2008年3月22日土曜日

【BOS】 080321 阪神タイガース

Red Sox 6-5 阪神
W: Buchholz L: 安藤優也 S: Papelbon
HR: Ortiz, Drew

 行ってきました、日本開幕シリーズの初戦、阪神タイガースとのオープン戦。大いに楽しませてもらいました。特に9回表裏の攻防は、オープン戦とは思えない熱気がありました。

 試合の詳報、各選手のコメントなどはこちら(日本語)に譲るとして、印象に残ったことだけ。(テレビでの映像は見ていません。)

 まず初回、阪神の先発安藤優也が二者連続三振という上々jの立ち上がりを見せ盛り上がったところを、デビッド・オルティーズ(David Ortiz)がレフトスタンド最前列にホームランを放ちました。球場全体が、「さすがビッグ・パピ」とうなった一発でした。さらにその後ランナー2人をためてJ.D.ドリュー(J. D. Drew)がやはりレフトスタンドに3ラン。安藤は2回にも2死後にケビン・ユーキリス(Kevin Youkilis)にタイムリーをうたれました。惜しいところで打たれたな、という感じでした。

 対するボストンの先発はクレイ・バックホルツ(Clay Buchholz)。初回こそ抑えたものの、2回につかまります。こちらも2死後、ランナー1、2塁から、葛城、赤星、平野という9、1、2番に3連続タイムリーを打たれ、4点を失いました。変化球がワンバウンドすることも多かったし、打たれたヒットはどれもしっかりはじき返されていたので、球に切れがなかったのかなあという印象を受けました。3回は三者凡退に抑えたものの、4回にヒットと四球で2死満塁のピンチを迎え降板してしまいました。もうちょっと見ていたかったので、残念。
 
 3回表、2死1塁の場面でジャコビー・エルスベリー(Jacoby Ellsbury)が放ったラインドライブは右中間に向かって飛んで行きましたが、それをフェンスに激突する勢いでキャッチしたのが、昨年まではツインズにいたルー・フォード(Lew Ford)。阪神の一員としてオープン戦でメジャー球団を迎えることになったフォードには期するところがあったのではないかと察します。打撃でも2打数1安打2四球と気を吐きました。抜けていれば少なくとも三塁打、あるいはエルスベリーの足ならランニング・ホームランも、という当たりでしたので、3イニング連続失点を免れた安藤は助かりましたし、試合自体も、雑な乱打戦になりそうだった気配を締めてくれたという意味で助けられました。実際、この後は、6回表裏に1点ずつは取り合いますが、投手戦となりました。そういう意味で、この試合の1つのターニング・ポイント、ハイライトとなったシーンでした。映像は、こちら
 
 藤川球児、ジョナサン・パペルボン(Jonathan Papelbon)の両チームのクローザーが素晴らしいことは周知の通り。しかし、その前に投げた久保田智之、マニー・デルカーメン(Manny Delcarmen)の両セットアッパーも素晴らしかった。久保田は全く気合い負けせず力で向かっていて、すごく好感を持ちました。対するデルカーメンは、150キロを超えるストレートを投げ込み、こんないい投手だったかなと思うほどでした(今確認したら、オープン戦6試合の7回2/3で失点1なんですね)。仮に岡島秀樹が昨年ほどの安定感を持てなかったとしても、ボストンは大丈夫そうです。

 そして9回は、藤川、パペルボンの両クローザーが登板。2人にそれぞれの本領を見せてもらいました。個人的には、今日の試合で一番見たかったのはパペルボンだったので、大満足。球場内のフラッシュもこの2人のときが一番多かったように思います。藤川は、変化球はきっと1球だけで、それ以外は全部ストレートだったのではないでしょうか(未確認)。それで2三振は立派です。パペルボンは、全く危なげなしで、ゲームセット。オープン戦とは思えない、いい試合を見せてもらいました。

0 件のコメント: