2008年3月31日月曜日

Dukes→DL、Chris Schroder→Nats、Cordero?

 開幕戦の喜びに浸っている中で、心配なケガの話が。開幕戦を途中退場したイライジャ・デュークス(Elijah Dukes)ですが、やはり足の状況が悪いようで15日間のDLに入ってしまいました。メジャーでプレーし続けることが一番の更生方法だと思うので、早くしっかり治して戻ってきてほしいところです。ウィリー・モー・ペーニャの復帰が当初予定より早そうだという情報もありますが、とりあえずマコヴィアックかハリスが代役。

 外野が厳しいおりですが、代わりに引き上げたのはブルペンのクリス・シュローダー(Chris Schroder)。確かに、今日のような形でリリーフにフル回転してもらうのがナッツの勝ちパターンになる可能性は高いです。しかもクローザーのチャド・コルデロ(Chad Cordero)が9回に登板しなかったのは、やはり右肩の痛みのためだったそうです。コルデロはDL入りはせずに数日様子をみるようですが、ブルペンは1枚でも多いほうが助かります。シュローダーというのは妥当な選択。コルデロの代わりのクローザーは、(今日は失敗しましたが)ラウチのようです。

080330 Braves / Opening Night (W3x-2)

"ジマーマンのサヨナラHRで劇的な開幕戦勝利!"


Nationals 3-2 Braves
Pitching: Perez, Rivera(H1), King(H1), Ayala(H1), Rauch(BS1, W1-0)
HR: Zimmerman (1)

(Starting Lineup)
  Cristian Guzman, SS
  Lastings Milledge, CF
  Ryan Zimmerman, 3B
  Nick Johnson, 1B
  Austin Kearns, RF
  Paul Lo Duca, C
  Elijah Dukes, LF
  Ronnie Belliard, 2B
  Odalis Perez, P

 いよいよ開幕しました。他球団に先駆けて(東京での開幕シリーズは別として)、ただ1試合、ESPNで全国中継されての開幕戦です。結局、Gamedayを追いかける余裕もなかったので、結果を見ずに、帰宅してからMLB.TVで最初から全部観ました。こんな結末が待っているなんて思いもよりませんでしたが、映像で観てよかったと思います。


 以下は、試合を見ながら同時並行で書いたものです。

 開幕セレモニーの後、ナショナルズのジャージの上着を着たジョージ・W・ブッシュ大統領が始球式に登場。キャッチャーを務めたマニー・アクタ監督に対して高過ぎるとはいえしっかりしたボールを投げました。さすがに、元レンジャーズのオーナーです。

 さて、ナショナルズの先発は左腕のオダリス・ペレス(Odalis Perez)。対するブレーブスの先頭打者は、ケリー・ジョンソン(Kelly Johnson)。初球はストレートをファール。結果は空振り三振。四球でランナーは出したものの、4番のマーク・テシェーラ(Mark Teixeira)を三振にとり、スコアボードの最初のフレームには0が示されました。

 1回裏。クリスチャン・グズマンがティム・ハドソン(Tim Hudson)の初球をライト前へヒット。ナショナルズ・パークの初ヒット。けん制悪送球で無死3塁となり、これは1点は取らなければならないシチュエーション。ところが、2番ミレッジ、3番ジマーマンが連続三振。いやな雰囲気だな、と思ったところで、4番のニック・ジョンソン(Nick Johnson)。ライト線へ見事なタイムリーヒット。しかも、好走塁で二塁打に。さらに、続く5番オースティン・カーンズ(Austin Kearns)のライト前ヒットで、ジョンソンが必死に走ってホームイン。二塁とホームでは激しいスライディングを見せました。足のけがからの復帰という話は、これでもう完全に終わりでしょう。いやな雰囲気になるところをジョンソンが救ってくれました。ナッツ2点先制。
 2回表。1死からブライアン・マッカン(Brian McCann)の放った打球はあわやナショナルズ・パーク第1号かと思われた当たりでしたが、フェンス直撃。跳ね返りをうまく処理したカーンズ、ベリヤード、グズマンの見事なリレーで余裕を持って二塁タッチアウト。助かりました。

 3回表。ブッシュ大統領がESPNの放送ブースに登場。かなりカジュアルな格好です。放送ブースからキャピトル・ヒルのドームがきれいに見えると言っています。テキサスのオーナーだったころの話、2001年のヤンキースタジアムでの始球式(9.11の直後のWS)、初めての野球観戦といった思い出話に花を咲かせ、野球の若者の育成における意義なんてことまで話しています。2死からケリー・ジョンソンにヒットを打たれましたが、けん制で刺しました。いい流れです。

 4回表。1死からチッパー・ジョーンズ(Chipper Jones)が左中間の深い所にホームラン。ナショナルズ・パーク第1号はナッツの選手に打ってほしかったのに残念でした。まあ、チッパーなら納得するしかないか。4回表が終わったところで、ようやく饒舌な大統領が放送ブースから去りました。このあたり、やはりアメリカにおけるベースボールの地位の高さを感じますね(ブッシュ氏個人の趣味かもしれませんが)。

 しかしナッツは打てないなあ。4回裏。先頭打者のショートゴロをグズマンがトンネル…。2死2塁で1番のケリー・ジョンソンを迎えたところでセントクレア投手コーチがマウンドへ。勝負しろと確認に行ったようです。結果は、1ゴロ。ナショナルズは2回、3回、4回、5回と3者凡退が続きます。5回裏、ペレスの打順で出てきた代打ロブ・マコヴィアクも1ゴロに倒れました。ペレスは、5回を投げて、4安打1四球2奪三振の1失点で降板しました。開幕投手の候補に上った時は盛り上がらないとか言ってしまいましたが、十分に開幕にふさわしい素晴らしい投球でした。

 6回表、投手はサウル・リベラ(Saul Rivera)、レフトはウィリー・ハリスに交代。デュークスが5回裏の3ゴロで1塁に走る様子が気になっていたのですが、やはり足のケガの影響で交代したようです。心配です。リベラは6、7回をきれいに6人で抑えてくれました。しかしナッツも6回、7回と3者凡退。結局、ハドソンには2回から7回までをパーフェクトに抑えられてしまいました。ハドソンはナショナルズに強いという過去のデータ通りです。打てる気がしませんでした。

 8回表。ナッツの3番手は左のレイ・キング(Ray King)。右打者に四球を1つ出したものの左打者は抑えて、2死1塁でルイス・アヤラ(Luis Ayala)にスイッチ。ショートゴロでチェンジ。8回裏。ようやくハドソンではなくなりましたが、湿った打線はまたしても3者凡退。代打で出てきたフェリペ・ロペスもあっさり見逃し三振。

 9回表。当然チャド・コルデロかと思われたところで、意外にもジョン・ラウチ(John Rauch)が登場。先頭のチッパー・ジョンズの鋭い当たりがラウチのグラブにすっぽり入るライナーで1死。ついてる。次のテシェーラは、あわやホームランというライトフェンス直撃の二塁打。ぞっとしました。ジェフ・フランコーアはセカンドゴロで2死。その間にランナーは三塁へ。あと1人。ところが、次のマッカンの初球。低めのストレートをなんとロデューカがパスボール・・・・・。2-2の同点。がっくりです。

 9回裏。先頭のグズマンは三振。ミレッジはヘッドスライディングを見せるも3ゴロに倒れました。ここまで、1回裏2死から実に24者連続凡退。そして、舞台は突如クライマックスへ向かいます。打者はライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)。アナウンサーが言っていました。ファンが、このフランチャイズ・プレーヤーに期待しているのは・・・・。カウント1-1から内角のストレートを振り抜いた打球は左中間スタンドへ入るサヨナラ・ホームラン!(映像はこちら

 いやはや、こんな劇的な幕切れが待っているとは思いもよりませんでした。ジマーマンの持つスター性とでも呼ぶべき何か不思議な力を見たようで、そら恐ろしいくらいです。ジマーマンのコメントから。

 You can’t really write up a script better than that. It turned out perfect.
 
 まさに、ナショナルズの新時代の幕開けにふさわしい、完璧な展開でした。ナッツを応援しようと思ってブログを始め、真剣に見た最初の試合が、こんな劇的な試合になって、とても興奮しています。忘れられない試合になりそうです。

 What a happy, beautiful ending of the game, and start of the season for our beloved Nationals !!!

 MVP: Ryan Zimmerman

2008年3月30日日曜日

月間MVP (March 2008)

 独断と偏見でチームの月間MVPを選んでみます。さっそく3月分(30日の開幕戦は除く)。

Hitter of the Month: Lastings Milledge 
(CF) 76AB AVE.316 14R 1HR 10RBI 6SB OBS.381 SLG.461

 打率(Pete Orr .395)、本塁打(Zimmerman 4)、打点(Zimmerman, C. Guzman 12)ともチーム1位というわけではありませんでしたが、スプリングトレーニング期間を通じて好調を維持し、ヒット数、二塁打数、得点ではチーム1位。打順は当面2番ですが、主軸を打てる可能性も感じました。また、6盗塁(2盗塁死)と、足のあるところも見せました。守備範囲の広さも首脳陣の信頼を勝ち得ているようで、センターのポジションは当分心配しなくて良さそうです。公式戦に入ってもこの好調を維持できることを期待します。

Picher of the Month: Joel Hanrahan
(RP) 9G 13IP 0W 0L 0S 15K ERA0.00 WHIP0.31

 この春一番の嬉しい驚きだったのが、ハンラハンの好投。先発失格の烙印を押されブルペンに回されての苦しい立場でのスタートでしたが、成績を見ても分かる恐るべき投球を見せ、25人ロースターに入ってきました。MLB.TVで見た試合では、伸びのある(フォーシーム)ストレートで、実に気持ちよく三振を取っていました。短いイニングに全力投球することで、こういう結果が生まれているようです。勝ち試合の7回あたりを任せてもいいと思いますが、シーズンでどう使われるか注目です。

Rookie of the Month: John Lannan
(SP) 5G 20.2IP 2W 0L 0S 16K ERA2.18 WHIP1.16

 最後まで先発枠争いをしたラナン。いい投球を続けました。争いに勝ったマット・チコ(12K, ERA4.56, WHIP1.52)と比べると、なおさら良さが際立ちます。まずは、AAAコロンバスの開幕戦(4月3日)に投げるようです。早く上がってこないかなあ。ショーン・ヒルの回復具合に拠りますが、最短だと13日にもメジャー昇格の可能性があります(それはそれで困ったことですが)。
 
Personal Tribute: John Patterson
 3月20日にリリースされ、その後レンジャーズとマイナー契約。復活を祈っております。

080329 (ST) Orioles


 開幕前夜。最後のオープン戦が、新球場での初試合として行われました(大学生の試合で一度使われましたが)。対戦相手は、マーケットをシェアしているライバルのボルチモア。MLB.TVで見ましたが、新球場の印象は思ったほど狭くないということですね。前のRFKに比べると狭いと言われていますが、特に両翼はかなり広い印象を受けました。パークファクターがどう評価されることになるか、注目です。中継では時々外の様子を写していましたが、レフトのはるか後方に見えるキャピトル・ヒルのドームが何度も出てきました。

 さて、試合のほうは、明日に開幕を控えたナショナルズとしては会心の勝利でした。バーグマン(5回)、ギャレット・モック(2回)、マイク・オコンナー(2回)で、2安打6奪三振の完封。バーグマンは序盤制球に苦しみ4四球でしたが、球速は出ており、打たれる気配はほとんどありませんでした。モック、オコンナーは、変化球の切れが鋭く、ほとんど完璧な内容でした。ますます若手投手陣に自信を持ってしまいます。

 打線のほうは、ニック・ジョンソンが2安打、カーンズが大きな当たりのレフト・オーバーのタイムリー二塁打と、このあたりは当たりが出てきたようです。心配なのは、デュークス。試合には復帰して、けがの状況も良好ということですが、4打数ノーヒット2三振、10残塁といいところがありませんでした。気持ちを切り替えて、開幕戦に挑んでください。
 
 これで、オープン戦の日程を終了。結果は、12勝18敗2分と負け越しましたが、まあそれは置いておき、明日(というか、もうあと2時間ほどですが)、いよいよ開幕です。とはいえ、ライブでは見られないので、日中はGamedayで応援です。

開幕先発メンバー

 開幕前日になって、ようやく先発メンバーがアクタ監督から発表されていました。

  Cristian Guzman, SS
  Lastings Milledge, CF
  Ryan Zimmerman, 3B
  Nick Johnson, 1B
  Austin Kearns, RF
  Paul Lo Duca, C
  Elijah Dukes, LF
  Ronnie Belliard, 2B
  Odalis Perez, P

 最後まで先発メンバーが明らかになっていなかった一塁手と二塁手は、それぞれジョンソンとベリヤードとなりました。ドミトリー・ヤング(Dmitri Young)フェリペ・ロペス(Felipe Lopez)はベンチスタート。一時はトレード志願かと言われたロペスも、ひとまずプロらしく、チームの勝利に貢献したいと発言しています。潜在能力はベリヤードやグズマンよりは上だと思いますので、調子を上げてレギュラーを奪い取るくらいやってほしいと思います。

 フロリダからの便りも来ています。ティム・レディングがマイナー相手の試合で6回無失点。前回の登板中に痛めて降板した背中の痛みは完全になかったようです。一安心。開幕3戦目での登板が予定されています。それから、ショーン・ヒルもマイナーの試合で3回50球を投げました。依然痛みはあるようですが、このまま調整を続け、次回は6回を目標に投げるとのことです。大丈夫かな・・・。

2008年3月29日土曜日

08 MVP POINT LEADERS

2008 Regular Seasonの勝ちゲームについて勝手にMVPを選んでしまおうという企画です。
悩んでも1試合に1人。
選ばれた選手にはW(WashingtonのW)をつけていきます。

Zimmerman: WWWWWW
Milledge: WWWW
Redding: WW
Ayala: W
Johnson: W
Lannan: WWWWWW
Lopez: WW
Nieves: W
Perez: WWWW
Guzman: WWW
Rivera: W
Flores: WWWW
Bergmann: W
Dukes: WWWWW
Harris: WWWW
Young: W
Casto: WW
Belliard: WW
Balester: W
Shell: W
Bonifacio: W
Hanrahan: WW
Boone: W
Langerhans: W
A.Gonzalez: W

2008年3月28日金曜日

SI:Baseball Preview(ジマーマンが表紙に!)

 毎年恒例のSports Illustratedのシーズン・レビュー号が出ました。05年ドラフトの選手たちの特集が組まれており、ライアン・ブラウン(Ryan Braun)ジャスティン・アプトン(Justin Upton)トロイ・トロウィツスキー(Troy Tulowitzki)ジャコビー・エルスベリー(Jacoby Ellsbury)クレイ・バックホルツ(Clay Buchholz)とともに、我らがジマーマン(右端)が表紙を飾っています。記事での扱いはトロウィツスキーの脇役ですが、表紙は素直にうれしい。



 チーム・レビューは、ミレッジとデュークスの話題が中心。成績予想は73勝89敗でNL東地区4位、しかも最下位のマーリンズとのゲーム差わずか1・・・。客観的な評価としてはそんなものなのかなあ。でもこれって、07年の成績と全く同じです。ジョンソンの復帰やトレードの成果を考えると、戦力的にグレードアップしたことは間違いないと思うのですが・・・。昨シーズンは戦力以上の成績を残したということでしょうか。やっぱり納得いかなーい。

080327 (ST) Orioles

 フロリダで行われたグレープフルーツ・リーグでの最後の試合。試合後、ナショナルズの大部分の選手はワシントンに移動しました。

 AAA開幕が決定したジョン・ラナン(John Lannan)が、また好投。降格を決断した首脳陣はうなっていることでしょう。6回を投げて、3安打1四球5奪三振で1失点。スプリングトレーニングの防御率を2.18に下げました。惜しい。惜し過ぎる。もちろんヒルの復帰は期待していますが、ラナンにもなんとかチャンスを与えたいものです。ハンラハン(13回を投げて、被安打わずか2本、15奪三振、もちろん無失点でスプリングトレーニングを終えました)、キング(昨日の乱調はなんだったんでしょうか)、ラウチが計3回をパーフェクトと、ブルペンは文句の付けようのない仕上がりです。
  
 打線は、依然湿りがち。チーム6安打のうちの1本は、やはり好調ながらAAAスタートのピ-ト・オーア(Pete Orr)が代打で打ちました。これで、なんと打率が4割を超えてしまいました。こちらも惜しいです。試合には、ロペスのソロホームランとフローレスのタイムリーで2点をとって、勝ちました。最後の試合を勝利で締めくくって、気分良く北上です。

2008年3月27日木曜日

BA:アーロン・フィット記者へのインタビュー

 ナッツのマイナー組織を追っているHP(Nationals Farm Authority)に、BAのアーロン・フィット記者へのインタビュー記事が載っていたので、概要を紹介します(可能な限り原文に沿っていますが、全訳ではありません)。言うまでもなく、コアなファン以外は、読み飛ばされることを推奨します。

**********
Q: BAのランキングでは、ナッツのマイナー組織の評価は、07年の30位から08年の9位に急浮上したが、その主な理由は?この高評価は今後も安定するか、それともすぐに下がると見ているか?

アーロン・フィット記者(AF): 端的には、昨年多くの才能豊かな選手を獲得したことが理由だ。その多くは、07年のドラフトで指名した選手。ナショナルズは全球団の中で最もいい指名をしたと我々は評価している。最初の2巡で5つの指名権を持っていたが、潜在能力が高くかつ早く昇格する見込みのある選手を指名した。Ross Detwiler
Josh SmokerMichael BurgessJordan ZimmermannJake Smolinskiを指名した素晴らしいドラフトだった。下位指名でも積極的で、6巡目で指名したJack McGearyに巨額を投じた。彼は、1巡目以外で契約に合意するは思われていなかったが、ナッツはいろいろと独創的な工夫をこらし、契約への道を開いた。また、過去1年半の間に行ったトレードもマイナーの層を厚くすることとなった。来年は、さらにランクが上昇するのではないかと思う。AやAAにいる選手達がメジャーに近付き、潜在能力の高いプロスペクトからトップ・プロスペクトへと成長するだろう。特に、Jordan Zimmermannは、今シーズン大きく成長すると期待している。

Q: マイナーの再建に向けた努力を引っ張っているのは誰か?Jim Bowden(GM)か、Mike Rizzo(GM補佐兼Baseball Operations担当副社長)か、Bob Boone(GM補佐兼Player Development担当副社長)か、Dana Brown(スカウト部長)か?

AF: チーム全体の努力だろう。Lerner(オーナー)、Stan Kasten(球団社長)、Bowden(GM)といったフロントが、新球場に移転にするからといって短期的な満足を得るために長期的な展望を犠牲にすることはせず、選手育成を通じて良質なマイナー組織を作り上げることに強くコミットしてきた。こうしたコミットメントは珍しいが決定的に重要である。Livan Hernandez、Mike Stanton、Marlon Andersonといったベテランと、Garrett MockJhonny NunezShairon Martisといった良質なプロスペクトが共に仕事をする機会を持せたことは評価されるべきだ。また、RizzoやBrownに良い仕事をさせたことも評価に値する。Brownは素晴らしかった07年ドラフトの中心となった。Rizzoもこれに大きく関わっていた。全員が一緒になって非常に良い仕事をした。

Q: ナッツのマイナー組織の強い部分はどこか?逆に改善すべき点は?

AF: Glenn Gibsonのトレード(レイズからElijah Dukesを獲得)前には、ナショナルズよりも良質の左投手陣を持つチームは考えられなかった。現在でも、Ross DetwilerJosh SmokerJack McGearyJohn Lannanというのは、極めて優良な顔ぶれであり、Cory Van Allenも面白いと思う。右投手にも、Collin BalesterJordan ZimmermannGarret Mock
Brad PeacockJhonny NunezHassan PenaAdam CarrMartin BenoZech Zinicolaなど潜在能力の高いパワー・ピッチャーが多く、非常に層が厚い。強いインパクトを与える潜在能力のある打者が何人かいる。例えば、Chris Marrero (メジャーで.280-30-100打てる打者になることはほぼ間違いないし、それ以上の選手になる可能性もある)、Michael BurgesJustin MaxwellJake Smolinski。しかし、他の多くの野手はややリスクが高い。Stephen EnglundStephen KingIan DesmondDerek Norrisといった選手は、才能豊かだが、それぞれ大きな欠点がある。内野手の層は薄い。

Q: 07年ドラフトでMichael Burgessの指名が遅かった理由は何か?契約後、プレーした全てのレベルで打てることを示しているが、何が彼の長所か?改善する必要がある点は?

AF: 高校最後の年に大きく成績を落としたため。1年前にChris Marreroを1巡目の中盤で指名することができたのとちょうど同じ。いろいろと口を出す人が周囲には多すぎたこともある。ドラフト後はプロのコーチの言うことだけを聞くようになって良い方向に向かった。比較的小さな身体だが、パワーが詰まっており、メジャーでも有数のホームラン打者になる可能性がある。バットコントロールについてはもう少し改善する必要があり、また体重には気を付けなければならない。球団関係者と話した感じでは、Burgessはまず間違いなく一塁手となるだろう。それは彼の価値を大きく下げることにはなるが。

Q: Jack McGearyが結んだ契約についてどう思う?ナッツ(あるいは他球団)が、将来、似たようなことをする可能性はあると思うか?

AF: 独創性という点でナショナルズを評価したい。スタンフォード大での時間はMcGearyのプロ生活の初期段階での成長を遅らせるかもしれないが、その後を考えると価値があると思う。いずれメジャーでAndy Pettitteのような投手になる可能性を秘めている。高卒新人としては非常に洗練されており、他の選手と比べて成功する確率は高いだろう。

Q: 08年のドラフトの注目選手は?もし、ナッツの責任者として指名する立場にいれば、全体9位でどんな選手を指名するか?高校生と大学生を同じように評価するか?

AF: 大学生はファーストとサードに人材が豊富だ(Justin Smoak, Pedro Alvarez, Yonder Alonso, Allan Dykstra, Conor Gillaspie, Brett Wallace, James Darnell)。また、(欠点はあるにせよ)良い投手もいる(Brian Matusz, Aaron Crow, Shooter Huntといったトップクラスの選手を取れなかくても、Brett Hunter, Ryan Perry, Tanner Scheppers, Luke Burnett, Cody Satterwhite, Lance Lynn, Christian Friedrich, Tyson Ross, Jacob Thompsonがいる)。大学生のセカンド、ショート、外野手は薄い。高校生は、投手に良い選手がいるようだ。ナショナルズについて言えば、全体9位でキャッチャーを獲るのではないか。事前のランキングでは、Kyle SkipworthとAdrian Nietoという2人の高校生候補がいる(また、大学生にも、フロリダ州立大のBuster Poseyという完全な候補がいる)。キャッチャーはナショナルズの層が薄い1つのポジションであり、これらの選手は今度のドラフトにおける選択肢として有力。 しかし、ナショナルズは、大学生であれ高校生であれ、その指名の時点で最も良い選手を指名するのに長けていることは証明済みなので、今年も同じように指名していくと思う。

Q: Chris Marreroはこれまでのところ潜在能力を示しているが、サードからレフトへ、そしてファーストへとコンバートされてきた。一塁手として平均以上の選手となるにはどんな攻撃力が必要となるか。彼の守備力をどう見る?

AF: 30本打てる打者になる必要があるが、きっとなると思う。打力は間違いない。しかも単にパワーだけではない。成熟したアプローチは、彼の年齢からはちょっと信じられないものだ。守備については向上しつつあり、ファーストとしては十分な選手になるだろう。

Q: 他の06年ドラフトで入団した高卒選手(Colton WillemsStephen EnglundStephen King)の将来をどう見ている?

AF: 彼らはハイリスク・ハイリターンだ。その中では、Willemsが一番いいと思う。彼のストレートのコントロールは期待を持たせてくれる。その他の球種のコントロールは今ひとつだが。Englundの潜在能力は、Kingより上だと思うが、Kingのほうが攻撃力のある二塁手として能力を開花させる可能性が高いように思う。

Q: ナッツの海外スカウティングはどうだろうか?Esmailyn Gonzalezとの契約に懸命になった後、表向き、海外選手のスカウトに向けた努力があまり見られない。何か進捗はあるか?ナッツのファンは何か期待できるか?

AF: ドミニカ共和国の超一流とは言わないまでもいい選手との契約を続けている。しかし、16歳に200万ドルを与えるのはリスクが大きく、いい投資だとは思わない。また、ベネズエラでも進捗があり、昨年4人のまずまずのプロスペクトと契約した。北京オリンピックまで18日間に渡るスカウトを派遣を行い、太平洋地域にも手を伸ばそうとしている。

Q: 高い期待を集めつつなかなか伸びきれないIan Desmondだが、少し芽が出てきたようにも見える。現時点で、彼はどこまで伸びると見ている?

AF: メジャーの平均ぐらいのショートになると思う。スターになるとは見ていない。だが、平均でも十分だ。

Q: 08年にブレイクする投手と野手を1人ずつ挙げるとすれば?昨年のJohn Lannanのようにファームを一気に駆け上がることになる選手がいるとすれば誰か?

AF: 投手はHassan Pena、野手ならEdgardo Baez。今年のLannanと言われると、Jeff Mandel

Q: ブレーブスがリッチモンドから移転していったことで、ナッツがリッチモンドにマイナー球団を置く可能性はあるか?AAAというのはありそうもないが、AAかAならどうか?

AF: ワシントンに近いことを考えるといいフィットだと思うし、リッチモンドが近い将来新たなマイナー球団を誘致しようとすることは間違いないだろう。

25 Men Roster (08 Opening)

 開幕ロースターが発表されました。サプライズは特にありません。

【Catcher】
Paul Lo Duca
Jesus Flores

【Infielder】
Nick Johnson
Dmitri Young
Ronnie Belliard
Cristian Guzman
Felipe Lopez
Ryan Zimmerman
Aaron Boone

【Outfielder】
Elijah Dukes
Lastings Milledge
Austin Kearns
Willie Harris
Rob Mackowiak

【Rotation】
Odalis Perez
Matt Chico
Jason Bergmann
Tim Redding

【Bullpen】
Chad Cordero
Jon Rauch
Luis Ayala
Jesus Colome
Saul Rivera
Joel Hanrahan
Ray King

【DL】
Johnny Estrada
Shawn Hill
Wily Mo Pena

 最後に行われたロースターの動きは以下のとおり。(成績は、3月26日終了時点)

・Johnny Estrada→DL
 希望的観測では2週間くらいでエストラーダが復帰し、フローレスはAAハリスバーグに行くようです。予断は許しませんが。ロデューカも故障後だけに、開幕当初はフローレスが先発マスクの試合もあるでしょう。

・John Lannan、Chris Schroder→AAA
 残りオプションとの関係で致し方ない降格。シュローダー(11回、防御率4.09、13奪三振)は最後にちょっと打たれていましたが、ラナン(14回2/3、防御率2.45、11奪三振)は本当に惜しい。最終的には、ラナンはマット・チコとの競争に敗れた形になりますが、スプリングトレーニングの成績では上回りました。13日にショーン・ヒルが復帰できない場合の第一候補がラナンであることは暗黙の了解です。

・Ryan Langerhans、Pete Orr→AAA 
 野手の選択も予想されたところ。ランガーハンス(39打席、打率.226)は守備固めとしては期待できますが、13三振を喫するなど打力のなさは否めません。惜しいのはオーア(39打席、打率.389)。好調を維持し、マイナー契約の招待選手の中ではただ1人最終カットまで残っていました。契約の関係上内野手はほぼ固まっていましたので、仕方がないところで不運でした。逆にいえば、オーアを落とせるほど、ナッツの内野陣はスプリングトレーニングを順調に仕上げることができたということです。

080326 (ST) Braves

 MLB.TVで観戦。事実上、これがライブ動画で観戦できる最後になりそうです。変な制度だと思いますが、もうあきらめました。

 先発はマット・チコ。3回まではまずまずの投球で抑えていましたが、変化球の制球に苦しみ、ストレート一辺倒になったところを狙い打たれました。4回にはマーク・テシェーラ(Mark Teixeira)に2ランを打たれ、5回、6回にも失点。5回2/3で降板するまで、7安打1四球2奪三振で5失点でした。この試合後にローテーション入りと開幕2戦目での登板予定が発表されましたが、最後に不満の残る投球をしていしまいました。また、ずっといい投球を続けてきたレイ・キング(Ray King)が乱調で、わずか1死を取る間に4安打1四球で5点を奪われました。どうしたんでしょうか。故障でなければよいのですが。

 打線は5安打で2得点。打てませんね。2点は、C.グズマン、ミレッジの連続タイムリー二塁打。ミレッジは、7回表にも捕られなければフェンスを越えたレフトへの大飛球を放っていましたので、好調は維持しているようです。しばらく試合に出ていないデュークスが少し心配(足のケガが完治しておらず開幕前日の試合まではお休みするようです)。

2008年3月25日火曜日

080325 (ST) Cardinals

 日本ではA’sとレッドソックスの開幕戦が開催されましたが、それは置いておきます。
 
 フロリダではまだスプリングトレーニングが続いています。とはいえ、こちらも最終週。オダリス・ペレス(Odalis Perez)が最終調整のマウンドに上がりました。6回を7安打1四球5奪三振で3失点でしたが、太陽に入った打球を野手が見失う不運な失点もあり、投球内容は数字よりも良かったようです。開幕戦もこのくらいの投球をお願いします。

 打線は・・・・。散発4安打、しかもそのうち1本がピッチャーのペレスでは、どうにもなりません。

 故障関連で朗報が2つ。先日のオープン戦を背中の痛みで途中降板したレディングですが、経過は良好で予定の変更はない模様。エストラーダはマイナーの試合にDHとして出場し、ヒットを打ちました。このペースなら4月半ばには合流できる見通しです。

【DET】Miguel Cabreraと契約延長


 今オフ最大のトレードでマーリンズから獲得したミゲール・カブレラ(Miguel Cabrera)と8年1億5230万ドルで契約延長に成功しました。総額では史上5番目の超大型契約です。

(過去の超大型契約)
1 Alex Rodriguez (07年 NYY) 10年2億7500万ドル
2 A-Rod (00年 TEX→NYY) 10年2億5200万ドル (07年オフに破棄)
3 Derek Jeter (01年 NYY) 10年1億8900万ドル
4 Manny Ramirez (00年 BOS) 8年1億6800万ドル(+2年4000万ドルの球団オプションあり)  

 現在24歳。8年契約が終わってもまだ32歳。A-RODが最初の契約を結んだ時と、新しい契約を結んだ時の年齢とほぼ一致します。A-RODと比較するとさすがに見劣りはするものの、パワーと確実性を兼ね備えた超一流の打者の1人。03年のワールド・シリーズで、20歳のルーキーが40歳のロジャー・クレメンス(Roger Clemens)から打ったホームランは鮮明に記憶にあります。そういえばあの時もイバン・ロドリゲス(Ivan Rodriguez)がチームメイトでした。

 これまではマーリンズ打線で孤軍奮闘していましたが、マグリオ・オルドネス(Magglio Ordonez)ゲイリー・シェフィールド(Gary Sheffield)といった強打者に囲まれて、マークが甘くなればさらに数字を伸ばし、打撃タイトルを取る可能性も十分。不安材料があるとすれば太りやすい体質でしょうが、8年後でもまだ32歳であることを考えると、死球などによる事故的な故障を除けば成績低下リスクは低いと思います。いずれはサードからファーストかレフトにコンバートされると予想しますが、それはこの契約が終わった後の話。さてさて、どこまでで伸びるでしょうか。8年間活躍を続け、A-RODに続く、ダブル・メガディール選手になれるか。

 8年1億5230万ドルという金額については、ここ数年のFA市場の趨勢からすれば、多少ディスカウント価格のような気がします(8年後の経済がどうなっているかなんて分りませんが)。 カブレラ自身の決断で契約に合意したとのことですから、きっとファンとの関係も良好なものとなるでしょう。それにしても、デトロイト球団の資金力にはちょっと驚かされます。  

 ナショナルズとライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)の交渉にも、一定の影響を与えざるをえないと思います。ジマーマンがカブレラ並の活躍をしてくれるのであれば、何ら文句はありませんが。

【TEX】John Pattersonとマイナー契約

 ナショナルズからリリースされたジョン・パターソン(John Patterson)が、マイナー契約ながらレンジャーズに入団することとなりました。他にもマイナー契約のオファーはあったようですが、Dバックス時代から付き合いのある投手コーチがいることを理由にレンジャーズを選んだとコメントしています。本人は早く投げ込みを行いたいようですが、チームとしては、ゆっくり調整を進めさせ、早くても4月末まではマイナーの試合にも登板させないようです。

 レンジャーズは先発投手陣の層はナショナルズよりも薄いくらいなので、ローテ入りのチャンスは十分あると思います。ナッツとリーグは違いますが、6月にナショナルズ・パークでの3連戦が組まれています。そのマウンドに上がることになれば、感動的なシーンとなるでしょう。それを目標に頑張って欲しいと思います。

080324 (ST) Tigers

 先発はジェイ・バーグマン。5回2/3を投げて7安打2四球4奪三振の3失点(自責点2)。相手がタイガースのレギュラーそろい踏みだったことを考えれば十分な投球内容。安定感あるなあ。昨シーズンは使わなかったシンカーを決め球として使えるようになったことが好結果を生んでいるようです。球場が狭くなるので、フライボール系のバーグマンは苦戦が予想されていますが、シンカーを使えるとなると期待値は上昇。次回登板は、ワシントンに移動した後、ナショナルズ・パークで開幕前夜に行われるオリオールズとのオープン戦最終戦です。ジョエル・ハンラハンはまたしても1回1/3を無失点。レギュラーシーズンに取っておいて欲しいような好投が続きます。
 
 ジマーマンが2ラン、ミレッジとロデューカ(今日は7回までマスク)が2安打の他、チーム合計9安打とそこそこ打ちましたが、3点止まり。試合には負けました。3月9日には勝率5割だったのに、そこから4勝10敗1分。残り4試合でオープン戦の負け越しが決定しました。まあオープン戦はオープン戦です。

 ショーン・ヒルがマイナーの試合で投げました。この春、試合形式では初登板。39球を投げて2回2失点。変化球のコントロールが悪く、ストレート(球速は91マイルを計測)は打たれたようで、あまり良い投球ではなかったようです。しかし、結果よりも心配なのが、右腕の痛みが再発していること。ただ、投げられる程度の痛みであると本人も語っており、耐えながら投球を続けていくようです。今後は、4月13日の先発に向けて中4日のスケジュールでマイナー相手の登板で調整していく予定ですが、原因が分からないだけに、いつ離脱するか分からない不安な状況が続きます。

2008年3月24日月曜日

Wil Nieves、Garret Guzman→AAA

 ウィル・ニエベス(Wil Nieves)がマイナー行きを通告されました。ジョニー・エストラーダ(Johnny Estrada)が開幕に間に合わない場合の控え捕手と思われていましたので、ちょっと驚きです。右ひじ痛のエストラーダは、ようやく25日の火曜日にマイナーの試合にDHとして出場しようかという段階で、開幕DLが濃厚になっています。するとヘスス・フローレス(Jesus Flores)が開幕の控え捕手になります。正捕手のポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)がまだオープン戦でフル出場できない(6回までが最長)という調整段階。彼の負荷を軽減するためにも、控え捕手にはそれなりの攻撃力を含めた働きが期待されて、ニエベス(27打席で打率.182)よりフローレス(36打席で打率.235)をとったということでしょう。つまり、エストラーダが復帰するまでは、フローレスにかなりマスクをかぶらせる方針とみていいと思います。エストラーダが間に合う可能性もまだ残っていますが。

 ルール5ドラフトで指名していた外野手、ギャレット・グズマン(Garret Guzman)について、ツインズとの交渉がまとまり、金銭かマイナーリーガー(7月15日までに決定)とのトレードでナショナルズ傘下の一員となりました。スプリングトレーニングではなかなかチャンスを与えられませんでした(20打数、打率.222、HR1本)が、これからはマイナーで出場機会を得る予定です。まだカットされていませんが、ボーデンGMによればAAAコロンバスでのスタートの予定。

2008年3月23日日曜日

080323 (ST) Marlins

 最初の3回を9人で片付けたティム・レディングでしたが、背中の筋肉に違和感がありながら投げた4回に四球と3長短打で4点を奪われ、背中の痛みが激しくなったためにこの回途中で降板してしまいました。この春は強風の中での1度の登板を除き好投をつづけていたので期待が膨らんでいたのですが、ここへ来てのケガというのは心配です。本人は、開幕には間にあうだろうとのコメントを残していますが、軽症であることを願うばかりです。もっとも、レディングのケガに関するアクタ監督のコメントは以下のとおり。

 Obviously you've got to get concerned, but we have options this year. That's what gives you a little more peace of mind.

 ジョン・ラナン(あるいはスプリングトレーニングで投げた若手投手)が穴を埋めることができる、という自信が感じられます。確かにそうですね。ラナンが入ったコロンバスのローテーション(Lannan、O'Conner、Mock、Balester、Clippard)のほうがナショナルズよりも「投げる姿を見てみたい」と思わせられますから(笑)。その後出てきたレイ・キング(メジャー契約に変更され、開幕ブルペンが決まりました)、チャド・コルデロは、それぞれ完璧な投球内容でした。
 
 ミレッジ、アーロン・ブーンが2安打、ジョンソン、マコヴィアクが1安打。ノーヒットながらデュークスがフル出場、ロデューカが6回を捕球と、多少出遅れた選手たちも含め調整という観点からは順調なようです。とはいえ6安打で2点しかとれず、7回以降はヒットもなし、と今日は低調な打線でした。

開幕投手はOdalis Perez!

 30日の開幕戦の先発投手がオダリス・ペレス(Odalis Perez)になることがアクタ監督から発表されました。アクタ監督の語るところに拠れば、やはり先発投手陣の中で最も経験豊富であることと、この春もいい投球を続けていることが、決定の理由でした。

 ペレスが開幕投手を務めることについては、私も「盛り上がらない」と書いていましたし、ヒルのケガとパターソンの不調からの解雇によって回ってきた「プランB」であることはアクタ監督も認めています。でも、決まったからにはしっかり応援しますので、いい投球を見せてもらいたいです。

(2007年成績)
左 Odalis Perez (30)  26G 137.1IP 8W 11L 0S 64K ERA5.57 WHIP1.66   

 対戦相手となるブレーブスの先発も、ティム・ハドソン(Tim Hudson)と発表されました。ジョン・スモルツ(John Smoltz)がチームの大黒柱ですが、故障で出遅れているため。これは、ナッツファンとしてはかなりブルーな話です。昨シーズンのハドソンとの対戦では、4試合計30回で2点しか取れず(防御率0.60)で4つの勝ち星(うち1完封)をプレゼントしていますから、できれば避けたいところでした。まあ、スモルツにも防御率1.93と押さえ込まれているので、大差はないのですが・・・。

080322 (ST) Braves


 先発ローテーションの最後の席をめぐり劣勢がささやかれるジョン・ラナン(John Lannan)が、6回を3安打2四球1失点という投球を見せました。リズムよく打たせて取るピッチングで、わずか64球で6回を投げるという素晴らしい内容でした。こういう周囲が騒がしい状況でも落ち着いていい投球ができるところが、ラナンの魅力です。もっとも、ラナン自身は、チコが昨年1年間ローテーションを守った経験を持っていることから現時点でチコの後塵を拝することになっても仕方がないと語っています(優等生的な回答ですね。もうちょっと積極的になってもいいのに、とも思います)。まだ、最後の枠は明らかされていません。首脳陣にとってはうれしい悩みを抱えている状況でしょうね。

 ロペス、ジマーマン、ジョンソン、カーンズ、マコヴィアクという、1、3、4、5、6番で先発した各打者が2安打ずつ(2番のミレッジも1安打)を放ち、ロペス、ミレッジは盗塁も見せました。得点こそ4点だけでしたが、しっかり攻撃できていて雰囲気はいいようです。ロペスは少し調子を上げてきたようです。ただし守備では、今日はショートで先発も、またエラーを記録してしまいました。

 ショーン・ヒルにやや不安な情報。21日の打撃練習で投げた際に、少し痛みがあったようです。ひどい痛みではないので、24日に予定しているマイナーの試合での登板は予定通りのようですが、痛みの原因がよくわからないだけに不安はぬぐいきれません。

2008年3月22日土曜日

Mike O'Connor→AAAなど

 先発ローテーションあるいはスウィングマンを争った左腕のマイク・オコンナー(Mike O'Connor)がAAAコロンバス行きとなりました。この春のオープン戦では、2度の先発機会も含め3試合で12回1/3を投げて、防御率4.38、10奪三振とまずまずの投球を見せましたが、先行していたチコやラナン、あるいはハンラハンを逆転できるほどではありませんでした。コロンバスでは先発ローテーションに入り、メジャー昇格を争う見込みです。

 マット・ホイットニー(Matt Whitney)が、ルール5ドラフトの規則に従い、インディアンズに返却されました。一塁手はジョンソンとヤングがともにプレーできる状況で、アーロン・ブーンも控えにいますので、この結果は予想されました。春の成績も29打席で1割ちょっとという打率でした。

【BOS】 080321 阪神タイガース

Red Sox 6-5 阪神
W: Buchholz L: 安藤優也 S: Papelbon
HR: Ortiz, Drew

 行ってきました、日本開幕シリーズの初戦、阪神タイガースとのオープン戦。大いに楽しませてもらいました。特に9回表裏の攻防は、オープン戦とは思えない熱気がありました。

 試合の詳報、各選手のコメントなどはこちら(日本語)に譲るとして、印象に残ったことだけ。(テレビでの映像は見ていません。)

 まず初回、阪神の先発安藤優也が二者連続三振という上々jの立ち上がりを見せ盛り上がったところを、デビッド・オルティーズ(David Ortiz)がレフトスタンド最前列にホームランを放ちました。球場全体が、「さすがビッグ・パピ」とうなった一発でした。さらにその後ランナー2人をためてJ.D.ドリュー(J. D. Drew)がやはりレフトスタンドに3ラン。安藤は2回にも2死後にケビン・ユーキリス(Kevin Youkilis)にタイムリーをうたれました。惜しいところで打たれたな、という感じでした。

 対するボストンの先発はクレイ・バックホルツ(Clay Buchholz)。初回こそ抑えたものの、2回につかまります。こちらも2死後、ランナー1、2塁から、葛城、赤星、平野という9、1、2番に3連続タイムリーを打たれ、4点を失いました。変化球がワンバウンドすることも多かったし、打たれたヒットはどれもしっかりはじき返されていたので、球に切れがなかったのかなあという印象を受けました。3回は三者凡退に抑えたものの、4回にヒットと四球で2死満塁のピンチを迎え降板してしまいました。もうちょっと見ていたかったので、残念。
 
 3回表、2死1塁の場面でジャコビー・エルスベリー(Jacoby Ellsbury)が放ったラインドライブは右中間に向かって飛んで行きましたが、それをフェンスに激突する勢いでキャッチしたのが、昨年まではツインズにいたルー・フォード(Lew Ford)。阪神の一員としてオープン戦でメジャー球団を迎えることになったフォードには期するところがあったのではないかと察します。打撃でも2打数1安打2四球と気を吐きました。抜けていれば少なくとも三塁打、あるいはエルスベリーの足ならランニング・ホームランも、という当たりでしたので、3イニング連続失点を免れた安藤は助かりましたし、試合自体も、雑な乱打戦になりそうだった気配を締めてくれたという意味で助けられました。実際、この後は、6回表裏に1点ずつは取り合いますが、投手戦となりました。そういう意味で、この試合の1つのターニング・ポイント、ハイライトとなったシーンでした。映像は、こちら
 
 藤川球児、ジョナサン・パペルボン(Jonathan Papelbon)の両チームのクローザーが素晴らしいことは周知の通り。しかし、その前に投げた久保田智之、マニー・デルカーメン(Manny Delcarmen)の両セットアッパーも素晴らしかった。久保田は全く気合い負けせず力で向かっていて、すごく好感を持ちました。対するデルカーメンは、150キロを超えるストレートを投げ込み、こんないい投手だったかなと思うほどでした(今確認したら、オープン戦6試合の7回2/3で失点1なんですね)。仮に岡島秀樹が昨年ほどの安定感を持てなかったとしても、ボストンは大丈夫そうです。

 そして9回は、藤川、パペルボンの両クローザーが登板。2人にそれぞれの本領を見せてもらいました。個人的には、今日の試合で一番見たかったのはパペルボンだったので、大満足。球場内のフラッシュもこの2人のときが一番多かったように思います。藤川は、変化球はきっと1球だけで、それ以外は全部ストレートだったのではないでしょうか(未確認)。それで2三振は立派です。パペルボンは、全く危なげなしで、ゲームセット。オープン戦とは思えない、いい試合を見せてもらいました。

2008年3月21日金曜日

080321 (ST) Mets

 MLB.TVで観戦しました。昨日まではパターソンが投げる予定だった試合。代わって先発したのはマット・チコ(Matt Chico)でした。パターソンの解雇により、(ヒルが4月半ばに復帰できるとして)最後の先発枠をめぐってジョン・ラナン(John Lannan)と争うことになったチコですが、ペドロ・マルチネス(Pedro Martinez)と投げ合い、ペドロが2点を奪われる間に、4回1/3を無失点に抑えました。内容はそこそこといったところでしょうか。6安打されながらも要所を締めて無失点は高評価できますが、課題の制球は克服されていません。四球は1つにとどめたものの、各打者を打ち取るまでに球数を要し、5回途中で84球を投げての降板となりました。

 先発枠争いについて問われた、試合前のアクタ監督のコメント。

 We haven't made our final decision yet, but I don't think a good or bad start is going to change our mind. This guy [Matt Chico] went out the whole season for us last year and competed well under [difficult] circumstances, coming up from Double-A at such an early age. Our decision is almost made.
 
 今日の結果を踏まえても、どうやらチコに分がありそうです。明日は、ラナンが先発します。

 オースティン・カーンズ(Austin Kearns)がペドロからソロを打ちました。昨シーズンは15本塁打のうち5本がメッツ戦でしたが、今年もメッツ・キラーとして活躍してくれるでしょうか。ずっと出遅れていた正捕手予定のポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)が、ライバル心を示していた古巣相手の試合で遂にオープン戦に出場しました。内野安打とはいえ1安打。予定の5回を捕手として守備につき、ホセ・レイエス(Jose Reyes)の三盗を刺しています。TV観戦ならではですが、エラーになったものもならないものも含めて、フェリペ・ロペスとマコヴィアクのお粗末な守備が気になりました。

Bret Boone→AAA

 ブレット・ブーン(Bret Boone)が、AAA行き通告され、受け入れました。マイナー契約を結んだとはいえ、契約時は、「マイナーでプレーすることはない。メジャーに残れなければ引退」と言っていましたので、心変わりをしたようです。現役から丸2年離れた後の復帰でしたが、スプリングトレーニングで十分動けることを証明していました。
 
 ナッツの二塁手には、ベリヤードとロペスがいてウィル・ハリスも守れるので、なかなか昇格は難しい状況ですが、ケガやトレードの可能性も念頭に、マイナーでプレーしながらチャンスをうかがうことになります。

080320 (ST) Astros

 パターソン解雇という衝撃のニュースで幕を開けた3月20日ですが、夜のオープン戦をナショナルズの選手たちはどんな心境で迎えたのでしょうか。

 先発はオダリス・ペレス(Odalis Perez)。いきなり初回にミゲール・テハダ(Miguel Tejeda)にソロホームランを打たれましたが、結局は、6回を投げて4安打無四球6奪三振の2失点と、上々の投球でした。いよいよ開幕投手の可能性が高まってきたことを認めざるをえませんね(試合後、ナショナルズに契約が買い取られてメジャー契約となり、40人ロースター入りしました)。7回をアヤラ、8回をラウチが抑えて、1点リードで9回表を迎えたのですが、チャド・コルデロ(Chad Cordero)がオープン戦7試合目で初失点となる逆転2ランを浴び、3-4で敗れました。コルデロは精神面を含めて素晴らしいクローザーですが、フライボール系の投手なので、新本拠地だと今日のような感じで被弾が増えてしまうかもしれないと心配しています。ドライな批評をするとこういう感じです。ただ、情緒的に見ようとすれば、少し違った見方もできます。ナショナルズの選手の中でパターソンとの付き合いが一番長かったのがコルデロでした。パターソンの解雇について問われ「信じられなかった。みんな大きなショックを受けている」とコメントしていたので、何か投球にも影響したのかなあとも思えます。

 打線はわずか4安打に終わりましたが、ジマーマンが2ラン、そしてニック・ジョンソンがスプリングトレーニング1号のソロを放ちました。ジョンソンはケガのことを全く思い出させない活躍を続けています。ロブ・マコヴィアク(Rob Mackowiak)、が7番レフトでフル出場。スプリングトレーニングにようやく初出場できました。結果は3打数ノーヒット1三振の上、エラーまでしてしまいましたが。ペーニャがDLスタートになるので、控え外野手争いは少し緩くなっています。ハリスは当確として、残りは1つ。マコヴィアクか守備力のライアン・ランガーハンス(Ryan Langerhans)か、これからしばらくが勝負でしょう。
 
 ところで、パターソン解雇により、先発の柱としてますます期待が集まるショーン・ヒル(Shawn Hill)ですが、19日に打撃練習で40球を投げました。一夜明けても痛みはないということで、21日もう一度打撃練習で投げた後、順調なら24日にマイナーリーグでの登板という予定が組まれています。本人は、4月13日の復帰に向けたスケジュールを組んでいると語っています。慎重にお願いします。

2008年3月20日木曜日

John Patterson→Released


 衝撃のニュースです。ジョン・パターソン(John Patterson)が解雇されました。07年の開幕投手を務めた30歳の右腕。05年にブレイクした後、チームの(潜在的な)エースでしたが、過去2年は故障により合わせて15先発しかできず、期待を裏切り続けていました。

 この春はもう1本の柱であるショーン・ヒルが出遅れている中、少なくとも健康面では順調にスプリングトレーニングを過ごしていましたが、調子が上がらないまま、開幕まで10日という時点で解雇されました。オプションはもうないのでマイナーに送ることはできず、DLというわけにも行かない。フロントはトレードの可能性もきっと探ったと思いますが、実を結ばなかったんでしょう。

 ナショナルズでの通算成績は、4シーズンで65試合(65先発)に登板し、14勝21敗、防御率3.96、341奪三振でした。 (写真は、ただ一度の完封勝利を挙げた05年8月4日の対ドジャーズ戦)

 解雇の理由について、ボーデンGMのコメントはこうです。

 Obviously we kept hoping we could get back to the form that he was in three years ago, and it just never happened. We've done everything we could possibly do. He just never got the stuff back. We felt we should give the ball to the young starting pitchers that we have and continue to develop them. It's the best interest in the long-term development to this club.

 理由の1つは、05年のような投球ができるように回復することは期待できない、つまり実力の問題ということです。スプリングトレーニングでは3試合で9回を投げて13安打無四球7奪三振で7失点と確かにぴりっとしませんでしたが、それ以上に内容が問題だったのでしょう。球速が戻っていなかったのは確かです。先日MLB.TVで観たオリールズ戦でも80マイル台半ばといったところでした。ただ、これについては、まだ調整中でこれからだとも思えたのですが・・・。もう1つの理由としてボーデンGMがあげているのは、チーム再建に向けて若い投手達に投球機会を与えたいということでした。むしろ、200イニング投げた実績のある30歳が、彼らを導く役割を果たしてくれるとも期待していたのですが・・・。契約は85万ドルのメジャー契約で、このタイミングで解除しても21万ドル程度を支払うことになるということですから、財政的な理由ではないでしょう。

 パターソン自身のコメントです。

 I'm not hurt. I just think it was that I didn't progress as fast as they wanted me to progress. I knew it could happen. It's understandable. If I was in [Bowden's] position, maybe I'd have done the same thing. I knew it was a tough mountain to climb. It was [a matter of] how much time they were going to give meI have no hard feelings to this organization. I have great memories of Washington, D.C., and this organization. ... Jim [Bowden General Manager] stood by me as long as he could.

 ニュースが流れてすぐに記者に囲まれて話し始めたものの、上手く言葉が出てこず、しばらく時間を置いてから改めて記者からの質問に答えた模様です。なんとか冷静に言葉を選んでいます、ショックの大きさがうかがえます。簡単に億万長者が生まれているように見える一方で、やはり厳しい世界だと認識を新たにしました。

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 このブログを始めようと思った段階で、それまで必ずしもファンというわけではなかったナショナルズの選手を3人並べるとすれば、ジマーマンとチャド・コルデロと、そしてパターソンでした。過去2年は活躍できていなかったとはいえ素晴らしかった05年シーズンの印象は鮮烈でした。長身で非常に足の長い体型からの投球フォームは単純に好きでした。何度も書いてきましたが、パターソンこそがこのチームのエースとして開幕投手も努めて欲しいと思ってきました。今回の解雇は、本当に残念です。

 新天地が見つかり、復活することを願って止みません。(チームとしてはマイナー選手として再契約するかどうか打診しているようですが、メジャーを視野に入れた移籍先が見つかって欲しいと願います。)

 これで先発ローテーションの枠が1つ空くことになるわけですが、今日はその話題は止めておきます。

2008年3月19日水曜日

BP Team Prospect Ranking

 BPのGoldstein氏によるプロスペクトに関するチーム・ランキングが発表されていました。2月4日の記事で書いたように、BAではナッツは前年の30位から9位に急浮上と評価されていました。BPでも、やはり前年30位から14位に浮上しています。(つまり1年前は満場一致で最下位と見られていたわけだ)

 クリス・マレーロ(Chris Marrero)の成長と、潜在的にはエースに育ちうるロス・デトワイラー(Ross Detwiler)マイケル・バーゲス(Michael Burgess)を獲得した07年のドラフトが高評価につながりましした。投手陣は上から下までかなり駒がそろっている一方で、メジャー昇格間近というレベルの野手(特に内野手)がほとんどいない(マレーロとバーゲスはシングルAで開幕)ことが欠点とされています。前向きに考えるとすれば、彼らが順調に育ってくれればまだまだ評価は上がるということです。

 ちなみに、上位は、レイズ(前年も1位)、アスレティックス、レンジャーズ、レッドソックス、ドジャーズとなっています。

【BOS】来日メンバー発表


 昨シーズンのワールド・シリーズ・チャンピオン、レッドソックスの来日メンバーです。こちらも30人ですが、加えて右肩の故障で60日DL入りしているカート・シリング(Curt Schilling)も来日するようです。

Pitchers; Daisuke Matsuzaka (Game 1), Jon Lester (Game 2), Tim Wakefield, Clay Buchholz, David Aardsma, Bryan Corey, Manny Delcarmen, Javier Lopez, Hideki Okajima, Jonathan Papelbon (CL), Kyle Snyder, Julian Tavarez, Mike Timlin

Catchers; Jason Varitek, Kevin Cash, Dusty Brown

Infielders; Kevin Youkilis (1B), Dustin Pedroia (2B), Mike Lowell (3B), Julio Lugo (SS), Sean Casey, Alex Cora, Jed Lowrie, David Ortiz (DH)

Outfielders; Manny Ramirez (LF), Jacoby Ellsbury (CF), J.D. Drew (RF), Coco Crisp, Bobby Kielty, Brandon Moss

 太字がスタメンと予想する選手(とクローザー)。こちらは、エースのジョシュ・ベケット(Josh Beckett)が腰痛のため調整が遅れ来日は回避。どうやら松坂大輔投手が開幕投手を務めそうです。

 22日の阪神対レッドソックスを観戦に行くのですが、その試合の先発投手はクレイ・バックホルツが予定されています。昨シーズン9月にメジャー先発2戦目でノーヒッターを達成して一躍有名になったトップ・プロスペクト(写真はノーヒッター達成の直後。左から、バリテック、バックホルツ、ユーキリス)。平日夜は仕事で行けないので、週末のオープン戦のうちどれにしようかと迷いましたが、これは一番いいのを引き当てたかな。

【OAK】来日メンバー発表


 今週末の阪神と巨人とのオープン戦、そして来週3月25日、26日のレッドソックスとの開幕戦のために来日するメンバーが発表されました。ロースターは25人ですが、不慮の故障に備え30人が来日します。

Pitchers; Joe Blanton (Game 1), Rich Harden (Game 2), Dana Eveland, Justin Duchscherer, Andrew Brown, Keith Foulke, Huston Street (CL), Santiago Casilla, Fernando Hernandez, Dallas Braden, Lenny DiNardo, Alan Embree

Catchers; Kurt Suzuki, Rob Bowen, Justin Knoedler

Infielders; Daric Barton (1B), Mark Ellis (2B), Jack Hannahan (3B), Bobby Crosby (SS), Brooks Conrad, Mike Sweeney, Dan Johnson, Gregorio Petit, Donnie Murphy

Outfielders; Emil Brown (LF), Chris Denorfia (CF), Travis Buck (RF), Jack Cust (DH), Jeff Fiorentino, Ryan Sweeney

 太字がスタメンと予想する選手(とクローザー)。再建途上のチームですが、キース・フォーク、M.スウィーニーなんていう懐かしさでしびれる名前も見えます。注目したいのは、日系人捕手のカート・スズキ(みなみにミドルネームはキヨシ)。強肩、好打でレギュラーの座をつかみました。どこまでやれるか楽しみです。エリック・チャベス(Eric Chavez)がケガで離脱しているのは残念。

Humberto Cota→FA、Alex Escobar→AAA

 フンベルト・コタ(Humberto Cota)捕手とアレックス・エスコバー(Alex Escobar)外野手という2人の招待選手がマイナー行きを通告されました。これでロースターは39人になりました。

 ただし、コタは契約条項にある権利を発動し、マイナー行きを拒否してFAとなりました。コタとしては、この春はよく打っている(16打数9安打5四球)だけに納得いかなかったと察します。ただ、守備力がかなり劣っていることが露呈しており、打つだけではアピールにはならなかったということでしょう。これで、エストラーダが間にあわない場合の控え捕手の座は、ウィル・ニエベス(Wil Nieves)でほぼ決まりました。ニエベスの守備力には定評があります。
が多くフルシーズン出場したことがない29歳の外野手。この春はようやくケガなく過ごしているのですが
 エスコバーは、潜在能力は高いといわれながら、ケガ、29打数3安打の打率.103と苦しんでいましたので、マイナーでのスタートは致し方ないかところ。

2008年3月18日火曜日

080318 (ST) Tigers

 今日もMLB.TVで観戦。ミレッジの特大場外弾、マックスウェルの3ラン、ベリヤードの代打2ランという3本のホームランを観ることができ、満ち足りた気持ちでもう一度眠りました。打線が爆発したのは久しぶり。ニック・ジョンソンは3打数3安打1四球、カーンズは5打数3安打、ミレッジとドミトリー・ヤングは5打数2安打と主力が軒並み複数安打。マックスウェルは3ランと押し出し四球で4打点の活躍でした。チーム全体では15安打で9点。スプリングトレーニングとはいえ、連敗を4で止めました。

 先発のレディングが5回5安打1四球の無失点。ただ、風邪を引いていたとのコメントがありましたが、実際、結果ほど素晴らしい投球ではなく、バックの守備といい当たりが正面を付く幸運と支えられた苦しい投球でした。4回までは毎回ランナーをスコアリングポジションに進められながらもなんとかしのげたのは、調子が悪い中で比較的ましなストレートでしっかりストライク先行できたことが要因かなと思います。ハンラハンがまた2回をパーフェクト。これでスプリングトレーニングの合計10回2/3を投げて未だ無失点です(わずか2安打2四球)。

 明日(19日)は、スプリングトレーニングの試合はありません。バーグマンはマイナーリーガーとの試合に調整登板する予定です。

(メモ)開幕ローテーションを考える

 ナショナルズ・パークのオープンを記念して、他球団に先駆けて(東京での開幕戦というさらに例外はあるが)3月30日に行われる開幕戦で、歴史的な第一球を投じる投手がまだ決まっていません。

 これに関連して、開幕ローテーションについてメモ的に書いてみます。あまりまとまりがないので、読みにくいと思います。すいません。

(3月30日の先発)

  • まず、現状。先発ローテ有力候補の1人だったショーン・ヒル(Shawn Hill)が右腕の痛みのため調整が遅れており、少なくとも30日の開幕戦には間に合いません。30日は、現在ロースターに残っている6投手の中から誰かが投げることになります。
  • オープン戦での今の登板順のまま中4日で計算していくと、こうなります。

    3/30 Opening Night@Nationals Park オダリス・ペレス or ジョン・ラナン
    3/31 @PHI ジョン・パターソン
    4/ 1  OFF DAY (オープン戦では、マイク・オコンナーがここで登板)
    4/ 2 @PHI ティム・レディング
    4/ 3 @PHI ジェイ・バーグマン or マット・チコ

  • ラナンとチコにはオプションが残っていることもあり、順調に行けば、ここはそれぞれペレスとバーグマンの枠になるはずです。
  • つまり、このままいくと、開幕戦はオダリス・ペレス(Odalis Perez)。6人の中でただ1人、プレーオフ(98年、04年)やオールスター(02年)といった大舞台での登板経験があります。ただ、ペレスには申し訳ないけれど、マイナー契約のペレスでは盛り上がりに欠けるなあというのがファンの気持ちです。
  • やはり、ジョン・パターソン(John Patterson)にびしっといい投球を見せて誰がこのチームの投手陣を引っ張るのかを示して欲しいというのが私の願望です。ただ、そのためには一日前倒しにする必要があるので、この次の登板ぐらいでずらさないと調整が難しいでしょう。
  • 後倒しのほうが調整しやすいとして、ジェイソン・バーグマン(Jason Bergmann)に先発させるというのも十分考えられます。安定感という点では、今の候補の中では一番。時々伸びのあるストレートで素晴らしい投球を見せることがあるので、そういう登板を期待したくなってしまいます。安定感という意味ではティム・レディング(Tim Redding)もありますが、さすがにそこまでシャッフルするのは影響が大きいでしょう。

(4人ローテ?5人ローテ?)

  • 開幕時の先発を4人とするか5人とするか。開幕直後は比較的スケジュールに余裕があり最初の3週間を4人で行くことも可能で、ボーデンGMはその可能性を早くから示唆していました。4人にすればブルペンを1人多く帯同させることができるメリットが大きいと考えれば、この策も考えられます。
  • ただ、4人で回そうとすると7、8、13戦目に先発する投手が中3日での登板を強いられます。チームとしてのベスト・シナリオは、7戦目となる4月6日にヒルが登板できることでしょう。そうすれば8戦目には開幕3戦目に投げた投手が中4日で投げられることになり問題は生じません。
  • ヒルが6日に復帰できない場合は、どうするかなあ。ヒルの復帰見通しが立たないとなれば、中3日登板の無理をせず7戦目に第5の投手が投げるほうがいいのではないかと思います。パターソンをはじめケガに苦しんだ昨シーズンの二の舞を避けるために無理は禁物です。シーズンは始まったばかりですから。7戦目は無理でも、13戦目あるいは本格的に5人目が必要となる18戦目までにヒルの復帰が期待できるとなれば、少しの無理するかどうか、ここは首脳陣も迷うと思います。

(5人目の男)

  • ヒルの復帰が遅れ、5人目の先発投手が必要となった場合、ジョン・ラナン(John Lannan)マット・チコ(Matt Chico)か。これは難しい選択です。今のところ、昨シーズン1年間メジャーで投げたチコに軍配が上がるような気がしますが、まだ固まっていないと思います。
  • ラナンやチコに開幕をメジャーで迎えさせても、ヒルが復帰したらすぐに降格させなければならないのであれば、昨シーズンまでは先発だったジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)で当面をしのぐということも考えられます。この春はブルペンに回り絶好調なので、ややこしいことはしたくないところですが。

(ヒルの回復具合)

  • 結局、問題は、そのヒルの回復状況、復帰時期です。首脳陣もこれを見際めないことには、最終的に判断できないと思います。
  • 右腕の痛みの理由が不明で、一時は復帰時期は未定ともいわれていましたが、コルチゾンを打った後の回復は良好なようです。17日の2度目のブルペン・セッションでは変化球を交えて35球を痛みなく投げ、次はシートバッティングでの登板が予定されています。ここ数日の今の雰囲気では、このペースなら7戦目となる4月6日に間に合うのではないかと、ベスト・シナリオへの期待が高まりつつあります。ケガの具合もまだまだ予断は許しませんし、無理することなくしっかり調整してからで十分だと思います。

St Patrick's Day / 080317 (ST) Mets

 セント・パトリックス・デー。緑の帽子をかぶっての試合となりました。全くの偶然ですが、今日の先発はマイク・オコンナー(Mike O'Connor)。そう、アイルランド系を代表するのにこれ以上ないほどの名前の投手です(実際の出自は知りませんが十中八九そうでしょう)。ただ、内容は残念。4回までは好投したものの5回につかまり、4回2/3を7安打5失点(自責点4)と打ち込まれました。ホセ・レイエス(Jose Reyes)などに5盗塁でかき回され、最後はディビッド・ライト(David Wright)に2点タイムリーを打たれて降板。役者が違いましたね。

 1週間休んでいたジマーマンが復帰。2安打放って安心させてくれました。ケガといえば、デュークスも先発予定でしたが試合前に急遽差し替えられました。完治するまで無理はしないということです。つま先を傷めているミレッジも、大事をとってお休み。ペーニャがDL入りの現状、2人とも先発の座は疑いないところであり、開幕を万全で迎えることが最優先です。このタイミングでしっかり直させるという判断は正解だと思います。打撃好調だったのにケガを意識して調子を崩してももったいないですから。ところで、ブレット・ブーン(Bret Boone)が2番セカンドで先発しましたが4打数ノーヒット。打率も2割を切ってしまいました。だんだん状況は苦しくなってきました。

2008年3月17日月曜日

どうでもいいニュース

 3月30日にESPNで全国中継されるナショナルズ・パーク開幕戦の始球式を、ジョージ・W・ブッシュが行うそうです。

080316 (ST) Orioles

 今日は、MLB.TVでライブ観戦。このブログをはじめてから初めてのライブ。ただ、MLB.TVはシーズンが始まれば東京ではブラックアウトで、観られなくなります。かといってケーブルテレビやCSでナッツの試合を放映してくれるかといえばそんなことはありません(スカパーの4月の放送予定を確認したら、わずか2試合)。何かおかしい、と感じませんか?

 試合のほうは、あまり盛り上がりませんでした。先発のパターソンが4回を投げて、8安打6失点でした。最初の2回はパーフェクトも、3、4回に打ち込まれました。風邪が治りきっていなかったらしく、「今日は、ボーリングを投げているみたいだった」というコメント。ただ、懸念されている右腕の痛みが再発したわけではないようです。まだ決まらない開幕投手には、パターソンこそ適役だと思うので、体調を回復して次回登板あたりで当確を出してほしいです。もっとも、今のところ中4日で投げれば開幕2戦目となる日程で調整が進められていますので、チームとしてはそういう方針なのかも知れません。

 打線は今日も湿りがち。6回にようやくギャレット・グズマン(Garret Guzman)に2ランが出るまで、ダニエル・カブレラ(Daniel Cabrera)の前に手も足も出ない感じでした。期待のジャスティン・マックスウェル(Justin Maxwell)が先発していましたが、カブレラの前には2打席連続見逃し三振とがっかりさせられました。ロペスが3打数2安打で、ようやく打率を2割に乗せてきたというのが、今日の試合のほんのわずかな収穫か。

2008年3月16日日曜日

080315 (ST) Dodgers

 ビザの取得が遅れたオダリス・ペレス(Odalis Perez)がオープン戦初登板。5安打(1本塁打)2四球で2点を失い、5回途中で降板。残したランナーをリリーフが返されたため自責点は4でしたが、まずまずの投球といえます。少なくとも先発ローテーション投手としての安定感はあったようで、首脳陣の信頼は得ています。ブルペンは相変わらず好調。サウル・リベラ(2回)、ジョエル・ハンラハン(1回)は、それぞれ完璧に抑えました。

 打線は、ジョンソンが休みだった上に、ジマーマン、ミレッジ、デュークスがそれぞれ軽いケガで休んだために見るからに貧弱な打線。案の上1点しか取れず、主力が中国に行ってから残留組の指揮を執るトミー・ラソーダ(Tommy Lasorda)監督代行に初勝利(4連敗中)をプレゼントしてしまいました。

2008年3月15日土曜日

Kory Casto、Steven Shell→AAA

 26歳の三塁手Kory CastoがAAAコロンバスへ送られました。この春もなかなか成績を上げてくることはできなかった(20打数で打率.150)し、昨シーズンの開幕直後にメジャーに昇格したものの成績を残せず、マイナーに送られたという過去があるので、なかなか昇格は厳しいでしょうが、しっかりプレーしてチャンスを得てもらいたいものです。

 朝にCastoへの通告した同じ日の夕方、ブルペンでなかなかの投球(7回で防御率6.43)をしていたSteven Shellと左のブルペンを争っていたArnie Munozがマイナー行きを通告されました。シェルはAAAコロンバスでもロング・リリーバーとしてメジャー昇格の機会をうかがうようです。

 これでロースターは41人になりました。

WMPは開幕DL

 ウィリー・モー・ペーニャ(Wily Mo Pena)(WMPとWMDは似て否なるもの)のケガは思ったより悪いことが判明。復帰まで1か月程度かかるということで、開幕はDLで迎えることとなりました。レフトの定位置がほぼ手中にあり、ブレークが期待されただけに残念。

 そうなると、イライジャ・デュークス(Elijah Dukes)に先発出場の機会が回ってきたということになりますが、そのデュークスも、インディアンスとの試合中に右ひざを痛め退場しました。幸い、2、3日のうちには戻れる軽傷だということです。

080314 (ST) Indians*2

(第1試合)
 開幕先発ローテーションに向け、崖っぷちにいたチコがなんとか踏みとどまりました。5回を3安打1四球(課題の制球も良かった)で1失点。投手コーチに指摘されて、足を高く上げる投球フォームに変えたことがよい結果につながったということです。まだまだ厳しい状況に変わりはありませんが、候補には残りました。残念だったのは2番手で出てきたスティーブン・シェル。3者連続でソロホームランを浴びてしまいました。

 ドミトリー・ヤングが一塁手として先発しました(昨日はDH)。問題なくプレーしていた様子です。アーロン・ブーンがホームランを含む3打数2安打。出遅れましたが順調ですね。

(第2試合)
 こちらは先発の座を確実にしているバーグマンが先発。内野陣のエラーのために失点を重ねましたが、4回を3安打2四球で自責点1とまずまずの投球でした。このくらいの安定感でシーズンも投げてくれるといいのですが。

 試合は、6回終了時点で雨天コールドとなりました。その6回表にジャスティン・マックスウェルが小林雅英から2ランを放ちました。既にカットされているマックスウェルですが、スプリングトレーニング初ホームラン。いい感じです。

Josh Whitesell→ARI(claimed off waiver)

 Josh WhitesellがARIに移籍することになってしまいました。この春は40人ロースターに入っていましたが、10日にカットされました。AAAコロンバスへ送られることになっていましたが、そのためにwaiverにかけたところ、Dバックスにとられてしまいました。正直なところ、どういう種類のwaiverなのか分りません(誰かご存知なら教えてください)が、返却される可能性はないとのことです。

 昨シーズンAAで284/425/512の成績を残し、評価を上げた左の一塁手。選球眼が良く、パワーもあり(21本塁打)、守備も高評価でした。この春は成績を残せていなかった(16打数で打率.125)上に、ジョンソン、ヤングがいるためマイナー行きは避けられなかったのですが、コロンバスの先発一塁手と予想され、シーズン中のメジャー昇格の可能性もあっただけに、残念です。ARIでの活躍を祈ります。

2008年3月14日金曜日

080313 (ST) Marlins / Injury Update

 ティム・レディング(Tim Redding)が見事な投球。5回を1安打1四球4奪三振の無失点。相手がマーリンズの貧弱な打線とはいえ、レギュラーシーズンに取っておきたいようなテンポの良い投球でした(今日はラジオで聞いてみた)。試合は残念ながら1-0で迎えた9回表2死から、サウル・リベラが例のミゲール・カブレラとドントレル・ウィリスとの交換でデトロイトから得たトップ・プロスペクトの1人キャメロン・メイビン(Cameron Maybin)に2ランを打たれ、逆転負けを喫しました。オープン戦とはいえ、感じ悪いです。

 調整不足とケガのためようやくオープン戦初出場となったドミトリー・ヤング(Dmitri Young)が、見事に3打数2安打1四球。ほっとしました。ただし、まだしっかり走れる状況ではないようです。開幕はDL入りの可能性もありそうです。

 ケガの情報。悪いニュースと良いニュース。まず、悪いほうは、ウィリー・モー・ペーニャが打撃練習中に左脇腹を痛めました。ケガの重さはまだ不明で、開幕に間に合うかも分かりません。なんとなく憎めないキャラだけにちょっとかわいそうです。ただ、これはデュークスにとっては大きなチャンス。良いニュースは、ロデューカがマイナーリーグの試合で問題なく打席に立てたことです。キャッチングも少しずつ増やしているようで、この週末にもメジャーのオープン戦に出場の見通し。ヒルは今日もキャッチボール。まだまだ様子見です。

2008年3月13日木曜日

080312 (ST) Dodgers

 オースティン・カーンズ(Austin Kearns)にようやくスプリングトレーニング1号が出ました。3ラン。これで波に乗ってほしいところ。C.グズマン、ベリヤードは引き続き好調で2安打ずつを放ちました。グズマンは4打点。ケガさえなければいい選手なのですが、彼についてはまだ半信半疑です。控え捕手争い(エストラーダがDL入りの場合)を展開中のフンベルト・コタも、先発して3打数2安打1四球とアピールしています。

 ドジャーズ打線は、チームの半分が北京でのオープン戦に旅立ってしまったために迫力に欠け、先発の機会を与えられたマイク・オコンナー(Mike O'Connor)の前に、5回をノーヒットに終わってくれました。そのオコンナー。初回こそ硬くなったのか四球を連発し、盗塁でかき回されて内野ゴロとパスボールで2点を失いました(自責点1)が、その後は立ち直りました。予定は4回でしたが、球数が少なかったため、この春のナッツ投手陣では初めての5回を投げ切りました。06年に先発投手としてメジャー・デビューしましたが、そのオフに左肘ひじを手術し、昨シーズンはマイナーでも成績を残せませんでした。この春は招待選手ですが、ここまでは高評価を得ています。25人ロースターに残るチャンスは少ないと思いますが、次の登板も与えられるようなので、注目したいところです。ラウチ、コルデロは、それぞれ1回を3者凡退。よしよし。

2008年3月12日水曜日

080311 (ST) Braves

 先日死球を受けたデュークスは問題なく試合に出場。ひと安心。結果は4打数ノーヒット3三振でしたが・・・。いいニュースといえば、ロペスが2安打と少し復調の兆しを見せたこと、ランガーハンスが2安打2四球で4度出塁し、ライトの守備では10回裏あわやサヨナラ負けのところを本塁で刺したことくらいでしょうか。11イニングで2点ではそんなものです。
 
 先発のパターソンは、3回で60球を投げ、3安打無四球3奪三振で無失点に抑えました。まだ決まっていませんが、仮に選ばれれば開幕戦の相手となるブレーブス戦で、いいイメージを持てました。ただ、球速は87マイルが最高。昨シーズンでも登板した際には90マイルを超えていましたから、少し心配です。右腕に痛みはないとのことです。よし。今日誰よりも光ったのが、ジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)。2番手で3回を投げ、1安打無四球8奪三振で無失点に抑えました。打者10人に対してアウト9つのうち8つ!が三振。オプションも残っていないので、ロングリリーフ、スウィングマンの地位をほぼ確実にしたと言える投球でした。試合は、ルイス・アヤラが9回裏2死から同点タイムリーを打たれ、引き分けに終わりました。残念。

 オダリス・ペレスがようやく就労ビザを得られたようです。そのため一時的にドミニカに帰っていますが、週末にはいよいよオープン戦で登板の予定です(前川勝彦については合流できるかもしれないと言われていた3月10日を過ぎましたが音沙汰がありません。どなたかご存じですか?)。もう1ついいニュースは、ショーン・ヒルが痛みなくキャッチボールをしたということです。まだ安心するには早いし、いずれにせよ開幕には間に合わなさそうですが。

2008年3月11日火曜日

先発枠争いは6人に(第2次Roster Cut)

 2度目のロースターカットが実行されました。これでロースターは62人から44人に減りました。

 カットされた中には、先発ローテーション争いにわずかな可能性を残していたTyler ClippardGarrett MockCollin Balesterが含まれました。少しずつ調子を上げてきたところでしたが、キャンプ序盤で打ち込まれて印象を悪くしたように思います。アクタ監督からは、「ストレートのコントロールをしっかりつけてくるように」と言われたそうです。先発陣が離脱した場合にまず昇格させる候補であり、そうでなくても今シーズン中に昇格する可能性は十分あります。まずは下でしっかり投げることが重要。3人とも悔しそうなコメントを残していますので、これを発奮材料にして成長してくれることを願います。

 これで、先発ローテーション枠は、ケガのヒルを除くと、パターソン、バーグマン、オダリス・ペレス、レディング、ラナン、チコの6人で5席を争うという構図になりました。

 マイナーキャンプへの合流を命じられたその他の主な選手は、Josh WhitesellJustin MaxwellAdam CarrIan DesmondLuis Antonio Jimenez。また、打撃不振のモーラー捕手がリリースされました。

 なお、当初40人ロースターに入っていた選手でマイナー行きとなった選手については、行き先が示され、Clippard、Mock、WhitesellはColumbus(AAA)、Maxwell、Rogeravin BernadinaはHarrisburg (AA)、そしてRoss Detwiler はPotmac (A+)でそれぞれスタートすることが発表されました。

080310 (ST) Tigers

 先発投手枠争いでリードしているかな、と昨日書いたラナンですが、今日は強力タイガース打線の餌食となりました。いきなりイヴァン "パッジ" ロドリゲス(Ivan Rodriguez)に先頭打者ホームランを浴び、ミゲール・カブレラ(Miguel Cabrera)にもタイムリーを許しました。4回にもカブレラにホームランを打たれ、3回2/3で5安打1死球2奪三振の3失点の降板となりました。それでも、相手がタイガースということもあってか、まずまずとの評価のようです。今日は、2番のクリッパードが好投。3回1/3を2安打2四球4奪三振で無失点に抑えました。とはいえ、クリッパードは試合後にロースターからカットされてしまいました。もうちょっと早く今日のようなパフォーマンスを見せていれば・・・。

 打線では、ミレッジが2打数2安打1盗塁と好調さを示したほかは静かで、8回裏にルール5のホイットニーが3ランを放つまで無得点でした。ナッツにおけるホイットニーの立場が苦しいのは変わりません。ドミトリー・ヤングがDL入りした場合でもアーロン・ブーンがいるため、チャンスはほとんどありません。インディアンズに返されるのか、ウェイバーにかけられるのか、いずれにせよ、ホイットニーとしてはこの機会にアピールするしかありません。

【LAD】 Clayton Kershaw

 松坂大輔投手が登板したBOS v. LADを見ましたが、松坂投手よりも、松坂から3ランを放ったマット・ケンプ(Matt Kemp)よりも、ドジャーズの2番手として投げたクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)投手に強い衝撃を受けました。

 4回表、マイク・ローウェル(Mile Lowell)をショートへのポップフライ、J.D.ドリュー(J. D. Drew)を詰まらせてセカンドゴロ、そしてショーン・ケイシー(Sean Casey)を見逃し三振に切って取りました。ラストボールは左打者のケイシーをのけ反らせておいてすっとストライクゾーンへ入ってくる見事なカーブで、大変失礼ながら、ケイシーが初めてカーブを見た中学生のように見えました(笑)。このボールに対しては、ドジャーズのテレビアナウンサーから「Public Enemy No.1」というニックネームまでつけられていました。

 映像はこちら

 06年のドラフト全体7位で、直近、BAで7位、BPで5位にランキングされている超の付くトップ・プロスペクトのサウスポーです。まだ、若干20歳ですが、ストレートは90マイル台後半を記録し、変化球も見ての通り素晴らしい。07年はAとAAで122回を投げ163奪三振、EAR2.95、WHIP1.28という記録を残しています。

 まだ20歳ということもあり、トーリ監督は、開幕ローテーションに入れるつもりはないようですが、今シーズン中にはメジャーに昇格してくる可能性も十分あると思います。

2008年3月10日月曜日

Position Battle Update (STの1/3を消化)

 スプリングトレーニングも、13試合、ほぼ3分の1を消化しましたので、ポジション争いを中心に振り返ってみたいと思います。ちなみに、チーム成績は6勝6敗1分です。(以下、個人成績についての記載は3月9日終了時点です。)

【Starting Pitchers】
 ショーン・ヒル(Shawn Hill)の出遅れが一番の懸念材料。コルチゾンの注射を患部に打ったとのことですが、未だ実戦登板どころか投球練習再開の予定もありません。開幕には間に合わなさそうです。ジョン・パターソン(John Patterson)は雨天中止もありオープン戦での登板はまだ1試合ですが、ケガの再発はなく、開幕投手への期待が高まります。ジェイソン・バーグマン(Jason Bergmann)は2試合7回で2失点(対ジョージタウン大を合わせると3試合9回で2失点)と安定しており、当確でしょう。また、先日の強風の試合では苦労していましたが、オプションがないことを考えるとティム・レディング(Tim Redding)(6回 防御率7.50)もローテ入りでしょう。若手投手の中で株を上げているのが、先発2試合で無失点に抑えているジョン・ラナン(John Lannan)(5回 0.00)。オプションが残っているので、先発当確とは言えませんが、この安定感を維持すれば食い込んでく可能性はかなりあると思います。一方、苦しい状況におかれているのは、マット・チコ(Matt Chico)(8.2回 6.23)とタイラー・クリッパード(Tyler Clippard)(4.2回 5.79)、それにコリン・バレスター(Collin Balester)(5.1回 5.06)。特にチコは制球の悪さという課題を克服できないままで、首脳陣の信頼を失っています。オダリス・ペレス(Odalis Perez)は、ビザの関係でまだオープン戦には登板していませんが、順調に調整を進めているようです。
 
 現状では、パターソン、バーグマン、レディングが当確。順調ならペレスが入る。最後の席をめぐり、先行するのがラナンを、チコ、クリッパード、バレスター、ギャレット・モック(Garret Mock)が追う。ダークホースとしてスティーブン・シェル(Steven Shell)(5回 3.60)といったところでしょうか。

【Relief Pitchers】
 チャド・コルデロ(Chad Cordero)(3回 0.00)を筆頭に、ジョン・ラウチ(Jon Rauch)(3回 0.00)、サウル・リベラ(Saul Rivera)(4回 2.25)、ルイス・アヤラ(Luis Ayala)(3回 0.00)、クリス・シュローダー(Chris Schroder)(4.2回 1.93)といった昨季も活躍した右投手は順調そのもの(ビザ取得が遅れたヘスス・コロメ(Jesus Colome)はまだ登板なし)。右投手ばかりなので、好投しているレイ・キング(Ray King)(3回 0.00)は残したい。コロメも順調だとするともうこれで7枚になってブルペンは埋まります。ただし、この7人は基本的に1イニングが上限の投手。ジョエル・ハンラハン(Joel Hanrahan)(4.2回 0.00)、シェル、左腕のマイク・オコンナー(Mike O'Connor)のうち1枚をスウィングマンを念頭にロング・リリーフとして入れたいところです。

【Catcher】
 現状では、ここが一番不安。ジョニー・エストラーダ(Johnny Estrada)は右ひじ痛でキャッチボールしかできない状況。ポール・ロデューカ(Paul Lo Duca)はようやく打撃練習とブルペンでの捕球ができるまでに回復してきました。3月15日頃のオープン戦参加が目標という状況です。現状ではヘスス・フローレス(Jesus Flores)が正捕手として出場していますし、結果も残しています(16打席 .AVE.400)。ただ、エストラーダとロデューカの「2人とも」が開幕に間に合わない場合にのみ、フローレスを開幕メジャー(正捕手)で使うというのが首脳陣の考えのようです。つまり、どちらかが間に合えば、フローレスを控えとして座らせておくのではなく、マイナーで先発経験を積ませるつもりのようです(全面的に同意します)。

 その場合、控え捕手をどうするかという問題が出てきます。招待選手として参加しているのは、チャド・モーラー(Chad Moeller)(11打席 .000)、フンベルト・コタ(Humberto Cota)(10打席 .714)、ウィル・ニエベス(Wil Nieves)(9打席 .429)です。コタとニエベスは少ない機会の中でよく打っていますが、正直言って頼りない面々です・・・。

【1B】
 当初、大きな注目を集めたドミトリー・ヤング(Dmitri Young)ニック・ジョンソン(Nick Johnson)(18打席 .294)の争いですが、順調に調整を進めているジョンソンに対して、ヤングはスイングをして筋肉を傷めた上に糖尿病に苦しんでいるようです。ようやくプレーを始めましたが、まだまだ本調子には遠い模様です。現状では、ジョンソンが先発、トレードというのも難しそうなヤングが控えと代打要員とデュークスや他の若手の指導係という役割になりそうです。まあ、それはそれでいい結論のようにも思います。
 
 ヤングがDLで開幕を迎える可能性があります。その場合、一塁手の控えをどうするかですが、キャンプ前に期待されていたジョシュ・ホワイトセル(Josh Whitesell)(17打席 .125)とマシュー・ホイットニー(Matthew Whitney)(13打席 .083)は残念ながら結果を出せていません。そんな中に現れたのがルイス・ヒメネス(Luis A. Jimenez)。13打席で3安打ですが、その3安打が全てホームランということで、目下チームのホームランキングです。あくまで、ヤングがDL入りしたら、という仮定の下ですが、ロースター入りに向けたアピールが続くことでしょう。

【2B、SS】
 フェリペ・ロペス(Felipe Lopez)が苦しんでいます。27打席でわずか3安打の打率.125。大スランプといってよいでしょう。これに対して、ロニー・ベリヤード(Ronnie Belliard)(23打席 .500 2本塁打)、クリスチャン・グズマン(Cristian Guzman)(25打席 .440 2本塁打)は打ちまくっています。大きな差がついていますが、どこまでロペスが巻き返せるでしょうか。また、これは想定外でしたが、ブレット・ブーン(Bret Boone)(19打席 .222)がブランクを感じさせない動きを見せ、本格的にロースター争いに加わりそうです。多すぎる二塁手の状況から、既にFoxのKen Rosenthalの記事では、ベリヤードのトレードの可能性が取りざたされています。候補は、ドジャーズと、仮にブライアン・ロバーツ(Brian Roberts)をカブスにトレードした場合のオリオールズということです。どうなるでしょうか。

【3B】
 ライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)(18打席 .353 2本塁打)について言うことありません。控えのアーロン・ブーン(Aaron Boone)は出遅れていましたが9日のゲームで遂に出場し、見事1安打を放っています。脅かすほどの存在もいないので、ゆっくり調整しているようです。

【Outfielders】
 オースティン・カーンズ(Austin Kearns)(20打席 .211)、ウィリー・モー・ペーニャ(Wily Mo Pena)(26打席 .208 1本塁打)の調整がゆっくりしている一方で、ラスティングス・ミレッジ(Lastings Milledge)(33打席 .367 5二塁打 1三塁打 4盗塁)、イライジャ・デュークス(Elijah Dukes)(26打席 .304 2二塁打、1三塁打、1本塁打)の2人は順調すぎるほどのスプリングトレーニングを過ごしています。特に、デュークスは、三振が多いことが目につきますが、これがかえってむしろ先発で使いたい気持ちを後押ししています。安定感に欠けるペーニャが食われるかもしれません。控えに予定されているウィリー・ハリス(Willie Harris)(17打席 .231)とライアン・ランガーハンス(Ryan Langerhans)(21打席 .188)の調子はあまり上がってきませんが、若手もジャスティン・マックスウェル(Justin Maxwell)(12打席 .250)、ギャレット・グズマン(Garret Guzman)(8打席 .286)はアピールできていません。マックスウェルには期待しているだけどなあ。(デュークスについては、9日のゲームで左手の指に死球を受けたのが心配です。)

 以上のように、まだまだ開幕スターターが見えないポジションが多いわけですが、良い競争の結果です。このいい雰囲気を維持して行くことが自然と成績につながるはずです。

080309 (ST) Indians*2

 両軍ともチームを2つに分け、同時に2試合を行いました(split-squad gamesというらしい)。結果は1勝1敗。それぞれ、ホームチームが勝ちました。

(第1試合@Nationals)
  9-0の圧勝。投打とも良いところばかりでしたが、一番のニュースは、ナッツのプロスペクト・ランキングで打者に限れば常に1位2位を占めているクリス・マレーロ(Chris Marrero)マイケル・バーガス(Michael Burgess)の2人が、今日だけメジャーのスプリングトレーニングに呼ばれ、7回に続けて代打出場したことです。見事に、二者連続で二塁打を放ち、パワー、打撃センスを見せました。マレーロは06年のドラフト1巡目(全体22位)、バーガスは07年のサンドイッチピック。ともに19歳でまだまだ発展途上ですが、いいイメージを持つことができました。バーガスの可愛いコメントです。まだまだ食べ盛りなんですね(笑)。

 It showed me what's up in the Major Leagues -- how big-time players get treated with the big food spread.

 さて、試合では、先発のジェイソン・バーグマンが、4回を2安打1四球で0封したことが、一番の収穫。ストライク先行で、安定した投球を見せたようです。三振が取れることが魅力の投手ですが今日も4奪三振。ローテーションの1人としてしっかり投げてくれそうです。5回以降も、アヤラ、キング、ローチ、コルデロといったリリーフ陣がわずか1安打に抑えました。こちらも問題なし。

 打線は、1番のクリスチャン・グズマンが4打数3安打3得点4打点(うち2本塁打)と絶好調です。2番に入ったミレッジも4打数2安打(二塁打と三塁打)で2得点。この辺りがちゃんと仕事をするとチーム得点力がぐっと上がります。その他、カーンズが3打数2安打、アーロン・ブーン(Aaron Boone)がようやく出場にオープン戦初打席でヒットと、この辺りは調整が進んでいるところを見せています。

(第2試合@Indians)
 こちらは、残念な試合となってしまいました。先発のチコは、3回2/3を投げ、2本のソロホームランを含む6安打を浴び四球も3つ与え、3失点でした。ホームランを打たれたのが相手の8、9番の連続というのも、4回表2死満塁のピンチを迎えたところで降板というのも、印象が悪いです。2番手のバレスターも、ソロホームランを打たれました。

 打線も、特にいいところはありませんでした。それよりも、左手の薬指と小指に死球を受けて、デュークスが退場してしまったことの方がニュースです。ひとまず大事はなさそうだということですが、月曜日の試合に出られるかは様子を見ないと、ということのようです。いい感じのスプリングトレーニングを続けているだけに心配です。

2008年3月9日日曜日

Ryan Zimmermanとの契約を更新(46.5万ドル)

 長期契約に向けた交渉を続けてきたライアン・ジマーマン(Ryan Zimmerman)との契約を46.5万ドルで「更新」しました。これは、チーム側とジマーマン側との間での契約「合意」ではなく、チーム側に認められている権利の行使です。プレーしようとする限り、ジマーマンに拒否する自由はありません。ジマーマンのコメントから。淡々と受け入れているようです。

 It's just part of the system. I'm not upset about anything. They have control [of me] for three years, and that's how it goes. Many people before me have done it the same way.
 
 今季終了後は年俸調停権を得る予定ですが、引き続き、長期契約に向けた交渉を続けるようです。何とか、合意に向けて双方歩み寄ってもらいたいものです。ジマーマンのコメントからはなかなかその意欲が伝わってこないところが切ないです。ボーデンGMのコメントから。

 We want Ryan to start and finish his career as a National. As I told him yesterday, I look forward to the day that number 11 is hanging on the outfield wall -- the first Washington National to retire in 20 years.

 こうなってくれることを切に願います。


追記:2008年3月11日 23:00

 MAJOR.JPに珍しくナショナルズの(というか日本人選手以外の)情報が掲載されたのですが、その内容に大きく困惑し、一言言いたくなったため、追記という形で書くことにしました。長文を覚悟していただける方は、お読みください。

 まずはそのMAJOR.JPの記事全文。

*******引用開始*******
『ナショナルズ、若き主砲ジマーマンと契約延長 2008年3月9日 (日) 15:10 MAJOR.JP』

【キシミー8日=Bill Ladson / MLB.com】ワシントン・ナショナルズは、メジャー4年目ながら主砲としてチームをけん引するライアン・ジマーマン三塁手(23)と年俸46万5000ドル(約4800万円)で今季の契約を結んだ。
 ジマーマンはメジャー2年目の2006年から正三塁手を務め、この年に20本塁打、110打点の好成績をマーク。昨季も162試合のフル出場を果たし、打率2割6分6厘、ともにチームトップの24本塁打、91打点と力を示した。
 今回の契約延長についてジマーマンは「そういう仕組みだからね。球団は3年間は(自分を)コントロールできる。これまでも多くの選手が通ってきた道さ」と、活躍と比して安い年俸にも納得の様子。一方、ジム・ボーデンGMは「我々は複数年契約に向けて動いている。ライアンには引退までナショナルズでプレーしてほしい」と語った。
*******引用終了*******

 まず、タイトルを見て驚きました。契約「延長」できたのかと思ってしまったからです。中身を読むと違いました。やはり、契約「更新」のニュースでした。08年の契約をチーム側が更新するか、それとも(1年又は長期)契約を結ぶか、が話題となっている中で、この表現では明らかにミスリードです。原文として記載されているBill Ladsonの記事のタイトルが”Nats renew Zimmerman's contract”なんだから、それをそのまま訳せば『ナショナルズ、ジマーマンの契約を更新』になると思うのですが、あえてなぜ「契約延長」という表現を用いたのか、理解に苦しみます。若手選手の契約に関する制度を勉強してから記事を書いて欲しいというのは、要求しすぎなのでしょうか。
 
 で、そのBill Ladsonの記事と読み比べました。看過できない原文と明らかに異なる点が1点。それは、ジマーマンがこの契約についてどう考えているか、という部分です。MAJOR.JPは、「活躍と比して安い年俸にも納得の様子」と書いていますが、これに相当する原文はありません。この点は、今後の契約延長に向けた交渉ともからみ極めてデリケートな部分なので、Bill Ladsonとしては余計な憶測を排しジマーマンのコメントを引用するにとどめたのではないかと察しています。ジャーナリストの記事は客観的に事実に基づくべきであり、Bill Ladson(MLB.com)はそういった認識を持っているように思います。もちろん、ジマーマンのコメントを受けて、その真意がどこにあるか推測することは自由であり、ファン・フォーラムやブログではいろいろな憶測が交わされていますし、私も私自身の印象として「淡々と受け入れているようです。[中略]なかなかその(延長に向けた)熱意が伝わってこない。」と書きました。

 話を元に戻しますが、今回の「活躍と比して安い年俸にも納得の様子」という部分は、MAJOR.JPの主観的な評価だと思われますので、少なくとも、あたかもBill Ladsonの評価であるかのように掲載するのは大きな問題があるのではないでしょうか。そもそも、「主砲としてチームをけん引する」、「メジャー2年目の2006年から正三塁手を務め、この年に20本塁打110打点の好成績をマーク。」といった原文にない多くの情報が付加されていることにも疑問を感じます。

 この記事のクレジットはMAJOR.JPとなっていますが、では【キシミー8日=Bill Ladson / MLB.com】という記載は、何なのでしょうか(他にもこのような記述が多く見られる)。同じMAJOR.JPのクレジットで書かれている記事でも「by MAJOR.JP編集部」と最後に記載されていることもあることからすると、今の記載方法は、Bill Ladsonが記事の本来の書き手で、MAJOR.JPは翻訳者と理解するのが素直な理解だと思われます。そうであれば、原文の内容を変えるべきではないのではないでしょうか(抜粋はOKだと思いますが)。あるいは、原文を参考にして、MAJOR.JPなりの評価、分析を加えて記事を構成するのであれば、書き手がMAJOR.JP編集部でありMLB.comの記事を参考にしたことを明示する記載とすべきではないでしょうか。

 以上、だらだらしたグチにお付き合いいただきありがとうございました。正直に言いますと、『ナショナルズ、若き主砲ジマーマンと契約延長』というタイトルを見て、ぬか喜びさせられ、そしてがっかりすることになったという感情の動きに突き動かされ、このような駄文を書いてしまいました(笑)。MAJOR.JPに対しても、一方的に非難するつもりはありません。おそらく少ない人員で頑張っておられることでしょう。むしろ、今後とも、改善、発展していかれることを祈っています。

080308 (ST) Astros

 ライト方向へ強風が吹く中で行われ、荒れた試合となってしまいました。両軍投手陣にはちょっとかわいそうでしたね。
 
 ナッツの先発は、前回登板で好投していたレディングでしたが、制球が定まらず、3回を投げて、ホームラン1本を含む6安打2四球で5失点。それにしても、初回の四球、死球、ワイルドピッチで1点献上、また四球。1死後にタイムリー、というのは全く見ていられるものではありませんでした。現状では、開幕ローテでしょうから、気持ちを切り替えてもらいたいところです。

 打線は爆発。ミレッジが2打数2安打3四球(5打席とも出塁!)、ジマーマンは4打数2安打4打点(2ラン本塁打)、ベリヤードが3打数2安打3打点(2ラン本塁打)と爆発しました。レフトで先発したウィリー・ハリスも2打数2安打2四球としっかり結果を残しました。また、一塁手として先発したルイス・ヒメネス(Luis A. Jimenez)が第3号のホームランを放ち、必死のアピールを続けています。心配なのはフェリペ・ロペス。1番ショートで先発しましたが、4打数0安打に終わりました。ライバルたちが好調を維持している一方、ロペスの打率は1割を切ってしまいました。

2008年3月7日金曜日

080307 (ST) Marlins

 楽しみにしていた昨日のメッツ戦は雨天中止となりました。他の投手の調整もあるため、パターソンはマイナー・リーガー相手の試合で投げて調整することになってしまいました。

 今日のマーリンズ戦の先発はギャレット・モック。3回を3安打1四球の2失点とまずまずの投球でした。初回、いきなりハンリー・ラミレス(Hanley Ramirez)に二塁打を打たれたのをはじめ3安打とも長打だったとため2失点につながっています。細かいコントロールはまだまだだがストレートは素晴らしいというのがアクタ監督のコメントでした。開幕ローテーションとはいかないかもしれませんが、展望は明るいようです。

 ニック・ジョンソンが3打数3安打(うち2二塁打)。完全復活のようです。また、エストラーダの右ひじ痛が思わしくないため、盛り上がってきた控え捕手争い。先発のニエベスが1打数1安打なら、後退出場したコタは2打数2安打と、いい競争が展開されている模様です。

2008年3月6日木曜日

080305 (ST) Cardinals


 初回、ランナー2人をおいてデュークスが右中間フェンス直撃の三塁打を放ち、右方向にも強い打球を打てるところを見せました。ただし、三振を2つ喫しているあたりは課題を感じます。1番ショートのC.グズマンとセカンドで先発したベリヤードがともに4打数2安打と好調を維持。かつてのカブスのプロスペクトで招待選手のJason DuboisとG.グズマンの両外野手は1打席しか与えら得ませんでしたが、ともに二塁打を放ち、必死にアピールしています。
 
 先発したジョン・ラナン(John Lannan)が3回を無失点。これで前回から5回無失点となりました。ただし、3安打2四球(3奪三振)で、ボール先行も目立ったということで課題も残しました。それでも0封は0封。なかなか新人らしからぬ落ち着いたマウンド裁で、首脳陣も好印象を受けた様子でした。先発枠入りに向け大きく前進です。2番手で投げたクリッパードは5安打(うちソロ本塁打1本)2四球で予定の3回を持たずに降板してしまいました。こちらは苦しいですね。
 
 明日は、ライバル(とあえて呼ぼう!)のメッツをビエラに迎えてのナイトゲーム。先発は、パターソンと、ペドロ・マルチネス(Pedro Martinez)の予定です。(映像が見たいぞ!!)

2008年3月5日水曜日

デトワイラーはマイナーへ(第1次 Roster Cut)

 今年のナショナルズのメジャー・キャンプは、40人ロースター選手に招待選手36人を合わせた76人体制でスタートしました(ビザの問題で合流ができていない選手もいますが)。開幕をメジャーのベンチで迎える25人まで、順次カットが行われていきます。カットされた選手は、マイナーに合流(物理的には同じビエラで練習している)するか、契約によってはリリースされることになります。

 さて、ナショナルズの第一次カットが4日に行われ、ロースターは62人になりました。

 カットされた選手に、ロス・デトワイラー(Ross Detwiler)が含まれていたのに、ちょっと驚きました。先日のオープン戦で打たれましたが、そのためというわけではないでしょう。本人はアクタ監督から言い渡されたそうですが、その際、すぐ呼び戻す可能性もあるからしっかり準備しておくよう言われているようです。メジャーのスプリング・トレーニングに残って少ない登板機会しか与えられないよりも、マイナーの試合で長いイニングを投げたほうがいいという判断でしょう。思ったより早いカットではありますが、ブルペン投手として過ごすくらいなら、むしろ先発経験を積むために開幕はマイナーで迎えさせるほうがよいとは思っていましたので、英断だと思います。以下は、デトワイラー自身のコメント。前向きでいいコメントです。

 I just need my innings. People are starting to get stretched out, starters are starting to go five or six innings, and there are too many people up here. In order for everyone to get their work in, some people have to go to other places. ... I take it as a learning experience.  

 その他のカット選手には、2月28日のジョージタウン大学戦で好投したJosh SmokerとMike Hinckley、これまでの3度の登板で結果を残せなかった左腕のマイク・バクシックが含まれました。

 他方で、パワーアームのリリーバーで将来のクローザー候補とも言われるアダム・カー(Adam Carr)と、好守で知られるショートのイアン・デスモンド(Ian Desmond)が、メジャー・キャンプに呼ばれました。デトワイラーも、こんな感じでまた呼ばれることはあるかもしれませんね。

080304 (ST) Dodgers×2

 両軍ともチームを2つに分けて、それぞれのホームでゲームをしました。第1試合は敗れ(3-5)、第2試合には勝ちました(4-3)。

(第1試合)
 先発枠を争うチコとバレスターが登板し、それぞれ3回を投げましたが、あまりいい結果は残せませんでした。チコは4安打2四球で3失点でしたが、課題とされている制球が悪く、ボール先行が目立ったということですから印象が悪いですね。ベイルスターは、2ラン本塁打を含む5安打を打たれました。残念です。残りの3回は、初登板となったアヤラ、ラウチ、コルデロがぴしゃっと抑えました。さすがです。

 打撃陣は、リードオフでの出場が続くクリスチャン・グズマンが4打数3安打、2番のミレッジが3打数2安打(1死球)2打点でした。また、カーンズに初ヒットがでています。ジマーマンは4打数ノーヒットに終わりましたが、三塁戦へのライナーをダイビング・キャッチという好守を見せたようです。

 
(第2試合)
 ジェイソン・バーグマンが先発。2本のソロを浴びるなど、3回を投げて4安打1四球で1奪三振2失点といまひとつな投球でした。

 1番のフェリペ・ロペスがホームランを放てば、2番のベリヤードは4打数3安打。グズマンも含め、二遊間はハイレベルなポジション争いが続いています。昨年はレッドソックスのAAAに所属していた招待選手のルイス・ヒメネス(Luis A. Jimenez)が、2打席連続ホームラン(計3打点)で猛アピール。メジャー経験はありませんが、巨漢の一塁手でマイナーではなかなかの長打力を示しています。ロースター入りには遠いと思いますが。


 その他キャンプ情報。オダリス・ペレスがマイナーリーガーを相手の試合で初の実戦登板。就労ビザが下りていないため(観光ビザで入国中)、まだオープン戦に出られません。37球のうち30球でストライクを投げ、打者9人をパーフェクト、4奪三振(うち1人は、左ひざの痛みのため調整中のアーロン・ブーン)に抑えました。オフにシェイプアップしてきた効果かスライダーをはじめ変化球のキレが良過ぎて、マイナーリーガーでは手も足も出なかったとのことです。期待していいんでしょうか。

 ショーン・ヒルは2、3日休んで投球練習を再開できる模様。ただ、首脳陣のコメントからは、無理に開幕に間に合わせる必要はないという感じが伝わってきます。これで新球場の開幕投手はパターソンで決まりかな。

2008年3月4日火曜日

080303 (ST) Cardinals / Another Starter?

 ついにデュークスに一発が出ました。ここまでは順調すぎるほどの出だしです。また、ジマーマン、ニック・ジョンソンは二塁打を放っています。ジョンソンは二塁に問題なく滑り込んだようで、安心しました。

 初登板のティム・レディング(Tim Redding)が、ナッツ投手陣ではこの春初めてとなる3回を投げて無失点。昨シーズン後半に投手陣の柱となったいい感触を維持しているようで、シングルばかり3安打で無四球と、内容も安定していました。先発ローテーション入りに向けて好印象です。レイ・キングとサウル・リベラもそれぞれ1回を無失点に抑えました。ブルペン陣は今年も安心できそうな気配が漂っています。試合は3-2で勝ちました。

 ショーン・ヒルについて朗報。再検査の結果も異常なしということで、投球練習を再開するようです。まだ実戦登板の予定はありませんが。また、オダリス・ペレスは火曜日にも打者相手に投げるようです。こうした状況も見ながらでしょうが、フロントはさらに先発投手を補強する意思があるようです。誰が残っているかなと思って、FAリストを見てみましたが、当然ながら魅力的な投手は残っていませんね。Eric Miltonくらいかなあ。トレードやペレスのようなマイナー契約ならともかく、今さら高額FA(例Jeff Weaver、Kyle Lohse)との契約は絶対避けて欲しいところです。

2008年3月3日月曜日

080302 (ST) Astros / Orioles

 今日は、チームを2つに分けてゲームをしました。2試合で18点と、打線がそれなりに機能しました。投手陣も2試合で14失点と打ち込まれたわけですが・・・。

(アストロズ戦)
 ようやくスプリング・トレーニング初ホームラン、そして初勝利です。(スプリング・トレーニングとはいえ、打てない、勝てないでは寂しいですから)

 まず初回、二塁打のミレッジを置いて、ジマーマンがレフトへ2ラン先制弾。さらに6回にはペーニャとベリヤードが2者連続でソロを放ちました。貧打を心配し始めた矢先だったので、これはとってもうれしいです。また、ミレッジが持ち味である鋭い当たりを連発し、4打数3安打(うち二塁打が2本)3打点と活躍しました(三盗をしかけて失敗しましたが)。

 投手陣では、スウィングマンとしてのロースター入りを争うスティーブン・シェル(Steven Shell)マイク・オコンナー(Mike O'Connor)、ハンラハン(どうやら今年は基本はブルペンのようです)がまずまずの好投を見せました。また、前回1回を3者三振に抑えたシュローダーが最終回に登板し、1安打されつつも無失点2奪三振でした。

 
(オリオールズ戦) 
 期待のロス・デトワイラーが4番手として同点の7回から登板しましたが、1イニングを3安打2失点1奪三振というピリッとしない内容でした。残念。また先発したギャレット・モックは、3安打2四球で、デュークスのエラーもあって自責点は1ながらも3失点し、2回を投げきることなく降板しました。ぎりぎり先発候補という状況ですから、かなり痛いです。

 打線では、ブレット・ブーンが二塁打を打っており、出場した3試合では全て1安打ずつ放っています。これはもしかすると本格的にポジション争いに加わってくるかもしれません。そのほかは、C.グズマンが2安打したのが目立ちます。ハリス、ランガーハンスには4試合目でようやく初ヒットが出ました。

2008年3月2日日曜日

BP Top 100 Prospects

 Baseball ProspectusのTop 100も公表されていました。ナショナルズの選手は、やはり3人。こちらも、昨年は、マレーロ(93位)ただ1人でした。BAに比べるとデトワイラーの順位がかなり高いのがポイントでしょうか。
28 Chris Marrero 1B/OF
35 Ross Detwiler LHP
81 Michael Burgess OF

 全体のトップ10は以下のとおりです。そんなにBAと変わりませんね(顔ぶれは1人だけ異なる)。ア・リーグ東部地区の両ライバル球団のバックホルツとチェンバレインの順位が逆転しています。どちらが活躍するか、見ものです。

1 Jay Bruce OF (CIN)
2 Clay Buchholz RHP (BOS)
3 Evan Longoria 3B (TB)
4 Joba Chamberlain RHP (NYY)
5 Clayton Kershaw LHP (LAD)
6 David Price LHP (TB)
7 Travis Snider OF (TOR)
8 Colby Rasmus OF (STL)
9 Homer Bailey RHP (CIN)
10 Cameron Maybin OF (FLA)

ヒルの右腕など(Injury Reports)

 故障の情報がいくつか。まず心配なのがショーン・ヒル。29日にも打撃練習で登板したものの、右腕に痛みがあり途中で中止。MRIの結果は問題なしということでしたが、念のためデューク大学(ノースカロライナ州)まで行って再検査を受けるようです。心配だ・・・。
 
 また、エストラーダ捕手が、オフに手術をした右ひじの状況が良くないため、当面練習参加を中止するとの情報。ロデューカが多少出遅れるため期待していましたので、これは痛いです。ただ、ロデューカの回復は順調で、バッティング練習を開始しました。また、若手のフローレスは、今日の試合でも2打数2安打とメジャー残留に向けアピールを続けています。

 さらに、こちらは大したことはなさそうですが、ドミトリー・ヤングが打撃練習中に筋肉を痛めたということで、3、4日休むようです。ニック・ジョンソンは元気なようです。

 なお前川勝彦はまだキャンプに姿を見せていません。例の事件の影響でビザの発給が拒否されたとのことです。再申請しているようですが、ボーデンGMは、3月10日まで合流できることをexpectしているという微妙な言い回しをしています。あるいは、このまま発給されないのではないかとの見方もあります。

080301 (ST) Orioles

 今日は何といっても、ジョン・パターソンがマウンドに立ちました。ホームランで1点失ったものの、2回を2安打1失点無四球2奪三振と、まずまず順調な投球でした。故障の気配もなし。先発ローテを争う立場にいるジョン・ラナンが2番手で投げ、3安打1四球ながらも2回を無失点4奪三振で、首脳陣の高評価を得たたようです。最後の3イニングは、チャド・コルデロ、マイナー契約ながら左腕不足のブルペンに残ることが期待されているベテランのレイ・キング、そしてラウチが無失点に抑えました。このあたりは、順調なようです。

 打撃はちょっと心配ですね。今日は、先発した5番まで(ロペス、B.ブーン、ミレッジ、ウィリー・モー、カーンズ)の合計が、12打数1安打(ブーンのシングル)で1点。主力ではデュークスだけが3打数2安打と打ちました。試合は1-4で敗れています。

2008年3月1日土曜日

080229 (ST) Marlins

 クリスチャン・グズマン(→ロペス)、ミレッジ(→ランガーハンス)の1、2番が、4人で9打数0安打1四球に終わったことに象徴されるように、打線がつながらず、4-1で敗戦。初黒星です。そんな中、ニック・ジョンソンが2試合目にして初安打を放ちました。また、ブレット・ブーンも2打席目に二塁打を放ち、復帰をアピール。ジマーマンは2打数2安打と順調でした。

 投手陣は、先発したクリッパードが先頭打者にホームランを打たれて1失点したほか、制球に苦しみました。もともとクリッパードにとっては制球こそが命綱ですから、しっかり調整してほしいものです。3番手で投げたマイク・バクシック(Mike Bacsik)は、昨シーズンはナッツの一員として先発としても投げた左腕。今シーズンはマイナー契約で中継ぎとして生き残りを目指している状況ですが、1回を被安打3、2失点と苦しいスタートとなりました。

 明日は、いよいよジョン・パターソンが実戦で投げます。