102敗もしたのですから、レビューを書くとすれば、敗因は何かということが中心になってしまいがちですが、せっかく応援してきたのだから、いい面に光を当てて、まずは、全59勝の中でベスト5試合を(独断で)選んでみました。
1.ジマーマンのサヨナラ本塁打で開幕戦を飾る(3/30 Braves W3x-2)
新球場ナショナルズ・パークのこけら落しにブッシュ大統領を迎えてのブレーブスとの開幕戦。開幕投手はOdalis Perez。1回に幸先良く2点を先制したものの、ブレーブス先発のTim Hudson以下の投手陣の前に1回裏2死から最後のRyan Zimmermanの打席まで実に24者連続で凡退(思えば、この試合から貧打ぶりははじまっていました)で、追加点はなく、勝利目前の9回表にとうとうパスボールで追いつかれがっくりでした。しかし、2-2で迎えた9回裏、Zimmermanがサヨナラホームランを放っての劇的な勝利で、記念すべきナショナルズ・パーク開幕戦を飾りました。
この日の興奮は今もっても忘れられませんが、もう何年も前のことのようにも感じます(笑)。続くフィリーズ戦でも連勝し、合わせて開幕3連勝というこの上ないスタートを見せましたが、思えばこれが08年ナショナルズの絶頂期。直後に9連敗。以降、勝率5割を上回ることも、NL東地区で最下位を脱することもありませんでした。
2.ラナンが3000奪三振のスモルツに投げ勝つ(4/22 @ATL W6-0)
今季はとにかく打線が打てなかった。9月になってようやく役者がそろいチームとしての打撃成績も向上しましたが、それまではほとんどの打撃成績でリーグ最下位でしたから。完封負けも21試合に上りました。どんなに好投しても、勝ち星にはなかなかつながらない、投手には我慢が求められるシーズンでした。
John Lannanの今シーズン初勝利となった試合。相手先発のJohn Smolzが通算3000奪三振という偉業を達成したこの試合で、7回まで堂々と渡り合い、1-0でリードした状況で降板、見事な勝ち星をあげました。Lannanはこの試合に限らず、MVP POINTを記録した試合だけでも6試合、負けた試合でも4月17日のメッツ戦で6回11奪三振、6月17日のツインズ戦など、好投は枚挙に暇はありませんが、この試合の印象が一番強いですね。
3.好守で大ピンチをしのぎ息詰まる投手戦を制す(5/15 @NYM W1-0)
全く精彩を欠きシーズン終盤にはブルペンに回されてしまったJay Bergmannですが、5月は素晴らしかった。今シーズンわずか2勝のうちの1つがこの試合でしたが、7回を3安打2四球9奪三振の快投。とはいえナッツ打線も相手先発Mike Pelfreyの前に6回まではノーヒットで、しびれるような投手戦となりました。8回に唯一のチャンスをものにして犠牲フライにより1点を奪うと、8、9回にはピンチをWillie Harrisのダイビング・キャッチをはじめとするドラマチックな守備でしのぎきりました。もともと1-0の試合は大好きなのですが、中でも一際手に汗を握る試合でした。
4.お目覚めデュークスが延長10回逆転サヨナラ弾(6/5 @STL W10x-9)
戦列を離れることが多く81試合の出場に終わったElijah Dukesでしたが、出場した試合では強い印象を与えました。この試合もその1つ。開幕戦でいきなり故障。5月に入って復帰しましたが完全に癒えないままだったこともあり、この試合の前までは打率.155(9/58)と深刻な打撃不振でした。ところが、この試合で突如爆発。三塁打、シングル、シングルのあと、10回裏にようやくのシーズン第1号となる逆転サヨナラ本塁打を放ちました。他にも、6/20、8/30、9/7には延長戦で勝利打点を記録、8/28と9/6には1試合2本塁打を放つなど、クラッチぶりとパワーを見せてくれました。健康と素行さえなんとかなれば、ナショナルズでなくても主力を打てる打者です。
5.バレスターがメジャー初先発初勝利(7/1 @FLA W9-6)
開幕前BAで組織内3位のトッププロスペクトと評され、開幕からAAAで好成績を残し、堂々とメジャー昇格を果たしたCollin Balesterの初登板。5回1安打3四球3奪三振1失点の内容で、打線の援護もあり、見事に勝ち投手となりました。シーズン終盤は疲労もあったのか、成績を落としましたが、来シーズンは開幕ローテーションの柱として飛躍してくれることを願います。
このBalesterの昇格の頃から、チームはペナントをあきらめ、来シーズン以降を見越した選手起用を始めました。Steven Shell、Roger Bernadina、そして9月には入るとMike Hinckley、Shairon Martisなどがデビューし、そこそこ活躍しました(もちろん、期待はずれな選手も多くいましたが)。移籍して来たEmilio Bonifacioなどを含め、来シーズンの戦力として期待しています。
7月1日の試合まで5試合になりました。この後も、当然ながらあと半分シーズンは続いたのですが、残念ながらベスト・ゲームに数えられるような試合はほとんどありませんでした。候補になるのはShairon Martisがメジャー初勝利をあげた9/23の試合くらいでしょうか。8/28のグズマンのサイクル安打など、個々の選手のいいパフォーマンスはありましたが、やはりペナントをあきらめたチームの試合でファンが感動することはありません。来年はシーズンを通じて好ゲームを続けてくれるよう、お願いします。
2008年10月30日木曜日
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