2009年12月12日土曜日

09 Season Review 13 ex-Natsのその後

 スプリングトレーニング以降に解雇・トレード(特に解雇)によりチームを去った選手が非常に多かったというのも今季のナショナルズの特徴。前の記事でも書いたように、ブルペンなんて開幕時と閉幕時で完全にメンバーが入れ替わっていたほどです。Jim BowdenからMike RizzoにGMが代わったことでチームの編成方針が変わったでしょうから当然と言えば当然のことですが、このような状況ではチームとして安定的な成績が残せるはずもありません。

 それはともかくとして、元ナショナルズのその後を見ておきますが、ナショナルズから解雇された選手達はほとんど全員、その後もダメでしたね。トレードされた選手は大よそ活躍。特にRonnie Belliardの活躍はインパクトがありました。

Shawn Hill(スプリングトレーニング中に解雇)
3G(3GS) 12.0IP 5.25/1.50 (MLB: SDP)
 直ぐにパドレスと契約すると開幕ローテーション入り。4月のデビュー戦で勝ち投手となりましたが、3試合に投げたところで予想通り右ヒジ痛を再発し、そのままマウンドに戻ることはありませんでした。シーズン終了後DFAされ、FAとなっています。

Wily Mo Pena(開幕直前に解雇)
41G 152PA 5HR .276/.296/.414 0SB (AAA: NYM)
 4月中旬にメッツとマイナー契約しましたが、6月末に解雇されました。その後は浪人中。

Steven Shell (4月末に解雇)
22G(8GS) 61.0IP 4.72/1.41(AA/AAA: SEA)
 5月上旬にマリナーズとマイナー契約。メジャーへの声はかからず。シーズン終了後FAとなりましたが、マリナーズと再びマイナー契約。

Wil Ledezma (4月末に解雇)
11G 19.1IP 2.79/1.34 (A+/AA:TOR)
 8月になりブルージェイズとマイナー契約を結ぶも、メジャー登板の機会はありませんでした。シーズン終了後FAとなり、パイレーツとマイナー契約。

Mike Hinckley (5月上旬に解雇)
33G 49.2IP 3.26/1.53 (AAA:TEX)
 5月上旬にレンジャーズとマイナー契約。まずまずの好投でしたが、メジャーへの声はかからず。シーズン終了後FAとなり、オリオールズとマイナー契約。


Daniel Cabrera (5月下旬に解雇)
6G(1GS) 11.0IP 6.55/1.64 (MLB:ARI)
4G(4GS) 14.2IP 6.14/1.71 (AAA:ARI)
 8月上旬にDバックスとマイナー契約。9月にはメジャーでも投げましたが、結果は惨憺たるものでした。シーズン終了後にDFAされ、FAとなっています。

Mike O'Connor (6月中旬にパドレスへトレード)
6G(1GS) 12.1IP 5.84/1.70 (AAA:SD)
6G(5GS) 27.1IP 7.24/1.68 (AAA:KC)
 結果を残せないままに8月上旬にパドレスを解雇され、1週間後にロイヤルズとマイナー契約。そこでもダメでした。

Ryan Langerhans (6月下旬にマリナーズへトレード)
38G 122PA 3HR .218/.311/.386 0SB (MLB:SEA)
 ナショナルズではAAAにいましたが、Mike Morseとの交換でマリナーズへ移籍するとメジャーに合流。2本のサヨナラ本塁打を打つなど、まずまずの活躍を見せましたが、数字としては物足りないものに終わりました。年俸調停の申し入れがあるか、DFAされるか、瀬戸際のようです。

Lastings Milledge (6月下旬にパイレーツへトレード)
58G 239PA 4HR .291/.333/.395 6SB (MLB:PIT)
 パイレーツにトレードされて心機一転。マイナーできちんと結果を残して7月末にメジャー昇格を果たすと、レフトのレギュラーの座をつかむまでになりました。来季も開幕レフトと目されています。せいぜい頑張って下さい。

Joel Hanrahan (6月下旬にパイレーツへトレード)
33G 31.1IP 1.72/1.37 (MLB:PIT)
 パイレーツに移籍後、中継ぎとして起用されて成績が安定しました。クローザー役は重荷だったのかな。来季もこのままパイレーツの中継ぎと期待されているようです。ナショナルズの獲得したSean Burnett、Nyjer Morganもそれなりに機能しているし、Win-Winのいいトレードとなりましたね(今のところ)。

Jesus Colome (7月上旬に解雇)
5G 6.1IP 5.68/1.74 (MLB:MIL)
4G 7.0IP 0.00/0.71 (AAA:MIL)
 7月下旬にブリューワーズとマイナー契約。AAAで好投して昇格を果たしましたが、メジャーでは結果を残せず、右腕の痛みで故障でDL入り。復帰したものの9月に入ると解雇されてしまいました。

Julian Tavarez (7月中旬に解雇)
 その後、現役引退を表明。メジャー通算17年。11球団を渡り歩き、828試合に登板(108先発)。88勝82敗という記録を残しました。お疲れ様でした。

Joe Beimel (7月下旬にロッキーズへトレード)
26G 15.2IP 4.02/1.47 (MLB:COL)
 フラッグディールトレードで移籍し、ほぼ左対左の場面で起用されましたが、期待ほどの働きはできませんでした。それでも、プレーオフのロースターに入り、フィリーズとのNLDSでは3試合に登板。結果的には少し評価を落としてシーズン終了後FAとなりました。

Nick Johnson (7月下旬にマーリンズへトレード)
35G 150PA 2HR .279/.477/.413 0HR (MLB:FLA)
 8月後半の2週間という大事な時期にDL入りしてしまいましたが、数字としては期待通りだったでしょう。出塁率.477は何気に驚異的な数字で、「本領発揮」ってところでしょうか(通算の出塁率.426はAlbert Pujolsに次ぐリーグ2位でした)。シーズン終了後Type-BのFAとなり、特にDHのあるア・リーグのチームからは大人気の模様。

Anderson Hernandez (8月上旬にメッツへトレード)
46G 149PA 2HR .252/.315/.370 2SB (MLB:NYM)
 主にショートして起用され、8月中はかなり好成績でしたが、(またも)ジリ貧という感じで成績を落としていきました。来季はJose Reyesが故障から復帰してくるでしょうし、Alex Coraとも契約したので、なかなか出場機会を得られないかもしれません。


Ronnie Belliard (8月下旬にドジャーズへトレード)
24G 83PA 5HR .351/.398/.636 1SB (MLB:LAD)
 ナショナルズで調子を上げて8月末に移籍。ドジャーズでも勢いを切らすことなく、上記の通りちょっと信じられないほどの好成績で、セカンドのレギュラーをOrlando Hudsonから奪ってしまいました。ポストシーズンに入っても好調で、カージナルスとのNLDS第2戦では、例のMatt Holidayのエラーの後、同点タイムリーを打ちました。大いに評価を上げて、シーズン終了後FAとなりましたが、さてどういう契約を得られるでしょうか。

Jorge Sosa (9月上旬に解雇)
 FA選手となりましたが、その後名前を聞きません。

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