)は引き続き好投を続け、またShairon Martis(1W0L/2.73/1.18)も勝ち星こそ伸びませんがいい内容です。Martisはオランダ領アンティルという変わったところの出身ですが、評価が高いプロスペクトです。

[A+ Potomac] 
 Detwiler、Zimmermannを上回る驚異的な好投を見せたのがCory VanAllen(3W0L/0.66/0.91)。まだ公式発表されていませんが、Harrisburgへの昇格が決まったと報道されています。Zechry Zinicola(2W0L3S/0.00/0.49)も依然として驚異的な数字を残していますので、こちらも昇格が近いでしょう。打線はMarreroをはじめ微妙な成績が多い中で、Matt Rogelstad(.325/.360/.488)が目を引く成績を残しています。

[A Hagerstown] 
 楽しみなプロスペクト投手が多くいる中で、Terrence Engles(3W0L/1.89/0.95)が好成績を残しています。開幕当初はブルペンでしたが、15日に先発のチャンスをもらい、3先発続けて好投しています。また02年ドラフト1位でかつてのトップ・プロスペクトClint Everts(0W2L2S/4.63/1.37)がブルペンに転向。後半になって好投が続き、Potomacに昇格しました。再チャレンジなるでしょうか。打線は微妙ですね。Burgessの他は、Bill Rhinehart(.319/.393/.468)が目立つだけです。

Minor League Player of the Month: 

Hitter: Michael Burgess
リーグの週間MVPを取った唯一の選手ですし、今後への期待も込めて。

Pitcher: Cory VanAllen
 これは文句なしでしょう。圧倒的に素晴らしい投球内容でした、。

080501 Pirates (W3-2)

“4連勝!ただしペレスに勝ち星は付かず・・・"

Nationals 3-2 Pirates Season 12-17 (streak W4)

Pitching: Perez, Ayala(W1-1), Rauch(S6)
Batting: Kearns(2/4 1R 1RBI), Nieves(1/1 2RBI 1BB 1SB) 

 オダリス・ペレス(Odalis Perez)はついていません。4月の6先発のうち実に5度も2失点以内に抑えたにもかかわらず、結果は0勝3敗。月が変わって何かが変わるかな、と期待しましたが、このツキのなさは変わりませんでした。今日も素晴らしい投球内容でした。7回を投げてわずか3安打(しかも無四球)に抑えたものの、そのうち2本がホームラン。2-2の同点の時点で代打を送られてしまい、結局、勝ち星は8回表を無失点に抑えたアヤラに譲りました。試合後のペレスのなんとも健気なコメント。

 The opportunity I get here from Manny, from the general manager, it's great. If I pitch good and we win and I don't get the win, I'm just happy. I feel good. We have been pushing together. It has been great.

 勝ち星は付かなくとも、素晴らしいパフォーマンスでした。個人的MVPをプレゼントします(だから何って感じですが)。次回こそ、打線がしっかり援護してあげましょう。
 
 攻撃のヒーローは、久しぶりに2安打と活躍したオースティン・カーンズ(Austin Kerns)でした。2回裏に1本目のヒットで出塁すると、ウィル・ニエベス(Wil Nieves)のタイムリーでホームを踏みました。そして、同点の8回裏、2死1、2塁からライト前に決勝のタイムリーヒットを放ちました。それでも打率は2割に届かないのですが、こちらは、月が変わって良い方向に流れが変わってきたと信じましょう。

 すぐ上にいたパイレーツをたたき、今日敗れたロッキーズも抜いて、勝率ではナ・リーグ12位タイ(レッズ)まで上がってきました。当面の目標は勝率5割です。

 MVP: Odalis Perez

月間MVP (April 2008)

 3月30日の開幕戦から4月最終日までの間の個人成績を振り返りつつ、月間MVPを選んでみました。

Hitter of the Month: Wil Nieves 

(As of 080430)
AB R HR RBI AVG OBP SLG SB
Ryan Zimmerman 116 11 3 13 .233 .270 .362 0
Nick Johnson 81 10 4 15 .222 .396 .457 0
Felipe Lopez 80 9 1 10 .263 .337 .325 4
Lastings Milledge 102 12 1 10 .265 .336 .373 2
Austin Kearns 99 9 2 10 .182 .302 .273 1
Cristian Guzman 119 16 2 8 .294 .320 .431 0
Wil Nieves 24 5 1 4 .375 .444 .500 0

 これは悩みました。首脳陣も頭が痛いはずです。Guzmanが最終戦で5打数無安打に倒れ、レギュラー陣で打率3割を超える選手がいなくなってしまいました。主にGuzman、Milledge、Lopezが入った1、2番はよく出塁しました。しかし、続く主力がことごとくチャンスに打てず、3、4、5番を打った選手の得点圏打率はJohnson(.192)、Zimmerman(.092)、Kearns(.167)と惨憺たるもの。打撃3部門のトップは、打率(Guzman .294)、本塁打(Johnson 4)、打点(Johnson 15)ですが、いずれもリーグの水準からはかなり低いと言わざるを得ません。

 悩んだ末に、今月はNievesを選びました。Lo Ducaのケガで4月15日に昇格してきた後、出場わずか9試合ですが、25日のサヨナラ本塁打を始め打撃でも勝負強いところを見せました。それ以上に高く評価されるべきなのはリード面。もともと定評はありましたが、対戦打者の成績を比較すると以下の通り。歴然たる差です。そして何より、途中出場も含めNievesが出場した試合が6勝3敗という事実です。ようやく上向いてきたチームに一番の貢献をしてくれました。Lo Ducaの復帰で出番が減るかもしれませんが、Lannanとは組ませるようなので、どんどん鍛えてやって下さい。

捕手

打席数

AVG

OBS

SLG

 Nieves

282

.226

.309

.302

 Lo Duca

386

.265

.337

.481

 Estrada

335

.287

.370

.474

 Flores

115

.296

.389

.408


 5月以降、ナショナルズが5割復帰を目指していくには打線の奮起は不可欠。特に、5番をMilledgeに奪われた形のKearnsはもう後がないと思って頑張って欲しいところです。一方で、Dukesがマイナーの試合で順調に調整を進めているようなので、復帰時にはKearns(Penaもかなりひどい状況ですが)の出場機会を奪うような活躍を期待しています。

Picher of the Month: John Lannan 

(As of 080430)
G IP W L S K ERA WHIP
Odalis Perez 6 32.2 0 3 0 27 3.31 1.53
Tim Redding 6 33.0 3 2 0 22 3.55 1.18
Matt Chico 6 32.1 0 5 0 22 6.68 1.67
John Lannan 5 30.2 2 2 0 24 2.64 1.37
Shawn Hill 3 18.0 0 0 0 12 3.50 1.28
Luis Ayala 17 15.1 0 1 0 8 2.93 1.44
Saul Rivera 16 19.1 3 1 0 11 4.19 1.29
Jon Rauch 14 13.1 2 0 5 11 4.05 1.35

 先発投手陣(Chicoを除く)はよくやりました。Perezに勝ち星がないのなんて、不運としか言いようがありません。Reddingは勝頭の3勝。Hillも出遅れたものの戦力になることを証明しています。しかし、今月はLannanで文句なししょう。2勝2敗ですが、5先発のうち4試合でQSを記録し、19回連続無失点(継続中)という素晴らしい内容です。ストレートは決して速くないのですが、スライダー始め変化球のキレがよく、なにより制球力が抜群です。さらなる飛躍を期待します。

 ほぼ全員が防御率3点台を維持し、ナッツ唯一の強みと言われていた昨シーズンのブルペンと、ほとんどメンバーは変わらないのにずいぶん苦しみました。Corderoが離脱したり復帰したりで、役割に混乱が生じていたようにも見えました。Corderoがはっきりダメとなった終盤は落ち着いてきましたので、もともと良い球を投げる各投手陣、成績も少しずつ良くなってくると思います。

Rookie of the Month: John Lannan 

 今頃気づきましたが、今の25人ロースターには候補者がLannanしかいません。まだチーム再建初期なので温存中、と言うこともできるかもしれませんが、寂しいのは事実。まずはこの争いが盛り上がってこないとどうにもなりません。

2008年5月1日木曜日

4月終了時点の成績 (08)

 4月が終わりました。3連勝でスタートして大いに盛り上がりましたが、その後9連敗で奈落の底に落ち、一時は30球団最低勝率にまで落ち込みました。その後、先発投手陣(約1人を除く)の踏ん張りもあり、少しチーム状況が改善。4月30日終了時点の成績は以下の通り。

National League East (as of 080430)
W L % GB
Florida 15 12 .556 -
New York 14 12 .538 0.5
Philadelphia 15 13 .536 0.5
Atlanta 12 15 .444 3.0
Washington 11 17 .393 4.5

 スタッツ(ナ・リーグ16チーム中の順位)を見ると、投手陣の頑張りに比べ、攻撃面がいかに悲惨なことになっているかが一目瞭然です。

Team Offence (as of 080430)
総得点 104 14 位
打率 .229 15 位(最下位のSDとわずか.001差)
出塁率 .311 13位
長打率 .337 15位
本塁打 16 14位 tie (NYM, SFと並ぶ最下位)
盗塁 7 15位 tie (SDと並ぶ最下位)

Team Defense (as of 080430)
総失点 134 12位
防御率 4.35 10位
奪三振 195 5位
被本塁打 28 11位 tie
エラー 15 5位 tie