2010年12月25日土曜日

2010 Season Review 5(完)開幕前予想の結果

 今年も開幕前予想をやりました(テキトーなシーズン予想)。いちおう振り返っておきます(青字が結果)。外した感の強い結果となりました。

① Stephen Strasburgが 6月にデビューして9勝
 何と言ってもStrasburgのデビューが今季1番の目玉行事。6月5日、ホームでの対レッズ戦と予想します。先発して勝ち投手。そのままローテーションを守り、投球回数制限のため8月末でシャットダウンされるまで期待を裏切らない投球を続けてくれる。最終成績は、15試合、9勝2敗、防御率2.99、130奪三振でどうだっ!新人王には惜しくも届かず。2位。
⇒△ 6月8日デビュー、先発して勝ち投手。期待を裏切らない投球をしてくれましたが、皆さんご存知の理由で、8月21日でシーズン終了。12試合、5勝3敗、防御率2.91、92奪三振。新人王投票では一票も獲得できず。

② Ian Desmondがレギュラーの地位を固める
 打率.270、15本塁打、20盗塁。守備の荒さは目立つものの、次第に向上。守備範囲を示すUZRではかなりの上位に行く。打撃は開幕から打ちまくり、6月頃に一時スランプに陥るものの、夏場に復活。新人王投票ではStrasburgには及ばないまでもかなりの票を集める。来季以降のレギュラー・ショートストップの座を不動のものとする。
⇒◎ 打率.269、10本塁打、17盗塁。エラーはメジャー最多で、UZRはエラーも加味されるので順位はかなり下になってしまいました(レンジファクターなら上位1/3には入っています)。6月のスランプ(.222/.259/.309)なんて当らなくてよかったのですが、8月の復活(.347/.385/.465)も正解でした。新人王投票では一票も入らず。来季のレギュラーは確定です。

③ クローザーは夏にDrew Storenが昇格
 AA、AAAで支配的とは言えないまでも安定した成績を残し、Strasburgと同じ時期にメジャー昇格。最終的に防御率4点台に終るCapps(もしかしたらもっと早くにBruneyに交代しているかも)から、7月に入った頃にクローザーの座を奪取。シーズン終了までに20セーブを記録。
⇒△ Storenは早々にメジャーに昇格し、シーズン終盤は(とりあえず、という感じですが)クローザーになりました。ただし、セーブは5つのみ。Cappsは大活躍、Bruneyは早々に解雇でしたから、この部分は大外れ。

④ 最初にチームを去るのはMiguel Batista
 開幕からダメダメで、4月中には解雇。ロングリリーフはJason Bergmannが務めることに。だいたい、最初からロースター入りしていることが不思議なんだから。
⇒ × Batista大先生、失礼しました。シーズン通じてロングリリーフとして稼動して頂き、Strasburg登板回避の折には緊急先発(しかも5回無失点で勝利投手)までして頂きました。ありがとうございました。なお、最初に退団したのはWilly Taveras。Bergmannも4月にAAAに降格させられ、シーズン終了後に退団、レッドソックスとマイナー契約しています。

⑤ Ross Detlierは復帰するも、王建民は・・・
 故障からの回復を目指すRoss Detwiler、王建民、Jordan Zimmermannの3投手のうち、Detwilerは5月にはマイナーでの調整登板を開始し、6月にメジャー復帰。そこそこの投球内容でローテーション投手に定着。一方、王建民は同じ頃に復帰するものの往時の球のキレはなくなく、大量失点を重ねてオールスター頃に解雇。Zimmermannは大事をとって今季は実戦では投げず。シーズン終了時のローテーションは、Lannan、Marquis、Stammen、Detwiler、Aaron Thompson。
⇒ × Detwilerの復帰は7月後半にずれ込みました。しかも再発して再びマイナー行き。9月に再復帰した後は好投しましたが、1年丸々無駄にしたという印象です。王建民は全く復帰できず。Zimmermannは9月に復帰。来季への期待感を持たせて、シーズンを終えました。

⑥ Adam Dunn、Cristian Guzmanはトレード
 Dunnは本塁打、打点は例年通りのペースで打つ一方で、一塁守備はあまり向上せず。フラッグディールトレードでア・リーグに移籍。打ちまくってプレーオフに初出場。Guzmanはそれなりに打席に立つ機会を与えられ、結果を残す。ショートの守備ができるほどに肩が回復したことを証明したところでトレード。年俸のほとんどはもちろんナショナルズが負担。
⇒ △ Dunnの成績は予想通りでしたが、トレードはされず、オフにFAとなってホワイトソックスへ移籍していきました。2つのドラフトピックがどう化けるでしょうか。Guzmanに関しては年俸負担まで含めて(笑)大正解。獲得したRyan TatuskoTanner Roarkの両投手がAAで好投していましたので、もしかするといいトレードだったかもしれません。

⑦ Chris Marreroが(今年こそ)9月昇格
 1年を健康に過ごしたChris MarreroがAA、AAAの投手を攻略。長打力も見せて、9月にはメジャー昇格を果たし、メジャー1号も放つ。チームのMinor League Player of the Yearに選ばれるとともに、各プロスペクトランキングでも全体30位以内に入る。
⇒ × シーズンを通じてAAで過ごし、.294/.350/.450の好成績を残しましたが、メジャーはおろかAAAへの昇格さえありませんでした。ルール5ドラフトを前にした11月末に40人ロースターには登載されましたが、打撃の評価は高いものの一塁守備がどうにもならないレベルと言われており、チーム構想に合わないことから、トレードバイトとしてしばしば名前があがっています。プロスペクトランキングでも低下傾向です。

⑧ Ryan Zimmermanが2年連続GG+SS
 長期の欠場さえなければゴールド・グラブは決まったも同然。シルバー・スラッガーのほうはライバルも多く微妙ですが、スプリング・トレーニングでの鋭い振りを見せられると、ファンとしては推さざるを得ません。成績は3割30本100打点を予想!MVP投票でもトップ10フィニッシュ!!
⇒ △ シルバー・スラッガーは獲得したものの、ゴールド・グラブをレッズのScott Rolenに奪われました。20試合ほど欠場したため30本100打点には届きませんでしたが、自身初の3割を記録。MVP投票では昨年より順位を上げたものの16位でした。

⑨ チームは地区最下位を脱する
 開幕からシリーズ負け越しが続き、5月末時点で借金10。しかし、その後(つまりStrasburgのデビュー以降)、成績を向上し、8月には借金を3まで減らして3位に浮上。最後に失速するも、77勝85敗でナ・リーグ東地区の4位でシーズンを終える。下はマーリンズ!
⇒ × 不思議なもので、開幕から調子が良かったのに、Strasburgがデビューした頃から成績が下がってしまいました。

⑩ Bryce Harperをドラフト1位指名
 そしてまたしてもScott Borasとの銭闘。またしても期限ギリギリまで契約交渉は進み・・・・契約できるかどうかは神のみぞ知る・・・。
⇒ ◎見事契約。

2010年12月24日金曜日

Aaron Thompson→Claimed off waiver (PIT)

 40人ロースターの枠を空ける必要があり、先日のChicoに続いて、Aaron Thompson投手をDFA。AAAに落とすためにウェイバーを通そうとしたところ、こちらはパイレーツに奪われてしまいました。

 元々は、2005年のドラフト1順目でマーリンズに入団。2009年のフラッグディールトレードでNick Johnsonとのトレードで移籍してきました。昨季はまずまずだったので期待して迎えた今季でしたが、AAとAAAで計27試合に先発し、5勝13敗、5.65/1.59と結果を残せませんでした。

 結局、Nick Johnsonのトレードは何も残してくれませんでした。
 

2010 Season Review 4 Rookie of the Year

 Rookie of the Year 2010: Stephen Strasburg

 わずか2か月の短い間でしたが、圧倒的な存在感でした。

 という短い記事で終わってもいいのですが、せっかくなので、他のルーキーたちも紹介しておきたいと思います。

[Pitchers]
Luis Atilano 16G(6-7) 85.2IP 5.14/1.49
Drew Storen 54G(4-4-5) 55.1IP 3.58/1.27
Yunesky Maya 5G(0-3) 26.0IP 5.88/1.58

 Atilanoは4月に不振のJason Marquisに代わって昇格しメジャーデビューを果たすと、Livanにも負けないペースで勝ち星を伸ばしていきました。最終的にTJ手術を受けることになるヒジ痛で成績を落としましたが、無事に復活してくれればと期待感を持っています。

 Storenは5月半ばに早々にメジャーデビュー。当初は中継ぎとして、シーズン終盤はクローザーとして投げました。火ダルマになることもありましたが、デビューイヤーとしてはまずまず。来季はクローザーの地位を確実にできるかどうか試されます。

 Mayaの成績はひどいですね。ただ、8月に契約し、マイナーでちょっと投げて、9月にデビューというスケジュールに無理があったのかなと思っています。ウィンターリーグでは7試合に先発し、計39イニングを投げ、0.69/0.77という支配的な好成績を残していますので、スプリングトレーニングからしっかり作っていけば先発ローテーションに入ってくる可能性は十分あると見ています。

[Hitters]
Ian Desmond 154G 574PA .269/.308/.392
Roger Bernadina 134G 461PA .246/.307/.384
Justin Maxwell 67G 131PA .144/.305/.288
Danny Espinosa 28G 112PA .214/.277/.447
Wilson Ramos 15G 54PA .269/.296/.404

 スプリングトレーニングからシーズン序盤にかけて、ショートのレギュラーを獲得したDesmondはよくやったと思います。エラーが多いとは言われますが、守備範囲は目に見えて広く、守備に関しては及第点。むしろ打撃のほうが課題。出塁率を少しでも上げてくれればと思います。どちらも、来季まだ伸びることが期待できると思います。

 1年前は同じくらいだったBernadinaとMaxwellのチームでの地位(一般的にはむしろMaxwellのほうが多少期待されていたかも)は、この1年で大きく変わりました。Bernadinaは来季のレフトのレギュラーが狙える地位に、他方でMaxwellは40人ロースターから外される可能性さえささやかれています。

 Espinosaはちょうど昨年の今頃のDesmondと同じような位置付け。Desmondの例に倣って、来季はセカンドのレギュラーを確保してくれればと願います。セプテンバーコールアップで昇格したMaya、Espinosa、Ramosの3人はまだ来季ルーキー資格(130PA、50IP未満)を有しています。メジャーの新人王で得票できるような活躍を期待します。

2010年12月22日水曜日

BA: Nationals Top 10 Prospects

 BAのトップ10プロスペクトが明らかになりました(元記事はこちら)。

1. Bryce Harper OF
2. Derek Norris C
3. Danny Espinosa SS/2B
4. A.J. Cole RHP
5. Wilson Ramos C
6. Sammy Solis LHP
7. Cole Kimball RHP
8. Eury Perez OF
9. Chris Marrero 1B
10. Brad Peacock RHP


 トップ3はここでも変わらず。BP、Sickelsさんと比較すると、Kimball、Peacockのアリゾナ組の評価が高いこと、Marreroの評価が維持されていることがポイントでしょうか。逆にMichael Burgessはランク外に落ちました。個人的には、BAのランクのほうが違和感なく受け入れられます。なんだかんだ言っても、Marreroのバットはメジャーでも試してみたいという水準ですから。

 昨年とは大きく様変わり。Strasburg、Storen、Desmondが見事に卒業。Maxwellもテクニカルには卒業(実質的にはランク外へ転落ですが)。残る6人のうち、今季もランクインしたのはNorrisとMarreroの2人のみ。その他の4人はランク外へ転落してしまいました。

Matt ChicoをDFA→マイナー契約

 FA選手との契約で不足した40人ロースター枠を空けるため、Matt Chico投手をDFA。他球団からウェイバーで取られることもなくマイナー契約を結びました。

 このブログを始める直前の2007年シーズンにメジャーデビューすると、そのまま年間通じてローテーションを守りチーム最多の31先発と奮闘したこともあり、思い入れのあるファンもいるようです。しかし、私にとっては、2008年の開幕から打たれ続けた印象しかありません。正直なところ、まだいたの?という感じです。

 2008年、開幕から11試合(8先発)で0勝6敗の成績でマイナーに降格。その後、TJ手術のため2009年はほぼ全休。今季は、AA、AAAでまずまずの成績を残し、1試合だけメジャーでスポット先発も果たしましたが、チーム構想からは外れてしまったようです。そんな状況ですから、Chico自身にとってはウェイバーにかけらたときに他球団がクレームしてくれたほうがチャンスは広がったと思いますが、残念ながらそんな球団はなく、ナショナルズとのマイナー契約となりました。スプリングトレーニングには招待されるようですが、個人的な期待度は低いです。 

2010 Season Review 3 Pitcher of the Year

 続いて投手のMVP。Stephen Strasburgで決まりかと思わせた季節もありましたが、短い夏の夢でした。

Pitcher of the Year 2010: Livan Hernandez 

 人数が多いので、先発投手とブルペン投手にわけてリストにします。

(先発:先発登板順)
GS(G) IP W L S K K/9 BB/9 ERA WHIP
Livan Hernandez 33 211.2 10 12 0 114 4.85 2.72 3.66 1.32
John Lannan 25 143.1 8 8 0 71 4.46 3.08 4.65 1.56
Craig Stammen 19 (35) 128.0 4 4 0 85 5.98 2.88 5.13 1.50
Luis Atilano 16 85.2 6

7

0 40 4.20 3.36 5.15 1.49
Scott Olsen 15 (17) 81.0 4 8 0 53 5.89 3.00 5.56 1.48
Jason Marquis 13 58.2 2 9 0 31 4.76 3.68 6.60

1.70

Stephen Strasburg 12 68.0 5 3 0 92 12.18 2.25 2.91

1.07

J. D. Martin 9 48.0 1

5

0 31 5.81 2.06 4.13 1.40
Jordan Zimmermann 7 31.0 1 2 0 27 7.84 2.90 4.94 1.32
Yunesky Maya 5 26.0 0 3 0 12 4.15 3.81 5.88

1.58

Ross Detwiler 5 (8) 29.6 1 3 0 17 5.16 4.25 4.25

1.62



 この他に前半はMatt Chico、Garret MockそしてStrasburgが登板回避した際に緊急登板して好投したMiguel Batistaが1度ずつ先発しました。

(ブルペン:登板試合数順。Balesterは例外)
G IP W L S K K/9 BB/9 ERA WHIP
Tyler Clippard 78 91.0 11 8 1 112 11.08 4.05 3.07 1.21
Sean Burnett 75 63.0 1 7 3 62 8.86 2.86 2.14 1.14
Miguel Batista 58 82.1 1 2 2 55 5.99 4.25 3.70 1.33
Drew Storen 54 55.1 4

4

5 52 8.46 3.58 3.58 1.27
Doug Slaten 49 40.2 4 1 0 36 7.97 4.20 3.10 1.30
Matt Capps 47 46.0 3 3 26 38 7.43 1.76 2.74

1.30

Joel Peralta 39 49.0 1 0 0 49 9.00 1.65 2.02

0.80

Collin Balester 17 21.0 0 1 0 28 12.00 4.71 2.57

1.24



 後には、故障で夏に離脱したTyler Walker(24G 3.57/1.22)と、不振で5月に解雇されたBrian Bruney(19G 7.64/2.32)が続いています。Bruneyの数字は今更ながらひどいですね。
 
 「勝手MVP」ではLivanが独走。ブルペン投手が計11というところを見ても、ブルペン投手が頑張っていたことが良く伝わってきます。残念なのは、Jordan ZimmermannとDetwilerの名前がないこと。

6W: Livan
3W: Olsen, Lannan
2W: Stammen, Atilano, Clippard, Storen
1W: Chico, Capps, Strasburg, Walker, Burnett, Batista, Slaten, Peralta

 それから当ブログの月間MVP。

4月 Hernandez
5月 Atilano
6月 Strasbrug
7月 Strasburg
8月 Lannan
9月 Burnett

 Pitcher of the Yearの選択はかなり迷いました。Clippard、Burnett、Cappsを中心としたブルペンの好投の印象が強かったので「Bullpen」とすることも考えました。わずか2か月とはいえ、文字通り今年はこの人を中心に回っていたという意味で、Strasburgも考えました。しかし、このブログでつけてきた勝手MVPでの独走ぶり、何より高いレベルでローテーションを守りきってくれたという年間通じての貢献ぶりで、Livanを選びました。

2010年12月21日火曜日

2010 Season Review 2 Hitter of the Year

 野手のMVPは、2年連続で我らがFace of Franchise、Ryan Zimmermanです。

Hitter of the Year 2010 : Ryan Zimmerman

 まず打撃成績。打席数の多い打者から順に並べました(次点はAdam Kennedy)。

PA

R

HR

RBI

AVG

OBP

SLG

K%

BB%

SB

Adam Dunn

648

85

38

103

.260

.356

.536

35.7

11.9

0

Ryan Zimmerman

603

85

25

85

.307

.388

.510

18.7

11.4

4

Nyjer Morgan

577

60

0

24

.253

.319

.314

17.3

6.9

34

Ian Desmond

574

59

10

65

.269

.308

.392

20.8

4.9

17

Roger Bernadina

461

52

11

47

.246

.307

.384

22.5

7.6

16

Josh Willingham

451

54

16

56

.268

.389

.459

23.0

14.9

8

Ivan Rodriguez

421

32

4

49

.266

.294

.347

16.6

3.8

2



 今年もAdam Dunnは安定していました。昨年と同じ38本塁打。100打点を越え、打率もキャリア通算を上回る数字を残しました。なにより、チーム最多の158試合の出場は偉大です。昨年に比べて出塁率を大きく下げたし、相変わらずの三振率の高さながら、Ryan Zimmermanのプロテクションという役割を含め、打線における存在感は大きものでした。FAとなり退団濃厚と言われていますが、初めて行ったナショナルズ・パークでの試合で2本も本塁打を打ってくれたこともあり、個人的には残って欲しい気持ちが強いです。

 一方のZimmamanは、故障で休んだこともあって本塁打、打点といった積上げ系の成績は昨年からは少し落としてしまいました。しかし、打率、出塁率はキャリアハイを更新し、打者としてまた1つ成長した印象を受けました。

 出塁率ということでは、Josh WillinghamがZimmermanを1厘抑えてチームトップ。目の前をうつDunnから学んだということでしょうか。残念ながら故障のため8月15日でシーズン終了となりましたが、すっかり中軸打者として定着しました。

 逆に出塁率の低さが気になるのが、Nyger Morganの3人。2009年が出来すぎだったという懸念が当ってしまいました。Ian DesmondRoger Bernadinaも出塁率は低いのですが、ルーキーということで改善してくれることを期待します。DesmondはDunnに次ぐ出場試合数とよく頑張りましたし、Bernadinaも、最後の1か月に息切れしてしまいましたが、8月末時点では.271/.327/.433の数字でしたから。

 次に同じ選手達について守備成績を並べてみます(捕手のPudge Rodriguezを除く)。

Innings

E

FP

UZR

Adam Dunn(1B)

1246.0

13

.990

-3.1

Ryan Zimmerman(3B)

1189.1

17

.951

13.9

Nyjer Morgan(CF)

1124.1

5

.986

3.0

Ian Desmond (SS)

1208.0

34

.947

-8.8

Roger Bernadina (OF)

988.0

4

.982

-2.7

Josh Willingham(LF)

880.1

1

.994

-4.4


 ゴールド・グラブ賞こそ逃しましたが、UZR13.9は三塁手の中で3位と、素晴らしい守備で貢献してくれました。他の選手は・・・。Desmondは守備範囲だけ見れば素晴らしいのですが、何せエラー数がメジャートップですから・・・。

 さて、当ブログでは今年も「勝手MVP」を選んできました。こちらで見ると・・・・ 。Dunnが肉薄していますが、Zimmermanがトップ。Pudgeが意外にも4つ稼いでいるのと、9月だけで2つも記録したEspinosaが目立ちますね。

9W: Zimmerman
8W: Dunn
4W: Willingham, Pudge
3W: Desmond
2W: Kennedy, Bernadina, Guzman, Espinosa
1W: Nieves, Harris, Maxwell, Morse

 最後に当ブログの月間MVPも確認しておきます。

4月 Zimmerman
5月 Willingham
6月 Dunn
7月 Zimmerman
8月 Zimmerman
9月 Espinosa

 以上を踏まえ、今年の当ブログのHitter of the Yearは(昨年ほど簡単ではありませんでしたが)やはりZimmermanとしました。

2010年12月20日月曜日

2010 Season Review 1: Top 5 games of the Year

 すっかり年の瀬が迫ってきました。遅くなりましたが、シーズンレビュー記事をアップしていきます。

 まずは、今季の69勝の中から、ベストと思う5試合を選んでみました。

1. StrasburgのDebut!!!! (6/8 記事)
 文句なしでしょう。ファン投票を中心としてMLB.com/MLB Networkで発表されたGeatness in Baseball Yearly AwardsのBest Game of Yearに、Halladayのパーフェクトなどを抑えて選ばれたほどですから。あの日、あなたは何をしていましたか?

2. Zimmerman 逆転サヨナラ3ラン vs フィリーズ (7/31 記事)
 7月だけでもこの他にサヨナラ犠飛(7/1)とサヨナラソロ(7/6)を打つなど、今年も勝負強さを発揮してくれたZimmermanでしたが、中でも格別の一撃がこの本塁打。ホームで、フィリーズを相手に、センターに向けて完璧な当り。しびれました。

3. Lincecumを粉砕 (5/26 記事)
 2年連続Cy Young、後にワールドシリーズMVPを獲得することになるTim Lincecumに、今季初黒星を付けた会心の試合。先発したAtilanoは4/23にメジャー初先発初勝利、この翌週にはRoy Oswalt相手にも勝ちました。個人的には買っている投手の1人。ヒジの故障(手術)からの復帰を待っています。

4. Espinosaの衝撃 (9/6 記事
 セプテンバーコールアップでメジャーデビューしたEspinosa。9/1に途中出場して初安打初打点、9/3に初先発して初本塁打。そして迎えたこの試合。当初はどれだけ期待していいのか分かっていなかったファンの心を鷲掴みにしてしまいました。(その後スランプもありましたが)来季の開幕セカンドはEspinosa以外に考えられません。

5. Bernadinaの堅守 (6/4 記事)
 守備が大切、というチームの方針はこのオフのロースターの動かし方を見てもかなりはっきりしていますが、シーズン中のその方針の表れがBernadinaの起用でした。この試合は、前日に「守備崩壊中」という記事を書いた直後だっただけに、その締まった内容がひときわ印象に残っています。Bernadinaの守備での好プレーは、他にも5/45/125/176/37/227/318/178/218/239/199/22など、枚挙に暇がありません。来季はレフトのレギュラーとして活躍しゴールド・グラブを獲得してくれないかと密かに期待しています。

番外. Nationals Park初観戦 (7/9 ゲーム記事観戦記事

Rick Ankielと契約(1年150万ドル+インセンティブ)

 FAの外野手Rick Ankielと1年150万ドル+インセンティブで契約。

Rick Ankiel (2010 for KC & ATL)
74G 240PA 31R 6HR 24RBI .232/.321/.389 3SB

 2000年のポストシーズンでの大乱調とその後のイップスで有名な選手。元々は投手として1997年にカージナルスに入団。99年に20歳でメジャーデビューを果たすと、翌年にはローテーション投手としてシーズンを通じて投げ、新人王投票でも2位に入りましたが、その年のポストシーズンでNLDS第1戦での先発を含む3試合に投げて4イニングで11四球9暴投という結果に終わると、その後イップスからくる制球難に苦しみ、投手として再生することはありませんでした。2005年に外野手に転向し、2007年にメジャー復帰。2008年はほぼレギュラーとして出場し、.264/.337/.506という成績を残しましたが、2009年は振るわずFA。今季はロイヤルズと契約しレギュラーが予定されていましたが、故障もあり出場機会が少ないままに、トレード期限にブレーブスへ移籍。ブレーブスでも打撃成績は振るいませんでしたが、プレーオフのロースターには入り、NLDSで唯一ブレーブスが勝利した第2戦の延長11回に勝ち越しソロを放っていました。
 
 さて、ナショナルズでどう使われるのかはよく分かりません。左投手はからっきし打てませんので、やはり左打者のセンターMorgan、レフトBernadinaとプラトーンというわけには行きません。ダメなら取って代わるという意味で、この2人にプレッシャーをかけることが役回りでしょうか。個人的には、センターのレギュラーを奪い取るようなスプリングトレーニングを期待しています。

2010年12月17日金曜日

Willinghamのトレード

 アスレティックスとの間で、Josh Willingham外野手と、ブルペンのHenry Rodriguez投手+ Corey Brown 外野手という1対2のトレードに合意しました。結論を先に書いてしまうと、個人的にはこのトレードには好印象を持ちました。

〔Willingham〕
 この2年間、(故障離脱していないときは)ナショナルズの5番レフトをしっかり務めてくれました。意外に勝負強い打撃で主軸を任せられる打者でした。守備範囲は決して広くはなかったものの、レフト前に落ちそうな打球を好捕したプレーもいくつか印象に残っています。ただ、トレードで獲得する前から言われていた「故障がち」という欠点がどうしても克服できず、2年とも前半はMVP投票で得票できるような好成績を残しながらオールスター後に失速していました。

 年俸調停3年目(最終年)で来季終了後にFA。今季年俸が460万ドルでしたから、年俸調停プロセスを経た来季年俸は600万ドル以上と予想される一方で、球団としては長期契約を結ぶ気がないようでしたので、トレードは時間の問題と見られていました。 よく貢献してくれたという印象。新天地での活躍を願っています。何より、ケガなく過ごせるといいですね。

 これで来季のナショナルズのレフトは、私の一押しRoger Bernadinaが主に守ることになります。Michael Morseの出番もちょっと増えるはずです。いい感じです。


[獲得した2人]
 ナショナルズが獲得したのはHenry RodriguezCorey Brownの2人。トップレベルではないにせよプロスペクトと呼べるだけの期待感はあります。

Henry Rodriguez (2010 OAK)
29G 27.2IP 13BB 33K 4.55/1.37 (MAJOR)
20G 21.1IP 9BB 31K 1.69/0.89 (AAA)

 ベネズエラ出身の23歳のブルペン右腕。19歳でA'sと契約してから順調にステップアップし、4年目の2009年シーズン終了間際にメジャーデビュー(3試合)。今季はAAAで支配的な投球を見せ、オールスター後はメジャーに定着しました。武器は、何と言っても103マイルを記録したこともあるファストボール。それにスライダーを織り交ぜ三振を奪っていきます。マイナー通算の奪三振率は11.6 K/9と素晴らしく、メジャーでも10.5 K/9と数字を落としていません。課題は同じくマイナー通算で6.6 BB/9という四球率に示される制球。典型的な荒削り投手ということですが、この冬のベネズエラ・ウィンターリーグでは、17試合20.1イニングを投げ、27奪三振、9四球とまずまずの数字を残しています。オプション切れということもあり、現時点では開幕ブルペン入りが濃厚。8回、あわよくば9回を任せられる投手に育ってくれることを期待しています。

Corey Brown (2010 OAK)
90G 386PA 10HR 19SB 52BB 93K .320/.415/.502 (AA)
41G 148PA 5HR 3SB 11BB 36K .193/.253/.378 (AAA)

 2007年のサンドイッチピック(全体57位)指名で入団の25歳の外野手。これまでは主にセンターを守ってきました。左投左打。パワーもあり、足もあり、外野守備も評価のあるアスリート型。BAのプロスペクトランキングでトップ10に入ったことはありませんが、昨年のアリゾナ秋季リーグに派遣されていましたので、それなりに期待されていたと思われます。そのアリゾナでは、ナショナルズから派遣されていたStrasburg、Storen、Espinosa等と同じチームで主軸を打ち、.333/.397/.619という素晴らしい結果を残しました。今季はAAの投手を粉砕し、オールスターにも出ましたが、初昇格したAAAで壁にぶつかった感じです。来季の開幕はAAAでとなりそうです。センターのレギュラーに育ってくれるのがベストシナリオですが、AAAでしっかり結果を残し、遅くとも来年9月までにメジャーデビューを果たすことが期待されます。まずはスプリングトレーニングを見てみたいところです。


[2008年11月トレードの評価]
 これで2008年11月のトレードでマーリンズからナショナルズに来たWillinghamとScott Olsenの2人ともが退団しました。Olsenは何も見返りなく退団しましたので、現時点までにナショナルズが得たものは、この2人の2年間のプレーでの貢献と、今回のRodriguezとBrown、ということになります。下記の通り、Willinghamは期待通り、Olsenは期待外れだったという評価となります。

Willingham (for Nationals 2009-2010)
249G 952PA 124R 40HR 117RBI .263/.377/.479 12SB

Olsen (for Nationals 2009-2010)
28G (26GS) 143.2IP 6W 12L 52BB 95K 5.76/1.59

 他方、あのトレードで放出した3人の選手の2年間の成績は下記の通り。Emilio Bonifacioはトレード後最初の対戦となった2009年の開幕戦でナショナルズ相手に大暴れしましたが、2年間での本塁打はあの試合でのランニングホームランだけと、あの試合がピークでした(笑)。結局レギュラーとして定着することはできず、今季はマイナー落ちも経験。まだ年俸調停前なのでそのままマーリンズに在籍していますが、来季もせいぜいユーティリティとして使われる程度と予想されています。Jake Smolinski内野手は、2009年に故障離脱したこともあり、あまり成長していません(まだ21歳と若いので可能性残されていますが)。そして、当時はSmolinskiよりももったいないと思われたP. J. Dean投手は、故障のため移籍後は一試合に登板することもなく引退してしまいました。

Emilio Bonifacio (for FLA 2009-2010)
200G 710PA 102R 1HR 37RBI .254/.308/.314 33SB

Jake Smolinski (for FLA)
77G 322PA 50R 7HR 31RBI .283/.379/.448 2SB (2009 for A)
109G 443PA 45R 5HR 51RBI .264/.318/.383 8SB (2010 for A+)

P. J. Dean 記録なし

 こうして振り返ってみると、あのトレードはナショナルズ側に大きくプラスだったと結論付けてよいのではないかと思います。

王建民と再契約(1年100万ドル+インセンティブ)

 Chien-Ming Wang(王建民)と1年100万ドルのメジャー契約(最大500万ドルまで達するインセンティブ付)。

 昨オフ、ナショナルズと1年200万ドルで契約したものの、シーズン中は全くマウンドに立てず、秋のFlorida Instructional Leagueという若手選手の育成リーグでわずか2イニング投げただけ。今月初めにnon-tenderされていました

 メジャー契約になったことが40人枠との関係ではややひっかかりますが、年俸を抑えることができましたので、いい契約なのではないかと思います。2度もチャンスを与えられたことに発奮してくれればと思いますが、ケガだけに祈るしかありません。まずはスプリングトレーニングにどんな状態で現れるか注目です。

2010年12月16日木曜日

1960年のワールドシリーズ第7戦

 背景については李啓充先生のこちらのコラムを見ていただくとして、1960年のワールドシリーズ第7戦の実況中継の再放送を、当地15日夜8時からMLB Channelで見ました。ボックススコアはこちら

 壮絶なシーソーゲームとなった試合内容、最後のBill Mazeroskiのサヨナラ本塁打、なだれ込む観客といった当時の興奮もさることながら、Roger Maris(この年のア・リーグMVP、翌61年にベーブルースのシーズン本塁打記録を破ることになる)、Mickey Mantle(この年の本塁打王)、Yogi Berraというヤンキースのクリーンアップ、そして何といってもあのRoberto Clementeのありし日の姿を、これだけじっくりと観戦できたことに感動しました。Clementeが踏み込むときにあんなに開く打撃フォームだったなんて初めて知りました。

 もう1つ興味深かったのは、50年経っても野球ってほとんど変わらないんだあということ。出場チームがヤンキースとパイレーツだったためユニフォームが現在とほとんど変わらないことも影響していたかもしれませんが、投球フォーム、打撃フォーム、ほとんど変わっていません。Pujorsのようなどっしり構えて打つ打者というのは昔は少なかったのかと思っていましたが、Berraなんてまさにそんな感じでした。

 唯一大きく違うなと思ったのは、継投。ヤンキースが0-4とリードされた3回から投入したBobby Shantz。確かにこの日は試合の流れを引き戻すだけの快投でした。しかしこの年のレギュラーシーズンでは4イニングが最長(しかも1試合だけ)だったブルペン投手に3回も打席に立たせて6イニング目を任せたのには驚かされました。パイレーツにしても、ブルペンで最も頼りになるRoy Faceを6回無死から投入。ワールドシリーズ第7戦という場面を考えれば理解できなくもありませんが、それでも現在ではありえない起用法でしょう。

 テレビ実況は(技術的に)違いました。6回表のYogi Berraの逆転3ランがフェアかファールか、9回表の1死1,3塁からのBerraの1ゴロでMantleは本当にセーフだったのか(アウトならその瞬間にゲームセットでMazeroskiのサヨナラ本塁打はなかった)。リプレイ・スローモーションを期待した自分がいましたが(笑)、当然ながら当時はそんなものはありませんのでフィールドでの次のプレーに進んでしまいました。

 MLB Channelの番組構成も良かったと思います。3回、6回、8回終了のところで現在のスタジオに戻りましたが興冷めすることもなく、Mazeroskiは病気入院中のため欠席ながら、当時の選手、Clemente夫人を中心とするゲストとのトークも面白く、大いに楽しませてもらいました。(何よりCMが限りなく少なかったことに驚きました)

2010年12月14日火曜日

Favre兄貴の会見を見ていたら・・・!!!!!!!

 マンデーナイトフットボール(これは終わりがけしか見てない)の後、連続試合先発記録が途絶えたBrett Favre兄貴の会見をESPNのSports Centerで会見の様子を見ていました。連続297試合、年間16試合しかないNFLで、なんと1992年から続いてきた記録がとうとう途切れてしまいました。NFLの選手としてはかなり異例の41歳。何度も引退宣言⇒復帰を繰り返してきただけに、今回はいよいよ引退するのではないかとささやかれています(今日の会見でも、シーズン中にもかかわらずあやふやな答えでした)。彼がスター選手となり1997年にスーパーボウルを制覇する頃が私がNFLを見始めた時期と一致していたこともあり、私の中ではどこの球団に行っても常に応援してしまう選手でした。しんみりと、テレビの前に立って、会見を見ていました。

 本題はここからです。

 会見を見始めて10分ほどした時、Favre兄貴の会見の画面下に、「YankeesがCliff Lee争奪戦から撤退」というテロップが流れました。ちょっと驚くとともに、ああレンジャーズになったのか、Nolan Ryan社長の丸顔の笑顔が目に浮かぶなあと思っていました。

 ところがその5分後、今度は左上にComming Up― Cliff Lee Signs with Philliesの文字が!!!! なーにー!これには仰天しました。マジですか?! マジみたいです。しかも、ヤンキースの提示が7年150百万ドルだったのに対して、フィリーズとは5年100百万ドルで合意したというのですから、驚きも倍増です。ヤンキースが条件で勝りながら選ばれなかったことには「ものすごい快感」を覚えていますが、しかしよりによってフィリーズとは、ナショナルズファンとしては正直かなり痛いです。

[2011 Phillies Rotation]
Roy Halladay
Cliff Lee
Roy Oswalt
Cole Hamels
Joe Blanton
 
 チートだと思うのは私だけでしょうか。

2010年12月10日金曜日

ルール5ドラフト

 ウィンターミーティングの最終日にルール5ドラフトが開催されました。6月のドラフト同様直前のシーズン下位の球団から順に指名しますので、ナショナルズは6位指名権を持っていました。で、指名したのが次の2投手。シーズン通じて25人ロースターに残さないのであれば、元の球団に返還しなければなりませんので、スプリングトレーニングですぐに結果を残す必要があります。

Elvin Ramirez RHRP (from NYM)
 ドミニカ共和国出身の23歳。18歳で契約してから少しずつステップアップ。今季はA+でシーズンの大部分を過ごし、AAでも3試合だけ登板しています。計52試合に登板し、4.16/1.38、80イニングで72奪三振49四球とあまりぱっとしない成績。球速は90マイル台後半とかなり速く、高速のスライダーもあるものの課題はコントロール。と、ここまでは典型的な荒削り投手という評価だったのですが、この冬のドミニカ・ウィンターリーグで好投し、評価を高めています。ここまで16試合21イニングに登板し、2.14/0.95、26奪三振、とくに4四球というコントロールの向上は期待を抱かせるものです。昨季までは先発でしたが、今季はブルペンに回され、ナショナルズでもブルペン投手となる見通しです。

Brian Broderick RHSP (from STL)
 24歳の先発右腕。2007年ドラフト21順目でカージナルスに入団。数字だけみるとそんなに良くないのですが、比較的順調にステップアップし、今季は主にAAで投げていました。こちらは、制球重視のシンカーボーラーで、球速はせいぜい90マイル程度とのことです。アリゾナ秋季リーグに派遣され、そこでも6試合に先発し、4.39/1.39という成績を残しています。スプリングトレーニングでは先発最後の枠を争う立場として参加するようですが、さすがに生き残るのは厳しいのではないでしょうか。

 また、ナショナルズからは、Michael Martinez内野手がフィリーズに指名されました。今季はAAとAAAでプレーしていましたが、メジャーに上がれる雰囲気はありませんでしたので、あまり惜しくはないです。むしろ新天地でがんばって下さい、という感じです。

 ちなみに、当ブログがフォローし始めてからの過去2年は、いずれも全体1位指名権を持っていたにもかかわらず、うまくいったとは言い難い結果です。(2008年2009年

2010年12月5日日曜日

Jason Werth と合意!!!


 Jason Werth 外野手と7年126百万ドルで合意!! ぐだぐだのレッドスキンズ戦を見るのを途中で止めて今日は退屈だなあと思っていたところに衝撃のニュースが入ってきました。

 もともとは捕手として1997年のドラフト1位(全体22位)で高卒でオリオールズに入団しましたが、いまひとつ成長しないままにブルージェイズ(2000年12月)にトレードされ、外野手に転向してメジャーデビューしました。さらに、ドジャーズ(2004年3月)へとトレードされ、ようやく出場機会が増えてきましたが、やはり開花はせず、2006年シーズンは左手首の故障で全休。そのオフに解雇され、フィリーズと契約。フィリーズでも2007年は控え外野手扱い。ワールドシリーズ制覇を遂げた2008年でも、ライトのポジションではGeoff Jenkinsとプラトーンを組まされていました。ようやくレギュラーとなったのは30歳になった2009年ということで、かなり遅咲きの選手と言えます。

 長打もあれば打率・出塁率もある。足もあり、守備もかなり好評価となっています。フィリーズからFAとなり、このオフのFA選手ランキングでは、Cliff Leeの後、Carl Crawfordとともに2,3位に評価され、レッドソックス、タイガースといった球団も狙っているとの情報が飛び交っていましたが、全く他人事としか見ていませんでした。それがまさかナショナルズに来てくれるとは。

 ナショナルズでは4番か5番でライトを守るのではないかと見られています。現時点での外野布陣は左からWillingham、Morgan、Werthとなっています。Morse、Bernadinaの使い道がありませんので、まだトレードなどあるかもしれません。

 契約期間が長すぎて(契約終了時に38歳)不良資産になるに決まっているとか、同じ資金でZimmermanと長期契約すべきだったとか、ネガティブな分析もできますが、ともかく、球団として優勝争いをできるチームを目指しているという姿勢は確認でき、Dunnを失ったショックを一気に吹き飛ばしてくれました。あとは投手陣が整備されさえすれば・・・・。

2010年12月2日木曜日

Dunnはホワイトソックスと契約

 今日は、年俸調停対象選手に対する契約を提示する期限となっており、チームの判断に注目していましたが、そこに入ってきたのがこのニュース。

 Adam Dunnがシカゴ・ホワイトソックスと4年5600万ドルでの契約に合意しました。ナショナルズとしては3年しか出せないと主張して夏から議論が平行線となっていたところ、ホワイトソックスが4年を提示して、。金額もDunnサイドが希望していたとされる6000万ドルには届かなかったものの、単年ではわずか100万ドル少ないだけということで、十分な金額でしょう。

 ナショナルズファンとしては、この2年間いい活躍を見せてくれていたので残念ではありますが、タイプAのFAでしたので、ドラフト指名権が2つ、しかもホワイトソックスからもらえる指名権が1順目全体23位とかなりの高順位なので、いいチームと契約してくれたと感謝したいくらいです。

 ホワイトソックスでは、12年の永きにわたり一塁を守ってきたPaul KonerkoがやはりFAとなっていて、とりあえず空いているので一塁を守るかもしれませんが、ア・リーグですから自然とDHでの出場が増えていくのではないかと思われます。新天地での活躍を願っています。

 さーて、ナショナルズの一塁手はどうなるのかなあ。