2009年12月25日金曜日

Matt Cappsと1年350万ドルで契約!!

 Mike Rizzo GMのいい仕事が続きます。今度は2007年から3年間パイレーツのクローザーを務めていたMatt Cappsと契約に合意しました。最後はカブス、メッツ(最終局面になって参戦したようです)との争いましたが、勝ちました! 先日のBrian Bruneyのトレード獲得に続き、防御率メジャー最悪と今季崩壊していたブルペンの再生に向けてまた1つ手を打ったことになります。

 契約内容は1年350万ドルで、42.5万ドルのインセンティブ付とのこと。今季年俸が242.5万ドルで年俸調停2年目だったことを思うと、年数、金額とも申し分ありません。

Matt Capps (2009 Season for PIT)
57G(4W8L27S) 54.1IP 46K 17BB 5.80/1.66


 2002年ドラフト7順目でパイレーツに入団。2005年にブルペンに転向して花開き、その年の9月にメジャーデビュー。2007年シーズン途中にクローザーとなると2008年にかけて支配的な投球を見せました。今季はクローザーの地位こそ最後まで守りましたが、大きく成績を落とす不本意なシーズン。年俸調停2年目でしたが契約を提示されることなくFAになりました。防御率はともかく、被本塁打率や与四球率で数字を落としていることはやや気懸かりですが、奪三振率はむしろ向上していたりしますので、ERA/WHIPで見られる数字ほど悪くはなかったと見られています。持ち球は、92~95マイルの速球とスライダー、チェンジアップ。投球スタイルはあくまで速球主体。(見ての通りの)強靱な上体を使い、力でねじ伏せていくタイプであり、クローザー向きと言えるでしょう。2008年に肩の故障で約2か月間離脱するなど、健康面に多少の不安材料はありますが、まだ26歳と若いこともあり、昨季の成績からは大きく戻してくるものと信じています。

 来季のナショナルズでは、Bruneyとクローザーの座を争うことになりそうです。実績がある分だけCappsが有利と見られていますが、スプリングトレーニング開始時点では横一線でしょう。勝手な妄想をすると、Cappsがクローザーとして好投し、フラッグディールトレードで移籍して、プロスペクト獲得、入れ替わりでDrew Storen時代が始まるというのがベストシナリオです(笑)。


 それにしても、Rizzo GMはGood Jobです。下に引用した昨日のCapps自身のコメントからも、今回のCappsの意思決定にRizzo GMが好影響を与えていたことがうかがわれます。また、少し前のCappsのコメントには、Ivan Rodriguezとバッテリーを組めることへの前向きなものもありました。先日入団会見を開いたJason Marquisも同じように言っていました。Pudge 獲得の効果は思いの外大きいようですね。これも計算していたとすれば、Rizzo GMちょっと凄いかも。

"[I liked the Nationals because of] the way Mr. Rizzo treated me throughout this whole process. The Nationals organization has been first class. They expressed their interest from Day One -- the moment I was non-tendered. They wanted me to become a Washington National. That means a lot. The feeling of being wanted is very important. I felt that from them from Day One."

2 件のコメント:

bmb さんのコメント...

メリークリスマス!
Cappsの契約はリスクも低くて申し分ないですね。いいなぁ。

estoppel さんのコメント...

まさに、いいクリスマスプレゼントをもらった気分です。

ちったあ戦えるチームになってきたかな…

まあ、でもLackey、Cameronと大物契約が
続いているソックスにはかないませんが。