2010年2月17日水曜日

2010 Spring Training Outlook 1 (SP)

 このブログを開始してから3度目のスプリングトレーニングが近づいてきました。

 フロリダ州のVieraには既に多くの選手が集っており、Stephen Strasburgが投球練習を始めたという情報も入ってきましたが、ナショナルズのスプリングトレーニングは正式には現地金曜日から始まります。

 そこで、今年も、ポジションごとにスプリングトレーニングの見所を確認しておきたいと思います。

 初回は先発投手。先発投手争いから漏れた投手がロングリリーフに回る可能性もありますが、ひとまず昨季までの実績で主に先発投手として期待される選手を見ておきます。

End of Last Season

→OUT

→IN

40 Men Roster

Non-Roster Invitee

John Lannan

John Lannan

Craig Stammen

Craig Stammen

Ross Detwiler

Ross Detwiler

J.D. Maritn

J. D. Martin

Garrett Mock

Garret Mock

Livan Hernandez

Livan Hernandez

Matt Chico

Matt Chico

Collin Balester

Collin Balester

Shairon Martis

Shairon Martis

Scott Olsen

Scott Olsen

Luis Atilano

Luis Atilano

Jordan Zimmermann

Jordan Zimmermann

Stephen Strasburg

Stephen Strasburg

Jason Marquis

Jason Marquis

Chien-Ming Wang

Chien-Ming Wang

Aaron Thompson

Chuck James

Miguel Batista

Shawn Estes


 何と言っても注目を集めるのは、Stephen Strasburgがメジャーリーガー相手にどんな投球を見せるかでしょう。アリゾナ秋季リーグで左ひざを負傷しましたが、その後の経過は良好で、既に投球練習を開始したとの報道が入っており、万全の状態で迎えられそうです。スプリングトレーニングでの結果がどうであっても、例の財政上の理由から開幕はマイナーが有力視されていますが(個人的にもそうして欲しいという気持ちがある一方で、新人王を狙って欲しいという気持ちもあり、制度がおかしい!と最近思い始めています)、首脳陣を悩ませるほどの投球を見せることができるでしょうか。とにかく、早く投げている姿が見たいぞ!

 まあ、とりあえずStrasburgは横に置いておくとして、開幕ローテーションに向けた競争を見ていきましょう。


 現時点でローテーション入りが約束されていると言っていいのは、昨季のエースJohn LannanとFAで加入したJason Marquisの2人だけでしょう。この2人のどちらが開幕投手を務めるかが、1つのポイントです(ちなみに、開幕戦は4月5日ホームでのフィリーズ戦、Roy Halladayとの投げ合いになります)。過去の実績、経験から言えばMarquisに軍配が上がりますが、過去2年ナショナルズを追いかけてきたファンとしては孤軍奮闘してきたLannanに任せたいところです。この2人、左右の違いはありますが、ともにゴロを打たせる投手という点で共通しており、シーズンを通じてLannanの更なる成長につながればと期待しています。

 既にFA市場にはローテーション入りが確実な投手いませんので、(トレードさえなければ)残りの先発3枠はかなりオープンな争いとなります。候補は数え切れないほどたくさんいます(笑)。40人ロースター選手ではLuis AtilanoMatt ChicoRoss DetwilerGarrett MockCollin BalesterShairon MartisScott OlsenCraig StammenJ.D. MaritnAaron Thompson、マイナー契約選手ではChuck JamesMiguel BatistaShawn Estes。(以上、アルファベット順)
 
 現時点で有力と言われているのがOlsenとStammenの2人。特にStammenはLannanの右版という感じで期待しています。ただ、2人とも故障で昨季は途中で離脱しているだけに、どこまで回復しているかがまず注目されるところです。Olsenは故障箇所が左肩なだけに心配は大。故障上がりという意味では、TJ手術で昨季は登板なしに終わったChico、肩の手術でやはり昨季は登板なしのJamesもどんな球を投げるのか、というところから見てみないと分かりません。なお、Chicoはオプションも切れているので、結果を残し、ローテーション入りを果たせなければ退団ということにもなりかねません。

 昨季終盤の好投で期待が高いのが、DetwilerとMockの2人。特にDetwilerは昨年9月の投球内容なら十分ローテーションでやっていけると思います。大卒のドラフト1位で入団して4年目ということも考えると、思い切って使う時期が来ているのではないでしょうか。Mockはいい球を持ってるんだけどなあ。球威だけなら(Strasburg以外では)一番なのに安定しない、もったいない投手です。

 昨季メジャーで先発した経験のあるBalester、Martis、Maritnの3人ですが、かなり好投しない限り開幕メジャーは難しいと思われます。ただ、昨季も同じような立場から素晴らしいスプリングトレーニングを迎えたMartisが、文句の付けようのないスプリングトレーニングを過ごして開幕ローテーションを勝ち取りましたので、今季も分かりません。 また、マイナースタートになったとしても、虎視眈々とチャンスをうかがえるようなスプリングトレーニングを過ごして欲しいところです。

 EstesとBatista、特にBatistaは一部に期待感もあるようですが、個人的には開幕25人ロースターに入っていれば、チーム状態が悪いということだと思っています。若い投手がそろって期待通りの投球ができなかった場合の保険という位置づけでしょう。ベテラン選手に対して申し訳ありませんが、応援するわけにはいきません。

 なお、王建民の入団会見がまさにスプリングトレーニング開始の金曜日に予定されていますが、リハビリに専念するスプリングトレーニングになりそうです。

 このオフは、始まって早々にMarquisを獲得しましたが、その後はローテーションで計算できる投手を獲得することはありませんでした。あと1人、Marquis級の投手を獲得しておきたかったというのが本音です。上で、3枠を巡って「候補は数え切れないほどたくさんいます(笑)」と書きましたが、笑いごとではなく、この事実がチームの投手力の弱さを象徴しています。まだ、トレードの可能性はありますが、このままの戦力で開幕を迎えるとすれば、StammenやDetwilerの成長にチームの浮沈がかかっていると言っても過言ではないでしょう。応援していますよ!

開幕ロースター予想(希望的観測):
John Lannan
Jason Marquis
Craig Stammen
Ross Detwiler
Scott Olsen
Garret Mock


スプリングトレーニング直前に股関節の手術によりDetwilerが離脱。Mockを追加しました。

2 件のコメント:

馬面 さんのコメント...

自分としては マーキース ラナン マルティス デトワイラー マーティン あたりで回してほしいですね

シーズン中盤でストラスバーグと下三人がローテを争う展開になれば嬉しいです



オルセン今年は期待していいのでしょうか…?

estoppel さんのコメント...

Martisには多少の期待感がありますが、
Martinは去年ができすぎだと見ています。

私の次点はGarret Mockでした。
Olsen?
期待していいか?
さあどうでしょうねぇ。
開けてみないと分かりませんが、
ちょっとは働いてもらわないと。