2010年4月30日金曜日

お知らせ:GW期間は更新停止

 GWは日本の田舎に行ってきますので、当ブログの更新は停止します。ご了承下さい。復帰は5月7日夜の予定です。

 マーリンズ(アウェイ3試合)、ブレーブス(ホーム3試合)と、地区ライバルとの今季初対戦が予定されています。両チームとも現在の順位表上はナショナルズより下と調子は良くないようですが、Rick Nolasco、Josh Johnson、Tomy Hansonといった好投手の先発が予定されており、決して与しやすい相手ではありません。(相変わらず低い目標で恐縮ですが)両シリーズともスウィープされていなければOK。頑張って。

Bryce HarperのMakeupに関する論争

 今年6月の2010年ドラフトの最大の目玉が若干17歳のBryce Harperであることは以前に紹介しました

 まだ17歳ながら、飛び級して今季はCollege of Southern Nevadaに所属。成績はこちら(アップデートされていきます)で見ることができますが、4月30日までに47試合に出場して下記のとおりの驚異的な数字を残しています。

Bryce Harper (for College of Southern Nevada as of April 30, 2010)
47G 156AB 60R 21HR 59RBI 27BB 29K .410/.497/.917 15SB


 所属しているリーグあるいは対戦投手のレベルが高くないことから多少割り引いて数字を見る必要があり、昨年のStrasburgほどは実力的に抜きん出てはいないという意見もありますが、それでも、今年も全体1位指名権を持つナショナルズが回避することはだんだん難しくなってきていました。個人的には、スター選手になる可能性があり、指名・契約して欲しいという願いがだんだん強くなってきていました。

 ところが、ここに一石を投じたのが4月22日のBaseball ProspectusのKevin Goldsteinの記事。Harperのドラフト1位指名には4つの疑問があるとしているのですが、Number(契約金額)、Leverage(契約を拒否して学校に残る可能性)、Body(捕手としては大きすぎる体格)とともに示された4つめの疑問が「Makeup」でした。以前から言っているように、Makeupの訳は難しいのであえてそのままに、この部分を簡単に訳しておきます。

Makeup: この点を見逃してはならない。Harperのグラウンド上での能力を高く評価しないスカウトなどの野球関係者を見付けることは不可能だが、心の底でこの少年を嫌っていない者を見つけることも同じように難しい。あるスカウトは、これ以上ないほどの傲慢、異様なほどの特権意識、相手チームへの暴言を含むグラウンド上での素行が見られ、makeupという点で、これまでに見た中で最悪のアマチュア選手の部類に入ると言っていた。また、あるチームのフロント関係者に言わせると「彼はただただ悪い男だ。Joe Mauerとはほとんど正反対だ。」となる。(以下略)

 この記事を最初に読んだときに私が持った感想は、「何これ。信じられない。特定の選手、しかもプロではなくまだ17歳のアマチュア選手の人間性について、パブリックのメディアでここまで悪く書くとは。ひどすぎる。どういう背後があるんだろう。」というものでした。その時点では、このような記事に基づいて日本でのHarperの評判を下げることには荷担したくなかったので、日本語で情報発信することはあえてしませんでした(今のところ誰も記事にしていないようです。こんなマニアックな話を記事にするのは私くらいということですね・・・)。

 それから1週間。それなりに反論が出てきたので、併わせて記事にすることにしました。

 まず、MASNのByron KerrがCollege of Southern NevadaのTim Chambers監督にインタビューをしています。Chambers監督のコメントの中の一番のポイントとなるのは、次の部分。

「Harperはいい選手だ。確かに少し自信を誇示するようなところはあるよ。(中略)だけど彼は一生懸命プレーしているし、テレビをつければ、野球選手というのはそんな姿で映されているだろう?彼は、野球に自信を持っているけど、それを鼻に掛けるようなことはないよ。チームメイトのことも応援しているし。記者(Goldstein)は、彼のmakeupについて書く前に、10試合くらい続けて彼がプレーするところを見るべきだよ。」

 おっしゃるとおりです。この他にも、試合前にWillie Maysの本を読んでいたとか、相手チームやファンからのヤジに対して上手く対応しているといったHarperを擁護するポジティブなコメントを残しています。
  
 次に、NatsInsider.comのMark Zuckermanナショナルズの球団関係者への取材を元に記事を書いています。(ところで、以前、彼についてこんな記事を書きましたが、現在はフリーランスの身分のままですがCSNwashington.comに記事を提供して給料をもらっています。良かった良かった)。この球団関係者のコメントが直接引用されている部分としては、以下のとおり。

「彼が自信を持っているかって?そうだろうね。彼が生意気かって?そうだろうね。彼がいつもグラウンド上で自分が一番の選手だと思っているかって?そうだろうね。だけど、いい選手で自分自身についてそう思っていない選手がいたら教えてくれよ。」

 思わず笑っちゃいました。このZuckermanの記事によれば、Roy Clark GM補佐を中心としたナショナルズのスカウトチームは既にHarperの人間性についての検討を済ませており、makeupに関しては特に懸念は持っていないという結論を出しているとのことです。

 安心しました。6月7日のドラフトまであと2か月を切っています。果たしてナショナルズは全体1位でHarperを指名するのでしょうか。是非、行ってほしい。


PS. 最初に私が勘ぐった「背後」は未だに不明なまま。プロスペクトの評価に関しては定評のあるBaseball Prospectus、Kevin Goldsteinですが、今回の記事で私の中での信用は揺らいでいます。

Drew Storen→AAA

 昨年2009年のドラフト1巡目全体10位のDrew StorenがAAAに昇格することになりました。どうしてもStrasburgの影に隠れがちですが、フルシーズン1年目でAAAへの昇格というのは十分に順調です。

 昨季は、ドラフト指名直後に契約してからA、A+、AAと順調にステップアップ。昨秋のアリゾナ・リーグでも、今春のメジャーのスプリングトレーニングでも好投し、そしてAAで開幕を迎えた今季も支配的な投球を続けていました。昨季から合わせてAAで計17試合、防御率1.00を切る成績を残していますから、順当な昇格です。

 さあ、メジャーへの昇格はいつ頃になるでしょうか。メジャーに昇格すれば、(Cappsも好調を維持している中で)どんな使われ方をすることになるのでしょうか。

G(W-L-SV)

IP

K

BB

EAR

WHIP

2009 (A,A+,AA)

28(2-1-11)

37.0

49

8

1.95

0.78

2009 (AFL)

12(2-0-4)

13.2

13

3

0.66

1.39

2010 (ST)

6(0-0-0)

6.0

7

3

4.50

1.33

2010 (AA)

7(0-0-4)

9.1

11

1

0.96

0.64

 同期のStrasburgより一足お先にAAAへの昇格。なお、Strasburgは当初予定通り日曜日にAAで先発するとのことです。

2010年4月28日水曜日

4/28 W3-2@CHC (ついに貯金2) [Live]

 前回メジャーデビューで初勝利を挙げたAtilanoの第2戦。そして、昇格したばかりのBernadinaが6番ライトで先発です。がんばれ!Zimは今日もお休み。これで7試合連続での先発回避になります。カブスの先発はRyan Dempster。

NATIONALS
CF Nyjer Morgan
3B Adam Kennedy
2B Cristian Guzman
1B Adam Dunn
LF Josh Willingham
RF Roger Bernadina
SS Ian Desmond
C Wil Nieves
P Luis Atilano

******************
[試合後コメント]
Nationals 3-2 at CHC Season 12-10 (W2)
Pitching: Atilano(W2-0), Bruney(H2), Clippard(H5), Capps(S10)
Hitting: Dunn(1/4 R RBI), Kennedy(1/4 R RBI), Bernadina(1/3 R), Nieves(1/3 RBI)
HR: Kennedy(1), Dunn(4)

 Atilanoは前回登板に続き、ランナーを出しながらも要所を締める投球でQS。2戦2勝です。前回に比べるとボール先行となる場面も多かったように思いますが、審判が辛かったようにも思いました。それでも安定感があります。ブルペンは今日もきっちり結果を残しました。Bruneyもふらふらしながらも無失点に抑えたので、これで吹っ切れてくれるといいと思います。前回あれだけ悲惨な登板であったにも関わらず、あの場面で起用したRiggleman監督は勇気があったと認めないわけにはいきません。

 打線は・・・・わずか4安打。見てもらえば分かりますが、Hittingの欄で書いたのが全てです。つまり、4安打全てが得点に絡んだということです。これ以外に出したランナーは四球の1人のみ。効率的と言えば効率的ですが、もうちょっと打って欲しいところです。寒いシカゴなのでしかたないのかなあ。今日のMVPは、前回のAtilanoの登板時も2本打っていたことも加味して、4回に結果的に決勝打となった本塁打を打ったDunnということにします。

 さあ、これでカブスにも勝ち越し。6度目の正直(?)で貯金2としました。どんどん増やしていきましょう!

MVP: Adam Dunn

4/27 StrasburgのAA 4戦目(5回を準パーフェクト!)

 雨で1日延びたStephen StrasburgのAAでの第4戦。対戦相手は前回と同じフィリーズ傘下のReadingということで、2度目の対戦でも通用するかという点でも注目していましたが、恐れ入りました。そういう次元の問題ではありませんでした。

Harrisburg 1-0(7) Reading (PHI)
Stephen Strasburg:
5.0IP 0H 1BB 0R 0ER 6K 64pitches-42strikes (W3-0)
(2010 Season for Harrisberg)
4G 17.1IP 7H 3BB 5R 1ER 23K 0.52/0.58


 対戦した打者は最小より1人多い16人。許したランナーは捕手のパスボールによる三振振逃げの1人のみという、限りなくパーフェクトに近い投球内容。セットポジションからの投球が課題とされていたわけですが、今日はそもそもそんな場面がほとんどありませんでした(笑)。4試合、計17回1/3を投げてERA/WHIPが0.53/0.58って…。しかも登板ごとに成績が向上しています。さすがに、もういいんじゃないでしょうか。AAAに昇格させましょう。

 なお、Strasburgの後を受けて登板したのはDrew Storen。ダブルヘッダーのため予定の7回で終了となった試合の最後の2イニングを4奪三振で無失点。きっちり締めました。こちらも7試合、計9回1/3を投げてERA/WHIPが0.96/0.64、奪三振11に対してわずか1与四球と、Strasburgに勝るとも劣らない支配的な成績を残しています。一緒に昇格させましょう。

Bernadina→MAJOR!、English→AAA

 Zim、Pudge、Harrisと、DL入りするほどではないけれど先発出場は難しいという微妙なケガ人を3人も抱え(Pudgeは今日のカブス戦でフル出場しましたが)、ベンチが薄いという悩みを抱えるナショナルズ。打開策として、ブルペンを一時的に6人体制とし、控え野手を増やすことになりました。

 昇格したのはRoger Bernadina。今季2度目のメジャー昇格。先週の週間MVPの活躍が認められてという部分も当然あるでしょう。個人的には、ただベンチに置いておくのではなく、先発出場機会を与えてやって欲しいところです。

 代わりにJesse EnglishがAAAにオプションされました。昨季までAAまででしか投げたことがなかったのにスプリングトレーニングでの好投で開幕メジャーを勝ち取り、8人ブルペンから7人ブルペンになるときにもBergmannとの競争に勝ち残ってきましたが、ここでマイナー行きとなりました。しかし、リードされた場面でばかりとはいえ、7試合に登板してこの成績は立派。ブルペンを7人に戻すときにはまた呼ばれることでしょう。

Jesse English (2009 season for Nationals)
7G 7.0IP 10H 2BB 4K 3.86/1.71

4/27 W3-1 @CHC (Livanまた好投で3勝目)

Nationals 3-1 at CHC Season 11-10 (W1)
Pitching:L.Hernandez(W3-1), Clippard(H4), Capps(S9)
Hitting: Desmond(2/4 R 2RBI 2SB), Morgan(1/4 triple 2R SB), Guzman(1/4 triple RBI)

 Livan Hernandezが7回を6安打1四球の1失点。これで開幕から4試合続けての好投で3勝目を挙げました。2回に1失点はしましたが、1死1,3塁からのサードゴロを、本塁に送っていれば余裕を持ってアウトにできるタイミングだったのに、5-4-3の併殺を狙って失敗したためということで、実際には7回無失点の内容と評価できます。初回にあっさり2点を先制した後なかなか追加点を奪えず、緊迫した展開が続きましたが、2回以外はほとんどピンチらしいピンチを作ることもなく、7回までカブス打線を沈黙させました。8回表の先頭打者を出したところで交代しましたが、Clippardが後続を断つと、9回はCappsがリーグ独走となる9セーブ目(未だセーブ失敗なし)。
 
 打線は、初回にMorgan三塁打、Desmondライト前シングル・二盗、Guzman三塁打であっさり2点を先制し、今日は爆発するかと思いましたが、Dunn三振、Willingham、Pudgeも凡退で追加点を奪えず。2回以降は全く沈黙してしまい、わずか3安打に終わりました。やはりZimmermanがいないと迫力に欠けます。

 これで6度目の貯金1。明日こそ、貯金2を!先発予定はAtilano。デーゲームなのでZimが出場するかどうかが注目です。

MVP: Livan Henandez

2010年4月27日火曜日

4/26 L3-4x(10) @CHC (Bruneyサヨナラ押し出し四球)

Nationals 3-4x(10) at CHC Season 10-10 (L1)
Pitching:Lannan, Burnett, Walker, Bruney(L1-1)
Hitting: Dunn(3/5 double BB RBI), Wilingham(2/4 BB R RBI), Morgan(2/5 R), Desmond(2/5 R)

 さすがWindy Cityと呼ばれるシカゴだけのことはあります。強風と寒さの影響で両軍投手が制球に苦み、計3つの押し出し四球が記録されたこの試合。Lannanが3回までに0-3とリードされましたが、打線がなんとか追いつき、立ち直ったLannanからBurnett、Walkerとつないできました。

 延長に入っても勝ち越せそうで勝ち越せない状況が続いており、踏ん張っていればチャンスが来そうな雰囲気もありました。しかし、最後はBruneyが自滅しました。10回裏。2安打と四球で作った1死満塁のピンチで、あっさりとストレートの四球を与えてしまい、情けないサヨナラ負け。ストライクを投げていればそう打たれる投手ではないのに、前の会と合わせて1回1/3で3四球(しかも全部ストレートの四球)。悪い病気が出てしまいました。

 同じ延長戦での敗北でも、24日のドジャーズに敗れた試合とはやや違います。あの試合は敗れても前向きに振り返れましたが、今日はせっかくのいい雰囲気が壊れてしまいそうな負け方。明日が大事です。Livan、頼む。

2010年4月26日月曜日

Roger Bernadinaが週間MVP(AAA)

 個人的お気に入りのRoger BernadinaがAAA International Leagueの4月19-25日の週間MVPに選ばれました。パチパチ。この1週間、7試合に出場して全試合で安打。計28打数13安打で週間打率は.474。6打点。5四球を選ぶ一方で三振はわずかに2つ。AAAの投手陣を圧倒しました。

 開幕メジャーを逃し、Mike Morseの故障で一瞬メジャーに昇格したもののベンチを温める日が続き、結局わずか1打席で降格させられていました。それでも腐ることなくしっかり成績を残しています。同じ左打者のWillie Harrisが軽いとはいえ故障している今、さらに右打者についてもJustin Maxwellが結果を残しつつある今、打率2割に満たないWilly Taverasの後塵を拝さなければならない理由はないはずです。理解に苦しみます。一刻も早くメジャーに復帰させてやってください。

2010年4月25日日曜日

4/25 W1-0 Dodgers (守りきって2位(タイ)浮上)[6回からLive]

 6回から観戦。ここまでは、初回にDunnの内野ゴロの間にナショナルズが1点先制した後は0行進。Olsenは5回を4安打1四球7奪三振と、前回の悪夢を払しょくする好投。

 先発メンバーからは、相変わらずZimmemanが外れています。またHarrisも右ひざを痛めて外れました。(昨日の守備で痛めたとのこと。)

NATIONALS
CF Nyjer Morgan
3B Adam Kennedy
2B Cristian Guzman
1B Adam Dunn
LF Josh Willingham
C Ivan Rodriguez
SS Ian Desmond
RF Justin Maxwell
P Scott Olsen

************
[試合後コメント]
Nationals 1-0 Dodgers Season 10-9 (W1)
Pitching: Olsen(W1-1), Clippard(H3), Capps(S8)
Hitting: Morgan(2/4 R), Guzman(2/3 SB), Dunn(0/2 BB RBI)

 最後までハラハラどきどきの1-0勝利。個人的には一番好きなタイプの試合でした。Clippard-Cappsの迫力ある投球と、堅い守りに大いに盛り上がりました。いやー、満足満足。守備は昨日から素晴らしいプレーの連続です(エラーもなし)。代表例として9回のMaxwellのダイビングキャッチをどうぞ(これが落ちていれば、同点は必至でした)。ちなみに昨年の同じ4月25日の試合の記事がこちら。ずいぶんな違いです(笑)。

 観ていなかったのですが、初回の1点はどちらに入っても不思議はなかったんですね。Olsenの立ち上がりは、3連打で1死満塁とされながら、なんとか三振とポップアウトでしのぐという危なっかしいものでした。相手のChad Billingsleyも初回以外は1死以下で2塁にランナーを置くことのない好投でしたから、よくぞあの初回に1点を取った、Dunn偉いという感じです。
 
 そしてOlsen。初回のピンチを乗り切ったあとは、6イニングを3安打1四球。ピンチらしいピンチもなく、スライダーを駆使して8三振を奪いながらすいすいと7回を投げきりました。しかし、何と言っても評価したいのは99球のうち71球がストライクという点。素晴らしいの一言です。

 これで5度目の貯金1で、地区2位に浮上しました。といっても、マーリンズ、メッツと同率ですが。

MVP: Scott Olsen

2010年4月24日土曜日

4/24 L3-4(13) Dodgers (延長13回、惜敗)

Nationals 3-4(13) Dodgers Season 9-9 (L1)
Pitching: Stammen, Bruney, Capps, Taveras(L0-2)
Hitting: Stammen(2/3 double RBI), Morgan(3/7 2double RBI SB), Desmond(2/7 double triple R), Gonzalez(2/5 double BB R), Dunn(2/6 double)

 8回裏から観戦。

 そこまでの経緯は、ナショナルズが全体に押していたもののスコアとしてはドジャーズが3-2とリードしていました。打線は、毎回のように得点圏に走者を進めながら、あと1本が出ず、2点止まり。特に6回裏には2死1塁からMorganの左中間の打球で1塁ランナーが悠々ホームインできたはずのところ、ホームを踏む直前にMorgan自身が三塁でタッチアウトになるというボーンヘッド。さらに7回表には無死1、3塁からDunn、Willinghamで点が取れませんでした。一方、ナショナルズ先発のCraig Stammenは7回を6安打無四球と好投しましたが、Casey Blake1人に2本のホームラン(ソロと2ラン)を打たれ、3失点。惜しい投球。

 さて、観戦してからは、8回裏2死3塁からMorganが先ほどのボーンヘッドを帳消しにする同点タイムリーを放つと、その後は両軍ともほとんどチャンスらしいチャンスはないまま、延長戦が進行。ナショナルズ投手陣はCappsが2イニングをきっちり抑えて、Batistaへ。なんでBatistaかなあ、と負けを覚悟しましたが意外にも11回、12回は無失点。しかし、3イニング目、13回表に2死からシングル、盗塁、シングルであっさり勝ち越しを許しました。その裏、ナショナルズも1死から代打Pudgeのシングル、Morganのダブルで1死2,3塁のチャンスを作り、打席はIan Desmond。大いに期待しましたが、サードゴロで本塁タッチアウト・・・・。(走者がPudgeでなければ、Morganのダブルでも、あるいはDesmondのサードゴロでも悠々生還していたはずでしたが、もう代走に送れる選手がいませんでした)。惜しくも敗れました。

 延長戦で敗れると、特に13回までという長い戦いに敗れると、徒労感で雰囲気が悪くなるものですが、試合後の選手たちのコメントからはそういう雰囲気がなく、このチームは「戦える」という自信のようなものが漂っています。負けたとはいえ、これでまた5割に戻っただけ。明日、また頑張りましょう!

4/23 W5-1 Dodgers (Atilanoメジャー初先発初勝利)

Nationals 5-1 Dodgers Season 9-8 (W1)
Pitching: Atilano(W1-0), Clippard(H2), Taveras
Hitting: Dunn(2/3 BB 2R 3RBI), Morgan(2/4 double triple R RBI)
HR: Dunn 2(2,3)

 Atilanoの投球したイニングと、ナショナルズの得点シーンだけ、後で見ました。
 
 メジャーデビューとなったAtilanoが素晴らしい投球を披露。6回を5安打2四球で1失点。4回の1失点も、Nyjer Morganがなんでもない浅いセンターフライを目測を誤って落とした打球と悪送球のために2死2塁となるはずの場面が1死2,3塁となったところから、敬遠四球の後に当たり損ねの内野ゴロの間に失ったものであり、実質的には6回4安打1四球無失点の内容でした。最終回となった6回には2死から連打で2人のランナーを許し、投手コーチがマウンドまで来ましたが、後続を断ちました。最速90マイルの速球と多彩な変化球を低めに集めて、打者のタイミングを外す投球で凡打を打たせ続けました。奪三振は1つのみでしたが、四球も少なく、マイナーで積み重ねてきた本来の投球ができていました。
 
 打線もそんなAtilanoを援護(守備では上述のMorganのミスはありましたが)。初回にさっそくKennedyのタイムリーで1点を先制すると、同点とされた直後の4回にDunnが三階席に届く特大の勝ち越しソロ。さらに、6回にもDunnが2本目となる3号2ランで突き放しました。今季ここまで打率2割にも届かない不調だったDunnでしたが、今日は当たっていました。これで調子を上げてきてくれるといいな、と思います。

 とにかく今日はAtilano。おめでとう!!!!

MVP: Luis Atilano

Olsen, Maxwell→Major、Bernadina→AAA、Bergmann→DFA

→4/25 追記
 Bergmannは結局Syracuse(AAA)に行くことになりました。トレードの噂もありましたが、結局どこのチームにも引き取られることなくwaiverを通ってしまいました。マイナーでもブルペン投手として過ごすようです。

→追記
 Maxwellは日曜日に女の子が生まれてパパになったそうです。これも大きなモチベーションになることでしょう。がんばれ!

****************
 今日のフィリーズ戦での先発のため、Scott Olsenがメジャー昇格。これは予定通りの動き。開幕から8人で回してきたブルペンから1人外すこととなりましたが、予想外にもオプションが残っているJesse Englishではなく、Jason BergmannをDFAすることになりました。オプションが残っていないのでウェイバーを通す必要があり、他チームからクレームされれば退団、されなければAAAに合流となりますが、いずれにせよ、チーム最古参の選手で、ワシントン移転後のチームの奪三振王が、遂に40人ロースターから外れることになりました。

 一方、外野手にも変更がありました。Justin Maxwellが昇格。スプリングトレーニングでのあまりの不調のためマイナーで開幕を迎えましたが、AAAの4試合では、21打席で5安打5四球と調子を取り戻していました。代わってRoger BernadinaをAAAにオプション。この動きはこれから数試合の相手先発投手に左腕が多いと予定されるため、左打者のBernadinaより右打者のMaxwellを選んだと説明されています。ということは、Maxwellのライトでの先発もあるのでしょうか。出場機会が与えられれば、AAAAプレイヤーで終るかメジャーリーガーとなるかの、今度こそ本当に、最後の大勝負でしょう。頑張ってください。

 それにしてもBernadinaは気の毒です。Mike MorseのDL入りに際して4月11日に昇格しましたがなかなか出場機会を与えられず、ようやく昨日の試合で7回の守備から登場し、1打席、ライトフライで凡退という記録を残しての降格となりました。へこたれず、またの機会をうかがってください。応援しています!

2010年4月23日金曜日

4/22 L0-2 Rockies (さすがJimenez、Livanも及ばず)

Nationals 0-2 Rockies Season 8-8 (L1)
Pitching: L.Hernandez(L2-1), Bruney
Hitting: Rodriguez(2/4) , Harris(1/3 double BB)
  
 この試合、(朝の支度をしながら見ていたのですが)気持ちが良い試合でした。負けたとはいえ納得です。前回登板で完封したLivan Hernandezと、前回登板でノーヒッターを記録したUbaldo Jimenezの対戦。最速でも80マイル台半ば、60マイル台のカーブまで操るLivanと、100 マイル近い豪速球で抑えこむとJimenezという投球スタイルがまるで異なる両先発が、それぞれの持ち味を存分に発揮した素晴らしい投手戦を展開してくれました。結果的にはJimenezに軍配が上がりましたが、内容はまさに互角。Jimenezが8回途中で降板したのに対してLivanは8回を投げきりました(しかもまだ95球だったので代打が送られなければ続投も可能だった)。2与四球、5奪三振は両投手同じ。被安打はJimenezの5本に対してLivanは4本。ただ、Livanの打たれた4安打のうち2本がソロホームランだったことで勝負が分かれました。それにしても、試合が終わった時点での両投手の防御率は、Jimenez: 0.95(4試合)、Livan: 0.75(3試合)。2人とも素晴らしいシーズン立ち上がりです。
 
 打線は決してJimenezに圧倒されたわけではなく捕まえられそうな機会もありましたが、あと1本が出ず。ブルペンにも封じられて完封負け。そんな中、現在首位打者のPudge Rodriguezは、今日も2安打で打率を.449まで上昇させています。
 
 ベンチで口にした途端に打たれるというノーヒッターのジンクスじゃないですが、「先発が5回もてば、勝てる」という法則、記事にするかどうか、迷ったんですよねぇ・・・。あっさり崩れてしまいましたね。

 それでも、ロッキーズ4連戦を2勝2敗のタイで終えました。立派立派。お次はドジャーズを迎えての3連戦。チーム打率3割を超える好調のドジャーズ打線にAtilano、Stammen、Olsenが挑みます。ドジャーズ投手陣の防御率もリーグでは下位なので、派手な打ち合いが予想されます。なんとか1勝しましょう(また低い目標ですいません)。

2010年4月22日木曜日

Derek Norris(A+)→DL

 トッププロスペクトのDerek NorrisがDL入り。昨秋、予定していたアリゾナ秋季リーグへの参加を見送る原因となった左腕のhamate boneの除去手術の箇所が痛むためとのことです。完治して復帰してくれることを願うばかりです。

Marquis→DL、Luis Atilano→Major

→4/24 追記
 手術は必要なし。10日ほどしたところで投球を再開できる見込みとのことです。予想通り(笑)。

→4/23 オリジナル
 開幕から3試合、不振が続いていたJason MarquizがDL入りすることになりました。本人は、前回登板後も故障ではないと主張してきましたが、今朝になって右ヒジの痛みを訴え、MRI検査の結果、異常が発見されたとのことです。手術が必要かどうかはさらなる検査をしてから判断されます。

 特に球速が落ちていたわけでもないので、故障がどれほどのものかはよく分かりません。しかし、不調であったことは間違いありません。こう言ってはなんですが、投げている姿を見ていると、緩んでいたのではないかと疑いたくなります(もちろん、もともとパワーピッチャーではありませんが)。キャリアハイの成績を残し、オフに大型契約を結んだ選手にありがちなことですが、このままでは給料泥棒と呼ばれることになります。ブルペン、マイナーで投げ込んで自分の投球を取り戻して帰ってきてください。

 代わって金曜日のドジャーズ戦に先発することになるのが、Luis Atilano。メジャー初昇格・デビューとなります。
 
 今季はメジャーのスプリングトレーニングに参加し、4月1日にAAAにオプションされるまで帯同していました。以下、4月1日の私の記事からの引用。

4/1
 Luis AtilanoをAAAにオプション。当初思っていたより長くメジャーに残っていました。フロントにはそれなりに好印象を与えたようですから、今季中の昇格もあるかもしれません。問題は役割。この春はブルペンで投げていましたが、マイナーではずっと先発でやってきました。Syracuseの先発投手は、Martis-Martin-Balester-Chicoに加えてMockかOlsenのどちらかが入れば既に5人になってしまいます。昇格を念頭にブルペン投手としての経験を積ませることになるのでしょうか。
 と、書いていましたが、AAAでは先発投手として登板。2試合、計11イニングを投げ、1.64/1.09、9奪三振と好投し、今回のチャンスを得ることになりました。

 プエルトリコ出身の24歳。球は決して速いわけではなく、三振も多くありません。他方、四球はマイナー通算で9イニング当たり2個を下回っており、典型的な打たせて取るタイプの投手です。元々は2003年のドラフト1順目(全体35位)でブレーブスに入団したトッププロスペクトでしたが、2006年にA+まで昇格したところでTJ手術。その直後の2006年8月にDaryle Wardとの交換でナショナルズにトレードされ、1からの出直しとなりました。2007年のシーズん終盤にようやく実戦で投げられるようになると、2008年、2009年シーズンでマイナーの階段を着実にのぼり、遂にメジャーに到達。プロ入り8年目、長い道のりでした。頑張って下さい。

4/21 StrasburgのAA 3戦目(5回6K無失点)

 午前10時30分開始という珍しい朝の試合。どうやら地元の子どもたちのフィールド・トリップとして活用してもらうための企画だそうです。マイナーリーグらしいプロモーションですね。

Harrisburg 3-0 Reading (PHI)
Stephen Strasburg:
5.0IP 1H 1BB 0R 0ER 6K 68pitches-47strikes (W2-0)
(2010 Season for Harrisberg)
3G 12.1IP 7H 3BB 5R 1ER 17K 0.73/0.81

 さて、その子どもたちの前で、Stephen Strasburgが好投を披露しました。最速は98マイルながら、制球も良く、とにかく安定した内容で、3試合目の登板で初めての無失点。1回、2回はそれぞれ10球程度であっさり三者凡退。3回にはヒットと内野手のエラーで、4回には四球でランナーを背負いましたが、後続を断ちました。前回登板までで指摘されていたセットポジションからの投球もきっちり修正し、球速を失うことなく、投げられたようです。5回はまた三者凡退。85球又は5回のどちらかに達した時点で降板と決まっていましたが、5回をわずか68球で投げきりました。子どもたちにはいい思い出になったことでしょう。

 もうAAは十分じゃないでしょうか? とは思うのですが、試合後のRizzo GMのコメントでは、(もちろん高く評価した上でですが)時々直球が高めに抜けることがあると課題を指摘し、「計画があるが、まだ明らかにはできない」と繰り返していました。しばし、待ちましょう。

4/21 W6-4 Rockies (先発が5回持てば、の法則)

Nationals 6-4 Rockies Season 8-7 (W1)
Pitching: Lannan, Clippard(W3-0), Capps(S7)
Hitting: Nieves(2/4 double RBI), Dunn(2/4 double R 2RBI), Willingham(2/4 2R RBI SB), Zim(2/3 double BB R)

 先発のLannanは、ロッキーズの売り出し中のリードオフCarlos Gonzalezに4打席連続で安打を許すなど、5回を除いて毎回ランナーを出す苦しい内容。それでも、何とか試合を壊さないところは、さすがです。6回までに11安打を打たれながらも4失点に止め、同点の状態で降板しました。

 今季のナショナルズは、先発が5回以上を投げた試合は7戦全勝、5回を投げ切れなかった試合は7戦全敗と、先発投手の出来がそのまま勝敗に直結するという法則が成り立ってきました。ある程度の相関関係があるのは当然なのですが、ここまで計14試合で完全に成立しているのは驚きです。好守とも、試合中盤以降に安定した戦いができている結果と言えるでしょう。

 今日も法則は生きていました。二番手のClippardが7,8回を無失点に抑えて同点のままできた8回裏。1死1,2塁の場面で、Wil Nievesが左中間に決勝二塁打。ベンチにはまだ絶好調のPudgeをはじめ代打要員は残っていたのに、Nievesにそのまま打たせたRiggleman監督の采配が冴えていたとも言えますが、Nievesはよく打ってくれました。続く投手に代わって送ったPudgeが犠飛を打って、都合2点を勝ち越し。9回はランナーを2人出しながらもCappsが今季7つ目のセーブを記録。いい形でまた勝ちました。

 明日は、前回登板でノーヒッターを記録したUbaldo Jimenez(実はファンタジーの2チームで保有していたりします。)がロッキーズの先発。ここまで3戦3勝。これを受けるは、こちらも開幕から2試合続けて無失点で2連勝中のLivan Hernandez。投手戦を期待します。

 ところで、7回の攻撃中にZimmermanが負傷退場してしまいました。ライトオーバーの打球を放ち二塁まで到達したところで、右のハムストリングの痛みのため代走のDesmondと交代。先日まで痛めていたのは左のハムストリングで今回とは場所が違います。本人のコメントでは軽傷と言っていますが、明日以降の出場が危ぶまれます。どうか軽傷でありますように。 (今日の好プレー

MVP: Wil Nieves

2010年4月21日水曜日

4/20 L4-11 Rockies (また10-0かよ・・)

Nationals 4-10 Rockies Season 7-7 (L1)
Pitching: Olsen(L0-1), Walker, English, Bruney, Burnett, Clippard
Hitting: Guzman(4/5 double R RBI), Zim(3/5 double R 3RBI), Maxwell(2/5 double R), I.Rodriguez(2/5)
HR: Zim(2)

 先発のOlsen。初回はわずか10旧程度で三者凡退で終えて上々の立ち上がり、というところだけ見て出勤。約1時間後・・・。職場に着いて、さあどうなってるかなと(楽しみにして)確認したら10-0になっていました。また10-0かよ!フットボールじゃないんだから!2回に2点取られて、3回は1死も取れずに4連打を許したところで降板。後を受けたWalkerが更に傷口を拡げ、最後にホームラン(今日は2ランでしたが)でとどめを刺されたところも、先日のMarquis-Batistaと同じでした。
 
 しかし、その後はEnglish、Bruney、Burnett、Clippardがしっかり無失点に抑えました。打線もチーム12安打とまずまず打ちました。Guzmanが4安打の固め打ち。Pudgeは相変わらず好調。Zimに2号2ラン。Maxwellも2安打。Desmondもタイムリーヒットと四球で出塁。このように明るい話題もたくさんあったのですが、全てはOlsen-Walkerが試合を壊した後の話でした。

 これでまた5割に逆戻り。とはいえ、昨年まで負けが込んでいたチームが、ここまで7勝7敗なんですから文句を言うつもりはありません。ここまでの7勝7敗を見ると、勝つときは接戦ですが、負けるときは豪快に負けています。実際、7勝のうちLivanが完封した以外の全6勝でCappsにセーブが記録されているほどです。総得点69点に対して総失点89点ながら、5割を保っているのは幸運でしかないという見方もできます。しかし、前楽天の野村監督が「弱いチームは、勝つときは大勝して、負けるときは僅差で負ける」という趣旨のことを以前おっしゃっていました。この言葉、逆もまた真なりとは限りませんが、少なくとも今のナショナルズはこの「弱いチーム」の定義には当てはまらなさそうです。

 少なくとも過去2年に比べて応援しがいのあるチームであることだけは確かです。明日はエースのLannanが先発。がんばって!(ちなみに、明日はStrasburgのAAでの第3戦もあります)

2010年4月20日火曜日

4/19 W5-2 Rockies (Stammen8回2失点)

Nationals 5-2 Rockies Season 7-6 (W1)
Pitching: Stammen(W1-0), Capps(S6)
Hitting: Harris( 2/3 double SF R 4RBI), Morgan(2/3 BB RBI), I.Rodriguez(2/4 R), Dunn(1/2 double 2BB 2R)
HR: Harris(2)

 Craig Stammenが8回を投げて、5安打1四球で2失点の好投。奪三振も5つ。3回、4回と味方が点をとってくれた直後に失点というのは前回と同じでしたが、1回1/3でKOされた前回とは異なり1失点ずつに止め、持ちこたえました。試合後のコメントを聞いてびっくり。なんと、Livan Hernandezにアドバイスを受けたことが役に立ったというのです。オフの間にLivanとゴルフを回ったとき(余談ですが、Livanはゴルフの腕もプロ級とのこと)、また前回登板後にLivanと改めて話した時に、リラックスして投げることが重要とアドバイスされたということです。Livanがこのような形で若手に好影響を与えたという話はついぞ聞いたことがなかったので驚きましたが、とてもいい傾向に思えます。

 打線では、Willie Harrisが先制3ランと犠牲フライで計4打点の活躍。そしてもう1人、Pudge Rodriguezのバットが止まりません。開幕から好調で、現在リーグの打率首位。今日も2安打で4試合連続のマルチヒット。打率を.450まで上げました。ホームランこそありませんが、二塁打数でもリーグトップ。昨季は.249/.280/.384とキャリア最低の成績に終わっており、契約した時は打撃には全く期待していませんでしたが、嬉しい誤算です。今季開始時点であと289だった通算3000本安打もあながち夢の数字ではないかもしれません。

 これでまた貯金1。よしよし。

MVP: Craig Stammen

2010年4月19日月曜日

4/16 StrasburgのAA 2戦目

 すっかり前のことになってしまいましたが、16日の金曜日にStephen StrasburgがAAでの2試合目の登板をしていました。

Harrisburg 1-2 New Britain(MIN)
Stephen Strasburg:
2.1IP 2H 0BB 1R 0ER 3K 32pitches-23strikes (ND)
(2010 Season for Harrisberg)
2G 7.1IP 6H 2BB 5R 1ER 11K 1.23/1.09

 地元Harrisburgでの初登板とあってチケットは売切れでしたが、雨で試合開始が遅れた上、3回途中に雨が降り出して中断、Strasburgはそのまま降板となりました。

 悪天候で短い登板でしたから評価は難しいのですが、エラーがらみで1失点したものの自責点0、最速98マイル、イニング数を上回る奪三振、外野に飛んだのはわずかに1人だけ、というところを見ると、内容としては良かったようです。ただし、前回登板でも指摘されたセットポジションからの投球は、今回もやはり課題だったようで、唯一の外野への打球というのが、2回2死から内野安打とエラーで2塁にランナーを置いてセットポジションになったところで打たれた二塁打でした。逆に言えば、ランナーがいないときの投球は圧倒的だったということになります。

2010年4月18日日曜日

2010 Nationals Top Prospects (私案)

 もうシーズンも始まってしまって今更な感もありますが、個人的注目プロスペクトです。昨年のものはこちらの一番下にあります。

1 Stephen Strasburg RHP
2 Derek Norris C
3 Drew Storen RHP
4 Chris Marrero 1B
5 Danny Espinosa SS
6 Ian Desmond SS
7 Eury Perez OF
8 Michael Burgess OF
9 Destin Hood OF
10 Brad Meyers RHP

Honorable mentions: Jeff Kobernus 2B, Tom Milone RHP, Aaron Thompson LHP, Justin Maxwell OF, Roger Bernadina OF, Jack McGeary LHP, J P Ramirez OF, Marcos Frias RHP, Josh Smoker LHP, Juan Jaime RHP

4/18 L7-11 Brewers [1回表途中までLive観戦] (Marquis1死も取れず降板)

 先発投手は、2試合続けて5回もたずに降板しているMarquis。そろそろいい内容で投げて下さい。相手が左投手なので、Maxwellが先発出場。センターもTaverasです。Desmondがお休みか。せっかくライブ観戦なのに応援できないのはちょっと残念。

 今季初のシリーズ・スウィープなるか? ⇒(1回表途中10-0:今となっては恥ずかしい・・・。)

NATIONALS
CF Willie Taveras
SS Cristian Guzman
3B Ryan Zimmerman
1B Adam Dunn
LF Josh Willingham
C Ivan Rodriguez
RF Justin Maxwell
2B Adam Kennedy
P Jason Marquis

BREWERS
2B Rickie Weeks
SS Craig Counsell
LF Ryan Braun
1B Prince Fielder
3B Casey McGehee
RF Jim Edmonds
C Gregg Zaun
CF Carlos Gomez
P Doug Davis

**************************
Nationals 7-11 Brewers Season 6-6 (L1)
Pitching: Marquis(L0-3), Batista, Walker, English, Bruney
Hitting: I.Rodriguez(3/5 2doubles 2R RBI), Kennedy(3/4 double R RBI), Zimmeman(2/5 2RBI), Taveras(2/5 R), Guzman(2/5 R RBI), Desmond(1/1 double 2RBI)

 正直言って、あまり触れたくない試合です。2回以降だけなら7-1だったのですが、当然野球は1回から9回までの試合ですから・・・。

 「Marquisの次の登板は?」という問に対してベンチ・フロントは言葉を濁しているようです。この3試合、スプリングトレーニングと同じ内容の試合が続いています。理由は何でもいいですからマイナーで再調整してくるべきでしょう。

4/17 W8-0 Brewers (Livan完封で貯金1)

Nationals 8-0 Brewers Season 6-5 (W3)
Pitching: L.Hernandez(W2-0)
Hitting: Rodriguez(2/3 double 2R 3RBI), Zimmerman(2/3 2doubles BB 2RBI), Maxwell(1/3 SF R 3RBI), Desmond(2/3 R), Guzman(2/4 2R SB)
HR: Maxwell(1)

 熱を出した下の子どもを看病していたので、ハイライトを見たのと、各記事を読んでのコメントです。

 Livan Hernandezが完封。85マイルの速球と65マイルのチェンジアップの緩急と、丁寧にコーナーを突く制球力で、ブリューワーズ打線を文字通り手玉に取り、9回を112球、4安打2四球、三振わずか3つという内容で0点に封じました。唯一のピンチだった2回1死満塁も1-2-3の併殺で切り抜けました。完封は2004年(モントリオール・エキスポス時代)以来の通算8度目とのことです。それにしても、前回メッツ戦と合わせて、今季開幕から16イニング連続無失点。驚きです。

 打線は、2回に3点を先制すると、5回以降にも着実に加点して、Livanを援護しました。2回の3点のうち2点はJustin Maxwellの2ラン。センター左への特大の当たり。今季初安打、これで落ち着いてくれるといいのですが。犠飛も打って今日は3打点。左のRandy Wolfが先発ということで先発出場させてもらい、きちんと結果を出しました。明日もDoug Davisですから先発が予想されます。がんばって!

 そして、ハムストリングの故障で先発から5試合は外れていた我らがRyan Zimmermanも復帰。2本のタイムリー二塁打を打ち、打撃でも勝利に貢献しましたが、守備でもこのプレー。さすが、ゴールド・グラバー!もう心配は必要なさそうです。

 これで今季初の3連勝で、待望の貯金1。2008年の開幕直後に3連勝して以来の貯金です。

MVP: Livan Hernandez

2010年4月16日金曜日

4/16 W5-3 Brewers (8回の逆転劇で5割到達)

 7回裏1死1,3塁の場面からテレビ観戦。

*****************
(試合後コメント)
Nationals 5-3 Brewers Season 5-5 (W2)
Pitching: Lannan, Bruney(W1-0), Burnett(H3), Capps(S5)
Hitting: Kennedy(2/3 BB R 2RBI SB), Willingham(2/2 BB 2R RBI), Nieves(2/4 R RBI), Morgan(1/2 triple BB RBI SB)
HR: Willingham(3)

 テレビ観戦を始めた途端にチャンスを逃して、その直後に失点したときは、私が疫病神なのかと心配してしまいましたが、杞憂に終わりました。Kennedy、ありがとう。

 私が観戦を始める前の話ですが、John Lannanが7回を7安打3四球ながら2失点で切り抜け、QSを記録する好投。今季3試合目でようやく、というのは少し遅かった気もしますが、本来の投球を取り戻したようで安心です。QSを記録しても勝ち星には恵まれないというのも、昨年までと同じだったりして。

 これで5割に到達。10試合を5勝5敗というのは、昨年も一昨年も既にこの時期に大型連敗を経験し、悲惨なシーズンの予感が漂っていたものですが、今季は少し雰囲気が違います。戦っている、という実感があります。

MVP: Adam Kennedy

4/15 W7-5@PHI (代打Zimの逆転2ラン) [Live]

 2連敗で迎えたフィリーズ3連戦の3戦目。1つは勝ちたいところ。Scott Olsenの今季初先発、また昇格したばかりのJustin Maxwellも先発起用ですね。がんばれ。Zimmermanがこれで4試合連続の欠場。うーん、心配。

 Jackie Robinson Dayで、みんな背番号42を来ています。また、試合前には、フィリーズの2009年のNLチャンピオンシップのセレモニーも開催されています。

NATIONALS
CF Nyjer Morgan
SS Ian Desmond
2B Cristian Guzman
1B Adam Dunn
LF Josh Willingham
C Ivan Rodriguez
RF Justin Maxwell
3B Alberto Gonzalez
P Scott Olsen

*****************
(試合後コメント)
Nationals 7-5 at PHI Season 4-5 (W1)
Pitching: Olsen, Clippard(W2-0), Burnett(H2), Capps(S4)
Hitting: I.Rodriguez(2/4 double BB R 2RBI), Desmond(2/4 R RBI SB), Dunn(2/5 R RBI), Morgan(1/3 2BB R), Zimmerman(1/1 R 2RBI)
HR: Dunn(1), Zimmerman(1)

 前日まで5回以降に点が取れない(これまでの8試合の合計でなんとわずか2点だった!)のが悩みだったのが嘘のように、7回1点、8回3点、9回2点と終盤に6点を奪い逆転勝利。これで開幕から3シリーズを終えて、しかも2シリーズは難敵フィリーズにも関わらず、通算4勝5敗。何といっても3連敗が一度もないという点がいいですね。

 今日の試合は、ナショナルズの良いところがたくさん出た、今後の試合が楽しみになる試合でした。

 今季初先発となったScott Olsen。6回途中、自責点4という数字はあまり良い印象は与えませんが、内容はとても良かったと思います。球速は常時90マイルを計測、変化球との緩急も付いており、特に左打者の外のボールは有効でした。甘く入れば打たれる球威ですが、この内容なら戦力として十分やっていけます。開幕をAAAで迎え、厳しい立場に立たされてきましたが、これで一気に地位を確立しました。正直言って、私も認識を改めなければなりません。

 もう1人今日開幕を迎えたのがJustin Maxwell。7番ライトで先発すると、ヒットこそ出ませんでしたが、2打席四球を選びました。早く1本出て、波に乗りたいところです。

 ルーキーといえば、ここしばらく打撃の調子を落としていたIan Desmondも今日は2安打。特に3点を追う7回2死2塁からのタイムリーヒットは、試合後半に点が取れなかったナショナルズ打線の流れを変える一打となりました。9回にもヒットで出塁し、貴重な追加点のホームを踏みました。今季初盗塁も記録。

 Adam Dunnに待望の今季1号。スプリングトレーニングでも出ていなかったので、ほんの少しだけ心配していましたが、これで安心。例年のようにしっかり成績を残してくれることでしょう。また、1塁守備でも3回に素晴らしいフィールディングを披露。経験を積んで、それなりの守備力を身につけてくれれば十分と思っていますので、今日のようなプレーはボーナスをもらった気分です。

 そして、Ryan Zimmerman。先発メンバーから4試合続けて外れて心配しましたが、8回表に代打で登場して、値千金の逆転2ラン。しびれました。まだ全力疾走はできないので、ランナーに出たら代走を送る必要があったようですが、その必要のない結果とは・・・。こちらも1号。また、代打ホームランはメジャー初とのことです。ファンとしては早くサードの守備を見たいのですが、くれぐれも無理はしないで下さい。

 めったにない四球を選んでZimmermanのホームランで生還したかと思えば、結果的にはケ焦点となった9回表の2点タイムリーを放ったIvan Rodriguez、8回1死から(1点は失ったものの)5つのアウトを要するセーブを記録したMatt Capps(今季のナショナルズの4勝全てでセーブを記録しています!)など、いい活躍を見せた選手は他にもいました。

 ロード6連戦を5割で乗り切り、これからホームにブリューワーズ、ロッキーズ、ドジャーズを迎えての10連戦。3チームともそれぞれに強敵ですが、今日の試合に勝ったことでついたであろう勢いで、勝率5割以上に到達することを期待してしまいます。

MVP: Ryan Zimmerman

Mock→AAA(ではなくてDL)、Morse→DL、Livan, Bernadina→Major

(4/16夜 追記)
 Mockは首の故障と判明し、DL入りとなりました。マイナー行きのオプションは遡って取り消されており、今季のオプションはまだ行使されていないことになりました。

 とりあえず15日DLに入っていますが、故障からの回復はともかく、メジャー復帰の見通しは全く立っていません。まさに今日、Olsenが好投したこともあります。まずは元気になって、しっかりAAAで成績を残すことです。

************************
(4/12夜 追記)
 Mockに代わる先発投手はScott Olsenとなりそうです。前回AAAでの初先発では、6回1/3を8安打1四球4失点、4奪三振という投球でしたが、球速は90マイルを超え、悪くなかったようです。木曜日のフィリーズ戦での登板が予定されています(Lannanも中4日で先発できるはずですが回避した模様)。

 一方、Mockの降格についてのMike Rizzo GMのコメント。

“We need starters to go longer than 3 1/3 innings, because it takes the bullpen, and it's very difficult to win a game when your starter goes out. “This is a performance league. The bottom line is, we have to perform, and you’ve got to go more than 3 1/3 innings. You’ve got to give your ballclub a chance to win. He didn’t do that through the tail end of spring training and through his first start.”

 厳しいコメントです。Dバックス時代にドラフト指名したときからMockのサポーターであり続けたRizzo GMをして、このコメント。競争相手が多い中、メジャー復帰には長い道のりが待っていることでしょう。コンスタントに7、8回を投げきれるような投手に脱皮しなければ、チャンスはなさそうです。頑張って下さい。

**************
(4/12早朝オリジナル)

 Livan Hernandezが今日のメッツ戦に先発するためメジャー契約に変更されるために誰かが25人ロースターから外れることは決まっていましたが、それが誰かというのは今日まで分かりませんでした。当初は開幕から8人体制を取ってきたブルペンから誰かが外れると見られていましたが、結果はGarret Mock。火曜日にオフがあることから1週間は4人で回せるのですが、それにしても意外の感は否めません。確かに先日の登板はひどいものでしたが、1試合で判断するとは思いませんでした。

 また、先日、守備でハムストリングを痛めたMike MorseがDL入り。軽傷と思われていて、代打出場は続けていました。せっかくのチャンスをもらったのに無念でしょうね。

 代わって昇格したのがRoger Bernadina!!TaverasもHarrisも好調なので出場機会がどれだけあるか分かりませんが、チャンスを活かしてくれることを期待しています。

2010年4月15日木曜日

4/14 L7-14@PHI (Stammenも大量失点)

Nationals 7-14 at PHI Season 3-5 (L2)
Pitching: Stammen, English, Bergmann(L0-1), Burnett, Bruney, Clippard, Batista
Hitting: Guzman(2/5 R 2RBI), Kennedy(1/3 double BB 3RBI SB), Gonzalez(2/3 double BB R), Morgan(2/3 BB R RBI SB)

 せっかくフィリーズ先発のKyle Kendrickを後略して3回までに7点を奪っても、ナショナルズ先発のCraig Stammenも同じように打たれてしまいました。まずは、この両先発の成績を見てやってください。

Kendrick 1.2IP 6H 3BB 6ER 1K
Stammen 1.1IP 7H 1BB 7ER 0K

 ともかく、3回を終えて7-7の同点。ブルペンの勝負となったわけですが、打線は(今日も)4回以降は沈黙してしまい無得点。Englishがヒットは打たれながらも試合を壊さずに保ちましたが、5回以降はダムが決壊するように失点を重ね5~7回で7失点。気がつけば大敗でした。勝機もあった試合をまたも落としました。

 さて、明日はScot Olsenの今季初先発が予定されています。これまで8人だった(普通のチームは6、7人)ブルペンから1人外れることになります。候補とされているのは次の4人。投球を映像で見ても数字を見ても、個人的にはMiguel Batistaが不要なのは明らかだと思っていますが、フロント・ベンチは相変わらずそうは思っていないようです。不思議です。Englishだけがオプションを残していて、他の3人はウェイバーを通さなければならないということもあり、Englishが降格有力と見られていますが、今日の投球で、Englishが株を上げた一方で、Bergmannは株を下げてしまいました。もしBergmannがウェイバーで他球団に奪われたら悲しいなあ(Batistaなんて絶対通るのに)。

(As of 2010/4/14)
Jesse English 5G 5.0IP 7H 1BB 3K 3.60/1.60
Jason Bergmann 4G 2.1IP 3H 1BB 2K 15.43/1.71
Tyler Walker 3G 5.0IP 5H 0BB 5K 5.40/1.00
Miguel Batista 4G 6.1IP 4H 6BB 2K 8.53/1.58

2010年4月14日水曜日

Hagerstown Suns (A) Roster

 ここにもまた楽しみな選手が大勢います。

 まず昨季GCLで堂々の首位打者となり、大いに株を上げたEury Perez。ドミニカ出身。19歳はチーム最年少。1番センターで起用されることになりそうです。

 2008年ドラフト組からは、まずまず順調に育ってきている2順目のHood(こちらも19歳)のほか、5順目のNieto、9順目のJ.R. Higley、11順目のJ.P. Ramirezと、やや伸び悩んでいるものの潜在能力が高いと期待される若い選手がそろっています。投手でも、6順目のPaul Demneyは先発ローテーションでスタートする予定。期待しています。

 2009年ドラフト組では、まずJeffery Kobernusに注目が集まります。昨季は故障でほとんどプレーしていませんので、真価が問われます。投手陣に目を向けると、3順目のTrevor Holderと22順目ながら昨季好投して評価が高いDaniel Rosenbaumの2人がローテーション入り。ブルペンには、7順目のDean Weaver、10順目のPaul Applebee、21順目のMitchell Cleggもいます。

 そのほかの注目選手としては、数年前のトッププロスペクトだった、Josh Smoker(2007年サンドイッチピック)、Jack McGeary(同年6順目)、Colton Willems(2006年1順目)の3投手が所属。SmokerとMcGearyは先発で、Willemsはとりあえずブルペンで開幕。期待ハズレと言われ始めていますが、高卒入団なので3人ともまだ21歳。あきらめるのは早いぞ。

PITCHERS
Daniel Rosenbaum (ST)
Josh Smoker (ST)
Jack McGeary (ST)
Paul Demny (ST)
Trevor Holder (ST)
Colton Willems
Paul Applebee
Patrick Arnold
Mitchell Clegg
Glenn Gibson
Kyle Morrison
Wanel Vasquez
Dean Weaver
Austin Garrett

CATCHERS
Adrian Nieto
Sandy Leon

INFIELDERS
Jeffery Kobernus (2B)
Brett Newsome (1B)
Justin Bloxom (3B)
Sean Nicol (SS)
Francisco Soriano
Steven Souza

OUTFIELDERS
J.P. Ramirez (LF)
Eury Perez (CF)
Destin Hood (RF)
J.R. Higley
Marcus Jones

BP : 2010 Top 101 Prospects

 3月3日にBaseball ProspectusのTop 101が公表されていたことに今頃になって気が付きました(直前にナショナルズのトップ11が発表されていてそちらに気が行っていました)。

 例年は100人なのに今年は101人。しかも、その最後の101人目がナショナルズのDanny Espinosa!Espinosaを入れるとナショナルズからは4人が入りました。昨年の3人からは総入れ替え(うちDetwilerとZimmermannは卒業)。Strasburgが全体1位なのに加え、Derek Norrisもトップ30入り。とても満足です。

1. Stephen Strasburg RHP
28. Derek Norris OF
60. Drew Storen RHP
101. Danny Espinosa 


 全体のトップ10は以下のとおりです。ここではStrasburgがHeywardを抑えました。

1. Stephen Strasburg, RHP, WAS
2. Jason Heyward, OF, ATL
3. Neftali Feliz, RHP, TEX
4. Jesus Montero, C, NYY
5. Mike Stanton, OF, FLA
6. Pedro Alvarez, 3B, PIT
7. Desmond Jennings, OF, TB
8. Carlos Santana, C, CLE
9. Buster Posey, C, SF
10. Aroldis Chapman, LHP, CIN

MLB.com Nationals 2010 Top 10 Prospects

 今年も公式ページにMLB.comのナショナルズ・トップ10プロスペクトが紹介されていました。やはり順位は付いていません。昨年はこちら。

Michael Burgess, OF
Destin Hood, OF
Chris Marrero, 1B
Justin Maxwell, OF
Derek Norris, C
Ian Desmond, SS
Danny Espinosa, SS
Drew Storen, RHP
Stephen Strasburg, RHP
Aaron Thompson, LHP

2010年4月13日火曜日

Potomac Nationals (A+) Roster

 このチームの注目は何と言ってもDerek Norris。まだ若いので、ゆっくり着実にステップアップしていってくれればいいのですが、シーズン中にはAAへの昇格を期待しています。
⇒開幕から数試合になるのに出場がないので心配していましたが、腕の痛みがあるということで数試合出場を見合わせるということです。DL入りはしないようですが、心配です。1日も早い元気な復帰を期待しています。

 2007年ドラフト同期で元々はNorris以上に期待の高かったMichael Burgessも、トッププロスペクトの扱いから滑り落ちるかどうかの瀬戸際。とかく態度を問題視されてきた選手ですが、この春は食生活の改善を含めずいぶんと変わったというレポートもちらほら見ました。パワーを犠牲にすることなく三振を減らすことができるかどうかがポイントになりそうです。

 その他の打者では、昨季HagerstownではNorrisに勝るとも劣らない打撃成績を残したTylor Moore一塁手(2008年ドラフト16順目)と、同じく2008年の19順目で入団以来3割近い打率を残しているStephen Lombardozzi二塁手にもいくばくかの期待感を持っています。

 投手陣では昨季A+で成績を残したFriasと、昨年のドラフト組で(StrasburgとStorenを除くと)出世頭となっている13順目のLehmanと29順目(!)のBronsonに注目。4順目のA.J. MorrisもDLから復帰してどういう投球をするか見ものです。また、40人ロースターに入っていながら、ひじの痛みでスプリングトレーニングで登板しなかったJuan Jaimeの様子も気になります。

PITCHERS
Robinson Fabian (ST)
Brad Peacock (ST)
Marcos Frias (ST)
Patrick Lehman (ST)
Evan Bronson
Clayton Dill
Justin Phillabaum
Jesse Estrada
Ricardo Pecina
Cole Kimball
Luis Garcia
Patrick McCoy
Martin Beno
A.J. Morris (DL)
Juan Jaime (DL) ★

CATCHERS
Derek Norris
Brian Peacock

INFIELDERS
Tyler Moore (1B)
Stephen Lombardozzi (2B)
Tim Pahuta (3B)
Jose Lozada (SS)
Nick Arata
Stephen King (DL)
Daniel Lyons (DL)

OUTFIELDERS
Michael Burgess (RF)
Nick Moresi (CF)
Boomer Whiting (LF)
Francisco Plasencia
Robby Jacobsen

4/12 L4-7@PHI (Marquisまた大量失点)

Nationals 4-7 at PHI Season 3-4 (L1)
Pitching: Marquis(L0-2), English, Walker, Burnett, Batista
Hitting: I.Rodriguez(2/4 double R RBI), Guzman(2/4 R double)
HR: Willingham(2)

 3回まで四球のランナーを1人出したのみで、それも併殺打を打たせたことで最少の9人で終えたJason Marquis。4回表に自らの2点タイムリーもあって3点を追加し、4回表終了時点で4-0とリード。ニューヨークから持ってきた勢いそのままに勝てそうな展開でしたが、意外にもあっさり捕まりました。4回裏にHowardのタイムリーなどで2点を失うと、5回裏にはPudge Rodriguezのバント処理ミスで迎えた1死1,2塁から、2連続タイムリーで逆転されると、止めにChase Utleyにライトポール際へ運ばれ、あっという間に5失点。結局、4回1/3で6安打2四球7失点(自責点6)と、前回登板と同じく大量失点でKOされてしまいました。はぁ。

 打線は打線で、序盤に4点を取り、Hamelsを6回途中で引きずり下ろしたものの、ブルペンからはDunnが四球で出塁したのみで、まったく反撃の気配もありませんでした。序盤は得点するのに、試合が進むにつれて打てなくなる試合が続きます。これで4試合続けて5回以降は得点がありません(4回までは計15点)。

 ちょっと心配なのはDesmond。前回対戦でホームランを打ったHamelsが先発でしたが、ヒットは出ず。2試合続けて4打席凡退。開幕当初に比べて、少し振りが鈍ってきたように見えます。

 なお、4回裏に、ストライク・ボールの判定に抗議してRiggleman監督が退場。Manny Acta前監督時代にはなかったので新鮮です。ただ、この退場の直後にMarquisが打たれ始めたので、結果としては上手くいきませんでした。(なお、映像を見る限り、抗議して当然。まったくひどい判定です。)

2010年4月12日月曜日

4/11 Harrisbrug@Altoona (Strasburg AA デビュー)

 親チームがメッツとの試合をしている真裏ですが、Stephen StrasburgのAAデビュー戦をお送りします。

*************
試合後コメント
Harrisburg 6-4 at Altoona(PIT)
Stephen Strasburg:
5.0IP 4H 2BB 4R 1ER 8K 82pitches-55strikes (W1-0)

 昨秋のフロリダのインストラクショナル・リーグ、アリゾナ秋季リーグ、そしてスプリングトレーニングのオープン戦と、メジャーへの階段を一歩一歩昇っているStrasburg。今日のマイナーリーグAAでの登板で、また1つ階段を上りました。

 5回を自責点1、毎回の8奪三振と、残した成績は素晴らしいものですが、「内容的にはまずまず」といった感じに見えました。

 球速は常時90マイル台後半を計測し、最速は100マイル。速球を意識させたところでの変化球(といってもチェンジアップは90マイル前後・・・)も有効で、カーブ(80マイル台前半)で見逃し三振もいくつかありました。2回、3回、5回はそれぞれ3者凡退に抑えて、内容的にも完全に支配していました。

 しかし、失点した初回と4回には課題も見えました。初回は、本人も認めていましたが、力み・緊張のため(登板間隔が空いたことによる肩の軽さもあったかな)、制球が今ひとつ。速球、変化球とも高めに浮き、ボールが先行してストライクを取りに行ったところを打たれるというパターンが目立ちました。打たれたのは大体がストレート系。4回は、四球と味方のエラーでピンチを迎えたところで、「投げ急ぎ」の様子が見て取れるほどバタバタしてしまいました。相手投手にまでタイムリー安打を打たれたのは全く頂けません。ランナーを出しての投球には改善の余地がありそうです。

 5回82球。だいたい予定通りで降板。その時点では3-4とリードを許していましたが、直後の6回表にBill Rhinehartが二点二塁打を打ち逆転。Erik ArnesenDrew Storen(今季初セーブを記録)が、残りの4イニングを無失点に抑えてくれたことで、結果的にStrasburgに勝ち星が付きました。

 Strasburgに白星が付き、Storenにセーブが付く、理想的な展開。ワシントン・ナショナルズの未来がここにあります。

4/11 W5-2@NYM (Livan7回ゼロ封、Willingham満塁弾)

Nationals 5-2 at NYM Season 3-3 (W2)
Pitching: Hernandez(W1-0), Bruney, Bergmann(H1), Capps(S3)
Hitting: Willingham(2/3 double BB R 5RBI), Morgan(2/4 triple BB R)
HR: Willingham(1)

 真裏でStephen Strasburgのマイナーデビュー戦を中継していたため、二画面観戦していました(こちらの試合は音無し観戦)。試合途中でのコメントは、Strasburgのスレッドのコメント欄にちょっと書いています(こちら)。

 前日のドラマチックな勝利の勢いは続いていました。初回、メッツ先発のJohan Santanaを攻め立て、1死満塁のチャンス。ここでJosh Willinghamが放ったセンター左への大飛球がフェンスにあたってはね返る間に3人の走者が生還。更に本塁に送球されたボールが転々とする間にWillinghamもホームに突入も、タッチアウト・・・・・というドタバタした展開でしたが、ここでRigglemanが抗議してビデオ判定。結果は、(映像で見ると明らかに白い跡が付いていますので当然の判定ですが)ホームラン!先制満塁弾。Willinghamは3回表にもタイムリー二塁打を放ち、1人で全5打点をたたき出す活躍でした。

 しかし今日の主役は、今日マイナー契約からメジャー契約に変更されたLivan Hernandez。6回までは毎回ランナーを背負う苦しい展開(というか、いつもながらのLivanの展開)ながら、無失点。最終回となった7回になって三者凡退に抑える圧巻の投球を見せてくれました。開幕から5試合、最長でも5回までしかもたなかった先発投手陣の中で、7回を88球で投げきるお手本となる投球でした。2番手のBruneyは2ランで失点しましたが、3点リードで迎えた9回にCappsが今日は三者凡退に抑えたのも収穫でした。

 これで、3勝3敗の勝率5割!一昨年の4月5日以来です(この時は開幕3連勝してから3連敗したタイミング)。単独最下位でなくなったのも同6日以来です。次のフィラデルフィアでのシリーズも1つは勝ちましょう!(低い志ですいません・・・)

 ところで、10日の試合でハムストリングを痛めて途中退場していたZimmermanが先発を外れ、サードにはAdam Kennedyが入り、3番打者にはセカンドを守るCristian Guzmanが入りました。予定では、もう1試合欠場し、オフ明けの14日に復帰予定とのこと。どうか軽傷ですみますように(祈)。

MVP: Livan Hernandez 

2010年4月10日土曜日

4/10 W4-3@NYM (Harrisのダイビングキャッチで辛勝)

 5回からライブ中継を観戦。先発はLannan。2番セカンドでGuzmanが先発してますね。4回終了時点で4-2でリード。なんと、Willy Taverasの2打席連続2点タイムリーでの4点です。

NATIONALS
CF Nyjer Morgan
2B Cristian Guzman
3B Ryan Zimmerman
1B Adam Dunn
LF Josh Willingham
SS Ian Desmond
C Ivan Rodriguez
RF Willy Taveras
P John Lannan

*********
試合後コメント:
Nationals 4-3 at NYM Season 2-3 (W1)
Pitching: Lannan(W1-1), Clippard(H1, Capps(S2)
Hitting: Taveras(2/4 Triple 4RBI), Desmond(1/2 2BB R)

 投のヒーローは6回から2番手で登板し、3イニングを投げ、1安打無四球7奪三振。アウト9つのうち7つを三振で取ったことになります。しかも全て空振り三振。どんだけ球のキレがあるんだ。見ていて爽快の一言でした。
 打のヒーローはWilly Taveras。8番ライトで今季初めて先発出場。2回は三塁打、4回はシングルでともに2打点。チームの全得点をたたきだしました。個人的に期待度は低いのですが、今日の活躍には感謝しています。

 しかし、何といっても今日のMVPは守のヒーロー、Willie Harris。この試合は9回裏のこのキャッチで勝ちました。補球に失敗していればもちろん逆転サヨナラ負け。待ってワンバウンドで処理していても、少なくとも同点にはなったでしょうし、2塁ランナーがJose ReyesDavid Wrightだったことを考えると、逆転サヨナラ負けだった可能性のほうが高かったと思われます。一か八かで飛び込んだ判断、そして捕球技術。最高です。ありがとう、Harris!!今日も不安定だったクローザーのCappsを、そして我らがエース、Lannanの今季初勝利を守りました。

MVP: Willie Harris

Harrisburg Senators (AA) Roster

 Stephen Strasburgがプロでビューを果たすべく配置されたことで、一躍注目を浴びているHarrisbrugですが、Strasburg以外にも、Storen、Aaron Thompson、Marrero、Espinosaとトッププロスペクトがそろいます。ああ、見に行きたいなあ。

 他の注目選手としては、先発ローテーションに入っているTom Milone。2008年ドラフト組の投手では出世頭で、大いに期待しています。

 メキシコ・リーグから参入のRafael Martin、昨季好調で評価を上げてきたArnesenの両ブルペン、生き残りのためにはブレイクスルーが欲しいRhinehart、Daniel、Davisの外野手3人衆にも注目しています。

 なお、当然このあたりに入ってきて然るべきと思われた2投手の名前がないのが気になりました。Brad MeyersWil Atwood。Meyersは故障のため離脱中。そしてAtwoodはなんと引退してしまいました。どういう事情があったのかは分かりませんが、昨季は好投していただけに、残念です。 

PITCHERS
Stephen Strasburg (ST) ★
Aaron Thompson (ST) ★
Matt Chico (ST) ★
Jeff Mandel (ST)
Tom Milone (ST)
Erik Arnesen (ST?)
Drew Storen
Rafael Martin
Victor Garate
Adam Carr
Hassan Pena
Yunior Novoa

CATCHERS
Jhonathan Solano
Sean Rooney

INFIELDERS
Chris Marrero (1B)
Pedro Lopez (2B)
Andy Fox (3B)
Danny Espinosa (SS)
Michael Martinez

OUTFIELDERS
Bill Rhinehart (LF)
Leonard Davis (CF)
Mike Daniel (RF)
Jesus Valdez
Dan Nelson

4/9 L2-8@NYM (Mock、やはり打たれる)

Natioanls 2-8 at NYM Season 1-3 (L1)
Pitching: Mock, Batista(L0-1), Bergmann, English, Walker
Hitting: Rodriguez(2/4 2R), Desmond(1/3 triple BB 2RBI)

 先発のGarret Mockは2失点のみだったとはいえ、3回1/3を投げるのに84球も費やし、内容として全く評価できるものではありませんでした。4安打(うちソロ本塁打2本)はともかく5四球はひどすぎる。背水の陣って言葉を教えてやりたいです。次のチャンスはあるんでしょうか・・・。これまで4試合の先発投手で最長が昨日のStammenの5回。予想はしていたとはいえ、(少なくとも開幕時点では)やはり先発投手が一番の穴ですね。まあ、ブルペンも今日はダメで、Mockの後に出てきた4投手全員が自責点を記録してしまいました・・・。

 打つほうは打つほうで、Desmondだけが明るい話題。チーム4安打では勝てるはずもありません。

2010年4月9日金曜日

Syracuse Chiefs (AAA) Roster

 マイナーリーグも4月8日から開幕なので、今日から順にマイナーの各チームの注目選手を紹介をしておきます。

 まずは、AAAのSyracuse Chiefsから。
 
 先発投手陣は全員が40人ロースターに入っていて、メジャーのスプリングトレーニングで投げていました。しっかり結果を残して昇格の機会をつかんで欲しいところです。ブルペンでもSeverino、Slaten、Wilkie、Zinicolaあたりは期待しています。MacDougalは…。

 外野のMaxwellとBernadinaもスプリングトレーニングでメジャーに残れなかった選手。2人とも、期待しています。頑張ってください。

 ポジションは大体のイメージです。★はメジャーの40人ロースターに入っている選手。PITCHERS

Luis Atilano (ST) ★
Collin Balester (ST) ★
Shairon Martis (ST) ★
JD Martin (ST) ★
Scott Olsen (ST) ★
Atahualpa Severino
Doug Slaten
Andrew Kown
Joel Peralta
Jack Spradlin
Josh Wilkie
Zech Zinicola
Mike MacDougal (DL)

CATCHERS
Devin Ivany
Carlos Maldonado
Jamie Burke (DL)

INFIELDERS
Josh Whitesell (1B)
Seth Bynum (2B)
Eric Bruntlett (3B)
Pete Orr (SS)
Eric Duncan
Chase Lambin
Luis Ordaz (DL)

OUTFIELDERS
Roger Bernadina (LF) ★
Justin Maxwell (CF) ★
Kevin Mench (RF)
Marvin Lowrance
Jerry Owens (DL)

2010年4月8日木曜日

4/8 W6-5 Phillies (接戦を制し、まず1勝)[Live]

 2連敗、しかもかなりひどい負け方が続いた後の第3戦。昨季までとは違うことを見せるには、勝つしかありません。必勝!!!
 先発メンバーからDesmondとPudgeが外れましたが、予定通りとのこと。Stammen、期待してます。

NATIONALS
CF Nyjer Morgan
SS Cristian Guzman
3B Ryan Zimmerman
1B Adam Dunn
LF Josh Willingham
RF Willie Harris
2B Adam Kennedy
C Wil Nieves
P Craig Stammen

**************
(試合後コメント)
Nationals 6-5 Phillies Season 1-2 (W1)
Pitching: Stammen, Burnett(H1), Clippard(BS1, W1-0), Bruney(H1), Capps(S1)
Hitting: Zimmerman(2/4 2doubles R RBI), Harris(1/3 BB R 2RBI SB), Guzman(2/4 double R RBI)
HR: Harris(1)  

 初回を見たときは楽勝かと思いましたが、さすがにフィリーズは簡単には勝たせてくれません。最後は冷や汗ものだったようですが、とにかく今季初勝利。昨季は7連敗スタートでしたから、それに比べれば文句ありません。
  
 先発のCraig Stammenは、5回で9安打されたとはいえ四球を出さなかったところは評価していいと思います。回が進むにつれて高めに浮く球が増えていきましたが、基本的に低め低めを意識した投球で、ゴロを打たせることができていました。5回の2失点は自責点扱いですが、センターのMorganのひどいエラーがあったので酷な話。5-4とリードして勝ち投手の権利を持って降板。少なくともLannan、Marquisに比べるとずっといい内容でした。

 2番手のBurnettが連続四球でピンチを作り、あっさり同点に追いつかれて、Stammenの勝星は消えましたが、7回裏2死3塁からZimがやってくれました。この日2本目となるタイムリー二塁打。ライトのライン際にポトリと落ちる幸運な打球でしたが、ま、運も実力のうちです。8回、9回はBruney、Cappsがともにピンチを作りながら(特にCappsは無死1,2塁)、なんとか1点のリードを守りきりました。この2人がひとまず結果を残せたことは、これからの戦い方を楽にしてくれるでしょう。

MVP: Ryan Zimmerman

ALLTIME NATS HITTING/PITCHING LEADERS(シーズンプレビューの代わり:その3)

 ワシントン・ナショナルズが、元々モントリオール・エキスポスだったことは周知の通りです。1969年に創設されたモントリオール・エキスポスが、2005年に本拠地を移転するとともに名称を変更したものであり、一般的には同一フランチャイズとみなされています。公式HPのFranchise Historyのページはエキスポス時代を含めて球団史としています。しかし、エキスポスと(おそらくは意図的に)断絶している部分もあります。例えば、エキスポスの永久欠番は引き継いでいません。エキスポスでTim Rainesが付けていた背番号30は、公式HPでは永久欠番として紹介されているにもかかわらず、現在Justin Maxwellが付けていたりします。あまり輝かしい歴史でなかっただけに、オーナー、フロントとしても微妙なんでしょうね。

 それはともかく、「ワシントン・ナショナルズとしての」投打の個人成績の球団記録はどうなっているんだろうと思ったら意外に見つからないんですね。エキスポス時代からの通算成績のトップ10又は50はbaseball-reference.com(打撃投手)、公式HPでも見ることができます。公式HPでStatsを2005年以降の成績だけに加工することができますが、やや見づらいです。
 
 そこで、この機会にまとめてみました。ナショナルズとなった2005年以降の各成績の球団トップ10に加えて、現役で今後トップ10入りが期待される選手を並べています。(Hitting LeadersPitching Leaders

 いくつか、気付いた点。

● Ryan Zimmermanは既にフランチャイズ・プレーヤーでした。球団移転初年の6月にドラフト1位指名され、その9月にはメジャー・デビューし、翌年からはずっとレギュラーとして出場。既に出場試合数、打席数、打数、得点、安打、単打、二塁打、本塁打、打点、三振数、塁打数、併殺打、犠飛とほとんどの積上げ系の打撃成績で球団記録保持者となっています。三塁打(1位がGuzman)、四球(1位はNick Johnson)でも2位。四球は、現在58個差で追っていますから、こちらも今季中に更新しそうです。なお、800打席以上という基準を設けると長打率でも1位となっていて、出塁率や打率ではNick Johnsonに次ぐ2位ですが、今季中に800打席に到達するDunnが抜いてしまいそうです。

● Nyjer Morganは今年にも球団盗塁記録を更新しそうです。昨季、わずか2か月しか在籍していないのに24盗塁を記録。球団記録はFelipe Lopezの49ですから、今年の夏前にも更新してしまいそうな勢いです。逆に言うと、これまでのナショナルズがいかに足を使うチームでなかったか、と言うことでしょう。

● 今回集計して一番驚いたのが奪三振王。なんと297奪三振のJason Bergmannでした。先発、ブルペンと役割を変えながら2005年からずっと在籍している唯一の投手であり、ブルペン投手が昨季大きく入れ替わったため、登板試合数のトップ10にランクインするただ唯一の現役投手ですが、まさか奪三振王とは。それにしても297とは少ない。エキスポス時代のPedro Martinezが1997年にシーズン305奪三振を記録しています(笑)。さすがに今季は無理でしょうが、Stephen Strasburgがあっという間に抜いてくれることでしょう。

● 先発投手に限定すると積上げ系の成績はLivan HernandezとJohn Lannanがトップ争い。今季中にLannanが抜くかなと思っていましたが、Livanも開幕ローテーションに入りましたので、この2人の争いが続きます。勝ち星はLannanが上回って欲しいなあ(現在Lannan20勝に対してLivan26勝)。

● セーブについては、これまでに記録された全160セーブの実に59.5%をChad Corderoが記録。今季後半からメジャーに上がってくるであろうDrew Storenがしっかりクローザーに定着して、Corderoの記録を脅かしてくれることでしょう。

4/7 L4-8 Phillies (Marquisお前もか)

Nationals 4-8 Phillies Season 0-2 (L2)
Pitching: Marquis(L0-1), Walker, English, Clippard, Capps
Hitting: Desmond(2/5 double HR R 2RBI), Willingham(3/4 BB RBI SB)
HR: Desmond(1)  

 ナショナルズで初登板となったJason Marquisが誤算。不安定だったスプリング・トレーニングそのままに、初回から乱れ、4四死球と1安打、ワイルドピッチまであり2失点。その後追いついてもらったのに、ピッチャーのCole Hamelsにタイムリーを打たれたり、Ryan Howardに2号2ランを打たれたり。Lannan(3回2/3を5失点)に続き、4回6失点と試合を作れませんでした。

 明るい話題は、2番で起用されたIan Desmond。3回に1号ソロを打つと、4回にもタイムリー二塁打で計2打点と期待通りの打撃。8番よりも2番でしばらく使ってはどうかと思います。ただし、2試合計8打席で5三振というのは頂けません(他の3打席は、四球、本塁打、二塁打)。また、今日も9回表に失点につながるエラー。まあ、Guzmanならそもそも届いていなくてセンター前に抜けていたかもしれませんが。

 なお、今日の先発ライトはMike Morseで嬉しかったのですが、結果は3打数ノーヒットの2三振。しかも守備で足を軽く痛めて途中交代・・・。そして8回からはなんとCristian Guzmanがライト守備に入りました。本気だったんですね(笑)。

2010年4月5日月曜日

[開幕戦] 4/5 L1-11 Phillies (最悪のスタート)[Live]

 いよいよ、待ちに待った開幕です。始球式はプレジデント・オバマ!ナショナルズのジャージは来ていましたが、キャップはホワイトソックス・・・。まあいいや、捕手はRyan Zimmermanが務めました。

 開幕戦のスターティング・ラインナップです。

NATIONALS
CF Nyjer Morgan
RF Willie Harris
3B Ryan Zimmerman
1B Adam Dunn
LF Josh Willingham
2B Adam Kennedy
C Ivan Rodriguez
SS Ian Desmond
P John Lannan

PHILLIES
SS Jimmy Rollins
3B Placido Polanco
2B Chase Utley
1B Ryan Howard
RF Jayson Werth
LF Raul Ibanez
CF Shane Victorino
C Carlos Ruiz
P Roy Halladay

*****************
(試合後コメント)
Nationals 1-11 Phillies Season 0-1 (L1)
Pitching: Lannan(L0-1), English, Batista, Bergmann, Burnett, Bruney
Hitting: Morgan(2/4 R SB), Rodriguez(3/4), Zim(1/4 RBI)

 スプリングトレーニングの続きじゃないぞ!Batistaに調整登板させている場合じゃない!ファンは怒ってます。あまりに悲惨な開幕戦。希望もなにもかも、吹っ飛んでしまいました。
 
 わずかな光明を見つけるとすれば、Jesse Englishの好投。4回表、Lannanが5失点でKOされ、なお2死満塁でメジャー初のマウンドへ。しかも、打者はRyan Howard。いきなりの厳しい場面でしたが、緩いセカンドゴロでピンチ脱出。次の回も3人をしっかり打ち取りました。鋭い打球は一人もなく、戦力として期待できそうな内容でした。Livanの昇格時に外すのはBatistaにして下さい。


***************
(おまけの映像)
 開幕ということで多くの試合のハイライトを見てみました。Jason Heywardのメジャー初本塁打とかいろいろ見どころがありましたが、中でもこれはスゴイ。とにかく必見です。1日にして2年連続GG賞を確実なものとしてしまいました。

テキトーなシーズン予想(シーズンプレビューの代わり:その2)

 昨年に続き、シーズンプレビューをゆっくり書く時間はなかったので、妄想で済ませます。今季は希望的観測が多くなりましたが、それだけファンとしては前向きな気持ちでシーズンに臨めるということです。ご笑納下さい。

① Stephen Strasburgが 6月にデビューして9勝
 何と言ってもStrasburgのデビューが今季1番の目玉行事。6月5日、ホームでの対レッズ戦と予想します。先発して勝ち投手。そのままローテーションを守り、投球回数制限のため8月末でシャットダウンされるまで期待を裏切らない投球を続けてくれる。最終成績は、15試合、9勝2敗、防御率2.99、130奪三振でどうだっ!新人王には惜しくも届かず。2位。

② Ian Desmondがレギュラーの地位を固める
 打率.270、15本塁打、20盗塁。守備の荒さは目立つものの、次第に向上。守備範囲を示すUZRではかなりの上位に行く。打撃は開幕から打ちまくり、6月頃に一時スランプに陥るものの、夏場に復活。新人王投票ではStrasburgには及ばないまでもかなりの票を集める。来季以降のレギュラー・ショートストップの座を不動のものとする。

③ クローザーは夏にDrew Storenが昇格
 AA、AAAで支配的とは言えないまでも安定した成績を残し、Strasburgと同じ時期にメジャー昇格。最終的に防御率4点台に終るCapps(もしかしたらもっと早くにBruneyに交代しているかも)から、7月に入った頃にクローザーの座を奪取。シーズン終了までに20セーブを記録。

④ 最初にチームを去るのはMiguel Batista
 開幕からダメダメで、4月中には解雇。ロングリリーフはJason Bergmannが務めることに。だいたい、最初からロースター入りしていることが不思議なんだから。

⑤ Ross Detlierは復帰するも、王建民は・・・
 故障からの回復を目指すRoss Detwiler、王建民、Jordan Zimmermannの3投手のうち、Detwilerは5月にはマイナーでの調整登板を開始し、6月にメジャー復帰。そこそこの投球内容でローテーション投手に定着。一方、王建民は同じ頃に復帰するものの往時の球のキレはなくなく、大量失点を重ねてオールスター頃に解雇。Zimmermannは大事をとって今季は実戦では投げず。シーズン終了時のローテーションは、Lannan、Marquis、Stammen、Detwiler、Aaron Thompson。

⑥ Adam Dunn、Cristian Guzmanはトレード
 Dunnは本塁打、打点は例年通りのペースで打つ一方で、一塁守備はあまり向上せず。フラッグディールトレードでア・リーグに移籍。打ちまくってプレーオフに初出場。Guzmanはそれなりに打席に立つ機会を与えられ、結果を残す。ショートの守備ができるほどに肩が回復したことを証明したところでトレード。年俸のほとんどはもちろんナショナルズが負担。

⑦ Chris Marreroが(今年こそ)9月昇格
1年を健康に過ごしたChris MarreroがAA、AAAの投手を攻略。長打力も見せて、9月にはメジャー昇格を果たし、メジャー1号も放つ。チームのMinor League Player of the Yearに選ばれるとともに、各プロスペクトランキングでも全体30位以内に入る。

⑧ Ryan Zimmermanが2年連続GG+SS
 長期の欠場さえなければゴールド・グラブは決まったも同然。シルバー・スラッガーのほうはライバルも多く微妙ですが、スプリング・トレーニングでの鋭い振りを見せられると、ファンとしては推さざるを得ません。成績は3割30本100打点を予想!MVP投票でもトップ10フィニッシュ!!

⑨ チームは地区最下位を脱する
 開幕からシリーズ負け越しが続き、5月末時点で借金10。しかし、その後(つまりStrasburgのデビュー以降)、成績を向上し、8月には借金を3まで減らして3位に浮上。最後に失速するも、77勝85敗でナ・リーグ東地区の4位でシーズンを終える。下はマーリンズ!

⑩ Bryce Harperをドラフト1位指名
 そしてまたしてもScott Borasとの銭闘。またしても期限ギリギリまで契約交渉は進み・・・・契約できるかどうかは神のみぞ知る・・・。

開幕ロースターを見ての雑感(シーズンプレビューの代わり:その1)

 ナショナルズの2010年シーズンの開幕ロースターは以下の通り。カッコ内は、開幕戦での守備位置。
PITCHER
[先発]
John Lannan (開幕投手)
Jason Marquis
Craig Stammen
Garrett Mock
(Livan Hernandez)
[ブルペン]
Matt Capps (クローザー)
Sean Burnett
Brian Bruney
Jason Bergmann
Tyler Clippard
Tyler Walker
Jesse English
Miguel Batista

CATCHER
Ivan Rodriguez (捕手)
Wil Nieves

INFIELDER
Adam Dunn(一塁)
Adam Kennedy(二塁)

Ryan Zimmerman (三塁)
Ian Desmond (遊撃)

Alberto Gonzalez
Mike Morse
Cristian Guzman

OUTFIELDER
Willie Harris (右翼)
Josh Willingham (左翼)
Nyjer Morgan (中堅)
Willy Taveras

・先発投手は、開幕戦時はMockまでの4人。期待したいのは、何といってもエースLannanの2ケタ勝利。2年連続9勝止まりでしたが、今年こそ。Lannanの右版といった感じのStammenも安定した結果を残してくれるものと期待しています。

・11日の日曜日に5人目が必要となり、Livanが25人ロースター入りする予定。ブルペンから誰か1人外れることになります。

・ブルペンは通常6人か7人かが多いのですが、先発の事情もあり、11日までは8人体制。メジャー契約ながら序盤不振で心配させたWalkerも、昨季まではAAでしか投げたことのないJesse Englishも結局残りました。Englishのロースター入りは、このロースターで1番のサプライズだったと言えるでしょう。11日に外れるのはEnglishが有力と言われていますが、とりあえず開幕からの5試合での結果で判断してやってください。個人的には、Batistaの姿が一番見たくありません。

・クローザーは「とりあえず」といった感じが否定できませんがCappsで開幕。ただ、スプリングトレーニングのような調子が続くようなら、BruneyあるいはClippardとの交代もあり得るのではないでしょうか。

・捕手は、全くノーサプライズ。この2人がけがなく、そこそこの成績でFloresの復帰まで頑張ってくれることを期待します。しかし、Floresの復帰はいつになるのだろうか・・・。

・Dunnの一塁守備がどれだけ成長しているか(あるいは、これからするか)は、試合終盤にDunnを下げる(すなわちDunnの打席が多少減少する)ことになるので、攻撃面からも結構大きなポイント。

・この春、一番の話題(もとよりStrasburgは別次元)は、Ian Desmondの好調、そしてショートの守備位置の奪取でした。すぐ守備のミスを指摘されますが、気にせず思い切ってプレーしてください。これから何年にもわたるチームの軸となってくれることを期待しています。開幕は8番打者として迎えるようで、個人的にはやや納得がいきませんが(2番で使って欲しかった)、結果を残せば、次第に上がってくるでしょう。

・Elijah Dukesの解雇で一気に流動化したライト。最後の最後にBernadinaをオプションして、結局、Harris(左)とTaveras(右)のプラトーンとなりました。時々MorseやGuzman(?)も使う予定とのことです。誰にせよ、ほとんどライトを守ったことのない面々です。最も器用そうなHarrisでも先日ライン際のフライをオーバーランしたりしていました。頼むからGuzman使うのだけは止めてください。若い投手陣の足を引っ張らないように・・・。

・個人的に、今回ロースターに入らなくて一番残念だったのがBernadina。打撃でも守備でも足でもTaverasに決して引けを取らず、かつ将来性が見込めるので、この際ライトとして定着させるという手もあったと思うのですが。控え野手が右打ちばっかり(Guzmanは両打ち)。そういう意味でもBernadinaを入れたほうが良かったのではないかと思います。

2010年4月4日日曜日

ST 4/3 Red Sox (オープン戦終了) 

 オープン戦が終了。最終戦は、ワシントンD.Cに戻って、ナショナルズ・パークでのレッドソックス戦。ほぼフルメンバーが先発しましたが、ナックルボーラーのTim WakefieldとDL開幕が確定している松坂大輔の前に打てず、1-6Red Soxと完敗。

 オープン戦の戦績は10勝20敗。全30球団中ピッツバーグ(7勝21敗)に次ぐ29位で終えました。オープン戦はオープン戦。それに、先日も書いたように、11連敗の後は10勝9敗で勝ち越し。調子は上がってきたと思いたいです。

◎よくできました◎
Matt Capps ずっと調子の悪いまま過ごしてきましたが、最終戦は好投。1安打こそ打たれましたが、2奪三振。ストレートの球速は95マイルまで達したとのこと。とりあえず、開幕時点ではクローザーとして処遇されるようです。
Brian Bruney こちらは春の間ずっと好投を続け、最終戦も1イニングを1安打1三振で無失点。いい感じです。四球が課題と言われてきましたが、計10回で4つですから、合格点。いざというときは頼みますよ。
Adam Kennedy 2打数1安打2四球。レギュラーのセカンドとして下位打線でしっかり仕事をしてください。四球を選べるというのも大事なことです。

▲がんばりましょう▼
Miguel Batista ヒットと四球でランナーを出して降板。後続が打たれて今日も自責点。この春、登板した8試合中6試合で自責点が付いています。なんで、こんなピッチャーをわざわざロースターに入れるのか、まったくもって理解できません。
Sean Burnett Batistaの後を受けて登板し、2本のヒットを打たれて失点。オープン戦の防御率12.38で終えることになりました。不安です。とはいえ、Burnettはまだ若いし、左腕なのでBatistaよりは期待しています。

2010年4月3日土曜日

先発最後の枠はGarret Mock!!

 Scott OlsenとGarret Mockが争っていた先発ローテーションの最後の枠ですが、フロント・ベンチの決断はGarret Mockでした。

 驚きました。スプリングトレーニングが進むにつれて打たれていったMockに対して、最後の2登板で結果を残したOlsen。ただ、フロント・ベンチの目にはOlsennはまだ完全には故障から回復していないと映ったようです。実際に投球している姿を見ていないので、私には何とも言えません。

 Olsenは腐らずに頑張って下さい。3月31日までに解雇されれば100万ドルの年俸が1/4になるはずだったのに解雇されなかったという事実は、期待が残されているといことでしょうから。

 Mockの登板は、Livan Hernandezがマイナー契約であることから、開幕4戦目のメッツ戦での登板が予定されています(Livanの初戦は11日)。どうしても精神面での弱さが目に付きますが、今度こそ与えられた機会を活かしてくれることを期待します。いい球を持っているんだから、ストライク先行でどんどん行けば大丈夫。選んでくれたベンチ・フロントに恩返ししましょう。

Spring Training Cut 情報

 スプリングトレーニング開始時の全選手です(イタリックの選手はスプリングトレーニング開始時点でマイナー契約の選手)。 開幕ロースターの25人まで順次カットされていくことになります。

PITCHER
Jason Bergmann
Tyler Clippard
John Lannan
Garrett Mock
Craig Stammen
Sean Burnett
Jesse English
Brian Bruney
Jason Marquis
Matt Capps
Tyler Walker
Miguel Batista
Livan Hernandez

Chien-Ming Wang 4/4 60日DL
Ross Detwiler 4/4 60日DL
Scott Olsen 4/3 optioned to AAA

Luis Atilano 4/1 optioned to AAA
J.D. Martin 3/31 optioned to AAA
Shairon Martis 3/22 optioned to AAA
Stephen Strasburg 3/20 optioned to AA
Drew Storen 3/20 minor camp
Matt Chico 3/20 optioned to AAA
Doug Slaten 3/20 minor camp
Juan Jaime 3/15 optioned to A+
Aaron Thompson 3/15 optioned to AA

Collin Balester 3/15 optioned to AAA
Atahualpa Severino 3/15 optioned to AAA
Ryan Mattheus 3/15 optioned to AA
Ron Villone 3/15 released
Ryan Speier 3/11 minor camp
Logan Kensing 3/11 minor camp →3/17 released
Joel Peralta 3/11
minor camp
Victor Garate 3/11 minor camp
Shawn Estes 3/11 released

Eddie Guardado 3/11 released
Jordan Zimmermann60日DL

CATCHER
Wil Nieves
Ivan Rodriguez
Chris Coste 3/30 waiver claim from NYM
Jesus Flores 4/4 60日DL
Jamie Burke 3/20 minor camp
Devin Ivany 3/12 minor camp
Derek Norris 3/11 minor camp


INFIELDER
Cristian Guzman
Ryan Zimmerman
Alberto Gonzalez
Adam Kennedy
Adam Dunn
Ian Desmond
Mike Morse
Eric Bruntlett 4/3 minor camp
Pete Orr 3/22 minor camp
Josh Whitesell 3/12 minor camp

OUTFIELDER
Willie Harris
Josh Willingham
Nyjer Morgan
Willy Taveras
Roger Bernadina 4/3 optioned to AAA
Justin Maxwell 3/28 optioned to AAA
Chris Duncan 3/22 minor camp
Elijah Dukes 3/17 released
Jerry Owens 3/11 minor camp

3/11
 最初のカットが行われました。契約時は開幕ロースター入りもと噂されたEddie Guardadoが一番のニュース。私としてはもともと否定的だったので納得です。Shawn Estesとともにリリースされました。さようなら。
 トッププロスペクトのDerek Norris捕手は今回マイナーキャンプ行きとなりました。8打席で4四球と噂どおりの選球眼は披露しましたが、残念ながらヒットはでませんでした。ま、いい経験だったでしょう。近い将来に本格的に舞台に上がってくることを期待しています。
 他にはLogan Kensing、Ryan Speier、Joel Peralta、Victor Garateの各リリーフ投手もマイナー行き。そろそろブルペンが込み合ってきましたので、いい時期ですね。
 それから、Jerry Owens外野手もマイナーキャンプ行きとなりました。ほとんど出場機会を与えられていなくて、しかも結果を残していた(4打席で3安打2盗塁)のに、かわいそうです。これに腐らずにチャンスを狙ってください。密かに応援することにします。

3/12
 Devin IvanyとJosh Whitesellがマイナー行き。WhitesellはAdam Dunnにもしものことがなければ昇格機会はないでしょうが、しっかり頑張っていてください。

3/15 
 2回目の大きなカットがあり、6人が脱落。マイナー契約だったベテラン左腕のRon Villoneを解雇。Juan Jaime(A+へ)、Ryan Mattheus、Aaron Thompson(以上2人はAAへ)、Collin Balester、Atahualpa Severino(以上2人はAAAへ)の40人ロースターに入っている若手投手5人を、それぞれマイナーへオプションしました。
 Villoneは前日の大乱調が最後の登板となってしまいました。昨季はチーム最多登板と貢献してくれた上、野球への真摯な姿勢は若手の手本として期待されましたが、パフォーマンスが伴わなければ居場所がなくなるのは、厳しいプロ野球の世界です。御年40歳、このまま引退でしょうか。
 Jaimeは90マイル台半ばの速球が持ち味のドミニカ出身の右腕ですが、初のメジャーキャンプに参加したものの、右ひじの違和感を訴えて実戦登板は回避していました。手術となってしまうのでしょうか、心配です。昨季はA-(Vermont)とA(Hagerstwon)で投げ、イニング数をはるかに上回る三振を奪って評価を上げ、ルール5ドラフト対策として40人ロースター入り。BPだと10位にランクインするなどプロスペクトとしても期待されていました。
 Thompsonは2試合続けて2回を無失点と好投し評価を上げましたが、予定通りの動き。まだ23歳。AAから着実にステップアップすることを期待して待ちましょう。Mattheus、Severinoも予定通り。残念だったのはBalester。昨季失ったフロント・ベンチからの信頼を取り戻すことはできませんでした。彼に未来はあるのでしょうか・・・。

3/17
 Elijah DukesとLogan Kensingを解雇。(関連記事

3/20
 Stephen StrasburgとDrew StorenがともにAAで開幕を迎えることになりました(関連記事)。その他、Matt ChicoをAAAにオプション。故障からの復活をかけた春でしたが、まだ早いと判断された模様です。AAAでしっかり投げて、チャンスをうかがうことになるでしょう。Jamie BurkeとDoug Slatenもマイナーに。

3/22
 Shairon Martis(13.50ERA)をAAAにオプション。Chris Duncan(.156AVE)とPete Orr(.200AVE)をマイナーキャンプ行きとしました。3人ともスプリングトレーニングで結果を出せていなかったので、仕方ないですね。AAAで奮起してチャンスをうかがってください。特にMartisは、もうすぐ23歳になるという若さですから、もう一度しっかり鍛えなおしてきてください。

3/28
 Justin MaxwellをAAAにオプション。期待していただけに残念。まあ、これだけ打てなければ仕方ないですね。(関連記事

3/30
 Chris Coste捕手をメッツからWaiver獲得。とはいえ、まもなくAAAにオプションされることでしょう。(関連記事
 
3/31
 J.D. MartinをAAAにオプション。先発ローテーションの5枠目を最後まで争いましたが、Garret MockとScott Olsenに敗れる形となりました。ただ、悪いスプリングトレーニングではありませんでした。契約関係やこれまでの実績から平等な機会を与えられなかったのに、数少ない機会では内容のある投球をし、最後の最後までよく踏みとどまりました。WHIPが1.10というのは立派です。AAAで昇格の機会を待つことになりますが、きっとチャンスはめぐってくるでしょう。がんばって。

4/1
 Luis AtilanoをAAAにオプション。当初思っていたより長くメジャーに残っていました。フロントにはそれなりに好印象を与えたようですから、今季中の昇格もあるかもしれません。問題は役割。この春はブルペンで投げていましたが、マイナーではずっと先発でやってきました。Syracuseの先発投手は、Martis-Martin-Balester-Chicoに加えてMockかOlsenのどちらかが入れば既に5人になってしまいます。昇格を念頭にブルペン投手としての経験を積ませることになるのでしょうか。

4/3
 ワシントンDCに移動して最後のオープン戦が行われる直前に、最後のカットが行われました。Scott OlsenとRoger BernadinaをAAAにオプション。マイナー契約のEric Bruntlettをマイナーキャンプ行きとしました。3人ともそれぞれ競争に敗れてのマイナー行き。特にOlsenは最後の登板となった2日の試合で好投していただけに悔しいでしょう。個人的にはBernadinaが特に残念。わざわざ40人ロースターから誰か外してWilly Taverasを使うくらいなら、Bernadinaのほうがよほど期待度が高いのに・・。とにかく、これでほぼ開幕25人ロースターが固まりました。(DL入りさせたりする処置は必要ですが)

4/4
 最後の動きとして、Ross Detwiler、王建民、Jesus Floresの3人を60日DLに移しました。これで3人は5月末まではメジャーで出場することはできません。Detwiler、王建民の2人はともかく、Floresもとは・・・。そんなに重いとは。60日DLは40人ロースターから外れる形になります。空いたスポットに、マイナー契約から25人ロースターに残ったWilly Taveras、Miguel Batista、Livan Hernandezが入ることになります。

2010年4月2日金曜日

ST 4/2 @BOS (Olsenローテを手中に?)

 先発ローテーションの最後の席をめぐる争いに決着を付けるときが来ました。フロリダ州での最終戦の先発は、前回登板で評価を上げて開幕ローテーション争いに踏みとどまったScott Olsen。5回を7つの三振を奪って1失点。四球は1つだけ。球速も最速91マイルに達していたということで、結果・内容ともに高く評価できるものでした。スプリングトレーニングが進むにつれて調子を上げてきており、最後の登板で打たれたMockとは対照的。Mockには残念ですが、この投球を見せられると、Olsenに票を入れざるをえません。

 打線はと言えば、主力はほとんどお休みで、Guzmanが試合途中からライトを守ったりしていました。わずか5安打で2得点。試合は、Olsenの次に投げたMacDougalが打たれて2-7BOSで敗れました。

◎よくできました◎
Soctt Olsen 初回に1点を失いましたが、しり上がりに調子を上げ、結局5回1失点。95球を要したことだけが唯一の懸念という、いい内容でした。スプリングトレーニングでの防御率も5.49まで下げ、5.79のMockを下回りました。
Jesse English 最終回に登板して、1安打1三振で無失点。開幕ロースター入りは難しいといわれていますが、結局未だにメジャーキャンプに残っており、ワシントンDCに行く飛行機にも乗り込むことになりました。

▲がんばりましょう▼
Mike MacDougal もうたくさんです・・・。1-1の同点で迎えた6回裏に登板し、5安打1四球で4店を失い、なお2死走者2人の場面で降板。リリーフが打たれて、結局自責点6。マーリンズから解雇されて再契約しましたが、ダメですね。

☆プロスペクト☆
Rafael Martin メキシコ・リーグから契約した25歳のブルペン右腕。いきなり二塁打を打たれてMacDougalが残した走者の生還は許しましたが、打たれたのはその1安打のみ。次の回は三者凡退に抑え自責点は0。上々のデビューとなりました。今季はAAで(つまりStrasburgやStorenとともに)開幕を迎えますが、近い将来にメジャーのブルペン入りが期待されています。
Chris Marrero 途中から1塁守備に入り、1打席回ってきましたが、三振に倒れました。

2010年4月1日木曜日

ST 4/1 @NYM (オープン戦勝ち越し* 決定) 

 日本時間午前1時から、久しぶりに映像が見られるということで観戦してみました。先発はJason Marquis。5回を投げて6安打無四球3失点(2ラン本塁打を含む)と、可もなく不可もなしという内容。まあ、先発投手として計算できることは確かです。

 えー、タイトルに疑問を持たれた方は多いと思います。ナショナルズのオープン戦の成績は、10勝18敗と大きく負け越していますが、「序盤に11連敗を喫した後だけ」を見れば、今日まで10勝7敗。残り2戦を残して勝ち越しとなりました。意味深な「*」が付いているのはこういうわけです。チームのムードはとてもいいようです。あと2試合も勝って開幕を迎えましょう!

◎よくできました◎
Josh Willingham オープン戦5号2ランにタイムリー二塁打で計3打点。オープン戦の通算成績は.370/.408/.783と実によく振れています。
Bruney-Bergmann-Burnett-Walker 4人が各1イニングを投げ、計2安打2四球で無失点。開幕に向けてブルペンの主力も調子を上げてきたと見てよさそうです。Cappsが不安定なだけに、この面々には期待してしまいます。

▲がんばりましょう▼
Adam Kennedy
4打席凡退で1三振と、今日は打てませんでしたが、まあそんな日もあるということです。ここまでの打率が.259ですから、決して悪いわけではありません。試合終盤はファーストも守りました。レギュラーシーズンに入っても試合終盤にはいろいろ守備の変更がありそうです。

☆プロスペクト☆
Michael Burgess
6回表1死2塁で代打で登場。ライト戦にライナーで運ぶタイムリー二塁打。いい打席でした。レフトの守備に入り、回ってきた次の打席でも大きな当りの犠飛。2打点を記録です。いい自信になったのではないでしょうか。

ST3/31 @STL (新二遊間?が機能)

 セカンドGuzman、ショートDesmondの二遊間での初試合。このコンビで併殺を2つ決める上々の出だしとなりました。先発Lannanがしっかり試合を作り、打線が15安打で、9-6STL で勝利。こういう試合を公式戦に入ってもお願いします。

◎よくできました◎
Cristian Guzman
プロ入りして初めてのセカンドでの先発出場。ショートのDesmondとのコンビで、4-6-3と6-4-3の併殺打をそれぞれ1つずつ完成させるなど、無難にこなしました。打席でも、二塁打2本を含む3安打2打点。
Ian Desmond こちらは6番ショートで先発。二塁打2本を含む3安打に1四球と好調を持続。ただし、送球エラーが2つ付いています。うーむ。
Mike Morse 4打数2安打でオープン戦打率.300を回復。いい調子!
Josh Willingham こちらも4打数2安打、打点1。よしよし、好調維持。
John Lannan (先発)完璧な内容ではなかったようですが、5回を3安打2四球1奪三振で2失点(自責点は0)、ゴロを打たせる投球でわずか59球で投げきりました。これでオープン戦の登板は終了。計5試合21.2イニングを投げて、防御率2.91、WHIP1.15という内容。開幕投手は任せたよ!

▲がんばりましょう▼
Matt Capps
6-2とリードした6回に登板しましたが、3安打2四球で2点を失い、1イニングを投げきることもできませんでした。本人も認めるとおり制球がなってない状況。このまま開幕を迎えて、クローザーとして起用するのは不安でたまりません。
Migule Batista また失点。ほんとにこんな投手をベンチ入りさせるんでしょうか・・・。確かにロングリリーフができる投手がいないといえばいませんが・・・。

2010 MVP POINT LEADERS

 今年も独断で各勝利試合1人のMVPを選ぶ企画を行います。過去は、2008年Zimmerman、Lannan(6W)、2009年Willingham(8W)が最多W獲得でしたが、今年はどうでしょうか。

Zimmerman: W, W, W, W, W, W, W, W, W
Harris: W
L.Hernandez: W, W, W, W, W, W
Kennedy: W, W
Stammen: W, W
Nieves: W
Atilano: W, W
Olsen: W, W, W
Dunn: W, W, W, W, W, W, W, W
Desmond: W, W, W
Chico: W
Willingham: W, W, W, W
I.Rodriguez: W, W, W, W
Bernadina: W, W
Storen: W, W
Clippard: W, W
Capps: W
Strasburg: W
Walker: W
Burnett: W
Guzman: W, W
Batista: W
Lannan: W, W, W
Slaten: W
Espinosa: W, W
Maxwell: W
Morse: W
Peralta: W